JPH0547315Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0547315Y2 JPH0547315Y2 JP106188U JP106188U JPH0547315Y2 JP H0547315 Y2 JPH0547315 Y2 JP H0547315Y2 JP 106188 U JP106188 U JP 106188U JP 106188 U JP106188 U JP 106188U JP H0547315 Y2 JPH0547315 Y2 JP H0547315Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- elastic plate
- plate
- crankshaft
- flywheel
- friction material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000005452 bending Methods 0.000 claims description 20
- 239000002783 friction material Substances 0.000 claims description 15
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 10
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 claims description 7
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 7
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 5
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000002238 attenuated effect Effects 0.000 description 1
- 230000007257 malfunction Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
この考案は、内燃機関の駆動力を伝達するため
の動力伝達系を構成するフライホイールの取付部
構造に関する。
の動力伝達系を構成するフライホイールの取付部
構造に関する。
従来の技術
内燃機関からの動力伝達系を構成するフライホ
イールは、従来から、この伝達系の主に捩り振動
を低減させるために、クランクシヤフトに直結さ
れている。しかしこの形式ではフライホイールの
質量に基づく曲げ振動が生じ、この曲げ振動に起
因して特に自動車において車室内にこもり音等の
異音を生じ易い。
イールは、従来から、この伝達系の主に捩り振動
を低減させるために、クランクシヤフトに直結さ
れている。しかしこの形式ではフライホイールの
質量に基づく曲げ振動が生じ、この曲げ振動に起
因して特に自動車において車室内にこもり音等の
異音を生じ易い。
そこで、クランクシヤフトとフライホイールと
を弾性板を介して連結することによつて、クラン
ク軸系の固有曲げ振動数を常用域から変化させて
異音を低減させることが提案されている（例え
ば、実開昭58−151734号公報参照）。
を弾性板を介して連結することによつて、クラン
ク軸系の固有曲げ振動数を常用域から変化させて
異音を低減させることが提案されている（例え
ば、実開昭58−151734号公報参照）。
考案が解決しようとする問題点
しかしながら、このような従来例にあつては、
曲げ方向の剛性の小さい弾性板により、フライホ
イールをクランクシヤフトに固定しているため、
クランク軸系の固有曲げ振動数を常用域から変化
させて異音を低減させることができたとしても、
弾性板に無視できない新たな固有曲げ振動が発生
するという問題を有していた。
曲げ方向の剛性の小さい弾性板により、フライホ
イールをクランクシヤフトに固定しているため、
クランク軸系の固有曲げ振動数を常用域から変化
させて異音を低減させることができたとしても、
弾性板に無視できない新たな固有曲げ振動が発生
するという問題を有していた。
問題点を解決するための手段
本考案は上記従来技術の問題点に鑑みて成され
たもので、クランクシヤフトに回転方向の剛性が
大きくかつ曲げ方向の剛性が小さい弾性板の内周
端部を固定し、この弾性板の外周端部にフライホ
イールを固定する内燃機関のフライホイール取付
部構造であつて、弾性板の内周端部に補助板を重
合すると共に、この補助板と弾性板との間に摩擦
材を介装し、この補助板と弾性板とで摩擦材を挾
