JP2604534Y2 - ワンウェイクラッチの外輪の固定構造 - Google Patents
ワンウェイクラッチの外輪の固定構造Info
- Publication number
- JP2604534Y2 JP2604534Y2 JP1993065635U JP6563593U JP2604534Y2 JP 2604534 Y2 JP2604534 Y2 JP 2604534Y2 JP 1993065635 U JP1993065635 U JP 1993065635U JP 6563593 U JP6563593 U JP 6563593U JP 2604534 Y2 JP2604534 Y2 JP 2604534Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outer ring
- spring
- way clutch
- ring
- view
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D41/00—Freewheels or freewheel clutches
- F16D41/06—Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface
- F16D41/064—Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by rolling and having a circular cross-section, e.g. balls
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
- Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車等の駆動装置
内でトルク伝達、バックストップ等の部品として使用さ
れるワンウェイクラッチの外輪の固定構造に関する。
内でトルク伝達、バックストップ等の部品として使用さ
れるワンウェイクラッチの外輪の固定構造に関する。
【０００２】
【従来の技術と問題点】ワンウェイクラッチの機構は、
図９の側断面図、図１０の側板の一部を破断して示した
正面図から判るように、外輪１０、内輪２０外輪１０の
側面に取り付けられた側板６０等からなり、外輪１０の
外周面に設けられたスプライン突起１５がハウジング４
５のスプライン溝４６に嵌合し、両者は固定されてい
る。３０は外輪１０の軸方向の位置決めを行なう止め輪
である。
図９の側断面図、図１０の側板の一部を破断して示した
正面図から判るように、外輪１０、内輪２０外輪１０の
側面に取り付けられた側板６０等からなり、外輪１０の
外周面に設けられたスプライン突起１５がハウジング４
５のスプライン溝４６に嵌合し、両者は固定されてい
る。３０は外輪１０の軸方向の位置決めを行なう止め輪
である。
【０００３】ワンウェイクラッチ機構は、図１０に側板
６０の一部を破断して示すように、外輸１０の内周にあ
るカム面９０と内輪２０の外周面との間に多数介在され
たローラ５０、ローラ５０の空転側に接するスプリング
７０、スプリング７０の取り付け板８０からなってい
る。内輪２０が矢印Ｒ１で示すように時計方向に回転す
れば、ロック作用は行なわれない。
６０の一部を破断して示すように、外輸１０の内周にあ
るカム面９０と内輪２０の外周面との間に多数介在され
たローラ５０、ローラ５０の空転側に接するスプリング
７０、スプリング７０の取り付け板８０からなってい
る。内輪２０が矢印Ｒ１で示すように時計方向に回転す
れば、ロック作用は行なわれない。
【０００４】ハウジング４５は鋳造品であり、精密な寸
法は望めないので、図１１に示す如く外輪１０のスプラ
イン突起１５とハウジング４５のスプライン溝４６の間
には隙間ａが設定されている。内輪２０が時計方向（空
転方向）か反時計方向（ロック方向）に回転すればロー
ラ５０の引き摺りトルクによって外輪１０も同じ方向に
回動し、スプライン突起１５の側面がスプライン溝４６
の側面に衝突し、歯打ち音が発生するという不具合があ
った。
法は望めないので、図１１に示す如く外輪１０のスプラ
イン突起１５とハウジング４５のスプライン溝４６の間
には隙間ａが設定されている。内輪２０が時計方向（空
転方向）か反時計方向（ロック方向）に回転すればロー
ラ５０の引き摺りトルクによって外輪１０も同じ方向に
回動し、スプライン突起１５の側面がスプライン溝４６
の側面に衝突し、歯打ち音が発生するという不具合があ
った。
【０００５】そこで外輪１０を固定するために、外輪１
０とハウジング内壁面４５ａの間にバネ４０を介在させ
て外輪１０を常に止め輪３０に押し付けることにより、
歯打ち音の発生を防止することが考案された。
０とハウジング内壁面４５ａの間にバネ４０を介在させ
て外輪１０を常に止め輪３０に押し付けることにより、
歯打ち音の発生を防止することが考案された。
【０００６】しかしながら、この従来のやり方ではバネ
４０は別部品のため、ユーザー側でハウジング４５にワ
ンウェイクラッチを組み付ける前にバネ４０を組み付け
なければならず、組み付け工数が増え、かつ、組み付け
