JPH0227698Y2 - - Google Patents

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JPH0227698Y2
JPH0227698Y2 JP7385384U JP7385384U JPH0227698Y2 JP H0227698 Y2 JPH0227698 Y2 JP H0227698Y2 JP 7385384 U JP7385384 U JP 7385384U JP 7385384 U JP7385384 U JP 7385384U JP H0227698 Y2 JPH0227698 Y2 JP H0227698Y2
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plate
lock gear
lock
disk
flange
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JP7385384U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、自動車のエンジンからの駆動力伝
達用に使用される摩擦クラツチのクラツチデイス
クに関する。
(従来技術) 一般に自動車の駆動系には、その捩り共振やト
ランスミツシヨンまたはデイフアレンシヤル装置
のギヤのバツクラツシ等が原因となつて、各種の
騒音が発生する。この防止対策としてクラツチデ
イスクにおけるトーシヨンスプリングの材質ある
いはクラツチハブとデイスクプレート、サブデイ
スクプレートとの間の摩擦材の材質やその押しつ
け力を選定することによりクラツチデイスクのヒ
ステリシス幅を調整することが知られている。例
えば実公昭58−41385号の様にヒステリシス幅を
極めて小さく設定しているものがあるが、上記の
異音抑制に要求される効果的なヒステリシス特性
は実願昭54−10855号に示される様に駆動系シヤ
フトの回転数に応じて変化するとともにエンジン
トルクのかかり方によつても変化するというのが
実状である。
(考案の目的) この考案は上記に鑑み自動車の無負荷、減速及
び緩加速時においては従来と同様な捩り特性を有
し、発進時および急加速時の急激なエンジントル
クのかかる時には従来と異なる捩り特性を有し
て、駆動系の異音の発生を抑制することのできる
クラツチデイスクの提供を目的とするものであ
る。
(考案の構成) 上記の目的を達成するため、この考案の構成は
次の様になされる。すなわち、クラツチハブとこ
のクラツチハブのフランジの前後側に位置するデ
イスクプレート及びサブデイスクプレートとを有
し、かつこの両デイスクプレートと前記フランジ
とにそれぞれ形成された適数の窓内に配設されて
両デイスクプレートとクラツチハブとの間でトル
クの伝達を行なうトーシヨンスプリングとを備え
たクラツチデイスクであつて、前記クラツチハブ
のフランジとデイスクプレートとの間に介装さ
れ、内周面に係止溝を、また側部にトーシヨンス
プリングの挿入窓を備えたロツクギヤと、このロ
ツクギヤの前記係止溝のさらに内側に設けられ、
ロツクギヤよりデイスクプレートの角加速度が一
定以上大きいときにデイスクプレートにより押圧
されてロツクギヤの係止溝に係合しデイスクプレ
ートのトルクをロツクギヤに伝えるロツクプレー
トと、ロツクギヤとクラツチハブのフランジとの
間に介装されて両者の間にトルクの伝達をする板
間摩擦材とを設けたものである。
(考案の作用) エンジンからフエーシングに伝達されたトルク
は、デイスクプレートとクラツチハブとの間の角
加速度差が小さい時には、デイスクプレートから
トーシヨンスプリングを経てクラツチハブに伝達
される。またデイスクプレートとクラツチハブと
の角加速度の差が大きい時には、上記の経路の他
にデイスクプレート、ロツクプレート、ロツクギ
ヤ及び板間摩擦材を経てクラツチハブに伝達され
る。
(実施例) 次に、この考案を図面に示す実施例に基づいて
説明する。
第1図、第2図において、自動車用の摩擦クラ
ツチのクラツチデイスク1にはクラツチハブ2が
あり、このハブ2にはフランジ3が一体に形成さ
れている。そして、フランジ3の1つの側(前
側)にはデイスクプレート4が、またその反対側
にはサブデイスクプレート5がそれぞぞれ配設さ
れている。これら両デイスクプレート4,5はフ
ランジ3の外周に形成されている切欠部(図示せ
ず)を通じてストツパピン(図示せず)により相
互に結合されている。また、デイスクプレート4
の外周部には、その円周方向に沿つて複数枚のデ
イスクスプリング6が固定されており、これらの
デイスクスプリング6の両側にはフエーシング
