JP2532563Y2 - ステッピングモータ用ダンパ - Google Patents
ステッピングモータ用ダンパInfo
- Publication number
- JP2532563Y2 JP2532563Y2 JP1990049145U JP4914590U JP2532563Y2 JP 2532563 Y2 JP2532563 Y2 JP 2532563Y2 JP 1990049145 U JP1990049145 U JP 1990049145U JP 4914590 U JP4914590 U JP 4914590U JP 2532563 Y2 JP2532563 Y2 JP 2532563Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- damper
- stepping motor
- flange
- inertia
- elastic material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
- Motor Or Generator Frames (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、ステッピングモータの起動時や速度アッ
プ時等に、共振して起きるトルク減少を除去するのに使
用するステッピングモータ用ダンパに関する。
プ時等に、共振して起きるトルク減少を除去するのに使
用するステッピングモータ用ダンパに関する。
[従来の技術] 従来、パルスモータ等のステップ作動時等に、共振し
て起きるトルク減少を取り除くため、第3図および第4
図に示すステッピングモータ用ダンパが使用されている
(特開昭61−9156号公報)。このステッピングモータ用
ダンパでは、モータの出力軸11に固定するフランジ12
と、共振を押さえるために用いる慣性体13とが弾性材14
を介して固定した構造になっている。このため、モータ
を停止させると、弾性材14の部分では、ロータ等に起き
る振動を弾性変形によって吸収するとともに、慣性体13
の部分では、ロータの回転力と逆向きの慣性力を作用さ
せて防振させている。
て起きるトルク減少を取り除くため、第3図および第4
図に示すステッピングモータ用ダンパが使用されている
(特開昭61−9156号公報)。このステッピングモータ用
ダンパでは、モータの出力軸11に固定するフランジ12
と、共振を押さえるために用いる慣性体13とが弾性材14
を介して固定した構造になっている。このため、モータ
を停止させると、弾性材14の部分では、ロータ等に起き
る振動を弾性変形によって吸収するとともに、慣性体13
の部分では、ロータの回転力と逆向きの慣性力を作用さ
せて防振させている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、従来のステッピングモータ用ダンパで
は、慣性体の金属表面が空気中に触れるので、塗装やメ
ッキ等の防錆処理を必要としたり、慣性体の材料として
高価な黄銅等を使用しなければならない。このため、製
造コストが高くなるという問題がある。また、金属製の
弾性体を慣性体に架橋反応させて接着する際に、慣性体
の金属表面には、接着剤がはみ出すので、それらを取り
除く表面仕上げをする必要があり、手間がかかるという
問題がある。
は、慣性体の金属表面が空気中に触れるので、塗装やメ
ッキ等の防錆処理を必要としたり、慣性体の材料として
高価な黄銅等を使用しなければならない。このため、製
造コストが高くなるという問題がある。また、金属製の
弾性体を慣性体に架橋反応させて接着する際に、慣性体
の金属表面には、接着剤がはみ出すので、それらを取り
除く表面仕上げをする必要があり、手間がかかるという
問題がある。
この考案は、これらの問題を解決するために成された
もので、ダンパとしての優れた振動吸収効果を維持しつ
つ、慣性材として比較的安価な冷間圧延鋼板(SPCC)等
を使用でき、防錆処理や表面仕上げを不要にしたステッ
ピングモータ用ダンパを提供することを目的とする。
もので、ダンパとしての優れた振動吸収効果を維持しつ
つ、慣性材として比較的安価な冷間圧延鋼板(SPCC)等
を使用でき、防錆処理や表面仕上げを不要にしたステッ
ピングモータ用ダンパを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] この考案のステッピングモータ用ダンパは、中央開口
の円盤状の弾性材の外周部に円環状のイナーシャを埋設
させるとともに、内周部は弾性材だけから成る防振体
を、ステッピングモータの出力軸に固定する円筒状のフ
ランジと同心にして、このフランジの外周に固着したも
のである。
の円盤状の弾性材の外周部に円環状のイナーシャを埋設
させるとともに、内周部は弾性材だけから成る防振体
