JPH0788877B2 - 駆動軸の振動ダンパ - Google Patents

駆動軸の振動ダンパ

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JPH0788877B2
JPH0788877B2 JP3036630A JP3663091A JPH0788877B2 JP H0788877 B2 JPH0788877 B2 JP H0788877B2 JP 3036630 A JP3036630 A JP 3036630A JP 3663091 A JP3663091 A JP 3663091A JP H0788877 B2 JPH0788877 B2 JP H0788877B2
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カール・ダミアン
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レール・ウント・ブロンカンプ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング
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    • F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
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    • F16F15/02—Suppression of vibrations of non-rotating, e.g. reciprocating systems; Suppression of vibrations of rotating systems by use of members not moving with the rotating systems
    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、両端部にジョイントを
有し、かつこれらの他方の両端部がセンタージョイント
によって結合されている中空或いは中実軸から成る二部
分型又は多部分型のプロペラシャフトと、前記前記他方
の端部の一方を軸受部材を介して自動車々体に支持する
中間軸受とを有し、かつ前記軸受部材が、該プロペラシ
ャフトに固定したインナーレースと、ゴム製のダイヤフ
ラムを介して自動車の車体部分に弾性的にかつ回転不可
能に固定したアウターレースとから成る駆動トルクを伝
達するための自動車用駆動軸の振動ダンパに関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】自動車の駆動軸は、回転する機関部分の
不平衡の質量モーメントや機関・伝動装置系のねじり振
動および駆動装置に対して相対的な車体の弾性的な補償
運動によって回転振動並びに曲げ振動による負荷を連続
的に受ける。この場合振動は駆動軸の共振範囲において
特に大きな振幅を有し、これによって軸受部分並びにジ
ョイントが著しい負荷にさらされる。また、振動は車室
内の不都合な騒音につながる。
【０００３】曲げ振動の減少を目的として、西独特許出
願公告第１１８１５６０Ｂ号公報によれば、中空軸の内
部に円筒状の金属体を配置し、この金属体の両端部をゴ
ム製の円板によって中空軸と結合しておくことが知られ
ている。しかしこの処置は中空軸に限られ、しかも、回
転する減衰質量体を使う。この減衰質量体はまた付加的
にプロペラシャフトの不つり合いを惹起する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭
に述べた形式の振動ダンパにおいて、駆動軸の曲げ振動
の減少を生ぜしめ、公知の減衰材の使用により生ずる不
つり合いによる振動を解消することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】このような課題を本発明
は、少なくとも１つの制振部材が自由振動可能にゴム製
の弾性結合部材を介して前記軸受部材の非回転部分を構
成する前記アウターレースに固定する事によって解決し
たのである。
【０００６】軸受部材の非回転部分を形成している軸受
部材のアウターレースに制振部材を自由振動可能に固定
することは、駆動軸に対する非回転のつり合わせ質量体
を設けることになり、その結果駆動軸の付加的な不つり
合いを防止することとなる。さらに、振動ダンパが軸受
部材の範囲内で曲げ振動を減少し、軸受部材の耐用寿命
を長くする。軸受部材を車体にゴム製の弾性結合部材に
よって結合しているので車体への振動伝達も避けられ
る。
【０００７】本発明の好ましい構成によると、制振部材
は周方向に分割された多数の部材から成っており、また
は、プロペラシャフトの軸線と同心的に配置された１つ
のリング状部材から成っている。制振部材はこの場合駆
動軸の固有振動数に適合させる。このような処置によっ
て対象とする曲げ振動の効果的な減少が得られる。
【０００８】
【実施例】第１図には四輪駆動の自動車１が示されてい
る。この自動車１は前部に搭載された機関２によって変
速機３、前軸差動装置４およびサイドシャフト６を介し
て前輪５を駆動する。サイドシャフト６の両端部はそれ
ぞれ前軸差動装置４および前輪５のためにジョイント７
を備えている。後輪８用の駆動トルクは前軸差動装置４
から分岐して、駆動軸９を経て後軸差動装置１０へ導び
かれる。後軸差動装置１０は後部のサイドシャフト１１
およびジョイント１２を介して後輪８に接続されてい
る。駆動軸９も前後両端にジョイント１３，１４を備え