7,7Aがそれぞれ固定されている。さらに、ク
ラツチハブ2の外周部に近接するデイスクプレー
ト4の内周部にはフランジ3方向に向けてリング
状の円環部4aが形成されている。そして、クラ
ツチハブ2のフランジ3には、複数個(例えば4
個)の窓8がその円周方向に一定の間隔をおいて
形成されている。また、両デイスクプレート4,
5にも上記フランジ3と同一箇所に窓9が開けら
れており、これらの窓8及び9には、フランジ3
と両デイスクプレート4及び5との間のトルクの
伝達時にダンパーとしての機能を果すトーシヨン
スプリング10が挿入されている。
ここで、デイスクプレート4とフランジ3との
間にはロツクギヤ11が介装されている。このロ
ツクギヤ11には所定の厚みを有するリング状の
係止部12があり、またこの係止部12の内周か
らクラツチハブ2の外周方向に延びるリング状の
円板部13がある。そして、このロツクギヤ11
の係止部12には、フランジ3と同様にトーシヨ
ンスプリング10が位置する挿入窓14がフラン
ジ3と同数開けられている。また係止部12の内
周面には鋸歯状の係止溝15が連続して形成され
ている。
前記フランジ3とロツクギヤ11の円板部13
との間には、弧状の外周面と内周面とを有する一
対のロツクプレート16,16がそれぞれの前端
面16aと後端面16bとの間に所定の隙間を設
けて挿入されている。このロツクプレート16は
その両端面16a,16bの近傍に、各端面16
a,16bに略平行に長孔17がそれぞれ開けら
れている。そして、この長孔17にはロツクギヤ
11の円板部13に固着したストツパピン19が
それぞれ貫入されている。さらに、ロツクプレー
ト16の内側面の中央部には半径方向に向けて切
込部18が形成されており、この切込部18には
デイスクプレート4の円環部4aの外周面に形成
された突起部4bが嵌入されている。
前記切込部18と突起部4bとの間には多少の
隙間が設けられており、第2図においてデイスク
プレート4が時計(前進)方向に回転して、その
円環部4aの突起部4bがロツクプレート16の
切込部18の前面を同方向に押圧すると、ロツク
プレート16は矢印B方向に押される。このた
め、ロツクプレート16の2個の長孔17,17
がストツパピン19,19にそれぞれガイドされ
て移動し、ロツクプレート16の回転方向外周端
のロツク部16cがロツクギヤ11の係止部12
の係止溝15に係合するので、ロツクプレート1
6はロツクギヤ11に固定される。板間摩擦材2
0はリング状をしており、ロツクギヤ11の外周
部側面とフランジ3の外周部側面との間に配置さ
れており、フランジ3とロツクギヤ11との間の
トルクの伝達をするようになつている。
上記の構成において、自動車が一定速度で走行
している時及び減速時及び緩加速で走行している
時においては、フエーシング7,7Aにかかるト
ルクが小さくデイスクプレート4とクラツチハブ
2との角加速度の差が小さい。従つて、エンジン
のクランクシヤフトからクラツチに伝えられたト
ルクは従来と同様にフエーシング7,7Aからデ
イスクプレート4及びトーシヨンスプリング10
を経てクラツチハブ2のフランジ3に伝達される
(第3図イ参照)。一方、一対のストツパピン1
9,19を介してロツクギヤ11にそれぞれ結合
されたロツクプレート16,16は、ロツクギヤ
11が板間摩擦材20により接続されたクラツチ
ハブ2のフランジ3により回転させられるので、
ロツクギヤ11及びロツクプレート16はクラツ
チハブ2と同じ回転数で同方向に回転する。つま
り、フエーシング7,7Aに掛るトルクが小さい
時には、デイスクプレート4、ロツクギヤ11及
びロツクプレート16の角加速度の差が小さいの
で、各部材間の相互移動はなく、ロツクプレート
16は、第2図の破線に示すような状態になり、
ロツクプレート16のロツク部16cがロツクギ
ヤ11の係止溝15に係合しない。
自動車が発進したり、急加速する場合には、ク
ラツチハブ2は停止しているか、またはデイスク
プレート4の角速度より非常に遅い角速度で回転
しているので、デイスクプレート4とクラツチハ
ブ2との角加速度の差が大きくなる。このため、
停止状態にあるか、または前述のようにクラツチ
ハブ2と共に回転しているロツクプレート16は
デイスクプレート4の突起部4bにより第2図の
時計方向に急激に回転させられる。このように、
ロツクプレート16が急激に回転させられると、
ロツクプレート16はロツクギヤ11のストツパ
ピン19,19によりガイドされて矢印B方向に
移動し、そのロツク部16cがロツクギヤ11の
係止部12の係止溝15に係合する。従つて、こ
の時クラツチデイスク1内においては、デイスク
