JPH0639147Y2 - 電磁クラツチ・ブレーキ - Google Patents

電磁クラツチ・ブレーキ

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JPH0639147Y2
JPH0639147Y2 JP1987152318U JP15231887U JPH0639147Y2 JP H0639147 Y2 JPH0639147 Y2 JP H0639147Y2 JP 1987152318 U JP1987152318 U JP 1987152318U JP 15231887 U JP15231887 U JP 15231887U JP H0639147 Y2 JPH0639147 Y2 JP H0639147Y2
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JP1987152318U
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JPS6457428U (ja
Inventor
千秋 福永
Original Assignee
神鋼電機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は騒音を生じないようにした簡単な構成の電磁ク
ラツチ又は電磁ブレーキの改良に関するものである。
(従来の技術) 騒音をほとんど生じないようにすることを目的として考
案された電磁クラツチ又は電気ブレーキとしては,同一
出願人による実公昭50−15092号公報「騒音を生じない
電磁クラツチ又は電磁ブレーキ」がある。以下,上記考
案を「従来の技術」という。
電磁クラツチ又は電磁ブレーキのインナーデイスクとハ
ブとはそれぞれ通常スプライン結合されているが,各イ
ンナーデイスクとハブのかみ合つている各スプライン歯
相互間には微小ではあるがすき間が存在するため,駆動
軸に回転方向の振動が含まれていると,各インナーデイ
スクがハブ上で回転方向に振動し,かみ合つている各ス
プライン歯が衝突を繰り返すため,電磁クラツチ又は電
磁ブレーキの空転中にスプライン歯の部分から騒音を発
生する。この騒音は単相誘導電動機等の回転数に変動の
多い電動機を原動機として使用した電磁クラツチ又は電
磁ブレーキの場合にしばしば発生し,使用者に不安感と
不快感を与えるため,かかる騒音を低減することが望ま
れていた。
上記従来の考案は,このような要望にこたえるもので,
相互にスプライン結合するインナーデイスクとハブとの
各一方側において,両者にわたつてばねを装着すること
により上記インナーデイスクを上記ハブに押し付けるよ
うに偏心させるように構成したことを特徴とする電磁ク
ラツチ又は電磁ブレーキである。
以下図示する第1ないし第2の各実施例について上記従
来の考案を具体的に説明する。なお,各図とも簡単のた
め従来の考案の要旨と直接関係のあるインナーデイスク
とハブの部分のみをとり出して描き他の部分の図示を省
略したが他の部分は公知のものと均等な構成である。
第4図は従来の考案の第1の実施例を示すもので,同図
中,1は駆動軸,2は軸1に嵌め込まれたハブで,ハブ2の
外周部にはスプライン歯3が全周にわたつて形成してあ
る。4はインナーデイスクで,その内周部にはハブ2の
スプライン歯3とかみ合うスプライン歯5で全周にわた
つて形成されており、この各スプライン歯3,5を相互に
かみ合わせるようにしてハブ2に対しインナーデイスク
4がスプライン結合される。以上は公知の構造である。
6は逆U字状のばねで,図示のようにインナーデイスク
4の一方側,例えば上方側の内周部を軸方向に貫通する
孔7にその上辺部6aを挿入し,その下辺部6a′はハブ2
の対向するスプライン歯3の谷部に当てがうようにす
る。
従来の考案の第1の実施例は上記のように構成される。
次にその作用を説明する。上記ハブ2とインナーデイス
ク4とを備えた電磁クラツチ又は電磁ブレーキはそのイ
ンナーデイスク4の上方側とハブ2にわたつてばね6を
設けたため,ばね6のばね圧によつてインナーデイスク
4全体が上方に持ち上げられて偏心し,ハブ2に対し押
し付けられる。したがつてインナーデイスク4がアウタ
ーデイスク(図示せず)と接触しない,いわゆる電磁ク
ラツチ又は電磁ブレーキの空転中には,インナーデイス
ク4とハブ2の各スプライン歯が必ず一定の2個所で接
触することになつてインナーデイスク4が振動しないよ
うに拘束するから上記各スプライン歯の部分で騒音を発
生することはない。
第5図は従来の考案の第2の実施例を示すもので,イン
ナーデイスクが2枚のいわゆる多板式の場合のばねの設
置例を示す。第5図のものでは,2枚のインナーデイスク
4a1,4a2の一方側,例えば上方側に対し7字状の各別の
ばね6a1,6a2を図示のようにハブ2間にわたつて設けた
ものである。この場合,各ばね6a1,6a2の下方端はハブ
2に固着され,各上方端は各インナーデイスク4a1,4a2
に対し設けた軸方向の貫通孔7a1,7a2に挿入されている
から,各ばね6a1,6a2の上端部の有する上向きのばね圧
によつて各インナーデイスク4a1,4a2を上方に持ち上げ
るようにして,ハブ2に対し押し付けるものである。
従来の考案は上記のようにスプライン結合するインナー
デイスクとハブの一方側において両者にわたつてばねを
装着することによりインナーデイスクを偏心させるよう
にしたものである。したがつて従来の考案は,それ以前
のものに対しばねを装着するだけの極めて簡単な構成に
もかかわらずインナーデイスクのばね圧によるハブへの
押し付けの故に両者がかみ合うスプライン部分における
騒音はほとんど発生しないという優れた特徴を有する。
(考案が解決しようとする問題点) 従来の考案は,ばねによりインナーデイスクをハブへ押
