JP3132759B2 - 自動2輪車用ホイールダンパの構造 - Google Patents

自動2輪車用ホイールダンパの構造

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JP3132759B2 JP03044378A JP4437891A JP3132759B2 JP 3132759 B2 JP3132759 B2 JP 3132759B2 JP 03044378 A JP03044378 A JP 03044378A JP 4437891 A JP4437891 A JP 4437891A JP 3132759 B2 JP3132759 B2 JP 3132759B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動2輪車の後輪等
に駆動力を伝達する際におけるトルク変動少なくするた
めに使用されるホイールダンパの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】このようなホイールダンパとして、例え
ば特開昭61−129386号、同62−6885号各
公報記載のものがある。両者共片持式リヤスイングアー
ムを有する自動2輪車の後輪の車軸とチェーン駆動用の
ドリブンスプロケット間に設けられたものであり、被動
部材である、ドリブンスプロケット及びこれが取付けら
れたスプロケットブラケットと、車輪駆動部材である、
後輪車軸及びこれへスプライン結合されたドリブンフラ
ンジと、これらスプロケットブラケットとドリブンフラ
ンジ間に介装された緩衝部材であるダンパーラバーとか
らなる。また、スプロケットブラケットの内周面はメタ
ルベアリング等の中間部材を介してドリブンフランジの
外周面に回転可能に支承されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構造の
中間部材はいずれも後輪車軸に近接した位置、すなわち
ホイールダンパの内周側に設けられていた。このため、
スプロケットブラケットとドリブンフランジ間の支承部
半径(後輪車軸の軸心を中心とする、以下同じ)が小さ
くなるので、それだけ接触面積が小さくなり、トルク変
動に伴う相対的な動きに対する耐久性を高める必要があ
った。しかし、耐久性を高めるためには、スプロケット
ブラケットとドリブンフランジの各支承部における強度
を上げるために肉厚部品を使用すること等が考えられる
が、こうすると重量が増大してしまう。また、中間部材
も厚肉の大型化したものにならざるを得ないが、これも
できるかぎり小型化することが望まれる。そこで本考案
は係る問題点の解決を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る自動2輪車用ホイールダンパの構造
は、巻き掛け式動力伝達部材を介してエンジンの動力が
伝達される被動部材と、この被動部材の内周部に同心的
に配設された車輪駆動部材と、これら被動部材と車輪駆
動部材との間に伝達トルク変動を緩衝するために介装さ
れる緩衝部材と、被動部材と車輪駆動部材間に軸受けと
して介装される中間部材とを備えた自動2輪車用ホイー
ルダンパにおいて、前記被動部材の回転半径方向にて、
前記被動部材を構成するスプロケットのボス部内周面と
前記車輪駆動部材の外周面を対向させて配設し、これら
のボス部内周面と車輪駆動部材の外周面間に、筒状の軸
受部材として形成されかつ軸線をスプロケット及び車輪
駆動部材の回転軸線と一致させて配設された前記中間部
材を介在させるとともに、この中間部材を、前記緩衝部
材の回転面外周側に配設したことを特徴とする。なお、
巻き掛け式動力伝達部材の例としてはチェーン及びベル
ト等がある。被動部材の例としてはドリブンスプロケッ
ト等がある。さらに、中間部材の例としてはメタルブッ
シュや樹脂ブッシュ等がある。
【0005】
【作用】被動部材の回転半径方向にて、内周面と前記車
輪駆動部材の外周面を対向させて配設するとともに、
間部材を筒状の軸受け部材として形成し、かつその軸線
を被動部材及び車輪駆動部材の回転軸線と一致させて配
設し、この中間部材をスプロケットの内周面と車輪駆動
部材の外周面間に介在させ、かつ緩衝部材の回転面外周
側に配設したので、スプロケットに対する車輪駆動部材
