JPH11190361A - トルクリミッタ - Google Patents

トルクリミッタ

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JPH11190361A
JPH11190361A JP9369240A JP36924097A JPH11190361A JP H11190361 A JPH11190361 A JP H11190361A JP 9369240 A JP9369240 A JP 9369240A JP 36924097 A JP36924097 A JP 36924097A JP H11190361 A JPH11190361 A JP H11190361A
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belt
torque limiter
peripheral surface
pulley
cylindrical
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JP9369240A
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Inventor
Motoi Kato
基 加藤
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Ogura Clutch Co Ltd
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Ogura Clutch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トルクリミッタの組立作業が煩雑であり、生
産性が良くない。 【解決手段】 トルクリミッタを非鉄材料やプラスチッ
クを使った一体物の製品とした。コンプレッサの回転軸
3がロックしたとき、ボス部4aの軸穴の周壁が破壊さ
れて駆動力の伝達が遮断される。また、挿入穴4fから
治具の脚部を挿入して軸受5の内輪の端部に当接させ、
治具をプレス押しすることにより、軸受5の内輪を支持
部2aの外周面に圧入嵌合するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カーエアコン用
可変容量形コンプレッサなどの従動側機器に装着され、
駆動側機器とベルトで連結されるトルクリミッタに関す
るものであり、特には、従動側機器に過負荷が発生した
ときに駆動側機器の駆動力で破壊される結合部または結
合部材が設けられたトルクリミッタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のトルクリミッタは、プーリとハブ
の対向面に嵌入穴を形成して結合部材の端部を圧入嵌合
した構造にすることにより、従動側機器(カーエアコン
用コンプレッサ)に過負荷が発生したとき、駆動側機器
(駆動源)の駆動力で結合部材が破壊されるようにして
いる(実公平6−39105号公報参照)。このような
トルクリミッタは、従動側機器の過負荷(コンプレッサ
の回転軸のロック)によるベルトの切損や駆動側機器の
破損が防止できるとともに、破壊された結合部材の交換
修理が容易にできる。しかも、シンプルな構造であっ
て、価格の低廉化が図られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような構造からな
る従来のトルクリミッタは、ハブに圧入嵌合された複数
の結合部材をプーリの嵌入穴に圧入嵌合するときに、従
動側機器の支持部に軸受を介して回転自在に支持された
プーリ側にハブは押圧される。したがって、結合部材の
圧入の程度にもよるが、軸受の外輪が押圧されてその転
動面に傷ができるなどの原因による、軸受の早期破損を
防止するために、プーリを固定した状態で結合部材を圧
入しなければならない。故に、トルクリミッタの組立作
業が煩雑になって生産性が余り良くないという問題があ
る。この発明は、上記のような結合部材の圧入作業が省
略され、従動側機器への簡単な組立作業により装着が可
能なトルクリミッタを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1に記載されたトルクリミッタ(図1
参照)は、側面から円筒状の支持部(2a)が突出した
固定ハウジング(2)と、この固定ハウジング(2)の
支持部(2a)内を貫通して軸端(3a)が支持部(2
a)から突出した回転軸(3)とを備えた従動側機器に
装着されるとともに駆動側機器とベルトで連結され、従
動側機器に過負荷が発生したときに駆動側機器の駆動力
で破壊される結合部が設けられた非鉄材料やプラスチッ
クなどを素材とするトルクリミッタ(1)において、前
記回転軸(3)の軸端(3a)が挿入される軸穴が中心
に形成されたボス部(4a)と、このボス部(4a)か
ら半径方向外側に延設された円板状のフランジ部(4
b)と、このフランジ部(4b)の外周部分から軸線方
向に延設され外周面を前記ベルトが巻き掛けられるベル
ト溝(4c)とした円筒状のベルト巻き掛け部(4d)
と、このベルト巻き掛け部(4d)の内側において前記
フランジ部(4b)の側面から軸線方向に延設されてい
るとともに、前記支持部(2a)に嵌合される軸受
(5)の外輪が内周面に嵌合されている円筒状の軸受保
持部(4e)と、前記軸受(5)の内輪と軸線方向で対
向する前記フランジ部(4b)の部位に形成された治具
の挿入穴(4f)が設けられ、前記回転軸(3)の軸端
(3a)の外周面と円周方向で噛合う前記ボス部(4
a)の軸穴の周壁を前記結合部としたことを特徴とす
る。
【0005】請求項2に記載されたトルクリミッタ(図
1参照)は、側面から円筒状の支持部(2a)が突出し
た固定ハウジング(2)と、この固定ハウジング(2)
の支持部(2a)内を貫通して軸端(3a)が支持部
(2a)から突出した回転軸(3)とを備えた従動側機
器に装着されるとともに駆動側機器とベルトで連結さ
れ、従動側機器に過負荷が発生したときに駆動側機器の
駆動力で破壊される結合部が設けられた非鉄材料やプラ
スチックなどを素材とするトルクリミッタにおいて、前
記回転軸(3)の軸端(3a)が挿入される軸穴が中心
に形成されたボス部(4a)と、このボス部(4a)か
ら半径方向外側に延設された円板状のフランジ部(4
b)と、このフランジ部(4b)の外周部分から軸線方
向に延設され外周面を前記ベルトが巻き掛けられるベル
ト溝(4c)とした円筒状のベルト巻き掛け部(4d)
と、このベルト巻き掛け部(4d)の内側において前記
フランジ部(4b)の側面から軸線方向に延設されてい
るとともに、前記支持部(2a)に嵌合される軸受
(5)の外輪が内周面に嵌合されている円筒状の軸受保
持部(4e)と、前記軸受(5)の内輪と軸線方向で対
向する前記フランジ部(4b)の部位において円周方向
に断続して形成された複数の円弧状の長穴(4g)から
なる治具の挿入穴が設けられ、前記長穴(4g)間のブ
リッジ部(4h)を前記結合部としたことを特徴とす
る。
【0006】請求項3に記載されたトルクリミッタ(図
2参照)は、側面から円筒状の支持部(2a)が突出し
た固定ハウジング(2)と、この固定ハウジング(2)
の支持部(2a)内を貫通して軸端(3a)が支持部
(2a)から突出した回転軸(3)とを備えた従動側機
器に装着されるとともに駆動側機器とベルトで連結さ
れ、従動側機器に過負荷が発生したときに駆動側機器の
駆動力で破壊される結合部材が設けられたトルクリミッ
タにおいて、前記回転軸(3)の軸端(3a)が挿入さ
れる軸穴が中心に形成されたボス部材(10)と、外周
面を前記ベルトが巻き掛けられるベルト溝(11a)と
した円筒状のベルト巻き掛け部(11b)と、このベル
ト巻き掛け部(11b)より半径方向内側に一体に設け
られ前記支持部(2a)に嵌合される軸受(12)の外
輪が内周面に嵌合されている円筒状の軸受保持部(11
c)と、この軸受保持部(11c)の端部から半径方向
内側に延設されている環状部(11e)と、前記軸受
(12)の内輪と軸線方向で対向する前記環状部(11
e)の部位に形成された治具の挿入穴(11f)とが設
けられたプーリ(11)と、前記ボス部材(10)と前
記プーリ(11)の環状部(11e)との間に介装され
てこれら部材の外周面と内周面に固着されている衝撃吸
収部材(14)を備え、前記衝撃吸収部材(14)を前
記結合部材としたことを特徴とする。
【0007】請求項4に記載されたトルクリミッタ(図
3参照)は、側面から円筒状の支持部(2a)が突出し
た固定ハウジング(2)と、この固定ハウジング(2)
の支持部(2a)内を貫通して軸端(3a)が支持部
(2a)から突出した回転軸(3)とを備えた従動側機
器に装着されるとともに駆動側機器とベルトで連結さ
れ、従動側機器に過負荷が発生したときに駆動側機器の
駆動力で破壊される結合部材が設けられたトルクリミッ
タにおいて、前記回転軸(3)の軸端(3a)が挿入さ
れる軸穴がボス部の中心に形成されているハブ(16)
と、このハブ(16)のフランジ部に形成された複数の
取付け穴と、外周面を前記ベルトが巻き掛けられるベル
ト溝(18a)とした円筒状のベルト巻き掛け部(18
b)と、このベルト巻き掛け部(18b)より半径方向
内側に設けられた円筒状の軸受保持部(18c)と、こ
れらベルト巻き掛け部(18b)と軸受保持部(18
c)のうち前記回転軸(3)の軸端(3a)側の端部を
連結している円板部(18d)とからなり、前記支持部
