JP2561832Y2 - センタベアリングのブラケット支持構造 - Google Patents

センタベアリングのブラケット支持構造

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JP2561832Y2
JP2561832Y2 JP651992U JP651992U JP2561832Y2 JP 2561832 Y2 JP2561832 Y2 JP 2561832Y2 JP 651992 U JP651992 U JP 651992U JP 651992 U JP651992 U JP 651992U JP 2561832 Y2 JP2561832 Y2 JP 2561832Y2
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秀則 原口
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、センタベアリングのブ
ラケット支持構造に関し、詳しくは、自動車のプロペラ
シャフトを中間で支持するセンタベアリングをブラケッ
トによって車体メンバーに保持させるようにしたブラケ
ット支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のセンタベアリングのブラ
ケット支持構造としては、例えば実開平2−75319
号公報に開示されているものがある。この構成では車体
側のクロスメンバーにセンタベアリングの両側を支持す
るにあたりその支持用ブラケットの両側のプレート部に
支持孔を設け、これらの支持孔に両面から鍔付きの環状
をなすブラケット保持金具は嵌め合わせた上、さらにそ
れぞれのブラケット保持金具の内側にほぼ環状のゴムブ
ッシュを加硫接着等により取付けた上これらゴムブッシ
ュの双方の孔に鍔付きのカラー部材を嵌合させるように
している。そしてさらにカラー部材の鍔無しの方の端部
側にシート部材を介してワッシャを配置し、このカラー
部材にボルトを通してこのボルトにより支持用ブラケッ
トが車体側クロスメンバーにそれぞれ固定される。
【0003】そこで、このように組立てられたブラケッ
ト支持構造ではセンタベアリングを介してプロペラシャ
フトから伝達されるエンジン側の加振力がゴムブッシュ
によって吸収されることにより車体側に伝達される振動
を緩衝するようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のセンタベアリングのブラケット支持構造にあ
っては、一般に支持用ブラケットのプレート部に穿設さ
れる支持孔がプレス加工による打抜等によって形成され
る一方、この支持孔の周囲部に嵌め合わされ、ゴムブッ
シュをカラー部材との間に保持するブラケット保持金具
の方もプレス成形等により形成されるために、これらの
ブラケット保持金具をブラケット側支持孔に嵌め込む際
にその間に隙間、つまり遊びが生じてしまう。また、ブ
ラケット保持金具を支持孔に嵌合する際、余りに嵌め合
いがきつ過ぎるとブラケット保持金具の支持孔に当る部
分が変形してしまう。上述の理由のためにセンタベアリ
ング部にエンジンの側から過大な加振力が伝達される
と、上記の遊びによってゴムブッシュがラジアル方向に
変位する動作を起すことになり、この結果ブラケット保
持金具の内側が支持孔の周縁部に当接し、衝撃による騒
音を発生するという問題があった。
【0005】本考案の目的は、上記従来の問題の解決を
図るべく、支持用ブラケットにセンタベアリングを介し
て加振力が伝達されてもブラケット保持金具が支持用ブ
ラケットと一体となってその加振力をゴムブッシュに伝
達し、ゴムブッシュにより効果的に振動を吸収すること
ができ、衝撃音の発生を防止することのできるセンタベ
アリングのブラケット支持構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本考案の第1の形態は、プロペラシャフトのセン
タベアリング支持用ブラケットに支持孔を設け、該支持
孔の周りにゴムブッシュを個別に装着した環状のブラケ
ット保持金具を前記ブラケットの両面から嵌合させると
共に、双方の前記ゴムブッシュを円筒状カラー部材に嵌
