JPH0724693Y2 - フライホイールの取付部構造 - Google Patents
フライホイールの取付部構造Info
- Publication number
- JPH0724693Y2 JPH0724693Y2 JP1989101602U JP10160289U JPH0724693Y2 JP H0724693 Y2 JPH0724693 Y2 JP H0724693Y2 JP 1989101602 U JP1989101602 U JP 1989101602U JP 10160289 U JP10160289 U JP 10160289U JP H0724693 Y2 JPH0724693 Y2 JP H0724693Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- peripheral surface
- mass body
- inner peripheral
- flywheel
- elastic plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、内燃機関の駆動力を伝達するための動力伝
達系を構成するフライホイールの取付部構造に関する。
達系を構成するフライホイールの取付部構造に関する。
従来の技術 内燃機関からの動力伝達系を構成するフライホイール
は、従来から、この伝達系の主に捩り振動を低減させる
ために、クランクシャフトに直結されている。しかしこ
の形式ではフライホイールの質量に基づく曲げ振動が生
じ、この曲げ振動に起因して特に自動車において車室内
にこもり音等の異音を生じ易い。
は、従来から、この伝達系の主に捩り振動を低減させる
ために、クランクシャフトに直結されている。しかしこ
の形式ではフライホイールの質量に基づく曲げ振動が生
じ、この曲げ振動に起因して特に自動車において車室内
にこもり音等の異音を生じ易い。
そこで、フライホイールを弾性板と質量体とで構成し、
クランクシャフトと質量体とを弾性板を介して連結する
ことによって、クランク軸系の固有曲げ振動数を常用域
から変化させて異音を低減させることが提案されている
(例えば、特公昭57-58542号公報参照)。
クランクシャフトと質量体とを弾性板を介して連結する
ことによって、クランク軸系の固有曲げ振動数を常用域
から変化させて異音を低減させることが提案されている
(例えば、特公昭57-58542号公報参照)。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、このような従来例にあっては、フライホ
イールの質量体を、軸受を介してトランスミッション側
のメインドライブシャフトで支持する構造となっていた
ため、フライホイール取付部の構造が複雑であった。
イールの質量体を、軸受を介してトランスミッション側
のメインドライブシャフトで支持する構造となっていた
ため、フライホイール取付部の構造が複雑であった。
そこで、本考案はフライホイールの取付部構造を簡素化
することを目的とする。
することを目的とする。
課題を解決するための手段 即ち本考案は、回転方向の剛性が大きくかつ曲げ方向の
剛性が小さい弾性板と、この弾性板に固定した略円板形
の質量体とでフライホイールを構成し、このフライホイ
ールの弾性板の内周端部をクランクシャフトに固定して
なるフライホイールの取付部構造であって、前記質量体
の内周面をテーパ形状に形成するとともに、前記弾性板
の内周端部に、外周面を質量体の内周面と同様のテーパ
形状に形成した補強部材を設けて、この補強部材を、そ
の外周面が前記質量体の内周面に所定隙間をもって対峙
するようにクランクシャフトに固定したことを特徴とし
ている。
剛性が小さい弾性板と、この弾性板に固定した略円板形
の質量体とでフライホイールを構成し、このフライホイ
ールの弾性板の内周端部をクランクシャフトに固定して
なるフライホイールの取付部構造であって、前記質量体
の内周面をテーパ形状に形成するとともに、前記弾性板
の内周端部に、外周面を質量体の内周面と同様のテーパ
形状に形成した補強部材を設けて、この補強部材を、そ
の外周面が前記質量体の内周面に所定隙間をもって対峙
するようにクランクシャフトに固定したことを特徴とし
ている。
作用 本考案は上記特徴的構成を備える結果、フライホイール
の弾性板が回動中に破損しても、質量体のテーパ形状の
内周面と補強部材のテーパ形状の外周面とが当接して、
質量体の半径方向及び軸方向への遊動を阻止する。
の弾性板が回動中に破損しても、質量体のテーパ形状の
内周面と補強部材のテーパ形状の外周面とが当接して、
質量体の半径方向及び軸方向への遊動を阻止する。
実施例 以下本考案の実施例を図面に基づき詳述する。
第1図はフライホイールの取付部構造を示す断面図であ
り、この図において1はフライホイールである。このフ
ライホイール1は、回転方向の剛性が大きくかつ曲げ方
向の剛性が小さい略円板形の弾性板2と、この弾性板2
の外周端部2aに固定した略円板形の質量体3とで構成し
てあり、質量体3の内周面3aをテーパ形状に形成してあ
る。4は補強部材であり、この補強部材4は外周面4aを
テーパ形状に形成してある。そして、この補強部材4
は、その外周面4aを質量体3の内周面3aに隙間mをもっ
て対峙させ、その状態において弾性板2の内周端部2bと
ともにクランクシャフト5にボルト6で固定してある。
尚、隙間mは、弾性板2の機能を損なわず、かつ質量体
3が補強部材4に対して図中右方向に外れないように設
定する。
り、この図において1はフライホイールである。このフ
ライホイール1は、回転方向の剛性が大きくかつ曲げ方
向の剛性が小さい略円板形の弾性板2と、この弾性板2
の外周端部2aに固定した略円板形の質量体3とで構成し
てあり、質量体3の内周面3aをテーパ形状に形成してあ
る。4は補強部材であり、この補強部材4は外周面4aを
テーパ形状に形成してある。そして、この補強部材4
は、その外周面4aを質量体3の内周面3aに隙間mをもっ
て対峙させ、その状態において弾性板2の内周端部2bと
ともにクランクシャフト5にボルト6で固定してある。
