JP3340020B2 - フライホイールの構造 - Google Patents

フライホイールの構造

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JP3340020B2
JP3340020B2 JP08133696A JP8133696A JP3340020B2 JP 3340020 B2 JP3340020 B2 JP 3340020B2 JP 08133696 A JP08133696 A JP 08133696A JP 8133696 A JP8133696 A JP 8133696A JP 3340020 B2 JP3340020 B2 JP 3340020B2
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flywheel
crankshaft
flywheel body
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秀行 康
正春 手銭
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエンジンのフライホ
イールの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、クランクシャフトにはその捩り振
動を低減する目的でフライホイールが直結されている
が、そのためにフライホイールの質量に基づく曲げ振動
が発生し、自動車においてはこの曲げ振動に起因して車
室内にこもり音などの異音を生じ易いという問題があっ
た。
【0003】そこで、例えば実公昭57−58542号
公報や実開平1−67352号公報において、クランク
シャフトの一端にクランクシャフトの回転方向に対する
剛性は大きく、それに垂直な曲げ方向の剛性は小さい弾
性円板を固定し、この弾性円板の外周部の一側面にフラ
イホイール体を固定することによってクランクシャフト
系の固有曲げ振動数を常用域外に変化させ、共振による
クランクシャフトの折損等を防止すると共に異音を低減
させるようにしたフレキシブルフライホイールが開示さ
れている。
【0004】この種のフレキシブルフライホイールの構
成例を図3を参照して説明すると、弾性円板12の内周
部がクランクシャフト11の一端に固定ボルト14にて
締結固定されている。この弾性円板12の外周部の一側
面に略ドーナツ円盤状のフライホイール体13が取付ボ
ルト15にて締結固定されている。16はフライホイー
ル体13の外周部に固着されたリングギアであり、スタ
ータモータ(図示せず)のピニオンギアが噛合され、エ
ンジンの起動時にスタータモータにてクランクシャフト
11を回転させるためのものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
示すようなドーナツ円盤状のフライホイール体13によ
ってその慣性質量を増加させるには、その全体形状、特
に通常は外径が制限されるので厚さ方向の寸法を大きく
する必要があるが、エンジン後端とミッションケースの
間に許されるスペースに制約があるため、十分な慣性質
量をとることができないという問題があった。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に鑑
み、狭いスペースで十分に大きな慣性質量を確保できる
フライホイールの構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、クランクシャ
フトに弾性円板を取付け、弾性円板の外周部の一側面に
フライホイール体を固定したフライホイールの構造にお
いて、弾性円板の外周部に複数の突出部と切欠凹部を交
互に形成し、フライホイール体をその外周部において
突出部に締結固定し、フライホイール体の外周部の切欠
凹部に対向する部分にこの切欠凹部を通って弾性円板の
他側面側に突出する突部を突設しており、その突部によ
ってフライホイール体の弾性円板の一側面からの厚さ寸
法を大きくすることなく慣性質量を大きくすることがで
き、特にその突部によりフライホイール体の外周部に質
量をつけているので同じ慣性質量のときにはその重量を
軽くすることができ、またフライホイール体を締結固定
する突出部は弾性係数が小さくかつその締結部までの回
転半径も大きくとれるので、フライホイール体が容易に
揺動してクランクシャフト系の固有曲げ振動数を効果的
に下げることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図1、図2を参照して説明する。
【0009】図1、図2において、1はクランクシャフ
トであり、その一端にクランクシャフト1の回転方向に
対する剛性は大きく、それに垂直な曲げ方向の剛性は小
さい弾性円板2が固定されている。即ち、弾性円板2の
内周部がクランクシャフト1の一端面に当接配置され、
この弾性円板2の内周部を間に挟んだ状態で固定部材3
が固定ボルト4にてクランクシャフト1の一端面に締結
固定されている。弾性円板2の半径方向中間部は断面形
状がクランクシャフト1側に向けて開く非常に浅い台形
