JPH0722493Y2 - 電磁クラツチ - Google Patents

電磁クラツチ

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JPH0722493Y2
JPH0722493Y2 JP1990000356U JP35690U JPH0722493Y2 JP H0722493 Y2 JPH0722493 Y2 JP H0722493Y2 JP 1990000356 U JP1990000356 U JP 1990000356U JP 35690 U JP35690 U JP 35690U JP H0722493 Y2 JPH0722493 Y2 JP H0722493Y2
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JP
Japan
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rotor
sheet metal
peripheral surface
electromagnetic clutch
metal pulley
Prior art date
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Application number
JP1990000356U
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English (en)
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JPH0391536U (ja
Inventor
昌良 萩原
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Ogura Clutch Co Ltd
Original Assignee
Ogura Clutch Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は励磁コイルに通電したり通電を解いたりするこ
とにより回転トルクの伝達を断接する電磁クラッチに関
するものである。
〔従来の技術〕
電磁クラッチは、環状溝内に励磁コイルが内設されたヨ
ークと、このヨークに遊装された断面コ字状の環状溝を
有するロータと、このロータの反開口端側の摩擦面に対
向する摩擦面を備えばね部材で支持されたアーマチュア
とで構成されており、回転伝達の解放時には、ロータの
摩擦面とアーマチュアの摩擦面との間に所定のエアギャ
ップが形成される。
このように構成されていることにより、励磁コイルに電
圧が印加されて磁束が発生すると、その磁気吸引力によ
りロータとアーマチュアとがばね部材のばね力に抗して
磁気結合され、回転トルクが伝達される。また、この状
態から励磁コイルへの電圧印加が解かれると、ばね部材
のばね力でアーマチュアの摩擦面とロータの摩擦面とが
離間し、回転トルクの伝達が断たれる。
ところで、この種の電磁クラッチのうち、例えばカーエ
アコン等に設けられる電磁クラッチは、板金製のVプー
リ(以下板金プーリという)を備えており、この板金プ
ーリは、板材を深絞りしたカップ状半完成品の円筒状周
壁にベルト溝を転造したものであって、その底側円筒部
は、取付けフランジ部としてロータの周面に嵌合,溶着
されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来の電磁クラッチにおいて
は、上記のようにプーリが薄い板材をプレス加工するこ
とによって形成されているので、剛性不足となってねじ
り共振現象が発生することがあり、この状態でアーマチ
ュアがロータに吸着されてこれら両部材が摩擦係合する
と、アーマチュア,ロータ,板金プーリの各振動が共鳴
することにより不快な可聴音(以下鳴き音という)が発
生するという問題がある。
本考案は以上のような点に鑑みなされたもので、鳴き音
の発生原因である板金プーリの剛性不足を改善して鳴き
音を小さくすることを可能にした電磁クラッチを提供す
ることを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
このような目的を達成するために本考案では、周壁にベ
ルト溝が形成された板金プーリの円筒状底部をロータの
周面に嵌合固着し、この板金プーリの周壁開口側のベル
ト溝底部を前記ロータの周面からの突出部材で支持させ
た。
〔作用〕
励磁コイルに電圧が印加されて磁束が発生すると、その
磁気吸引力によりロータとアーマチュアとがばね部材の
ばね力に抗して磁気結合され、回転トルクが伝達され
る。この状態から励磁コイルへの電圧印加が解かれる
と、ばね部材のばね力でアーマチュアの摩擦面とロータ
の摩擦面とが離間し、回転トルクの伝達が断たれる。こ
のように動作する電磁クラッチにおいては、ロータの周
面に固着された板金プーリの周壁開口側のベルト溝底部
がロータ側に支持されているので、板金プーリの剛性不
足が解消され、鳴き音が小さくなる。
〔実施例〕
第1図は本考案に係る電磁クラッチの実施例を示す縦断
面図であって、本実施例は本考案をエンジンとコンプレ
ッサとの間の動力伝達遮断用に実施した例を示してい
る。図において、エンジン側に固定されたヨーク1は、
軸線方向に開口する断面コ字形の環状に形成されてお
り、その環状溝1a内には、環状に形成されて電源に接続
された励磁コイル2が樹脂で固定されて内設されてい
る。また、エンジン側のノウズ部3には、全体を符号4
で示すロータが軸受5を介し回転自在に支持されてお
り、このロータ4は、外極4aと内極4b、および断磁部と
してのスリット6を有する基板4cとで、ヨーク1の環状
部を係入させる断面コ字形の環状に一体形成されてい
る。
全体を符号7で示すものは図示しないコンプレッサ側の
Vプーリと駆動連結された板金プーリであって、薄い板
金を深絞り状にプレス加工することにより一方へ開口す
るカップ状に形成されており、その周壁部7aには、コン
プレッサ側のVプーリに一端を添接されたVベルトの他
端を添接させるベルト溝7bが設けられている。このよう
に構成された板金プーリ7の円筒状底部7cは、ロータ4
の周面である外極4aの周面に嵌合されて溶着されてお
り、板金プーリ7とロータ4とが一体回転するように構
成されている。
そして、板金プーリ7を構成する周壁部7aの開口側のベ
ルト溝7b底部は、ロータ4の周面からの突出部材として
のリング8によって支持されている。このリング8は金
属材料により断面L字形の環状に形成されていて、板金
プーリ7の開口端から圧入されており、突起4dで移動を
規制されたのち、かしめ片4eによってかしめられて抜け
止めされている。
一方、エンジン側から突出されている回転軸9の先端部
には、アーマチュアハブ10がスプライン嵌合とボルト1
1,シム11a,当て板11bとで固定されており、このアーマ
