JP3594822B2 - 車両用ドライブプレート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両用エンジンのクランク軸と、自動変速機に装着されたトルクコンバータとを連結し、エンジンの回転力をトルクコンバータに伝達する車両用ドライブプレートに係り、特に、金属板で成形され、外周部にリングギヤを連続して形成した車両用ドライブプレートに関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は、この種の車両用ドライブプレートの一例を示したもので、この車両用ドライブプレート1は、金属板から成形された円板状のウェブ部2と、このウェブ部2の外周端部をフロントF側にL字状に折曲して形成されたリング状のリム部3と、このリム部3の外周面に連続して形成されたリングギヤ4とからなっている。このリングギヤ4は、エンジン始動時に、セルモータの作用によりピニオンギヤ(図示せず)と噛合して回転し、エンジンが回転するとピニオンギヤとの噛合が解かれるように構成されており、このため、リングギヤ4には、エンジン始動時に最大のトルクが作用する。
【0003】
そして、ウェブ部2の中央部に形成されたクランク軸取付部2aがクランク軸5の端部に図示しない取付ボルトにより固定されており、また、ウェブ部2の外周部側に形成されたトルクコンバータ取付部2bがトルクコンバータ6のフロントF側に図示しない取付ボルトにより固定されている。
【0004】
このように、クランク軸5及びトルクコンバータ6に連結された車両用ドライブプレート1によれば、エンジンの回転力をトルクコンバータ6に伝達するのみならず、トルクコンバータ6の作動時に発生するスラスト荷重の吸収を行うことができる。このような作用は、車両用ドライブプレート1自体が撓むことによって行われるので、車両用ドライブプレート1の板厚は可及的に薄く設定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近時では車両用ドライブプレート1の外周部を増肉して円環状のリム部3を形成し、このリム部3の外周面にギヤを成形することでリングギヤ4を一体成形するものが用いられている。
【0006】
しかし、リングギヤ4を一体成形した車両用ドライブプレート1では、ギヤを成形したリム部3の剛性が別体のリング状部材を用いる場合に比べて弱くなる。そのため、エンジン始動時にセルモータのピニオンギヤがリングギヤ4に噛合回転すると、リム部3が半径方向に振動し、このリム部の振動がウェブ部2に伝達されて車両用ドライブプレート1全体が振動して放射音が発生し、このため、エンジン始動音(クランキング音)が悪化するという問題があった。
【0007】
このクランキング音の状態は、「キン」「キン」といった金属音であり、この金属音は、図7に示すように高周波領域(Aで示す部分)の音が人に不快感を与えている。なお、図7において、横軸はクランキング音の周波数、縦軸はクランキング音の大きさを示している。
【0008】
従来、上記金属音のレベルを低下させる対策として車両用ドライブプレート1のウェブ部2に制振プレートを略全面的に取り付けたものがあるが、この従来例では、車両用ドライブプレート1の可撓性が損なわれ、車両用ドライブプレート1本来の機能を十分に果すことができなくなると共に、重量が増大するという問題がある。
【0009】
この発明は、上述した問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、リングギヤ部に発生する振動を減衰できるようにすると共に、軽量化を図ることができる車両用ドライブプレートを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明に係る請求項1の車両用ドライブプレートでは、金属板から成形された円板状のウェブ部と、このウェブ部の外周端部の一側面側に形成されたリング状のリム部と、このリム部の外周面に連続して形成されたリングギヤとからなる車両用ドライブプレートであって、前記リム部の内周面の一部に当接する制振面を有する制振ピースをウェブ部外周部に取り付けたことを特徴としている。
【0011】
また、請求項2の車両用ドライブプレートでは、前記制振ピースは、車両用ドライブプレートの重心位置を調節する任意の位置に取り付けられていることを特徴としている。
【0012】
また、請求項3の車両用ドライブプレートでは、前記制振ピースの制振面とリム部の内周面の間に減衰媒体を介在したことを特徴としている。
【0013】