(2a)に軸受(17)を介して回転自在に支持された
プーリ(18)と、このプーリ(18)の円板部(18
d)に形成されているとともに前記ハブ(16)の取付
け穴に対して円周方向に位置がずれている複数の取付け
穴と、前記取付け穴に挿入され固定される第1の固定部
材(19)により前記ハブ(16)のフランジ部に連結
されている基端部と、前記取付け穴に挿入され固定され
る第2の固定部材(20)により前記プーリ(18)の
円板部(18d)に連結されている自由端部が設けられ
前記基端部から前記自由端部に向かって前記プーリ(1
8)の回転方向に傾いた状態に配設されている複数の矩
形状の可撓板(21)を備え、前記可撓板(21)を前
記結合部材としたことを特徴とする。
【0008】請求項5に記載されたトルクリミッタ(図
4参照)は、請求項4に記載されたトルクリミッタにお
いて、前記可撓板(21)の自由端部は、固定部材(2
5)により前記プーリ(18)の円板部(18d)に固
定される調整部材(23)に連結されており、前記調整
部材(23)の厚みにより前記可撓板(21)の軸線方
向の撓み量が調整されていることを特徴とする。
【0009】請求項6に記載されたトルクリミッタ(図
3参照)は、側面から円筒状の支持部(2a)が突出し
た固定ハウジング(2)と、この固定ハウジング(2)
の支持部(2a)内を貫通して軸端(3a)が支持部
(2a)から突出した回転軸(3)とを備えた従動側機
器に装着されるとともに駆動側機器とベルトで連結さ
れ、従動側機器に過負荷が発生したときに駆動側機器の
駆動力で破壊される結合部材が設けられたトルクリミッ
タにおいて、前記回転軸(3)の軸端(3a)が挿入さ
れる軸穴がボス部の中心に形成されているハブ(16)
と、このハブ(16)のフランジ部に形成された複数の
取付け穴と、外周面を前記ベルトが巻き掛けられるベル
ト溝(18a)とした円筒状のベルト巻き掛け部(18
b)と、このベルト巻き掛け部(18b)より半径方向
内側に設けられた円筒状の軸受保持部(18c)と、こ
れらベルト巻き掛け部(18b)と軸受保持部(18
c)のうち前記回転軸(3)の軸端(3a)側の端部を
連結している円板部(18d)とからなり、前記支持部
(2a)に軸受(17)を介して回転自在に支持された
プーリ(18)と、このプーリ(18)の円板部(18
d)に形成されているとともに前記ハブ(16)の取付
け穴に対して円周方向に位置がずれている複数の取付け
穴と、前記取付け穴に挿入され固定される第1の固定部
材(19)により前記ハブ(16)のフランジ部に連結
されている基端部と、前記取付け穴に挿入され固定され
る第2の固定部材(20)により前記プーリ(18)の
円板部(18d)に連結されている自由端部が設けられ
前記基端部から前記自由端部に向かって前記プーリ(1
8)の回転方向に傾いた状態に配設されている複数の矩
形状の可撓板(21)を備え、前記第1の固定部材(1
9)または前記第2の固定部材(20)のうち少なくと
もいずれか一方の固定部材を非鉄材料やプラスチックな
どを素材とする固定部材として、その固定部材を前記結
合部材としたことを特徴とする。
【0010】請求項7に記載されたトルクリミッタ(図
4参照)は、請求項6に記載されたトルクリミッタにお
いて、前記可撓板(21)の自由端部が前記第2の固定
部材(24)により連結されている調整部材(23)
と、この調整部材(23)に形成された取付け穴と前記
プーリ(18)の円板部(18d)に形成された取付け
穴に挿入され前記調整部材(23)を前記プーリ(1
8)に連結している第3の固定部材(25)とを備え、
前記調整部材(23)の厚みにより前記可撓板(21)
の軸線方向の撓み量が調整されているとともに、第1か
ら第3の固定部材(19・24・25)のうち少なくと
もいずれか1つの固定部材を非鉄材料やプラスチックな
どを素材とする固定部材として、その固定部材を前記結
合部材としたことを特徴とする。
【0011】請求項8に記載されたトルクリミッタ(図
5参照)は、側面から円筒状の支持部(2a)が突出し
た固定ハウジング(2)と、この固定ハウジング(2)
の支持部(2a)内を貫通して軸端(3a)が支持部
(2)から突出した回転軸(3)とを備えた従動側機器
に装着されるとともに駆動側機器とベルトで連結され、
従動側機器に過負荷が発生したときに駆動側機器の駆動
力で破壊される結合部が設けられたトルクリミッタにお
いて、前記回転軸(3)の軸端(3a)が挿入される軸
穴が形成されたボス部(27a)と、このボス部(27
a)から半径方向外側に延設された環状のフランジ部
(27b)と、このフランジ部(27b)の外周面から
先端に向かって回転方向に傾いて延設されている複数の
連結部(27c)を有する非鉄材料やプラスチックなど
を素材とするハブ(27)と、このハブ(27)の各連
結部(27c)の先端に個々に形成された複数の取付け
穴と、外周面を前記ベルトが巻き掛けられるベルト溝
(18a)とした円筒状のベルト巻き掛け部(18b)
と、このベルト巻き掛け部(18b)より半径方向内側
に設けられた円筒状の軸受保持部(18c)と、これら
ベルト巻き掛け部(18b)と軸受保持部(18c)の
うち前記回転軸(3)の軸端(3a)側の端部を連結し
ている円板部(18d)とからなり、前記支持部(2
a)に軸受(17)を介して回転自在に支持されたプー
リ(18)と、このプーリ(18)の円板部(18d)
に形成されている複数の取付け穴と、前記ハブ(27)
と前記プーリ(18)の取付け穴に挿入され固定される
とともに前記ハブ(27)の連結部(27c)を前記プ
ーリ(18)の円板部(18d)に連結している固定部
材(28)を備え、前記ハブ(27)の連結部(27
c)を前記結合部としたことを特徴とする。
【0012】請求項9に記載されたトルクリミッタ(図
6参照)は、請求項8に記載されたトルクリミッタにお
いて、前記ハブ(27)の連結部(27c)が固定部材
(31)により連結されている調整部材(30)と、こ
の調整部材(30)に形成された取付け穴と前記プーリ
(18)の円板部(18d)に形成された取付け穴に挿
入され前記調整部材(30)を前記プーリ(18)に連
結している固定部材(32)とを備え、前記ハブ(2
7)の連結部(27a)と前記プーリ(18)の円板部
(18d)との間に形成される軸線方向の隙間に前記調
整部材(30)を介装していることを特徴とする。
【0013】請求項10に記載されたトルクリミッタ
(図7参照)は、側面から円筒状の支持部(2a)が突
出した固定ハウジング(2)と、この固定ハウジング
(2)の支持部(2a)内を貫通して軸端(3a)が支
持部(2a)から突出した回転軸(3)とを備えた従動
側機器に装着されるとともに駆動側機器とベルトで連結
され、従動側機器に過負荷が発生したときに駆動側機器
の駆動力で破壊される結合部材が設けられたトルクリミ
ッタにおいて、前記回転軸(3)の軸端(3a)が挿入
される軸穴が形成されたボス部と、このボス部から半径
方向外側に延設されたフランジ部とを有するハブ(3
4)と、このハブ(34)のフランジ部に固定されてい
るとともに円筒状の外周面が設けられた内側の連結部材
(36)と、この内側の連結部材(36)の外周面と同
心状に形成された円筒状の内周面が設けられた外側の連
結部材(37)と、これら内側と外側の連結部材(36
・37)との間に介装されてこれら部材の外周面と内周
面に固着された衝撃吸収部材(39)と、外周面を前記
ベルトが巻き掛けられるベルト溝(18a)とした円筒
状のベルト巻き掛け部(18b)と、このベルト巻き掛
け部(18b)より半径方向内側に設けられた円筒状の
軸受保持部(18c)と、これらベルト巻き掛け部(1
8b)と軸受保持部(18c)のうち前記回転軸(3)
の軸端(3a)側の端部を連結しているとともに、前記
外側の連結部材(37)が固定されている円板部(18
d)とからなり、前記支持部(2a)に軸受(17)を
介して回転自在に支持されたプーリ(18)を備え、前
記衝撃吸収部材(39)を前記結合部材としたことを特
徴とする。
【0014】請求項11に記載されたトルクリミッタ
(図8参照)は、請求項10に記載されたトルクリミッ
タにおいて、前記外側の連結部材(37)と前記プーリ
(18)の円板部(18d)との間に形成される軸線方
向の隙間に調整部材(41)を介装していることを特徴
とする。
【0015】請求項12に記載されたトルクリミッタ
(図9・図11・図13参照)は、側面から円筒状の支
持部(2a)が突出した固定ハウジング(2)と、この
固定ハウジング(2)の支持部(2a)内を貫通して軸
端(3a)が支持部(2a)から突出した回転軸(3)
とを備えた従動側機器に装着されるとともに駆動側機器
とベルトで連結され、従動側機器に過負荷が発生したと
きに駆動側機器の駆動力で破壊される結合部が設けられ
たトルクリミッタにおいて、前記回転軸(3)の軸端
(3a)が挿入される軸穴が形成されたボス部と、この
ボス部から半径方向外側に延設されたフランジ部とを有
するハブ(34)と、このハブ(34)のフランジ部に
固定されているとともに円筒状の外周面が設けられた内
側の連結部材(45)と、この内側の連結部材(45)
の外周面と同心状に形成された円筒状の内周面が設けら
れた外側の連結部材(46)と、これら内側と外側の連
結部材(45・46)との間に介装されてこれら部材の
外周面と内周面に固着された衝撃吸収部材(47)と、
外周面を前記ベルトが巻き掛けられるベルト溝(18
a)とした円筒状のベルト巻き掛け部(18b)と、こ