合した状態で該カラー部材を介してボルトおよびナット
により車体メンバーに装着するようにしたセンタベアリ
ングのブラケット支持構造において、前記支持孔の形状
を前記ブラケット保持金具が前記支持孔周縁部の限定さ
れた部分で圧接保持されるようにしたことを特徴とする
ものである。
【0007】また、本考案の第2の形態は、プロペラシ
ャフトのセンタベアリング支持用ブラケットに支持孔を
設け、該支持孔の周りにゴムブッシュを個別に装着した
環状のブラケット保持金具を前記ブラケットの両面から
嵌合させると共に、双方の前記ゴムブッシュを円筒状カ
ラー部材に嵌合した状態で該カラー部材を介してボルト
およびナットにより車体メンバーに装着するようにした
センタベアリングのブラケット支持構造において、前記
ブラケット保持金具の前記支持用ブラケットの面に沿う
カラー部の少なくとも一部を延在させ、該延在部を前記
支持用ブラケットの端部に係着させることにより前記ブ
ラケット保持金具を前記支持用ブラケットに拘束するよ
うにしたことを特徴とする。
【0008】さらにまた、本考案の第3の形態は、プロ
ペラシャフトのセンタベアリング支持用ブラケットに支
持孔を設け、該支持孔の周りにゴムブッシュを個別に装
着した環状のブラケット保持金具を前記ブラケットの両
面から嵌合させると共に、双方の前記ゴムブッシュを円
筒状カラー部材に嵌合した状態で該カラー部材を介して
ボルトおよびナットにより車体メンバーに装着するよう
にしたセンタベアリングのブラケット支持構造におい
て、前記支持孔の内周面および/または周囲部と前記ブ
ラケット保持金具との間に弾性膜を配設したことを特徴
とする。
【0009】本考案の第4の形態は、プロペラシャフト
のセンタベアリング支持用ブラケットに支持孔を設け、
該支持孔の周りにゴムブッシュを個別に装着した環状の
ブラケット保持金具を前記ブラケットの両面から嵌合さ
せると共に、双方の前記ゴムブッシュを円筒状カラー部
材に嵌合した状態で該カラー部材を介してボルトおよび
ナットにより車体メンバーに装着するようにしたセンタ
ベアリングのブラケット支持構造において、前記ブラケ
ット保持金具と前記支持用ブラケットとを前記支持孔の
周囲部で接着または溶着したことを特徴とする。
【0010】本考案の第5の形態は、プロペラシャフト
のセンタベアリング支持用ブラケットに支持孔を設け、
該支持孔の周りにゴムブッシュを個別に装着した環状の
ブラケット保持金具を前記ブラケットの両面から嵌合さ
せると共に、双方の前記ゴムブッシュを円筒状カラー部
材に嵌合した状態で該カラー部材を介してボルトおよび
ナットにより車体メンバーに装着するようにしたセンタ
ベアリングのブラケット支持構造において、前記ブラケ
ット保持金具に半径方向の切溝を設け、該ブラケット保
持金具を前記ゴムブッシュと共に半径方向に圧縮して前
記支持孔に圧入するようにしたことを特徴とする。
【0011】
【作用】本考案の上述した各種の形態のものによれば、
いずれも支持用ブラケットのプレート部に設けた支持孔
にブラケット保持金具を嵌合するにあたり、支持孔周縁
部の限定された部分でブラケット保持金具が支持孔の内
周面に圧接するか、ブラケット保持金具とプレート部と
が直接または弾性体を介して接合された状態に保たれる
かすることによって、プロペラシャフトからブラケット
のプレート部に伝達される加振力によってブラケット保
持金具が支持孔の中で微動するのを拘束するなり、弾性
体を介して衝撃することが可能となり、これによって従
来のようにブラケット保持金具と支持孔周囲部との間の
衝撃の繰返しによって発生する衝撃音を抑制、防止する
ことができる。
【0012】
【実施例】以下に、図面を参照しつつ本考案の実施例を
具体的に説明する。
【0013】図1は本考案の一実施例を示す。図1の
(A)において、1は車体側のクロスメンバー、2はク
ロスメンバー1に穿設されたブラケット固定孔、3は支
持用ブラケットの一方のプレート部、3Aはプレート部
3に穿設された支持孔、4は支持用ブラケットを固定す
るためのカラー部材、5はワッシャ、6および7はその
固定用のボルトおよびナットである。またほぼ環状の対
称形状をなすゴムブッシュ8および9は図示のように上
