JPH043133Y2 - - Google Patents

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JPH043133Y2
JPH043133Y2 JP1987004154U JP415487U JPH043133Y2 JP H043133 Y2 JPH043133 Y2 JP H043133Y2 JP 1987004154 U JP1987004154 U JP 1987004154U JP 415487 U JP415487 U JP 415487U JP H043133 Y2 JPH043133 Y2 JP H043133Y2
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armature
rotor
friction surface
annular
excitation coil
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、駆動用エンジンと車両用空気調和装
置のコンプレツサーとの動力の伝達を断続する電
磁クラツチに関し、そのロータの摩擦面へのコン
プレツサーオイルの侵入防止に係る。
[従来の技術] 一般に電磁クラツチ200は、第3図に示すご
とく、入力プーリ330が駆動用エンジンのクラ
ンクシヤフト(図示せず)と駆動用ベルト(図示
せず)を介して連結されている。この入力プーリ
330は、側端面370に半径方向に伸びる摩擦
面380を有するロータ300の外周部に溶接さ
れている。このロータ300の摩擦面380に
は、磁路を形成するためのスリツト650を形成
したアーマチユア600が対向して設けられてい
る。またロータ300内には、励磁コイル500
を有するステータハウジング400を具備する。
このアーマチユア600は、板ばね700を介し
て車両用空気調和装置のコンプレツサーの入力軸
620に一体的に連結されたハブ640を連結し
ている。このように構成された電磁クラツチ20
0は、ロータ300、アーマチユア600から励
磁コイル500の磁気回路を構成している。
[考案が解決しようとする問題点] このような電磁クラツチ200は、コンプレツ
サーオイル(以下オイルと略す)が漏れて、コン
プレツサーハウジング800を経てリングシール
ド900に溜つたオイルが漏れ出るか、あるいは
入力軸620の先端部より飛散し、アーマチユア
600のスリツト650よりロータ300の摩擦
面380とアーマチユア600の摩擦面との間に
侵入したり、ロータ300およびアーマチユア6
00の内周側より直接ロータ300の摩擦面38
0とアーマチユア600の摩擦面との間に侵入し
たりするなどの可能性があつた。
このため、励磁コイル500が通電されて、ア
ーマチユア600がロータ300の摩擦面380
に吸着されているとき、ロータ300の摩擦面3
80とアーマチユア600の摩擦面との間に滑り
が発生する。このとき、ロツクセンサが作動し、
励磁コイル5の通電を遮断して、ロータ300と
アーマチユア600とが離脱する。しかるに励磁
コイル500への通電を遮断すると今度は、空気
調和装置が作用しなくなるという問題点がある。
本考案は、ロータの摩擦面とアーマチユアの摩
擦面との間へのオイルの侵入を確実に防止する電
磁クラツチの提供を目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本考案は、回転軸回りに自転自在に配設され、
側端面に摩擦面を有する環状のロータと、 このロータの摩擦面に対向して配設され、一方
の側端面に前記ロータの摩擦面に摩擦係合する摩
擦面、および磁路を形成する複数のスリツトを有
する環状のアーマチユアと、 前記ロータおよび前記アーマチユアの内周側に
設けられ、オイルを溜めるリングシールドと、 通電時に、前記アーマチユアを前記ロータに吸
着移動させる励磁コイルと、 前記アーマチユアの他方の側端面に取り付けら
れ、前記アーマチユアのスリツトを閉塞すると共
に、内周部が前記アーマチユアの内周と前記リン
グシールドの外周との間に臨むように折曲げられ
た環状の非磁性閉塞部材と を備えた技術手段を採用した。
[作用] リングシールドに溜まつたオイルが洩れ出る
か、あるいは回転軸を伝つてきたオイルが回転軸
より飛散しても、アーマチユアの他方の側端面に
取り付けられた閉塞部材がアーマチユアのスリツ
トを閉塞しているので、アーマチユアのスリツト
を通つてロータの摩擦面とアーマチユアの摩擦面
との間へオイルが侵入することを防げる。
また、閉塞部材の内周部が、アーマチユアの内
