JPH0215051Y2 - - Google Patents

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JPH0215051Y2
JPH0215051Y2 JP1985051390U JP5139085U JPH0215051Y2 JP H0215051 Y2 JPH0215051 Y2 JP H0215051Y2 JP 1985051390 U JP1985051390 U JP 1985051390U JP 5139085 U JP5139085 U JP 5139085U JP H0215051 Y2 JPH0215051 Y2 JP H0215051Y2
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needle roller
gear
needle
elastic ring
roller bearing
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、軸に外装したギヤ等の回転体をこ
ろで回転可能に支持する針状ころ軸受装置に関す
るものである。
〔従来の技術及びその問題点〕
一般に、自動車のトランスミツシヨンにおいて
は、第6図に示すように、メインシヤフト20と
それに外装したギヤ21との間に保持器22を備
えた針状ころ軸受23を組み込んで上記ギヤ21
を回転可能に支持してある。この針状ころ軸受2
3の針状ころ24は、メインシヤフト20と共に
ギヤ21が回転する負荷の大きなトルクの伝達時
には回転せず、アイドリング時のように無負荷の
状態でギヤ21が回転するとき、そのギヤ21と
の接触によつて回転するようになつている。
通常、針状ころ軸受23は所要のラジアル隙間
が形成されており、このため、アイドリング時や
極低速走行時には、針状ころ24がスキユし易
く、そのスキユによつて針状ころ24の正常なこ
ろがり運動が保持されず、不安定な滑り運動を行
なう結果、微振動が生じ、異常温が発生する。ま
た、上記の滑りによつて針状ころの転走面が摩耗
し、軸受性能が悪くなる。
上記のようなトランスミツシヨンのギヤ21
は、他のギアと常に噛合しているため、相互間に
おいて歯打ち音が発生し、その歯打ち音や上記異
常音は、メインシヤフト20を介してミツシヨン
ケースに伝達されるため、きわめて大きな音とな
り、アイドリング時や極低速走行時において不快
感を与える。
このような異常音の発生を防止するため、従来
から種々の考案が提案されている。例えば、特開
昭49−13545号公報においては、軸または軸に嵌
合されたスリーブとその外側の回転体との間に二
列以上の保持器付き針状ころ軸受を軸方向に設
け、各針状ころ軸受のラジアルスキマを70ミクロ
ン乃至150ミクロンの範囲として異常音の発生を
防止するようにした針状ころ軸受装置を開示して
いる。
しかし、上記針状ころ軸受装置は、ラジアルス
キマが大きいため、ギヤにがたつきが生じ、その
がたつきによつてギヤの歯打ち音がさらに大きく
なり、また軌道面に異常摩耗が発生し易いという
不都合がある。
また、実公昭54−44114号公報においては、回
転体を支持する保持器付き針状ころ軸受の内輪と
軸との間に浮動ブツシユを挿入し、このブツシユ
上で内輪が半径方向および軸方向に僅かに浮動し
得る適正すきまを形成した針状ころ軸受装置を開
示している。この針状ころ軸受装置は、上記内輪
によつて軸受系のバネ定数を変化し、音を消去す
るのであるが、部品点数が多いため、組み込み作
業性が悪くなり、また半径方向に形成された上記
すきまによつて軸受の負荷容量が低下するという
不都合がある。
〔考案の目的〕
そこで、この考案は上記従来の不都合を解消
し、針状ころの滑り、スキユを軽減して振動音の
発生を抑制すること、ギヤの歯打ち音を減衰する
こと、無負荷高速回転時の針状ころの回転トルク
を低下させて摩擦損失を防止すること、および充
分負荷を受けることができるようにすることを技
術的課題としている。
〔考案の構成〕
上記の課題を解決するために、この考案は、軸
に外装され、針状ころによつて回転可能に支持さ
れたギヤ等の回転体を内周面に環状溝を設け、そ
の環状溝に弾性リングを嵌合し、この弾性リング
の内径側に傾斜リツプを設け、その傾斜リツプと
の接触により針状ころを拘束して回転体の無負荷
回転時、および低速回転時の針状ころのスキユの
発生を抑制し、かつギヤを回転体とする場合に、
ギヤの歯打ち音を弾性リングで減衰して異音が軸
を介してケースに伝達されるのを防止するように
したものである。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
第1図はトランスミツシヨンの一部分を示し、
ミツシヨンケース1にラジアル軸受2を介して回
転可能に支持された軸3には、ギヤ4が外装さ
れ、そのギヤ4と軸3との間に針状ころ軸受5が
組み込まれている。
上記針状ころ軸受5は、内輪6の外周転走面に
沿つてころがり移動する多数の針状ころ7をM型
保持器8で保持しており、上記内輪6と軸3との
間に、両部材3,6を回転方向に係合させる鋼球
等の係合部材9が設けられている。
上記ギヤ4の内周面には環状溝10が設けら
れ、その環状溝10にゴムやプラスチックから成
る弾性リング11が嵌合され、その弾性リング1
1の内径側に傾斜リツプ12が設けられている。
この傾斜リツプ12の内周縁は、針状ころ7に当
接して針状ころ7を内輪6の転走面に押し付けて
いる。この構成により、針状ころ7は拘束されて
落ち付きがよく、ギヤ4のアイドリング時および
低負荷回転時の針状ころ7のスキユ防止に効果を
挙げることができる。
いま、ギヤ4を無負荷もしくは低負荷で回転す
ることにより、低速回転では弾性リング11の傾
斜リツプ12により針状ころ7は拘束された状態
で内輪6の転走面に沿つて移動するため、針状こ
ろ軸受の回転トルクは大きく、ギヤ4の回転数が
増加すると、遠心力の作用により傾斜リツプ12
が拡径して針状ころ7に対する締めしろが減少す
る。このため、上記軸受の回転トルクは低下し始
めると共に、ギヤ4の回転数が所要の回転数に達
すると、傾斜リツプ12の押圧力がきわめて小さ
くなり、または無くなるため、軸受の回転トルク
は所定のレベルで安定する。これをグラフで表わ
せば、第5図に示すようになる。
なお、特性曲線イは、針状ころ7を弾性リング
11の傾斜リツプ12で拘束した針状ころ軸受の
回転トルク特性を示し、特性曲線ロは、上記弾性
リング11を省略した針状ころ軸受の回転トルク
特性を示す。
特性曲線イのピーク値は、弾性リング11の数
および締めしろによつて変化し、上記締めしろを
強くすることによつて、当然上記ピーク値を上げ
ることができる。
一般に、自動車のトランスミツシヨンにおいて
は、アイドリング時および極低速走行時の異音が
問題とされ、その異音は、ギヤ4に適宜の回転ト
ルクを付与することによつて消去し得ることが知
られている。したがつて、ギヤ4の回転数が低い
ときは回転トルクを大きくし、所定の回転数に達
すると、回転トルクを小さくするのが好ましい。
この理想とする特性曲線は第5図のグラフにおい
て特性曲線ハで示され、上記傾斜リツプ12によ
る針状ころ7の締めしろを適宜に設定することに
よつて理想とする回転トルク特性曲線に近づける
ことができる。
第1図に示す実施例においては、弾性リング1
1の内径側に一対の傾斜リツプ12,12を設
け、各傾斜リツプ12を針状ころ7に当接したも
のを示したが、弾性リング11に設ける傾斜リツ
プ12の数および弾性リング11の数は任意であ
り、例えば第3図に示すように、弾性リング11
の内径側に一つの傾斜リツプ12を設け、その傾
斜リツプ12の内周縁部を針状ころ7に当接して
もよい。
上記のような針状ころ軸受装置の使用例はトラ
ンスミツシヨンに限定されず、他の機械、装置類
にも使用することができる。また針状ころで支持
される回転体はギヤに限定されるものではない。
〔効果〕
以上のように、この考案によれば、針状ころで
支持される回転体の内周面に弾性リングを取付
け、その弾性リングの内径側に設けた傾斜リツプ
の弾力によつて針状ころを拘束するようにしたの
で、回転体の無負荷回転時および低速回転時にお
ける針状ころの回転トルクを増大させることがで
きる。このため、針状ころがスキユせず、振動お
よび異常音の発生を抑制することができる。
また、自動車のトランスミツシヨンに、この考
案に係る針状ころ軸受装置に採用することによ
り、ギヤの噛合いによる歯打ち音を上記弾性リン
グで、減衰することができるため、上記の音が軸
およびミツシヨンケースに伝達されず、きわめて
静かであり、しかもギヤの回転数が増加すると、
遠心力の作用によつて弾性リングの傾斜リツプが
拡径して針状ころに対する締めしろが次第に弱く
なるため、針状ころの回転トルクが低下し、摩擦
損失が少なく、回転トルク特性を理想とする特性
曲線に近づけることができる。
さらに、環状溝に弾性リングを嵌合し、その弾
性リングの傾斜リツプを針状ころに接触させたの
で、軸と共に回転体が回転する負荷時には、傾斜
リツプが変形して針状ころが内径側および外径側
の転送面に当接する。したがつて、充分負荷を受
けることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案に係る針状ころ軸受装置の
一実施例を示す縦断正面図、第2図は同上の弾性
リングを示す一部切欠斜視図、第3図は同上の他
の実施例を示す断面図、第4図は同上の弾性リン
グを示す一部切欠斜視図、第5図は同上軸受の回
転トルク特性を示すグラフ、第6図は従来の針状
ころ軸受装置を示す断面図である。 3……軸、4……ギヤ、7……針状ころ、8…
…保持器、10……環状溝、11……弾性リン
グ、12……傾斜リツプ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 軸とそれに外装した回転体との間に針状ころを
    介在した針状ころ軸受装置において、前記回転体
    の内周面に環状溝を形成し、その環状溝に弾性リ
    ングを嵌合し、この弾性リングの内径側に設けた
    傾斜リツプを前記針状ころに当接したことを特徴
    とする針状ころ軸受装置。
JP1985051390U 1985-04-04 1985-04-04 Expired JPH0215051Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985051390U JPH0215051Y2 (ja) 1985-04-04 1985-04-04

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985051390U JPH0215051Y2 (ja) 1985-04-04 1985-04-04

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Publication Number Publication Date
JPS61166230U JPS61166230U (ja) 1986-10-15
JPH0215051Y2 true JPH0215051Y2 (ja) 1990-04-24

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ID=30570391

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JP1985051390U Expired JPH0215051Y2 (ja) 1985-04-04 1985-04-04

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JP6079084B2 (ja) * 2012-09-19 2017-02-15 株式会社ジェイテクト ころ軸受

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JPS61166230U (ja) 1986-10-15

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