下に分割されていて上部ゴムブッシュ8には上部ブラケ
ット保持金具10が、また下部ゴムブッシュ9には下部
ブラケット保持金具11が、それぞれ加硫接着等により
嵌着されており、これらのほぼコの字型をなす上下のブ
ラケット保持金具10と11との間にプレート部3が挾
持されると共にゴムブッシュ8および9の内周面8Aお
よび9Aにカラー部材4の外周面4Aが嵌め合わされ
る。
【0014】なおここで、上部ゴムブッシュ8はその上
端面8Bのみがカラー部材4のフランジ部下面4Bに加
硫接着等により接合されており、上部ゴムブッシュ8の
内周面8Aおよび下部ゴムブッシュ9の内周面9Aはカ
ラー部材4の外周面4Aに接着されることなく、単に嵌
合されるのみの状態に保たれている。12はカラー部材
4の外周端部に圧入固定される金属製または硬質合成樹
脂材料からなる円環状のシート部材であり、シート部材
12と下部ゴムブッシュ9の下端面9Bとは例えば加硫
接着等により接合されている。
【0015】図1の(B)は(A)のA−A線断面を示
すもので、この(B)によって、本実施例による支持用
ブラケットのプレート部3とその支持孔3Aまわりにブ
ラケット支持のために取付けられる各部材との関係につ
いて説明する。
【0016】本実施例では上記支持孔3Aがこの図に示
すようにほぼ楕円形に形成される。そして、このような
支持孔3Aの短径部にあたるT1およびT2の2個所で
ブラケット保持金具10および11の筒状をなす部分の
外周面10Aおよび11Aが線接触するようにプレート
部3の上下両側からブラケット保持金具10および11
が圧入されるものである。なお、このとき、ブラケット
保持金具10および11にはそれぞれ上部ゴムブッシュ
8および下部ゴムブッシュ9が加硫接着されており、さ
らに上部ゴムブッシュ8にはカラー部材4が加硫接着さ
れていて、下部ゴムブッシュ9にはシート部材12が同
様にして接着されている。そこで、これによって支持用
ブラケット3の支持孔3Aの周りにはブラケット保持金
具10および11を介してゴムブッシュ8および9がカ
ラー部材4と共に装着され、かつ、カラー部材4にシー
ト部材12が圧入された状態に保持される。
【0017】よって、支持用ブラケットの両側のプレー
ト部3に設けた(B)に示すような楕円形状の支持孔3
Aにそれぞれ上述したようにしてカラー部材4およびシ
ート部材12までを装着したものを車体側のクロスメン
バー1の固定孔2に位置合せするようになして、ワッシ
ャ5、ボルト6およびナット7によりこれらを螺着固定
すればよい。
【0018】そして、このように支持されたブラケット
支持構造においては、エンジンからプロペラシャフトの
センタベアリングを介して入力される過大な加振力に対
し、左右ならびに前後方向の入力がプレート部3から線
接触部T1,T2を介してブラケット保持金具10およ
び11に伝達されることになり、その加振力をゴムブッ
シュ8および9の変形によって吸収することができる。
また、上下方向の加振入力に対しても支持孔3Aには上
下方向に逃し3Bが形成されているためにブラケット保
持金具10や11が支持孔3Aの周縁部と干渉する虞も
なく、かくして、ブラケット保持金具10,11と支持
孔3Aの周縁部との間に衝撃音が発生するようなことが
起こらないようにすることができる。
【0019】図2は本考案の第2の実施例を示す。本実
施例は、ブラケット支持孔3Aの形状を円形のままとす
るが、ブラケット保持金具10および11の筒状部外周
面10Aおよび11Aに対し、幾分大きい目に形成して
おくようにする。そして、このように形成した支持孔3
Aに対し、先に第1の実施例のところで説明したように
してブラケット保持金具10および11とこれに接着さ
れたゴムブッシュ8および9、カラー部材4、シート部
材12を取付けて(A)に示すような組立状態としたあ
と、(B)に示すように支持用ブラケットプレート部3
の最も幅が狭い外端部3Cに矢印Pで示すようにして力
を加え、加圧変形させる。
【0020】かくして、支持孔3Aの内周部を突出させ
この突出部3Dをここでは不図示のブラケット保持金具
10および11の外周面10Aおよび11Aの一部に圧
