JP3099644B2 - プーリ機構 - Google Patents

プーリ機構

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JP3099644B2
JP3099644B2 JP06186863A JP18686394A JP3099644B2 JP 3099644 B2 JP3099644 B2 JP 3099644B2 JP 06186863 A JP06186863 A JP 06186863A JP 18686394 A JP18686394 A JP 18686394A JP 3099644 B2 JP3099644 B2 JP 3099644B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプーリ機構に係り、特に
自動車の補機駆動用等に使用されるプーリ機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車に搭載される空気調和機用圧縮
機、潤滑油ポンプ等の補機は、これの回転軸に装着され
たプーリとエンジンのクランク軸の軸端に取付けられた
プーリとの間に架設されたVベルトを介して駆動されて
いる。
【0003】図3にかかる補機駆動用プーリ機構の従前
の1例を示す。図3において、1は外周にVベルト(図
示せず)が架設されるプーリ、4はエンジンのクランク
軸、2は該クランク軸4の軸端にキー5を介して嵌着さ
れたハブ、6はハブ2をクランク軸4に締め付けるため
の締付ナットである。
【0004】3は前記プーリ1の内周とハブ2の外周と
の間に介装された緩衝用のラバーであり、該ラバー3の
装着により、プーリ1はハブ2から独立した慣性体とな
っている。即ち、該ラバー3によりクランク軸4の捩り
振動、曲げ振動等の振動が減衰せしめられ、補機類への
伝達が遮断される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記のようなプーリ機
構においては、これがクランク軸4の軸端に装着されて
いるため、クランク軸4の回転によりハブ2はある程度
首振り運動しながら回転しているが、クランク軸4の捩
り振動や曲げ振動が大きくなると、該首振り運動の振幅
も拡大せしめられる。
【0006】かかる首振り運動の振幅が拡大されると、
ハブ2の内周にコーン状空所2aが形成されているた
め、ハブ2の周壁2bの拡開方向の振動によりコーン状
部から音が発生する。
【0007】このコーン状部からの音は、前記ハブのコ
ーン状空所2aの周壁2bの振動周波数が0.5〜2k
Hzと可成り高周波であり、補機類が装備されているエ
ンジン前端部における騒音の要因となっている。
【0008】本発明の目的は、主としてエンジン端部に
装備される補機類等を駆動するためのプーリ機構におい
て、軸端部の首振り運動に起因するプーリ機構のハブ部
のコーン状部からの音の発生を抑制することにより、プ
ーリ機構装備部近傍の騒音を低減することであるが、こ
れのみに限定されず、軸端部に開放空所を有するプーリ
体全てに適用し得るプーリ機構を提供する事にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、補機駆動用プ
ーリ機構の場合に前記コーン状部からの音の低減を図る
には、ハブ部の剛性を増大せしめて起振力を低減するこ
とと、発生した振動を減衰せしめる手段をコーン状空所
部に装備して発生した振動を減衰せしめることとを併せ
て実施することが効果的であることに着目してなされた
ものであり、プーリ機構のハブの前記コーン状空所に臨
む内周面に該空所内に突出するリブを円周方向に沿って
複数箇所形成するとともに、前記空所内の少なくとも前
記リブ間に吸音部材を前記ハブの内周面に固着して設け
たことを第1の特徴としている。
【0010】また、本発明は、前記リブを隣り合うリブ
間の距離が、内周よりも外周側の方が大きくなるように
形成したことを第2の特徴としている。さらに前記吸音
部材に二液性のシリコンゴム材を使用したことを第3の
特徴としている。
【0011】もちろん、本発明は前記ハブ付プーリのみ
ならず軸端部に開放空所を有するプーリ体であれば他の
プーリ機構にも容易に適用出来る。
【0012】
【作用】本発明は前記のように構成されているので、プ
ーリ機構が装備された回転軸の軸端に首振り運動が発生
した場合でも、ハブのコーン状空所に臨む内周面にリブ
が形成されているので、コーン状空所を囲むハブの剛性
が増大し、プーリ自体の首振り振動が低減されると共に
周壁の拡開方向の振動が低減される。
【0013】また、リブ間の距離を、内周側よりも外周
側の方が大きくなるように形成したので、リブの形成に
よる吸音部材接着部の表面積増大と相まって、吸音部材
が内側及び軸方向へ抜け難く、この面からも吸音部材の
安定的装着が保持できる。
【0014】
【実施例】以下図1〜図2を参照して本発明の実施例に
つき詳細に説明する。但し、この実施例に記載されてい
る構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特
に特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれ
に限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【0015】図1は本発明の実施例に係る自動車の補機
駆動用プーリ機構のクランク軸心線に沿う断面図(図2
のA−A線断面図)、図2は正面図であり、図において
4はエンジンのクランク軸、2は該クランク軸4の軸端
にキー5を介して嵌着されたプーリ機構のハブである。
6はハブ2締着用のナットである。
【0016】1は外周に空気調和機用圧縮機、潤滑油ポ
ンプ、ラジエータファン等の補機駆動用のVベルト(図
示せず)が架設されるプーリ、3は該プーリ1の内周と
前記ハブ2の外周との間に介装されたラバーであり、該
ラバー3の機能は図3に示す従来のものと同様である。
【0017】前記ハブ2のコーン状空所2aに臨む内周
面2bには、円周方向等間隔に複数個(この実施例では
6個)の半円柱状のリブ11が該空所2a内に向かって
突設されている。そして前記各リブ11は、後述する吸
音部材12の内側への抜け出しを防止するため、隣り合
うリブ間の距離を内周側w1 よりも外周側w2 の方が大
きくなるように形成している。
【0018】12は前記ハブ2のコーン状空所2a内に
装鎭された吸音部材である。該吸音部材12は、二液性
のシリコンゴムからなる発泡ラバー材で構成される。
【0019】さらに前記吸音部材12は、図2に示すよ
うに、リブ11の間の空所、即ち前記のようにリブ間の
距離がw2 (外周)>w1 (内周)になるように形成さ
れた空所内に隙間を形成することなく装填され、その外
周をハブ2の前記空所2aに臨む内周面2bに接着せし
められている。
【0020】前記のように構成されたプーリ機構が装備
されたエンジンの運転時において、クランク軸4の軸端
に首振り運動が発生した場合でも、ハブ2のコーン状空
所2aに臨む内周面2bにリブ11が形成されているの
で、コーン状空所2aを囲むハブ2aの剛性が増大し、
プーリ自体の首振り振動が低減されると共に周壁の拡開
方向の振動が低減される。
【0021】また二液性のシリコンゴムからなる発泡ラ
バーは本剤と硬化剤とを混合すると常温で短時間で硬化
し密着性が高い。従って該発泡ラバーからなる吸音部材
12は、ハブ2のコーン状空所2aに臨む内壁面2bに
強い接着力で以って接着せしめられる。
【0022】また、ハブ2のリブ間の距離を、内周側w
1 よりも外周側w2 の方が大きくなるように形成したの
で、吸音部材12が両リブ間に喰い込むことによるくさ
び作用により、該吸音部材12が内側へ抜け難く、この
面からも吸音部材12の安定的装着が保持できる。
【0023】さらに、リブ11の形成により吸音部材1
2とハブ2との接着面積が増大するので、吸音部材12
は軸方向へも抜け難く、該吸音部材12を覆蓋するため
のカバーは不要となる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、例えばハブ付プーリの
場合においてプーリ用ハブのコーン状空所に臨む面に円
周方向に沿って複数個のリブを該空所に向けて突設する
とともに、該空所内の少なくとも前記リブ間に吸音部材
を装填し、該吸音部材をハブの内壁面に接着せしめて設
けたので、コーン状空所の周壁のハブの剛性が増大せし
められて首振り運動等の軸振動に起因するプーリ自体の
振動が低減せしめられるとともに、わずかな振動により
発生する音は吸音部材により充分に減衰せしめられる。
これによりプーリ機構装備部近傍の騒音を大幅に低下せ
しめることができる。
【0025】また、リブの形成により吸音部材とハブの
内壁面との接着面積が増加するとともに、リブ間の距離
を外周側の方が内周側よりも、大きく形成しているの
で、吸音部材の内周側及び軸方向への抜け出しは完全に
防止され、吸音部材とハブの内壁面との間は、高い接着
力を安定して保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る自動車の補機駆動用プー
リ機構の断面図(図2のA−A線断面図)。
【図2】前記実施例の正面図。
【図3】従来のプーリ機構の図1応当図。
【符号の説明】
1 プーリ 2 ハブ 2a コーン状空所 3 ラバー 4 クランク軸 11 リブ 12 吸音部材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−151045(JP,A) 特開 平2−292557(JP,A) 特開 昭60−26859(JP,A) 実開 昭62−128249(JP,U) 実開 昭61−117956(JP,U) 実開 昭60−65463(JP,U) 実開 昭55−14139(JP,U) 実開 昭53−53251(JP,U) 実公 昭10−16498(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 55/36 B60H 1/32