も面倒で取り扱いにくいという欠点を免れなかった。
４０は別部品のため、ユーザー側でハウジング４５にワ
ンウェイクラッチを組み付ける前にバネ４０を組み付け
なければならず、組み付け工数が増え、かつ、組み付け
も面倒で取り扱いにくいという欠点を免れなかった。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この考案は前記の従来の
欠点を解消するために、「外輪の外側面とハウジングの
内壁面との間に介在する、軸方向に波形が形成されてい
るリング状板バネによるワンウェイクラッチの外輪の固
定構造において、該リング状板バネは、半径方向に作用
する弾力を有するように、円周状に切目を有し、その半
径方向に作用する弾力によって外輪、又は外輪に取り付
けられた側板の外周に、一体に組み付けられ、さらに側
板の一部によって軸方向の動きが規制されていることを
特徴とするワンウェイクラッチの外輪の固定構造。」を
得たものである。
欠点を解消するために、「外輪の外側面とハウジングの
内壁面との間に介在する、軸方向に波形が形成されてい
るリング状板バネによるワンウェイクラッチの外輪の固
定構造において、該リング状板バネは、半径方向に作用
する弾力を有するように、円周状に切目を有し、その半
径方向に作用する弾力によって外輪、又は外輪に取り付
けられた側板の外周に、一体に組み付けられ、さらに側
板の一部によって軸方向の動きが規制されていることを
特徴とするワンウェイクラッチの外輪の固定構造。」を
得たものである。
【０００８】
【作用】この考案の板バネは切目を有するので半径方向
に弾力を有し、少し拡げて外輪又は側板の外周に嵌め込
んだときは、中心方向に弾力が作用するので一体に組み
付けることができる。さらに側板の一部によって板バネ
の軸方向の動きを規制することができる。
に弾力を有し、少し拡げて外輪又は側板の外周に嵌め込
んだときは、中心方向に弾力が作用するので一体に組み
付けることができる。さらに側板の一部によって板バネ
の軸方向の動きを規制することができる。
【０００９】
【実施例】図１はこの考案のバネ４０の斜視図、図２は
同じく正面図、図３は側面図であって、バネ４０は、円
周上に複数の波状部を有する波状板部４１と切目４２と
からなっている。このように切目を有し、従来のウェー
ブワッシャタイプの様に完全円環ではないので、ラジア
ル方向に自由に変位でき、外輪１０に嵌め込んだとき、
中心方向に弾力が作用し、バネ４０を外輪１０に一体に
組み付けることができる。
同じく正面図、図３は側面図であって、バネ４０は、円
周上に複数の波状部を有する波状板部４１と切目４２と
からなっている。このように切目を有し、従来のウェー
ブワッシャタイプの様に完全円環ではないので、ラジア
ル方向に自由に変位でき、外輪１０に嵌め込んだとき、
中心方向に弾力が作用し、バネ４０を外輪１０に一体に
組み付けることができる。
【００１０】また従来のウェーブワッシャタイプは、製
作時の材料歩留が悪いため、コスト面で不利であった
が、この考案のバネでは異形線材等で成形することも可
能となるため、材料歩留も良くなり、コスト面で有利で
ある。
作時の材料歩留が悪いため、コスト面で不利であった
が、この考案のバネでは異形線材等で成形することも可
能となるため、材料歩留も良くなり、コスト面で有利で
ある。
【００１１】図４は、この考案の第１実施例の側断面
図、図５は要部の拡大正面図であって、外輪１０の外周
段部１１には前記のように半径方向に作用する弾性力を
利用してバネ４０が組み付けられて外輪１０と一体構造
になっている。また、側板６０の外周縁部には凸部６０
ａが設けられており、この凸部６０ａは図４に示す第１
実施例では外輪１０の外周縁部１１上に折り曲げられて
バネ４０の軸方向の動きを規制している。
図、図５は要部の拡大正面図であって、外輪１０の外周
段部１１には前記のように半径方向に作用する弾性力を
利用してバネ４０が組み付けられて外輪１０と一体構造
になっている。また、側板６０の外周縁部には凸部６０
ａが設けられており、この凸部６０ａは図４に示す第１
実施例では外輪１０の外周縁部１１上に折り曲げられて
バネ４０の軸方向の動きを規制している。
【００１２】図６は図４、図５に示す第１実施例のワン
ウェイクラッチをハウジング４５に組み付けた状態を示
す側断面図であって、外輪１０のスプライン突起１５は
スプライン溝４６に嵌合している。バネ４０はハウジン
グ内壁面４５ａと外輪１０の間に介在し、外輪１０を止
め輪３０に押し付けている。
ウェイクラッチをハウジング４５に組み付けた状態を示
す側断面図であって、外輪１０のスプライン突起１５は
スプライン溝４６に嵌合している。バネ４０はハウジン
グ内壁面４５ａと外輪１０の間に介在し、外輪１０を止
め輪３０に押し付けている。
【００１３】図７はこの考案の第２実施例の側断面図、
図８は同じく要部の拡大正面図であって、外輪１０に一
体に取り付けられている側板６０の外周にバネ４０が半
径方向の弾性力により組み付けられて、バネ４０と外輪
とが一体に組み付けられている。また、側板６０の外周
縁部にはバネ４０の軸方向の動きを規制する舌片状部分