プレート4に伝達されたトルクが従来のようにデ
イスクプレート4からトーシヨンスプリング10
を経てクラツチハブ2に伝達されるとともに、デ
イスクプレート4、ロツクプレート16、ロツク
ギヤ11及び板間摩擦材20を経てクラツチハブ
2に伝達される。これにより、自動車の発進時及
び急加速時にはデイスクプレート4からクラツチ
ハブ2に対して通常走行時より第5図に実線Tで
示すように、大きなトルクが伝達されることにな
る。
なお、上記実施例において、デイスクプレート
の数を2個としたが、その数が2個に限定される
ものでないことは勿論である。
(考案の効果) 以上の説明から明らかな様に、この考案による
と、車両の無負荷、減速及び緩加速で走行してい
る時には従来と同様な捩り特性を有し、また、車
両の発進及び急加速時には大きな捩り特性を得る
ことが出来るので、車両の駆動系からの異音の発
生の抑制に大きく貢献することが出来る。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示し、第1図はク
ラツチデイスクの一部を表わした縦断面図、第2
図は第1図の−線断面の要部を示す縮小図、
第3図はクラツチデイスクにおけるトルクの伝達
状態を示す図でイは車両の無負荷走行等の場合、
ロは車両の発進時等の場合を示す図、第4図は第
3図のイ,ロの場合におけるクラツチデイスクの
ヒステリシス特性を示す図である。 1……クラツチデイスク、2……クラツチハ
ブ、3……フランジ、4……デイスクプレート、
10……トーシヨンスプリング、11……ロツク
ギヤ、12……係止部、15……係止溝、16…
…ロツクプレート、16c……ロツク部、20…
…板間摩擦材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クラツチハブと、このクラツチハブのフランジ
    の前後側に位置するデイスクプレート及びサブデ
    イスクプレートとを有し、かつこの両デイスクプ
    レートと前記フランジとにそれぞれ形成された適
    数の窓内に配設されて両デイスクプレートとクラ
    ツチハブとの間でトルクの伝達を行なうトーシヨ
    ンスプリングとを備えたクラツチデイスクであつ
    て、前記クラツチハブのフランジとデイスクプレ
    ートとの間に介装され、内周面に係止溝を、また
    側部にトーシヨンスプリングの挿入窓を備えたロ
    ツクギヤと、このロツクギヤの前記係止溝のさら
    に内側に設けられ、ロツクギヤよりデイスクプレ
    ートの角加速度が一定以上大きいときにデイスク
    プレートにより押圧されてロツクギヤの係止溝に
    係合しデイスクプレートのトルクをロツクギヤに
    伝えるロツクプレートと、ロツクギヤとクラツチ
    ハブのフランジとの間に介装されて両者の間にト
    ルクの伝達をする板間摩擦材とを設けたことを特
    徴とするクラツチデイスク。
JP7385384U 1984-05-18 1984-05-18 クラッチディスク Granted JPS60184431U (ja)

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JP7385384U JPS60184431U (ja) 1984-05-18 1984-05-18 クラッチディスク

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JP7385384U JPS60184431U (ja) 1984-05-18 1984-05-18 クラッチディスク

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JPS60184431U JPS60184431U (ja) 1985-12-06
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JP7385384U Granted JPS60184431U (ja) 1984-05-18 1984-05-18 クラッチディスク

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5272853B2 (ja) * 2009-03-31 2013-08-28 アイシン精機株式会社 トルク変動吸収装置

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JPS60184431U (ja) 1985-12-06

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