のベルト巻き掛け部(18b)より半径方向内側に設け
られた円筒状の軸受保持部(18c)と、これらベルト
巻き掛け部(18b)と軸受保持部(18c)のうち前
記回転軸(3)の軸端(3a)側の端部を連結している
とともに、前記外側の連結部材(46)が固定されてい
る円板部(18d)とからなり、前記支持部(2a)に
軸受(17)を介して回転自在に支持されたプーリ(1
8)を備え、前記衝撃吸収部材(47)の内周面と前記
内側の連結部材(45)の外周面または前記衝撃吸収部
材(47)の外周面と前記外側の連結部材(46)の内
周面は、前記衝撃吸収部材(47)の周面に一体に形成
された複数の係合部(47a)と前記連結部材(45・
46)の周面に形成された複数の被係合部(45c・4
6d)との係合により固着され、前記係合部(47a)
と前記被係合部(45c・46d)との協働により前記
結合部が設けられていることを特徴とする。
【0016】請求項13に記載されたトルクリミッタ
(図10・図12・図14参照)は、請求項12に記載
されたトルクリミッタにおいて、前記外側の連結部材
(46)と前記プーリ(18)の円板部(18d)との
間に形成される軸線方向の隙間に調整部材(49)を介
装していることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に示された発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1(a)は請求項1に記載
されたトルクリミッタの実施の形態として示された断面
図であり、図1(b)は、図1(a)のトルクリミッタ
に形成された治具の挿入穴の輪郭を説明した図である。
これら図面のトルクリミッタ1は、従動側機器としての
カーエアコン用コンプレッサの固定ハウジング2に設け
られた円筒状の支持部2aに回転自在に支持され、支持
部2aから突出した回転軸3の軸端3aに一体に連結さ
れている。このように装着されるトルクリミッタ1は、
プラスチック(アルミニウムなどの非鉄材料でも良い)
を素材とするものであり、回転軸3の軸端3aに嵌合さ
れている自動車用インボリュートスプラインまたはそれ
に類似したスプラインの周壁とした軸穴が中心に形成さ
れたボス部4aと、このボス部4aから半径方向外側に
延設された円板状のフランジ部4bと、このフランジ部
4bの外周部分から軸線方向に延設され外周面をベルト
が巻き掛けられるベルト溝4cとした円筒状のベルト巻
き掛け部4dと、このベルト巻き掛け部4dの内側にお
いてフランジ部4bの側面から軸線方向に延設されてい
る円筒状の軸受保持部4eとが一体に形成されている。
また、軸受保持部4eの内周面には、軸受5の外輪の外
周面が圧入嵌合されており、スナップリング6により抜
け止めされている。また更には、軸受5と軸線方向で対
向しているフランジ部4bのボス部4aよりの部位に、
図示せぬ治具が挿入される挿入穴4fが設けられてい
る。なお、挿入穴4fは、上記部位において円周方向を
3等分する位置に形成された3つの貫通穴である。
【0018】このような構造からなるトルクリミッタ1
は、軸受保持部4eに軸受5の外輪を圧入嵌合してスナ
ップリング6で抜け止めした後、固定ハウジング2の支
持部2aに軸受5の内輪を位置合わせする。そして、挿
入穴4fから治具の棒状の3本の脚部(図示せむ)を挿
入して軸受5の内輪の端部に当接して、治具をプレス押
しすることにより、軸受5の内輪を支持部2aの外周面
に圧入嵌合する。また、その圧入の途中で、回転軸3の
軸端3aとボス部4aの軸穴とを嵌合して回転方向で噛
合わせる。このような軸受5の圧入作業やボス部4aの
嵌合作業が終了した後、当て板7の中心穴から回転軸3
のねじ穴に取付けボルト8を螺合することにより、トル
クリミッタ1のコンプレッサへの組立作業が完了する。
【0019】コンプレッサが車両に搭載されると、トル
クリミッタ1のベルト溝4cと図示せぬ駆動側機器(エ
ンジンのクランクプーリ)のベルト溝とにベルトが張架
されるので、エンジンの駆動力が、トルクリミッタ1を
介してコンプレッサに伝達される。また、駆動力の伝達
中にコンプレッサの回転軸3に過負荷(回転軸3のロッ
ク)が発生すると、ボス部4aの軸穴に形成されたイン
ボリュートスプラインからなる周壁が破壊されて駆動力
の伝達が遮断される。したがって、コンプレッサの故障
に起因したベルトの切損や他の自動車用補助機器の駆動
停止による、自動車の走行不能を防止できる。なお、ト
ルクリミッタ1は、回転軸3の軸端3aとボス部4aの
軸穴をスプライン嵌合により円周方向に噛合わせている
が、キー嵌合や、非円形状に形成された回転軸3の軸端
3aと同様に非円形状に形成されたボス部4aの軸穴と
の嵌合など、円周方向に噛合う嵌合であればよい。
【0020】次に、請求項2に記載されたトルクリミッ
タの実施の形態について説明する。なお、トルクリミッ
タの断面図は、図1(a)のトルクリミッタの断面図と
同じに示され、治具の挿入穴の輪郭は、図1(c)のよ
うになる。以下、既に使用した符号を使って説明すると
ともに、先に説明した実施の形態と相違する構造につい
てのみ説明する。即ち、別の実施の形態であるトルクリ
ミッタ1は、コンプレッサの回転軸3がロックしたとき
にエンジンの駆動力で破壊される箇所を、治具の脚部を
挿入するために形成された円弧状の長穴4g間に設けら
れたブリッジ部4hとしている。このような構造からな
るトルクリミッタ1は、駆動力の伝達中にコンプレッサ
の回転軸3がロックしたとき、ブリッジ部4hが破壊さ
れて駆動力の伝達が遮断される。したがって、コンプレ
ッサの故障に起因したベルトの切損や他の自動車用補助
機器の駆動停止による、自動車の走行不能を防止でき
る。なお、この実施の形態は、ボス部4aの軸穴に形成
されたインボリュートスプラインなどの嵌合部分の周壁
も同時に破壊されて駆動力の伝達が遮断されるように、
強度上の設計を施しても良い。
【0021】次に、請求項3に記載されたトルクリミッ
タの実施の形態を説明する。図2(a)はトルクリミッ
タの断面図であり、図2(b)は、図2(a)のトルク
リミッタに形成された治具の挿入穴の輪郭と衝撃吸収部
材の輪郭を説明した図である。これら図面のトルクリミ
ッタ9は、トルクリミッタ1に環状な衝撃吸収部材14
を追加構成した点で相違している。即ち、トルクリミッ
タ9は、プラスチック(アルミニウムなどの非鉄材料で
も良い)を素材とするものであり、回転軸3の軸端3a
にスプライン嵌合された軸穴が中心に形成されたボス部
材10と、このボス部材10の半径方向外側に配設され
たプーリ11とを有する。プーリ11は、外周面をベル
トが巻き掛けられるベルト溝11aとした円筒状のベル
ト巻き掛け部11bと、このベルト巻き掛け部11bよ
り半径方向内側に設けられ軸受12の外輪が内周面に圧
入嵌合されている円筒状の軸受保持部11cと、これら
ベルト巻き掛け部11bと軸受保持部11cのうち回転
軸3の軸端側の端部を連結している円板部11dと、こ
の円板部11dと平板状に形成され軸受保持部11cの
端部から半径方向内側に延設されている環状部11eと
が一体に形成されている。そして、ボス部材10の鍔部
外周面とプーリ11の環状部11eの内周面に、これら
外周面と内周面に加硫接着されたゴムからなる上記衝撃
吸収部材14が介装されている。また、軸受保持部11
cの内周面に圧入嵌合された軸受12は、スナップリン
グ13により抜け止めされている。また更には、軸受1
2と軸線方向で対向している環状部11eの部位に、図
示せぬ治具が挿入される挿入穴11fが設けられてい
る。なお、挿入穴11fは、上記部位において円周方向
を3等分する位置に形成された3つの貫通穴である。ま
た、このような構造からなるトルクリミッタ9は、先に
説明したトルクリミッタ1と同様にコンプレッサに装着
される。
【0022】このような構造からなるトルクリミッタ1
は、駆動力の伝達中にコンプレッサの回転軸3がロック
したとき、衝撃吸収部材14が破壊されて駆動力の伝達
が遮断される。したがって、コンプレッサの故障に起因
したベルトの切損や他の自動車用補助機器の駆動停止に
よる、自動車の走行不能を防止できる。なお、この実施
の形態は、ボス部材10の軸穴に形成されたインボリュ
ートスプラインからなる周壁も同時に破壊されて駆動力
の伝達が遮断されるように、強度上の設計を施しても良
い。また、トルクリミッタ9は、環状の衝撃吸収部材1
4を設けたが、円周方向に波状に設けられた衝撃吸収部
材または円周方向に断続する円弧状の複数の衝撃吸収部
材を設けてもよい。
【0023】次に、請求項4に記載されたトルクリミッ
タの実施の形態を説明する。図3(a)は断面図であ
り、図3(b)は図3(a)の右側面図である。これら
図面に示されたトルクリミッタ15は、コンプレッサの
回転軸3の軸端3aにスプライン嵌合される軸穴が形成
された円筒状のボス部と角部を円弧状の角部とした三角
形状のフランジ部とを有するハブ16と、コンプレッサ
の支持部2aに軸受17を介して回転自在に支持された
プーリ18とを有する。プーリ18は、外周面をベルト
が巻き掛けられるベルト溝18aとした円筒状のベルト
巻き掛け部18bと、このベルト巻き掛け部18bより
半径方向内側に設けられ軸受17の外輪が内周面に圧入
嵌合されている円筒状の軸受保持部18cと、これらベ
ルト巻き掛け部18bと軸受保持部18cのうち回転軸
3の軸端3a側の端部を連結している円板部18dとが
一体に形成されている。なお、ハブ16とプーリ18
は、低炭素鋼鋼材などの金属材料を素材とするプレスに
よる塑性加工品である。