６０ｂが設けられ、この舌片状部分６０ｂがバネ４０を
係止し、それにより、バネ４０の軸方向の動きを規制す
る。
図８は同じく要部の拡大正面図であって、外輪１０に一
体に取り付けられている側板６０の外周にバネ４０が半
径方向の弾性力により組み付けられて、バネ４０と外輪
とが一体に組み付けられている。また、側板６０の外周
縁部にはバネ４０の軸方向の動きを規制する舌片状部分
６０ｂが設けられ、この舌片状部分６０ｂがバネ４０を
係止し、それにより、バネ４０の軸方向の動きを規制す
る。
【００１４】この考案によれば、前記の如くバネ４０は
外輪１０又は側板６０の一部（第２実施例によれば外周
面）で保持されているが、円周方向には固定されていな
いので、従来のウェーブワッシャタイプと同様に軸方向
に作用するバネ力で外輪１０の外周面とハウジング４５
の内壁面４５ａとの摩擦により歯打ち音防止の効果が得
られる。
外輪１０又は側板６０の一部（第２実施例によれば外周
面）で保持されているが、円周方向には固定されていな
いので、従来のウェーブワッシャタイプと同様に軸方向
に作用するバネ力で外輪１０の外周面とハウジング４５
の内壁面４５ａとの摩擦により歯打ち音防止の効果が得
られる。
【００１５】
【効果】この考案のワンウェイクラッチの外輪の固定構
造は、前記の如き構成であって、ワンウェイクラッチ空
転時のつれ回りによる歯打ち音の発生を防ぐためにバネ
による摩擦力で外輪を固定するものにおいて、バネが異
形線材の成形により材料歩留を良くすることで安価とな
り、かつ外輪と一体構造となっているので、ユーザー側
でワンウェイクラッチを組み付ける際の工数が減り、組
み付けも容易となった。
造は、前記の如き構成であって、ワンウェイクラッチ空
転時のつれ回りによる歯打ち音の発生を防ぐためにバネ
による摩擦力で外輪を固定するものにおいて、バネが異
形線材の成形により材料歩留を良くすることで安価とな
り、かつ外輪と一体構造となっているので、ユーザー側
でワンウェイクラッチを組み付ける際の工数が減り、組
み付けも容易となった。
【図１】この考案のバネの斜視図
【図２】バネの正面図
【図３】バネの側面図
【図４】この考案の第１実施例の側断面図
【図５】図４の要部拡大正面図
【図６】第１実施例のワンウェイクラッチをハウジング
に組み付けた状態を示す断面図
に組み付けた状態を示す断面図
【図７】第２実施例の側断面図
【図８】図７の要部拡大正面図
【図９】従来のワンウェイクラッチの側断面図
【図１０】ワンウェイクラッチの機構を一部破断して示
した正面図
した正面図
【図１１】図１０の要部拡大正面図
１０ 外輪 １１ 外周段部 １５ スプライン突起 ２０ 内輪 ３０ 止め輪 ４０ バネ ４５ ハウジング ４５ａ 内壁面 ５０ ローラ ６０ 側板 ６０ａ 凸部 ６０ｂ 舌片状部分 ７０ スプリング ８０ スプリング取付部 ９０ カム面
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F16D 41/06
Claims (1)
- 【請求項１】 外輪の外側面とハウジングの内壁面との
間に介在する、軸方向に波形が形成されているリング状
板バネによるワンウェイクラッチの外輪の固定構造にお
いて、 該リング状板バネは、半径方向に作用する弾力を有する
ように、円周状に切目を有し、その半径方向に作用する
弾力によって外輪、又は外輪に取り付けられた側板の外
周に、一体に組み付けられ、さらに側板の一部によって
軸方向の動きが規制されていることを特徴とするワンウ
ェイクラッチの外輪の固定構造。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993065635U JP2604534Y2 (ja) | 1993-11-02 | 1993-11-02 | ワンウェイクラッチの外輪の固定構造 |
| US08/330,571 US5979625A (en) | 1993-11-02 | 1994-10-28 | Fixing structure for outer ring in one-way clutch |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993065635U JP2604534Y2 (ja) | 1993-11-02 | 1993-11-02 | ワンウェイクラッチの外輪の固定構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0728238U JPH0728238U (ja) | 1995-05-23 |
| JP2604534Y2 true JP2604534Y2 (ja) | 2000-05-22 |
Family
ID=13292687
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993065635U Expired - Lifetime JP2604534Y2 (ja) | 1993-11-02 | 1993-11-02 | ワンウェイクラッチの外輪の固定構造 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5979625A (ja) |
