JP2604668Y2 - ダイナミックダンパ付プロペラシャフト - Google Patents

ダイナミックダンパ付プロペラシャフト

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JP2604668Y2
JP2604668Y2 JP1992084440U JP8444092U JP2604668Y2 JP 2604668 Y2 JP2604668 Y2 JP 2604668Y2 JP 1992084440 U JP1992084440 U JP 1992084440U JP 8444092 U JP8444092 U JP 8444092U JP 2604668 Y2 JP2604668 Y2 JP 2604668Y2
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秀則 原口
光泰 守屋
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株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ダイナミックダンパ付
プロペラシャフトに関し、特に車両用駆動装置において
発生する振動抑制のために取付けられるダイナミックダ
ンパ付のプロペラシャフトに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用プロペラシャフトに発生す
る振動は車の騒音を引起す要因となるために、プロペラ
シャフトには種々の制振手段が用いられてきた。ダイナ
ミックダンパはかかる手段として車両用プロペラシャフ
トに採用されている。その一例として例えば実開平2−
144825号公報に開示されている図5に示すような
ものが知られている。ここで、1はプロペラシャフト、
2はプロペラシャフト1の端部に設けられたボールヨー
ク、3はボールヨーク2に連結される出力軸側のフラン
ジヨークであり、4はボールヨーク2の外周部に圧入固
定された内筒であって、この内筒4の外周部にダイナミ
ックダンパ5が取付けられる構造となっている。なお、
ダイナミックダンパ5において、6は弾性体からなるク
ッション部材、7はマス部材(振動リング)、8はブッ
シュである。かくして、プロペラシャフト1の回転中発
生する機械的共振要素をダイナミックダンパ5によるそ
のクッション部材6およびマス部材7の協働で打消すよ
うに作用させることができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のプロペラシャフトでは、ボールヨーク2にシャフ
ト1のチューブ9が嵌め合わされた状態で溶接により双
方が一体のシャフト1に構成され、その溶接部を内筒部
4が被う形となるので、このように溶接してプロペラシ
ャフト1として一体化されたあとでないと内筒4および
内筒4に保持されるダイナミックダンパ5をボールヨー
ク2に圧入する訳にいかない。しかも、その圧入にあた
っては、内筒4およびダイナミックダンパ5をボールヨ
ーク2に連結されるフランジヨーク3の外周部側からこ
れを通して、図示の位置にまで導く必要がある。
【0004】そのために、内筒4を含めダイナミックダ
ンパ5を取付けるためのボールヨーク2の外周部の径を
予め大きく設定しておく必要があり、それだけボールヨ
ーク2が大型化し重量の増大を招く。また、ボールヨー
ク2に従来品が使用できず、特注品となるためコスト高
につく。さらにまた、プロペラシャフトの組立工程が複
雑となり手間がかかる上、余程十分に圧入固定されてい
ないと飛石などの衝撃によってダイナミックダンパ5が
抜け出す虞があった。
【0005】本考案の目的は、上述したような従来の問
題に着目し、その解決を図るべく、従来の継手における
連結用ヨークのフランジを使用して、その周りにダイナ
ミックダンパを固定するようになし、組立が容易でしか
も抜出したりする虞がなくて制振ならびに騒音の抑制効
果が得られるダイナミックダンパ付プロペラシャフトを
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本考案は、2ないし3分割型プロペラシャフトの
第1軸と第2軸との第2継手または第2軸と第3軸との
第3継手に配設される連結用フランジヨークと一体に組