【0024】ハブ16のフランジ部のうち円周方向を3
等分する位置には、第1の固定部材となるリベット19
が挿入された取付け穴が形成され、同様に、プーリ18
の円板部18dのうち円周方向を3等分する位置には、
第2の固定部材となるねじ20が螺合された取付け穴
(ねじ穴)が形成されている。また、リベット19の取
付け穴に対してねじ20の取付け穴は、半径方向外側に
設けられ、かつプーリ18の回転方向に加工位置がずれ
た構造である。そして、リベット19でハブ16のフラ
ンジ部に固定された基端部と、ねじ20でプーリ18の
円板部18dに固定された自由端部とが形成された3枚
の矩形状の可撓板21が、プーリ18の回転方向に傾い
た状態に配設されている。可撓板21は、プラスチック
やゴムなどを素材とする弾性部材及び金属の板ばねなど
から設けられるものであって、取付けた場合に軸線方向
に撓むことができる矩形状の板であれば良い。即ち、こ
のような板であれば、ハブ16のフランジ部の内側面と
プーリ18の円板部18dの外側面とが軸線方向に多少
ずれていても、スペーサなどの位置調整部品を各取付け
部分に組込む必要がなく、可撓板21をハブ16やプー
リ18に固定するときの手間が省ける。
【0025】このような構造からなるトルクリミッタ1
5は、軸受保持部18cの端部をかしめ加工により内側
に塑性流動されることにより形成される複数のかしめ片
18eにより、プーリ18に軸受17の外輪を固定した
後、軸受17の内輪をコンプレッサの支持部2aの外周
面に圧入嵌合する。そして、支持部2aにスナップリン
グを係止して、軸受17及びプーリ18の抜け止めをす
る。また、ハブ16を回転軸3の軸端3aにスプライン
嵌合して、当て板7とボルト8により抜け止めをするこ
とにより、組立作業が完了する。また、このトルクリミ
ッタ15は、駆動力の伝達中にコンプレッサの回転軸3
がロックしたとき、可撓板21が破壊されて駆動力の伝
達が遮断されるので、コンプレッサの故障に起因したベ
ルトの切損や他の自動車用補助機器の駆動停止による、
自動車の走行不能を防止できる。
【0026】次に、請求項5に記載されたトルクリミッ
タの実施の形態を説明する。図4(a)は断面図であ
り、図4(b)は図4(a)の右側面図である。これら
図面に示されたトルクリミッタ22は、先に説明したト
ルクリミッタ15に円板状の調整部材23を追加構成し
た点で相違しているのみであり、既に使用した符号を図
面に示すことにより、詳細な説明は省略する。即ち、こ
のトルクリミッタ22は、ハブ16のフランジ部の内側
面とプーリ18の円板部18dの外側面とが軸線方向に
離れている場合に適しているものであり、可撓板21と
プーリ18との間に調整部材23が介装されている。調
整部材23は、外周面よりにおいて円周方向を3等分す
る位置に、可撓板21の自由端部を固定する第2の固定
部材となるリベット24を挿入するための貫通穴(取付
け穴)が形成されているとともに、内周面よりにおいて
円周方向を3等分する位置に、この調整部材23をプー
リ18の円板部18dに固定するためのねじ25(第3
の固定部材)を螺合するためのねじ穴(取付け穴)が形
成されている。このような構造からなるトルクリミッタ
22は、先に説明したトルクリミッタ15と同様にコン
プレッサに装着されるとともに、駆動力の伝達中にコン
プレッサの回転軸3がロックしたとき、可撓板21が破
壊されて駆動力の伝達が遮断される。なお、調整部材2
3は、金属または非金属材料若しくはプラスチックを素
材とする円板であるが、円筒状のカラーとしてもよい。
即ち、ねじ25を可撓板21の自由端部の貫通穴からカ
ラーに挿入して円板部18dのねじ穴に螺合した構造で
もよい。
【0027】次に、請求項6に記載されたトルクリミッ
タの実施の形態を説明する。なお、この実施の形態とな
るトルクリミッタは、トルクリミッタ15の固定部材
(リベット19とねじ20)の素材が変更されるのみで
あるので、図面は省略する。即ち、請求項6に記載され
ているトルクリミッタは、トルクリミッタ15の可撓板
21を金属の板ばねとするとともに、固定部材としての
リベット19または固定部材としてのねじ20を非鉄材
料やプラスチックなどを素材とする固定部材とした構造
であり、駆動力の伝達中にコンプレッサの回転軸3がロ
ックしたとき、上記固定部材が破壊されて駆動力の伝達
が遮断される。
【0028】また、このような設計は、請求項5に記載
されたトルクリミッタ22にも適用できるので、請求項
7に記載されたトルクリミッタの実施の形態を説明す
る。なお、この実施の形態となるトルクリミッタは、ト
ルクリミッタ22の固定部材(リベット19・24とね
じ25)の素材が変更されるのみであるので、図面は省
略する。即ち、請求項7に記載されているトルクリミッ
タは、トルクリミッタ22の可撓板21を金属の板ばね
とするとともに、固定部材としてのリベット19・24
または固定部材としてのねじ25を非鉄材料やプラスチ
ックなどを素材とする固定部材とした構造であり、駆動
力の伝達中にコンプレッサの回転軸3がロックしたと
き、上記固定部材が破壊されて駆動力の伝達が遮断され
る。
【0029】次に、請求項8に記載されたトルクリミッ
タの実施の形態を説明する。図5(a)は断面図であ
り、図5(b)は図5(a)の右側面図である。これら
図面に示されたトルクリミッタ26は、先に説明したト
ルクリミッタ15のハブ16と可撓板21を一構成部品
とした点で相違しているのみであり、他の構造について
は既に使用した符号を図面に示すことにより、詳細な説
明は省略する。即ち、トルクリミッタ26は、非鉄材料
やプラスチックなどを素材とするハブ27が設けられて
いる。ハブ27は、回転軸3の軸端3aが挿入されるス
プライン穴からなる軸穴が形成されたボス部27aと、
このボス部27aから半径方向外側に延設された環状の
フランジ部27bと、このフランジ部27bの外周面か
ら先端に向かって回転方向に傾いて延設されているとと
もに、フランジ部27bの外周面を円周方向において3
等分する箇所に一体に形成された連結部27cとを有す
る形状である。また、ハブ27のボス部27aを回転軸
3の軸端3aに嵌合した後、連結部27cの先端に形成
された取付け穴(貫通穴)からプーリ18の円板部18
dに形成された取付け穴(ねじ穴)に挿入される固定部
材(ねじ)28により、ハブ27の連結部27cはプー
リ18の円板部18dに固定される。また更には、当て
板7の中心から回転軸3の軸端3aのねじ穴に挿入され
る取付けボルト8により、ハブ27は回転軸3に固定さ
れる。このような構造としたトルクリミッタ26は、駆
動力の伝達中にコンプレッサの回転軸3がロックしたと
き、上記フランジ部27cが破壊されて駆動力の伝達が
遮断される。
【0030】次に、請求項9に記載されたトルクリミッ
タの実施の形態を説明する。図6(a)は断面図であ
り、図6(b)は図6(a)の右側面図である。これら
図面に示されたトルクリミッタ29は、先に説明したト
ルクリミッタ26に調整部材30を追加構成した点で相
違しているのみであり、既に使用した符号を図面に示す
ことにより、詳細な説明は省略する。即ち、このトルク
リミッタ29は、ハブ27の連結部27cの内側面とプ
ーリ18の円板部18dの外側面とが軸線方向に離れて
いる場合に適しているものであり、ハブ27とプーリ1
8との間に調整部材30が介装されている。調整部材3
0は、外周面よりにおいて円周方向を3等分する位置
に、連結部27cを固定するリベット31を挿入するた
めの貫通穴と、この調整部材30をプーリ18の円板部
18dに固定するねじ32を挿入するための貫通穴が形
成されている。このような構造からなるトルクリミッタ
29は、先に説明したトルクリミッタ26と同様に、駆
動力の伝達中にコンプレッサの回転軸3がロックしたと
き、連結部27cが破壊されて駆動力の伝達が遮断され
る。なお、調整部材30は、金属または非金属材料若し
くはプラスチックを素材とする円板であるが、円筒状の
カラーとしてもよい。即ち、ねじ32をハブ27の連結
部27cの貫通穴からカラーに挿入して円板部18dの
ねじ穴に螺合した構造でもよい。
【0031】次に、請求項10に記載されたトルクリミ
ッタの実施の形態を説明する。図7(a)は断面図であ
り、図7(b)は図7(a)の右側面図である。これら
図面に示されたトルクリミッタ33は、先に説明したト
ルクリミッタ15の可撓板21を衝撃吸収部材39に変
更した点で相違しているのみであり、既に使用した符号
を図面に示すことにより、重複した説明は省略する。即
ち、トルクリミッタ33は、コンプレッサの回転軸3の
軸端3aにスプライン嵌合される軸穴が形成された円筒
状のボス部と環状のフランジ部とを有するハブ34と、
このハブ34のフランジ部に重ねられてリベット35で
固定された円板部36aと、軸線方向に延設されている
円筒部36bが形成された内側の連結部材36と、この
内側の連結部材36の円筒部36bと同心状に配設され
た円筒部37aとプーリ18の円板部18dに重ねられ
てねじ38で固定された円板部37bが形成された外側
の連結部材37と、これら内側と外側の連結部材36・
37の円筒部36b・37aの間に介装され、内周面と
外周面が円筒部36b・37aの外周面または内周面に
固着されている衝撃吸収部材(ダンパーゴム)39が設
けられている。また、衝撃吸収部材39には、破壊され
る強度を調整するために、円周方向を6等分する位置に
貫通穴39aが形成されている。このような構造からな
るトルクリミッタ33は、駆動力の伝達中にコンプレッ
