JP2540263Y2 - ワンウェイクラッチのアウターレースの固定構造 - Google Patents

ワンウェイクラッチのアウターレースの固定構造

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JP2540263Y2
JP2540263Y2 JP3833491U JP3833491U JP2540263Y2 JP 2540263 Y2 JP2540263 Y2 JP 2540263Y2 JP 3833491 U JP3833491 U JP 3833491U JP 3833491 U JP3833491 U JP 3833491U JP 2540263 Y2 JP2540263 Y2 JP 2540263Y2
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outer race
ring
leaf spring
way clutch
shaped leaf
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三喜夫 内田
博文 緒方
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エヌエスケー・ワーナー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車やその他の一
般機械の駆動装置内でトルク伝達、バックストップ等の
部品として使用されるワンウェイクラッチのアウターレ
ースの固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の公知のワンウェイクラッチとして
は、図14に側面図、図15に図14のX−X断面図で
示したような構造のものがある。
【0003】図において、10はアウターレース、20
はインナーレース、60はアウターレース10の側面に
取り付けられた側板である。アウターレース10の外周
面に設けられたスプライン突起12がハウジング30の
内周面に設けられたスプライン溝32に嵌合し、両者は
固定されている。なお100はアウターレース10とハ
ウジング30の軸方向の位置決めを行なうスナップリン
グである。
【0004】ワンウェイクラッチ機構は、図14に側板
60の一部を破断して示すように、アウターレース10
の内周にある内方カム面14とインナーレース20の外
周面との間に多数介在されたローラ50、ローラ50の
空転側に接するスプリング70、スプリング70の取り
付け板80からなっている。(なお、このワンウェイク
ラッチ機構は周知の技術であるので、特に詳細な説明は
省略する。)
【0005】またハウジング30は鋳造品であり、精密
な寸法は望めないので、スプライン突起12とスプライ
ン溝32との間には、円周方向に隙間が設けられてい
る。図ではスプライン溝の側面Aとスプライン突起
2の側面との間の隙間をa、反対側の側面B
の間の隙間をaと表わしている。(なおa+a
をaとする。)。
【0006】図16は空転時の状態を示し、インナーレ
ース20が矢印Rの如く時計方向に回転すれば、ロッ
ク作用は行なわれず、インナーレース20は時計方向に
空転するが、ローラ50の引きずりトルクによってアウ
ターレース10も時計方向に回動し、スプライン突起1
2の側面Bがスプライン溝32の側面Bに衝突し、
その反対の面A,Aの間はa+aのaの隙間を
作る。
【0007】図17はインナーレース20が矢印R
如く反時計方向に回転するロック時の状態を示す。図示
の如くアウターレースも反時計方向に回動するので、今
度は側面AがAに接し、側面BとBは離れて、
aだけの隙間を作る。
【0008】このように空転状態とロック状態を繰り返
すと、スプライン突起12の側面とスプライン溝32の
側面とがaだけの隙間を介して相互に衝接し、異常音や
振動の発生の問題が生じる。
【0009】図18は、前記の問題を解決するために、
スプライン突起12とスプライン溝32の間の隙間に圧
縮ばね90を介装し、両者が相対運動をしないようにす
ることが考えられている。
【0010】さらに、図19〜図21に示す例では、ア
ウターレースの側面とハウジングの内壁面の間に波形を
したリング状板ばねを介装してその摩擦力によって両者
の相対運動を防ぐことも考えられている。
【0011】図21(a)は、板ばね40の側面図、図