| JP (1) | JP2604534Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2864111B2 (ja) * | 1996-04-19 | 1999-03-03 | 誠 植村 | 箱型ルーフ用筒体 |
| US8082827B2 (en) * | 2005-10-07 | 2011-12-27 | Dispensing Dynamics International Ltd. | Hybrid towel dispenser |
Family Cites Families (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3344686A (en) * | 1965-10-18 | 1967-10-03 | Herbert K Baker | Overrunning clutches including differential drive devices |
| US4757887A (en) * | 1986-07-10 | 1988-07-19 | Dana Corporation | Split thrust/retainer ring for an overrunning clutch |
| JPH0623580B2 (ja) * | 1986-11-19 | 1994-03-30 | 株式会社三ッ葉電機製作所 | スタータのクラッチのアウタとインナ間の開放端を閉塞するカバ−の固定構造及び固定方法 |
| FR2615568B1 (fr) * | 1987-05-21 | 1991-10-31 | Equip Electr Moteur | Lanceur de demarreur a roue libre comportant un limiteur de couple |
| US4874069A (en) * | 1988-08-31 | 1989-10-17 | General Motors Corporation | Roller clutch with improved lubrication |
| JPH035180A (ja) * | 1989-06-01 | 1991-01-10 | Tamura Seisakusho Co Ltd | シリアルプリンタにおける紙送り装置 |
| US4979600A (en) * | 1990-01-02 | 1990-12-25 | Borg-Warner Automotive, Inc. | Retaining clip for a one-way sprag clutch |
| US5042628A (en) * | 1990-03-13 | 1991-08-27 | Borg-Warner Automotive, Inc. | Radial spacer and retainer for roller one-way clutch |
| JPH04109231A (ja) * | 1990-08-29 | 1992-04-10 | Minolta Camera Co Ltd | オートフォーカスカメラ |
| US5076408A (en) * | 1990-05-01 | 1991-12-31 | Koyo Seiko Co., Ltd. | One-way clutch having improved annular retainer plates |
| EP0478891B1 (en) * | 1990-09-25 | 1993-08-11 | Koyo Seiko Co., Ltd. | One-way clutch free from gear-tooth noise |
| JP2938966B2 (ja) * | 1990-11-21 | 1999-08-25 | テイエチケー株式会社 | ころがり軸受クラッチ |
| US5139123A (en) * | 1991-04-11 | 1992-08-18 | Borg-Warner Automotive Transmission & Engine Components Corporation | Outer cage for one-way sprag clutch |
-
1993
- 1993-11-02 JP JP1993065635U patent/JP2604534Y2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1994
- 1994-10-28 US US08/330,571 patent/US5979625A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0728238U (ja) | 1995-05-23 |
| US5979625A (en) | 1999-11-09 |
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Legal Events
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