JPS6288838A - デユアルタイプダンパ− - Google Patents

デユアルタイプダンパ−

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JPS6288838A
JPS6288838A JP22950085A JP22950085A JPS6288838A JP S6288838 A JPS6288838 A JP S6288838A JP 22950085 A JP22950085 A JP 22950085A JP 22950085 A JP22950085 A JP 22950085A JP S6288838 A JPS6288838 A JP S6288838A
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damper
mass
pulley
damper mass
cylindrical
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Yutaka Tafu
太附 豊
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Sumitomo Riko Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Sumitomo Riko Co Ltd
Toyota Motor Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/10Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/14Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using masses freely rotating with the system, i.e. uninvolved in transmitting driveline torque, e.g. rotative dynamic dampers
    • F16F15/1407Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using masses freely rotating with the system, i.e. uninvolved in transmitting driveline torque, e.g. rotative dynamic dampers the rotation being limited with respect to the driving means
    • F16F15/1414Masses driven by elastic elements
    • F16F15/1435Elastomeric springs, i.e. made of plastic or rubber
    • F16F15/1442Elastomeric springs, i.e. made of plastic or rubber with a single mass
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/10Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/12Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
    • F16F15/121Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon using springs as elastic members, e.g. metallic springs
    • F16F15/124Elastomeric springs
    • F16F15/126Elastomeric springs consisting of at least one annular element surrounding the axis of rotation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/32Friction members
    • F16H55/36Pulleys
    • F16H2055/366Pulleys with means providing resilience or vibration damping

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明はデュアルタイプのダンナミソク・ダンパーに係
り、特に内燃機関のクランクシャフト等の回転軸に取り
