JP3507558B2 - 回転軸の制振装置および回転軸 - Google Patents

回転軸の制振装置および回転軸

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JP3507558B2
JP3507558B2 JP21986694A JP21986694A JP3507558B2 JP 3507558 B2 JP3507558 B2 JP 3507558B2 JP 21986694 A JP21986694 A JP 21986694A JP 21986694 A JP21986694 A JP 21986694A JP 3507558 B2 JP3507558 B2 JP 3507558B2
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英和 青木
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株式会社日立ユニシアオートモティブ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の動力伝達系
に使用されるプロペラシャフト等の回転軸の制振装置お
よびそれを備えた回転軸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の制振装置として、例え
ば、実開昭58−81128号公報および実開平2−1
03543号公報には、回転軸としてのプロペラシャフ
トの中空内部に、そのプロペラシャフトの端部からゴム
等の環状の弾性体を圧入することによって、その中空内
部の定位置に制振装置を装着する構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
制振装置は、プロペラシャフトの内径と環状の弾性体の
外径に高い寸法精度が要求されるため、生産性が低く、
コストも嵩むという問題があった。また、プロペラシャ
フトと環状の弾性体とのはめ合いを強固なものとする必
要性から、プロペラシャフトの中央部に制振装置を装着
する場合には、環状の弾性体をプロペラシャフトの端部
から中央部まで大きな力で圧入しなければならず、生産
設備の大型化および高価格化を招くという問題もあっ
た。さらに、プロペラシャフトの端部が細くなっている
場合には、その中央部に制振装置を装着することが難し
かった。
【0004】本発明の目的は、回転軸の中空の内部に簡
易にかつ確実に装着することができ制振装置、およびそ
れを備えた回転軸を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の回転軸の制振装置は、回転軸の中空内部の定位置に装
着される制振装置において、前記中空内部の定位置の内
径よりも小径とされかつ両端部の内周面にストッパー溝
が形成されて拡径変形可能な外環と、前記ストッパー溝
が形成される前記外環の両端部間の内側に、弾性体を介
して保持される質量体と、前記ストッパー溝内にはめ込
まれることにより前記外環を拡径方向に付勢して、該外
環の外周面を前記中空内部の定位置の内周面に押圧可能
平面略C字状のスナップリングとを備えることを特徴
とする。
【0006】本発明の請求項2に記載の回転体の制振装
置は、請求項1において、前記外環は、周方向に沿って
複数に分割されていることを特徴とする。
【0007】本発明の請求項3に記載の回転体の制振装
置は、請求項1において、前記外環は、該外環の中心軸
に略沿って延在するスリットを有することを特徴とす
る。
【0008】請求項4に記載の回転体は、請求項1、2
または3に記載の制振装置を回転軸の中空内部の定位置
に備えてなることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の請求項1に記載の回転軸の制振装置
は、それが装着される回転軸の中空内部の内径よりも小
径の外環を有し、その外環を回転軸の中空内部にスム−
ズに挿入した上、その外環を付勢部材によって付勢する
ことによって、回転軸の中空内部への装着を容易なもの
とする。
【0010】本発明の請求項2および3に記載の回転軸
の制振装置は、外環を複数に分割したり外環にスリット
を形成して、外環を拡径方向に変形しやすくすることに
より、その外環を回転軸の中空内部に密着させて、より
確実な装着を実現する。
【0011】本発明の請求項4に記載の回転軸は、請求
項1、2または3に記載の制振装置を回転軸の中空内部
の定位置に備えることによって、制振装置を備えたこの
種の回転軸を簡易にかつ安価に構成可能とする。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0013】(第1の実施例)図1から図4は、本発明
の第1の実施例を説明するための図であり、これらの図
において、10は回転軸としての断面円筒形のプロペラ
シャフト、20は、プロペラシャフト10の中空内部に
装着される制振装置である。
【0014】制振装置20は円柱状の質量体21を有
し、その質量体21の外周面には、その周方向に沿って
等間隔的に位置する5つのゴム製等の弾性体22が放射
状に設けられている。弾性体22の先端のそれぞれに
は、プロペラシャフト10の内周面に沿って湾曲する分
割外環23が加硫接着により取り付けられている。計5
つの分割外環23の外周面は、図1中の2点鎖線で示す
ように、プロペラシャフト10の内径dよりも小さい直
径Dの環状円Rの内側に位置する。したがって、これら
の分割外環23は、外周面が仮想の環状円Rに略沿って
位置する環状の外環を分割したような形態となってい
る。
【0015】分割外環23の両端側の内面には、その湾
曲方向に沿って延在するストッパ−溝23Aが形成され
ていて、これらの溝23A内に、図3及び図4に示すよ
うに、付勢部材としての平面略C字状のスナップリング
24がはめ込まれるようになっている。
【0016】このような構成の制振装置20をプロペラ
シャフト10の中空内部に装着する場合には、まず、図
1および図2に示すようにスナップリング24がはめ込
まれていない状態の制振装置20を、プロペラシャフト
10内における制振装置20の装着位置まで移動させ
る。その際、5つの分割外環23の外周面がプロペラシ
ャフト10の内径よりも小径の環状円Rの内側に位置し
ているため、それらの分割外環23を所定の装着位置ま
でスム−ズに移動させることができる。
【0017】それから、図3および図4に示すように、
計2つのスナップリング24を分割外環23のそれぞれ
の溝23A内にはめ込み、それらのスナップリング24
によって、分割外環23のそれぞれを弾性体22の力に
抗して径方向外方に付勢し、それらの外周面をプロペラ
シャフト10の内周面に押圧して固定する。なお、スナ
ップリング24の付勢力によって制振装置20が確実に
固定できるように、予め、前述した仮想の環状円Rの径
Dと内径dとの差は必要最小限に設定し、また弾性体2