ており、中間軸受１９を介して車体１にゴム製のダイヤ
フラム２０に依って弾性的に支えられている。この場合
中間軸受１９は本発明による振動ダンパ１５を有してい
る。
【０００９】第２図には駆動軸９の一部が中間軸受１
９、センタージョイント１８、振動ダンパ１５と共に示
されている。駆動軸９に関しては中空軸により製作され
たプロペラシャフト１６および２７の両端部分のみが示
されており、一方のプロペラシャフト１６の先細の端部
が中間軸受１９内に保持されている。この実施例の場合
駆動軸９は２本のプロペラシャフト１６および２７から
構成されているが、さらに多くのプロペラシャフトを使
用した場合にも同様の構成が適用される。
【００１０】中間軸受１９は軸受部材１７とゴム製のダ
イアフラム２０とから成っている。軸受部材１７はこの
実施例においてはボールベアリングを環状に多数配列し
た形式のボール軸受が使用されており、そのアウターレ
ース１７ａがゴム製のダイアフラム２０を介して車体に
回転不可能に固定されている。
【００１１】プロペラシャフト１６は先細に段状に縮径
した中間端部がインナーレース１７ｂ内に保持され、更
に縮径された先端部分はセンタージョイント１８のジョ
イントフォーク２３内に嵌合している。センタージョイ
ント１８は十字ピン２５を介して第２のプロペラシャフ
ト２７の先端部分に形成されたジョイントフォーク２６
に連結されている。
【００１２】振動ダンパ１５の制振部材２１は、プロペ
ラシャフト１６の回転軸線と同心的に配置された１つの
別個のリング２２の軸方向延長部分にゴム製の弾性結合
部材２４を介して前記ダイヤフラム２０と隣接するよう
に結合されており、リング２２の基部は直接軸受部材１
７のアウターレース１７ａの円筒形外周面に固定されて
いる。
【００１３】上記の場合制振部材２１はリング２２を囲
撓するリング状部材であるが、制振部材２１の別の構成
によれば、周方向に分割された多数の部材として構成さ
れている事がより大きな自由振動を得るために好まし
い。
【００１４】さらに、前記軸受部材１７内へのほこり等
の侵入を防止するために、プロペラシャフト１６の側に
前記リング２２を外側から取り囲むように僅かな軸方向
間隔を置いて配設された半径方向に延びる皿形のシール
部材２８が取り付けられている。
【００１５】
【発明の効果】上記した如き構成の本発明による非回転
の振動ダンパ１５を使用することによって、一方におい
ては駆動軸９の曲げ振動の減少がもたらされ、他方にお
いては駆動軸９に取り付けた減衰材に起因する不つり合
いにより惹起される振動が避けられた。
【図面の簡単な説明】
【図１】自動車の駆動系の概略図。
【図２】図１中の駆動軸部分の拡大縦断面図。
【符号の説明】
９ 駆動軸 １３，１４ ジョイント １５ 振動ダンパ １６ プロペラシャフト １７ 軸受部材 １７ａ アウターレース １７ｂ インナーレース １８ センタージョイント １９ 中間軸受 ２０ ゴムダイアフラム ２１ 制振部材 ２２ リング ２３ ジョイントフォーク ２４ 弾性結合部材 ２５ 十字ピン ２６ ジョイントフォーク ２７ プロペラシャフト ２８ シール部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平３−107613（ＪＰ，Ａ) 実開 昭64−25543（ＪＰ，Ｕ)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 両端部にジョイント（１３，１４）を有
    し、かつこれらの他方の両端部がセンタージョイント
    （１８）によって結合されている中空或いは中実軸から
    成る二部分型又は多部分型のプロペラシャフト（１６，
    ２７）と、前記前記他方の端部の一方を軸受部材（１
    ７）を介して自動車々体に支持する中間軸受（１９）と
    を有し、かつ前記軸受部材が、該プロペラシャフトに固
    定したインナーレース（１７ｂ）と、ゴム製のダイヤフ
    ラム（２０）を介して自動車（１）の車体部分に弾性的
    にかつ回転不可能に固定したアウターレース（１７ａ）
    とを有する回転駆動トルクを伝達するための駆動軸
    （９）の振動ダンパ（１５）において、 少なくとも１つの制振部材（２１）が自由振動可能にゴ
    ム製の弾性結合部材（２４）を介して前記軸受部材（１
    ７）の非回転部分を構成する前記アウターレース（１７
    ａ）に固定されていることを特徴とする駆動軸の振動ダ
    ンパ。
  2. 【請求項２】 前記制振部材（２１）が周方向に分割さ
    れた多数の部材から成ることを特徴とする請求項１に記
    載の振動ダンパ。
  3. 【請求項３】 前記制振部材（２１）が同心的に配置さ
    れた１つのリング状部材から成ることを特徴とする請求
    項１に記載の振動ダンパ。
  4. 【請求項４】 制振部材（２１）の質量が駆動軸（９）
    の固有振動数に同期するように設定されていることを特
    徴とする請求項１に記載の振動ダンパ。
  5. 【請求項５】 前記軸受部材（１７）がボール軸受であ
    って、非回転部分が該ボール軸受のアウターレース（１
    ７ａ）であり、該軸受アウターレースが１つの別個のリ
    ング（２２）に結合されており、前記制振部材（２１）
    を担持しているゴム製の前記弾性結合部材（２４）が、
    該リング上に固定されていることを特徴とする請求項１
    から４までの内のいずれか１項に記載の振動ダンパ。
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