JP3292617B2 - トルク変動吸収装置 - Google Patents

トルク変動吸収装置

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Aisin Corp
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Toyota Motor Corp
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/10Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/12Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
    • F16F15/121Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon using springs as elastic members, e.g. metallic springs
    • F16F15/123Wound springs

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、自動車におい
て内燃機関の出力軸と変速機の入力軸間に介装されて使
用されるトルク変動吸収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のトルク変動吸収装置の一つとし
て、トルク入力部材に弾性体を介して出力部材がトルク
伝達可能に組付けられ、また前記トルク入力部材が前記
弾性体を取り囲み支持することにより前記トルク入力部
材と前記出力部材がユニット化され、前記出力部材のハ
ブ部には前記トルク入力部材と駆動源の出力軸とを連結
するためのねじ部材を挿入するための貫通孔が設けられ
てなるものがあり、例えば特開平4−231758号公
報に示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した公報に示され
ているトルク変動吸収装置においては、ねじ部材の頭部
と出力部材との周方向での干渉を回避すべく、トルク入
力部材のボス部と出力部材のボス部に相反する方向の膨
出部が形成されていて、これら両膨出部間に形成される
軸方向の空間内にねじ部材の頭部が配置されるように構
成されている。かかる構成では上記した干渉は回避でき
るものの、取付スペースの軸方向寸法が限られている場
合には、トルク入力部材のボス部と出力部材のボス部の
軸方向肉厚を十分に確保することができず、トルク入力
部材と出力部材の強度が不足するという問題があり、ま
た取付スペースの軸方向寸法に余裕がある場合には、当
該装置が大型化するといった問題がある。本発明は、上
記した問題に対処すべくなされたものであり、その目的
は取付スペースの軸方向寸法が限られている場合にも、
トルク入力部材のボス部と出力部材のボス部の軸方向肉
厚を十分に確保することが可能なトルク変動吸収装置を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
め、本発明は駆動源の出力軸に結合して一体的に回
転するトルク入力部材と、該トルク入力部材に弾性体を
介して周方向に所定量移動可能に組み付けられる出力部
材とをユニット化して構成され、前記出力部材のハブ部
に前記トルク入力部材を前記出力軸に連結するねじ部材
が挿入される貫通孔を設けてなるトルク変動吸収装置に
おいて、前記ねじ部材により前記入力部材を前記出力軸
に連結して同ねじ部材の頭部が前記貫通孔内に収容され
た状態にて同貫通孔の内周面と前記ねじ部材の頭部間に
形成される環状隙間の間隔が前記トルク入力部材と出力
部材の周方向の相対回転を規制するストッパによる周方
向回転量より大きくなるように定めたことを特徴とする
トルク変動吸収装置をここに提供するものである。
【0005】
【発明の作用・効果】本発明によるトルク変動吸収装置
においては、出力部材のボス部に設けた貫通孔にねじ部
材を挿入して、このねじ部材でトルク入力部材と駆動源
の出力軸とを連結することにより組付が完了するもので
あるため、組付が容易である。また、ねじ部材によりト
ルク入力部材と駆動源の出力軸とを連結した際に、ねじ
部材の頭部が貫通孔内に収容され、かつ貫通孔の内壁と
ねじ部材の頭部間に所定の周方向隙間が形成されるよう
にしたため、取付スペースの軸方向寸法が限られている
場合にも、トルク入力部材のボス部と出力部材のボス部
の軸方向肉厚を十分に確保することができて、トルク入
力部材と出力部材の強度を十分に確保することができ、
また通常使用時に生じるトルク入力部材と出力部材の相
対回転を貫通孔の内壁とねじ部材の頭部間に形成された
所定の周方向隙間により許容できて、貫通孔の内壁とね
じ部材の頭部の周方向での干渉を回避することができ、
またトルク入力部材の弾性体と係合する部分、弾性体の
トルク入力部材或いは出力部材と係合する部分、または
出力部材の弾性体と係合する部分等の破損によりトルク
入力部材と出力部材の相対回転が自由となる故障が生じ
た場合には、トルク入力部材と出力部材の相対回転が所
定の周方向隙間に相当する量となった時点で貫通孔の内
壁とねじ部材の頭部が当接してトルク伝達可能となり、
トルク入力部材からねじ部材を介して出力部材にトルク
伝達を行うことができる。
