JP3272180B2 - ファン駆動構造 - Google Patents

ファン駆動構造

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JP3272180B2
JP3272180B2 JP03555695A JP3555695A JP3272180B2 JP 3272180 B2 JP3272180 B2 JP 3272180B2 JP 03555695 A JP03555695 A JP 03555695A JP 3555695 A JP3555695 A JP 3555695A JP 3272180 B2 JP3272180 B2 JP 3272180B2
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進 沼尻
文雄 秋川
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンに設けられた
ウォータポンプの駆動軸に装着されるファンの駆動構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、エンジンの冷却ファンの駆動系
を示し、エンジン1に設けられたウォータポンプ2の駆
動軸3の先端にはウォータポンププーリ4が固定されて
おり、当該ウォータポンププーリ4にスペーサ5、6を
介してファンカップリング7が取り付けられ、更にこの
ファンカップリング7に冷却ファン8が取り付けられて
いる。ウォータポンププーリ4及び他のオールタネータ
等の補機の駆動軸に装着されたプーリ(図示せず)とエ
ンジン1のクランク軸の先端に装着されたクランクプー
リ9との間にはベルト10が掛回されている。そして、
ウォータポンプ2の駆動軸3は、エンジン1の回転によ
り駆動され、これに伴い冷却ファン8が回転して低速走
行時やアイドリング時にラジエータの通気を助ける。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ファン駆動構造は、ウォータポンプ駆動軸3〜スペーサ
5、6〜ファンカップリング7〜ファン8の駆動系にお
いて、オーバハングが大きいために図10に点線で示す
ような曲げ振動が発生し、1点鎖線で示す駆動軸3の中
心に対して先端側即ち、ファン8が大きく振動し、騒音
が大きくなる。また、ファン8を支えるウォータポンプ
2の駆動軸3、ウォータポンプケース2aの応力が高く
なり、従って、これに対応するためにウォータポンプ2
を含む各部の剛性を高める必要があり、重量の増加を来
す。
【0004】エンジンの騒音低減装置として、例えば、
特開平3−4730号公報に開示されたものがある。こ
のものは、クランクシャフトの前端側に取り付けたウエ
イトの質量慣性が直接クランクシャフトに伝達されない
ように構成したものである。しかしながらこの装置は、
クランクシャフトの騒音を低減させるようにしたもので
あり、ウォータポンプの駆動軸の先端に取り付けた冷却
ファンの曲げ振動を抑制するためのものではない。
【0005】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
で、曲げ振動振幅の大きいファン軸系先端側に曲げダン
パを設けることによりファンの曲げ振動を低減させるよ
うにしたファン駆動構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、ウォータポンプ駆動軸と、前記ウォ
ータポンプ駆動軸に固定されたプーリと、前記プーリに
固定されたスペーサと、前記スペーサの前記プーリ側で
ない端部に固定された円盤状のハブと当該ハブの外周部
の回転軸方向のスペーサ側に固定される弾性体と当該弾
性体の回転軸方向に固定される慣性体とを有する曲げダ
ンパと、前記曲げダンパにファンカップリングを介して
固定されるファンとを有する構造としたものである。
【0007】請求項2では、前記プーリに、円盤状のハ
ブと当該ハブの外周部の回転軸方向に固定される弾性体
と当該弾性体の回転軸方向に固定される慣性体とを有す
る曲げダンパが設けられている構造としたものである。
【0008】
【作用】曲げ振動振幅の大きいファン軸系先端側(スペ