サの回転軸3がロックしたとき、衝撃吸収部材39が破
壊されて駆動力の伝達が遮断される。なお、衝撃吸収部
材39を内側の連結部材36の円筒部36bに固着した
が、ハブ34のフランジ部に円筒状の外周面を設け、そ
の外周面に衝撃吸収部材39の内周面を固着してもよ
い。
【0032】次に、請求項11に記載されたトルクリミ
ッタの実施の形態を説明する。図8(a)は断面図であ
り、図8(b)は図8(a)の右側面図である。これら
図面に示されたトルクリミッタ40は、先に説明したト
ルクリミッタ33に調整部材41を追加構成した点で相
違しているのみであり、既に使用した符号を図面に示す
ことにより、重複した説明は省略する。即ち、このトル
クリミッタ40は、外側の連結部材37の円板部37b
とプーリ18の円板部18dの外側面とが軸線方向に離
れている場合に適しているものであり、外側の連結部材
37とプーリ18との間に調整部材41が介装されてい
る。調整部材41には、外周面よりにおいて円周方向を
3等分する位置に、外側の連結部材37の円板部37b
を固定する固定部材としてのリベット42を挿入するた
めの貫通穴(取付け穴)と、この調整部材41をプーリ
18の円板部18dに固定するための固定部材としての
ねじ43を挿入するための貫通穴(取付け穴)が形成さ
れている。このような構造からなるトルクリミッタ40
は、先に説明したトルクリミッタ33と同様に、駆動力
の伝達中にコンプレッサの回転軸3がロックしたとき、
衝撃吸収部材39が破壊されて駆動力の伝達が遮断され
る。なお、調整部材41は、金属または非金属材料若し
くはプラスチックを素材とする円板であり、シムを介装
して円板部37bに重ねられているが、円筒状のカラー
としてもよい。即ち、ねじ43を外側の連結部材37の
貫通穴からカラーに挿入して円板部18dのねじ穴に螺
合した構造でもよい。一方、円板状の調整部材41に円
筒状の内周面を設けるとともにハブ34のフランジ部に
円筒状の外周面を設け、これら内周面と外周面に衝撃吸
収部材39を固着することにより、内側と外側の連結部
材36・37を不要にしてもよい。
【0033】次に、請求項12に記載されたトルクリミ
ッタの実施の形態を説明する。図9(a)は断面図であ
り、図9(b)は図9(a)の右側面図である。また、
図9(c)は、図9(a)のA矢視側面図である。な
お、図9(d)と図9(e)は別の実施の形態であり、
図9(a)のA矢視部分の側面図を示している。これら
図面に示されたトルクリミッタ44は、先に説明したト
ルクリミッタ33の衝撃吸収部材の固着方法が変更され
ている点で相違しているのみであり、既に使用した符号
を図面に示すことにより、重複した説明は省略する。即
ち、トルクリミッタ44は、コンプレッサの回転軸3の
軸端3aにスプライン嵌合される軸穴が形成された円筒
状のボス部と環状のフランジ部とを有するハブ34と、
このハブ34のフランジ部に重ねられてリベット35で
固定された円板部45aと軸線方向に延設されている円
筒部45bが形成された内側の連結部材45と、この内
側の円筒部45の円筒部45bと同心状に配設された円
筒部46aと、この円筒部46aの一方の端部から半径
方向外側に延設されプーリ18の円板部18dに重ねら
れてねじ38で固定された円板部46bと、円筒部46
aの他方の端部から半径方向内側に延設された円板状の
カバー部46cとが形成された外側の連結部材46と、
これら内側と外側の連結部材45・46の円筒部45b
・46aの間に介装され、内周面が円筒部45bに固着
されている衝撃吸収部材47が設けられている。また、
衝撃吸収部材47には、外周面を3等分する箇所に半径
方向外側に突出した係合部47a(突起部)が一体に形
成されており、外側の連結部材46の円筒部46aに形
成された被係合部46d(貫通穴)に係合されている。
なお、被係合部46dは、図9(d)に示されているよ
うなカバー部46c側に一部分が開口する円周方向の長
穴、図9(e)に示されているようにカバー部46c側
から切り込まれた切欠き溝などもよい。
【0034】このような構造からなるトルクリミッタ4
4は、内側の連結部材45の円筒部45bにゴムの衝撃
吸収部材47を加硫接着により固着した後、係合部47
aを被係合部46dに係合させながら、衝撃吸収部材4
7の外周面を外側の連結部材46の円筒部46aの内周
面に嵌合する。そして、内側の連結部材45をハブ34
のフランジ部にリベット35で固定するとともに、外側
の連結部材46をプーリ18の円板部18dにねじ38
で固定することにより組立が完了する。また、トルクリ
ミッタ44は、駆動力の伝達中にコンプレッサの回転軸
3がロックしたとき、衝撃吸収部材47の係合部47a
が破壊されて駆動力の伝達が遮断される。
【0035】次に、請求項13に記載されたトルクリミ
ッタの実施の形態を説明する。図10(a)は断面図で
あり、図10(b)は図10(a)の右側面図である。
これら図面に示されたトルクリミッタ48は、先に説明
したトルクリミッタ44に調整部材49を追加構成した
点で相違しているのみであり、既に使用した符号を図面
に示すことにより、重複した説明は省略する。即ち、こ
のトルクリミッタ48は、外側の連結部材46の円板部
46bとプーリ18の円板部18dの外側面とが軸線方
向に離れている場合に適しているものであり、外側の連
結部材46とプーリ18との間に調整部材49が介装さ
れている。調整部材49には、外周面よりにおいて円周
方向を3等分する位置に、外側の連結部材46の円板部
46bを固定する固定部材としてのリベット50を挿入
するための貫通穴(取付け穴)と、この調整部材49を
プーリ18の円板部18dに固定するための固定部材と
してのねじ51を挿入するための貫通穴(取付け穴)が
形成されている。このような構造からなるトルクリミッ
タ48は、先に説明したトルクリミッタ44と同様に、
駆動力の伝達中にコンプレッサの回転軸3がロックした
とき、衝撃吸収部材47の係合部47aが破壊されて駆
動力の伝達が遮断される。
【0036】なお、トルクリミッタ44は、外側の連結
部材46の被係合部46dに衝撃吸収部材47の係合部
47aを係合して、内側の連結部材45の円筒部45b
に衝撃吸収部材47の内周面を加硫接着した構造である
が、図11に示したトルクリミッタ52のように、衝撃
吸収部材47の外周面と内周面にそれぞれ係合部47a
を一体に形成して、各係合部47aを内側と外側の連結
部材45・46の円筒部45b・46aに係合した構造
にしてもよい。また、図13に示したトルクリミッタ5
4のように、内側の連結部材45の被係合部45cに衝
撃吸収部材47の係合部47aを係合して、外側の連結
部材46の円筒部46bに衝撃吸収部材47の外周面を
加硫接着した構造にしてもよい。また更には、外側の連
結部材46のカバー部46cや内側の連結部材45に設
けられるカバー部に、衝撃吸収部材47の軸線方向端面
に設けられる係合部を係合させてもよい。また、調整部
材49が設けられたトルクリミッタ48においても、図
12に示したトルクリミッタ53や図14に示したトル
クリミッタ55のように、連結部材45・46と衝撃吸
収部材47との固着方法を変更することができる。
【0037】
【発明の効果】請求項1に記載されたトルクリミッタ
は、従動側機器の回転軸の軸端が挿入される軸穴が中心
に形成されたボス部と、このボス部から半径方向外側に
延設された円板状のフランジ部と、このフランジ部の外
周部分から軸線方向に延設され外周面をベルトが巻き掛
けられるベルト溝とした円筒状のベルト巻き掛け部と、
このベルト巻き掛け部の内側においてフランジ部の側面
から軸線方向に延設されているとともに、従動側機器の
支持部に嵌合される軸受の外輪が内周面に嵌合されてい
る円筒状の軸受保持部と、軸受の内輪と軸線方向で対向
するフランジ部の部位に形成された治具の挿入穴が設け
られ、回転軸の軸端の外周面と円周方向で噛合うボス部
の軸穴の周壁が、従動側機器に過負荷が発生したときに
駆動側機器の駆動力で破壊されるようにしたので、従来
のトルクリミッタのような面倒な組立作業がなくなり、
従動側機器への装着が簡単になる。また、アルミニウム
などの非鉄材料やプラスチックを使った一体物の製品と
して製造されるので、軽量で安価なトルクリミッタを提
供することができる。
【0038】請求項2に記載されたトルクリミッタは、
従動側機器の回転軸の軸端が挿入される軸穴が中心に形
成されたボス部と、このボス部から半径方向外側に延設
された円板状のフランジ部と、このフランジ部の外周部
分から軸線方向に延設され外周面をベルトが巻き掛けら
れるベルト溝とした円筒状のベルト巻き掛け部と、この
ベルト巻き掛け部の内側においてフランジ部の側面から
軸線方向に延設されているとともに、従動側機器の支持
部に嵌合される軸受の外輪が内周面に嵌合されている円
筒状の軸受保持部と、軸受の内輪と軸線方向で対向する
フランジ部の部位において円周方向に断続して形成され
た複数の円弧状の長穴からなる治具の挿入穴が設けら
れ、長穴間のブリッジ部が、従動側機器に過負荷が発生
したときに駆動側機器の駆動力で破壊されるようにした
ので、従来のトルクリミッタのような面倒な組立作業が
なくなり、従動側機器への装着が簡単になる。また、ア
ルミニウムなどの非鉄材料やプラスチックを使った一体
物の製品として製造されるので、軽量で安価なトルクリ
ミッタを提供することができる。
【0039】請求項3に記載されたトルクリミッタは、
従動側機器の回転軸の軸端が挿入される軸穴が中心に形