付けられることによって、かかる回転軸の振動を吸収し
、以てかかる回転軸および機関における振動、騒音を低
減するデュアルタイプダンパーに関するもの°である。
(従来技術とその問題点) 一般に、内燃機関のクランクシャフト等の回転軸が回転
する際には、該回転軸に対して複雑なトルク変動が惹起
さ杜、それによって、かかる回転軸および機関に非常に
?1y1な振動、騒音が発生せしめられ、更には該回転
軸の折損等の問題が惹起せしめられる。
そこで、従来から、車両のエンジン等においては、その
回転軸にフライホイールを取り付けてトルクの平滑化を
図る他に、実開昭55−135838号、実開昭56−
15050号公報等に示されている如く、かかる回転軸
に副振動系(吸振器)を有する円筒状のトーショナルダ
ンパ−を取り付けて、該副振動系を共振させることによ
って、主振動系(回転軸)における振動、騒音を吸収、
低減しようとする、所謂動的吸振器が採用されてきた。
ところで、このようなトーショナルダンパ−においては
、例えば、クランクシャフト等の回転軸に固定されるボ
ス部を備えたダンパープーリと、該ダンパープーリに対
して半径方向外側に且つ同心的に配置される円筒状のダ
ンパーマスとを含み、ダンパープーリとダンパーマスと
の間に緩衝体としてのゴムなどの弾性材料からなる円筒
状の弾性体が介装されてなる構造が採用され、クランク
シャフト等における捩り振動の共振振幅を小さくするこ
とによって、かかる機関騒音を低下させることが、その
目的とされている。
しかしながら、クランクシャフト等において発生せしめ
られる振動は、主として捩りと曲げ(軸直角方向)の2
つの振動が複合して、回転軸及び機関の支持状態などに
応じた種々なる振動モードを示すものであるところから
、上述の如き従来のトーショナルダンパ−による振動抑
制機構では、充分な効果が発揮され得なかったのである
すなわち、そのようなダンパーを備えた回転軸にあって
は、発生する捩り振動に対しては、前記緩衝体としての
弾性体における変形が剪断で発生させられることとなる
ために、それに取り付けられたマスがダンパー(吸振器
)として有効に作用し得ることとなるが、一方、該回転
軸に発生せしめられる曲げ振動に対応するマスの変位に
対しては、かかる弾性体の変形が圧縮乃至は引張りによ
って発生するものであると共に、該弾性体は捩り振動に
対する所期の振動減衰効果を達成するために一定のバネ
硬さが必要とされ、その厚みが規制されるものであると
ころから、かかる弾性体の軸直角方向におけるバネ特性
が硬く設定されており、従ってそれに取り付けられたマ
スは曲げ振動に対するダンパーとして有効に作用し得る
ものではなかったのである。要するに、従来の吸振器と
してのトーショナルダンパ−の効果は、あくまでも、回
転軸における捩り振動に対してのみ有効に発揮され得る
ものであったのである。
また、近年、内燃機関のクランクシャフトに取り付けら
れろダンパーとして、かかる機関の高性能化に起因する
クランクシャフトの振動の増大に伴って、2つのダンパ
ーマスを備えたデュアルダンパーが提案されている。
しかしながら、そのようなデュアルダンパーにあっても
、前述の如き従来のトーショナルダンパ−構造において
、ダンパープーリの円筒部の内側空間内に同心的に円筒
状の第二のダンパーマスを設けると共に、該ダンパープ
ーリの円筒部内周面と該第二のダンパーマス外周面との
間に薄肉円筒状の弾性体を介装せしめてなる構造を有に
過ぎないものであった。換言すれば、従来のトーショナ
ルダンパ−に対して、更にもう一つの捩り振動に対する
吸振器として作用する第二のダンパーマスを付加せしめ
たものに過ぎず、このため曲げ方向の振動を伴うクラン
クシャフト等における吸振器としては、決して有効な吸
振効果を奏し得るものではなかったのである。
このように、クランクシャフト等の回転軸に取り付けら
れて、該回転軸の振動を吸収、抑制せしめるようにした
従来の吸振器にあっては、何れも回転軸の捩り方向の振
動にのみ有効であって、曲げ方向の振動の吸収に対して
は寄与するものではなく、従って内燃機関のクランクシ
ャフトの如く、その振動が捩り方向と曲げ方向の2方向
の要因を有するものである場合においては、かかる回転
軸及び機関の振動、騒音を有効に低減し得るものではな
かったのであり、例えば350 Hz付近に発生せしめ
られる打音感を伴う車両騒音の如き、回転軸の曲げ振動
に起因する騒音の低減は極めて困難であったのである。
(解決手段) ここにおいて、本発明は、上述の如き事情を背景にして
為されたものであって、その目的とするところは、内燃
機関のクランクシャフト等の回転軸に取り付けることに
よって、該回転軸の捩り振動および曲げ(軸直角方向)
振動を吸収せしめ、以てかかる回転軸および機関におけ
るそれらの振動、騒音を効果的に低減し得るデュアルタ
イプダンパーを提供することにある。
