JPS588991Y2 - 電磁クラツチ - Google Patents

電磁クラツチ

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JPS588991Y2
JPS588991Y2 JP1977023302U JP2330277U JPS588991Y2 JP S588991 Y2 JPS588991 Y2 JP S588991Y2 JP 1977023302 U JP1977023302 U JP 1977023302U JP 2330277 U JP2330277 U JP 2330277U JP S588991 Y2 JPS588991 Y2 JP S588991Y2
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JP
Japan
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clutch plate
spring
clutch
flange portion
facing
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JP1977023302U
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JPS53118950U (ja
Inventor
山口利夫
Original Assignee
株式会社ボッシュオートモーティブ システム
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は例えば自動車用空気調和装置の冷媒圧縮機を断
続的に駆動するための冷媒圧縮機とエンジンとの間に結
合される電磁クラッチに関するものである。
従来、この種の電磁クラッチとして、エンジンにより駆
動されるプーリの一側に電磁コイルを、他側にクラッチ
板をそれぞれ配設し、プーリの軸部に軽く巻付けたコイ
ルのばねの一端を前記クラッチ板に、他端を被駆動軸す
なわち冷媒圧縮機の主軸側にそれぞれ係止した構成とし
、電磁コイルを励磁する時前記クラッチ板がプーリの摩
擦面に係合して回転し、クラッチ板に係止されるコイル
ばねが軸部周面に強く巻付いてプーリと被駆動軸とを回
転結合させるようにしたものが提案されている。
しかしながら、上述したような従来の電磁クラッチはコ
イルばねが軸方向には引張られず、クラッチ板の摩擦係
合時に受ける回転力によって軸部に強く巻付けられるよ
うになっているだけであるので、電磁コイルの消磁時に
はクラッチ板とプーリの摩擦面との摩擦係合が瞬時に解
放され難く、クラッチ板の振動などによって異音が発生
したりあるいはクラッチ板の変形、破損などを生じるこ
とがあるという欠点がある。
このような問題に対して、クラッチ板に係止されるコイ
ルばねの端部自体が電磁力によってプーリの摩擦面に吸
引され、消磁時コイルばね自体の復元力によりプーリの
摩擦面から離れるよう構成したものが提案されているが
、これは駆動軸の回転トルクを被駆動軸に伝達するのに
必要とされる強度上コイルばねの軸方向についてのばね
定数が大きくなり、そのためにより強力な電磁力をもつ
電磁コイルをプーリ側部の限られた空部に配置すること
は困難である。
本考案の目的はこのような問題に鑑み、電磁クラッチの
解除時クラッチ板がプーリの摩擦面から迅速かつ円滑に
離れるようにした電磁クラッチを提供することにある。
このため、本考案の構成は軸部とその軸線に直角な摩擦
面を有する回転駆動体と、該回転駆動体と同心に配され
前記軸部の外周側を覆う円筒カバーを有する被回転駆動
体と、前記回転駆動体の摩擦面に対向して配されるクラ
ッチ板と、前記軸部と前記カバーとの間の空部にあって
前記軸部に巻装されかつ一端が前記クラッチ板に、他端
が前記被回転駆動体にそれぞれ係止されるコイルばねと
、前記クラッチ板を前記回転駆動体の摩擦面に摩擦係合
させる電磁付勢手段と、前記円筒体カバーに設けた前記
クラッチ板と対向するフランジ部9aと、クラッチ板に
環状体と対向する側面に溝幅の広い溝部を有する円弧状
スロットを形成し、該溝部に頭部を収容するとともに、
前記スロット釦よび前記フランジ部の孔を挿通して軸方
向に延出する複数のピンと、前記フランジ部の外面に介
装した板ばねとからなり、鉄板ばねは前記フランジ部の
前記クラッチ板と対向する面と反対側の面に衝合する湾
曲部と、前記ピンの径大端部に係止される係止部とを交
互に円周方向に配設したものである。
以下、本考案の構成を図示の実施例に基づいて説明する
第1図は自動車用空気調和装置の冷媒圧縮機に取付けら
れる電磁クラッチを例示するものであり、図示していな
い冷媒圧縮機の端壁に円筒体21の左端に備えるフラン
ジ部21aが複数個のボルト20によって固定される。
円筒体21はこの外周に軸受6の内輪を外挿し、右端部
に菊座金17を介してナツト7を螺合して軸方向に移動