21(b)は正面図を示し、図19は図15に該当する
断面図であって、アウターレース10の一側面は板ばね
を付設するため切欠16が設けられている。図20はハ
ウジング30との間にリング状の板ばね40が介装され
たところを示している。100は前記の如くスナップリ
ングである。この際ばねの摩擦力の方を空転時のアウタ
ーレースにかかる引きずりトルクより大きくしなければ
ならない。
【0012】
【解決すべき問題点】前記の図18ないし図21に記載
された手段ではユーザ側でワンウェイクラッチを組み付
けようとする場合、バネの組付工数が増加し、かつ組み
付けも面倒で、取り扱いにくいのが実情である。
【0013】そこでこの考案は、板ばねをワンウェイク
ラッチの組立部品中に一体として組み付けてしまい、ユ
ーザ側におけるばねの取付工数を除こうとするものであ
る。
【課題を解決するための手段】
【0014】この考案では前記の課題を解決するため
に、アウターレースの外側面に付設する波形のリング状
の板ばねの、アウターレースに接する部分の内径側に凸
部を設け、この凸部と、アウターレースの側板の外周縁
から延出された折り曲げ部によって係止し、両者を一体
構造としたものである。
【作用】
【0015】ワンウェイクラッチにおいて、アウターレ
ースの外側面とハウジングの内壁面に波形のリング状板
ばねを介装して、その摩擦力を空転時のアウターレース
にかかる引きずりトルクより大きくし、空転時における
アウターレースの移動を防止するが、この考案では、波
形のリング状板ばねの内径部に凸部を設け、側板から延
出した折り曲げ部によって係止されているので、両者は
一体化され、ワンウェイクラッチの組み付けの際、バネ
が部品に既に一体化されているので、ユーザ側でワンウ
ェイクラッチを組み付けるとき、バネを取り付ける工数
が減少する。
【0016】
【実施例】図1はこの考案のワンウェイクラッチの側面
図、図2は図1のX−X断面図、図3はこの考案の波形
のリング状板ばねを示している。
【0017】図3(a)はリング状板ばね40の側面
図、図3(b)は正面図であって、リング状板ばね40
は、アウターレース10に接する部分の内径側に凸部4
2が設けられている。(すなわち、図3(a)におい
て、波頂のA,C,E,………の側がアウターレース1
0に接している。)
【0018】図2に示す如く、側板60からはその外周
に折り曲げ部62が延出され、それによってリング状板
ばね40の凸部42を係止し、板ばねがアウターレース
10と一体構造になっている。
【0019】ワンウェイクラッチとしての構造は図14
ないし図17と同じであるので、説明は省略する。
【0020】図4はハウジング30に取り付けられた状
態を示し、リング状の板ばね40はアウターレース10
とハウジング30の内壁面の間に介装され、両者を圧接
している。そして、板ばね40の内径側の凸部42は、
アウターレース10に取り付けられた側板60から延出
された折り曲げ部52によって係止され、アウターレー
ス10とリング状の板ばね40は一体構造となってい
る。100は前記の如くスナップリングである。板ばね
によってハウジング30にアウターレース10が圧接さ
れた時の回転方向の摩擦トルクは、ワンウェイグラッチ
の空転時のアウターレースにかかる引きずりトルクより
大きくしなければならない。
【0021】もっともワンウェイクラッチの組み付け
後、最初にロック状態に入ったときのみ、図17で示し
たようにアウターレース10もロック方向(図のR
向)に動き、面Aと面Aが衝接するが、次に空転状
態に入っても、板ばね40の摩擦力によりアウターレー
スは図16の矢印R方向には回動せず、ロック時も空
転時も図17の状態に保たれ、最初の1回だけ衝接した
音が出るのみで、その後は異常音も振動も発生しない。
【0022】図5,6,7は、リング状板ばねの異なる
形状の例を正面図で示すもので、図5に示す例では、凸
部42の先端をさらに90°曲げた部分44を全周に廻
したもので、図6に示すものは、凸部42の先端部分の
みを90゜曲げた部分を44としたものである。図7に
示す例では、この90°曲げた部分44を若干凸部42
の左右に延長したものである。
【0023】図8以下は図5ないし図7に示した波形の
リング状板ばね40を取り付ける色々な例を示したもの
である。図8ないし図13では何れの図でも10はアウ