を、ステッピングモータの出力軸に固定する円筒状のフ
ランジと同心にして、このフランジの外周に固着したも
のである。
[作用] 上記手段のステッピングモータ用ダンパでは、防振体
の外周部にイナーシヤが埋設されているので、モータの
ステップ作動時に、このイナーシヤによる慣性力がロー
タの回転方向に対して逆向きに働くとともに、防振体の
弾性材だけからなる内周部が弾性変形をして、ロータ等
に共振を引き起こす振動を有効に吸収する。
の外周部にイナーシヤが埋設されているので、モータの
ステップ作動時に、このイナーシヤによる慣性力がロー
タの回転方向に対して逆向きに働くとともに、防振体の
弾性材だけからなる内周部が弾性変形をして、ロータ等
に共振を引き起こす振動を有効に吸収する。
又、防振体の表面は、弾性材によって形成されている
ので、特別な表面仕上げを必要とせず、美しい表面のダ
ンパを製作できる。更に、イナーシャは、空気と接触し
ない様に弾性材で覆われているので錆びることもない。
従って、イナーシャには高価な黄銅等の代わりに、安価
なSPCC等が使用できる。
ので、特別な表面仕上げを必要とせず、美しい表面のダ
ンパを製作できる。更に、イナーシャは、空気と接触し
ない様に弾性材で覆われているので錆びることもない。
従って、イナーシャには高価な黄銅等の代わりに、安価
なSPCC等が使用できる。
[実施例] この考案の実施例を第1図、第2図により説明する。
このステッピングモータ用ダンパは、ステッピングモ
ータの出力軸1に固定させて、モータのステップ作動時
に生じ易い共振現象を抑え、精度よくステッピングモー
タを作動させるために使用するものである。ステッピン
グモータ用ダンパには、ステッピングモータの出力軸1
に取り付けるためのフランジ2が設けられている。この
フランジ2は、その一端部の外周に鍔部2aを設けた円筒
体に形成され、更にフランジ2の円筒部2bには、外周面
から軸心方向にネジ穴3が設けられている。なお、ステ
ッピングモータ用ダンパをステッピングモータの出力軸
1に固定するには、出力軸1にダンパのフランジ2の中
央開口部を嵌合させるとともに、フランジ2に設けられ
ているネジ穴3からネジ4を螺合させて固定する。
ータの出力軸1に固定させて、モータのステップ作動時
に生じ易い共振現象を抑え、精度よくステッピングモー
タを作動させるために使用するものである。ステッピン
グモータ用ダンパには、ステッピングモータの出力軸1
に取り付けるためのフランジ2が設けられている。この
フランジ2は、その一端部の外周に鍔部2aを設けた円筒
体に形成され、更にフランジ2の円筒部2bには、外周面
から軸心方向にネジ穴3が設けられている。なお、ステ
ッピングモータ用ダンパをステッピングモータの出力軸
1に固定するには、出力軸1にダンパのフランジ2の中
央開口部を嵌合させるとともに、フランジ2に設けられ
ているネジ穴3からネジ4を螺合させて固定する。
又、フランジ2は、円筒部2bを省いて鍔部2aの部分だ
けにし、中央開口部をモータ出力軸に圧入させても良
い。
けにし、中央開口部をモータ出力軸に圧入させても良
い。
ステッピングモータ用ダンパのフランジ2の鍔部2aに
は、弾性材5aにイナーシャ5bを埋設させた円筒状の防振
体5が固着されている。この防振体5は、円筒状の弾性
材の外周部にSPCC等からなる円環状のイナーシャ5bを埋
設させるとともに、内周部は、イナーシャ5bを埋設させ
ずに弾性材だけで形成した構造になっている。ここで、
イナーシャ5bと弾性材5aとは、接着剤で架橋反応結合に
より固定させている。なお、この防振体5とフランジ2
との固着は、フランジ2の鍔部2aの面上に接着剤を塗り
付けて、架橋反応で結合させる方法を使用する。
は、弾性材5aにイナーシャ5bを埋設させた円筒状の防振
体5が固着されている。この防振体5は、円筒状の弾性
材の外周部にSPCC等からなる円環状のイナーシャ5bを埋
設させるとともに、内周部は、イナーシャ5bを埋設させ
ずに弾性材だけで形成した構造になっている。ここで、
イナーシャ5bと弾性材5aとは、接着剤で架橋反応結合に
より固定させている。なお、この防振体5とフランジ2
との固着は、フランジ2の鍔部2aの面上に接着剤を塗り
付けて、架橋反応で結合させる方法を使用する。
この様な構造から成るステッピングモータ用ダンパ
は、ステップ作動してモータが停止する時、ロータの回
転方向に対し、イナーシヤ5bによる慣性力が逆向きに働
くとともに、弾性材だけからなる内周部が弾性変形を起
こして、ロータに生じる振動を吸収する。
は、ステップ作動してモータが停止する時、ロータの回
転方向に対し、イナーシヤ5bによる慣性力が逆向きに働
くとともに、弾性材だけからなる内周部が弾性変形を起
こして、ロータに生じる振動を吸収する。