すなわち、本発明に係るデュアルタイプダンパーの特徴
とするところは、(a)回転軸に取り付けられるボス部
と、該ボス部の半径方向外側に位置する円筒部と、該ボ
ス部と該円筒部とをつなぐ連結部とを有するダンパープ
ーリと、(b)該ダンパープーリの前記円筒部の半径方
向外側に所定距離を隔てて同心的に配置された第一のダ
ンパーマスと、(C)前記ダンパープーリの円筒部と該
第一のダンパーマスとの間に介装せしめられた第一の弾
性体と、(d)前記ダンパープーリの円筒部の内側空間
内に同心的に配置された円筒状の第二のダンパーマスと
、(e)該第二のダンパーマスの軸方向の端部とそれに
対向する前記ダンパープーリの連結部との間に設けられ
て、該第二のダンパーマスを該連結部に支持せしめ、該
第二のダンパーマスの半径方向の動きに対して剪断力を
発揮する第二の弾性体とを含むように、構成されている
ことにある。
(作用・効果) すなわち、上記の如き本発明に従う構造とされたデュア
ルタイプダンパーにあっては、ダンパープーリに対して
、第一の弾性体を介して設けられた第一のダンパーマス
が、従来のトーショナルダンパ−におけるダンパーマス
の如く、かがるダンパーが取り付けられるべき所定の回
転軸(主振動系)に発生せしめられる捩り振動に対する
副振動系として機能し、捩り振動に対する動的吸振器と
して有効に作用する一方、該ダンパープーリに対して、
第二のダンパーマスが、その軸直角方向の変位に対する
変形が剪断力を発生せしめるような状態で配置された第
二の弾性体を介して取り付けられているところから、該
第二の弾性体における軸直角方向のバネ特性が充分に軟
らかく設定され得るのであり、それ故第二のダンパーマ
スは、かかるダンパープーリの取り付けられる回転軸に
発生せしめられる曲げ(軸直角方向)振動に対する副振
動系として効果的に機能し、曲げ振動に対する動的吸振
器として有効に作用し得ることとなる。
従って、内燃機関のクランクシャフト等の回転軸に対し
て、このようなデュアルタイプダンパーを取り付けるこ
とによって、該回転軸に発生せしめられる振動が極めて
容易に且つ効果的に抑制され得て、かかる機関の振動、
騒音が著しく低減され得るのであり、このように曲げ方
向の振動を伴う回転軸に対して、有効な吸振効果を奏し
得るダンパーは従来においては全く見られなかったもの
である。
また、本発明に係る構造とされたデュアルタイプダンパ
ーにおける前記曲げ振動に対する副振動系は、円筒状の
第二のダンパーマスと、該ダンバ−マスのダンパープー
リに対する取付は部に位置せしめられた第二の弾性体に
よって構成された節部な構造を有するものであると共に
、該副振動系の固有振動数は、その質量およびバネ定数
によって設定され得るものであるところから、その振動
を吸収すべき回転軸の共振周波数に対して容易に同調せ
しめられ得ると共に、その効果が極めて良好に発現され
得ることとなる。
(実施例) 以下、本発明をより一層具体的に明らかにするために、
本発明に従う一実施例を図面に基づいて詳細に説明する
こととする。
先ず、第1図には、本発明に従う構造とされた■プーリ
兼用のデュアルタイプダンパー10の縦断面図が示され
ている。
この図において、12は、かかるデュアルタイプダンパ
ー10の中心部に位置し、略円筒形状を呈するダンパー
プーリであり、このダンパープーリ12の外側には、径
方向に所定の間隔をおいて、円筒状の鋼製の第一のダン
パーマス22が、同心的に配置されており、それらの間
にゴム製の第一の弾性部材24が介在せしめられること
によって一体的に構成されている。一方、ダンパープー
リ12の内部空間には、円筒状を呈する鋼製の第二のダ
ンパーマス26が、同心的に配置せしめられており、そ
の軸方向端部において、ゴム製の第二の弾性部材28に
よって、ダンパープーリ12に取り付けられている。
より詳細には、ダンパーブーU 12は、図示されてい
ない所定の内燃機関のクランクシャフトに取り付けられ
て、それと共に回転する鋼製のプーリであり、第2図お
よび第3図に示されているように、所定のクランクシャ
フトに取り付けられるべく、その内周部に動力伝達部と
してのキー溝13が設けられた小径円筒状のボス部14
と、該ボス部14の半径方向外側に所定距離隔てて同心
的に位置せしめられた円筒部16と、前記ボス部14外
周面と該円筒部16の内周面を連結せしめる、ボス部1
4の端部において半径方向外側にフランジ状に延びる連
結部18とによって構成されている。なお、円筒部16
内周面における連結部18の形成位置は、その軸心方向
において、ボス部14側に偏倚しており、円筒部16の
内部空間が連結部18によって軸直角方向に仕切られる
と共に、ボス部14が位置しない側の内部空間が比較的
大きくされることによって、マス収容空間30が形成さ
れている。また、連結部18の径方向中央部に位置して
、軸方向に貫通する複数(本実施例においてはそれぞれ