そして、請求項1の車両用ドライブプレートによれば、リム部の内周面に当接する制振ピースがエンジン始動時におけるリム部の半径方向への振動を減衰させることで、リム部からウェブ部に伝達される振動を小さくできる。これによって、車両用ドライブプレート全体の振動が小さくなって放射音が小さくなり、高周波領域における「キン」「キン」といった金属音のレベルが低下し、クランキング音のフィーリングを向上させることができる。しかも、制振ピースは、ウェブ部外周部に取り付けられているため、車両用ドライブプレート1の可撓性が損なわれることがなく、車両用ドライブプレート本来の機能を十分に果すことができる。
【0014】
請求項2の車両用ドライブプレートによれば、制振ピースを車両用ドライブプレートの重心位置を調節する任意の位置に取り付けることで、制振ピースがバランスピースの機能を果たすことができ、部品点数の増加を防止し、車両用ドライブプレートの重量の増加を最小限にすることができる。
【0015】
請求項3の車両用ドライブプレートによれば、制振ピースの制振面とリム部の内周面の間に減衰媒体を取り付けたことにより、リム部の半径方向への振動の減衰効果を向上することができ、上述した高周波領域における金属音のレベルが更に低下し、クランキング音のフィーリングを更に向上させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図1〜図5を参照して説明する。
【0017】
図1〜図3は第1の実施の形態、図4は第1の実施の形態の変形例、図5は第2の実施の形態を示しており、図6に示す従来例の構成要素と共通する構成要素には、同一の符号を付して説明する。
【0018】
まず、第1の実施の形態を図1〜図3を参照して説明する。
【0019】
図において、Eは車両用ドライブプレートであり、金属板から成形された円板状のウェブ部10と、このウェブ部10の外周端部の一側面側に形成されたリング状のリム部20と、このリム部20の外周面に連続して形成されたリングギヤ30とからなっており、リム部20の内周面の一部に当接する制振面を有する制振ピース40をウェブ部10の外周部に取り付けている。
【0020】
さらに、この発明の第1の実施の形態の構成を詳細に説明する。
【0021】
車両用ドライブプレートEは、薄肉の金属板から塑性加工により成形されており、円板状のウェブ部10と、このウェブ部10の外周端部をクランク軸5側に折曲して形成されたリング状のリム部20と、このリム部20の外周面に転造成形により形成されたリングギヤ30とからなっている。
【0022】
ウェブ部10の中央部には、クランク軸取付部11が形成されており、このクランク軸取付部11には、複数個、例えば6個のクランク軸用取付孔11aが同一円周上に等配に形成されている。
【0023】
ウェブ部10の外周部側には、トルクコンバータ取付部12が形成されており、このトルクコンバータ取付部12には、複数個、例えば4個のトルクコンバータ用取付孔12aが同一円周上に等配に形成されている。また、クランク軸取付部11とトルクコンバータ取付部12との間に位置して軽量化及び音振性能向上並びに加撓性向上のための付加孔13が8個形成されている。
【0024】
制振ピース40は金属板から断面L字状に形成されており、ウェブ部10の外周部側面に当接して、スポット溶接等により固着される平面状の取付部42と、リム部20の内周面に沿う円弧に形成されるとともに、リム部20の内周面に当接する制振面41aを有する円弧部41とから構成されている。この制振ピース40は、ウェブ部10の外周部側面に等間隔で複数個、例えば6個がスポット溶接等により取り付けられている。
【0025】
そして、車両用ドライブプレートEは、レインフォースプレート7を介して各クランク軸用取付孔11aに挿入されたクランク軸用取付ボルト11bによりクランク軸5のフランジ部5aに固定されており、また、各トルクコンバータ用取付孔12aに挿入されたトルクコンバータ用取付ボルト12bをトルクコンバータ6のフロントF側に設けたナット部6aに螺着することによりトルクコンバータ6に固定されている。
【0026】
上記のように構成された第1の実施の形態の車両用ドライブプレートEによれば、制振ピース40がリム部20の内周面に当接していることで、エンジン始動時におけるリム部20の半径方向への振動を減衰させることができ、リム部20からウェブ部10に伝達される振動を小さくすることができる。これによって、車両用ドライブプレートE全体の振動が小さくなり、図3においてBで示すように、図8にAで示す従来例と比較して高周波領域における金属音のレベルを低下させることができ、クランキング音のフィーリングを向上させることができる。なお、図3において、図7に同様、横軸はクランキング音の周波数、縦軸はクランキング音の大きさを示している。