圧した状態で弾性板をクランクシヤフトに固定し
たことを特徴としている。
たもので、クランクシヤフトに回転方向の剛性が
大きくかつ曲げ方向の剛性が小さい弾性板の内周
端部を固定し、この弾性板の外周端部にフライホ
イールを固定する内燃機関のフライホイール取付
部構造であつて、弾性板の内周端部に補助板を重
合すると共に、この補助板と弾性板との間に摩擦
材を介装し、この補助板と弾性板とで摩擦材を挾
圧した状態で弾性板をクランクシヤフトに固定し
たことを特徴としている。
作 用
本考案は上記した構成を備える結果、弾性板が
曲げ振動を生じると、弾性板と摩擦材との間に摩
擦抵抗が生じるため、弾性板の曲げ振動が減衰さ
れる。
曲げ振動を生じると、弾性板と摩擦材との間に摩
擦抵抗が生じるため、弾性板の曲げ振動が減衰さ
れる。
実施例
以下本考案の実施例を図面に基づき詳述する。
第１図は本考案の実施例を示すフライホイール
取付部の断面図であり、この図において１は内燃
機関のクランクシヤフトである。このクランクシ
ヤフト１の軸端には、回転方向の剛性が大きくか
つ曲げ方向の剛性が小さい略円板形の弾性板２の
内周端部２ａが取り付けられており、この取り付
けは、弾性板２の内周端部２ａに補助板３を重合
すると共に、この補助板３と弾性板２との間に摩
擦材４を介装し、この補助板３と弾性板２とで摩
擦材４を挾圧するように、弾性板２、摩擦材４、
補助板３の三者をボルト５によつてクランクシヤ
フト１に共締め固定するようにしている。６は補
強部材であり、この補強部材６は弾性板２と共に
クランクシヤフト１にボルト６で固定してある。
一方、弾性板２の外周端部２ｂには、略円板形を
呈するフライホイール７を補強部材８を介してボ
ルト９により固定してある。そして、フライホイ
ール７の内周端部７ａの孔１０を補強部材６の円
筒部６ａに軸方向移動可能に嵌合すると共に、内
周端部７ａを補強部材６のフランジ部６ｂと弾性
板２との間に所定の〓間が生じるように係合して
ある。１１は弾性板２の外周に固定したリングギ
ヤである。
取付部の断面図であり、この図において１は内燃
機関のクランクシヤフトである。このクランクシ
ヤフト１の軸端には、回転方向の剛性が大きくか
つ曲げ方向の剛性が小さい略円板形の弾性板２の
内周端部２ａが取り付けられており、この取り付
けは、弾性板２の内周端部２ａに補助板３を重合
すると共に、この補助板３と弾性板２との間に摩
擦材４を介装し、この補助板３と弾性板２とで摩
擦材４を挾圧するように、弾性板２、摩擦材４、
補助板３の三者をボルト５によつてクランクシヤ
フト１に共締め固定するようにしている。６は補
強部材であり、この補強部材６は弾性板２と共に
クランクシヤフト１にボルト６で固定してある。
一方、弾性板２の外周端部２ｂには、略円板形を
呈するフライホイール７を補強部材８を介してボ
ルト９により固定してある。そして、フライホイ
ール７の内周端部７ａの孔１０を補強部材６の円
筒部６ａに軸方向移動可能に嵌合すると共に、内
周端部７ａを補強部材６のフランジ部６ｂと弾性
板２との間に所定の〓間が生じるように係合して
ある。１１は弾性板２の外周に固定したリングギ
ヤである。
尚、補助板３と摩擦材４は、共に略円板形を呈
しており、慣性モーメント及び重量が必要以上に
大きくならないように、外径寸法及び板厚を決定
する。
しており、慣性モーメント及び重量が必要以上に
大きくならないように、外径寸法及び板厚を決定
する。
以上の実施例構造によれば、内燃機関のクラン
クシヤフト１が回転すると、フライホイール７は
回転方向に対して剛性が大きく形成された弾性板
２によつて確実に回動させられる。この回動時、
曲げ方向の剛性が小さな弾性板２が曲げ振動を生
じると、摩擦材４が弾性板２と補助板３との間に
挾圧されているため、弾性板２と摩擦材４との間
に摩擦抵抗が生じ、弾性板２の曲げ振動が減衰さ
れる。これによつて動力伝達系に生じる振動を有
効に減衰すると共に、動力伝達系を構成する他の
部材は、弾性板２の曲げ振動に起因する不具合、
例えば締結部分のゆるみ等を生じることがない。
尚、フライホイール７とクランクシヤフト１を回
転方向の剛性が大きくかつ曲げ方向の剛性が小さ
い弾性板２で連結してあるため、クランク軸系の
固有曲げ振動数を常用域の異音を生じる曲げ振動
数からずらすことができ、所謂こもり音等の異音
の発生を防止できることはもちろんである。
クシヤフト１が回転すると、フライホイール７は
回転方向に対して剛性が大きく形成された弾性板
２によつて確実に回動させられる。この回動時、
曲げ方向の剛性が小さな弾性板２が曲げ振動を生
じると、摩擦材４が弾性板２と補助板３との間に
挾圧されているため、弾性板２と摩擦材４との間
に摩擦抵抗が生じ、弾性板２の曲げ振動が減衰さ