2つ)の保持孔32およびボルト穴34が、周方向に等
間隔に設けられている。
また、そのようなダンパープーリ12の外側に配置され
た第一のダンパーマス22は、ダンパープーリ12の円
筒部16と略同−の長さを有する円筒状を呈しており、
その外周面には多数のV溝35が形成されている。そし
て、かかる外周面において、それらの■溝35に対応す
る断面形状を有する所定の■ベルトが巻掛けられること
によって、かかるデュアルタイプダンパー10が、クラ
ンクシャフトからの駆動力を所定の後続部材に伝達せし
めるVベルト駆動用プーリとして機能し得るようになっ
ている。
また、該第一のダンパーマス22とダンパープーリ12
の円筒部16との間に配置せしめられる第一の弾性部材
24は、第6図に示されているように、第一のダンパー
マス22と、その内側に所定距離隔てて同心的に配置せ
しめられた、長さがダンパープーリ12と略同−の薄肉
円筒形状をなす金属スリーブ20との間隙内において、
それらと一体的に形成されており、該金属スリーブ20
が前記ダンパープーリ12の円筒部16外周面に圧入、
固定せしめられることによって、ダンパープーリ12と
一体的に連結されるようになっている。
一方、ダンパープーリ12のマス収容空間30内に配置
せしめられる第二のダンパーマス26は、第4図および
第5図に示されている如く、円筒形状を呈しており、ダ
ンパープーリ12に取り付けられた状態において、その
連結部18のボルト穴34に対応する筒壁部位に、軸方
向に延びる貫通孔36が設けられている。
そして、第1図に示されているように、第二のダンパー
マス26の軸方向端部と、それに対向するダンパープー
リ12の連結部18との間には、環状の第二の弾性部材
28が設けられており、それによって第二のダンパーマ
ス26が第二の弾性部材28を介してダンパープーリ1
2に取り付けられ、支持されるようになっている。なお
、この第二の弾性部材28の前記貫通孔36に対応する
位置には、連通孔38が設けられており、この連通孔3
8を通じて前記第二のダンパーマス26の貫通孔36が
ダンパープーリ12の連結部18に設けられたボルト穴
34に連通せしめられて、ダンパー■側の所定の部材に
対するサービス孔となっている。
さらに、第二のダンパーマス26の貫通孔36に対して
、それぞれ、その長さが該第二のダンパーマス26より
も長くされると共に、その外径が貫通孔36の内径より
も大きくされたヘッド部42を有する脱落防止ピン40
が挿通せしめられ、前記第二の弾性部材28に形成され
た連通孔38を通じて、その先端部分がダンパープーリ
12の連結部18に設けられたボルト穴34に螺着され
ることによって、固定せしめられている。なお、該mi
 防止ピン40の軸部と第二のダンパーマス26の貫通
孔36との間には所定間隔の空隙が形成されており、脱
落防止ピン40が挿通、固定せしめられた状態下におい
て、第二のダンパーマス26に対して、前記第二の弾性
部材28の変形に基づく所定量の軸直角方向変位が許容
され得る構造とされている。
ところで、このような構造を有するデュアルタイプダン
パー10を得るに際しては、例えば、次のような手法が
好適に採用されることとなる。
先ず、第一のダンパーマス22と金属スリーブ20を同
心的に保持せしめた状態下において、所定のゴム材料を
加硫成形せしめることによって、第一の弾性部材24を
形成して、それらを加硫接着せしめて一体的に構成する
一方、第二のダンパーマス26をダンパーブーIJ12
のマス収容空間30内において、同心的に保持せしめた
状態で、連結部18に設けられた複数の保持孔32を介
して所定の弾性材料を射出せしめて加硫成形することに
より、それらの間に第二の弾性部材28を形成せしめる
と共に、第二のダンパーマス26の軸方向の端部を、そ
れに対向する連結部18に対して加硫接着せしめる。
次いで、前記得られた一体加硫成形品を、その金属スリ
ーブ20を介してダンパーブーIJ12の円筒部16外
周面に対して圧入、固定せしめる。
なお、該金属スリーブ20の内径は、ダンパープーリ1
2の円筒部16外径よりも圧入代だけ小さくされており
、それによって第一の弾性部材16に予備圧縮を加える
と共に、かかるダンパーブーU 12に対する固定が強
固に為され得るようになっている。
その後第二のダンパーマス26に設けられた複数(2つ
)の貫通孔36に対して、それぞれ、脱落防止ピン40
を挿通せしめて、その先端部をダンパープーリ12の連
結部18に設けられたボルト穴34に螺着、固定せしめ
ることによって、目的とするデュアルタイプダンパーl
Oが得られることとなる。
そして、このような構造を有するデュアルタイプダンパ
ー10は、そのボス部14内周面において、所定の内燃
機関のクランクシャフトに取り付けられて使用されるこ
ととなるのである。
従って、かかる構造のデュアルタイプダンパー10にあ
