JPH0354976Y2 - - Google Patents

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JPH0354976Y2
JPH0354976Y2 JP1986142401U JP14240186U JPH0354976Y2 JP H0354976 Y2 JPH0354976 Y2 JP H0354976Y2 JP 1986142401 U JP1986142401 U JP 1986142401U JP 14240186 U JP14240186 U JP 14240186U JP H0354976 Y2 JPH0354976 Y2 JP H0354976Y2
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bearing
needle roller
bent
ring
roller bearing
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は、自動車の歯車変速機のパイロツト
部等に用いられるスラスト針状ころ軸受に関す
る。
【従来の技術】
一般に、スラスト針状ころ軸受は、周辺部品の
寸法によつて、軸方向の変位が制約されている。
このため、使用条件によつては過大なスラスト荷
重が作用して、針状ころに許容限度以上の応力が
生じることになる、また、周辺部品の寸法が交差
の下限側となる場合、軸方向の隙間が大きくな
り、軌道輪ところ間のすべりが発生するようにな
るため、隙間調整用のシムを使用する必要があ
る。 そこで、上記欠点を是正する従来技術(例え
ば、特開昭50−52451)として、第7図に示すよ
うに、保持器1に案内保持されるスラスト針状こ
ろ2を軸3の肩部4に当接させ、肩部4をスラス
ト針状ころ軸受5の一方の軌道輪(内輪)として
いる。他方の軌道輪(外輪)6は円板状をなして
いる。 この軌道輪6とハウジング7との間には、スラ
スト針状ころ軸受5のガタをなくすためのワツシ
ヤ8が配置されている。このワツシヤ8は屈曲さ
れた円錐部9を有し、軸方向に弾性変形可能な形
状となつている。 ラジアル針状ころ軸受12は保持器10ところ
11を有し、軌道輪6とハウジング7のフランジ
13とにより軸方向に抜け止めされている。 これらの、スラスト針状ころ軸受5とラジアル
針状ころ軸受12は、ハウジング7内に収容され
ている。 ここで、スラスト針状ころ軸受5とラジアル針
状ころ軸受12を収容するハウジング7を、軸3
の肩部4と機械部14の間に装着させる際、ワツ
シヤー8を軸方向に圧縮して軸方向の予圧をスラ
スト針状ころ軸受5に与えるようにしている。
【考案が解決しようとする問題点】
上記のようなスラスト針状ころ軸受において
は、軸方向に予圧を与えるため、別体のワツシヤ
ーを配置し、かつこのワツシヤーの円錐部は、環
状形となつているため剛性が高く、軸方向に相当
押圧しないと変形しない。 従つて、過負荷のスラスト荷重は吸収できて
も、常用のスラスト荷重の変動に対しては、追随
性が悪いという問題を有している。 そこで、この考案は、上記のような問題点を解
決するためになされたものであり、装着時に予圧
を与えると共にスラスト荷重の変動に対して追随
性をよくした予圧機能を有するスラスト針状ころ
軸受を提供するものである。
【問題点を解決するための手段】
上記のような問題点を解決するために、この考
案は、鋼板製の軸道輪の少なくとも一方の周縁に
複数の切欠きを有する屈曲部を軸道面と反対向き
に屈曲して形成し、その屈曲部に軸方向に可撓性
をもたせた。
【実施例】
以下、この考案の実施例を第1図乃至第6図に
基づいて説明する。 第1図は、自動車の歯車変速機のパイロツト部
の断面図であり、歯車変速機のケース15の入力
側に装着された玉軸受16は、入力軸17を回転
自在に支持している。一方出力軸18はケース1
5の出力側に装着された軸受(図示せず)により
回転自在に支持されている。 出力軸18の端部19は入力軸18の端部に形
成された内孔20に挿入され、針状ころ軸受21
により回転自在に支持されている。また、出力軸
に外挿されたドリブンギア22は針状ころ軸受2
3により回転自在に支持されている。入力軸17
と出力軸18とのパイロツト部に装着された切換
機構24は、出力軸18のスプライン部25に嵌
合されたクラツチハブ26と、このクラツチハブ
26に変速キー27を介して挿入されたハブスリ
ーブ28とクラツチハブ26の両側に嵌挿された
シンクロナイザリング29,30とから構成され
ている。そして、このシンクロナイザリング2
9,30には、それぞれ被同期歯車31,32が
嵌挿されている。一方の被同期歯車31は、入力
軸17の端部外周に形成されたプライマリーギア
33の一端に嵌合一体となり、他方の被同期歯車
32は、ドリブンギア22の一端に嵌合一体とな
つている。クラツチハブ26と被同期歯車31の
間には、保持器34に案内保持された針状ころ3
5と、クラツチハブ26の側面に取付けられた軌
道輪36からなるスラスト針状ころ軸受37が装
着されている。 上記のような歯車変速機のパイロツト部におい
て、上記スラスト針状ころ軸受37の軌道輪36
は、装着時の隙間の変動、並びに動作中やクラツ
チの切換操作時のスラスト荷重の変動を吸収する
ために、第2図乃至第6図に示すような形状をし
ている。 第2図は、第1の実施例を示すスラスト針状こ
ろ軸受37であり、第3図には、この軸受37に
使用されている軌道輪36の形状を示す。 この軸受37は保持器34に案内保持された針
状ころ35と軌道輪36からなり、被同期歯車3
1とクラツチハブ26の間に装着されている。 軌道輪36は内、外径側に軸道面と反対側に屈
曲した屈曲部38,39を有し、この屈曲部3
8,39には、周方向等配に切欠部40,41が
形成されている。また、内径側の屈曲部38に
は、軸方向に折曲された脚部42が形成され、更
にこの脚部42の先端には、外径側に突出した係
合突出部43が形成されている。 上記切欠部40,41は装着時の隙間の変動、
並びに動作中等のスラスト荷重の変動を追随性よ
