JP2593786Y2 - ワンウェイクラッチ用押え板 - Google Patents
ワンウェイクラッチ用押え板Info
- Publication number
- JP2593786Y2 JP2593786Y2 JP1992081874U JP8187492U JP2593786Y2 JP 2593786 Y2 JP2593786 Y2 JP 2593786Y2 JP 1992081874 U JP1992081874 U JP 1992081874U JP 8187492 U JP8187492 U JP 8187492U JP 2593786 Y2 JP2593786 Y2 JP 2593786Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- way clutch
- outer ring
- housing
- holding plate
- presser plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ワンウェイクラッチ
用押え板に関する。
用押え板に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の駆動装置内でトルク伝達、バ
ックストップ等の部品としてワンウェイクラッチが広く
使用されている。
ックストップ等の部品としてワンウェイクラッチが広く
使用されている。
【0003】この考案の理解のために、図5にワンウェ
イクラッチの一例を一部破断して示した側面図、図6に
図5のX−X断面を示すと、図において10は外輪、2
0は内輪、30はハウジング、12は外輪10のスプラ
イン突起、32はハウジング30のスプライン溝を示
す。なお、14は外輪内周のカム面、50はローラ、7
0はスプリング、80はスプリング取付板である。内輪
20が図5で矢印R1方向に回転すれば内輪は空転し、
矢印R2方向に回転すればロック作用が行われ内輪20
と外輪10とが回転する。(ワンウェイクラッチについ
ては周知技術であるので、詳細な説明は省略する。)
イクラッチの一例を一部破断して示した側面図、図6に
図5のX−X断面を示すと、図において10は外輪、2
0は内輪、30はハウジング、12は外輪10のスプラ
イン突起、32はハウジング30のスプライン溝を示
す。なお、14は外輪内周のカム面、50はローラ、7
0はスプリング、80はスプリング取付板である。内輪
20が図5で矢印R1方向に回転すれば内輪は空転し、
矢印R2方向に回転すればロック作用が行われ内輪20
と外輪10とが回転する。(ワンウェイクラッチについ
ては周知技術であるので、詳細な説明は省略する。)
【0004】
【解決すべき課題】ハウジング30は鋳造品であるの
で、精密な寸法に仕上ることは困難で、スプライン溝3
2の側面A1,B1とスプライン突起12の側面A2,
B2の間に隙間a1,a2が生じ、さらにハウジング3
0と外輪10との間の半径方向に隙間cが生ずる。
で、精密な寸法に仕上ることは困難で、スプライン溝3
2の側面A1,B1とスプライン突起12の側面A2,
B2の間に隙間a1,a2が生じ、さらにハウジング3
0と外輪10との間の半径方向に隙間cが生ずる。
【0005】図5に示す如く、隙間a1,a2により矢
印Eに示す円周方向、ならびに隙間cにより矢印Fで示
す半径方向にガタが生ずる。そのほか図6に示す如く、
矢印Gで示す軸方向にもガタが生じ、結局、矢印E,
F,Gの3方向のガタが生ずることにより、作動中騒音
が発生する。
印Eに示す円周方向、ならびに隙間cにより矢印Fで示
す半径方向にガタが生ずる。そのほか図6に示す如く、
矢印Gで示す軸方向にもガタが生じ、結局、矢印E,
F,Gの3方向のガタが生ずることにより、作動中騒音
が発生する。
【0006】これらのガタによる騒音の発生を抑えよう
とすれば部品点数が増加するという問題点があった。特
に図5のF方向のガタを抑えることは困難であった。
とすれば部品点数が増加するという問題点があった。特
に図5のF方向のガタを抑えることは困難であった。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案では、前記の欠
点を解消するために、一方の押え板の外周縁から爪部を
突出させ、爪部の先端は外輪側に折り曲げられた折曲部
として形成され、折曲部は外輪とハウジングの間の半径
方向隙間内(隙間c)に介在し、ハウジングと摩擦係合
することにより、前記の3方向のガタをなくすようにし
たワンウェイクラッチ用押え板を得たものである。
点を解消するために、一方の押え板の外周縁から爪部を
突出させ、爪部の先端は外輪側に折り曲げられた折曲部
として形成され、折曲部は外輪とハウジングの間の半径
方向隙間内(隙間c)に介在し、ハウジングと摩擦係合
することにより、前記の3方向のガタをなくすようにし
たワンウェイクラッチ用押え板を得たものである。
【0008】
【実施例】図1はこの考案を施したワンウェイクラッチ
の側面図、図2は押え板の要部拡大図、図3及び図4は
押え板の適用状況の説明図であって、10は外輪、90
は外輪10の内周部にあって、内輪20との間に介装さ
れているワンウェイクラッチ部であって、図5に示す機
構を有している。60は押え板であって、外周縁の屈曲
部61によって外輪10に固定されている。また、外周
縁から爪部62が半径方向に突出し、その先端は外輪の
軸方向に折り曲げられた折曲部63として形成されてい
る。
の側面図、図2は押え板の要部拡大図、図3及び図4は
押え板の適用状況の説明図であって、10は外輪、90
は外輪10の内周部にあって、内輪20との間に介装さ
れているワンウェイクラッチ部であって、図5に示す機
構を有している。60は押え板であって、外周縁の屈曲
部61によって外輪10に固定されている。また、外周
縁から爪部62が半径方向に突出し、その先端は外輪の
軸方向に折り曲げられた折曲部63として形成されてい
る。
【0009】図3はこの考案の押え板を使用した例を示
し、外輪10には両側に肩部11を形成し、押え板60
を当てたとき屈曲部61を嵌め込み押え板60を外輪1
0とクラッチ部90の外側に固定される。