[考案の効果] この考案のステッピングモータ用ダンパでは、イナー
シャと弾性材部分とがロータ等の回転方向の力を吸収す
るので、共振によるトルク減少を有効に除去できる。
又、フランジを除いた部分が弾性材によって覆われてい
るので、特別な表面仕上がなくても美しい表面のダンパ
を製作できる。更に、防振体の外周部に埋設されるイナ
ーシャは、空気に触れないため、錆びることもない。
シャと弾性材部分とがロータ等の回転方向の力を吸収す
るので、共振によるトルク減少を有効に除去できる。
又、フランジを除いた部分が弾性材によって覆われてい
るので、特別な表面仕上がなくても美しい表面のダンパ
を製作できる。更に、防振体の外周部に埋設されるイナ
ーシャは、空気に触れないため、錆びることもない。
このため、従来のダンパの様に、イナーシャに高価な
黄銅等を使用する必要がなくなり、安価なSPCC等でも十
分に防振効果が得られる。更に、塗装やメッキ等による
防錆処理も不要となり、製作コストを下げることができ
る。
黄銅等を使用する必要がなくなり、安価なSPCC等でも十
分に防振効果が得られる。更に、塗装やメッキ等による
防錆処理も不要となり、製作コストを下げることができ
る。
第1図はこの考案のステッピングモータ用ダンパの断面
図、第2図は同ダンパの正面図、第3図は従来の緩衝部
材の断面図、第4図は同正面図である。 1;出力軸、2;フランジ、2a;鍔部 2b;円筒部、3;ネジ穴、4;ネジ 5;防振体、5a;弾性材、5b;イナーシャ
図、第2図は同ダンパの正面図、第3図は従来の緩衝部
材の断面図、第4図は同正面図である。 1;出力軸、2;フランジ、2a;鍔部 2b;円筒部、3;ネジ穴、4;ネジ 5;防振体、5a;弾性材、5b;イナーシャ
Claims (1)
- 【請求項1】中央開口の円盤状の弾性材の外周部に円環
状のイナーシャを埋設させるとともに、内周部は弾性材
だけから成る防振体を、ステッピングモータの出力軸に
固定する円筒状のフランジと同心にして、このフランジ
の外周に固着したことを特徴とするステッピングモータ
用ダンパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990049145U JP2532563Y2 (ja) | 1990-05-14 | 1990-05-14 | ステッピングモータ用ダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990049145U JP2532563Y2 (ja) | 1990-05-14 | 1990-05-14 | ステッピングモータ用ダンパ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0410584U JPH0410584U (ja) | 1992-01-29 |
JP2532563Y2 true JP2532563Y2 (ja) | 1997-04-16 |
Family
ID=31566589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990049145U Expired - Lifetime JP2532563Y2 (ja) | 1990-05-14 | 1990-05-14 | ステッピングモータ用ダンパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2532563Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49670A (ja) * | 1972-04-19 | 1974-01-07 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01156340U (ja) * | 1988-04-19 | 1989-10-27 |
-
1990
- 1990-05-14 JP JP1990049145U patent/JP2532563Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49670A (ja) * | 1972-04-19 | 1974-01-07 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0410584U (ja) | 1992-01-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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R250 | Receipt of annual fees |
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