JPH035180A - シリアルプリンタにおける紙送り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、シリアルプリンタにおける紙送り装置に関す
るものである。

（従来の技術） 従来のシリアルプリンタにおける紙送り装置は、実公昭
６１−２７７４８号公報に示されるように、紙送りロー
ルの全長にわたってストレート捩れ形状のピン溝（公報
中ではラチェツト溝と呼ばれている）が形成され、この
ピン溝のピン係合壁にヘッドキャリッジと一体のピンが
係合され、このピンの往復軸方向運動が紙送りロールの
間欠回転運動に変換される。

ピンは、紙送り行程ではピン係合壁に係合して、紙送り
ロールを回転駆動するが、印字行程ではピン係合壁から
徐々に離れて行って、次のピン溝に落ちる。

（発明が解決しようとする課題） このように、印字行程では、ピンとピン係合壁との間に
隙間が生じ、その隙間の分だけ紙送りロールは自由に回
転し得るので、印字動作中に紙送りロールが逆転するお
それがある。紙送りロールが逆転した場合、最悪の場合
は、ピンが同一のピン溝で往復動を繰返し行っていて、
次のピン溝に進まない現象が生ずる。また、次のピン溝
にピンが落ちても印字ピッチの精度が良くない。

本発明は、印字動作中の紙送りロールの逆転を防止して
、次行程での紙送りを確実に行うとともに、印字ピッチ
精度の向上を図ることを目的とするものである。

〔発明の構成〕 （課題を解決するための手段） 請求項１の発明は、プリンタ本体１１に紙送りロール２
１が回転自在に設けられ、この紙送りロール２１に平行
にヘッドキャリッジ１６が往復動自在に設けられ、この
ヘッドキャリッジ１６に組込まれたピン２４を、紙送り
ロール２Ｉの周面に設けられたピン溝２６に係合して、
ヘッドキャリッジ１６の往復軸方向運動を紙送りロール
２１の間欠回転運動に変換するシリアルプリンタにおけ
る紙送り装置において、前記プリンタ本体１１から紙送
りロール２１に対し逆止爪３１を突設し、この逆止爪３
Ｉの先端３３を逆転防止方向から紙送りロール２１のピ
ン溝２６に係合したものである。

請求項２の発明は、前記紙送りロール２１のピン溝２６
に、軸方向に形成され周方向に傾斜された軸方向斜面４
１と、軸方向に対し角度をもって形成され前記軸方向運
動のピン２４から周方向にも力を受けるピン係合壁４２
とが、周方向に交互に設けられ、前記軸方向斜面４１の
底部に軸方向のピン戻し面４３が形成され、この軸方向
斜面４１およびピン戻し面４３は、次のピン係合壁４２
と交差する側が切欠き形成され、その切欠き部分４４に
て次のピン係合壁４２を介し下段にピン落し面４５が形
成され、このピン落し面４５はピン係合壁４２に沿って
ピン戻し面４３に連続されているものである。

（作用） 請求項１の発明は、紙送り行程ではピン２４がピン溝２
６のピン係合壁４２に係合して、紙送りロール２１を回
転駆動する。この紙送り中、逆止爪３１は紙送りロール
２１の回転を妨げないが、この紙送り行程の最後に逆止
爪３１の先端３３がピン溝２６に落ち、印字行程でピン
２４がピン係合壁４２から徐々に離間しても、この逆止
爪３１の先端３３がピン係合壁４２に係合して、印字中
の紙送りロール２１の逆転を特徴する 請求項２の発明は、ピン２４が紙送り行程の移動を行う
ときは、このピン２４がピン係合壁４２に係合しながら
ピン落し面４５からピン戻し面４３に移動して、紙送り
ロール２１を回転し、また、このピン２４が印字行程の
移動を行うときは、ピン２４が軸方向のピン戻し面４３
上で移動した後、下段にあるピン落し面４５に落ちる。

このピン２４は、次の往行程で次のピン係合壁４２に係
合する。

（実施例） 以下、本発明を図面に示される実施例を参照して詳細に
説明する。

第５図に示されるように、シリアルプリンタは、プリン
タ本体ｊ１に、駆動部（モータ）１２と、この駆動部１
２により回転される送りねじ１３と、この送りねじ１３
と平行のガイドロッド１４およびプラテン１５とが設け
られ、ヘッドキャリッジ１６が、送りねじ１３に螺合さ
れ、ガイドロッド１４に摺動自在に嵌合され、このヘッ
ドキャリッジ１Ｇにサーマルヘッド１７が設けられてい
る。そうして、駆動部１２により送りねじｊ３が回転さ
れ、ヘッドキャリッジ１６が次に述べる紙送りロール２
１に平行に往復動される。