れる。これによつて動力伝達系に生じる振動を有
効に減衰すると共に、動力伝達系を構成する他の
部材は、弾性板２の曲げ振動に起因する不具合、
例えば締結部分のゆるみ等を生じることがない。
尚、フライホイール７とクランクシヤフト１を回
転方向の剛性が大きくかつ曲げ方向の剛性が小さ
い弾性板２で連結してあるため、クランク軸系の
固有曲げ振動数を常用域の異音を生じる曲げ振動
数からずらすことができ、所謂こもり音等の異音
の発生を防止できることはもちろんである。
考案の効果
以上述べたように本考案によれば、弾性板の内
周端部に補助板を重合すると共に、この補助板と
弾性板との間に摩擦材を介装し、この補助板と弾
性板とで摩擦材を挾圧した状態で弾性板をクラン
クシヤフトに固定してあるため、弾性板が曲げ振
動を生じても、弾性板と摩擦材との間で生じる摩
擦力によつて弾性板の曲げ振動を減衰でき、これ
によつて動力伝達系に生じる振動を有効に減衰す
ると共に、動力伝達系の各締結部のゆるみ等の不
具合を解消できるという実用上多大な効果を奏す
る。
周端部に補助板を重合すると共に、この補助板と
弾性板との間に摩擦材を介装し、この補助板と弾
性板とで摩擦材を挾圧した状態で弾性板をクラン
クシヤフトに固定してあるため、弾性板が曲げ振
動を生じても、弾性板と摩擦材との間で生じる摩
擦力によつて弾性板の曲げ振動を減衰でき、これ
によつて動力伝達系に生じる振動を有効に減衰す
ると共に、動力伝達系の各締結部のゆるみ等の不
具合を解消できるという実用上多大な効果を奏す
る。
第１図は本考案の実施例を示すフライホイール
取付部の断面図である。 １……クランクシヤフト、２……弾性板、２ａ
……内周端部、２ｂ……外周端部、３……補助
板、４……摩擦材、７……フライホイール。
取付部の断面図である。 １……クランクシヤフト、２……弾性板、２ａ
……内周端部、２ｂ……外周端部、３……補助
板、４……摩擦材、７……フライホイール。
Claims (1)
- クランクシヤフトに回転方向の剛性が大きくか
つ曲げ方向の剛性が小さい弾性板の内周端部を固
定し、この弾性板の外周端部にフライホイールを
固定する内燃機関のフライホイール取付部構造に
おいて、前記弾性板の内周端部に補助板を重合す
ると共に、この補助板と弾性板との間に摩擦材を
介装し、この補助板と弾性板とで摩擦材を挾圧し
た状態で弾性板をクランクシヤフトに固定したこ
とを特徴とする内燃機関のフライホイール取付部
構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP106188U JPH0547315Y2 (ja) | 1988-01-08 | 1988-01-08 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP106188U JPH0547315Y2 (ja) | 1988-01-08 | 1988-01-08 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01106659U JPH01106659U (ja) | 1989-07-18 |
| JPH0547315Y2 true JPH0547315Y2 (ja) | 1993-12-13 |
Family
ID=31200617
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP106188U Expired - Lifetime JPH0547315Y2 (ja) | 1988-01-08 | 1988-01-08 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0547315Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016098993A (ja) * | 2014-11-26 | 2016-05-30 | アイシン高丘株式会社 | フライホイール |
-
1988
- 1988-01-08 JP JP106188U patent/JPH0547315Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016098993A (ja) * | 2014-11-26 | 2016-05-30 | アイシン高丘株式会社 | フライホイール |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01106659U (ja) | 1989-07-18 |
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