支承部及び中間部材の各半径が大きくなり、それだけ
支承面積が拡大する。このため、これらの支承部分に加
わる単位面積あたりの力が小さくなる。その結果、中間
部材及び車輪駆動部材の軽量薄肉化が可能になる。
た、回転半径方向にて、スプロケットのボス部、中間部
材及び車輪駆動部材の外周部が重なるので、車幅方向寸
法を拡大しなくて済む。
【0006】
【実施例】図1乃至図4に一実施例を示す。図2は自動
2輪車の片持式リヤスイングアーム1とこの後端に支持
された後輪2の平面形状を一部切欠いて示す図である。
リヤスイングアーム1の後端部にはアクスルホルダ3が
形成され、ここに後輪車軸4の中間部が支持される。後
輪車軸4の後輪側部分には半径方向へ突出するフランジ
部5が一体に形成され、これにノックピン6が設けられ
ている。このノックピン6に対して後輪2のハブ7に形
成されたピン穴8とノックピン6を嵌合することによ
り、後輪車軸4と後輪2が一体化される。なお、後輪車
軸4の軸端部にはネジ部が設けられ(図示省略)、これ
にナット9が締結されている。後輪車軸4の他端側すな
わち反後輪側にはホイールダンパ10が設けられてい
る。ホイールダンパ10の外周部にはドリブンスプロケ
ット11が取付けられ、本発明の巻き掛け式動力伝達部
材に相当するチェーン12により駆動されるようになっ
ている。ホイールダンパ10を貫通した後輪車軸4の端
部にはネジ部13が設けられ、ここにナット14が締結
されている。
【0007】図1はホイールダンパ10とその近傍部分
の後輪車軸4に沿う断面を示す図である。ホイールダン
パ10はスプロケットブラケット15、ダンパーラバー
16及びドリブンフランジ17とからなる。スプロケッ
トブラケット15とドリブンスプロケット11は本発明
の被動部材に、ダンパーラバー16は本発明の緩衝部材
に、ドリブンフランジ17と後輪車軸4とは本発明の車
輪駆動部材にそれぞれ相当する。スプロケットブラケッ
ト15の外周部内側(車体中心側、以下同)にはドリブ
ンスプロケット11の内周側に形成された肉厚のボス部
18がボルト19で取付けられている。スプロケットブ
ラケット15のドリブンスプロケット取付部と内周側基
部20との間にはラバー室21が外側方へ膨らむように
形成されている。図3はスプロケットブラケット15を
ドリブンフランジ17との合せ面で分断して内方から示
した図である。この図から明らかなように、ラバー室2
1は略四辺形の小室であり、内側へ開口しかつ適当間隔
で同心円上に形成される。ラバー室21内には予めダン
パーラバー16が収容されて焼付けられている。ダンパ
ーラバー16の中央部にはカラー22が設けられ、この
中空部にドリブンフランジ17のピン23が嵌合してい
る。なお、この図には後述する中間部材24について、
その配設位置を部分的に重ねて示してある。再び図1に
戻って説明する。ドリブンフランジ17はスプロケット
ブラケット15の内側へ重なり合う部材であり、その外
周部はボス部18の内周面へ中間部材24を介して接す
る。中間部材24は樹脂含油軸受として構成され、被動
部材であるボス部18の内周面と車輪駆動部材であるド
リブンフランジ17の外周面間に双方を同心的かつ回転
可能に支承するよう介装される。この配設位置はホイー
ルダンパ10における外周部に相当する。ピン23はド
リブンフランジ17の外側面に側方へ突出して一体に設
けられ、ラバー室21のカラー22に対応して同一間隔
で同心円上に形成されている。ドリブンフランジ17の
基部25には外側方へ延出してスプロケットブラケット
15の基部20の内周面を直接支承するボス部26が形
成される。ボス部26を含むドリブンフランジ17の基
部25の内周面にはスプライン部27が形成され、ここ
でアクスルホルダ3の外周とスプライン結合している。
なお、図中の符号28は偏心アジャスタである。
【0008】次に、本実施例の作用を説明する。図1に
おいて、チェーン12から動力がドリブンスプロケット
11へ伝達されると、この動力はボルト19により一体
に結合されているスプロケットブラケット15へ伝達さ
れる。すると、ラバー室21でダンパーラバー16によ
り緩衝されながらピン23へ伝達されるため、ドリブン
フランジ17が回転し、アクスルホルダ3を介して後輪
