JP2594659Y2 - 一方クラッチ・軸受一体化ユニット - Google Patents

一方クラッチ・軸受一体化ユニット

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JP2594659Y2
JP2594659Y2 JP1993011516U JP1151693U JP2594659Y2 JP 2594659 Y2 JP2594659 Y2 JP 2594659Y2 JP 1993011516 U JP1993011516 U JP 1993011516U JP 1151693 U JP1151693 U JP 1151693U JP 2594659 Y2 JP2594659 Y2 JP 2594659Y2
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clutch
case
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孝修 高松
一生 伊賀
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、外周の円周数箇所が隆
起したシェル状外輪および複数のローラを用いるタイプ
いわゆるローラ形の一方クラッチと転がり軸受とを一体
化したユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】種々の機械装置で、回転軸とハウジング
との連係個所に、ローラ形の一方クラッチと転がり軸受
とを軸方向に隣合う形で設けることがあるが、その場
合、従来は、図4に示すように、両者が各別にハウジン
グに取り付けられていた。
【0003】同図において、符号31は回転軸、32は
ハウジング、33は転がり軸受(図示例では玉軸受)、
34はローラ形の一方クラッチである。転がり軸受33
は、直接的にハウジング32に取り付けられ、一方クラ
ッチ34は、予め、鍔部35aを有する取付部材35に
嵌着され、この取付部材35の鍔部35aをハウジング
32にねじ止めすることで、ハウジング32に取り付け
られる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このように、一方クラ
ッチ34と転がり軸受33とを各別にハウジング32に
取り付けるようにしているのは、両者の芯出しをするた
めである。したがって、上記従来の取付構造では、取付
の際には、一方クラッチ34と転がり軸受33との芯出
しを行う必要があり、一方クラッチ34とその取付部材
35との径方向位置を微量的に調整した後に、取付部材
35をハウジング32に固定しなければならず、面倒な
手数がかかる、という問題があった。
【0005】これに対しては、例えば、ローラ形一方ク
ラッチのシェル状外輪を軸方向に延長して、その延長部
内に転がり軸受を組み込んだもの(実開平3−8573
0号公報参照)等、一方クラッチと転がり軸受とを一体
化したものが種々提案されているが、特殊な構造の一方
クラッチや転がり軸受を用意しなければならなかった
り、また、製造過程で予め、一方クラッチと転がり軸受
との芯合わせをしておく構造になっているため、高精度
の加工、組立技術が必要となったりするなど、製造コス
トが高くなっている。
【0006】このような従来の問題点に鑑み、本願出願
人は、取付時の芯出し工程が不要で、しかも安価に製造
しうる一方クラッチと転がり軸受との一体化ユニットの
構造を既に出願している(実願平4−62383号の願
書に添付の明細書参照)。
【0007】この出願の構造では、一方クラッチがケー
スに径方向に変位しうる状態でかつ周方向へは所定の遊
びをもって係止される状態で内嵌されているため、一方
クラッチに内挿される回転軸の正・逆回転の切り替え時
に一方クラッチががたついてケースに衝突するなど騒音
を発生することが分かっている。そこで、この出願で
は、衝突音の防止対策としてケースの内周面または一方
クラッチの外周面に緩衝材をコーティングしている。こ
のような対策によれば、衝突音の発生を防止できるけれ
ども、衝突そのものの発生を防止するものでないので、
改良の余地があると言える。
【0008】本考案は、このような事情に鑑み、簡素な
構成で、ケース内部での一方クラッチのがたつきを無く
し、ケースに対する一方クラッチの衝突を防ぐことを課
題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、外周の円周数