第１図に示されるように、ヘッドキャリッジ１６の往復
軸方向運動に関連して一方向に間欠的に回動される紙送
りロール２１がプリンタ本体１１に回転自在に設けられ
ている。この紙送りロール２１の両端には紙送り用ゴム
ローラ２２が装着されている。

さらに、前記へラドキャリッジ１６に組込まれた圧縮コ
イルスプリング２３によって、ヘッドキャリッジ１６に
進退自在に嵌合されたピン２４が、紙送りロール２１側
に突出され、紙送りロール２１の周面２５に形成された
ピン溝２６に係合されている。前記両端のゴムローラ２
２には受はローラ２７が対向され、この両方のローラ２
２．２７間に紙２８が挟み込まれる。

この第１図に示されるように、前記プリンタ本体１１で
あってヘッドキャリッジ１６の下面に対向する平面上に
板ばねで形成された逆止爪３１の取付部３２を固定し、
プリンタ本体１１から紙送りロール２１に対しこの逆止
爪３１を突設する。この逆止爪３１は、第２図に示され
るように凸形に形成されており、この逆止爪３１の先端
３３が逆転防止方向から紙送りロール２１のピン溝２６
に係合されている。

第３図に示されるように、紙送りロール２１のピン溝２
６には、軸方向に形成され周方向に傾斜された軸方向斜
面４１と、軸方向に対し角度をもって形成され前記軸方
向運動のピン２４から周方向にも力を受けるピン係合壁
４２とが、周方向に交互に設けられている。さらに、前
記軸方向斜面４１の底部に軸方向のピン戻し面４３が形
成され、この軸方向斜面４１およびピン戻し面４３は、
次のピン係合壁４２と交差する側が切欠き形成され、そ
の切欠き部分４４にて次のピン係合壁４２を介し下段に
ピン落し面４５が形成され、このピン落し面４５はピン
係合壁４２に沿ってピン戻し面４３に連続されている。

前記ピン係合壁４２の左端部４２ａは、軸方向に形成さ
れている。前記切欠き部分４４およびピン落し面４５が
あるため、この紙送りロール２１は、テーパ捩れり−マ
形状となっている。

第４図は、このピン溝２６の展開図を示し、前記ピン２
４は、軸線４６と平行に往復動される。この第４図には
、Ａ、Ｂ、Ｃ，Ｄ、Ｅ、Ｆの各位置におけるピン２４が
示されている。

そうして、ピン２４が左から右へ移動する印字行程（Ａ
−＋Ｆ）では、ピン２４は、（Ａ）〜（Ｄ）に示される
ように軸方向のピン戻し面４３上で移動した後、（Ｅ）
に示されるように下段にあるピン落し面４５に落ち、そ
の後は、（Ｆ）に示されるようにピン落し面４５上で移
動する。

ピン２４が右から左へ移動する紙送り行程（Ｆ→Ａ）で
は、（Ｅ）の位置でピン２４がピン係合壁４２に係合し
、以後はこのピン係合壁４２に沿って摺動じながら紙送
りロール２１を回動する。ピン２４の先端は、はぼ（Ｂ
）の位置でピン落し面４５からピン戻−し面４３に移行
する。

次に、この実施例の全体的な作用を説明する。

紙送りロール２１のピン溝２６にヘッドキャリッジ１６
と一体的なピン２４が係合されているので、ヘッドキャ
リッジ１６が往復軸方向運動を行うと、このヘッドキャ
リッジ１６にスプリング２３で伸縮自在に組込まれたピ
ン２４が紙送りロール２１のピン溝２Ｇの内部で移動し
、ヘッドキャリッジ１６の１往復動作により紙送りロー
ル２１が１溝間ピッチずつ回動される。