2を回転させる。このとき、中間部材24は後輪車軸4
と同心の筒状をなし、ホイールダンパ10の外周部すな
わち、後輪車軸4の軸線方向から見たとき、ドーナツ状
となるダンパーラバー16の回転面における回転半径方
向外周側に位置するから(図3、4参照)、ドリブンフ
ランジ17のボス部18に対する支承面積が大きくな
り、ここに介装される中間部材24に加わる単位面積当
りの荷重は小さくなる。ゆえに、ドリブンフランジ17
とボス部18の肉厚をそれほど大きくしなくても従来
同様の強度を得ることができ、かつ中間部材24を比較
薄肉化できるから、これらの部材の耐久性を向上させ
るとともに全体として軽量小型化できる。しかも、従来
用いられていた内周側基部20とフランジ部26との接
合部における軸受を省略することができる。そのうえさ
らに、スプロケットブラケット15の回転面内におい
て、ボス部18、中間部材24及びドリブンフランジ1
7の外周部が重なり合うので、車幅方向への寸法拡大を
防ぎ、全体をコンパクトにできる。
【0009】
【発明の効果】被動部材の回転半径方向にて、内周面と
前記車輪駆動部材の外周面を対向させて配設するととも
に、中間部材を筒状の軸受け部材として形成し、かつそ
の軸線を被動部材及び車輪駆動部材の回転軸線と一致さ
せて配設し、この中間部材をスプロケットの内周面と車
輪駆動部材の外周面間に介在させ、かつ緩衝部材の回転
面外周側に配設したので、支承部となる車軸駆動部材の
外周面における回転半径を十分に大きくできるから、
の支承部における耐久性を向上させることができ、かつ
部材を軽量にできる。しかも、中間部材を軸受け部材と
してボス部内周面と車輪駆動部材の外周面間に介在させ
たので、中間部材を大径にできるから薄肉化しても十分
な耐久性を維持できかつ全体に軽量化することも可能に
なった。そのうえ、スプロケットの回転半径方向にて、
スプロケットのボス部と中間部材及び車輪駆動部材の外
周部が重なるので、車幅方向寸法を増大させることなく
全体をコンパクトにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る要部の拡大断面図
【図2】実施例に係る使用状態を示す図
【図3】要部の拡大断面図
【図4】図1のA部拡大図
【符号の説明】
1 リヤスイングアーム 2 後輪 4 後輪車軸 10 ホイールダンパ 11 ドリブンスプロケット 15 スプロケットブラケット 16 ダンパーラバー 17 ドリブンフランジ 24 中間部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−129386(JP,A) 特開 昭62−6885(JP,A) 実開 昭58−64596(JP,U) 実開 昭60−52463(JP,U) 実開 昭54−147946(JP,U) 実開 昭60−61992(JP,U) 実開 昭60−84392(JP,U) 実開 平1−80591(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62M 9/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻き掛け式動力伝達部材を介してエンジ
    ンの動力が伝達される被動部材と、この被動部材の内周
    部に同心的に配設された車輪駆動部材と、これら被動部
    材と車輪駆動部材との間に伝達トルク変動を緩衝するた
    めに介装される緩衝部材と、被動部材と車輪駆動部材間
    軸受けとして介装される中間部材とを備えた自動2輪
    車用ホイールダンパにおいて、前記被動部材の回転半径
    方向にて、前記被動部材を構成するスプロケットのボス
    部内周面と前記車輪駆動部材の外周面を対向させて配設
    し、これらのボス部内周面と車輪駆動部材の外周面間
    に、筒状の軸受部材として形成されかつ軸線をスプロケ
    ット及び車輪駆動部材の回転軸線と一致させて配設され
    た前記中間部材を介在させるとともに、この中間部材を
    前記緩衝部材の回転面外周側に配設したことを特徴とす
    る自動2輪車用ホイールダンパの構造
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