し付けることによりバツクラツシユ音を低減することは
できる。ただし,振動が強くなるのに応じてばね圧を強
くしなければ十分な効果を期待できないが,ばね圧を強
くするに従い,空転中もインナーデイスクが相手板に強
く接触するようになり,スプライン音は低減するもの
の,代わりにデイスクの摺り音が発生するようになると
いう欠点がある。
本考案は振動の強さに応じてばね圧を強くしインナーデ
イスクとハブを強く押し付けてもインナーデイスクの摺
り音が発生する恐れのない電磁クラツチ・ブレーキを提
供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 相互にスプライン結合するインナーデイスクとハブとに
おいて、上記ハブの穴に装着されたばねによつて押圧さ
れる球状の押圧子により上記インナーデイスクは偏心し
て上記ハブに押し付けられ上記インナーデイスクと上記
ハブとは両者の間に介在する球状の押圧子と転り摩擦を
するように構成する。
(作用) インナーデイスクのばね圧によるハブへの押し付けの故
に,インナーデイスクを偏心させ,インナーデイスクと
ハブがかみ合うスプライン部分における騒音は発生しな
い。また,インナーデイスクは押圧子と転り摩擦をし,
ハブやばねと滑り摩擦をしないため,ばね圧を十分強く
しても良好な摺動が得られる。したがつて,インナーデ
イスクの摺り音発生なしにばね圧を十分強くし,スプラ
イン音を消すことができる。
(実施例) 本考案の実施例を第1図ないし第3図について説明す
る。なお,各図とも簡単のため本考案の要旨と直接関係
のあるインナーデイスクとハブの部分のみをとり出して
描き他の部分の図示を省略したが,他の部分は公知のも
のと均等な構成にすればよい。第1図は正面断面図,第
2図は側面断面図,第3図は製作要領図である。図にお
いて,8はインナーデイスク,9は押圧子,10はハブ,10aは
ハブの軸穴,10bはハブのかしめ部,11はばね,12は工具,1
2aは工具の着磁部である。第1図及び第2図に示すよう
に,インナーデイスク8は球状の押圧子9を介してハブ
10に装着されたばね11によつて押圧せられ,インナーデ
イスク8は偏心してハブ10に押し付けられる。したがつ
て,従来の考案と同様にインナーデイスク8とハブ10の
各スプライン歯が必ず一定の2個所で接触することにな
つて,インナーデイスク8が振動しないように拘束する
から上記各スプライン歯の部分で騒音を発することはな
い。インナーデイスク8は押圧子9と転り摩擦をし,ハ
ブやばねと滑り摩擦をしないため,ばね圧を十分強くし
ても良好な摺動が得られる。したがつてインナーデイス
クの摺り音を発生することなく,ばね圧を十分強くし,
スプライン音を消すことができる。
第3図に示すように,工具12で押圧子9をハブ10へ装着
するが,工具の着磁部12aに押圧子9を吸着してハブ10
の穴に挿入するとき,工具12は自動的に穴の入り口をか
しめ,ハブのかしめ部10bが押圧子9の抜け止め作用を
するので簡単安価に製作することができる。
なお,上記実施例ではハブ10の穴1個所に1個の押圧子
を装着した例を示したが,1個所に押圧子を2〜3個装着
することにより摺動抵抗を極めて小さくすることもでき
る。
(考案の効果) 本考案は次のように極めて優れた効果がある。
(1)インナーデイスクと押圧子が転り摩擦をし,ハブ
やばねと滑り摩擦をしないため,ばね圧を十分強くして
も良好な摺動が得られる。したがつて,インナーデイス
クの摺り音発生なしにばね圧を十分強くしスプライン音
を消すことができる。
(2)工具で押圧子をハブへ装着するとき,自動的に穴
の入り口をかしめて抜け止めとするので簡単安価に製作
することができる。
(3)使用時に別途ばねを装着するような手間を要しな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の正面断面図,第2図は第1図
の実施例の側面断面図,第3図は第1図の実施例の製作
要領図,第4図は従来の考案の第1の実施例を示す縦断
正面図,第5図は従来の考案の第2の実施例を示す縦断
正面図である。 8:インナーデイスク,9:押圧子, 10:ハブ,11:ばね。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】相互にスプライン結合するインナーデイス
    ク(8)とハブ(10)とにおいて、上記ハブ(10)の穴
    に装着されたばね(11)によつて押圧される球状の押圧
    子(9)により上記インナーデイスク(8)は偏心して
    上記ハブ(10)に押し付けられ、上記インナーデイスク
    (8)と上記ハブ(10)とは両者の間に介在する球状の
    押圧子(9)と転り摩擦をするように構成したことを特
    徴とする電磁クラツチ・ブレーキ。
JP1987152318U 1987-10-05 1987-10-05 電磁クラツチ・ブレーキ Expired - Lifetime JPH0639147Y2 (ja)

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JPS6457428U JPS6457428U (ja) 1989-04-10
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60107638U (ja) * 1983-12-26 1985-07-22 三木プ−リ株式会社 無励磁作動型電磁ブレ−キの消音装置
JPS6296129U (ja) * 1985-12-05 1987-06-19
JPS62166336U (ja) * 1986-04-11 1987-10-22

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