接させるようになし、図2の(A)に示すように先に組
立られ、支持孔3A内に保持される組立体全体を支持用
ブラケットの内側に向けて偏倚させた状態に固定保持さ
せることができる。
【0021】なお、このように構成したブラケット支持
構造による衝撃音発生の抑止動作については第1実施例
と変わらないのでその説明を省略する。
【0022】図3は本考案の第3の実施例を示す。本例
はブラケット保持金具10,11の一部を半径方向に延
在させてこれらを支持用ブラケットのプレート部3の最
も幅が狭い外端部3Cに係着させることによりブラケッ
ト保持金具10,11が加振力によりガタ付くのを防止
するようにしたものである。すなわち、図3の(A)お
よび(B)において、10Bおよび11Bがそれぞれブ
ラケット保持金具10および11の延在部である。これ
らの延在部10Bおよび11Bを先に述べたような組立
状態で支持用ブラケットプレート部3の外端部3Cにお
いて変形させ、周縁部端部10Cおよび11Cを互いに
対向する向きに折曲げて上記外端部3Cを把持させた状
態にかしめることで、双方向を拘束し、衝撃音が発生す
るのを防止することができる。
【0023】図4は第3実施例のさらに変形例である。
本例はブラケット保持金具10および11のそれぞれプ
レート部3の表面に沿わせる鍔部全体を幅広に延在させ
た形に形成した上、この幅広の鍔部10Dおよび11D
の一部をプレート部3の外端部3Cにおいて変形させ、
外端部3Cを把持させた状態にかしめたもので、上記の
第2実施例と同様な効果が得られる外、ブラケット保持
金具10および11の形成が容易であるという利点が得
られる。
【0024】図5の(A),(B)および(C)は本考
案の第4実施例による3つの形態を示す。すなわち、図
5の(A)ではゴムブッシュ8とブラケット保持金具1
0との加硫接合およびゴムブッシュ9とブラケット保持
金具11との加硫接合において、ゴムの薄膜部8Eおよ
び9Eを金具10および11のそれぞれブッシュ同士の
衝合面20ないし支持孔3Aに対向する外周面10A,
11Aの側にまで回り込ませるように被包した形で形成
する。
【0025】かくすることにより、図5の(A)に示す
ような組立状態からも明らかなように、これらの薄膜部
8Eおよび9Eと支持孔3Aの内周面との間の摩耗係数
を高めることができる上、ゴム自体の有する初期のへた
りによって支持孔3Aとの間の隙間が仮にあったとして
も埋められることになり、加振力による相互間の半径方
向の移動が抑制され、さらにゴムの緩衝効果が加わり、
衝撃音の発生が防止される。
【0026】図5の(B)はゴム薄膜部8Eおよび9E
をブラケット保持金具10および11のプレート部3上
面および下面とそれぞれ接する面側にまで延在させて形
成した例である。また、図5の(C)はブラケット保持
金具10および11の周囲部を薄膜部8Eおよび9Eに
よってそれぞれ被包するような形でゴムブッシュ8と金
具10との加硫接合を、またゴムブッシュ9と金具11
との加硫接合をなした例を示す。図5の(B)および
(C)に示した実施例ではいずれにあってもプレート部
3に設けられる支持孔3Aの周りのブラケット保持金具
10および11との間に薄膜部8Eおよび9Eを介在さ
せたことにより、その間の摩耗と衝撃効果で図5の
(A)に示した例と同様、衝撃音の発生を防止する効果
が得られる。
【0027】図6は本考案の第5の実施例を示す。本例
は、支持用ブラケットプレート部3の支持孔3A周囲部
上面とブラケット保持金具10との間および前記周囲部
下面とブラケット保持金具11との間に両面接着テープ
材または接着剤層30を介在せしめ、相互間を接着する
ことによりプレート部3に対し、ブラケット保持金具1
0,11が移動するのを拘束するようにしたもの、ま
た、図7は第5実施例の変形例を示す。本例は、ブラケ
ット保持金具10および11の鍔周縁部を一部図示のよ
うに延在変形させて、その延在部10Bおよび11Bに
おいて、プレート部3と金具10,プレート部3と金具
11とをそれぞれ栓溶接40によって溶着したものであ
る。
【0028】図8の(A),(B)および(C)は本考
案の第6の実施例を示す。本実施例は、その(A)に示
すようにブラケット保持金具10および11にそれぞれ