このヘッドキャリッジ１６の往復動作のうち紙送り行程
では、ピン２４がピン溝２６のピン係合壁４２に係合し
て、紙送りロール２１を第１図矢印方向に回動する。こ
の回動により紙送りロール２１に取イτ１けられたゴム
ローラ２２と受はローラ２７との間にある紙２８が所定
ピッチ送られる。この紙送り中、板ばねで形成された逆
止爪３１は紙送りロール２１の回転を妨げないように撓
むが、この紙送り行程の最後に逆止爪３１の先端がピン
溝２６に落ち、このピン係合壁４２に係合する。

ヘッドキャリッジ１６の往復動作のうち印字行程では、
ピン２４がピン係合壁４２から徐々に離間する。このと
き、逆止爪３１の先端３３がピン溝２６のピン係合壁４
２に係合して、印字動作中の紙送りロール２１の逆転を
防止している。これにより、過負荷時でも、ピン２４が
次のピン溝２６に確実に移行し、次行程での紙送り動作
が確実に行えるし、紙送りロール２１の逆転を制限する
ことで、印字ピッチの精度が良くなる。この印字行程の
最後にピン２４の先端が次のピン溝２６に落ちる。

なお、請求項１の発明の逆止爪３１は、（従来の技術）
の項で説明した実公昭６１−２７７４８−０ 号公報に示されるストレート捩れ形状のピン溝を有する
紙送りロールにも使用できる。

〔発明の効果〕

請求項１−の発明によれば、プリンタ本体から紙送りｌ
コールに対し逆止爪を突設し、この逆止爪の先端を逆転
防止方向から紙送りロールのピン溝に係合したから、こ
の逆止爪により印字動作中の紙送りロールの逆転を防止
することにより、ピンを次のピン溝に確実に移すことが
でき、次の紙送り行程でのピンによる紙送り動作を確実
に行うことができるとともに、紙送りロールの逆転を制
限することで、印字ピッチの精度を向上できる。

請求項２の発明によれば、さらに、紙送りロールのピン
溝に軸方向のピン戻し面が設けられ、このピン戻し面は
、次のピン係合壁と交差する側が切欠き形成され、その
切欠き部分にて次のピン係合壁を介し下段にピン落し面
が形成されているので、印字動作中のピンは、軸方向の
ピン戻し面を経て移動することにより紙送りロールに逆
転方向の負荷をかけないとともに、切欠き部分を経て−
１ 次のピン落し面に円滑かつ確実に移行でき、次行程での
紙送りを確実に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のシリアルプリンタにおける紙送り装置
の一実施例を示す断面図、第２図はその逆止爪の平面図
、第３図はその紙送りロールの斜視図、第４図はその紙
送りロールの展開図、第５図はシリアルプリンタの平面
図である。 １１・・プリンタ本体、１６・・ヘッドキャリッジ、２
１・・紙送りロール、２４・・ピン、２６・・ピン溝、
３１・・逆止爪、３３・・先端、４１・・軸方向斜面１
．４２・・ピン係合壁、４３・・ピン戻し面、４４・・
切欠き部分、４５・・ピン落し面。 ２

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）プリンタ本体に紙送りロールが回転自在に設けら
   れ、この紙送りロールに平行にヘッドキャリッジが往復
   動自在に設けられ、このヘッドキャリッジに組込まれた
   ピンを、紙送りロールの周面に設けられたピン溝に係合
   して、ヘッドキャリッジの往復軸方向運動を紙送りロー
   ルの間欠回転運動に変換するシリアルプリンタにおける
   紙送り装置において、前記プリンタ本体から紙送りロー
   ルに対し逆止爪を突設し、この逆止爪の先端を逆転防止
   方向から紙送りロールのピン溝に係合したことを特徴と
   するシリアルプリンタにおける紙送り装置。
2. （２）紙送りロールのピン溝には、軸方向に形成され周
   方向に傾斜された軸方向斜面と、軸方向に対し角度をも
   って形成され前記軸方向運動のピンから周方向にも力を
   受けるピン係合壁とが、周方向に交互に設けられ、前記
   軸方向斜面の底部に軸方向のピン戻し面が形成され、こ
   の軸方向斜面およびピン戻し面は、次のピン係合壁と交
   差する側が切欠き形成され、その切欠き部分にて次のピ
   ン係合壁を介し下段にピン落し面が形成され、このピン
   落し面はピン係合壁に沿ってピン戻し面に連続されてい
   ることを特徴とする請求項１記載のシリアルプリンタに
   おける紙送り装置。