2は比較的小さい力で径方向外方に弾性変形できるよう
に設定しておく。
【0018】このようにしてプロペラシャフト10に装
着された制振装置20は、いわゆるダイナミックダンパ
として機能し、プロペラシャフト10の振動を抑えるこ
とになる。また、スナップリング24のバネ力によって
制振装置20を固定するため、ゴム等の環状の弾性体を
プロペラシャフト10の内部に圧入することによって制
振装置を固定する従来のものに比して、熱影響による固
定力の低下もない。
【0019】なお、分割外環23の外周面を表面加工等
によって粗面化することによって、制振装置20をより
確実に固定できると共に、スナップリング24のバネ力
を小さくして、組み付け性を向上させることもできる。
また、付勢部材としては、スナップリング24の他、種
種の形態のものを用いてもよい。
【0020】(第2の実施例)図5は、本発明の第2の
実施例を説明するための図である。
【0021】本実施例の場合は、前述した分割外環23
に代えて、外径Dの環状の外環25を備えており、その
外環25と質量体21との間に弾性体22が設けられて
いる。外環25の両端部には、図5中の左右方向に延在
するスリット25Aが形成されている。そのスリット2
5Aは、外環25の両端部のそれぞれにおいて、それら
の周方向に沿って等間隔的に複数ずつ形成されている。
さらに、外環25の両端部の内周面には、前述したスナ
ップリング24(図3および図4参照)がはめ込まれる
ための環状のストッパ−溝25Bが形成されている。
【0022】したがって、本例の場合は、スリット25
Aによって変形しやすくなっている外環25の両端部
が、スナップリング24の付勢力によって径方向外方に
拡径変形し、前述したプロペラシャフト10の内周面に
押圧されて固定される。
【0023】なお、スリット25Aの形成数、形状等は
任意であり、また弾性体22は、質量体21の外周面と
外環25の内周面との対向部分との間に環状に介在する
環状体としてもよい。
【0024】(第3の実施例)図6は、本発明の第3の
実施例を説明するための図である。
【0025】本実施例の場合は、前述した第2の実施例
における外環25の両端部を薄肉として、その両端部を
より変形しやすくしている。したがって、スナップリン
グ24のバネ力が小さくても外環25を確実にプロペラ
シャフト10の内周面に密着させることができて、より
強固に制振装置20を装着できることになる。
【0026】(第4の実施例)図7および図8は、本発
明の第4の実施例を説明するための図である。
【0027】本実施例の場合は、前述した第2の実施例
における外環25に、その長手方向に延在する1つのス
リット25Aを形成して、外環25を断面略C字状と
し、その外環25の両端部の内周面に形成したストッパ
−溝25B内にスナップリング24をはめ込むことによ
って、制振装置20をプロペラシャフト10の内部に装
着する構成となっている。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に記載の回転軸の制振装置は、それが装着される回転軸
の中空内部の内径よりも小径の外環を有し、その外環を
付勢部材によって拡径方向に付勢する構成であるから、
外環を回転軸の中空内部にスム−ズに挿入した上、その
外環を付勢部材によって付勢することによって、回転軸
の中空内部に容易に装着することができる。したがっ
て、外環の外径と回転軸の内径を高い寸法精度に仕上げ
る必要がなく、また制振装置を強い力で圧入するための
設備も必要ない。しかも、端部が細くなっている回転軸
に対しても容易に装着することができる。
【0029】本発明の請求項2および3に記載の回転軸
の制振装置は、外環を複数に分割したり外環にスリット
を形成して、外環を拡径方向に変形しやすくすることに
より、その外環を回転軸の中空内部に密着させて、より
確実に装着することができる。
【0030】請求項4に記載の回転軸は、請求項1、2
または3に記載の制振装置を回転軸の中空内部の定位置
に備えることによって、制振装置を備えたこの種の回転
軸を簡易にかつ安価に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のスナップリング装着前
の状態の断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例のスナップリング装着後
の状態の断面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例を説明するための要部の
断面図である。
【図6】本発明の第3の実施例を説明するための要部の
断面図である。
【図7】本発明の第4の実施例のスナップリング装着後
の状態の断面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。
【符号の説明】
10 プロペラシャフト(回転軸) 20 制振装置 21 質量体 22 弾性体 23 分割外環 24 スナップリング(付勢部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 15/10 F16F 15/124 B60K 17/22 F16C 3/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸の中空内部の定位置に装着される
    制振装置において、 前記中空内部の定位置の内径よりも小径とされかつ両端
    部の内周面にストッパー溝が形成されて拡径変形可能な
    外環と、前記ストッパー溝が形成される前記外環の両端部間の内
    側に、 弾性体を介して保持される質量体と、前記ストッパー溝内にはめ込まれることにより 前記外環
    を拡径方向に付勢して、該外環の外周面を前記中空内部
    の定位置の内周面に押圧可能な平面略C字状のスナップ
    リングとを備えることを特徴とする回転軸の制振装置。
  2. 【請求項2】 前記外環は、周方向に沿って複数に分割
    されていることを特徴とする請求項1に記載の回転軸の
    制振装置。
  3. 【請求項3】 前記外環は、該外環の中心軸に略沿って
    延在するスリットを有することを特徴とする請求項1に
    記載の回転軸の制振装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3に記載の制振装置
    を回転軸の中空内部の定位置に備えてなることを特徴と
    する回転軸。
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CN108237909B (zh) * 2016-12-27 2023-08-18 宇通客车股份有限公司 传动轴中间支撑及使用该中间支撑的车辆

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