しないよう支持している。
軸受6の外輪には、右端部に肩部を有する円筒体13が
外挿され、この左端部をかしめて軸方向に移動しないよ
う支持される。
円筒体13の左半部外周には、断面コ字状の環状体18
が圧入固定され、環状体18の外周には、■ベルト12
を係合するプーリ2のハブ部2aが圧入固定される。
前記フランジ部21aに溶接などにより固定した断面コ
字状の環状ハヮジング1が環状体18に緩く嵌装され、
−・ワジング1と環状体18によって囲まれる空部に電
磁コイル19が収容される。
環状体18は半径方向の壁面に、周方向に間隔を存して
複数個の円弧状スロット11を備えて釦り、この右壁面
は後述するクラッチ板との摩擦面を提供する。
円筒体21の内部中心に、冷媒圧縮機の主軸15が突出
され、これにキー8を介して被駆動部材3のハブ部が嵌
合される。
被駆動部材3はノ・ブ部中央を小径として肩部を形成し
、この肩部を軸15の先端部に形成した小径ねじ部15
aの段部に衝合したうえ、座金14を介しナツト16を
締付けて軸方向に移動しないよう固定される。
被駆動部材3の右端部は軸受6の右端部を覆うフランジ
部を備え、さらに円筒状のカバー9を固持している。
カバー9と前述した円筒体13との間に、断面方形の線
材から形成したコイルばね4が収容され、この右端は径
内方に折曲げたうえ、被駆動部材3のフランジ部に削設
した溝35に係止され、また左端は径外方に折曲げたう
え、クラッチ板5の内周面に設けた切欠36内に係止さ
れる。
クラッチ板5は環状となってかり、カバー9の左端部に
構成した大径空部に、環状体18の右端面と僅かな間隙
を存して収容される。
な釦、実際には2本のばね4が2条巻きとされ、これら
の一端が円周方向に18eだけ離れたクラッチ板の切欠
36に係止される。
本考案の特徴とするところは第2〜4図に示すように、
カバー9の端部にフランジ部9aを形成し、該フランジ
部の内面にクラッチ板5の一側面を、外面に板ばね32
をそれぞれ対向させ、クラッチ板5の円弧状スロット3
3、フランジ部9aの孔34及び板ばね32の孔30に
ピン31を挿通し、先端を圧潰して径大端部31bを形
成するとともに、基端頭部31aはクラッチ板5の表面
から突出しないようにしたものである。
このため、スロット33の溝幅はピン31の直径とほぼ
同寸とし、クラッチ板5の環状体18と対向する側面に
溝幅の広い溝部37を形成し、この溝部37内にピン3
1の頭部31aを収容する。
上述のピン31は軸15と平行に延び、かつ少なくとも
3本がフランジ部9aの円周方向に間隙を存して配され
る。
板ばね32は第3,4図に示すように、ばね鋼板にプレ
ス加工を施して環状板をつくり、さらにその円周方向に
間隙を存して、孔30と板面から切起した湾曲片38と
を設けたものであり、この湾曲片3Bがフランジ部9a
に、平担な板面がピンの径大端部にそれぞれ衝合されて
ピン31にばね力を及ぼし、クラッチ板5をフランジ部
9aに衝合させるようになっている。
次に以上のような構成となっている本考案装置の作動に
ついて説明すると、図示していないエンジンの駆動軸の
プーリとの間に懸架される無端Vベルト12によってプ
ーリ2は常時駆動されるようになっている。
このプーリ2と環状体18と円筒体13とが一体となっ
て駆動部材を構成し、不動の円筒体21に軸受6を介し
て支持される。
電磁コイル19が励磁されない時、第2図にかいて板ば
ね32の力により右方に付勢されているピン310頭部
31aがクラッチ板5を環状体18の摩擦面から引離し
、カバー9のフランジ部9aに押付けている。
またコイルばね4はそれ自体の巻き径が大きくなろうと
する作用により、カバー9の内周面に軽く係合し、円筒
体130周面との間に僅かな隙間を形成している。
従って主軸15とこれに結合する被□駆動部材3とは回
転しない 電磁コイル19が励磁されると、常磁性材料からなる・
・ワジング1、環状体18及びクラッチ板5に第1図に
破線で示す磁気回路が生じ、クラッチ板5はばね320
力に抗して環状体18の右端面に強く吸引されて、これ
に摩擦係合する。
従ってクラッチ板5が環状体18と一緒に回転し、クラ
ッチ板の切欠36に端部を係止されるばね4が巻締めら
れ、円筒体13を捕縛する。
こうして、常時プーリ2と結合している円筒体13の回
転力は、ばね4を介して被駆動部材3に伝達され、冷媒
圧縮機の主軸15が駆動される。
コイルばね4が円筒体13に完全に巻付くまでの間、ク
ラッチ板5とカバー9との間に相対回動が生じる。
この時ピン31はクラッチ板5の弧状スロット33に沿
って摺動し、カバー9と運動を共する。
電磁コイル19が消磁されると、クラッチ板5はばね3
2の力によって迅速かつ完全に環状体18の摩擦面から
引離され、フランジ部9aに衝合した位置に止まる。
ばね32の荷重はクラッチ板5のカバー9の内部で軸方
向運動に対する摩擦抗力に打ち勝つだけのものであれば
十分であり、コイルばね4と関係なく小さな値に設定す
