JP2524511Y2 - ダンパ - Google Patents
ダンパInfo
- Publication number
- JP2524511Y2 JP2524511Y2 JP40525190U JP40525190U JP2524511Y2 JP 2524511 Y2 JP2524511 Y2 JP 2524511Y2 JP 40525190 U JP40525190 U JP 40525190U JP 40525190 U JP40525190 U JP 40525190U JP 2524511 Y2 JP2524511 Y2 JP 2524511Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hub
- inertial mass
- elastomer
- mass body
- damper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Motor Power Transmission Devices (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば自動車のプロペ
ラシャフト等の回転軸に取り付けられて、回転軸の捩り
方向の振動を吸収するダンパであって、とくに、補器を
駆動させるプーリ手段を備えたものに関する。
ラシャフト等の回転軸に取り付けられて、回転軸の捩り
方向の振動を吸収するダンパであって、とくに、補器を
駆動させるプーリ手段を備えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ダンパの一種として、例えば
図4に示すように、板金からなるハブ10の外径筒状部
10aと、この外径筒状部10aの外周側に配置された
環状の慣性質量体20を、その対向面11,21間に加
硫接着したエラストマー30で弾性的に連結し、一種の
共振系を構成して図示しないプロペラシャフトの捩り振
動を吸収するダイナミックダンパ(ティルガー)が周知
である。
図4に示すように、板金からなるハブ10の外径筒状部
10aと、この外径筒状部10aの外周側に配置された
環状の慣性質量体20を、その対向面11,21間に加
硫接着したエラストマー30で弾性的に連結し、一種の
共振系を構成して図示しないプロペラシャフトの捩り振
動を吸収するダイナミックダンパ(ティルガー)が周知
である。
【0003】このダンパは、重量のアンバランスが認め
られた場合、慣性質量体20にドリルで適宜数、径及び
深さの穴を開けることによりこれを修正していることか
ら、エラストマー30を加硫成形する際は、金型内で慣
性質量体20の外周面22及び両端面23,24全体を
支持し、ハブ10及び慣性質量体20の互いの対向面1
1,21以外の面にはエラストマー30が廻り込まない
ようにしている。
られた場合、慣性質量体20にドリルで適宜数、径及び
深さの穴を開けることによりこれを修正していることか
ら、エラストマー30を加硫成形する際は、金型内で慣
性質量体20の外周面22及び両端面23,24全体を
支持し、ハブ10及び慣性質量体20の互いの対向面1
1,21以外の面にはエラストマー30が廻り込まない
ようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のダンパは、ハブ10及び慣性質量体20の互いの対
向面11,21以外の面にはエラストマー30が廻り込
まないようにするために、各部寸法をきわめて高精度に
管理する必要があり、また、接着処理面以外の表面にマ
スキングをするための治具が必要になり、さらにはエラ
ストマー30から露出したハブ10及び慣性質量体20
の金属表面には、防錆のために塗装を施す必要があっ
た。
来のダンパは、ハブ10及び慣性質量体20の互いの対
向面11,21以外の面にはエラストマー30が廻り込
まないようにするために、各部寸法をきわめて高精度に
管理する必要があり、また、接着処理面以外の表面にマ
スキングをするための治具が必要になり、さらにはエラ
ストマー30から露出したハブ10及び慣性質量体20
の金属表面には、防錆のために塗装を施す必要があっ
た。
【0005】そこで本考案は、ハブ及び慣性質量体の寸
法公差を緩和して製作の容易化を図り、かつ塗装を不要
とすることを課題としてなされたものである。
法公差を緩和して製作の容易化を図り、かつ塗装を不要
とすることを課題としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案は、板金からなるハブの外径筒状部と、この
外径筒状部の外周側に配置された慣性質量体の対向面間
にエラストマーを加硫接着したダンパにおいて、エラス
トマーの膜部が、ハブと慣性質量体の互いの対向面以外
であって回転軸への取付部を除くハブの表面、及び慣性
質量体の表面を被覆してなるものである。
め、本考案は、板金からなるハブの外径筒状部と、この
外径筒状部の外周側に配置された慣性質量体の対向面間
にエラストマーを加硫接着したダンパにおいて、エラス
トマーの膜部が、ハブと慣性質量体の互いの対向面以外
