JP2000346097A - ワンウェイクラッチ及びその取付け構造 - Google Patents

ワンウェイクラッチ及びその取付け構造

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JP2000346097A
JP2000346097A JP11160894A JP16089499A JP2000346097A JP 2000346097 A JP2000346097 A JP 2000346097A JP 11160894 A JP11160894 A JP 11160894A JP 16089499 A JP16089499 A JP 16089499A JP 2000346097 A JP2000346097 A JP 2000346097A
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JP
Japan
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outer ring
way clutch
claw
side plate
ring
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JP11160894A
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English (en)
Inventor
Hirobumi Ogata
博文 緒方
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NSK Warner KK
Original Assignee
NSK Warner KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ワンウェイクラッチの軽量化を図ることによっ
て内輪やローラの摩耗の抑制を図ると共に、歯打ち音の
発生を防止したワンウェイクラッチを提供する。 【解決手段】図において、10はワンウェイクラッチ、
11は内輪、12は外輪、13は外輪外周の爪、14は
爪部以外の外輪外周面を示す。この発明では、外輪12
の半径方向の肉厚Dを従来のものより小さくする。22
は保持器25の本体、21はその側板であって、26は
両者を連結するカシメ片である。爪13はトランスミッ
ションケース41の溝45と係合している。側板21の
径は、外輪12の爪部分の径よりは小さいが、爪部分を
除いた外輪本体の径(すなわち、外周面14の径)より
は大きくする。そして、側板21を介してウェーブスプ
リング50により、外輪12をスナップリング42、4
3に対して軸方向に付勢した状態で取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動変速機等に使
用されるワンウェイクラッチ及びその取付け構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図5ないし図8に従来のワンウェイクラ
ッチ及びその取付け構造を示して説明する。図5は、従
来のワンウェイクラッチ10を側板の一部を破断して示
した正面図、図6は、外輪12の正面図であって、ワン
ウェイクラッチ10は、内輪11と、外周に爪13を有
し、内周にカム面15、面16及び溝17を有する外輪
12と、前記の内輪11と外輪12の間にトルクを伝達
するローラ32と、ローラ32をトルク伝達方向に付勢
するスプリング33と、これら内輪11と外輪12の間
の所定のクリアランスを維持することによって前記ロー
ラ32の動作を確実なものとするブロックベアリング3
1と、ローラ32、スプリング33、ブロックベアリン
グ31等を所定の位置に保持するための、本体22と側
板21とからなる保持器25とによって構成されてい
る。なお、保持器25の本体22と側板21は、本体2
2の一部であるカシメ片26によってカシメにより結合
されている。また。ブロックベアリング31は、溝17
に位置している。
【0003】図7は、ワンウェイクラッチ10の取付部
分を示す軸方向断面図であって、外輪12は、ウェーブ
スプリング50と共にスナップリング42、43によっ
てトランスミッションケース41に固定されている。こ
こで、ウェーブスプリング50は、外輪12の側面に接
触し、外輪12を前記スナップリング42に押し付けて
いる。この押し付けによって前記爪13と前記ケース4
1との間に生じる歯打ち音を防止することができる。
【0004】図8は、歯打ち音の発生する状態について
の説明図であって、ワンウェイクラッチ10の外輪12
の爪13がトランスミッションケース41の溝45の側