っては、そのダンパープーリ12に取り付けられるクラ
ンクシャフトに発生せしめられる捩り方向の振動に対し
ては、前記第一の弾性部材24における変形が剪断で発
生せしめられるものであるところから、それに取り付け
られた第一のダンパーマス22が、かかる振動に対する
吸振器(副振動系)として効果的に作用し得ることとな
る。一方、クランクシャフトに発生せしめられる曲げ方
向(軸直周方°向)の振動に対しては、前記第二の弾性
部材28における変形が剪断で発生せしめられるのであ
り、従って、それに、取り付けられた第二のダンパーマ
ス26が、かかる振動に対する吸振器(副振動系)とし
て有効に作用し得るのである。
すなわち、クランクシャフトに発生せしめられる複雑な
振動は、主として捩り方向と曲げ方向の2方向の要因か
ら発生せしめられるものであるところから、本実施例に
おけるデュアルタイプダンパー10を取り付けることに
よって、それぞれの方向の振動が極めて効果的に吸収、
抑制され得るのであり、それによってかかる機関の振動
、騒音が著しく低減され得ることとなり、例えば車両の
エンジンに採用することによって、従来のトーショナル
ダンパ−においては不可能であった、350 Hz付近
に発生する打音感を有、する車両騒音に対する抑制効果
をも、極めて有効に発現し得るものである。
また、本実施例におけるデュアルタイプダンパー10に
おける曲げ振動に対する副振動系の構造は、ダンパープ
ーリ12に対して第二のダンパーマス26を第二の弾性
部材28によって加硫接着せしめてなる筒車な構造であ
ると共に、該副振動系の固有振動数は、第二のダンパー
マス26の質量および第二の弾性部材28のハネ定数に
よって設定され得るものであるところから、かかる固有
振動数を、その減衰を目的とするクランクシャフトの共
振周波数に対して容易に同調させることができるのであ
る。
更にまた、第二のダンパーマス26はダンパープーリ1
2に対して加硫接着せしめられることによって一体的に
形成されているところから、かかるダンパーマス26の
脱落が有効に防止され得ると共に、該第二のダンパーマ
ス26を支持する前記第二の弾性部材28が、劣化等に
より、万一破断せしめられた場合においても、フェイル
セーフ機構としての脱落防止ピン40によって、かかる
第二のダンパーマス26のダンパープーリ12からの脱
落が完全に防止され得るのである。
以上、本発明の好ましい一実施例について詳細に述べて
きたが、本発明が、かかる例示の具体例にのみ限定して
解釈されるものでは決してなく、本発明の趣旨を逸脱し
ない限りにおいて、当業者の知識に基づいて種々なる変
更、修正、改良等を加えた形態において実施することが
可能であり、本発明が、そのような実施形態のものをも
含むものであることは、言うまでもないところである。
たとえば、前記実施例におけるフェイルセーフ機構は、
第二のダンパーマス26の貫通孔36に挿通せしめられ
る複数の脱落防止ピン40にて構成されていたが、その
他、種々なる構造のものが適宜採用され得るものであっ
て、例えば、第7図に示されている如く、その外周辺部
位にダンパープーリ12の円筒部16端面に対する当接
辺47を有する円環状の脱落防止金具44を、ダンパー
プーリ12のマス収容空間30側端面において、第二の
ダンパーマス26の軸方向外側の端面に対して所定距離
の間隙を有する状態で、該ダンパーマス26の貫通孔3
6を挿通してダンパープーリ12のボルト穴34に螺合
、固定せしめられる複数本のボルト46にて取り付け、
固定することによって構成することも可能である。
また、第8図に示されているように、ダンパープーリ1
2の円筒部16内周面に嵌合せしめられるフランジ状の
嵌合辺48が、その外周辺部位に立設せしめられた円環
状の脱落防止金具50を、第二のダンパーマス26の軸
方向外側の端面に対して所定距離の間隙を有する状態で
、かかるマス収容空間30を形成する円筒部16内周面
に対して、前記嵌合辺48を嵌合等により固定せしめる
ことによって構成することも可能である。
更にまた、本発明にあっては、このようなフェイルセー
フ機構は必ずしも必要なものではなく、フェイルセーフ
機構を設けることなくデュアルタイプダンパーを形成す
ることも可能である。なお、第7図および第8図におい
て、前記実施例におけるデュアルタイプダンパー10と
同一の構造を有する部材については、それぞれの対応す
る部材に対して、同一の番号を付することにより、詳細
な説明を省略することとする。
また、本発明に係るデュアルタイプダンパーが取り付け
られるべき回転軸は、前記実施例に示されている如き内
燃機関のクランクシャフトに限られるものではなく、振
動が発生せしめられる種々なる回転軸に対して適用され
得るものであって、それによって前述の如き優れた効果
を有効に奏し得るものである。
さらに、前記実施例におけるデュアルタイプダンパー1