半径方向の切溝10Sおよび11Sを形成し、C型の環
形状とした上これらの切溝10S,11Sを利用してプ
レート部3の支持孔3Aに嵌め込む際環の径を圧縮して
縮めるようになし、その弾発力を利用して支持孔3Aの
内周面に圧着させるようにするものである。なお、図8
の(B)および(C)に示すように切溝10Sの方には
ゴムブッシュ8の一部が、また切溝11Sの方にはゴム
ブッシュ9の一部が、喰込んだ形で加硫接合されてい
る。従って、ブラケット保持金具10あるいは11を支
持孔3Aに嵌め合わす場合はゴムブッシュ8のこの切溝
10Sまたは11Sに介在している部分が環の縮みに応
じて圧縮され、また、嵌め合わされた状態でその弾発力
により元の状態に復帰される。
【0029】図9は本考案の第7の実施例を示す。本例
はブラケット保持金具10および11の筒状部外周面1
0Aおよび11Aとプレート部3の支持孔3Aとの間に
弾性を有する例えば樹脂系材料等で形成した環状体50
を介装するようにしたものである。本実施例によればこ
の介装された環状体50の有する弾性によってブラケッ
ト保持金具10および11のプレート部3に対する相対
移動時の衝動が緩衝され、衝撃音の発生が抑制、防止さ
れる。
【0030】
【考案の効果】以上説明してきたように、本考案によれ
ば、支持孔に嵌め合わされるブラケット保持部材の挙動
が、支持孔の限定された周縁部と圧接させる、または、
ブラケット保持金具を支持用ブラケット端部に係着させ
る、あるいは支持孔の内周面および/または周囲部とブ
ラケット保持金具との間に弾性膜を配設する、あるいは
ブラケット保持金具と支持用ブラケットとを支持孔の周
囲部で接着または溶着する、あるいはブラケット保持金
具に半径方向の切溝を設けてその弾性を利用して径を圧
縮した形で支持孔に嵌め合わせ相互間を圧接させるよう
にしたことによって規制され、ゴムブッシュを介して入
力される加振力のためにブラケット保持金具が支持孔内
で微動し支持孔の周縁部と接触して衝撃音を発生するの
を防止することができる。
【0031】なお、以上説明してきた各実施例のそれぞ
れの独立した構成でも上述のような効果が得られるもの
であるが、かかる構成を組合わせた形態にしてさらに上
述の効果を高めるようにすることができることはいうま
でもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を縦断面(A)および
(A)のA−A線断面(B)によって示す構成図であ
る。
【図2】本考案の第2実施例を縦断面(A)および上面
から見た変形後の支持用ブラケット(B)によって示す
構成の説明図である。
【図3】本考案の第3実施例を縦断面(A)および上面
から見た図(B)によって示す構成図である。
【図4】本考案の第3実施例の変形例を縦断面(A)お
よび上面から見た図(B)によって示す構成図である。
【図5】本考案の第4実施例による3つの形態をそれぞ
れ縦断面の(A)、(B)および(C)によって示す構
成図である。
【図6】本考案の第5実施例の構成を示す縦断面図であ
る。
【図7】本考案の第5実施例による別の形態の構成を示
す上面図である。
【図8】本考案の第6実施例の構成を上面図(A)、
(A)のA−A線断面図(B)および部分組立状態の斜
視図(C)によって示す説明図である。
【図9】本考案の第7実施例の構成を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 (車体側)クロスメンバー 3 プレート部 3A 支持孔 3C 外端部 4 カラー部材 6 ボルト 8,9 ゴムブッシュ 8E,9E 薄膜部 10,11 ブラケット保持金具 10A,11A 外周面 10B,11B 延在部 10D,11D 鍔部 10S,11S 切溝 30 両面接着テープ材または接着剤層 40 栓溶接 50 (弾性)環状体

Claims (7)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロペラシャフトのセンタベアリング支
    持用ブラケットに支持孔を設け、該支持孔の周りにゴム
    ブッシュを個別に装着した環状のブラケット保持金具を
