JPH0810019Y2 - 変速機のダイナミックダンパ - Google Patents

変速機のダイナミックダンパ

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JPH0810019Y2
JPH0810019Y2 JP7737589U JP7737589U JPH0810019Y2 JP H0810019 Y2 JPH0810019 Y2 JP H0810019Y2 JP 7737589 U JP7737589 U JP 7737589U JP 7737589 U JP7737589 U JP 7737589U JP H0810019 Y2 JPH0810019 Y2 JP H0810019Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、変速機のダイナミックダンパに関し、特に
コンパニオンフランジに取付けたダイナミックダンパに
関するものである。
(従来の技術) 従来の変速機のダイナミックダンパとには、例えば実
開昭63−125245号公報に記載されたものがある。すなわ
ち、手動変速機のアウトプットシャフトと、トランスフ
ァーのインプットシャフトとがスリーブヨークを介して
連結された4輪駆動用手動変速機において、前記スリー
ブヨークに弾性部材を介して質量体を取付けてなるダイ
ナミックダンパがある。
(考案が解決しようとする問題点) 上記のように、変速機の駆動系の振動レベルの大きい
場所である、スリーブヨークに弾性部材を介して質量体
を取付けてダイナミックダンパとすることはスペース上
にも問題を生じない。しかしながら自動車の主変速装置
の後方に配設されたトランスファー装置の後端に設けら
れた出力軸のコンパニオンフランジ部分にダイナミック
ダンパを設けようとする場合次のような問題がある。
すなわち、上記外径の大きいコンパニオンフランジの
外周部に、スリーブ、弾性部材、マスの順に取付けた場
合、これらの直ぐ上部に車体のフロアがあるため、この
ダイナミックダンパの最外周にあるマスがフロアと干渉
するおそれがある。
それで、マスとフロアとの干渉を避けるため、マス及
び弾性部材の厚さを薄くすることが考えられるが、ダン
ピング効果を保持するためには弾性部材すなわちラバー
の硬度を小さくする必要を生じる。しかしラバーの硬度
があまり小さいと耐久性が無くなるという問題がある。
本考案は、以上のような点にかんがみてなされたもの
で、その目的とするところは、硬度が大で耐久性がよく
かつ十分厚みがあり、ダンピング効果のあるラバー、す
なわち弾性部材を使用しても車体のフロアなどと干渉す
るおそれのない変速機のダイナミックダンパを提供する
ことにある。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、実施例図面第1〜2図に示すように、コン
パニオンフランジ(3)の組付用ボルト孔(3a)の内周
側に、円周状に段部(6)を形成し、該段部(6)に弾
性部材(8)を介してマス(9)を取付け、また上記弾
性部材(8)にボルト挿通用窓孔(8a)を設けたもので
ある。
(作用) コンパニオンフランジ(3)の組付用ボルト孔(3a)
の内周側に形成した段部(6)に、弾性部材(8)を介
してマス(9)を取付けた場合、弾性部材(8)および
マス(9)の厚みを十分大きくしてもマス(9)の外周
部が大きく突出することがないので車体のフロア(F)
などと干渉するおそれがない。勿論ダンピング効果を十
分発揮しうるものである。
(実施例) 図面に基づいて本考案の実施例を説明する。
(1)は自動車の変速機の後部に取付けられたトラン
スファー装置、(2)は該トランスファー装置(1)の
出力軸、(3)は該出力軸(2)にスプライン嵌合した
コンパニオンフランジ、(4)はユニバーサルジョイン
ト、(5)はプロペラシャフトである。
上記コンパニオンフランジ(3)は変速機の動力系の
うち振動レベルが大きいのでダイナミックダンパを設け
る必要がある。
すなわち、ダイナミックダンパとしてコンパニオンフ
ランジ(3)の組付用ボルト孔(3a)の内周側に、円周
状に段部(6)が形成されている。そして該段部(6)
には環状のスリーブ(7)が取付けられ、さらにラバー
よりなる弾性部材(8)を介して金属製のマス(9)が
取付けられている。
また、弾性部材(8)は、第2図に示されているよう
にコンパニオンフランジ(3)とユニバーサルジョイン
ト(4)との締結のためのボルト(10)挿通用窓孔(8
a)を形成し組付作業に支障を生じさせない。
従って、上記ダイナミックダンパ(11)の最外周部す
なわちマス(9)の外周((9a)はコンパニオンフラン
ジ(3)の外周(3b)からそれ程大きく突出することが
なく、そのため仮線で示す自動車のフロア(F)と干渉
するおそれがない。しかも十分大きいマス(9)に対応
する弾性部材(8)の厚みも十分大きくできて、十分な
ダンピング効果が期待され、また弾性部材(8)すなわ
ちラバーがコンパニオンフランジ(3)の外周に取付け
られる場合に比べて硬度を大きく保つことができるの
で、耐久性悪化の問題も生じない。
(考案の効果) 本考案によれば、変速気のコンパニオンフランジに設
けられるダイナミックダンパが外周方向に大型化されな
いでコンパクトに構成され、またダイナミックダンパが
コンパニオンフランジの外周に設けられた場合に惹起さ
れる弾性部材すなわちラバーの耐久性悪化の問題が避け
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す要部断面図、第2図は
同上のダイナミックダンパの正面図である。 3……コンパニオンフランジ 3a……組付用ボルト孔 6……段部、8……弾性部材 8a……ボルト挿通用窓孔、9……マス

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンパニオンフランジの組付用ボルト孔の
    内周側に、円周状に段部を形成し、該段部に弾性部材を
    介してマスを取付け、また上記弾性部材にボルト挿通用
    窓孔を設けたことを特徴とする変速機のダイナミックダ
    ンパ。
JP7737589U 1989-06-29 1989-06-29 変速機のダイナミックダンパ Expired - Fee Related JPH0810019Y2 (ja)

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