JP3479854B2 - ダンパ - Google Patents

ダンパ

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JP3479854B2
JP3479854B2 JP24241094A JP24241094A JP3479854B2 JP 3479854 B2 JP3479854 B2 JP 3479854B2 JP 24241094 A JP24241094 A JP 24241094A JP 24241094 A JP24241094 A JP 24241094A JP 3479854 B2 JP3479854 B2 JP 3479854B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダンパに係り、更に詳
しくは、フライホイールに生起される振動を吸収抑制す
るフライホイールダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、船外機のフライホイールには、
図6に示すようなフライホイールダンパが装着されてお
り、このフライホイールダンパは、以下の構成を備えて
いる。
【0003】すなわち、先ず、半裁断面略L字形を呈す
るフライホイールマグネット(ケースとも称する)51
の外側に、同じく半裁断面略L字形を呈する環状の固定
部品(スリーブとも称する)52がボルト53止めされ
ており、この固定部品52の円筒部52aの外周側に、
スリーブ55、弾性体56および質量体(振動リングと
も称する)57からなる三層構造のブッシュ54がスリ
ーブ55をもって嵌着され、質量体57の外周側にエマ
ージェンシープーリ58が嵌着されている。固定部品5
2、スリーブ55およびエマージェンシープーリ58は
それぞれ板金により環状に成形されている。弾性体56
は所定のゴム状弾性材により環状に成形され、成形と同
時にスリーブ55および質量体57に加硫接着されてい
る。質量体57は鋳鉄により環状に成形されている。エ
マージェンシープーリ58は、スタータモータ(図示せ
ず)が故障等により作動しなくなったときに、このエマ
ージェンシープーリ58に始動用ロープ(図示せず)を
引っ掛けて強く引っ張ることによりエンジンを手動で始
動させるものである。
【0004】しかしながら、上記従来のフライホイール
ダンパにおいては、エマージェンシープーリ58を利用
してエンジンを始動させる際に、このエマージェンシー
プーリ58に大きなトルクが加えられて、このトルクが
質量体57を介して弾性体56にそのままの大きさで伝
達されるために、これを原因として、弾性体56が早期
に劣化し、または千切れる等の問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、エマージェンシープーリを利用してエンジンを手動
で始動させる際に、弾性体に過大なトルクが加えられる
ことがなく、もって弾性体が破損することがないダンパ
を提供することを目的とする。またこれに加えて、構成
部品の殆どが板金製であり、もって製造が簡単で、製造
コストが低いダンパを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1によるダンパは、フライホイール
マグネットに固定した環状の固定部品にゴム状弾性材製
の弾性体を介して質量体を接続し、前記質量体にエマー
ジェンシープーリを固定したダンパにおいて、前記固定
部品と前記エマージェンシープーリとに、この両部品の
相対回転を所定の角度までに制限する回転ストッパ部を
設けることにした。
【0007】また本発明の請求項2によるダンパは、フ
ライホイールマグネットに固定された板金製の環状の固
定部品と、前記固定部品の外周側にゴム状弾性材製の弾
性体を介して接続された板金製の質量体と、前記質量体
の外周側に嵌着された板金製のエマージェンシープーリ
と、を備え、前記固定部品に凹部および凸部の一方を設
け、前記エマージェンシープーリに前記凹部および前記
凸部の他方を設け、前記凹部と前記凸部の組み合わせに
よって両部品の相対回転を所定の角度までに制限する回
転ストッパ部を設けることにした。
【0008】
【作用】上記構成を備えた本発明の請求項1によるダン
パにおいて、エマージェンシープーリを利用してエンジ
ンを手動で始動させようとしてエマージェンシープーリ
にトルクを加えると、初め、エマージェンシープーリと
これを固定した質量体が固定部品に対して相対回転し、
これに伴って弾性体が弾性変形するが、相対回転が所定
の角度に達して回転ストッパ部がストッパ作動すると、
その段階で、この相対回転が停止せしめられる。したが
って弾性体がそれ以上、弾性変形しないことになるため
に、弾性体が捩れ過ぎて破損するのを防止することが可
能である。
【0009】また請求項2によるダンパにおいて、エマ
ージェンシープーリを利用してエンジンを手動で始動さ
せようとしてエマージェンシープーリにトルクを加える
と、初め、エマージェンシープーリとこれを嵌着した質
量体が固定部品に対して相対回転し、これに伴って弾性
体が弾性変形するが、相対回転が所定の角度に達して回
転ストッパ部がストッパ作動すると、その段階で、この
相対回転が停止せしめられる。したがって弾性体がそれ
以上、弾性変形しないことになるために、弾性体が捩れ
過ぎて破損するのを防止することが可能である。またこ
のダンパにおいては、ゴム状弾性材製の弾性体以外の、
固定部品、質量体およびエマージェンシープーリの三部
品が板金により成形されているために、各部品をプレス
等により簡単に製造することができ、製造コストも低い
ものである。
【0010】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明すると、当該実施例に係るダンパは、上記従来技術と
同様に、船外機用のフライホイールダンパとして構成さ
れており、以下の構成を備えている。尚、当該実施例