0は、■リブドブーリを兼ねて形成されていたが、その
ようなV溝を形成することなく、取り付けられるべき回
転軸における吸振器としてのみ作用し得る構造として形
成、使用され得るものであることは、言うまでもない。
更にまた、前記実施例におけるデュアルタイプダンパー
にあっては、第一のダンパーマス22が、第一の弾性部
材24を介して金属スリーブ20と一体的に構成せしめ
られ、そして該金属スリーブ20がダンパープーリ12
の円筒部16外周面に対して圧入せしめられることによ
り取り付けられているが、第一のダンパーマス22は、
第一の弾性部材24を介してダンパーブーI712に取
り付けられておればよく、例えば、第一の弾性部材をダ
ンパーブーりの円筒部と金属スリーブとの間に一体加硫
成形した後、該金属スリーブの外周面に対して、第一の
ダンパーマスを圧入せしめることによって形成したり、
また第一のダンパーマスとダンパープーリの円筒部外周
面との間に、第一の弾性部材を直接に加硫成形せしめて
、それらを一体的に固着すること等によって構成するこ
とも可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例であるデュアルタイプダン
パーの縦断面図であって、第2図におけるm−m断面に
相当するものであり、また第2図は第1図に示される実
施例において用いられるダンパープーリの正面図であり
、第3図は第2図におけるnr−m断面図であり、第4
図及び第5図は、それぞれ第1図に示される実施例にお
いて用いられる第二のダンパーマスを示す図であり、第
4図はその正面図、第5図は第4図におけるv−■断面
図である。第6図は第1図に示される実施例において用
いられる第一のダンパーマスと第一の弾性部材および金
属スリーブの一体加硫成形品を示す縦断面図である。更
に第7図および第8図は、それぞれ本発明に係るデュア
ルタイプダンパーの他の実施例を示す第1図に相当する
縦断面図である。 10:デュアルタイプダンパー 12:ダンパープーリ  14:ボス部16二円筒部 
   18:連結部 22:第一のダンパーマス 24:第一の弾性部材 26:第二のダンパーマス 28:第二の弾性部材 32:貫通孔    34:ボルト穴 36:ピン貫通孔  40:脱落防止ピン42:ヘッド
部 44.50:脱落防止金具 出願人  東海ゴム工業株式会社 第2図         第3図 第4図        第5図 第6図 第7図

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)回転軸に取り付けられるボス部と、該ボス部の半
    径方向外側に位置する円筒部と、該ボス部と該円筒部と
    をつなぐ連結部とを有するダンパープーリと、 該ダンパープーリの前記円筒部の半径方向外側に所定距
    離を隔てて同心的に配置された第一のダンパーマスと、 前記ダンパープーリの円筒部と該第一のダンパーマスと
    の間に介装せしめられた第一の弾性体と、 前記ダンパープーリの円筒部の内側空間内に同心的に配
    置された円筒状の第二のダンパーマスと、 該第二のダンパーマスの軸方向の端部とそれに対向する
    前記ダンパープーリの連結部との間に設けられて、該第
    二のダンパーマスを該連結部に支持せしめ、該第二のダ
    ンパーマスの半径方向の動きに対して剪断力を発揮する
    第二の弾性体とを、 含むことを特徴とするデュアルタイプダンパー。
  2. (2)前記第二の弾性体が、前記第二のダンパーマス及
    び前記ダンパープーリの連結部に対してそれぞれ加硫接
    着されている特許請求の範囲第1項記載のデュアルタイ
    プダンパー。
  3. (3)前記第一のダンパーマスが、外周面にVベルトが
    張架されるV溝を有するVリブドプーリ筒体である特許
    請求の範囲第1項又は第2項記載のデュアルタイプダン
    パー。
  4. (4)前記第二のダンパーマスの筒壁部を軸方向に貫通
    する貫通孔内に挿通され、前記ダンパープーリの連結部
    に一端が固定せしめられる一方、他端が該貫通孔より外
    方に突出させられ且つその突出部分が該貫通孔より大き
    なヘッド部とされた脱落防止ピンを有する特許請求の範
    囲第1項乃至第3項の何れかに記載のデュアルタイプダ
    ンパー。
  5. (5)前記第二のダンパーマスの軸方向外側の端面に対
    して所定の空隙を介して対向し、該第二のダンパーマス
    の外方への抜け出しを規制する円環状の脱落防止金具が
    、前記ダンパープーリの円筒部の軸方向端部に固定され
    ている特許請求の範囲第1項乃至第3項の何れかに記載
    のデュアルタイプダンパー。
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