周とリングシールドの外周との間に臨むように折
曲げられているので、ロータおよびアーマチユア
の内周部側からロータの摩擦面とアーマチユアの
摩擦面との間へオイルが直接侵入することも防げ
る。
[発明の効果] ロータの摩擦面とアーマチユアの摩擦面との間
へのオイルの侵入を確実に防止することができる
ので、ロータの摩擦面とアーマチユアの摩擦面と
の間の滑りの発生を防止することができ、且つロ
ツクセンサの誤動作を防止することができる。
また、閉塞部材が非磁性であるので、アーマチ
ユアの磁路を形成するスリツトの磁気漏洩防止と
いう機能を何ら妨害することはない。
[実施例] 本考案の電磁クラツチを第1図および第2図に
示す一実施例に基づき説明する。
第1図および第2図は電磁クラツチを示した図
である。
1は自動車用空気調和装置のコンプレツサーの
ハウジングを示す。2は本考案にかかる電磁クラ
ツチを示し、本実施例の電磁クラツチ2は、コン
プレツサーと駆動源である駆動用エンジンとの動
力の伝達を断続する。
3はロータを示し、駆動用エンジンのクランク
シヤフトに連結した駆動用ベルトが掛け渡される
入力プーリ30が溶接等により外周部31に一体
的に連結されている。このロータ3は、ベアリン
グ32によりコンプレツサーのハウジング1の円
筒状部11の外周部12上に回転自在に支持され
ている。またこのロータ3の円環板部33には、
4極磁路を形成するためのスリツト34,35を
軸方向(後記する回転軸であるコンプレツサーの
入力軸に平行する方向で第1図においては左右方
向)に、かつ周状に列設している。また円環板部
33の内周部には、オイル溜めであるリングシー
ルド13を取付けている。
このロータ3の凹所36の空間には、微小間隙
を介して断面がコの字型のステータハウジング4
が収納されている。このステータハウジング4
は、円環板状の固定プレート41を介してコンプ
レツサーのハウジング1に固定されている。ステ
ータハウジング4内に設けられた励磁コイル5
は、通電時にアーマチユア6をロータ3に吸着移
動させて、アーマチユア6をロータ3に動力伝達
可能に摩擦連結する。さらにロータ3は、側端面
37に周状摩擦面38を有している。この摩擦面
38には、微小間隙を介してアーマチユア6が対
向設置されている。またこの摩擦面38には、環
状の摩擦材39が接着等により固定されている。
アーマチユア6は、鉄系の磁性材料で環状に形
成されており、複数のリベツト61でアーマチユ
ア6に固着されたばね手段である複数の板ばね7
を介してコンプレツサーの入力軸62に固着され
た円環状のハブ63の円環板部64に連結してい
る。アーマチユア6は、円環板部33のスリツト
34,35に応じて等間隔に磁路を形成するため
のスリツト65を軸方向に、かつ周状に列設して
いる。スリツト65はアーマチユア6の摩擦面6
6と側端面67とを貫通して形成されている。
板ばね7は、略L字型で、一方側71にリベツ
ト61が挿通する穴72を形成し、他方側73に
リベツト68が挿通する穴74およびアーマチユ
ア6側に突出した突出部75を形成している。
板ばね7とハブ63とは、リベツト68により
連結している。またリベツト61により、アーマ
チユア6と板ばね7との間には、アーマチユア6
のスリツト65を閉塞する閉塞部材である円環板
状プレート8が固着されている。
円環板状プレート8は、オーステナイト・ステ
ンレス鋼など約12%のMnと場合によつては少量
のNiを含有する鋼の非磁性材料で、外周部81
に第1図において右側にやや折曲げられた折曲部
82および凹所83を交互に形成している。この
凹所には、板ばね7の一方側71の端部76が入
り込む。また円環板状プレート8の内周部84に
は、アーマチユア6の内周面69に沿うように、
すなわち、アーマチユア6の内周面69とリング
シールド13の外周面との間に臨むように折曲げ
られた折曲部85が形成されている。この折曲部
85は、ロータ3およびアーマチユア6の内周側
からロータ3の摩擦面38とアーマチユア6の摩
擦面66との間へオイルが直接侵入することを防
ぐ。さらに円環板状プレート8は、リベツト61
を挿通する穴86を形成している。
これらロータ3、ステータハウジング4および
アーマチユア6から励磁コイル5の磁気回路9を
構成する。
本実施例の電磁クラツチ2の作用を図に基づき
説明する。
励磁コイル5に電圧が印加され、この励磁コイ
ル5が磁束を発生する、アーマチユア6が板ばね
7の付勢力に打ち勝つてロータ3の摩擦面38に
吸着される。これにより、ロータ3の回転運動が
アーマチユア6→板ばね7→ハブ63に伝達され
る。一方、励磁コイル5への通電を遮断すれば、