成されたボス部材と、外周面をベルトが巻き掛けられる
ベルト溝とした円筒状のベルト巻き掛け部と、このベル
ト巻き掛け部より半径方向内側に一体に設けられ、従動
側機器の支持部に嵌合される軸受の外輪が内周面に嵌合
されている円筒状の軸受保持部と、この軸受保持部の端
部から半径方向内側に延設されている環状部と、軸受の
内輪と軸線方向で対向する環状部の部位に形成された治
具の挿入穴とが設けられたプーリと、ボス部材とプーリ
の環状部との間に介装されてこれら部材の外周面と内周
面に固着されている衝撃吸収部材を備え、衝撃吸収部材
が、従動側機器に過負荷が発生したときに駆動側機器の
駆動力で破壊されるようにしたので、従来のトルクリミ
ッタのような面倒な組立作業がなくなり、従動側機器へ
の装着が簡単になる。また、駆動力の伝達系路となる部
分に衝撃吸収部材を設けたので、駆動初期における従動
側機器の回転軸に作用する衝撃が緩和される。
【0040】請求項4に記載されたトルクリミッタは、
従動側機器の回転軸の軸端が挿入される軸穴がボス部の
中心に形成されているハブと、このハブのフランジ部に
形成された複数の取付け穴と、外周面をベルトが巻き掛
けられるベルト溝とした円筒状のベルト巻き掛け部と、
このベルト巻き掛け部より半径方向内側に設けられた円
筒状の軸受保持部と、これらベルト巻き掛け部と軸受保
持部のうち回転軸の軸端側の端部を連結している円板部
とからなり、従動側機器の支持部に軸受を介して回転自
在に支持されたプーリと、このプーリの円板部に形成さ
れているとともにハブの取付け穴に対して円周方向に位
置がずれている複数の取付け穴と、取付け穴に挿入され
固定される第1の固定部材によりハブのフランジ部に連
結されている基端部と、取付け穴に挿入され固定される
第2の固定部材によりプーリの円板部に連結されている
自由端部が設けられ、基端部から自由端部に向かってプ
ーリの回転方向に傾いた状態に配設されている複数の矩
形状の可撓板を備え、可撓板が、従動側機器に過負荷が
発生したときに駆動側機器の駆動力で破壊されるように
したので、従来のトルクリミッタのような面倒な組立作
業がなくなり、従動側機器への装着が簡単になる。ま
た、駆動力の伝達系路となる部分に衝撃吸収部材を設け
たので、駆動初期における従動側機器の回転軸に作用す
る衝撃が緩和される。
【0041】請求項5に記載されたトルクリミッタは、
請求項4に記載されたトルクリミッタにおいて、固定部
材によりプーリの円板部に固定される調整部材に、可撓
板の自由端部を連結するようにして、調整部材の厚みに
より可撓板の軸線方向の撓み量を調整したので、支持部
へのプーリの取付け位置や回転軸の突出量が相違する従
動側機器に対しても調整部材の厚みを変更するのみで装
着できる。
【0042】請求項6に記載されたトルクリミッタは、
従動側機器の回転軸の軸端が挿入される軸穴がボス部の
中心に形成されているハブと、このハブのフランジ部に
形成された複数の取付け穴と、外周面をベルトが巻き掛
けられるベルト溝とした円筒状のベルト巻き掛け部と、
このベルト巻き掛け部より半径方向内側に設けられた円
筒状の軸受保持部と、これらベルト巻き掛け部と軸受保
持部のうち回転軸の軸端側の端部を連結している円板部
とからなり、従動側機器の支持部に軸受を介して回転自
在に支持されたプーリと、このプーリの円板部に形成さ
れているとともにハブの取付け穴に対して円周方向に位
置がずれている複数の取付け穴と、取付け穴に挿入され
固定される第1の固定部材によりハブのフランジ部に連
結されている基端部と、取付け穴に挿入され固定される
第2の固定部材によりプーリの円板部に連結されている
自由端部が設けられ、基端部から自由端部に向かってプ
ーリの回転方向に傾いた状態に配設されている複数の矩
形状の可撓板を備え、第1の固定部材または第2の固定
部材のうち少なくともいずれか一方の固定部材を非鉄材
料やプラスチックなどを素材とする固定部材として、そ
の固定部材が、従動側機器に過負荷が発生したときに駆
動側機器の駆動力で破壊されるようにしたので、従来の
トルクリミッタのような面倒な組立作業がなくなり、従
動側機器への装着が簡単になる。また、破壊される部材
が固定部材であるので交換修理が容易である。
【0043】請求項7に記載されたトルクリミッタは、
請求項6に記載されたトルクリミッタにおいて、可撓板
の自由端部が第2の固定部材により連結されている調整
部材と、この調整部材に形成された取付け穴とプーリの
円板部に形成された取付け穴に挿入され調整部材をプー
リに連結している第3の固定部材とを備え、調整部材の
厚みにより可撓板の軸線方向の撓み量が調整されている
とともに、第1から第3の固定部材のうち少なくともい
ずれか1つの固定部材を非鉄材料やプラスチックなどを
素材とする固定部材として、その固定部材が、従動側機
器に過負荷が発生したときに駆動側機器の駆動力で破壊
されるようにしたので、従来のトルクリミッタのような
面倒な組立作業がなくなり、従動側機器への装着が簡単
になる。また、破壊される部材が固定部材であるので交
換修理が容易である。また更には、調整部材の厚みによ
り可撓板の軸線方向の撓み量を調整したので、支持部へ
のプーリの取付け位置や回転軸の突出量が相違する従動
側機器に対しても調整部材の厚みを変更するのみで装着
できる。
【0044】請求項8に記載されたトルクリミッタは、
従動側機器の回転軸の軸端が挿入される軸穴が形成され
たボス部と、このボス部から半径方向外側に延設された
環状のフランジ部と、このフランジ部の外周面から先端
に向かって回転方向に傾いて延設されている複数の連結
部を有する非鉄材料やプラスチックなどを素材とするハ
ブと、このハブの各連結部の先端に個々に形成された複
数の取付け穴と、外周面をベルトが巻き掛けられるベル
ト溝とした円筒状のベルト巻き掛け部と、このベルト巻
き掛け部より半径方向内側に設けられた円筒状の軸受保
持部と、これらベルト巻き掛け部と軸受保持部のうち回
転軸の軸端側の端部を連結している円板部とからなり、
従動側機器の支持部に軸受を介して回転自在に支持され
たプーリと、このプーリの円板部に形成されている複数
の取付け穴と、ハブとプーリの取付け穴に挿入され固定
されるとともにハブの連結部をプーリの円板部に連結し
ている固定部材を備え、ハブの連結部が、従動側機器に
過負荷が発生したときに駆動側機器の駆動力で破壊され
るようにしたので、従来のトルクリミッタのような面倒
な組立作業がなくなり、従動側機器への装着が簡単にな
る。
【0045】請求項9に記載されたトルクリミッタは、
請求項8に記載されたトルクリミッタにおいて、ハブの
連結部が固定部材により連結されている調整部材と、こ
の調整部材に形成された取付け穴とプーリの円板部に形
成された取付け穴に挿入され調整部材をプーリに連結し
ている固定部材とを備え、ハブの連結部とプーリの円板
部との間に形成される軸線方向の隙間に調整部材を介装
するようにしたので、支持部へのプーリの取付け位置や
回転軸の突出量が相違する従動側機器に対しても調整部
材の厚みを変更するのみで装着できる。
【0046】請求項10に記載されたトルクリミッタ
は、従動側機器の回転軸の軸端が挿入される軸穴が形成
されたボス部と、このボス部から半径方向外側に延設さ
れたフランジ部とを有するハブと、このハブのフランジ
部に固定されているとともに円筒状の外周面が設けられ
た内側の連結部材と、この内側の連結部材の外周面と同
心状に形成された円筒状の内周面が設けられた外側の連
結部材と、これら内側と外側の連結部材との間に介装さ
れてこれら部材の外周面と内周面に固着された衝撃吸収
部材と、外周面をベルトが巻き掛けられるベルト溝とし
た円筒状のベルト巻き掛け部と、このベルト巻き掛け部
より半径方向内側に設けられた円筒状の軸受保持部と、
これらベルト巻き掛け部と軸受保持部のうち回転軸の軸
端側の端部を連結しているとともに、外側の連結部材が
固定されている円板部とからなり、従動側機器の支持部
に軸受を介して回転自在に支持されたプーリを備え、衝
撃吸収部材が、従動側機器に過負荷が発生したときに駆
動側機器の駆動力で破壊されるようにしたので、従来の
トルクリミッタのような面倒な組立作業がなくなり、従
動側機器への装着が簡単になる。
【0047】請求項11に記載されたトルクリミッタ
は、請求項10に記載されたトルクリミッタにおいて、
外側の連結部材とプーリの円板部との間に形成される軸
線方向の隙間に調整部材を介装するようにしたので、支
持部へのプーリの取付け位置や回転軸の突出量が相違す
る従動側機器に対しても調整部材の厚みを変更するのみ
で装着できる。
【0048】請求項12に記載されたトルクリミッタ
は、従動側機器の回転軸の軸端が挿入される軸穴が形成
されたボス部と、このボス部から半径方向外側に延設さ
れたフランジ部とを有するハブと、このハブのフランジ
部に固定されているとともに円筒状の外周面が設けられ
た内側の連結部材と、この内側の連結部材の外周面と同
心状に形成された円筒状の内周面が設けられた外側の連
結部材と、これら内側と外側の連結部材との間に介装さ
れてこれら部材の外周面と内周面に固着された衝撃吸収
部材と、外周面をベルトが巻き掛けられるベルト溝とし
た円筒状のベルト巻き掛け部と、このベルト巻き掛け部
より半径方向内側に設けられた円筒状の軸受保持部と、
これらベルト巻き掛け部と軸受保持部のうち回転軸の軸
端側の端部を連結しているとともに、外側の連結部材が
固定されている円板部とからなり、従動側機器の支持部
に軸受を介して回転自在に支持されたプーリを備え、衝
撃吸収部材の内周面と内側の連結部材の外周面または衝