であって回転軸への取付部を除くハブの表面、及び慣性
質量体の表面を被覆してなるものである。
【0007】
【作用】本考案のダンパは、回転軸への取付部を除く全
面がエラストマー及びその膜部で被覆されていることか
ら、防錆のための塗装が不要であり、製作上、ハブと慣
性質量体の互いの対向面以外の表面にエラストマーの一
部が廻り込むのを防止する目的で寸法公差を厳しくする
といった必要もなくなる。また、ハブの表面のうち、回
転軸への取付部にはエラストマーの膜部を被着しないた
め、回転軸への固定性が損なわれることはない。
面がエラストマー及びその膜部で被覆されていることか
ら、防錆のための塗装が不要であり、製作上、ハブと慣
性質量体の互いの対向面以外の表面にエラストマーの一
部が廻り込むのを防止する目的で寸法公差を厳しくする
といった必要もなくなる。また、ハブの表面のうち、回
転軸への取付部にはエラストマーの膜部を被着しないた
め、回転軸への固定性が損なわれることはない。
【0008】
【実施例】図1及び図2は本考案のダンパの第一実施例
を示すもので、10は板金からなるハブ、20はこのハ
ブ10の外径筒状部10aの外周側に配置された慣性質
量体、30はハブ10の外径筒状部10aと慣性質量体
20の対向面11,21間に加硫接着されてこれらハブ
10と慣性質量体20を弾性的に結合しているエラスト
マーである。
を示すもので、10は板金からなるハブ、20はこのハ
ブ10の外径筒状部10aの外周側に配置された慣性質
量体、30はハブ10の外径筒状部10aと慣性質量体
20の対向面11,21間に加硫接着されてこれらハブ
10と慣性質量体20を弾性的に結合しているエラスト
マーである。
【0009】エラストマー30の一部は、前記対向面1
1,21間から膜部31,32として延び、図示しない
回転軸への取付部10bを除くハブ10の表面と、慣性
質量体20の両端面及び外周面を被覆している。
1,21間から膜部31,32として延び、図示しない
回転軸への取付部10bを除くハブ10の表面と、慣性
質量体20の両端面及び外周面を被覆している。
【0010】慣性質量体20の外周部の表面には、エラ
ストマー30を加硫接着する際に金型内で慣性質量体2
0を位置決め支持した部分に対応して、周方向数箇所
に、膜部32が廻り込まない部分32aが形成される
が、実際には、この部分32aにはエラストマーの薄バ
リが形成されるので、金属表面が露出することはない。
ストマー30を加硫接着する際に金型内で慣性質量体2
0を位置決め支持した部分に対応して、周方向数箇所
に、膜部32が廻り込まない部分32aが形成される
が、実際には、この部分32aにはエラストマーの薄バ
リが形成されるので、金属表面が露出することはない。
【0012】以上の構成によると、回転軸への取付部1
0bを除く全面にエラストマー30及びその膜部31,
32を廻し込んだことから、ハブ10及び慣性質量体2
0に防錆のための塗装が不要になるばかりでなく、エラ
ストマー30の加硫接着時に金型内でハブ10と慣性質
量体20の互いの対向面11,21以外の表面にエラス
トマーの一部が廻り込むのを防止するために寸法公差を
厳しくするといった必要もなくなる。
0bを除く全面にエラストマー30及びその膜部31,
32を廻し込んだことから、ハブ10及び慣性質量体2
0に防錆のための塗装が不要になるばかりでなく、エラ
ストマー30の加硫接着時に金型内でハブ10と慣性質
量体20の互いの対向面11,21以外の表面にエラス
トマーの一部が廻り込むのを防止するために寸法公差を
厳しくするといった必要もなくなる。
【0013】また、ハブ10における取付部10bには
膜部31を被着しないため、回転軸への固定性が損なわ
れることはなく、このダンパに、重量のアンバランスが
認められた場合は、膜部31から露出した部分である前
記取付部10aにドリルで適宜穴を開ける等して、これ
を修正する。
膜部31を被着しないため、回転軸への固定性が損なわ
れることはなく、このダンパに、重量のアンバランスが
認められた場合は、膜部31から露出した部分である前
記取付部10aにドリルで適宜穴を開ける等して、これ
を修正する。
【0014】次に図3は本考案のダンパの第二実施例を
示すもので、上記第一実施例と異なる点は、ハブ10の
外径筒状部10aの、取付部10bと反対側の端部12
を径方向に屈曲した形状としたもので、この屈曲した端
部12にもエラストマー膜部31が被着されていること
は言うまでもない。
示すもので、上記第一実施例と異なる点は、ハブ10の
外径筒状部10aの、取付部10bと反対側の端部12
を径方向に屈曲した形状としたもので、この屈曲した端
部12にもエラストマー膜部31が被着されていること
は言うまでもない。
【0015】この実施例によると、ハブ10の外径筒状
部10aの端部12を、切削によらず、プレスで打ち抜
き加工によって形成することができ、第一実施例のハブ
10の形状よりも加工が簡単であるといった利点があ
る。
部10aの端部12を、切削によらず、プレスで打ち抜
き加工によって形成することができ、第一実施例のハブ
10の形状よりも加工が簡単であるといった利点があ