立てられ、ダイナミックダンパの内筒部が圧入保持され
るフランジ外周部を有するフランジコンパニオンと、連
結用フランジヨークのフランジ部に対向してフランジコ
ンパニオンのフランジ外周部に連なる端面に配されフラ
ンジ部と協働しダイナミックダンパの内筒部を狭持する
リングワッシャと、リングワッシャと連結用フランジヨ
ークのフランジ部とを締結する締結部材とを含む抜け止
め防止手段とを備えるものである。
【0007】
【作用】本考案によれば、フランジコンパニオンを一方
の分割軸の一端に取付ける前に、そのフランジ外周部に
ダイナミックダンパを圧入し、フランジコンパニオンを
分割軸に取付けた上フランジヨークとフランジコンパニ
オンとを締結した状態で、他の分割軸と連結してプロペ
ラシャフトに組立てるので、従来型のフランジヨークと
フランジコンパニオンの組合わせをそのまま利用するこ
とが可能となり、廉価でダイナミックダンパを装着する
ことができる。
【0008】
【実施例】以下に、図面を参照しつつ本考案の実施例を
具体的に説明する。
【0009】図1は本考案の一実施例を示す。ここで、
10はプロペラシャフト、11はプロペラシャフト10
の第1軸、12はその第2軸であり、第1軸11は駆動
側の出力軸に第1継手13を介して連結されると共に第
2軸12と第2継手14を介して連結されている。ま
た、15は第2継手14の第2軸12側に設けられたフ
ランジコンパニオンであり、フランジコンパニオン15
は第2軸12の端部にボルト16によって固定される。
さらにまた、第2継手14において、フランジコンパニ
オン15はそのフランジ部15Aがフランジヨーク17
のフランジ部17Aと、図2に示すようにボルト18A
およびナット18Bによって締結されるもので、その締
結時に後述するようにしてリングワッシャ19がフラン
ジコンパニオン15側に介装されて、このリングワッシ
ャ19とフランジヨーク17のフランジ部17Aとの間
に、本考案にかかるダイナミックダンパ20が挾持され
た形で固定される。
【0010】かくして、第2継手14においては、第1
軸11側のヨーク部11Aと、フランジヨーク17のヨ
ーク部17Bとがジャーナル部材14Aを介して連結さ
れる。なお、21は第2軸12に設けられた中間軸受部
材である。続いて、図1および図2に示したダイナミッ
クダンパ20の構成を図3に従って説明する。
【0011】図3に示すように、ダイナミックダンパ2
0は全体が円環状に構成されるもので、20Aはその外
周部に設けられた環状をなす振動リング、20Bは図2
に示したようにしてフランジコンパニオン15のフラン
ジ部15A外周部に圧入される内筒部、20Cは振動リ
ング20Aと内筒部20Bとの間に加硫接着等によって
これらと一体に周設された弾性連結部材である。かくし
て、弾性連結部材(図5に示したクッション部材6に対
応する)20Cを介して動作する振動リング20Aの機
能的作用によりプロペラシャフト10に対する制振効果
を期待することができる。なお、内筒部20Bの軸方向
の幅はここに示すようにフランジコンパニオン15のフ
ランジ部15Aの厚さに合わせて形成されている。
【0012】そこで次に、上記のような構成によるダイ
ナミックダンパ20をプロペラシャフト10に装着する
手順について説明する。
【0013】それにはまず、図4に示すように、ダイナ
ミックダンパ20、さらに詳しくはダンパ20の内筒部
20Bをフランジコンパニオン15のフランジ部15A
に圧入固定しておく。そして一方、第2軸12の方はフ
ランジコンパニオン15を除くその他の部分を組立てて
おいて、しかる後、第2軸12のフランジコンパニオン
取付軸部12A(図1参照)に図4に示した状態でフラ
ンジコンパニオン20をスプライン嵌合させ、さらに取
付軸部12Aのねじ部12Bにナット16を螺締する。
【0014】以上の作業によって、第2軸12のフラン
ジコンパニオン15にダイナミックダンパ20を装着し
た後、第2継手14のフランジヨーク17を先に示した
図2のようにしてフランジコンパニオン15とインロー
結合する。ついで、フランジコンパニオン15のフラン
ジ部15Aに沿ってリングワッシャ19を配置し、この
リングワッシャ19とフランジヨーク17のフランジ部
17Aとでダイナミックダンパ20の内筒部20Bを狭