状に屈曲形成され、その外周縁から等間隔置きに複数
(図示例では60°間隔で6つ)の突出部5が形成され
るとともにその突出部5、5間に切欠凹部6が形成され
ている。
【0010】この回転円板2の突出部5が形成された外
周部と浅い台形断面の半径方向中間部の一側面に沿って
微小な間隙をあけて環状のフライホイール体7が配設さ
れ、その外周部が回転円板2の突出部5に当接されて取
付ボルト8にて締結固定されている。このフライホイー
ル体8の外周部の切欠凹部6に対向する部分には、この
切欠凹部6を通って弾性円板2の他側面側(クランクシ
ャフト側)に突出する突部9が突設されている。なお、
図2において、2aは固定ボルト4が貫通するボルト
穴、2bは位置決めピン用のピン穴である。
【0011】10はフライホイール体7の外周部に固着
されたリングギアであり、スタータモータ(図示せず)
のピニオンギアが噛合され、エンジンの起動時にスター
タモータにてクランクシャフトを回転させるためのもの
である。また、本実施形態においては、フライホイール
体7の外周部にクランクシャフト1とは反対側に突出す
る環状突出部7aが突設されている。
【0012】以上の構成において、クランクシャフト1
の回転時にその回転に伴って回転方向に剛性の大きい弾
性円板2を介して質量の大きいフライホイール体7が回
転することにより、クランクシャフト1の捩り振動を確
実に低減することができる。
【0013】特に、突部9によりフライホイール体7の
外周部の質量を大きくしているので、弾性円板2の一側
面からの厚さ寸法を大きくすることなく慣性質量を大き
くすることができ、同じ慣性質量を得るときにはフライ
ホイール自体の重量を軽くすることができる。
【0014】また弾性円板2は回転方向に垂直な曲げ方
向に対しては剛性が小さいため、クランクシャフト系の
固有曲げ振動数を常用域から外すことができ、フライホ
イールの質量に基づく曲げ振動を確実に低減することが
できる。特に、フライホイール体7の締結固定部を弾性
円板2の外周部の突出部5としているので、その弾性係
数を小さくできかつその締結部までの回転半径も大きく
とれるので、フライホイール体7が容易に揺動してクラ
ンクシャフト系の固有曲げ振動数を常用域から大きく外
すことができ、弾性円板2による曲げ振動の低減効果を
十分に発揮して自動車における車室内のこもり音等の異
音の発生を確実に低減できる。
【0015】
【発明の効果】本発明のフライホイールの構造によれ
ば、以上のようにクランクシャフトに弾性円板を取付
け、弾性円板の外周部の一側面にフライホイール体を固
定したフライホイールの構造において、弾性円板の外周
部に複数の突出部と切欠凹部を交互に形成し、フライホ
イール体をその外周部において各突出部に締結固定し、
フライホイール体の外周部の切欠凹部に対向する部分に
この切欠凹部を通って弾性円板の他側面側に突出する突
部を突設しているので、その突部によりフライホイール
体の弾性円板の一側面からの厚さ寸法を大きくすること
なく慣性質量を大きくすることができ、特にその突部に
より外周部に質量をつけているので同じ慣性質量のとき
にはその重量を軽くすることができ、またフライホイー
ル体を締結固定する弾性円板の突出部は弾性係数が小さ
く、かつその締結部までの回転半径も大きくとれるの
で、フライホイール体が容易に揺動してクランクシャフ
ト系の固有曲げ振動数を効果的に下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のフライホイールの取付状
態を示す図2のI−I線で断面した縦断面図である。
【図2】同実施形態のフライホイールを図1のII−II方
向から見た正面図である。
【図3】従来例におけるフライホイールの構造の縦断面
図である。
【符号の説明】
1 クランクシャフト 2 弾性円板 5 突出部 6 切欠凹部 7 フライホイール体 9 突部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−141335(JP,A) 実開 平5−64555(JP,U) 実開 昭61−94642(JP,U) 実開 平3−39642(JP,U) 実開 昭62−153441(JP,U) 実公 昭37−16625(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 15/30 - 15/315 F16F 15/121

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクシャフトに弾性円板を取付け、
    弾性円板の外周部の一側面にフライホイール体を固定し
    たフライホイールの構造において、弾性円板の外周部に
    複数の突出部と切欠凹部を交互に形成し、フライホイー
    ル体をその外周部において各突出部に締結固定し、フラ
    イホイール体の外周部の切欠凹部に対向する部分にこの
    切欠凹部を通って弾性円板の他側面側に突出する突部を
    突設したことを特徴とするフライホイールの構造。
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