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸に固定され軸端側の内周に開放空所
    が形成されているプーリ体を具えてなるプーリ機構にお
    いて、 前記プーリ体の前記空所内に臨む内周面に、該空所内に
    突出するリブを円周方向に沿って複数個所形成するとと
    もに、前記リブは、隣り合うリブ間の距離が、内周側よりも外
    周側の方が大きくなるように形成し、少なくとも前記空
    所内における前記隣り合うリブの両内側壁と前記内周面
    とによって形成される空間内に、該両内側壁と該内周面
    に対して吸音材が固着されるように充頃して設けたこと
    を特徴とするプーリ機構。
  2. 【請求項2】 回転軸に固定され、該回転軸の軸端側内
    周にコーン状(円錐台状)の空所が形成されたハブの外
    周と、Vベルト等のベルトが架設されるプーリの内周と
    の間を緩衝用ラバーを介して連結されるプーリ機構にお
    いて、 前記ハブの前記空所内に臨む内周面に、該空所内に突出
    するリブを円周方向に沿って複数個所形成するととも
    に、前記リブは、隣り合うリブ間の距離が、内周側よりも外
    周側の方が大きくなるように形成し、少なくとも前記空
    所内における前記隣り合うリブの両内側壁と前記内周面
    とによって形成される空間内に、該両内側壁と該内周面
    に対して吸音材が固着されるように充填して 設けたこと
    を特徴とするプーリ機構。
  3. 【請求項3】 前記吸音材が発泡ラバー材からなる請求
    項1若しくは2記載のプーリ機構。
  4. 【請求項4】 前記吸音材がニ液性のシリコンゴム材か
    らなる請求項1若しくは2記載のプーリ機構。
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