JPH0231623Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0231623Y2 JPH0231623Y2 JP885686U JP885686U JPH0231623Y2 JP H0231623 Y2 JPH0231623 Y2 JP H0231623Y2 JP 885686 U JP885686 U JP 885686U JP 885686 U JP885686 U JP 885686U JP H0231623 Y2 JPH0231623 Y2 JP H0231623Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hub
- press
- sleeve
- rim
- damper
- Prior art date
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- Expired
Links
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 11
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 claims description 11
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000002787 reinforcement Effects 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 1
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、機器の回転シヤフトに生起される振
動を吸収するダンパの改良に関する。
動を吸収するダンパの改良に関する。
従来から、この種ダンパの一例として、第3図
に示すように、シヤフトに外挿嵌着されるハブa
の外周にリムbを一体形成し、該リムbの内側
に、あらかじめゴム材dにより振動リングeを加
硫接着したスリーブcを圧嵌してなり、所要の質
量を備える振動リングeの慣性モーメントと所要
のばね定数を備えるゴム材dの弾性を利用してシ
ヤフトに生起される振動を吸収するものが知られ
ている。
に示すように、シヤフトに外挿嵌着されるハブa
の外周にリムbを一体形成し、該リムbの内側
に、あらかじめゴム材dにより振動リングeを加
硫接着したスリーブcを圧嵌してなり、所要の質
量を備える振動リングeの慣性モーメントと所要
のばね定数を備えるゴム材dの弾性を利用してシ
ヤフトに生起される振動を吸収するものが知られ
ている。
上記ダンパにおいて、リムbを一体成形したハ
ブaは、一般に、鋳物によつて成形されるが、鋳
物製のハブaには引張応力に弱い欠点がある。し
たがつて前記スリーブcのハブaに対する離脱荷
重を大きくするために両部材a,cの圧入代をあ
まり大きくするとハブaが破損するおそれがあ
る。また上記ダンパは、スリーブcの内側に振動
リングeを配し、スリーブc、ゴム材dおよび振
動リングeの3部材を径方向に並べて主に捩れ方
向の振動を吸収するもので、薄肉の円筒状に形成
したスリーブcをリムbに対し軸方向に広く(長
く)嵌合する構成となつている。これに対し、近
年、捩れ方向の振動の外に曲げ方向の振動を吸収
できるよう該3部材c,d,eを略軸方向に並べ
たダンパ(後記実施例に係る第1図、第2図参
照)が開発されているが、この種ダンパによる
と、スリーブcに対し軸方向に並ぶ振動リングe
やゴム材dの配置スペースを確保するためスリー
ブcの軸方向幅を小さくする傾向があり、前記ハ
ブaの引張応力が局部的に集中する結果となつて
ハブaが一層破損し易い状況が生じている。
ブaは、一般に、鋳物によつて成形されるが、鋳
物製のハブaには引張応力に弱い欠点がある。し
たがつて前記スリーブcのハブaに対する離脱荷
重を大きくするために両部材a,cの圧入代をあ
まり大きくするとハブaが破損するおそれがあ
る。また上記ダンパは、スリーブcの内側に振動
リングeを配し、スリーブc、ゴム材dおよび振
動リングeの3部材を径方向に並べて主に捩れ方
向の振動を吸収するもので、薄肉の円筒状に形成
したスリーブcをリムbに対し軸方向に広く(長
く)嵌合する構成となつている。これに対し、近
年、捩れ方向の振動の外に曲げ方向の振動を吸収
できるよう該3部材c,d,eを略軸方向に並べ
たダンパ(後記実施例に係る第1図、第2図参
照)が開発されているが、この種ダンパによる
と、スリーブcに対し軸方向に並ぶ振動リングe
やゴム材dの配置スペースを確保するためスリー
ブcの軸方向幅を小さくする傾向があり、前記ハ
ブaの引張応力が局部的に集中する結果となつて
ハブaが一層破損し易い状況が生じている。
本考案は以上の点に鑑み、ハブを破損させるこ
となく耐久性に優れたダンパを提供することを目
的とするもので、この目的を達成するため、ゴム
材を介して振動リングを取着したスリーブをハブ
の内側に圧接する外に該ハブの外側に補強リング
を圧嵌し、該ハブと補強リングの圧入代を前記ハ
ブとスリーブの圧入代より大きく設定する構成と
した。
となく耐久性に優れたダンパを提供することを目
的とするもので、この目的を達成するため、ゴム
材を介して振動リングを取着したスリーブをハブ
の内側に圧接する外に該ハブの外側に補強リング
を圧嵌し、該ハブと補強リングの圧入代を前記ハ
ブとスリーブの圧入代より大きく設定する構成と
した。
上記構成のダンパは、ハブと補強リングの圧入
代をハブとスリーブの圧入代より大きくしてハブ
に圧縮応力が残るようにした。前記ハブには引張
応力より圧縮応力に強い特性があるため、該応力
の転換によりハブの破損を抑えることが可能とな
る。
代をハブとスリーブの圧入代より大きくしてハブ
に圧縮応力が残るようにした。前記ハブには引張
応力より圧縮応力に強い特性があるため、該応力
の転換によりハブの破損を抑えることが可能とな
る。
つぎに本考案の実施例を図面にしたがつて説明
する。
する。
第1図において、符号1は鋳物製のハブを示
し、内径筒部2と、該内径筒部2の一端から外径
方向に立上がる径方向部3と、該径方向部3の外
縁から軸方向に延びるプーリ4とリム5を一体的