く吸収するために設けられたものである。また、
屈曲部38に形成した脚部42の内周面が案内面
となり、軌道輪36をクラツチハブ26に容易に
装着できる。 更に、上記係合突出部43は、保持器34と軌
道輪36が軸方向に分離するのを防止しているか
ら、上記スラスト針状ころ軸受37の装着が容易
となる。 第4図は、第2の実施例を示すスラスト針状こ
ろ軸受44で、この軸受44は保持器34に案内
保持された針状ころ35と軌道輪45からなつて
いる。 第1の実施例と同様この軌道輪45は外径側に
屈曲部39を有し、周方向等配に切欠部41が形
成されている。一方、内径側には周方向等配に切
欠部46が形成されており、しかも、屈曲部47
と脚部48が交互に形成されている。この脚部4
8は軌道輪45の軌道面から内径側に伸びると共
に、軸方向に折曲されている。更に、この脚部4
8の先端には、係合突部43が形成されている。 また、脚部48の内径を屈曲部47の内径より
若干小さくしているので、軌道輪45が変形して
も屈曲部47の内径面は、クラツチハブ26と干
渉することはない。しかも、第1の実施例と同様
に屈曲部39,47は隙間の変動並びにスラスト
荷重の変動を吸収することができ、脚部48の内
周面は装着時の案内面とすることができる。それ
に、上記軸受44は係合突部43により非分離と
なつている。 第5図は、第3の実施例を示すスラスト針状こ
ろ軸受49で、この軸受49は保持器34に案内
保持された針状ころ35と軌道輪50それに側板
51からなつている。軌道輪50は、第1の実施
例と同様に内、外径側に屈曲部52,39を有
し、この屈曲部52,39には、周方向等配に切
欠部53,41が形成されている。側板51は、
軸方向の隙間調整量が多い時、もう一方の軌道輪
として、上記被同期歯車31等に取付けて使用す
ることができる。 そして、上記屈曲部52,39は第1の実施例
と同様に隙間の変動並びにスラスト荷重の変動を
吸収することができる。 第6図は、第4の実施例を示すスラスト針状こ
ろ軸受54でこの軸受54は保持器34に案内保
持された針状ころ35と軌道輪55とからなつて
いる。第1の実施例と同様にこの軌道輪55は外
径側に屈曲部39を有し、周方向等配に切欠部4
1が形成されている。一方、内径側には転動面か
ら一体して伸びる脚部56が設けられて、この先
端には係合突部43が形成されている。上記屈曲
部39は、第1の実施例と同様に隙間の変動並び
にスラスト荷重の変動を吸収することができる。
それに、脚部56の内周面は装着時の案内面とす
ることができ、軸受54は係合突部43により非
分離となつている。 以上の屈曲部の高さは0.5mm程度とし、軌道輪
は、軌道輪の変形による針状ころとのエツジ当り
を防止するために、10数μm程度の凸形状してお
くとよい。
【効果】
以上のように、この考案はスラスト針状ころ軸
受の軌道輪の少なくとも一方の周縁に切欠きを有
する屈曲部を軸道面と反対向きに屈曲して形成す
るようにしたので、軸受の装着時の隙間の変動、
並びに動作中等のスラスト荷重の変動を吸収する
ことができる。従つて、軌道輪ところ間のすべり
によつて生じるスメアリングを防止できる。ま
た、使用条件によつて屈曲部の寸法を調整するこ
とにより適宜屈曲部の剛性を設定できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案のスラスト針状ころ軸受を用
いた歯車変速機のパイロツト部の要部縦断正面
図、第2図は、第1図の要部拡大図、第3図は、
第1の実施例を示す軌道輪の斜視図、第4図は、
第2の実施例を示す断面図、第5図は、第3の実
施例を示す断面図、第6図は、第4の実施例を示
す断面図、第7図は、本考案の従来例を示す縦断
正面図。 17……入力軸、18……出力軸、24……切
換機構、36,45,50,55……軌道輪、3
7,44,49,54……スラスト針状ころ軸
受、38,39,47,52……屈曲部、40,
41,46,53……切欠部、42,48,56
……脚部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 鋼板製の軸道輪の少なくとも一方の周縁に複数
    の切欠きを有する屈曲部を軸道面と反対向きに屈
    曲して形成し、その屈曲部に可撓性をもたせたこ
    とを特徴とするスラスト針状ころ軸受。
JP1986142401U 1986-09-17 1986-09-17 Expired JPH0354976Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986142401U JPH0354976Y2 (ja) 1986-09-17 1986-09-17

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986142401U JPH0354976Y2 (ja) 1986-09-17 1986-09-17

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JPS6349020U JPS6349020U (ja) 1988-04-02
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ID=31051102

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5348145A (en) * 1976-10-12 1978-05-01 Schaeffler Ohg Industriewerk Playyfree bearing

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JPS5348145A (en) * 1976-10-12 1978-05-01 Schaeffler Ohg Industriewerk Playyfree bearing

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