JPH08200444A - パワートレインの防振構造 - Google Patents

パワートレインの防振構造

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JPH08200444A
JPH08200444A JP1131295A JP1131295A JPH08200444A JP H08200444 A JPH08200444 A JP H08200444A JP 1131295 A JP1131295 A JP 1131295A JP 1131295 A JP1131295 A JP 1131295A JP H08200444 A JPH08200444 A JP H08200444A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
frequency
dynamic damper
power train
ring
Prior art date
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Pending
Application number
JP1131295A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasukuni Watanabe
泰州 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by UD Trucks Corp filed Critical UD Trucks Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パワートレインの防振構造において、周波数
が異なる複数種のダイナミックダンパを装着させて、広
範囲な車速域で振動低減効果を得ることを目的とする。 【構成】 コンパニオンフランジ13,15間に、取付
部材20の円板部20Aを挟持させた状態で、ボルト1
8及びナット19によるコンパニオンフランジ13,1
5相互の締結時に円板部20Aを共締する。そして、取
付部材20の円筒部20B内周面に固着されるリング状
のゴム等の弾性体D1 と、弾性体D1内周面に固着され
るリング状の慣性マスD2 とからなる異なる周波数に設
定されたダイナミックダンパDを設けることにより、駆
動系の捩じり共振周波数において、各ダイナミックダン
パDにより振動を減衰させ、予め狙った周波数域を限定
して、各ダイナミックダンパDの周波数を設定すること
により、広範囲の車速域で振動の低減を図って、室内振
動騒音の発生を抑制するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パワートレインの防振
構造に関し、特に、パワートレインにおける異常振動を
防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パワートレインとして、図4に示
すようなものがある。このものでは、車両1のフロント
側に設けたエンジン2の動力をトランスミッション3を
介してプロペラシャフト4から終減速装置5を介して駆
動輪6側に伝達するように構成されており、トランスミ
ッション3で変速され、プロペラシャフト4を経た入力
トルクを終減速装置5で減速し、かつ回転数及び回転方
向を変換して駆動軸に伝達するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかるパワ
ートレインの動力伝達系において、トランスミッション
3は、車体フレーム1aに対してエンジン2と共に弾性
支持されると共に、終減速装置5は、サスペンションの
バネを介して車体フレーム1aに懸架された状態にある
ので、パワートレインに共振が生じると、その振動は車
体フレーム1aを介して車両全体に伝わり、これによ
り、車両の走行中のある車速域では、パワートレインの
振動伝達系の共振点が他の共振点と重複して、異常振動
が生じ、これに基づいて振動騒音が発生するといった問
題点があった。
【0004】このため、図5に示すように、プロペラシ
ャフト11と終減速装置12との接続部に、フライホイ
ール17を設けることにより、パワートレインの振動伝
達系における共振点を従来よりも低周波数域にずらし、
即ち、フライホイール17と言うマスにより駆動系の捩
じり共振周波数を低下させることにより、車両全体の共
振点を分散させ、他の共振点との重複を避けるように
し、異常振動の発生を防止し、振動騒音の発生を防止す
る技術が提案されている。
【0005】しかしながら、このような提案技術では、
上記のように、フライホイール17と言うマスにより捩
じり共振周波数を低下させるのが目的であるため、低速
域で振動悪化域が生じ、広範囲に亘る車速域で振動低減
を図ることができない。又、フライホイール17と言う
マスにより、重量が大幅に増加するという問題点もあ
る。
【0006】そこで、本発明は以上のような従来の問題
点に鑑み、従来のフライホイールに代えて、ダイナミッ
クダンパを適用し、しかも、周波数が異なる複数種のダ
イナミックダンパを装着させて、広範囲な車速域で振動
低減効果を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、エ
ンジンの動力をプロペラシャフトから終減速装置を介し
て駆動輪側に伝達するように構成したパワートレインに
おいて、前記プロペラシャフトと終減速装置との接続部
に、該接続部に取り付けられる円板部と、該円板部外周
面に連接される円筒部とからなる取付部材を設け、前記
円筒部に固着されるリング状の弾性体と、該弾性体に固
着されるリング状の慣性マスとからなるダイナミックダ
ンパを複数設け、各ダイナミックダンパを、夫々の周波
数が異なるように構成した。
【0008】
【作用】本発明において、駆動系の捩じり共振周波数に
おいて、各ダイナミックダンパにより振動を減衰させる
ことができ、予め狙った周波数域を限定して、各ダイナ
ミックダンパの周波数を設定することにより、広範囲の
車速域で振動の低減を図ることができ、室内振動騒音の
発生を抑制することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1において、パワートレインは、車両のフロン
ト側に設けたエンジンの動力をトランスミッションを介
してプロペラシャフト11から終減速装置12を介して
駆動輪側に伝達するように構成されており、トランスミ
ッションで変速され、プロペラシャフト11を経た入力
トルクを終減速装置12で減速し、かつ回転数及び回転