【0006】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1及び図2は本発明によるトルク変動吸収
装置Aを示していて、このトルク変動吸収装置Aは自動
車用エンジン(駆動源)として使用される内燃機関の出
力軸Bに組付けられるものであって、そのドライブプレ
ート11とカバー12からなるトルク入力部材10には
弾性体(予備荷重を付与した圧縮コイルスプリング)2
0を介して出力部材30がトルク伝達可能に組付けられ
ており、またトルク入力部材10が弾性体20を取り囲
み支持することによりトルク入力部材10と出力部材3
0がユニット化されている。
【0007】ドライブプレート11は、内燃機関のフラ
イホイールを兼ねる円板であり、弾性体20の一部を収
容し弾性体20の各端部にカップ状のリテーナ21を介
して係合支持する凹部(外側には略円筒形に膨出してい
る)11aを周方向にて等間隔に8個有するとともに、
このドライブプレート11を出力軸Bに連結するための
取付ボルト51の軸部51aが貫通する取付孔11b
と、このドライブプレート11とカバー12を連結する
ための連結ボルト52の一方の軸部52aが貫通する取
付孔11cとをそれぞれ周方向にて等間隔に8個有して
いる。また、ドライブプレート11の内周縁には出力部
材30を回転自在に支持するブッシュ13が組付けら
れ、また中央部に形成した環状の段部11dにはリップ
部にて出力部材30に摺動可能に当接するオイルシール
14が組付けられている。なお、ドライブプレート11
の外周縁にはスターター(図示省略)によって駆動され
るギヤ11eが形成されている。
【0008】カバー12は、上記した連結ボルト52と
これの各軸部52a,52bに螺着される袋ナット53
を用いてドライブプレート11にOリング15を介して
組付けられていて、上記したドライブプレート11の各
凹部11aと同位置にて弾性体20の他の一部を収容し
弾性体20の各端部にカップ状のリテーナ21を介して
係合支持する凹部(外側には略円筒形に膨出している)
12aを周方向にて等間隔に8個有するとともに、上記
した取付ボルト51の軸部51a及び頭部51bが貫通
する取付孔12bと、上記した連結ボルト52の他方の
軸部52bが貫通する取付孔12cとをそれぞれ周方向
にて等間隔に8個有している。また、カバー12の内周
縁には出力部材30を回転自在に支持するブッシュ16
が組付けられ、また中央部に形成した環状の段部12d
にはリップ部にて出力部材30に摺動可能に当接するオ
イルシール17が組付けられている。また、各袋ナット
53のフランジ部が当接する部位にはOリング18が組
付けられていて、このOリング18と上記したOリング
15と上記した両オイルシール14,17によって、ド
ライブプレート11とカバー12と出力部材30との間
にリテーナ21の摩耗を減少させるための所定量のグリ
ース(図示省略)を収容する密閉空間Rが形成されてい
る。
【0009】一方、出力部材30は、上記したカバー1
2の取付孔12bに対応した部位のハブ部30aに、上
記した取付ボルト51の軸部51a及び頭部51bが貫
通しトルク入力部材10と出力軸Bを取付ボルト51に
て連結した際に取付ボルト51の頭部51bが収容され
る貫通孔30bを有するとともに、ハブ部30aから径
方向に延びる円板部30cに、弾性体20の中間部を収
容し弾性体20の各端部にカップ状のリテーナ21を介
して係合支持する矩形の取付孔30dと、トルク入力部
材10と出力部材30間の相対回転量を規定するストッ
パとして機能する連結ボルト52の中間軸部52cを収
容する矩形の切欠30eとを、交互にかつ周方向にて等
間隔にそれぞれ8個有していて、取付ボルト51の頭部
51bと貫通孔30bの内壁間に形成される周方向隙間
S2が連結ボルト52の中間軸部52cと切欠30eの
内壁間に形成される周方向隙間S1より所定量大きくな
るように設定されている。なお、出力部材30のハブ部
30aの中心にはクラッチ或いはトルクコンバータの入
力軸(図示省略)がトルク伝達可能に嵌合されるスプラ
イン30fが形成されている。
【0010】上記のように構成した本実施例のトルク変
動吸収装置Aにおいては、ドライブプレート11とカバ
ー12からなるトルク入力部材10からリテーナ21及
び弾性体20を介して出力部材30にトルクが伝達され
るとき、伝達トルクに応じて弾性体20が撓み、またト
ルク変動に応じて弾性体20の撓み量が変化してトルク
入力部材10と出力部材30が相対回転し、トルク変動
が効果的に吸収される。かかる作動は、出力部材30の
切欠30eの内壁が連結ボルト52の中間軸部52cに
当接するまでのトルク伝達時に得られ、切欠30eの内
壁が連結ボルト52の中間軸部52cに当接する高トル
ク伝達時には、トルク入力部材10から連結ボルト52
を介して出力部材30にトルクが伝達される。
【0011】ところで、本実施例のトルク変動吸収装置
Aにおいては、カバー12に設けた貫通孔12bと出力
部材30のボス部30aに設けた貫通孔30bとドライ
ブプレート11に設けた取付孔11bに取付ボルト51
を挿入して、この取付ボルト51でトルク入力部材10
と出力軸Bとを連結することにより、図1及び図2に示
したようにユニット化した当該トルク変動吸収装置Aの
出力軸Bへの組付が完了するものであるため、当該トル
ク変動吸収装置Aの出力軸Bへの組付が容易である。