板ばね7の付勢力によりアーマチユア6がロータ
3より離脱して、第1図に示す位置に復帰するた
め、コンプレツサーの入力軸62への回転運動が
遮断される。
ところで、電磁クラツチ2は、長期間使用する
とオイルが漏れて、コンプレツサーのハウジング
1を経てリングシールド13に溜つたオイルが洩
れ出るか、あるいはコンプレツサーの入力軸62
の先端部より飛散し、アーマチユア6の側端面6
7および内周面69に被着する。
従来のものでは、オイルがスリツト65を通つ
てアーマチユア6の摩擦面66とロータ3の摩擦
面38との間に侵入する。そして、励磁コイル5
が通電されているときには、ロータ3の摩擦面3
8とアーマチユア6の摩擦面66との間に滑りが
発生し、ロツクセンサが作動し、励磁コイル5の
通電を遮断して、ロータ3とアーマチユア6とが
離脱する。ここで、ロツクセンサとは、コンプレ
ツサーのロツク時、ロータ3とアーマチユア6と
の焼き付きを防止するために、駆動用エンジンの
クランクシヤフトの回転速度とコンプレツサーの
入力軸62の回転速度とが、所定の条件下ではな
いとき、励磁コイル5の通電を遮断する装置であ
る。しかるにこの場合には、空気調和装置が作用
しなくなるという問題点がある。
よつて本実施例では、円環板状プレート8をア
ーマチユア6のスリツト65を閉塞するように取
付けることによつて、スリツト65を通つてロー
タ3の摩擦面38とアーマチユア6の摩擦面66
との間へオイルが侵入することを防いでいる。
また、円環板状プレート8の内周部84に形成
された折曲部85によりロータ3およびアーマチ
ユア6の内周側からロータ3の摩擦面38とアー
マチユア6の摩擦面66との間へオイルが直接侵
入することを防いでいる。
このため、ロータ3の摩擦面38とアーマチユ
ア6の摩擦面66との間の滑りの発生を防止で
き、ロツクセンサの誤作動を防止できる。よつて
空気調和装置が作用しなくなるということはな
い。
また円環板状プレートが非磁性体製であるの
で、アーマチユア6のスリツト65の磁気漏洩防
止という機能を何ら妨害するものではない。
本実施例では、閉塞部材に円環板状プレートを
用いたが、閉塞部材に非磁性体製の詰め物を用い
てアーマチユアのスリツトに詰め込んでも良い。
本実施例では、本考案を駆動用エンジンと車両
用空気調和装置のコンプレツサーとの動力の伝達
を断続する電磁クラツチとしたが、本考案をその
他の駆動源と非駆動部材との動力の伝達を断続す
る電磁クラツチとしても良い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の電磁クラツチの一実施例を示
す断面図、第2図は本考案の電磁クラツチの一実
施例に適用した円環板状プレートの正面図、第3
図は従来の電磁クラツチを示す断面図である。 図中、1……ハウジング、2……電磁クラツ
チ、3……ロータ、4……ステータハウジング、
5……励磁コイル、6……アーマチユア、7……
板ばね(ばね手段)、8……円環板状プレート
(閉塞部材)、9……磁気回路、34,35,65
……スリツト、62……入力軸(回転軸)、63
……ハブ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (a) 回転軸回りに自転自在に配設され、 側端面に摩擦面を有する環状のロータと、 (b) このロータの摩擦面に対向して配設され、 一方の側端面に前記ロータの摩擦面に摩擦係
    合する摩擦面、および磁路を形成する複数のス
    リツトを有する環状のアーマチユアと、 (c) 前記ロータおよび前記アーマチユアの内周側
    に設けられ、オイルを溜めるリングシールド
    と、 (d) 通電時に、前記アーマチユアを前記ロータに
    吸着移動させる励磁コイルと、 (e) 前記アーマチユアの他方の側端面に取り付け
    られ、前記アーマチユアのスリツトを閉塞する
    と共に、内周部が前記アーマチユアの内周と前
    記リングシールドの外周との間に臨むように折
    曲げられた環状の非磁性閉塞部材と を備えた電磁クラツチ。
JP1987004154U 1987-01-13 1987-01-13 Expired JPH043133Y2 (ja)

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JPS63112630U JPS63112630U (ja) 1988-07-20
JPH043133Y2 true JPH043133Y2 (ja) 1992-01-31

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