方向を変換して駆動軸に伝達するようになっている構成
は従来と同様である。
【0010】プロペラシャフト11は、相対向する一対
のコンパニオンフランジ13,15の一方13に十字軸
14を介して連結され、終減速装置12の駆動軸12a
は、他方のコンパニオンフランジ15に設けられた貫通
孔15aに貫通されて、その先端部に形成されたおねじ
部にナット16が螺合されて締結される。前記プロペラ
シャフト11と終減速装置12との接続部は、ボルト1
8及びナット19により相互に連結される前記コンパニ
オンフランジ13,15から構成される。
【0011】ここで、プロペラシャフト11と終減速装
置12との接続部には、該接続部に取り付けられる円板
部20Aと、該円板部20A外周面に連接される円筒部
20Bとからなる取付部材20が設けられている この場合、コンパニオンフランジ13,15間に、取付
部材20の円板部20Aを挟持させた状態で、ボルト1
8及びナット19によるコンパニオンフランジ13,1
5相互の締結時に円板部20Aが共締めされる。
【0012】そして、前記取付部材20の円筒部20B
内周面に固着されるリング状のゴム等の弾性体D1 と、
該弾性体D1 内周面に固着されるリング状の慣性マスD
2 とからなるダイナミックダンパDが設けられている。
ダイナミックダンパDは、取付部材20の円筒部20B
内周面の円板部20Aを間に挟んだ両側位置に夫々設け
られており、各ダイナミックダンパDは、夫々の周波数
が異なるように、弾性体D1 のバネ定数を異ならせて構
成される。
【0013】又、図2に示すように、各ダイナミックダ
ンパDを、夫々の周波数が異なるように、慣性マス
3 ,D4 の質量を異ならせて構成しても良い。かかる
構成において、プロペラシャフト11と終減速装置12
との接続部に、異なる周波数に設定されたダイナミック
ダンパDを設けることにより、駆動系の捩じり共振周波
数において、各ダイナミックダンパDにより振動を減衰
させることができ、予め狙った周波数域を限定して、各
ダイナミックダンパDの周波数を設定することにより、
広範囲の車速域で振動の低減を図ることができ、室内振
動騒音の発生を抑制することができる。
【0014】図3は、車速と室内騒音との関係を示して
おり、フライホイール無しでは、高速域にて騒音が大き
く、フライホイール付では、低速域にて騒音が大きい
が、本発明のダイナミックダンパ付では、広範囲の車速
域で騒音の低減を図ることができるのが明らかである。
又、ダイナミックダンパは、フライホイールとは異な
り、重量が嵩まず、駆動系の軽量化を図ることができ
る。
【0015】特に、本実施例のように、取付部材20の
円筒部20Bの内周面に、ダイナミックダンパDを設け
るようにすれば、ダイナミックダンパDの弾性体D1
剥離時や破断時に慣性マスD2 の直接的な外周方向への
飛散を防止することができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プロペラシャフトと終減速装置との接続部に、異なる周
波数に設定されたダイナミックダンパを設けることによ
り、広範囲の車速域で振動の低減を図ることができ、室
内振動騒音の発生を抑制することができると共に、駆動
系の軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るパワートレインの防振構造の一
実施例の断面図
【図2】 他の実施例の断面図
【図3】 本発明の効果を従来技術と比較して示す特性
【図4】 従来のパワートレインの一例の側面図
【図5】 従来のパワートレインの防振構造の一例の断
面図
【符号の説明】
11 プロペラシャフト 12 終減速装置 13,15 コンパニオンフランジ 20A 円板部 20B 円筒部 20 取付部材 D ダイナミックダンパ D1 弾性体 D2 慣性マス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの動力をプロペラシャフトから終
    減速装置を介して駆動輪側に伝達するように構成したパ
    ワートレインにおいて、 前記プロペラシャフトと終減速装置との接続部に、該接
    続部に取り付けられる円板部と、該円板部外周面に連接
    される円筒部とからなる取付部材を設け、 前記円筒部に固着されるリング状の弾性体と、該弾性体
    に固着されるリング状の慣性マスとからなるダイナミッ
    クダンパを複数設け、 各ダイナミックダンパを、夫々の周波数が異なるように
    構成したことを特徴とするパワートレインの防振構造。
JP1131295A 1995-01-27 1995-01-27 パワートレインの防振構造 Pending JPH08200444A (ja)

Priority Applications (1)

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JP1131295A JPH08200444A (ja) 1995-01-27 1995-01-27 パワートレインの防振構造

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JP1131295A JPH08200444A (ja) 1995-01-27 1995-01-27 パワートレインの防振構造

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JPH08200444A true JPH08200444A (ja) 1996-08-06

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007139054A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Nissan Motor Co Ltd 振動伝達率低減装置
WO2009054218A1 (ja) * 2007-10-25 2009-04-30 Ntn Corporation 転がり軸受
WO2014093745A1 (en) * 2012-12-13 2014-06-19 Vibracoustic North America, L.P. Propshaft damper and method of assembly
CN113335007A (zh) * 2021-06-03 2021-09-03 郑州日产汽车有限公司 一种具有扭振衰减功能的后桥总成

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