ーサ〜ファンカップリングの間)に設けられた曲げダン
パは、ファン軸系に発生する曲げ振動振幅の共振ピーク
を分散させる。これにより曲げ振動振幅が大幅に低減さ
れる。請求項2では、ウォータポンププーリに曲げダン
パを設けることにより、スペースの有効利用が図られ
る。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面に基づいて詳
述する。尚、図9と同一部材には同一符号を付して詳細
な説明を省略する。図1においてウォータポンプ2の駆
動軸3にはウォータポンププーリ4が装着固定されてお
り、当該ウォータポンププーリ4にはスペーサ5、6を
介してファンカップリング7が取り付けられている。そ
して、スペーサ5には曲げダンパ12が取り付けられて
いる。曲げダンパ12は、図2に詳述するようにハブ1
3と弾性部材14と慣性体15とにより構成されてい
る。ハブ13は、円盤状をなしなし、中央部13aに対
して周縁部13bが段差をなして一側に膨出して略浅い
ハット状に形成されている。ハブ13は、中央部13a
の内径がスペーサ5の外径よりも僅かに大径とされ、中
央には当該スペーサ5の先端部5aが嵌合する孔13c
が穿設されている。また、この孔13cの回りにはスペ
ーサ5の各ボルト孔5bと対応してボルト孔13dが穿
設されている。
【0010】ハブ13の外周部13bには、円盤状をな
す弾性部材14が軸方向に臨んで固定されている。この
弾性部材14は、例えば、ゴム部材により形成されてい
る。そして、この弾性部材14には円盤状の慣性体15
の一側端面が固定されている。即ち、ハブ13の外周部
13bには弾性部材14を介して慣性体15が固定され
て曲げダンパ12が形成されている。
【0011】この曲げダンパ12は、図1のようにハブ
13がスペーサ5の先端に外嵌されて装着され、中央部
13aがスペーサ6と共にボルトによりウォータポンプ
プーリ4の先端に共締め固定される。この状態におい
て、慣性体15は、スペーサ5の外側に同心状に配置さ
れる。このようにして曲げダンパ12が、スペーサ5と
ファンカップリング7との間に装着される。即ち、曲げ
ダンパ12は、曲げ振動振幅の大きいファン軸系先端側
(ウォータポンプ駆動軸3の先端側)のスペーサ5〜フ
ァンカップリング7との間に設けられる。そして、この
曲げダンパ12の曲げの固有振動数(fd1)は、例え
ば、ウォータポンプ2の駆動軸3系の曲げ振動の固有値
(fs1)の約0.7〜0.9倍程度(fd1=(0.7〜0.9)×fs
1)に設定される。
【0012】以下に作用を説明する。エンジン1のクラ
ンク軸の回転は、クランクプーリ9からベルト10を介
してウォータポンププーリ4に伝達され、ウォータポン
プ駆動軸3が回転駆動される。そして、ウォータポンプ
駆動軸3の回転に伴いファンカップリング7を介してフ
ァン8が回転する。曲げダンパ12は、ウォータポンプ
駆動軸3の回転と共に回転してファン軸系の曲げ振動を
低減する。即ち、図6の曲線IIで示すように、曲線Iで
示す曲げダンパを使用しない場合における1つの共振ピ
ークを2山に分散して曲げ振動振幅を大幅に低減させ
る。
【0013】図3は、曲げダンパの第2実施例を示し、
図2の曲げダンパ12のハブ13の外周部13bの他側
に弾性部材16を介して慣性体17を設けた2マス構造
としたものである。これにより図7の曲線IIIのよう
に、曲線Iで示す曲げダンパを使用しない場合における
1つの共振ピークを3山に分散して曲げ振動振幅を低減
させることができる。或いは、図8の曲線IV及びV に示
すように曲線I、I’で示す曲げダンパを使用しない場
合における2つの共振ピークを夫々のダンパにより2山
づつに分散して曲げ振動振幅を低減させることができ
る。この結果、エンジン回転数の広範囲にわたり曲げ振
動振幅を大幅に低減することが可能となる。
【0014】図4は、本発明の第3の実施例を示し、曲
げダンパ12の他に更に曲げダンパ20を設けたもので
ある。曲げダンパ12は、図1と同様にスペーサ5とフ
ァンカップリング7との間に設けられており、曲げダン
パ20は、ウォータポンププーリ4の前端の円筒部に装
着されている。曲げダンパ20のハブ21は、円筒の一
端が外側に略直角に展開されてフランジ状のダンパ取付