箇所が隆起したシェル状外輪および複数のローラを用い
た一方クラッチと転がり軸受とが軸方向に隣合う形で単
一のケース内周に組み込まれてなる一体化ユニットにお
いて、次のように構成する。
【0010】本考案では、前記転がり軸受がケースに対
して固定状態に内嵌され、また、一方クラッチのシェル
状外輪がケースに対して径方向に所定量変位可能にかつ
周方向に所定の遊びをもって係止される状態に内嵌され
ており、かつ、転がり軸受と一方クラッチとの間に、ケ
ースの一方クラッチ側開口に備える鍔部側へ一方クラッ
チを押し付けるように付勢する付勢手段が介装されてい
る。
【0011】
【作用】本考案は、要するに、単一のケースの内周に対
して転がり軸受とローラ式の一方クラッチとを組み込ん
だ状態で両者の芯出しを容易とするために、ケースに対
して一方クラッチを径方向および周方向に動きうる状態
に組み込んでいる構造を前提としていて、前記一方クラ
ッチの組み込み後のがたつきを防止する点に特徴があ
る。 つまり、付勢手段によりケース内において転がり軸
受と一方クラッチとを軸方向で突っ張るようにさせて、
一方クラッチのシェル状外輪端面とケース開口の鍔部と
を圧接させることにより、この圧接部位で摩擦抵抗
させている。
【0012】このために、一方クラッチが周方向および
径方向のいずれにも動きにくくなるが、前述の摩擦抵抗
を上回るような大きな力が加われば、一方クラッチは周
方向および径方向に対して所定の許容量だけ動きうる。
但し、この動きは摩擦抵抗の影響で緩やかとなる。
【0013】つまり、回転軸の正・逆回転の切り替え時
においては一方クラッチがケースの内部で周方向に動き
にくくなり、仮に動いたときでもケースに対する一方ク
ラッチの衝突は、音が発生するほど強くならずに済む
し、一方の回転軸に対する一方クラッチの自動芯出し動
作については支障なく行われる。
【0014】
【実施例】以下、本考案の詳細を図1ないし図3に示す
実施例に基づいて説明する。これらの図において、符号
1は回転軸、2はハウジングで、この実施例の一体化ユ
ニットは、ローラ形の一方クラッチ3と、転がり軸受と
しての玉軸受4と、ケース5と、付勢手段としてのバネ
リング6とからなる。
【0015】一方クラッチ3は、既存のローラ形の一方
クラッチと同様に、複数のローラ3aと、ローラ3aと
同数のカム溝を有する円筒形のシェル状外輪3bと、押
えばねを備えた保持器3cとからなるものである。な
お、シェル状外輪3bの外周は複数のカム溝形状に対応
して軸方向一定長さで径方向外方に隆起している。ま
た、玉軸受4も、既存の玉軸受と同様に、外輪4a、内
輪4b、ボール4c、保持器4d等からなる。
【0016】ケース5は、一方クラッチ3と玉軸受4と
が軸方向隣り合わせに取り付けられるもので、プレスに
より、小径部5sと大径部5mとを備えた段付き円筒形
に成形されている。ケース5の小径部5sはシェル状外
輪3bの外周部に対応して周方向で凹凸に形成されてお
り、この小径部5sに対して一方クラッチ3のシェル状
外輪3bが径方向に変位自在にかつ周方向へは所定の遊
びをもって係止される状態に内嵌されている。一方、ケ
ース5の大径部5mに対して玉軸受4が圧入状態で内嵌
固定されている。
【0017】バネリング6は、軸方向に隣り合う一方ク
ラッチ3と玉軸受4との間に設けられるもので、一方ク
ラッチ3のシェル状外輪3bの端面を、ケース5の小径
部5sの径方向内向きの鍔部5fに対して押し付けるよ
うに弾発付勢する。
【0018】このような一体化ユニットを図1に示すよ
うに回転軸1とハウジング2との連係個所に組み込んだ
状態では、一方クラッチ3のシェル状外輪3bの端面と
ケース5の小径部5sの鍔部5fとの圧接による摩擦抵
抗によりケース5に対する一方クラッチ3の径方向およ
び周方向の動きをある程度は拘束できるようになる。そ
のために、回転軸1の正・逆回転の切り替え時に一方ク
ラッチ3はケース5に対して周方向で不動とされる。そ
の反面、一体化ユニットの組み込み過程での回転軸1に
対する一方クラッチ3の自動芯出し時の力が、一方クラ
ッチ3のシェル状外輪3bの端面とケース5の小径部5
sの鍔部5fとの圧接による摩擦抵抗を上回れば、自動
芯出し動作は支障なく行われる。
【0019】そして、前述の摩擦抵抗を、一方クラッチ
3のロック時の伝達トルクよりも小さくかつ空転トルク
よりも大きく設定しておけば、回転軸1を挿入してから
一方クラッチ3の最初のロック動作時に、一方クラッチ
3そのものがケース5の小径部5s内で所定量周方向へ
動くことになるけれども、この動きは前述の摩擦抵抗に
よって緩やかに行われることになり、ケース5に対して
音が発生するほど強く衝突せずに済む。
【0020】このような本実施例のバネリング6は、一
方クラッチ3と玉軸受4とを一体化する場合においてそ
れらの間に設ける必要のあるスペーサの代替品として考
えることができ、無駄に部品を増やしているわけでもな
い。
【0021】なお、本考案は上記実施例のみに限定され
ない。例えば、付勢手段としては、上述したバネリング
6の代わりに、環状板の円周数箇所にコイルバネやゴム
などを取り付けたものでもかまわない。また、ケース5
の内周面または一方クラッチ3の外周面に例えば合成樹
脂などの緩衝材をコーティングしてもよい。この場合、
一方クラッチ3がその初期ロック動作時に動いて、一方
クラッチ3のシェル状外輪3bとケース5の小径部5s
とが衝突するときの金属どおしの接触を阻止できるよう
になる。
【0022】
【考案の効果】以上のように、本考案では、バネリング
を用いるだけの簡素な構成で、ケースに対して一方クラ
ッチをルーズフィット状態で内嵌する場合において、ケ
ースに対する一方クラッチの回り止めを行いながらも、
ケースに対する一方クラッチの径方向の動きを許容する
ことができる。つまり、本考案によれば、ケース内で一
方クラッチとそれに内挿される回転軸との自動芯出し機
能を支障なく実現できて、しかも、自動芯出し機能の弊
害となっていた一方クラッチのケースに対する衝突を防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る一体化ユニットの断面
図。
【図2】図1の(2)−(2)線での拡大した半断面
図。
【図3】同ユニットのバネリングの斜視図。
【図4】従来の一方クラッチおよび転がり軸受の取付構
造の断面図。
【符号の説明】
1 回転軸 3 一方クラッチ 3b シェル状外輪 4 玉軸受 5 ケース 5s ケースの小径部 5f ケースの鍔部 6 バネリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−41668(JP,A) 特開 昭58−166123(JP,A) 実開 平3−85730(JP,U) 実開 昭59−147927(JP,U) 実開 平6−35684(JP,U) 実開 平6−35685(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16D 41/06 F16C 23/08

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周の円周数箇所が隆起したシェル状外
    輪および複数のローラを用いた一方クラッチと転がり軸
    受とが軸方向に隣合う形で単一のケース内周に組み込ま
    れてなる一体化ユニットであって、 前記転がり軸受がケースに対して固定状態に内嵌され、
    また、一方クラッチのシェル状外輪がケースに対して径
    方向に所定量変位可能にかつ周方向に所定の遊びをもっ
    て係止される状態に内嵌されており、 かつ、転がり軸受と一方クラッチとの間に、ケースの一
    方クラッチ側開口に備える鍔部側へ一方クラッチを押し
    付けるように付勢する付勢手段が介装されている、こと
    を特徴とする一方クラッチ・軸受一体化ユニット。
JP1993011516U 1992-09-04 1993-03-16 一方クラッチ・軸受一体化ユニット Expired - Fee Related JP2594659Y2 (ja)

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KR1019930015099A KR0135386B1 (ko) 1992-09-04 1993-08-04 오버러닝 클러치와 로울링 베어링의 일체화 유니트

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JP7385239B2 (ja) * 2019-05-21 2023-11-22 富士工業株式会社 ワンウェイクラッチを用いた動力伝達構造

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