持させる状態とした上で、ボルト18Aおよびナット1
8Bによって双方を締結し、図2に示した状態とするこ
とができる。従って、抜け止め防止手段が、リングワッ
シャ19、フランジヨーク17のフランジ部17A、ボ
ルト18Aおよびナット18Bを含んで構成されること
となる。なお、このようにしてダイナミックダンパ20
が装着され、かつ、一体に組立てられた第2軸12側と
第1軸11側とを第2継手14を介して連結する以下の
組立については従来と格別に変わるところがないのでそ
の説明を省略する。
【0015】なお、以上に述べた実施例では2分割式の
車両用プロペラシャフトについての場合であったが、本
考案の適用はこれに限られるものではなく、例えば3分
割式のプロペラシャフトにおいても同様にして、第1軸
と第2軸との第2継手部あるいは第2軸と第3軸との第
3継手部におけるフランジコンパニオン外周部に同様に
してダイナミックダンパを装着し、同様な効果が得られ
ることはいうまでもない。
【0016】
【考案の効果】以上説明してきたように、本考案によれ
ば、2ないし3分割型プロペラシャフトの第1軸と第2
軸との第2継手または第2軸と第3軸との第3継手に配
設される連結用フランジヨークと一体に組立てられ、ダ
イナミックダンパの内筒部が圧入保持されるフランジ外
周部を有するフランジコンパニオンが設けられるので、
フランジコンパニオン単体の状態でダイナミックダンパ
を圧入装着した上、分割軸同士の連結が可能となり、従
来のように継手部で双方の分割軸同士を連結した状態で
ヨークのフランジ部にダイナミックダンパを装着するた
めに格別にフランジ部を大きくしたりする必要がなくな
り、プロペラシャフト全体の組立工数をも大幅に低減す
ることができて、全体のコスト低減を図ることができ
る。また、連結用フランジヨークのフランジ部に対向し
てフランジコンパニオンのフランジ外周部に連なる端面
に配されフランジ部と協働しダイナミックダンパの内筒
部を狭持するリングワッシャと、リングワッシャと連結
用フランジヨークのフランジ部とを締結する締結部材と
を含む簡単な構成からなる抜け止め防止手段を備えるの
従来のように飛石等の衝撃によってダイナミックダン
パが脱落したり、ずれたりする虞がなく、安定した制振
ならびに騒音抑制効果を持続させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一例を一部破砕して示す構成図であ
る。
【図2】図1のA部の構成を破砕して示す断面図であ
る。
【図3】本考案にかかるダイナミックダンパの構成図で
ある。
【図4】本考案によるフランジコンパニオンへのダイナ
ミックダンパの装着状態を示す組立図である。
【図5】従来例によるダイナミックダンパ装着部を一部
破砕して示す構成図である。
【符号の説明】
10 プロペラシャフト 11 第1軸 12 第2軸 14 第2継手 15 フランジコンパニオン 15A,17A フランジ部 17 フランジヨーク 18A ボルト 18B ナット 19 リングワッシャ 20 ダイナミックダンパ 20A 振動リング 20B 内筒部 20C 弾性連結部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 15/12 B60K 17/22

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2ないし3分割型プロペラシャフトの第
    1軸と第2軸との第2継手または第2軸と第3軸との第
    3継手に配設される連結用フランジヨークと一体に組立
    てられ、ダイナミックダンパの内筒部が圧入保持される
    フランジ外周部を有するフランジコンパニオンと、 前記連結用フランジヨークのフランジ部に対向して前記
    フランジコンパニオンのフランジ外周部に連なる端面に
    配され該フランジ部と協働し前記ダイナミックダンパの
    内筒部を狭持するリングワッシャと、該リングワッシャ
    と該連結用フランジヨークのフランジ部とを締結する締
    結部材とを含む抜け止め防止手段と、 を具備して構成される ダイナミックダンパ付プロペラシ
    ャフト。
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