し、外輪10には両側に肩部11を形成し、押え板60
を当てたとき屈曲部61を嵌め込み押え板60を外輪1
0とクラッチ部90の外側に固定される。
【0010】爪部62の先端の折曲部63は、図5に示
される隙間cの間に介在して、ハウジング30と摩擦係
合している。
される隙間cの間に介在して、ハウジング30と摩擦係
合している。
【0011】このように外輪10に固定した押え板60
の外周に形成した爪部62と折曲部63がハウジング3
0と接触しているので、その摩擦により前述の外輪の円
周方向、半径方向、及び軸方向の3方向のガタを防ぎ騒
音の発生を防止する。
の外周に形成した爪部62と折曲部63がハウジング3
0と接触しているので、その摩擦により前述の外輪の円
周方向、半径方向、及び軸方向の3方向のガタを防ぎ騒
音の発生を防止する。
【0012】図4は別の例であって、折曲部63が下方
に向いた波形となっていて、ハウジング30と接してい
る。
に向いた波形となっていて、ハウジング30と接してい
る。
【0013】
【0014】図3及び図4から判るように、外輪10の
両側の押え板の内、この考案のものは一方の側のもので
ある。
両側の押え板の内、この考案のものは一方の側のもので
ある。
【0015】
【効果】この考案のワンウェイクラッチ用押え板は前記
のような構成であって、簡単な構成で部品点数を増加さ
せることなく、外輪の円周方向、半径方向、及び軸方向
の3方向のガタを防ぎ騒音の発生を防止することができ
た。またこの押え板はプレス加工により容易に製作する
ことができ、さらに取付スペースを増大させることもな
い。
のような構成であって、簡単な構成で部品点数を増加さ
せることなく、外輪の円周方向、半径方向、及び軸方向
の3方向のガタを防ぎ騒音の発生を防止することができ
た。またこの押え板はプレス加工により容易に製作する
ことができ、さらに取付スペースを増大させることもな
い。
【図1】 この考案を施したワンウェイクラッチの側面
図
図
【図2】 押え板の要部拡大図
【図3】 外輪にこの考案の押え板を固定した一例の側
断面図
断面図
【図4】 同じく別な例の側断面図
【図5】 ワンウェイクラッチの構成の一例の側面図
【図6】 図5のX−X断面図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−289358(JP,A) 実開 平4−56932(JP,U) 実開 平4−88728(JP,U) 実開 平4−56932(JP,U) 実開 昭62−136632(JP,U) 実開 昭62−147733(JP,U) 実開 平1−176229(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16D 41/06
Claims (1)
- 【請求項1】 外輪と内輪の間にワンウェイクラッチを
介在させてトルクを伝達し、さらに外輪の外周にはハウ
ジングをスプライン結合させて、ハウジングと外輪の間
にトルクを伝達させるように構成されている装置におけ
るワンウェイクラッチの軸方向側面に固定されているワ
ンウェイクラッチ用押え板において、一方の押え板60
の外周縁から半径方向に爪部62が突出しており、爪部
62の先端は外輪の軸方向に折り曲げられた折曲部63
として形成されており、折曲部63は外輪とハウジング
との間の半径方向隙間内(隙間c)に介在しハウジング
と摩擦係合していることを特徴とするワンウェイクラッ
チ用押え板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992081874U JP2593786Y2 (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | ワンウェイクラッチ用押え板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992081874U JP2593786Y2 (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | ワンウェイクラッチ用押え板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0635683U JPH0635683U (ja) | 1994-05-13 |
JP2593786Y2 true JP2593786Y2 (ja) | 1999-04-12 |
Family
ID=13758613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992081874U Expired - Lifetime JP2593786Y2 (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | ワンウェイクラッチ用押え板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2593786Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3780371B2 (ja) * | 1996-12-25 | 2006-05-31 | 株式会社ジェイテクト | 一方向クラッチ |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0478891B1 (en) * | 1990-09-25 | 1993-08-11 | Koyo Seiko Co., Ltd. | One-way clutch free from gear-tooth noise |
-
1992
- 1992-10-14 JP JP1992081874U patent/JP2593786Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0635683U (ja) | 1994-05-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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