    前記ブラケットの両面から嵌合させると共に、双方の前
    記ゴムブッシュを円筒状カラー部材に嵌合した状態で該
    カラー部材を介してボルトおよびナットにより車体メン
    バーに装着するようにしたセンタベアリングのブラケッ
    ト支持構造において、 前記支持孔の形状を前記ブラケット保持金具が前記支持
    孔周縁部の限定された部分で圧接保持されるようにした
    ことを特徴とするセンタベアリングのブラケット支持構
    造。
  2. 【請求項2】 前記支持孔の形状が楕円であり、その短
    径部を形成する周縁部で前記ブラケット保持金具が圧接
    する請求項1に記載のセンタベアリングのブラケット支
    持構造。
  3. 【請求項3】 前記支持孔の形状を前記支持用ブラケッ
    トの前記支持孔半径方向のかしめ動作により変形させる
    ことにより前記ブラケット保持金具に圧接させるように
    した請求項1に記載のセンタベアリングのブラケット支
    持構造。
  4. 【請求項4】 プロペラシャフトのセンタベアリング支
    持用ブラケットに支持孔を設け、該支持孔の周りにゴム
    ブッシュを個別に装着した環状のブラケット保持金具を
    前記ブラケットの両面から嵌合させると共に、双方の前
    記ゴムブッシュを円筒状カラー部材に嵌合した状態で該
    カラー部材を介してボルトおよびナットにより車体メン
    バーに装着するようにしたセンタベアリングのブラケッ
    ト支持構造において、 前記ブラケット保持金具の前記支持用ブラケットの面に
    沿うカラー部の少なくとも一部を延在させ、該延在部を
    前記支持用ブラケットの端部に係着させることにより前
    記ブラケット保持金具を前記支持用ブラケットに拘束す
    るようにしたことを特徴とするセンタベアリングのブラ
    ケット支持構造。
  5. 【請求項5】 プロペラシャフトのセンタベアリング支
    持用ブラケットに支持孔を設け、該支持孔の周りにゴム
    ブッシュを個別に装着した環状のブラケット保持金具を
    前記ブラケットの両面から嵌合させると共に、双方の前
    記ゴムブッシュを円筒状カラー部材に嵌合した状態で該
    カラー部材を介してボルトおよびナットにより車体メン
    バーに装着するようにしたセンタベアリングのブラケッ
    ト支持構造において、 前記支持孔の内周面および/または周囲部と前記ブラケ
    ット保持金具との間に弾性膜を配設したことを特徴とす
    るセンタベアリングのブラケット支持構造。
  6. 【請求項6】 プロペラシャフトのセンタベアリング支
    持用ブラケットに支持孔を設け、該支持孔の周りにゴム
    ブッシュを個別に装着した環状のブラケット保持金具を
    前記ブラケットの両面から嵌合させると共に、双方の前
    記ゴムブッシュを円筒状カラー部材に嵌合した状態で該
    カラー部材を介してボルトおよびナットにより車体メン
    バーに装着するようにしたセンタベアリングのブラケッ
    ト支持構造において、 前記ブラケット保持金具と前記支持用ブラケットとを前
    記支持孔の周囲部で接着または溶着したことを特徴とす
    るセンタベアリングのブラケット支持構造。
  7. 【請求項7】 プロペラシャフトのセンタベアリング支
    持用ブラケットに支持孔を設け、該支持孔の周りにゴム
    ブッシュを個別に装着した環状のブラケット保持金具を
    前記ブラケットの両面から嵌合させると共に、双方の前
    記ゴムブッシュを円筒状カラー部材に嵌合した状態で該
    カラー部材を介してボルトおよびナットにより車体メン
    バーに装着するようにしたセンタベアリングのブラケッ
    ト支持構造において、 前記ブラケット保持金具に半径方向の切溝を設け、該ブ
    ラケット保持金具を前記ゴムブッシュと共に半径方向に
    圧縮して前記支持孔に圧入するようにしたことを特徴と
    するセンタベアリングのブラケット支持構造。
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