撃吸収部材の外周面と外側の連結部材の内周面は、衝撃
吸収部材の周面に一体に形成された複数の係合部と連結
部材の周面に形成された複数の被係合部との係合により
固着され、係合部が、従動側機器に過負荷が発生したと
きに駆動側機器の駆動力で破壊されるようにしたので、
従来のトルクリミッタのような面倒な組立作業がなくな
り、従動側機器への装着が簡単になる。
【0049】請求項13に記載されたトルクリミッタ
は、請求項12に記載されたトルクリミッタにおいて、
外側の連結部材とプーリの円板部との間に形成される軸
線方向の隙間に調整部材を介装するようにしたので、支
持部へのプーリの取付け位置や回転軸の突出量が相違す
る従動側機器に対しても調整部材の厚みを変更するのみ
で装着できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態であるトルクリミッタが
示されており、(a)は断面図、(b)は治具の挿入穴
の輪郭を説明した図である。また、(c)は別の実施の
形態として示された、治具の挿入穴の輪郭を説明した図
である。
【図2】この発明の実施の形態であるトルクリミッタが
示されており、(a)は断面図、(b)は治具の挿入穴
と衝撃吸収部材の輪郭を説明した図である。
【図3】この発明の実施の形態であるトルクリミッタが
示されており、(a)は断面図、(b)は(a)の右側
面図である。
【図4】この発明の実施の形態であるトルクリミッタが
示されており、(a)は断面図、(b)は(a)の右側
面図である。
【図5】この発明の実施の形態であるトルクリミッタが
示されており、(a)は断面図、(b)は(a)の右側
面図である。
【図6】この発明の実施の形態であるトルクリミッタが
示されており、(a)は断面図、(b)は(a)の右側
面図である。
【図7】この発明の実施の形態であるトルクリミッタが
示されており、(a)は断面図、(b)は(a)の右側
面図である。
【図8】この発明の実施の形態であるトルクリミッタが
示されており、(a)は断面図、(b)は(a)の右側
面図である。
【図9】この発明の実施の形態であるトルクリミッタが
示されており、(a)は断面図、(b)は(a)の右側
面図である。また(c)から(e)は、(a)のA矢視
側面図であり別々の実施の形態が示されている。
【図10】この発明の実施の形態であるトルクリミッタ
が示されており、(a)は断面図、(b)は(a)の右
側面図である。
【図11】この発明の実施の形態であるトルクリミッタ
の断面図である。
【図12】この発明の実施の形態であるトルクリミッタ
の断面図である。
【図13】この発明の実施の形態であるトルクリミッタ
の断面図である。
【図14】この発明の実施の形態であるトルクリミッタ
の断面図である。
【符号の説明】
2a…コンプレッサの支持部 4a…ボス部 4d…ベルト巻き掛け部 4e…軸受保持部 4f…治具の挿入穴 4g…治具の挿入穴 4h…ブリッジ部 10 …ボス部材 11 …プーリ 11f…治具の挿入穴 14 …衝撃吸収部材 16 …ハブ 18 …プーリ 19 …固定部材としてのリベット 20 …固定部材としてのねじ 21 …可撓板 23 …調整部材 24 …固定部材としてのリベット 25 …固定部材としてのねじ 27 …ハブ 27c…連結部 28 …固定部材としてのねじ 30 …調整部材 31 …固定部材としてのリベット 32 …固定部材としてのねじ 34 …ハブ 35 …固定部材としてのリベット 36 …内側の連結部材 37 …外側の連結部材 38 …固定部材としてのねじ 39 …衝撃吸収部材 41 …調整部材 42 …固定部材としてのリベット 43 …固定部材としてのねじ 45 …内側の連結部材 46 …外側の連結部材 46d…被係合部 47 …衝撃吸収部材 47a…係合部 49 …調整部材 50 …固定部材としてのリベット 51 …固定部材としてのねじ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側面から円筒状の支持部が突出した固定
    ハウジングと、この固定ハウジングの支持部内を貫通し
    て軸端が支持部から突出した回転軸とを備えた従動側機
    器に装着されるとともに駆動側機器とベルトで連結さ
    れ、従動側機器に過負荷が発生したときに駆動側機器の
    駆動力で破壊される結合部が設けられた非鉄材料やプラ
    スチックなどを素材とするトルクリミッタにおいて、前
    記回転軸の軸端が挿入される軸穴が中心に形成されたボ
    ス部と、このボス部から半径方向外側に延設された円板
    状のフランジ部と、このフランジ部の外周部分から軸線
    方向に延設され外周面を前記ベルトが巻き掛けられるベ
    ルト溝とした円筒状のベルト巻き掛け部と、このベルト
    巻き掛け部の内側において前記フランジ部の側面から軸
    線方向に延設されているとともに、前記支持部に嵌合さ
    れる軸受の外輪が内周面に嵌合されている円筒状の軸受
    保持部と、前記軸受の内輪と軸線方向で対向する前記フ
    ランジ部の部位に形成された治具の挿入穴が設けられ、
    前記回転軸の軸端の外周面と円周方向で噛合う前記ボス
    部の軸穴の周壁を前記結合部としたことを特徴とするト
    ルクリミッタ。
  2. 【請求項2】 側面から円筒状の支持部が突出した固定
    ハウジングと、この固定ハウジングの支持部内を貫通し
    て軸端が支持部から突出した回転軸とを備えた従動側機
    器に装着されるとともに駆動側機器とベルトで連結さ
    れ、従動側機器に過負荷が発生したときに駆動側機器の
    駆動力で破壊される結合部が設けられた非鉄材料やプラ
    スチックなどを素材とするトルクリミッタにおいて、前
    記回転軸の軸端が挿入される軸穴が中心に形成されたボ
    ス部と、このボス部から半径方向外側に延設された円板
    状のフランジ部と、このフランジ部の外周部分から軸線
    方向に延設され外周面を前記ベルトが巻き掛けられるベ
    ルト溝とした円筒状のベルト巻き掛け部と、このベルト
    巻き掛け部の内側において前記フランジ部の側面から軸
    線方向に延設されているとともに、前記支持部に嵌合さ
    れる軸受の外輪が内周面に嵌合されている円筒状の軸受
    保持部と、前記軸受の内輪と軸線方向で対向する前記フ
    ランジ部の部位において円周方向に断続して形成された
    複数の円弧状の長穴からなる治具の挿入穴が設けられ、
    前記長穴間のブリッジ部を前記結合部としたことを特徴
    とするトルクリミッタ。
  3. 【請求項3】 側面から円筒状の支持部が突出した固定
    ハウジングと、この固定ハウジングの支持部内を貫通し
    て軸端が支持部から突出した回転軸とを備えた従動側機
    器に装着されるとともに駆動側機器とベルトで連結さ
    れ、従動側機器に過負荷が発生したときに駆動側機器の
    駆動力で破壊される結合部材が設けられたトルクリミッ
    タにおいて、前記回転軸の軸端が挿入される軸穴が中心
    に形成されたボス部材と、外周面を前記ベルトが巻き掛
    けられるベルト溝とした円筒状のベルト巻き掛け部と、
    このベルト巻き掛け部より半径方向内側に一体に設けら
    れ前記支持部に嵌合される軸受の外輪が内周面に嵌合さ
    れている円筒状の軸受保持部と、この軸受保持部の端部
    から半径方向内側に延設されている環状部と、前記軸受
    の内輪と軸線方向で対向する前記環状部の部位に形成さ
    れた治具の挿入穴とが設けられたプーリと、前記ボス部
    材と前記プーリの環状部との間に介装されてこれら部材
    の外周面と内周面に固着されている衝撃吸収部材を備
    え、前記衝撃吸収部材を前記結合部材としたことを特徴
    とするトルクリミッタ。
  4. 【請求項4】 側面から円筒状の支持部が突出した固定
    ハウジングと、この固定ハウジングの支持部内を貫通し
    て軸端が支持部から突出した回転軸とを備えた従動側機
    器に装着されるとともに駆動側機器とベルトで連結さ
    れ、従動側機器に過負荷が発生したときに駆動側機器の
    駆動力で破壊される結合部材が設けられたトルクリミッ
    タにおいて、前記回転軸の軸端が挿入される軸穴がボス
    部の中心に形成されているハブと、このハブのフランジ
    部に形成された複数の取付け穴と、外周面を前記ベルト
    が巻き掛けられるベルト溝とした円筒状のベルト巻き掛
    け部と、このベルト巻き掛け部より半径方向内側に設け
    られた円筒状の軸受保持部と、これらベルト巻き掛け部
    と軸受保持部のうち前記回転軸の軸端側の端部を連結し
    ている円板部とからなり、前記支持部に軸受を介して回
    転自在に支持されたプーリと、このプーリの円板部に形
    成されているとともに前記ハブの取付け穴に対して円周
    方向に位置がずれている複数の取付け穴と、前記取付け
    穴に挿入され固定される第1の固定部材により前記ハブ
    のフランジ部に連結されている基端部と、前記取付け穴
    に挿入され固定される第2の固定部材により前記プーリ
    の円板部に連結されている自由端部が設けられ前記基端
    部から前記自由端部に向かって前記プーリの回転方向に
    傾いた状態に配設されている複数の矩形状の可撓板を備
    え、前記可撓板を前記結合部材としたことを特徴とする