面と爪の側面との間の隙間Aの範囲を移動し、嵌合部の
一方の壁と衝突することによって歯打ち音が生じる。
【0005】すなわち、外輪12の歯13の側面とトラ
ンスミッションケース41の嵌合溝45の側面との間に
隙間Aがあるため、ワンウェイクラッチ10の噛み合い
時や開放時に、外輪12及びその爪13はトランスミッ
ションケース41の溝45に対して図の矢印のように相
対移動し、爪13が溝45の側壁と衝突する。
【0006】しかしながら、ワンウェイクラッチ10
は、外輪12の、爪13を除く本体部分の半径方向の肉
厚が大きいので、重量がかさんでしまい、内輪11やロ
ーラ32の摩耗を促進させてしまう。ところで、単に外
輪12の本体部分の半径方向の肉厚を落としただけで
は、爪部分の半径方向の肉厚が相対的に大きくなり、図
7に示されるように、爪部分と本体部分の両方に接触し
て外輪を押さえていたウェーブスプリング50が、外輪
12の爪の部分13にしか接触しなくなり、十分な押し
付け力が得られなくなってしまい、歯打ち音の発生を防
止することができない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明で
は、ワンウェイクラッチの軽量化を図ることによって内
輪やローラの摩耗の抑制を図ると共に、歯打ち音の発生
を防止するようにしたワンウェイクラッチ及びその取付
け構造を得ることをその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は前記の課題を
解決するために「外周に相手部材を嵌合する爪を有する
外輪と、トルク伝達部材の軸方向移動を規制する支持部
材を備えたワンウェイクラッチにおいて、上記支持部材
の少なくとも一方の径が、前記外輪の爪部分の径より小
さく、かつ外輪本体の外径より大きいことを特徴とする
ワンウェイクラッチならびに、前記の保持器本体の、外
輪本体を押さえている部分又はその反対側の側板の側面
と隣接して付勢部材を設置し、ワンウェイクラッチを軸
方向に付勢した状態で取り付けたことを特徴とするワン
ウェイクラッチの取付け構造」を得たものである。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明で支持部材と称している
のは、保持器の、本体の、外輪本体と接触している部分
又はその反対側の側板を指している。また、この発明で
は外輪の、爪部分を除いた外輪本体部分の半径方向の肉
厚(すなわち、外周と内周の差)を従来のものより小さ
くし、側板の外径を延長して従来の外輪本体の外径とほ
ぼ同等にした。さらにワンウェイクラッチのトランスミ
ッションへの取付けは、前記側板と隣接してウェーブス
プリングを配置し、これらを二つのスナップリングで挟
み込んだ状態で取り付けた。
【0010】
【実施例】図1は側板の一部を破断して示したこの発明
のワンウェイクラッチ10の正面図、図2は、外輪12
の正面図をそれぞれ示し、ワンウェイクラッチ10は、
内輪11と、外周に相手部品と嵌合する爪13が設けら
れている外輪12と、これら内輪11と外輪12の間に
配置され、トルク伝達を行うローラ32と、ローラ32
を付勢するスプリング33と、前記外輪12の内周に配
置され、前記の内輪と外輪の間のクリアランスを確保す
るためのブロックベアリング31とによって構成されて
いる。
【0011】外輪12の内周には前記ローラ32に噛み
合いを生じさせる部分を含んだカム面16と、前記カム
面16の深い側の端部と外輪12の内周を繋ぎ、空転時
のローラ32の移動を制限する面15によって構成され
ている。なお、前記スプリング33がローラ32を付勢
する方向は、カム面16側である。
【0012】図2に示すように、外輪12の中心をOと
したとき、爪13を含めた外輪の直径をO、爪13が
ない部分の外周14の直径をO、外輪の内周をO
する。この内周Oはカム面15、16の存在により位
置によって若干異なっていることはいうまでもない。
【0013】爪の部分まで含めた外径Oと内周の径O
とは装置の寸法によって決まってくる。従来は、図7
に示すようにウェーブスプリング50が、外輪12を爪
部13のみならず、爪部を除いた外周面14を有する部
分である外輪本体とも充分に接触して大きな押し付け力
を得ることができるように、外輪本体の外径Oを大き
くとっていた(その分爪の高さは、相対的に小さくなっ
ていた。)。そのため、外径Oが大きいので、内径O
との差が大きく、外輪12の半径方向の肉厚Dが大き
いので、重量がかさんでいた。
【0014】この発明では、外輪12の爪部を除いた部
分、すなわち、本体部分の外周14の外径Oを小さく
した。それにより、外径Oと内径O(カム面のため
位置により若干相異している。)との差である半径方向
の肉厚Dを小さくし、外輪の重量を軽減した。本体部の
肉厚を小さくした分、爪の高さは相対的に大きくなって
いる。
【0015】図3は、ワンウェイクラッチ取付け部分を
示す側断面図、図4は、図3のB方向矢視図であって、
トルク伝達部の軸方向移動を規制する支持部材である保
持器25の本体22の反対側にある側板21は前記の外
輪の爪部分の外径Oよりは小さいが、外輪本体の外径
よりは大きい外径を有している。そして、この側板
21とスナップリング43との間にウェーブスプリング
50が介在し、ワンウェイクラッチを反対側のスナップ
リング42に押し付けている。
【0016】図3から判るように、この発明では外輪本
体の外径を小さくし、外輪本体の半径方向の肉厚Dを小
さくしたので、ウェーブスプリング50は爪13の部分
のみに隣接し、外輪本体から外れるので、そのままでは
押し付け力が小さくなる。
【0017】しかし、この発明では、側板21の外径を
外輪の爪の部分の外径よりは小さいが、外輪本体の部分
(すなわち、図1、図2の外周14の部分)の外径より
大きくし、この側板21とスナップリング43との間に
ウェーブスプリング50を介在させたので、ウェーブス
プリング50は、側板21を介して外輪12を押し付け
ることになり、外輪12の爪部、本体部をともに押付け
ることになり、充分な押し付け力で外輪の移動を規制す
ることができるので、トランスミッションケース41の
溝45と爪13との嵌合部の隙間による爪の移動を抑止
し、歯打ち音の発生を防止することができる。
【0018】
【発明の効果】この発明のワンウェイクラッチ及びその
取付け構造は前記の如き構成であって、半径方向に対し
て肉厚の薄い外輪を従来の取付け位置に、また、設置位
置の寸法を変更することなく設置しても、歯打ち音が生
ずることがなく、従来の性能を維持した状態でワンウェ
イクラッチを軽量化することができ、その結果、内輪や
ローラの摩耗を抑制する効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のワンウェイクラッチの正面図
【図2】 外輪の正面図
【図3】 取付け状態を示す軸方向断面
【図4】 図3のB方向矢視図
【図5】 従来のワンウェイクラッチの正面図
【図6】 外輪の正面図
【図7】 取付け状態を示す軸方向断面図
【図8】 歯打ち音の発生する状態を示した説明図
【符号の説明】
10 ワンウェイクラッチ 11 内輪 12 外輪 13 爪 14 外輪外周面 15 カム面 16 カム面 17 溝 21 側板 22 保持器本体 25 保持器 26 カシメ片 31 ブロックベアリング 32 ローラ 33 スプリング 41 トランスミッションケース 42 スナップリング 43 スナップリング 45 溝 50 ウェーブスプリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に相手部材を嵌合する爪を有する
    外輪と、トルク伝達部材の軸方向移動を規制する支持部
    材を備えたワンウェイクラッチにおいて、 上記の支持部材の少なくとも一方の径が、前記外輪の爪
    部分の径より小さく、かつ外輪本体の外径より大きいこ
    とを特徴とするワンウェイクラッチ。
  2. 【請求項2】 前記の支持部材は、トルク伝達部材等
    を所定の位置に保持する保持器本体の、外輪本体を押さ
    えている部分又はその反対側にある側板であることを特
    徴とする請求項1に記載のワンウェイクラッチ。
  3. 【請求項3】 前記のワンウェイクラッチの取付け構
    造において、 前記の保持器本体の、外輪本体を押さえている部分又は
    その反対側の側板の側面と隣接して付勢部材を設置し、
    ワンウェイクラッチを軸方向に付勢した状態で取り付け
    たことを特徴とするワンウェイクラッチの取付け構造。
JP11160894A 1999-06-08 1999-06-08 ワンウェイクラッチ及びその取付け構造 Pending JP2000346097A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002317831A (ja) * 2001-04-20 2002-10-31 Nsk Warner Kk 自動変速機用ワンウェイクラッチ
JP2008101706A (ja) * 2006-10-19 2008-05-01 Denso Corp クラッチ

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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