JPH058354Y2 - - Google Patents

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JPH058354Y2
JPH058354Y2 JP1987188841U JP18884187U JPH058354Y2 JP H058354 Y2 JPH058354 Y2 JP H058354Y2 JP 1987188841 U JP1987188841 U JP 1987188841U JP 18884187 U JP18884187 U JP 18884187U JP H058354 Y2 JPH058354 Y2 JP H058354Y2
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vibration
elastic body
damper
bending
hub
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車エンジンのクランクシヤフト
等の駆動系に生起される曲げ方向の振動を吸収す
るベンデイングダンパの改良に関する。
〔従来の技術〕
従来からこの種ダンパの一例として、第3図に
示すように、自動車エンジンのクランクシヤフト
24の先端に固定される円環形のハブ21を有
し、該ハブ21と該ハブ21の軸方向近接部位に
離間配置した振動リング22を円環状のゴム状弾
性体23を介して相互に連結してなり、振動リン
グ22の慣性特性と弾性体23の弾性特性の相互
作用により前記シヤフト24に生起される曲げ方
向(径方向)の振動を吸収減衰するベンデイング
ダンパが知られている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
クランクシヤフト24に生起される曲げ方向の
振動は、これを現象的にみると該シヤフト24の
いわゆる首振り運動であつて、仕様または作動条
件の異なるシヤフト24ごとに特有な、ある中心
点を中心とする振り子運動であるということがで
きる。
これに対し上記従来のダンパは、弾性体23の
断面形状を決定するハブ21および振動リング2
2のそれぞれの弾性体接着面21a,22aをク
ランクシヤフト24の回転軸心に対して直角また
は傾斜した平面状(傾斜の場合はテーパ面状とな
る)に形成し、すなわち弾性体23の断面形状を
所要の厚さ(幅)をもつた直線状に構成してお
り、該弾性体23の形状と設定方向に関連して決
定される振動リング22の作動方向(運動面)が
首振り運動の方向と一致していないことから振動
リング22の作動にロスを生じ、しかもこれによ
つて、弾性体23が圧縮および引つ張り方向に変
形されるため、そのバネ定数が高く、曲げ振動に
対する振動吸収機能を十分に奏し得ないものであ
つた。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は以上の点に鑑み、この種ダンパのダン
ピング効率を向上させることを目的とするもので
あつて、この目的を達成するため、ハブと振動リ
ングのそれぞれの弾性体接着面を前記シヤフトの
首振り運動の中心点を中心とする球面の一部に合
わせて構成することとした。
〔作用〕
上記構成によると、シヤフトの曲げ振動に共振
することによる振動リングの運動方向は、前記曲
げ振動によるシヤフトの首振り運動の中心点を中
心とする球面状の弾性体接着面の延長方向に案内
されるので、前記首振り運動の方向と一致し、か
つ相対運動するハブと振動リングの間で弾性体が
剪断方向に変形動作されるので、バネ定数が低く
なり、振動吸収機能が有効に働く。
〔実施例〕
つぎに本考案の実施例を図面にしたがつて説明
する。
第1実施例に係る第1図において、ハブ1と振
動リング2は、それぞれの弾性体接着面1a,2
aをクランクシヤフト4に生起される首振り運動
の中心点0を中心とする半径R1またはR2の球面
(仮想)の一部に合わせて構成されており、該接
着面1a,2aの間に符号3で示すゴム状弾性体
が加硫接着されている。接着面1a,2aの形状
に合わせて画成される該弾性体3の断面形状は所
要の厚さ(R2−R1)をもつた円弧状になる。
すなわち、クランクシヤフト4に生じる曲げ振
動は、その軸心上の点Oを中心とする首振り運動
であり、共振による振動リング2の運動方向は、
前記接着面1a,2aおよび弾性体3の球面形状
によつて前記首振り運動の方向と一致される。し
かも、弾性体3はハブ1と振動リング2の間で剪
断方向に変形されるので、部分的に大きな圧縮応
力や引つ張り応力が発生することがなく、そのバ
ネ定数が低く抑えられる。したがつて、クランク
シヤフト4の首振り状の曲げ振動を有効に吸収す
ることができる。
第2実施例に係る第2図において、ハブ11は
クランクシヤフト20に嵌着される第1の部材1
2のほかに該第1の部材12の外周筒部12aの