チュアハブ10には、ロータ4と摩擦面同士を対向させた
アーマチュア12が板ばね13で弾持されている。
以上のように構成された電磁クラッチの動作を説明す
る。エンジンの回転軸9が回転しているときに励磁コイ
ル2に電圧が印加されると、外極4aからアーマチュア12
を迂回し内極4bを経て外極4aに戻る径路で磁束が発生す
るので、その磁気吸引力によりアーマチュア12が板ばね
13のばね力に抗してロータ4の摩擦面に磁気吸着され、
回転軸9の回転が、アーマチュアハブ10とアーマチュア
12とを介してロータ4に伝達され、ロータ4と一体の板
金プーリ7のベルト溝7bに張架されたベルトでコンプレ
ッサに伝達される。
この状態から励磁コイル2への電圧印加が解かれて磁束
が消滅すると、アーマチュア12が板ばね13のばね力でロ
ータ4の摩擦面から離間し、回転トルクの伝達が断たれ
てコンプレッサが停止する。
板金プーリ7の回転時には、これが薄い板材で形成され
ていることにより、剛性不足となってねじり共振現象が
発生しようとするが、本装置においては、板金プーリ7
の周壁部7aのベルト溝7b底部がリング8によってロータ
4の周面に支持されていることにより、剛性が増大され
るので、共振現象が発生することが少なく、鳴き音の発
生が少なくなる。
第2図,第3図,第4図はそれぞれ本考案の他の実施例
を第1図に対応して示す電磁クラッチの縦断面図であ
り、また第5図は本考案の他の実施例を示す電磁クラッ
チ上半部の縦断面図である。これらの図において第1図
と同符号を付したものはこれと同構成であるから、その
説明を省略し、構成の異なる部材についてのみ説明す
る。先ず第2図に示す実施例においては、ロータ4周面
からの突出部材としてのリング14が断面コ字形の環状に
形成されてロータ4の周面と板金プーリ7の周壁部7aの
ベルト溝7b底部との間に圧入されており、第1図に示す
実施例において設けられていた突起4dとかしめ片4eが設
けられていない。板金プーリ7の剛性が増大することは
第1図に示す実施例と同じである。
次に第3図に示す実施例においては、複数個の切欠き15
aを有する突出部材としてのフランジ15が、ロータ4の
外極4aに一体形成されていて、板金プーリ7は開口端側
のベルト溝7b底部がこのフランジ15の外周面に圧入され
ており、こうすることにより板金プーリ7の剛性が増大
することは前記各実施例と同じである。
さらに第4図に示す実施例においては、ロータ4周面か
らの突出部材としてのリング16が断面ほゞZ字形の環状
に形成されてロータ4の周面と板金プーリ7の周壁部7a
のベルト溝7b底部との間に圧入されている。板金プーリ
7の剛性が増大することは前記各実施例と同じである。
また、この実施例においては、樹脂材により円板状に形
成されたカバー17がリング16の円筒部に被冠されてお
り、こうすることにより、アーマチュア12がロータ4に
磁気吸着されるときに発する金属部材同志の当打音が外
部に拡散しないように構成されている。
さらに、第5図に示す実施例においては、ロータ4周面
からの突出部材としての断面略N字形の環状なリング18
が板金プーリ7に形成されており、このリング18は、ロ
ータ4の周面と板金プーリ7の周壁部7aのベルト溝7b底
部に嵌合された状態で内周円をロータ4の周面に溶着さ
れている。板金プーリ7の剛性が増大することは前記各
実施例と同じである。なお、リング18の内周部を絞り加
工により円筒状に形成し、この円筒部をロータ4の周面
へ圧入するようにしてもよい。
〔考案の効果〕
以上の説明により明らかなように本考案によれば電磁ク
ラッチにおいて、周壁にベルト溝が形成された板金プー
リの円筒状底部をロータの周面に嵌合固着し、この板金
プーリの周壁開口側のベルト溝底部を前記ロータの周面
からの突出部材で支持させたことにより、板金プーリの
剛性不足が解消され、充分な剛性が得られるので、板金
プーリが回転した場合のねじり共振現象による不快な可
聴音の発生が減少し、作業環境が良化される。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本考案に係る電磁クラッチをエン
ジンとコンプレッサとの間の動力伝達,遮断用に実施し
た例を示し、第1図はその縦断面図、第2図,第3図,
第4図はそれぞれ本考案の他の実施例を第1図に対応し
て示す電磁クラッチの縦断面図、第5図はさらに本考案
の他の実施例を示す電磁クラッチ上半部の縦断面図であ
る。 4……ロータ、7……板金プーリ、7a……周壁部、7b…
…ベルト溝、7c……円筒状底部、8,14,16,18……リン
グ、15……フランジ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】周壁にベルト溝が形成された板金プーリの
    円筒状底部をロータの周面に嵌合固着し、この板金プー
    リの周壁開口側のベルト溝底部を前記ロータの周面から
    の突出部材で支持させたことを特徴とする電磁クラッ
    チ。
JP1990000356U 1990-01-09 1990-01-09 電磁クラツチ Expired - Lifetime JPH0722493Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990000356U JPH0722493Y2 (ja) 1990-01-09 1990-01-09 電磁クラツチ

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JP1990000356U JPH0722493Y2 (ja) 1990-01-09 1990-01-09 電磁クラツチ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0391536U JPH0391536U (ja) 1991-09-18
JPH0722493Y2 true JPH0722493Y2 (ja) 1995-05-24

Family

ID=31504309

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990000356U Expired - Lifetime JPH0722493Y2 (ja) 1990-01-09 1990-01-09 電磁クラツチ

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS559727Y2 (ja) * 1975-01-24 1980-03-03
JPS58109635U (ja) * 1982-01-22 1983-07-26 三菱電機株式会社 電磁連結装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0391536U (ja) 1991-09-18

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