【0027】
制振ピース40は、トルクコンバータ用取付孔12aより外側のウェブ部10の外周部側面に取り付けられているため、車両用ドライブプレートEの軸方向への可撓性が損なわれることがなく、ドライブプレート本来の機能を十分に果すことができる。また、従来例のようにウェブ部を覆うように制振プレートを取り付ける必要がないので、軽量化を図ることができる。
【0028】
図4は、上記第1の実施の形態に係る車両用ドライブプレートEの変形例を示している。この変形例の異なる点は制振ピースが等間隔に設けられていない点であり、制振ピース40が1個又は複数個であって、車両用ドライブプレートEの重心位置が軸心位置に来るようにバランスを取る任意の位置に取り付けられる。すなわち、制振ピース40は1個であっても充分に上記の効果を得ることができ、しかも、制振ピースがバランスピースの機能も果たすことができ、部品点数の増加を防止し、重量の増加を最小限にすることができる。
【0029】
つぎに、第2の実施の形態を図5を参照して説明する。
【0030】
この第2の実施の形態では、制振ピース40の制振面41aとリム部20の内周面との間に減衰媒体50が介在されている。この、減衰媒体50としては、樹脂やゴムなどの弾性部材、高粘性グリス又は接着剤等が適用される。
【0031】
この第2の実施の形態によれば、減衰媒体50を取り付けたことにより、第1の実施の形態の場合より高周波領域における金属音のレベルが更に低下し、クランキング音のフィーリングを更に向上させることができる。
【0032】
【発明の効果】
請求項1の車両用ドライブプレートによれば、リム部の内周面に当接する制振ピースがエンジン始動時におけるリム部の半径方向への振動を減衰させることで、リム部からウェブ部に伝達される振動を小さくできる。これによって、車両用ドライブプレート全体の振動が小さくなって放射音が小さくなり、高周波領域における「キン」「キン」といった金属音のレベルが低下し、クランキング音のフィーリングを向上させることができる。しかも、制振ピースは、ウェブ部外周部に取り付けられているため車両用ドライブプレートの可撓性が損なわれることがなく、車両用ドライブプレート本来の機能を充分に果たすことができる。
【0033】
請求項2の車両用ドライブプレートによれば、制振ピースを車両用ドライブプレートの重心位置を調節する任意の位置に取付けることで、制振ピースがバランスピースの機能も果たすことができ、部品点数の増加を防止し、車両用ドライブプレートの重量の増加を最小限にすることができる。
【0034】
請求項3の車両用ドライブプレートによれば、制振ピースの制振面とリム部の内周面の間に減衰媒体を取り付けたことにより、リム部の半径方向への振動の減衰効果を向上することができ、上述した高周波領域における金属音のレベルが更に低下し、クランキング音のフィーリングを更に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る車両用ドライブプレートの正面視説明図。
【図2】同図1のII−II矢視断面説明図。
【図3】同車両用ドライブプレートに発生するクランキング音の大きさと、その周波数との関係を示す線図。
【図4】同変形例を示す車両用ドライブプレートの正面視説明図。
【図5】この発明の第2の実施の形態に係る図2に相当する断面説明図。
【図6】従来例に係る図2に相当する断面説明図。
【図7】同車両用ドライブプレートに発生するクランキング音の大きさと、その周波数との関係を示す線図。
【符号の説明】
10 ウェブ部
20 リム部
30 リングギヤ
40 制振ピース
41a 制振面
50 減衰媒体
E 車両用ドライブプレート

Claims (3)

  1. 金属板から成形された円板状のウェブ部と、このウェブ部の外周端部の一側面側に形成されたリング状のリム部と、このリム部の外周面に連続して形成されたリングギヤとからなる車両用ドライブプレートであって、
    前記リム部の内周面の一部に当接する制振面を有する制振ピースをウェブ部外周部に取り付けたことを特徴とする車両用ドライブプレート。
  2. 前記制振ピースは、車両用ドライブプレートの重心位置を調節する任意の位置に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の車両用ドライブプレート。
  3. 前記制振ピースの制振面とリム部の内周面の間に減衰媒体を介在したことを特徴とする請求項1記載の車両用ドライブプレート。
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