る。
【0016】
【考案の効果】以上、本考案によると、回転軸への取付
部を除く全面がエラストマー及びその膜部で被覆されて
いることから、防錆のための塗装が不要になり、製作
上、ハブと慣性質量体の互いの対向面以外の表面にエラ
ストマーの一部が廻り込むのを防止する目的で寸法公差
を厳しくする必要もなく、エラストマーの接着処理が容
易であり、ハブの表面のうち、回転軸への取付部にはエ
ラストマーの膜部を被着しないため、回転軸への固定性
が損なわれることもないものである。
部を除く全面がエラストマー及びその膜部で被覆されて
いることから、防錆のための塗装が不要になり、製作
上、ハブと慣性質量体の互いの対向面以外の表面にエラ
ストマーの一部が廻り込むのを防止する目的で寸法公差
を厳しくする必要もなく、エラストマーの接着処理が容
易であり、ハブの表面のうち、回転軸への取付部にはエ
ラストマーの膜部を被着しないため、回転軸への固定性
が損なわれることもないものである。
【図1】本考案ダンパの第一実施例を示す半断面図であ
る。
る。
【図2】同じく部分正面図である。
【図3】本考案ダンパの第二実施例を示す半断面図であ
る。
る。
【図4】従来のダンパの一例を示す半断面図である。
10 ハブ 10a 外径筒状部 10b 取付部 11,21 対向面 20 慣性質量体 30 エラストマー 31,32 膜部 32a 膜部が廻り込まない部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−152953(JP,A) 特開 平2−31928(JP,A) 特開 昭58−191349(JP,A) 実開 昭63−17350(JP,U) 実開 昭55−152837(JP,U) 実開 昭57−184346(JP,U) 実開 昭57−186732(JP,U) 特公 昭58−52091(JP,B2) 実公 昭63−40683(JP,Y2)
Claims (1)
- 【請求項1】 板金からなるハブ10の外径筒状部10
aと、この外径筒状部10aの外周側に配置された慣性
質量体20の対向面11,21間にエラストマー30を
加硫接着したダンパにおいて、エラストマー30の膜部
31,32が、ハブ10と慣性質量体20の互いの対向
面11,21以外であって回転軸への取付部10bを除
くハブ10の表面、及び慣性質量体20の表面を被覆し
てなることを特徴とするダンパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40525190U JP2524511Y2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | ダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40525190U JP2524511Y2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | ダンパ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0493540U JPH0493540U (ja) | 1992-08-13 |
JP2524511Y2 true JP2524511Y2 (ja) | 1997-02-05 |
Family
ID=31882722
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP40525190U Expired - Lifetime JP2524511Y2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | ダンパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2524511Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3659008B2 (ja) * | 1998-08-07 | 2005-06-15 | 東海ゴム工業株式会社 | ダイナミックダンパおよびその製造方法 |
JP2015129543A (ja) * | 2014-01-07 | 2015-07-16 | Nok株式会社 | トルク変動吸収ダンパ |
JP6622620B2 (ja) | 2016-02-24 | 2019-12-18 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | プロペラシャフト及びプロペラシャフトの製造方法 |
-
1990
- 1990-12-28 JP JP40525190U patent/JP2524511Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0493540U (ja) | 1992-08-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960709 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |