JP2002317831A - 自動変速機用ワンウェイクラッチ - Google Patents
自動変速機用ワンウェイクラッチInfo
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- JP2002317831A JP2002317831A JP2001122764A JP2001122764A JP2002317831A JP 2002317831 A JP2002317831 A JP 2002317831A JP 2001122764 A JP2001122764 A JP 2001122764A JP 2001122764 A JP2001122764 A JP 2001122764A JP 2002317831 A JP2002317831 A JP 2002317831A
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- JP
- Japan
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- way clutch
- automatic transmission
- outer ring
- case
- bush
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- Pending
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D41/00—Freewheels or freewheel clutches
- F16D41/12—Freewheels or freewheel clutches with hinged pawl co-operating with teeth, cogs, or the like
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 自動変速機の小型化、軽量化、低コスト化を
達成すること。 【解決手段】 内輪と、該内輪と同軸状かつ相対回動自
在に配置された外輪と、該内輪の外周又は該外輪の内周
の一方に円周方向に沿って形成された凹部と、該凹部に
係合する爪と、該爪を前記凹部に対し付勢するための付
勢部材と、を有する自動変速機用ワンウェイクラッチで
あって、前記外輪を自動変速機のケースに設ける。
達成すること。 【解決手段】 内輪と、該内輪と同軸状かつ相対回動自
在に配置された外輪と、該内輪の外周又は該外輪の内周
の一方に円周方向に沿って形成された凹部と、該凹部に
係合する爪と、該爪を前記凹部に対し付勢するための付
勢部材と、を有する自動変速機用ワンウェイクラッチで
あって、前記外輪を自動変速機のケースに設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動変速機に用いら
れる自動変速機用ワンウェイクラッチ及びその製造方法
に関する。
れる自動変速機用ワンウェイクラッチ及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来のワンウェイクラッチ組立
体の一例を示す。図において、ワンウェイクラッチ組立
体520は筒状のクラッチハブ527の内周側部分を外
輪521とし、この外輪521と同軸状に配置された内
輪525との間にスプラグ523を介在させている。こ
のスプラグ523を半径方向内方に付勢するリボンスプ
リング526と、スプラグ523及びリボンスプリング
526を保持する環状保持器528を有する。
体の一例を示す。図において、ワンウェイクラッチ組立
体520は筒状のクラッチハブ527の内周側部分を外
輪521とし、この外輪521と同軸状に配置された内
輪525との間にスプラグ523を介在させている。こ
のスプラグ523を半径方向内方に付勢するリボンスプ
リング526と、スプラグ523及びリボンスプリング
526を保持する環状保持器528を有する。
【0003】この保持器528の軸方向側部には断面U
字状の環状エンドベアリング529が外輪521と内輪
525との間に配置され、スプラグ523が径方向に揺
動できる適正なクリアランスを与えている。更に、エン
ドベアリング529の軸方向外側には一対の側板522
が装着され、保持器528の軸方向への移動が制限され
ている。尚、相手部材と側板522との間にはスラスト
ワッシャ530が介在し軸方向の位置決めがなされてい
る。
字状の環状エンドベアリング529が外輪521と内輪
525との間に配置され、スプラグ523が径方向に揺
動できる適正なクリアランスを与えている。更に、エン
ドベアリング529の軸方向外側には一対の側板522
が装着され、保持器528の軸方向への移動が制限され
ている。尚、相手部材と側板522との間にはスラスト
ワッシャ530が介在し軸方向の位置決めがなされてい
る。
【0004】また、内輪525には、径方向に貫通する
油路(図中矢印で示す)が設けられており、潤滑油等が
ワンウェイクラッチクラッチ内に供給される構成であ
る。
油路(図中矢印で示す)が設けられており、潤滑油等が
ワンウェイクラッチクラッチ内に供給される構成であ
る。
【0005】上記の構成であるスプラグ型ワンウェイク
ラッチは、内輪525が一方に回動すると、内輪525
と外輪521とがスプラグ523を介して噛み合い、内
輪525のトルクが外輪521に伝達される。一方、内
輪525が他の方向に回動すると、スプラグ523は内
輪525の外周面を摺動するのみで、トルクを伝達する
ことはない。
ラッチは、内輪525が一方に回動すると、内輪525
と外輪521とがスプラグ523を介して噛み合い、内
輪525のトルクが外輪521に伝達される。一方、内
輪525が他の方向に回動すると、スプラグ523は内
輪525の外周面を摺動するのみで、トルクを伝達する
ことはない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年では、自動変速機
の小型化、軽量化、更に低コスト化が求められている。
しかし、従来の構成では、自動変速機にワンウェイクラ
ッチを単に組み合わせているので部品点数を削減するこ
とが困難であった。
の小型化、軽量化、更に低コスト化が求められている。
しかし、従来の構成では、自動変速機にワンウェイクラ
ッチを単に組み合わせているので部品点数を削減するこ
とが困難であった。
【0007】そこで本発明はこのような要求を満たすた
め、ワンウェイクラッチの構成を使用用途に適応させる
ことによって、自動変速機の小型化、軽量化、生産性の
向上及びコスト低減を図ることを目的としている。
め、ワンウェイクラッチの構成を使用用途に適応させる
ことによって、自動変速機の小型化、軽量化、生産性の
向上及びコスト低減を図ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、トルク伝達部材に爪を用
いたラチェット型ワンウェイクラッチの外輪を自動変速
機のケースに設けたものである。具体的には、内輪と、
該内輪と同軸状(同心)かつ相対回動自在に配置された
外輪と、該内輪の外周又は該外輪の内周の一方に円周方
向に沿って形成された凹部と、該凹部に係合する爪と、
該爪を前記凹部に対し付勢するための付勢部材と、を有
する自動変速機用ワンウェイクラッチであって、前記外
輪を自動変速機のケースに設けたことを特徴とする。
め、請求項1に記載の発明は、トルク伝達部材に爪を用
いたラチェット型ワンウェイクラッチの外輪を自動変速
機のケースに設けたものである。具体的には、内輪と、
該内輪と同軸状(同心)かつ相対回動自在に配置された
外輪と、該内輪の外周又は該外輪の内周の一方に円周方
向に沿って形成された凹部と、該凹部に係合する爪と、
該爪を前記凹部に対し付勢するための付勢部材と、を有
する自動変速機用ワンウェイクラッチであって、前記外
輪を自動変速機のケースに設けたことを特徴とする。
【0009】請求項2、7に記載の発明は、ワンウェイ
クラッチの外輪又はブシュを自動変速機のケースに一体
的に設けたものである。
クラッチの外輪又はブシュを自動変速機のケースに一体
的に設けたものである。
【0010】具体的には、請求項2に記載の発明は、内
輪と、該内輪と同軸状かつ相対回動自在に配置された外
輪と、前記内輪及び外輪の間に介装され、トルク伝達を
行うためのトルク伝達部材と、前記トルク伝達部材の嵌
合を誘起する付勢部材と、を有する自動変速機用ワンウ
ェイクラッチであって、前記外輪を自動変速機のケース
に一体的に設けたことを特徴とする。
輪と、該内輪と同軸状かつ相対回動自在に配置された外
輪と、前記内輪及び外輪の間に介装され、トルク伝達を
行うためのトルク伝達部材と、前記トルク伝達部材の嵌
合を誘起する付勢部材と、を有する自動変速機用ワンウ
ェイクラッチであって、前記外輪を自動変速機のケース
に一体的に設けたことを特徴とする。
【0011】さらに、請求項7に記載の発明は、内輪
と、該内輪と同軸状かつ相対回動自在に配置された外輪
と、前記内輪及び外輪の間に介装され、トルク伝達を行
うためのトルク伝達部材と、前記トルク伝達部材の嵌合
を誘起する付勢部材と、前記内輪と外輪の間に所定のク
リアランスを与え前記トルク伝達部材及び付勢部材を支
持するブシュと、を有する自動変速機用ワンウェイクラ
ッチであって、前記ブシュを自動変速機のケースに一体
的に設けたことを特徴とする。
と、該内輪と同軸状かつ相対回動自在に配置された外輪
と、前記内輪及び外輪の間に介装され、トルク伝達を行
うためのトルク伝達部材と、前記トルク伝達部材の嵌合
を誘起する付勢部材と、前記内輪と外輪の間に所定のク
リアランスを与え前記トルク伝達部材及び付勢部材を支
持するブシュと、を有する自動変速機用ワンウェイクラ
ッチであって、前記ブシュを自動変速機のケースに一体
的に設けたことを特徴とする。
【0012】上記発明により、外輪又はブシュを別体と
して設ける必要がなくなり、ワンウェイクラッチの小型
化、軽量化、低コスト化が達成できる。
して設ける必要がなくなり、ワンウェイクラッチの小型
化、軽量化、低コスト化が達成できる。
【0013】更に、請求項3、8に記載の発明は、請求
項2又は7に記載の発明においてワンウェイクラッチに
ラチェット型のものを用いたものである。
項2又は7に記載の発明においてワンウェイクラッチに
ラチェット型のものを用いたものである。
【0014】請求項4、9に記載の発明は、前記ケース
及び前記ケースと共に一体的に設けられた前記外輪又は
ブシュをアルミニウム製としたものである。強度を確保
した上でワンウェイクラッチの軽量化が実現できる。
及び前記ケースと共に一体的に設けられた前記外輪又は
ブシュをアルミニウム製としたものである。強度を確保
した上でワンウェイクラッチの軽量化が実現できる。
【0015】請求項5、10に記載の発明は、前記ケー
ス、及び前記ケースと共に一体的に設けられた前記外輪
又はブシュをダイキャスト加工によって成形したもので
ある。
ス、及び前記ケースと共に一体的に設けられた前記外輪
又はブシュをダイキャスト加工によって成形したもので
ある。
【0016】外輪を別体として作成することに比較し
て、作業工程を簡素化できる。
て、作業工程を簡素化できる。
【0017】請求項6、11に記載の発明は、前記ケー
スと一体成形されている外輪又はブシュに軸受部を設け
たものである。軸受部を別体として設ける必要がなく、
組立工程が簡単となるだけでなく、軽量化、低コスト化
が実現できる。
スと一体成形されている外輪又はブシュに軸受部を設け
たものである。軸受部を別体として設ける必要がなく、
組立工程が簡単となるだけでなく、軽量化、低コスト化
が実現できる。
【0018】
【発明の実施の形態】本実施形態は、自動変速機のケー
スにワンウェイクラッチを構成する外輪又はブシュを一
体成形するものである。自動変速機ケースへの外輪又は
ブシュの取り付けは、特に限定されるものではなく、ス
プライン嵌合、ボルト締め、溶接等の何れでも構わな
い。
スにワンウェイクラッチを構成する外輪又はブシュを一
体成形するものである。自動変速機ケースへの外輪又は
ブシュの取り付けは、特に限定されるものではなく、ス
プライン嵌合、ボルト締め、溶接等の何れでも構わな
い。
【0019】また、ケースとケースに一体成形されるブ
ッシュ又は外輪はアルミニウム製とし、ダイキャスト加
工によって成形することが望ましい。このように一体成
形することによって部品点数を削減出来、外輪又はブシ
ュの加工時間を大幅に短縮することができる。
ッシュ又は外輪はアルミニウム製とし、ダイキャスト加
工によって成形することが望ましい。このように一体成
形することによって部品点数を削減出来、外輪又はブシ
ュの加工時間を大幅に短縮することができる。
【0020】トルク伝達部材を付勢する部材は弾性体で
あれば特に限定されるものではないが、スプリング、特
にアコーデオンスプリングが望ましい。アコーデオンス
プリングは付勢力が比較的弱く引き摺りトルクを低減出
来、更に耐久性を兼ね備えているからである。
あれば特に限定されるものではないが、スプリング、特
にアコーデオンスプリングが望ましい。アコーデオンス
プリングは付勢力が比較的弱く引き摺りトルクを低減出
来、更に耐久性を兼ね備えているからである。
【0021】ワンウェイクラッチの種類は特に限定され
るものではないが、トルク伝達部材として爪を用い、爪
が凹部(ノッチ)に噛合しトルク伝達を行うラチェット
型を用いるのが望ましい。このラチェット型のワンウェ
イクラッチは外輪にアルミニウム製のものを用いても充
分な強度を確保することが出来る点で優れているからで
ある。
るものではないが、トルク伝達部材として爪を用い、爪
が凹部(ノッチ)に噛合しトルク伝達を行うラチェット
型を用いるのが望ましい。このラチェット型のワンウェ
イクラッチは外輪にアルミニウム製のものを用いても充
分な強度を確保することが出来る点で優れているからで
ある。
【0022】ところで、ラチェット型ワンウェイクラッ
チはバックラッシュが大きくなることがあり、噛み合い
音が生じる場合がある。この噛み合い音を防止するた
め、ブシュと外輪との間に衝撃を吸収するダンパー機構
を介在させる。例えば、スプリングやゴム等の弾性体を
用いたものや、オイル密封式ダンパー等を使用すること
が可能であるが、本実施例ではスプリング、特にコイル
型スプリングを配置した。
チはバックラッシュが大きくなることがあり、噛み合い
音が生じる場合がある。この噛み合い音を防止するた
め、ブシュと外輪との間に衝撃を吸収するダンパー機構
を介在させる。例えば、スプリングやゴム等の弾性体を
用いたものや、オイル密封式ダンパー等を使用すること
が可能であるが、本実施例ではスプリング、特にコイル
型スプリングを配置した。
【0023】ワンウェイクラッチを構成する外輪又はブ
シュのうち少なくとも一方とともに軸受部を更に設ける
構成とする。軸受部には、内外輪を有するころがり軸受
のように別体の軸受を設置しても良いし、表面処理を施
す等して当該箇所自体を滑り軸受としても良い。更に滑
り軸受として用いる場合には摺動面に微少溝を設けるこ
とが望ましい。以下の実施例では、別体のころがり軸受
を設置した。
シュのうち少なくとも一方とともに軸受部を更に設ける
構成とする。軸受部には、内外輪を有するころがり軸受
のように別体の軸受を設置しても良いし、表面処理を施
す等して当該箇所自体を滑り軸受としても良い。更に滑
り軸受として用いる場合には摺動面に微少溝を設けるこ
とが望ましい。以下の実施例では、別体のころがり軸受
を設置した。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。尚、図面を通じて、同一部材には同一符号を
添付してある。
説明する。尚、図面を通じて、同一部材には同一符号を
添付してある。
【0025】図1は本発明の第一実施例であるラチェッ
ト型ワンウェイクラッチを組み込んだ自動変速機ケース
1の軸方向断面図である。従来のラチェット型ワンウェ
イクラッチと異なるところは、ワンウェイクラッチの外
輪21がエクステンション12に加工されている点であ
る。以下、構成を説明する。
ト型ワンウェイクラッチを組み込んだ自動変速機ケース
1の軸方向断面図である。従来のラチェット型ワンウェ
イクラッチと異なるところは、ワンウェイクラッチの外
輪21がエクステンション12に加工されている点であ
る。以下、構成を説明する。
【0026】自動変速機ケース1は、トルクコンバータ
を収容するための円筒状トルクコンバータカバー14、
トランスミッションを収容するための円筒状本体部11
及び自動変速機の軸方向寸法を車両の設置箇所に合わせ
て調整するための円筒状エクステンション12が同心に
配置され構成されている。また、自動変速機ケース1の
ほぼ軸中心を駆動軸25(破線で示す)が貫通してい
る。尚、図中トルクコンバータ、トランスミッション等
は図面を明瞭にするため割愛した。
を収容するための円筒状トルクコンバータカバー14、
トランスミッションを収容するための円筒状本体部11
及び自動変速機の軸方向寸法を車両の設置箇所に合わせ
て調整するための円筒状エクステンション12が同心に
配置され構成されている。また、自動変速機ケース1の
ほぼ軸中心を駆動軸25(破線で示す)が貫通してい
る。尚、図中トルクコンバータ、トランスミッション等
は図面を明瞭にするため割愛した。
【0027】第一実施例のラチェット型ワンウェイクラ
ッチ27は、エクステンション12の内部に配置されて
いる。エクステンション12は、その内部を駆動軸5が
貫通し、軸方向両端部が開口している。
ッチ27は、エクステンション12の内部に配置されて
いる。エクステンション12は、その内部を駆動軸5が
貫通し、軸方向両端部が開口している。
【0028】エクステンション12の一端部(本体部1
1に接続される側)は、本体部側の内周面とほぼ同じ径
の第1内周面を備える。一方、エクステンション12の
軸方向他端部は、駆動軸5の外径とほぼ同じ径を有する
第2内周面を有し、駆動軸7が回動自在に支持される。
更に、第1内周面と第2内周面とは、半径方向にほぼ平
行に延在する端面24により接続されている。また、第
2内周面の近傍に、内周側に開口する凹状のポケットが
周方向で等間隔に設けられていて、そのポケット内に不
図示のアコーデオンスプリング(不図示)とともにトル
ク伝達部材すなわち爪23が配置されている。
1に接続される側)は、本体部側の内周面とほぼ同じ径
の第1内周面を備える。一方、エクステンション12の
軸方向他端部は、駆動軸5の外径とほぼ同じ径を有する
第2内周面を有し、駆動軸7が回動自在に支持される。
更に、第1内周面と第2内周面とは、半径方向にほぼ平
行に延在する端面24により接続されている。また、第
2内周面の近傍に、内周側に開口する凹状のポケットが
周方向で等間隔に設けられていて、そのポケット内に不
図示のアコーデオンスプリング(不図示)とともにトル
ク伝達部材すなわち爪23が配置されている。
【0029】ポケットの内部に配置された爪23は、軸
方向の一端をポケット内に設けた突起より、軸方向他端
を、エクステンション内部の端面24に嵌合するフラン
ジ付きブシュ22の突起により、径方向で揺動可能に支
持されている。
方向の一端をポケット内に設けた突起より、軸方向他端
を、エクステンション内部の端面24に嵌合するフラン
ジ付きブシュ22の突起により、径方向で揺動可能に支
持されている。
【0030】また、爪23は、エクステンションに装着
されたばね(不図示)により半径方向内方へ弾性的に付
勢されている。
されたばね(不図示)により半径方向内方へ弾性的に付
勢されている。
【0031】上述したラチェット型ワンウェイクラッチ
27において、駆動軸5の周囲に配置された内輪25を
一方向へ回転させると、各爪23がばねの弾性力により
半径方向内方へ付勢されているので、それら複数の爪2
3のうち、一つの爪23が内輪25のノッチ(凹部)7
に係止される。このエクステンション21の爪23が内
輪25のノッチ7に係止されることにより、内輪25の
トルクが被駆動部材である外輪21に伝達されロックさ
れる。
27において、駆動軸5の周囲に配置された内輪25を
一方向へ回転させると、各爪23がばねの弾性力により
半径方向内方へ付勢されているので、それら複数の爪2
3のうち、一つの爪23が内輪25のノッチ(凹部)7
に係止される。このエクステンション21の爪23が内
輪25のノッチ7に係止されることにより、内輪25の
トルクが被駆動部材である外輪21に伝達されロックさ
れる。
【0032】逆に、内輪25が反対方向に回転すると、
各爪23が駆動部材5のノッチ7で係止されないので、
内輪25のトルクは外輪21に伝達されない。よって、
内輪25のみが空転する。
各爪23が駆動部材5のノッチ7で係止されないので、
内輪25のトルクは外輪21に伝達されない。よって、
内輪25のみが空転する。
【0033】よって、従来のラチェット型ワンウェイク
ラッチとは異なり、その外輪をエクステンションに加工
しているので、ラチェット型ワンウェイクラッチを小型
化することができる。
ラッチとは異なり、その外輪をエクステンションに加工
しているので、ラチェット型ワンウェイクラッチを小型
化することができる。
【0034】尚、第一実施例において、ワンウェイクラ
ッチの構成要素であるノッチ7を内輪25に設け、爪2
3及び付勢部材を外輪21であるエクステンション12
に設ける構成を採用したが、ノッチ7を外輪21に爪2
3を内輪25に設けても良い。
ッチの構成要素であるノッチ7を内輪25に設け、爪2
3及び付勢部材を外輪21であるエクステンション12
に設ける構成を採用したが、ノッチ7を外輪21に爪2
3を内輪25に設けても良い。
【0035】図2は、本発明によるラチェット型ワンウ
ェイクラッチ120の第二実施例を適用した自動変速機
ケース101を示す。本実施例の自動変速機ケース10
1は、第一実施例の自動変速機ケース1とほぼ同じ構成
であり、トルクコンバータを収容するためのトルクコン
バータカバー114、トランスミッションを収容するた
めの本体部111及び自動変速機の軸方向寸法を車両の
設置箇所に合わせて調整するためのエクステンション1
12からなる。異なる点は、本体部111の図中右端部
に、駆動軸105が挿通する開口部を有し、軸方向断面
がU字形状に加工されたブシュ122を備える点であ
る。つまり、エクステンション112には、ワンウェイ
クラッチ127は設けられていない。
ェイクラッチ120の第二実施例を適用した自動変速機
ケース101を示す。本実施例の自動変速機ケース10
1は、第一実施例の自動変速機ケース1とほぼ同じ構成
であり、トルクコンバータを収容するためのトルクコン
バータカバー114、トランスミッションを収容するた
めの本体部111及び自動変速機の軸方向寸法を車両の
設置箇所に合わせて調整するためのエクステンション1
12からなる。異なる点は、本体部111の図中右端部
に、駆動軸105が挿通する開口部を有し、軸方向断面
がU字形状に加工されたブシュ122を備える点であ
る。つまり、エクステンション112には、ワンウェイ
クラッチ127は設けられていない。
【0036】ブシュ122の凹部に相補的な形状を有す
る円盤状の外輪121が、同軸状にブシュ122に装着
されている。外輪121の内周側には、周方向等間隔で
複数のポケットが設けられ、各ポケットには半径方向に
揺動可能なトルク伝達部材すなわち爪123及びアコー
デオンスプリング126(図3参照)が配置されてい
る。外輪121がブッシュ122に組み付けられると、
爪123及びアコーデオンスプリング126はブッシュ
122に支持され、脱落が防止される。
る円盤状の外輪121が、同軸状にブシュ122に装着
されている。外輪121の内周側には、周方向等間隔で
複数のポケットが設けられ、各ポケットには半径方向に
揺動可能なトルク伝達部材すなわち爪123及びアコー
デオンスプリング126(図3参照)が配置されてい
る。外輪121がブッシュ122に組み付けられると、
爪123及びアコーデオンスプリング126はブッシュ
122に支持され、脱落が防止される。
【0037】一方、駆動軸105の外周側には内輪12
5が同心に配置され、内輪125の外周面には、ポケッ
トに対応して凹部である複数のノッチ107が設けられ
ている。また、内輪125の内周面は、スプライン結合
等により円筒部材106が同軸に嵌合している(図4参
照)。
5が同心に配置され、内輪125の外周面には、ポケッ
トに対応して凹部である複数のノッチ107が設けられ
ている。また、内輪125の内周面は、スプライン結合
等により円筒部材106が同軸に嵌合している(図4参
照)。
【0038】更に、ブシュ122と外輪121は所定範
囲内で相対回動自在になるように周方向に複数の空所1
28(図4参照)が設けられている。
囲内で相対回動自在になるように周方向に複数の空所1
28(図4参照)が設けられている。
【0039】第一実施例と同様に、上述したラチェット
型ワンウェイクラッチ127において、内輪125を一
方向(図3中Y方向)へ回転させると、各爪123がば
ねの弾性力により半径方向内方へ付勢されているので、
爪123が内輪125のノッチ107に係止される。こ
の外輪121の爪123がノッチ107に噛合すること
により、内輪125のトルクが外輪121に伝達され
る。
型ワンウェイクラッチ127において、内輪125を一
方向(図3中Y方向)へ回転させると、各爪123がば
ねの弾性力により半径方向内方へ付勢されているので、
爪123が内輪125のノッチ107に係止される。こ
の外輪121の爪123がノッチ107に噛合すること
により、内輪125のトルクが外輪121に伝達され
る。
【0040】逆に内輪125が反対方向(図3中X方
向)に回転すると、ノッチ107が各爪123と噛合し
ないので、内輪125のトルクが外輪121に伝達され
ることはない。
向)に回転すると、ノッチ107が各爪123と噛合し
ないので、内輪125のトルクが外輪121に伝達され
ることはない。
【0041】尚、第一実施例、第二実施例では、ともに
内輪と駆動軸が同軸状に配置された二重構造となったも
のであり、相対回転可能に取り付けられているものであ
る。つまり、内輪及び内輪に固定された部材の回転は一
方向に制限されるが、駆動軸は言うまでもなく両方向回
転可能である。
内輪と駆動軸が同軸状に配置された二重構造となったも
のであり、相対回転可能に取り付けられているものであ
る。つまり、内輪及び内輪に固定された部材の回転は一
方向に制限されるが、駆動軸は言うまでもなく両方向回
転可能である。
【0042】以下、図3、図4を参照して第二実施例の
ワンウェイクラッチを説明する。
ワンウェイクラッチを説明する。
【0043】図3及び図4は、図2に示したラチェット
型ワンウェイクラッチ部を詳細に示す正面切欠図及び図
3の線A−Aに沿った軸方向断面図である。
型ワンウェイクラッチ部を詳細に示す正面切欠図及び図
3の線A−Aに沿った軸方向断面図である。
【0044】図3に示されているように、ラチェット型
ワンウェイクラッチは、同軸状に配置された外輪121
及び内輪125、外輪121の内周部分に設けられてい
るポケットに配置された爪123及び爪を付勢するため
のアコーデオンスプリング126と、爪123及びアコ
ーデオンスプリング126を軸方向に支持するブシュ1
22と、を備える。
ワンウェイクラッチは、同軸状に配置された外輪121
及び内輪125、外輪121の内周部分に設けられてい
るポケットに配置された爪123及び爪を付勢するため
のアコーデオンスプリング126と、爪123及びアコ
ーデオンスプリング126を軸方向に支持するブシュ1
22と、を備える。
【0045】ブシュ122及び外輪121とは周方向の
所定範囲内で相対回動自在になるように空所128が各
部材の外周に設けられ、コイルスプリング124等の弾
性部材を介在した状態で組み付けられている。このコイ
ルスプリング124により噛み合い時の衝撃を吸収して
いる。
所定範囲内で相対回動自在になるように空所128が各
部材の外周に設けられ、コイルスプリング124等の弾
性部材を介在した状態で組み付けられている。このコイ
ルスプリング124により噛み合い時の衝撃を吸収して
いる。
【0046】これは、ラチェット型ワンウェイクラッチ
のバックラッシュが大きくなる場合があり、噛み合い音
が生じることがある。この噛み合い音を防止するため、
ブシュと外輪との間に衝撃を吸収するスプリングを配置
した。
のバックラッシュが大きくなる場合があり、噛み合い音
が生じることがある。この噛み合い音を防止するため、
ブシュと外輪との間に衝撃を吸収するスプリングを配置
した。
【0047】図4は、図3の線A−Aに沿った断面図で
ある。図2を参照して説明したように、駆動軸105が
図中横方向に延在し、その外周側で同軸状に内輪125
が所定間隔をおいて配置されている。内輪107の外周
にはノッチ107を設け、内周には円筒部材106がス
プライン結合等により固定されている。さらに、内輪の
外周側に回動自在に同心で外輪121及び本体部のブシ
ュ122が配置されている。外輪121のポケット13
1の半径方向に延在する面131aには、爪123を支
持するための突起121aが設けられている。突起12
1aの軸方向に対向する位置にブシュ122の突起12
2aが設けられ、両突起121a、122aが爪123
の側面を支持する。
ある。図2を参照して説明したように、駆動軸105が
図中横方向に延在し、その外周側で同軸状に内輪125
が所定間隔をおいて配置されている。内輪107の外周
にはノッチ107を設け、内周には円筒部材106がス
プライン結合等により固定されている。さらに、内輪の
外周側に回動自在に同心で外輪121及び本体部のブシ
ュ122が配置されている。外輪121のポケット13
1の半径方向に延在する面131aには、爪123を支
持するための突起121aが設けられている。突起12
1aの軸方向に対向する位置にブシュ122の突起12
2aが設けられ、両突起121a、122aが爪123
の側面を支持する。
【0048】また、外輪121のブシュ122に接触す
る部分を画成する半径方向に延在する側面121cと外
周面とは湾曲面121bにより接続している。更に、側
面121cの下端部には凹状段部121dが刻設されて
いる。一方、ブッシュ122には、段部121dに相補
的な凸状段部122dが設けられている。この両段部1
21d及び122dが係合することで外輪と内輪との半
径方向における所定のクリアランスが確保される。
る部分を画成する半径方向に延在する側面121cと外
周面とは湾曲面121bにより接続している。更に、側
面121cの下端部には凹状段部121dが刻設されて
いる。一方、ブッシュ122には、段部121dに相補
的な凸状段部122dが設けられている。この両段部1
21d及び122dが係合することで外輪と内輪との半
径方向における所定のクリアランスが確保される。
【0049】図4の下部には、外輪121とブシュ12
2により画成される空所128にスプリング124が配
置されている状態が示されている。外輪121の側面1
21cの段部121d近傍に、切り込みが周方向等間隔
に設けられている。この切り込みは、装着されるスプリ
ングの伸縮に影響を及ぼさないように湾曲面121eを
有している。空所128は、切り込みとブシュ122の
内側面122bにより画成され、コイルスプリング12
4が配置されている。この構成により、クラッチ噛み合
い時には、コイルスプリングの両端部が、それぞれ外輪
121及びブシュ122に当接し衝撃を和らげ騒音を抑
えることができる。
2により画成される空所128にスプリング124が配
置されている状態が示されている。外輪121の側面1
21cの段部121d近傍に、切り込みが周方向等間隔
に設けられている。この切り込みは、装着されるスプリ
ングの伸縮に影響を及ぼさないように湾曲面121eを
有している。空所128は、切り込みとブシュ122の
内側面122bにより画成され、コイルスプリング12
4が配置されている。この構成により、クラッチ噛み合
い時には、コイルスプリングの両端部が、それぞれ外輪
121及びブシュ122に当接し衝撃を和らげ騒音を抑
えることができる。
【0050】図5は、本発明によるラチェット型ワンウ
ェイクラッチの第三実施例を適用した自動変速機の部分
断面図である。
ェイクラッチの第三実施例を適用した自動変速機の部分
断面図である。
【0051】図に示された自動変速機ケース201は、
トルクコンバータカバー214、本体部211、リヤカ
バー212及びデファレンシャル243を収容するデフ
カバー213によって構成される。
トルクコンバータカバー214、本体部211、リヤカ
バー212及びデファレンシャル243を収容するデフ
カバー213によって構成される。
【0052】駆動軸205のトルクは、不図示の歯車機
構を介して別の駆動軸206に伝達される。トルクはさ
らに、駆動軸206を介してデファレンシャル243へ
と伝達される。
構を介して別の駆動軸206に伝達される。トルクはさ
らに、駆動軸206を介してデファレンシャル243へ
と伝達される。
【0053】本体部211の円筒面の所定位置から、円
筒面に連続し軸方向にほぼ直交する方向であって、半径
方向内方に延在する支持部215が設けられている。支
持部215の中心には、駆動軸205を挿通するための
開口237が設けられている。また、支持部215の開
口237近傍は、保持部216であり、支持部215の
他の部分より軸方向長さが大きくなっている。
筒面に連続し軸方向にほぼ直交する方向であって、半径
方向内方に延在する支持部215が設けられている。支
持部215の中心には、駆動軸205を挿通するための
開口237が設けられている。また、支持部215の開
口237近傍は、保持部216であり、支持部215の
他の部分より軸方向長さが大きくなっている。
【0054】保持部216の軸方向一端部の内周側部分
は、ワンウェイクラッチ220の外輪部221であり、
円周方向等間隔に配置された複数のポケットを備える。
一方、保持部216の内周側の軸方向他端部は、軸受部
218であり、一対のころがり軸受231を配置するた
めの段部が周方向に延在する。よって、保持部216の
内周側は、軸方向においてラチェットクラッチ及び一対
のころがり軸受が並置される構成である。
は、ワンウェイクラッチ220の外輪部221であり、
円周方向等間隔に配置された複数のポケットを備える。
一方、保持部216の内周側の軸方向他端部は、軸受部
218であり、一対のころがり軸受231を配置するた
めの段部が周方向に延在する。よって、保持部216の
内周側は、軸方向においてラチェットクラッチ及び一対
のころがり軸受が並置される構成である。
【0055】ここで、ワンウェイクラッチ220の外輪
として機能する外輪部221の各ポケット内には、トル
ク伝達部材すなわち爪223やアコーデオンスプリング
(不図示)が配置される。ポケットに対応する位置であ
って、内輪225上にノッチ(凹部)207が設けられ
ている。また、爪223が半径方向に揺動可能なよう
に、爪223の軸方向両端部はポケットの突起部217
と円盤状のリテーナ227の突起部227aにより軸方
向に支持されている。
として機能する外輪部221の各ポケット内には、トル
ク伝達部材すなわち爪223やアコーデオンスプリング
(不図示)が配置される。ポケットに対応する位置であ
って、内輪225上にノッチ(凹部)207が設けられ
ている。また、爪223が半径方向に揺動可能なよう
に、爪223の軸方向両端部はポケットの突起部217
と円盤状のリテーナ227の突起部227aにより軸方
向に支持されている。
【0056】更に、リテーナ227の軸方向外側への移
動は、スナップリング241により阻止されている。よ
って、爪223及びアコーデオンスプリング(不図示)
等の分離及び脱落を防止することができる。
動は、スナップリング241により阻止されている。よ
って、爪223及びアコーデオンスプリング(不図示)
等の分離及び脱落を防止することができる。
【0057】一方、軸受部218には、外輪230、内
輪232及び転動体231からなるころがり軸受が軸方
向に並んで配置されている。
輪232及び転動体231からなるころがり軸受が軸方
向に並んで配置されている。
【0058】以上の構成において、第一実施例及び第二
実施例と同様に駆動軸が一方向に回動すると、駆動軸2
05の周囲に配置された内輪225の周方向に設けられ
ているノッチ207と爪223が噛み合い係合し、内輪
225のトルクが外輪部221へ伝達される。
実施例と同様に駆動軸が一方向に回動すると、駆動軸2
05の周囲に配置された内輪225の周方向に設けられ
ているノッチ207と爪223が噛み合い係合し、内輪
225のトルクが外輪部221へ伝達される。
【0059】ところで、第三実施例においても、第二実
施例(図4参照)と同様に、内輪と駆動軸が同軸状に配
置された二重構造となったものであり、相対回転可能に
取り付けられているものである。つまり、内輪及び内輪
に固定された部材の回転は一方向に制限されるが、駆動
軸は言うまでもなく両方向回転可能である。図面を明瞭
可するため内輪に固定される部材は割愛した。
施例(図4参照)と同様に、内輪と駆動軸が同軸状に配
置された二重構造となったものであり、相対回転可能に
取り付けられているものである。つまり、内輪及び内輪
に固定された部材の回転は一方向に制限されるが、駆動
軸は言うまでもなく両方向回転可能である。図面を明瞭
可するため内輪に固定される部材は割愛した。
【0060】また、内輪225が他の方向に回転する
と、ノッチ207と爪223とが噛み合うことはなく外
輪である保持部216にトルクは伝達されない。
と、ノッチ207と爪223とが噛み合うことはなく外
輪である保持部216にトルクは伝達されない。
【0061】尚、本実施例では保持部に別体のころがり
軸受232を設けたが、ブシュを有するワンウェイクラ
ッチの場合には、ブシュにころがり軸受を設けてもよ
い。
軸受232を設けたが、ブシュを有するワンウェイクラ
ッチの場合には、ブシュにころがり軸受を設けてもよ
い。
【0062】また、ころがり軸受を設けずに、駆動軸が
摺擦する箇所に表面処理を施し、滑り軸受としてもよ
い。
摺擦する箇所に表面処理を施し、滑り軸受としてもよ
い。
【0063】図6は、図1に示した本発明の第一実施例
のワンウェイクラッチに使用されるエクステンション1
2及び外輪21の製造方法を示す。本実施例では、ダイ
キャスト鋳造成形による製造方法を採用した。
のワンウェイクラッチに使用されるエクステンション1
2及び外輪21の製造方法を示す。本実施例では、ダイ
キャスト鋳造成形による製造方法を採用した。
【0064】まず、図6(a)に示すように型41、4
2を嵌め合わせる。型41、42を嵌め合わせることに
より形成される空所45がエクステンション12及び外
輪21の形状となっている。型42に、外部に通じる孔
44が設けられており、溶けたアルミニウムが供給装置
43から嵌め合わさった型41、42の形成する空所4
5に圧力を加えながら流し込まれる。
2を嵌め合わせる。型41、42を嵌め合わせることに
より形成される空所45がエクステンション12及び外
輪21の形状となっている。型42に、外部に通じる孔
44が設けられており、溶けたアルミニウムが供給装置
43から嵌め合わさった型41、42の形成する空所4
5に圧力を加えながら流し込まれる。
【0065】その後、型41、42及び型41、42内
のアルミニウムを冷却し、図6(b)に示すように型4
1、42から鋳造物を引き抜くと、外輪21となるエク
ステンション12が形成される。
のアルミニウムを冷却し、図6(b)に示すように型4
1、42から鋳造物を引き抜くと、外輪21となるエク
ステンション12が形成される。
【0066】上記の何れの実施例でも、駆動軸の外周側
に同軸状に配置された内輪にノッチを設け、ワンウェイ
クラッチを構成したが、駆動軸の外周面に直接ノッチを
設ける構成としてもよい。
に同軸状に配置された内輪にノッチを設け、ワンウェイ
クラッチを構成したが、駆動軸の外周面に直接ノッチを
設ける構成としてもよい。
【0067】さらに、ワンウェイクラッチとしてラチェ
ット型を採用したが、スプラグ型等の他のワンウェイク
ラッチを使用しても良い。
ット型を採用したが、スプラグ型等の他のワンウェイク
ラッチを使用しても良い。
【0068】尚、この発明は、その本質的特性から逸脱
することなく数多くの形式のものとして具体化すること
ができる。よって、上述した実施形態は専ら説明上のも
のであり、本発明を制限するものではないことは言うま
でもない。
することなく数多くの形式のものとして具体化すること
ができる。よって、上述した実施形態は専ら説明上のも
のであり、本発明を制限するものではないことは言うま
でもない。
【0069】
【発明の効果】本発明のワンウェイクラッチでは、外輪
又はブシュを別体として取付けることが不要となり、生
産効率が向上し、部品点数が少なくなる。よって、部品
管理の費用が削減されコストを低減することが出来る。
又はブシュを別体として取付けることが不要となり、生
産効率が向上し、部品点数が少なくなる。よって、部品
管理の費用が削減されコストを低減することが出来る。
【0070】更に、ワンウェイクラッチを構成る部品が
減少することによって自動変速機を小型化することが出
来た。
減少することによって自動変速機を小型化することが出
来た。
【0071】自動変速機用ケース及びケースに一体構成
の外輪又はブシュをダイキャスト加工の一体成形により
作成でき、製造工程を簡素化、生産性の向上、コスト低
減が図れる。
の外輪又はブシュをダイキャスト加工の一体成形により
作成でき、製造工程を簡素化、生産性の向上、コスト低
減が図れる。
【0072】本発明によれば、ケースに一体成形されて
いる外輪又はブシュに軸受部を設けているので、軸受部
を別体として設ける必要がなく、組立工程が簡単となる
だけでなく、軽量化、低コスト化が図れる。
いる外輪又はブシュに軸受部を設けているので、軸受部
を別体として設ける必要がなく、組立工程が簡単となる
だけでなく、軽量化、低コスト化が図れる。
【図1】本発明の第一実施例によるワンウェイクラッチ
の軸方向断面図である。
の軸方向断面図である。
【図2】本発明の第二実施例によるワンウェイクラッチ
の軸方向断面図である。
の軸方向断面図である。
【図3】図2のラチェット型ワンウェイクラッチ部分の
正面切欠図である。
正面切欠図である。
【図4】図3の線A−Aに沿った軸方向部分断面図であ
る。
る。
【図5】本発明の第三実施例によるワンウェイクラッチ
の軸方向断面図である。
の軸方向断面図である。
【図6】(a)(b)は、図1のケース本体部及び外輪
の製造工程の概要図である。
の製造工程の概要図である。
【図7】従来のワンウェイクラッチ組立体の軸方向断面
図である。
図である。
1 自動変速機ケース 11 本体部 12 エクステンション 21 外輪 22 ブシュ 23 爪 24 コイルスプリング 25 内輪 26 アコーデオンスプリング 27 ワンウェイクラッチ 41、42 型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J063 AA02 AB01 AC03 BB41 BB44 BB48 CA01 CD41
Claims (11)
- 【請求項1】 内輪と、該内輪と同軸状かつ相対回動自
在に配置された外輪と、該内輪の外周又は該外輪の内周
の一方に円周方向に沿って形成された凹部と、該凹部に
係合する爪と、該爪を前記凹部に対し付勢するための付
勢部材と、を有する自動変速機用ワンウェイクラッチで
あって、 前記外輪を自動変速機のケースに設けたことを特徴とす
る自動変速機用ワンウェイクラッチ。 - 【請求項2】 内輪と、該内輪と同軸状かつ相対回動自
在に配置された外輪と、前記内輪及び外輪の間に介装さ
れ、トルク伝達を行うためのトルク伝達部材と、前記ト
ルク伝達部材の嵌合を誘起する付勢部材と、を有する自
動変速機用ワンウェイクラッチであって、 前記外輪を自動変速機のケースに一体的に設けたことを
特徴とする自動変速機用ワンウェイクラッチ。 - 【請求項3】 前記ワンウェイクラッチはトルク伝達部
材に爪を用いたラチェット型ワンウェイクラッチである
ことを特徴とする請求項2に記載の自動変速機用ワンウ
ェイクラッチ。 - 【請求項4】 前記ケース及び前記ケースと共に一体的
に設けられた前記外輪は、アルミニウム製であることを
特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の自動
変速機用ワンウェイクラッチ。 - 【請求項5】 前記ケース及び前記ケースと共に一体的
に設けられた前記外輪は、ダイキャスト加工によって成
形されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
か一項に記載の自動変速機用ワンウェイクラッチ。 - 【請求項6】 前記外輪に軸受部を設けたことを特徴と
する請求項1乃至5のいずれか一項に記載の自動変速機
用ワンウェイクラッチ。 - 【請求項7】 内輪と、該内輪と同軸状かつ相対回動自
在に配置された外輪と、前記内輪及び外輪の間に介装さ
れ、トルク伝達を行うためのトルク伝達部材と、前記ト
ルク伝達部材の嵌合を誘起する付勢部材と、前記内輪と
外輪の間に所定のクリアランスを与え前記トルク伝達部
材及び付勢部材を支持するブシュと、を有する自動変速
機用ワンウェイクラッチであって、 前記ブシュを自動変速機のケースに一体的に設けたこと
を特徴とする自動変速機用ワンウェイクラッチ。 - 【請求項8】 前記ワンウェイクラッチはトルク伝達部
材に爪を用いたラチェット型ワンウェイクラッチである
ことを特徴とする請求項7に記載の自動変速機用ワンウ
ェイクラッチ。 - 【請求項9】 前記ケース及び前記ケースと共に一体的
に設けられたブシュは、アルミニウム製であることを特
徴とする請求項7又は8に記載の自動変速機用ワンウェ
イクラッチ。 - 【請求項10】 前記ケース及び前記ケースと共に一体
的に設けられた前記ブシュは、ダイキャスト加工によっ
て成形されていることを特徴とする請求項7乃至9のい
ずれか一項に記載の自動変速機用ワンウェイクラッチ。 - 【請求項11】 前記ブシュに軸受部を設けたことを特
徴とする請求項7乃至10のいずれか一項に記載の自動
変速機用ワンウェイクラッチ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001122764A JP2002317831A (ja) | 2001-04-20 | 2001-04-20 | 自動変速機用ワンウェイクラッチ |
US10/125,455 US6715596B2 (en) | 2001-04-20 | 2002-04-19 | One-way clutch for automatic transmission |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001122764A JP2002317831A (ja) | 2001-04-20 | 2001-04-20 | 自動変速機用ワンウェイクラッチ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002317831A true JP2002317831A (ja) | 2002-10-31 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2001122764A Pending JP2002317831A (ja) | 2001-04-20 | 2001-04-20 | 自動変速機用ワンウェイクラッチ |
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---|---|
US (1) | US6715596B2 (ja) |
JP (1) | JP2002317831A (ja) |
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