るととができる。
従って電磁コイルにそれほど大きな起磁力を必要としな
い。
クラッチ板5の軸方向運動は3個あるいはそれ以上のピ
ン31に沿って案内されるから、クラッチ板5が軸心に
対して傾いたりあるいは環状体18の摩擦面に対して片
当りするようなこともない。
従って電磁クラッチの断続時、慣性運動に伴うクラッチ
板5の振動により、異常騒音が発生することもなく、ま
たクラッチ板が変形あるいは破損を生じることもない。
第5,6図は板ばね32の他の実施例を示すものであり
、孔30を有する環状板29に、別に形成したばね材料
からなる湾曲片39をスポット溶接したものである。
この実施例では環状板29の剛性が大きく、ピン31に
対してより安定したばね係合状態が得られる。
さらに第7.8図に示す実施例では、板ばね332はプ
レス成形と同時に、孔30と湾曲片に代わる湾曲部40
とが環状板29に一体に形成される。
この場合はフランジ部9aに衝合するV字状湾曲部40
からピンの径大端部31bに衝合する孔30の隣接部に
亘る細長い円弧部分かばね作用をする。
また、図示してないが板ばね32は環状板29を全円周
方向に沿って被形に湾曲させたものを用いることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る電磁クラッチの縦断面図、第2図
は同クラッチの要部拡大図、第3図は同クラッチの戻し
ばねについての平面図、第4図は第3図の線IV−IV
による断面図、第5図は戻しばねの他の実施例を示す平
面図、第6図は同断面図、第7図は戻しばねの他の実施
例を示す平面図、第8図は同断面図である。 2・・・プーリ、3・・・被回転駆動部材、4・・・コ
イルばね、5・・・クラッチ板、6・・・軸受、9・・
・カバー12・・・■ベルト、13・・・円筒体、15
・・・主軸、18・・・環状体、19・・・電磁コイル
、21・・・円筒体、29・・・環状板、30・・・孔
、31・・・ピン、32・・・板ばね、33・・・弧状
スロット、38・・・湾曲片、39・・・湾曲片、40
・・・湾曲部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 軸部とその軸線に直角な摩擦面を有する回転駆動体と、
    該回転駆動体と同心に配され前記軸部の外周側を覆う円
    筒カバーを有する被回転駆動体と、前記回転駆動体の摩
    擦面に対向して配されるクラッチ板と、前記軸部と前記
    カバーとの間の空部にあって前記軸部に巻装されかつ一
    端が前記クラッチ板に、他端が前記被回転駆動体にそれ
    ぞれ係止されるコイルはねと、前記クラッチ板を前記回
    転駆動体の摩擦向に摩擦係合させる電磁付勢手段と、前
    記円筒体カバーに設けた前記クラッチ板と対向するフラ
    ンジ部9aと、クラッチ板に環状体と対向する側面に溝
    幅の広い溝部を有する円弧状スロットを形成し、該溝部
    に頭部を収容するとともに、前記スロット釦よび前記フ
    ランジ部の孔を挿通して軸方向に延出する複数のビンと
    、前記フランジ部の外面に介装した板ばねとからなり、
    鉄板ばねは前記フランジ部の前記クラッチ板と対向する
    面と反対側の面に衝合する湾曲部と、前記ビンの径大端
    部に係止される係止部とを交互に円周方向に配設してな
    る電磁クラッチ。
JP1977023302U 1977-01-14 1977-03-01 電磁クラツチ Expired JPS588991Y2 (ja)

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JP1977023302U JPS588991Y2 (ja) 1977-03-01 1977-03-01 電磁クラツチ
US05/866,645 US4194607A (en) 1977-01-14 1978-01-03 Electro-magnetic spring-wound clutch
AU32316/78A AU509262B2 (en) 1977-01-14 1978-01-10 Electromagnetic spring-wound clutch

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JPS53118950U JPS53118950U (ja) 1978-09-21
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6037423A (ja) * 1983-08-06 1985-02-26 Sanden Corp 電磁スプリングクラッチ
JP2583820Y2 (ja) * 1992-03-12 1998-10-27 日立粉末冶金株式会社 電磁スプリングクラッチ

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