ターレース、40はリング状板ばね、42は凸部、44
は凸部42をさらに曲げた部分、60は側板、62は折
り曲げ部、30はハウジング、34はばね押え部、10
0はスナップリングをそれぞれ示している。
【0024】図8の例では曲げ部44と折り曲げ部62
とが衝接されている。
【0025】図9の例では側板60に折り曲げ部を設け
ず、曲げ部44の先端を側板60の外周縁が係止してい
る。
【0026】図10の例では、曲げ部44の上方を折り
曲げ部62が押えて係止している。
【0027】図11の例では、図10とやや異なり、曲
げ部44と折り曲げ部が直角に曲げられておらず、斜め
になって係合している。
【0028】図12の例では、曲げ部44の先端がさら
に90°曲げられて曲げ部46となっており、側板60
は折り曲げ部を有していない。それで曲げ部46と側板
60の外周縁とが係合している。
【0029】図13の例では側板60の折り曲げ部62
が外方に曲げられ、板ばね40の曲げ部46とインロー
式に係合している。
【0030】
【考案の効果】この出願の考案は、前記のような構成で
あって、空転時にアウターレースの移動を摩擦力で防ぐ
リング状の板ばねがワンウェイクラッチの部品と一体構
造となっているので、ユーザ側でワンウェイクラッチの
組み付けの際、工数が減り、容易に組み付けが出きるよ
うになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この考案のワンウェイクラッチの側面図
【図2】 図1のX−X断面図
【図3】 (a)は、この考案の波形のリング状板ば
ねの側面図、(b)は、この考案の波形のリング状板ば
ねの正面図
【図4】 リング状板ばねを組み付けた状態の断面図
【図5】 リング状板ばねの異なる例の正面図
【図6】 リング状板ばねの異なる例の正面図
【図7】 リング状板ばねの異なる例の正面図
【図8】 リング状板ばねの取り付けの異なる態様を
示す断面図
【図9】 リング状板ばねの取り付けの異なる態様を
示す断面図
【図10】 リング状板ばねの取り付けの異なる態様を
示す断面図
【図11】 リング状板ばねの取り付けの異なる態様を
示す断面図
【図12】 リング状板ばねの取り付けの異なる態様を
示す断面図
【図13】 リング状板ばねの取り付けの異なる態様を
示す断面図
【図14】 従来のワンウェイクラッチの側面図
【図15】 図14のX−X断面図
【図16】 従来のワンウェイクラッチの作動態様の説
明図
【図17】 従来のワンウェイクラッチの作動態様の説
明図
【図18】 アウターレースの移動防止に圧縮ばねを用
いた例の説明図
【図19】 リング状板ばねを用いるためのアウターレ
ースの形状を示す断面図
【図20】 ハウジングとアウターレースの間にリング
状板ばねを介装した状態を示す断面図
【図21】 (a)は、リング状板ばねの側面図、
(b)は、リング状板ばねの正面図
【符号の説明】
10 アウターレース 12 スプライン突起 14 内方カム 16 切欠 20 インナーレース 30 ハウジング 32 スプライン溝 34 ばね押え凸部 40 波形リング状板ばね 42 ばねの凸部 44,46 曲げ部 50 ローラ 60 側板 62 折り曲げ部 70 スプリング 80 スプリング取り付け板 90 圧縮ばね 100 スナップリング

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワンウェイクラッチのアウターレース
    の固定構造において、アウターレース10の外側面とハ
    ウジング内壁面との間に、軸方向に波形を有するリング
    状板ばね40を両者に圧接させて介装できるように、リ
    ング状板ばね40をアウターレース10の外側面に付設
    し、アウターレースの外側面に接する部分の内径側に凸
    部42が設けられており、この凸部42が、アウターレ
    ース10の側面に取り付けられた側板60の外周縁から
    延出された折り曲げ部62によつて係止されることによ
    り、アウターレース10とリング状板ばね40を一体構
    造とし、リング状板ばね40をワンウェイクラッチ組立
    部品の一部として組み込んだことを特徴とするワンウェ
    イクラッチのアウターレースの固定構造。
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