先端内周に嵌着される第2の部材13を有し、該
第2の部材13の奥側(図上右側)に振動リング
14が配置され、該両部材13,14の間にゴム
状弾性体15が加硫接着されている。このハブ1
1の第2の部材13と振動リング14のそれぞれ
の弾性体接着面13a,14aはクランクシヤフ
ト20に生起される首振り運動の中心点0′を中
心とする半径R1′またはR2′の球面(仮想)の一
部に合わせて構成され、該接着面13a,14a
に画成される弾性体15の断面形状は所要の
(R1′−R2′)をもつた円弧状に構成される。また
当該ダンパはハブの一部を共用してトーシヨナル
ダンパ部16を兼備している。当該ダンパを製造
するに際しては、第2の部材13、弾性体15お
よび振動リング14よりなるベンデイングダンパ
用の加硫成形品と、スリーブ17、弾性体18お
よび振動リング19よりなるトーシヨナルダンパ
用の加硫成形品を別個に成形し、両成形品をそれ
ぞれ第1の部材12に嵌着する。ベンデイングダ
ンパ用の振動リング14はその周囲を第1および
第2の部材12,13に取り囲まれ、何らかの理
由によつて弾性体15が破断しても外部へ飛び出
すことがないように構成されており、該飛び出し
を原因とする人身または物損事故の発生を未然に
防止することができる。
〔考案の効果〕
本考案のベンデイングダンパは以上説明したよ
うに、ハブと振動リングのそれぞれの弾性体接着
面を前記シヤフトの首振り運動の中心点を中心と
する球面の一部をなすようにしたことから、振動
リングの運動が前記首振り運動の方向と一致する
こと、および弾性体が剪断方向の変形によつてバ
ネ定数が低く抑えられることによつて、シヤフト
の首振り運動すなわち曲げ振動を有効に吸収する
ことができ、しかも弾性体が均一に剪断変形され
るので部分的な疲労が発生しにくく、長期間の使
用に耐え得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例に係るベンデイ
ングダンパの装着状態を示す断面図、第2図は本
考案の第2の実施例に係るベンデイングダンパの
装着状態を示す断面図、第3図は従来例に係るベ
ンデイングダンパの装着状態を示す断面図であ
る。 1,11……ハブ、1a,2a,13a,14
a……弾性体接着面、2,14……振動リング、
3,15……ゴム状弾性体、4,20……クラン
クシヤフト、16……トーシヨナルダンパ部、
0,0′……中心点。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シヤフト4,20に固定するハブ1,11と該
    ハブ1,11の軸方向近接部位に離間配置した振
    動リング2,14をゴム状弾性体3,15を介し
    て連結してなるダンパにおいて、前記ハブ1,1
    1と振動リング2,14のそれぞれの弾性体接着
    面1a,2a,13a,14aを前記シヤフト
    4,20の首振り運動の中心点0,0′を中心と
    する球面の一部に合わせて構成したことを特徴と
    するベンデイングダンパ。
JP1987188841U 1987-12-14 1987-12-14 Expired - Lifetime JPH058354Y2 (ja)

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JP1987188841U JPH058354Y2 (ja) 1987-12-14 1987-12-14

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987188841U JPH058354Y2 (ja) 1987-12-14 1987-12-14

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Publication Number Publication Date
JPH0192552U JPH0192552U (ja) 1989-06-16
JPH058354Y2 true JPH058354Y2 (ja) 1993-03-02

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ID=31479908

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5927562Y2 (ja) * 1979-04-19 1984-08-09 日産デイ−ゼル工業株式会社 ト−シヨナルダンパ
JPS62112348U (ja) * 1986-01-07 1987-07-17

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0192552U (ja) 1989-06-16

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