    トルクリミッタ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載されたトルクリミッタに
    おいて、前記可撓板の自由端部は、固定部材により前記
    プーリの円板部に固定される調整部材に連結されてお
    り、前記調整部材の厚みにより前記可撓板の軸線方向の
    撓み量が調整されていることを特徴とするトルクリミッ
    タ。
  6. 【請求項6】 側面から円筒状の支持部が突出した固定
    ハウジングと、この固定ハウジングの支持部内を貫通し
    て軸端が支持部から突出した回転軸とを備えた従動側機
    器に装着されるとともに駆動側機器とベルトで連結さ
    れ、従動側機器に過負荷が発生したときに駆動側機器の
    駆動力で破壊される結合部材が設けられたトルクリミッ
    タにおいて、前記回転軸の軸端が挿入される軸穴がボス
    部の中心に形成されているハブと、このハブのフランジ
    部に形成された複数の取付け穴と、外周面を前記ベルト
    が巻き掛けられるベルト溝とした円筒状のベルト巻き掛
    け部と、このベルト巻き掛け部より半径方向内側に設け
    られた円筒状の軸受保持部と、これらベルト巻き掛け部
    と軸受保持部のうち前記回転軸の軸端側の端部を連結し
    ている円板部とからなり、前記支持部に軸受を介して回
    転自在に支持されたプーリと、このプーリの円板部に形
    成されているとともに前記ハブの取付け穴に対して円周
    方向に位置がずれている複数の取付け穴と、前記取付け
    穴に挿入され固定される第1の固定部材により前記ハブ
    のフランジ部に連結されている基端部と、前記取付け穴
    に挿入され固定される第2の固定部材により前記プーリ
    の円板部に連結されている自由端部が設けられ前記基端
    部から前記自由端部に向かって前記プーリの回転方向に
    傾いた状態に配設されている複数の矩形状の可撓板を備
    え、前記第1の固定部材または前記第2の固定部材のう
    ち少なくともいずれか一方の固定部材を非鉄材料やプラ
    スチックなどを素材とする固定部材として、その固定部
    材を前記結合部材としたことを特徴とするトルクリミッ
    タ。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載されたトルクリミッタに
    おいて、前記可撓板の自由端部が前記第2の固定部材に
    より連結されている調整部材と、この調整部材に形成さ
    れた取付け穴と前記プーリの円板部に形成された取付け
    穴に挿入され前記調整部材を前記プーリに連結している
    第3の固定部材とを備え、前記調整部材の厚みにより前
    記可撓板の軸線方向の撓み量が調整されているととも
    に、第1から第3の固定部材のうち少なくともいずれか
    1つの固定部材を非鉄材料やプラスチックなどを素材と
    する固定部材として、その固定部材を前記結合部材とし
    たことを特徴とするトルクリミッタ。
  8. 【請求項8】 側面から円筒状の支持部が突出した固定
    ハウジングと、この固定ハウジングの支持部内を貫通し
    て軸端が支持部から突出した回転軸とを備えた従動側機
    器に装着されるとともに駆動側機器とベルトで連結さ
    れ、従動側機器に過負荷が発生したときに駆動側機器の
    駆動力で破壊される結合部が設けられたトルクリミッタ
    において、前記回転軸の軸端が挿入される軸穴が形成さ
    れたボス部と、このボス部から半径方向外側に延設され
    た環状のフランジ部と、このフランジ部の外周面から先
    端に向かって回転方向に傾いて延設されている複数の連
    結部を有する非鉄材料やプラスチックなどを素材とする
    ハブと、このハブの各連結部の先端に個々に形成された
    複数の取付け穴と、外周面を前記ベルトが巻き掛けられ
    るベルト溝とした円筒状のベルト巻き掛け部と、このベ
    ルト巻き掛け部より半径方向内側に設けられた円筒状の
    軸受保持部と、これらベルト巻き掛け部と軸受保持部の
    うち前記回転軸の軸端側の端部を連結している円板部と
    からなり、前記支持部に軸受を介して回転自在に支持さ
    れたプーリと、このプーリの円板部に形成されている複
    数の取付け穴と、前記ハブと前記プーリの取付け穴に挿
    入され固定されるとともに前記ハブの連結部を前記プー
    リの円板部に連結している固定部材を備え、前記ハブの
    連結部を前記結合部としたことを特徴とするトルクリミ
    ッタ。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載されたトルクリミッタに
    おいて、前記ハブの連結部が固定部材により連結されて
    いる調整部材と、この調整部材に形成された取付け穴と
    前記プーリの円板部に形成された取付け穴に挿入され前
    記調整部材を前記プーリに連結している固定部材とを備
    え、前記ハブの連結部と前記プーリの円板部との間に形
    成される軸線方向の隙間に前記調整部材を介装している
    ことを特徴とするトルクリミッタ。
  10. 【請求項10】 側面から円筒状の支持部が突出した固
    定ハウジングと、この固定ハウジングの支持部内を貫通
    して軸端が支持部から突出した回転軸とを備えた従動側
    機器に装着されるとともに駆動側機器とベルトで連結さ
    れ、従動側機器に過負荷が発生したときに駆動側機器の
    駆動力で破壊される結合部材が設けられたトルクリミッ
    タにおいて、前記回転軸の軸端が挿入される軸穴が形成
    されたボス部と、このボス部から半径方向外側に延設さ
    れたフランジ部とを有するハブと、このハブのフランジ
    部に固定されているとともに円筒状の外周面が設けられ
    た内側の連結部材と、この内側の連結部材の外周面と同
    心状に形成された円筒状の内周面が設けられた外側の連
    結部材と、これら内側と外側の連結部材との間に介装さ
    れてこれら部材の外周面と内周面に固着された衝撃吸収
    部材と、外周面を前記ベルトが巻き掛けられるベルト溝
    とした円筒状のベルト巻き掛け部と、このベルト巻き掛
    け部より半径方向内側に設けられた円筒状の軸受保持部
    と、これらベルト巻き掛け部と軸受保持部のうち前記回
    転軸の軸端側の端部を連結しているとともに、前記外側
    の連結部材が固定されている円板部とからなり、前記支
    持部に軸受を介して回転自在に支持されたプーリを備
    え、前記衝撃吸収部材を前記結合部材としたことを特徴
    とするトルクリミッタ。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載されたトルクリミッ
    タにおいて、前記外側の連結部材と前記プーリの円板部
    との間に形成される軸線方向の隙間に調整部材を介装し
    ていることを特徴とするトルクリミッタ。
  12. 【請求項12】 側面から円筒状の支持部が突出した固
    定ハウジングと、この固定ハウジングの支持部内を貫通
    して軸端が支持部から突出した回転軸とを備えた従動側
    機器に装着されるとともに駆動側機器とベルトで連結さ
    れ、従動側機器に過負荷が発生したときに駆動側機器の
    駆動力で破壊される結合部が設けられたトルクリミッタ
    において、前記回転軸の軸端が挿入される軸穴が形成さ
    れたボス部と、このボス部から半径方向外側に延設され
    たフランジ部とを有するハブと、このハブのフランジ部
    に固定されているとともに円筒状の外周面が設けられた
    内側の連結部材と、この内側の連結部材の外周面と同心
    状に形成された円筒状の内周面が設けられた外側の連結
    部材と、これら内側と外側の連結部材との間に介装され
    てこれら部材の外周面と内周面に固着された衝撃吸収部
    材と、外周面を前記ベルトが巻き掛けられるベルト溝と
    した円筒状のベルト巻き掛け部と、このベルト巻き掛け
    部より半径方向内側に設けられた円筒状の軸受保持部
    と、これらベルト巻き掛け部と軸受保持部のうち前記回
    転軸の軸端側の端部を連結しているとともに、前記外側
    の連結部材が固定されている円板部とからなり、前記支
    持部に軸受を介して回転自在に支持されたプーリを備
    え、前記衝撃吸収部材の内周面と前記内側の連結部材の
    外周面または前記衝撃吸収部材の外周面と前記外側の連
    結部材の内周面は、前記衝撃吸収部材の周面に一体に形
    成された複数の係合部と前記連結部材の周面に形成され
    た複数の被係合部との係合により固着され、前記係合部
    と前記被係合部との協働により前記結合部が設けられて
    いることを特徴とするトルクリミッタ。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載されたトルクリミッ
    タにおいて、前記外側の連結部材と前記プーリの円板部
    との間に形成される軸線方向の隙間に調整部材を介装し
    ていることを特徴とするトルクリミッタ。
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