部が形成されており、当該ダンパ取付部の裏面に軸方向
に弾性部材22を介して慣性体23を固定したものであ
る。そして、ハブ21は、ウォータポンププーリ4の前
端の円筒部に圧入外嵌されて固定される。尚、ハブ21
は、板金加工により形成される。
【0015】この結果、曲げダンパ20の軽量・小型化
が図られる。また、板金製ハブ21は、剛性が高く、表
面積が小さいために当該ハブ21からの発音が小さく抑
えられる。更に、曲げダンパ20をウォータポンププー
リ4に装着することによりスペース有利であり、更な
る小型化、軽量化が可能となる。尚、ウォータポンププ
ーリ4に装着する曲げダンパ20のハブとしては、図5
のように単なる円板状のハブ25とし、外周部に軸方向
に弾性部材26を介して慣性体27を固定し、当該ハブ
25をスペーサ5(図4)と共締めしてウォータポンプ
プーリ4の前端に固定するようにしても良い。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、フ
ァン軸系に発生する曲げ振動振幅を大幅に低減させるこ
とができ、この結果、ファン軸系の振動・応力が大幅に
低減し、これに伴いウォータポンプ、ファンカップリン
グ等の各部の軽量化を図ることが可能となり、車両の軽
量化に寄与する。また、曲げダンパの構造が簡単であ
り、ウォータポンプの駆動軸に簡単に装着することが可
能である。
【0017】請求項2では、ウォータポンププーリに曲
げダンパを設けることによりエンジンルームのスペース
の有効利用が図られると共に、曲げダンパの小型、軽量
化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るファン駆動構造の第1実施例を示
す要部断面図である。
【図2】図1の曲げダンパの断面図である。
【図3】図2の曲げダンパの第2実施例を示す要部断面
図である。
【図4】本発明に係るファン駆動構造の第2実施例を示
す要部断面図である。
【図5】図4の曲げダンパの他の実施例を示す要部断面
図である。
【図6】図1の曲げダンパによる曲げ振動特性の説明図
である。
【図7】図2の曲げダンパを使用した場合の曲げ振動特
性の説明図である。
【図8】図3の曲げダンパを使用した場合の曲げ振動特
性の説明図である。
【図9】従来のファン駆動構造の要部説明図である。
【図10】図9のファン軸系の曲げ振動の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 エンジン 2 ウォータポンプ 3 ウォータポンプ駆動軸 4 ウォータポンププーリ 5、6 スペーサ 7 ファンカップリング 8 ファン 9 クランクプーリ 10 ベルト 12、20 曲げダンパ 13、21、25 ハブ 14、16、22、26 弾性部材 15、17、23、27 慣性体
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−221154(JP,A) 特開 平6−317149(JP,A) 実開 平3−130462(JP,U) 実開 昭61−85744(JP,U) 実開 昭61−103520(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウォータポンプ駆動軸と、 前記ウォータポンプ駆動軸に固定されたプーリと、 前記プーリに固定されたスペーサと、 前記スペーサの前記プーリ側でない端部に固定された円
    盤状のハブと当該ハブの外周部の回転軸方向のスペーサ
    側に固定される弾性体と当該弾性体の回転軸方向に固定
    される慣性体とを有する曲げダンパと、 前記曲げダンパにファンカップリングを介して固定され
    るファンとを有することを特徴とするファン駆動構造。
  2. 【請求項2】 前記プーリに、円盤状のハブと当該ハブ
    の外周部の回転軸方向に固定される弾性体と当該弾性体
    の回転軸方向に固定される慣性体とを有する曲げダンパ
    が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のフ
    ァン駆動構造。
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