【0012】また、取付ボルト51によりトルク入力部
材10と出力軸Bとを連結した際に、取付ボルト51の
頭部51bが出力部材30に設けた貫通孔30b内に収
容され、かつこの貫通孔30bの内壁と取付ボルト51
の頭部51b間に、連結ボルト52の中間軸部52cと
切欠30eの内壁間に形成される周方向隙間S1より所
定量大きい所定の周方向隙間S2が形成されるようにし
たため、取付スペースの軸方向寸法が限られている場合
にも、トルク入力部材10のボス部(具体的にはドライ
ブプレート11のボス部)10aと出力部材30のボス
部30aの軸方向肉厚を十分に確保することができて、
トルク入力部材10と出力部材30の強度を十分に確保
することができる。
【0013】また、貫通孔30bの内壁と取付ボルト5
1の頭部51b間に、連結ボルト52の中間軸部52c
と切欠30eの内壁間に形成される周方向隙間S1より
所定量大きい所定の周方向隙間S2が形成されるように
したため、通常使用時に生じるトルク入力部材10と出
力部材30の相対回転を貫通孔30bの内壁と取付ボル
ト51の頭部51b間に形成された周方向隙間S2によ
り許容できて、貫通孔30bの内壁と取付ボルト51の
頭部51bの周方向での干渉を回避することができ、ま
たトルク入力部材10の弾性体20と係合する部分、弾
性体20のトルク入力部材10或いは出力部材30と係
合する部分、または出力部材30の弾性体20と係合す
る部分等の破損によりトルク入力部材10と出力部材3
0の相対回転が自由となる故障が生じた場合には、トル
ク入力部材10と出力部材30の相対回転が所定の周方
向隙間S2に相当する量となった時点で貫通孔30bの
内壁と取付ボルト51の頭部51bが当接してトルク伝
達可能となり、トルク入力部材10から取付ボルト51
を介して出力部材30にトルク伝達を行うことができ
る。
【0014】上記実施例においては、カバー12の内周
部に貫通孔12bを設けるとともに、内周縁にブッシュ
16を組付けて本発明を実施したが、カバー12の内周
縁が図1の仮想線にて示した円形形状(貫通孔12b及
びブッシュ16を設けなくてよい形状)となるように構
成して本発明を実施することも可能である。また、上記
実施例ではドライブプレート11とカバー12を連結す
る連結ボルト52の中間軸部52cをストッパとして兼
用したが、この連結ボルト52を外周側に変位させてス
トッパを別に設けて実施すること、或いはストッパを無
くして実施する(切欠30eも無くす)ことも可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるトルク変動吸収装置の一実施例
を示す一部破断正面図である。
【図2】 図1の2−2線に沿った断面図である。
【符号の説明】
10…トルク入力部材、11…ドライブプレート、12
…カバー、20…弾性体、30…出力部材、30a…ハ
ブ部、30b…貫通孔、51…取付ボルト(ねじ部
材)、51a…軸部、51b…頭部、A…トルク変動吸
収装置、B…出力軸、S2…周方向隙間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 勝 敏明 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 実開 昭61−109942(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 15/12 - 15/139

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源の出力軸に結合して一体的に回転
    するトルク入力部材と、該トルク入力部材に弾性体を介
    して周方向に所定量移動可能に組み付けられる出力部材
    とをユニット化して構成され、前記出力部材のハブ部に
    前記トルク入力部材を前記出力軸に連結するねじ部材が
    挿入される貫通孔を設けてなるトルク変動吸収装置にお
    いて、前記ねじ部材により前記入力部材を前記出力軸に
    連結して同ねじ部材の頭部が前記貫通孔内に収容された
    状態にて同貫通孔の内周面と前記ねじ部材の頭部間に形
    成される環状隙間の間隔が前記トルク入力部材と出力部
    材の周方向の相対回転を規制するストッパによる周方向
    回転量より大きくなるように定めたことを特徴とするト
    ルク変動吸収装置。
  2. 【請求項2】 前記トルク入力部材を前記出力軸の端部
    に結合される円板形状のドライブプレートと該ドライブ
    プレートを覆蓋して同ドライブプレートに連結ボルトに
    より連結したカバーとにより構成し、前記連結ボルトを
    前記出力部材の周縁部に設けた切欠に周方向の隙間を介
    して係合させることにより同連結ボルトを前記トルク入
    力部材と出力部材の周方向の相対回転を規制する前記ス
    トッパとしたことを特徴とする請求項1に記載のトルク
    変動吸収装置。
  3. 【請求項3】 前記カバーの内周縁を同カバーの中心と
    同心的な円形形状として、前記カバーの中央部を通して
    前記連結ボルトが前記出力部材のハブ部に設けた貫通孔
    に挿入されるようにした請求項2に記載のトルク変動吸
    収装置。
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