に備えており、該リム5の内径側に、該リム5と
内径筒部2と径方向部3に囲まれ、後記振動リン
グ8等を収容する凹部空間6が形成されている。
符号7は、前記リム5の先端内径側に圧嵌された
スリーブを示し、前述したように振動リング8を
軸方向に並べこれをゴム材9により加硫接着して
なるもので、軸方向幅を挟められた円環形を呈し
ている。また前記リム5の外径側には円筒状を呈
する金属製の補強リング10が圧嵌されており、
該リム5と補強リング10の圧入代はリム5とス
リーブ7の圧入代より大きく設定されている。
し、内径筒部2と、該内径筒部2の一端から外径
方向に立上がる径方向部3と、該径方向部3の外
縁から軸方向に延びるプーリ4とリム5を一体的
に備えており、該リム5の内径側に、該リム5と
内径筒部2と径方向部3に囲まれ、後記振動リン
グ8等を収容する凹部空間6が形成されている。
符号7は、前記リム5の先端内径側に圧嵌された
スリーブを示し、前述したように振動リング8を
軸方向に並べこれをゴム材9により加硫接着して
なるもので、軸方向幅を挟められた円環形を呈し
ている。また前記リム5の外径側には円筒状を呈
する金属製の補強リング10が圧嵌されており、
該リム5と補強リング10の圧入代はリム5とス
リーブ7の圧入代より大きく設定されている。
上記構成のダンパは、リム5とスリーブ7の圧
入代を小さく設定しリム5に作用する引張応力を
小さくする一方で、リム5と補強リング10の圧
入代を大きくしてリム5に圧縮応力を残すように
なり、該リム5の破損を防止するとともにリム5
とスリーブ7の離脱荷重を大きくすることができ
る。また第2図において、補強リング10の外径
側にはさらにゴム材11を介してプーリ12が嵌
着されており、いわゆるダブルマス型のダンパを
構成してなる。
入代を小さく設定しリム5に作用する引張応力を
小さくする一方で、リム5と補強リング10の圧
入代を大きくしてリム5に圧縮応力を残すように
なり、該リム5の破損を防止するとともにリム5
とスリーブ7の離脱荷重を大きくすることができ
る。また第2図において、補強リング10の外径
側にはさらにゴム材11を介してプーリ12が嵌
着されており、いわゆるダブルマス型のダンパを
構成してなる。
本考案のダンパは以上説明したように、ゴム材
を介して振動リングを取着したスリーブをハブの
内側に圧嵌するとともに該ハブの外側に補強リン
グを圧嵌し、該ハブと補強リングの圧入代をハブ
とスリーブの圧入代より大きく設定して外側から
強く締め付けたものである。これによりハブには
外側から大きな荷重がかかつて圧縮応力が作用す
ることとなり、該ハブの破損を未然に防止すると
ともにハブとスリーブの離脱荷重を大きくするこ
とができ、当該ダンパ製品に対する信頼性を高め
ることができる。
を介して振動リングを取着したスリーブをハブの
内側に圧嵌するとともに該ハブの外側に補強リン
グを圧嵌し、該ハブと補強リングの圧入代をハブ
とスリーブの圧入代より大きく設定して外側から
強く締め付けたものである。これによりハブには
外側から大きな荷重がかかつて圧縮応力が作用す
ることとなり、該ハブの破損を未然に防止すると
ともにハブとスリーブの離脱荷重を大きくするこ
とができ、当該ダンパ製品に対する信頼性を高め
ることができる。
第1図および第2図はそれぞれ本考案の実施例
に係るダンパの半裁断面図、第3図は従来例に係
るダンパの断面図である。 1……ハブ、2……内径筒部、3……径方向
部、4,12……プーリ、5……リム、6……凹
部空間、7……スリーブ、8……振動リング、
9,11……ゴム材、10……補強リング。
に係るダンパの半裁断面図、第3図は従来例に係
るダンパの断面図である。 1……ハブ、2……内径筒部、3……径方向
部、4,12……プーリ、5……リム、6……凹
部空間、7……スリーブ、8……振動リング、
9,11……ゴム材、10……補強リング。
Claims (1)
- ゴム材9を介して振動リング8を取り付けたス
リーブ7をハブ1の内側に圧嵌し、該ハブ1の外
側に補強リング10を圧嵌し、該ハブ1と補強リ
ング10の圧入代を前記ハブ1とスリーブ7の圧
入代より大きく設定してなることを特徴とするダ
ンパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP885686U JPH0231623Y2 (ja) | 1986-01-27 | 1986-01-27 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP885686U JPH0231623Y2 (ja) | 1986-01-27 | 1986-01-27 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62121447U JPS62121447U (ja) | 1987-08-01 |
JPH0231623Y2 true JPH0231623Y2 (ja) | 1990-08-27 |
Family
ID=30793625
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP885686U Expired JPH0231623Y2 (ja) | 1986-01-27 | 1986-01-27 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0231623Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0788890B2 (ja) * | 1987-08-31 | 1995-09-27 | 富士機工株式会社 | ダンパ−プ−リ |
KR20020044610A (ko) * | 2000-12-06 | 2002-06-19 | 이계안 | 댐퍼 풀리 |
-
1986
- 1986-01-27 JP JP885686U patent/JPH0231623Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62121447U (ja) | 1987-08-01 |
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