は、請求項1および2に共通しての実施例である。
【0011】すなわち、図1および図2に示すように、
半裁断面略L字形を呈するフライホイールマグネット
(ケースとも称する)1の外側に、同じく半裁断面略L
字形を呈する環状の固定部品(スリーブとも称する)2
がボルト3止めされ、この固定部品2の円筒部2aの外
周側に弾性体4を介して質量体5が接続され、この質量
体5の外周側にエマージェンシープーリ6が嵌着されて
いる。固定部品2、質量体5およびエマージェンシープ
ーリ6はそれぞれ板金により環状に成形されている。弾
性体4は所定のゴム状弾性材により環状に成形され、成
形と同時に固定部品2および質量体5に加硫接着されて
いる。
【0012】固定部品2の円筒部2aの軸方向一端部に
切欠状の凹部2bが設けられ、エマージェンシープーリ
6の軸方向一端部に、内径方向へ折り曲げられた爪状の
凸部6aが設けられ、この凹部2bと凸部6aとが組み
合わされて、固定部品2とエマージェンシープーリ6の
相対回転を所定の角度θ1 ,θ2 (θ1 =θ2 、または
θ1 >θ2 、またはθ1 <θ2 )までに制限する回転ス
トッパ部7が設けられている。凹部2bは、図3に示す
ように、円筒部2aの軸方向一端部に一対の突起部2
c,2cを設けて、その間を凹部2bとしたものである
が、突起部2cの形状は、図4に示すように、鉤状であ
っても良い。また図5に示すように、突起部無しで、凹
部2bのみを設けることにしても良い。また図1に戻っ
て、符号8は、フライホイールマグネット1の外周側に
固定されたリングギヤである。
【0013】上記構成を備えたフライホイールダンパに
おいて、エマージェンシープーリ6を利用してエンジン
を手動で始動させようとして、このエマージェンシープ
ーリ6にトルクを加えると、初め、このエマージェンシ
ープーリ6とこれを嵌着した質量体5が固定部品2に対
して相対回転し、これに伴って弾性体4が弾性変形する
が、相対回転が所定の角度θ1 ,θ2 に達して回転スト
ッパ部7がストッパ作動すると、その段階で、この相対
回転が停止せしめられる。したがって弾性体4がそれ以
上、弾性変形しないことになるために、弾性体4が捩れ
過ぎて破損するのを未然に防止することができる。
【0014】またこのフライホイールダンパにおいて
は、ゴム状弾性材製の弾性体4以外の、固定部品2、質
量体5およびエマージェンシープーリ6の三部品が板金
により成形されているために、各部品をプレス等により
簡単に製造することができ、製造コストも低い特徴を備
えている。
【0015】尚、回転ストッパ部7の構成については、
上記実施例と反対に、固定部品2に凸部を設け、エマー
ジェンシープーリ6に凹部を設けるようにしても良い。
【0016】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0017】すなわち、先ず、請求項1および2に共通
して、環状の固定部品とエマージェンシープーリとに、
この両部品の相対回転を所定の角度までに制限する回転
ストッパ部を設けたことによって、エマージェンシープ
ーリを利用してエンジンを手動で始動させようとしてエ
マージェンシープーリにトルクを加えたときに、エマー
ジェンシープーリの固定部品に対する相対回転が所定の
角度で停止せしめられることになる。したがって弾性体
に過大なトルクが入力して弾性体が捩れ過ぎるのが防止
されるために、弾性体が破損するのを未然に防止するこ
とができる。
【0018】また請求項2においては、ゴム状弾性材製
の弾性体以外の、固定部品、質量体およびエマージェン
シープーリの三部品が板金により成形されているため
に、各部品をプレス等により簡単に製造することがで
き、製造コストも低い特徴を備えている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るダンパの半裁断面図
【図2】図1におけるA−A線断面図
【図3】凹部の斜視図
【図4】凹部の他の例を示す斜視図
【図5】凹部の更に他の例を示す斜視図
【図6】従来例に係るダンパの半裁断面図
【符号の説明】
1 フライホイールマグネット 2 固定部品 2a 円筒部 2b 凹部 2c 突起部 3 ボルト 4 弾性体 5 質量体 6 エマージェンシープーリ 6a 凸部 7 回転ストッパ部 8 リングギヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 15/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フライホイールマグネット(1)に固定
    した環状の固定部品(2)にゴム状弾性材製の弾性体
    (4)を介して質量体(5)を接続し、前記質量体
    (5)にエマージェンシープーリ(6)を固定したダン
    パにおいて、前記固定部品(2)と前記エマージェンシ
    ープーリ(6)とに、この両部品(2)(6)の相対回
    転を所定の角度までに制限する回転ストッパ部(7)を
    設けたことを特徴とするダンパ。
  2. 【請求項2】 フライホイールマグネット(1)に固定
    された板金製の環状の固定部品(2)と、前記固定部品
    (2)の外周側にゴム状弾性材製の弾性体(4)を介し
    て接続された板金製の質量体(5)と、前記質量体
    (5)の外周側に嵌着された板金製のエマージェンシー
    プーリ(6)と、を備え、前記固定部品(2)に凹部
    (2b)および凸部の一方を設け、前記エマージェンシ
    ープーリ(6)に前記凹部および前記凸部(6a)の他
    方を設け、前記凹部(2b)と前記凸部(6a)の組み
    合わせによって両部品(2)(6)の相対回転を所定の
    角度までに制限する回転ストッパ部(7)を設けたこと
    を特徴とするダンパ。
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