尚、隙間mは、弾性板2の機能を損なわず、かつ質量体
3が補強部材4に対して図中右方向に外れないように設
定する。
以上の実施例構造によれば、クランクシャフト5が回転
すると、質量体3は回転方向に対して剛性が大きく形成
された弾性板2によって確実に回動させられる。この回
動時、弾性板2の何らかの原因で破損しても、質量体3
のテーパ形状の内周面3aと補強部材4のテーパ形状の外
周面4aとが当接して、質量体3の半径方向及び軸方向へ
の動きを規制する。従って、弾性板2が破損しても、質
量体3は遊動することがなく、質量体3によって他の部
品が損傷を受けることがない。
すると、質量体3は回転方向に対して剛性が大きく形成
された弾性板2によって確実に回動させられる。この回
動時、弾性板2の何らかの原因で破損しても、質量体3
のテーパ形状の内周面3aと補強部材4のテーパ形状の外
周面4aとが当接して、質量体3の半径方向及び軸方向へ
の動きを規制する。従って、弾性板2が破損しても、質
量体3は遊動することがなく、質量体3によって他の部
品が損傷を受けることがない。
考案の効果 以上述べたように本考案は、質量体のテーパ形状の内周
面と補強部材のテーパ形状の外周面とを所定隙間をもっ
て対峙させたことにより、弾性板が破損した際に、質量
体が遊動するのを質量体と補強部材のテーパ形状の係合
によって防止するようにしてあるため、従来例に比較し
て構造を格段に簡素化することができるとともに、部品
点数を削減することができ、フライホイールの取付作業
性を格段に向上することができる。また、弾性板が破損
した際の質量体の遊動を質量体と補強部材のテーパ形状
部分の係合によって防止するようにしていることから、
この際の質量体の振れ回りをテーパ形状部分のガイド作
用によって効果的に抑制することができるという利点も
ある。
面と補強部材のテーパ形状の外周面とを所定隙間をもっ
て対峙させたことにより、弾性板が破損した際に、質量
体が遊動するのを質量体と補強部材のテーパ形状の係合
によって防止するようにしてあるため、従来例に比較し
て構造を格段に簡素化することができるとともに、部品
点数を削減することができ、フライホイールの取付作業
性を格段に向上することができる。また、弾性板が破損
した際の質量体の遊動を質量体と補強部材のテーパ形状
部分の係合によって防止するようにしていることから、
この際の質量体の振れ回りをテーパ形状部分のガイド作
用によって効果的に抑制することができるという利点も
ある。
第1図は本考案の実施例を示すフライホイールの取付部
構造を示す断面図である。 1……フライホイール、2……弾性板、2b……内周端
部、3……質量体、3a……内周面、4……補強部材、4a
……外周面、5……クランクシャフト。
構造を示す断面図である。 1……フライホイール、2……弾性板、2b……内周端
部、3……質量体、3a……内周面、4……補強部材、4a
……外周面、5……クランクシャフト。
Claims (1)
- 【請求項1】回転方向の剛性が大きくかつ曲げ方向の剛
性が小さい弾性板と、この弾性板に固定した略円板形の
質量体とでフライホイールを構成し、このフライホイー
ルの弾性板の内周端部をクランクシャフトに固定してな
るフライホイールの取付部構造において、前記質量体の
内周面をテーパ形状に形成するとともに、前記弾性板の
内周端部に、外周面を質量体の内周面と同様のテーパ形
状に形成した補強部材を設けて、この補強部材を、その
外周面が前記質量体の内周面に所定隙間をもって対峙す
るようにクランクシャフトに固定したことを特徴とする
フライホイールの取付部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989101602U JPH0724693Y2 (ja) | 1989-08-30 | 1989-08-30 | フライホイールの取付部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989101602U JPH0724693Y2 (ja) | 1989-08-30 | 1989-08-30 | フライホイールの取付部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0339646U JPH0339646U (ja) | 1991-04-17 |
JPH0724693Y2 true JPH0724693Y2 (ja) | 1995-06-05 |
Family
ID=31650549
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989101602U Expired - Lifetime JPH0724693Y2 (ja) | 1989-08-30 | 1989-08-30 | フライホイールの取付部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0724693Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6402377B1 (en) * | 2000-05-22 | 2002-06-11 | Pactiv Corporation | Non-blocking elastomeric articles |
JP5100539B2 (ja) * | 2008-07-04 | 2012-12-19 | 株式会社モンベル | 収納袋 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0547314Y2 (ja) * | 1987-10-27 | 1993-12-13 |
-
1989
- 1989-08-30 JP JP1989101602U patent/JPH0724693Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0339646U (ja) | 1991-04-17 |
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