JPH0755391Y2 - 一方向クラッチ - Google Patents

一方向クラッチ

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JPH0755391Y2
JPH0755391Y2 JP1990053915U JP5391590U JPH0755391Y2 JP H0755391 Y2 JPH0755391 Y2 JP H0755391Y2 JP 1990053915 U JP1990053915 U JP 1990053915U JP 5391590 U JP5391590 U JP 5391590U JP H0755391 Y2 JPH0755391 Y2 JP H0755391Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
end bearing
way clutch
peripheral surface
inner ring
sprag
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1990053915U
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English (en)
Other versions
JPH0413827U (ja
Inventor
哲明 沼田
淳太 竹森
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、一方の回転方向にのみ回転トルクを伝達す
る一方向クラッチに関する。
〔従来の技術〕
一方向クラッチは内輪と外輪の間の環状空間に多数の転
動体(スプラグ)を配置し一方向にのみ回転トルクを伝
達するクラッチであるが、外軌道輪と内軌道輪との同心
性の確保、スプラグ用保持器やスプリングをガイドし支
持するため軸方向両側にエンドベアリングが配設され
る。
一方向クラッチのエンドベアリングはラジアル荷重が大
きくなると(即ち、内外輪の軌道輪の相対偏心が大きく
なると)回転トルク伝達上アンバランスが生じるため同
心保持性、即ち剛性が要求される。例えば第7図に示す
ようにエンドベアリングは通常断面はコの字形であるが
以前のものは剛性が小さいため同心性の保持が困難で機
能上問題があった。その対策として従来から種々の工夫
がなされて来た。例えば第8図に示す如くエンドベアリ
ングのフランジ部F1に二段状の補強部リブを形成したも
の(実公昭59-19139号、実開昭59-101020号等)或いは
第9図や第10図に示すようにフランジ部F2、F3を厚くし
たもの等が知られている。
〔考案が解決しようとする課題〕
エンドベアリングのフランジ部に補強部を形成したり、
厚くしたものは剛性が大きくなりまたラジアル荷重に対
しても偏心しにくくなるというメリットはある。しかし
ラジアル荷重によりエンドベアリングが撓み内周面が内
輪外周面と接触すると逆に空転トルク(摩擦トルク)が
大きくなるという不都合がある。また内周側円筒部の軸
方向幅が大きくなるとそれだけ潤滑油の流通も困難とな
り焼付やすくなる。この考案はかかる課題を解決するた
めになされたものであり、剛性を大きくし且つ変位して
も摩擦トルクが大きくならないエンドベアリングを有す
る一方向クラッチを提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
即ち、この考案は上記する課題を解決するために、外輪
と内輪との間に形成される環状空間に、保持器で保持さ
れ所定の間隔をあけて配置されるスプラグと該スプラグ
を噛み合う方向に付勢するスプリングとが配設されると
共に軸方向に所定の隙間で断面略コ字状のエンドベアリ
ングが対称に配置されてなる一方向クラッチにおいて、
前記エンドベアリングのフランジ部を補強リブとすると
共に、エンドベアリングの内周面の一部に潤滑油溜めの
環状溝を形成し、かつ該環状溝の内周面と内輪外周面間
をラビリンス密封部としたことを特徴とする。
ことを特徴とする。
〔作用〕
一方向クラッチを上記手段とすると、エンドベアリング
の剛性は大きくなりラジアル荷重がかかっても歪にくく
なると共に例え歪んで内輪の外周面と接触しても空転ト
ルクが大きくなることはない。またフランジ部を補強リ
ブとしたエンドベアリングのラビリンス密封部には潤滑
油溜が形成されるので焼付も生じにくくなる。また、ラ
ビリンス密封部はシールの機能を有するので塵埃等異物
の侵入も防止することが出来る。そして前記エンドベア
リングの内周面に浅い片溝等のラビリンス密封部を設け
ると組立後所定の隙間が出来るため潤滑油の流れもスム
ーズになる。
〔実施例〕
以下、この考案の具体的実施例について図面を参照して
説明する。
第1図はこの考案の一方向クラッチの要部の軸方向断面
図、第2図は第1図のA−A矢視断面図である。これら
の図において1は外輪、2は該外輪1と同心に配置され
る内輪である。3は前記外輪1と内輪2の間の環状空間
に所定の間隔をあけて配置されるスプラグであって保持
器4により保持される。5は前記スプラグ3を噛み合う
方向に付勢するスプリングであって前記保持器4の内径
側に配置される。
6、6は前記外輪1と内輪2の間の環状空間の軸方向に
所定の間隔を保って対称に配置される断面コの字形のエ
ンドベアリングであって前記スプラグ3や該スプラグ3
を保持する保持器4やスプリング5等を軸方向に支持す
るよう配置される。この場合、該二つのエンドベアリン
グ6、6のフランジ部6a、6aは補強リブとなるよう肉厚
とし外輪1、内輪2間に間隙δ1、δ2を保つよう嵌め込
まれる。
第3図は第1図のエンドベアリング6の軸方向の一部断
面図であるが、該エンドベアリング6は上記したように
剛性が大きくなるようフランジ部6aを肉厚ととしてあ
る。しかし内輪2と対向する円筒部6bは従来とあまり変
わらない隙間δ1を設ける。即ち、該エンドベアリング
6はそのフランジ部6aを補強リブとすると共に該フラン
ジ部6aの内輪2外周面との対向面に浅い片溝6cを形成し
ラビリンス密封部8とするのである。
尚、前記エンドベアリング6にはその外周端部に片溝6d
が形成され、前記外輪1の内径側両端部に形成された片
溝1a、1aに溶接で固着された環状の係合部材7、7との
間で所定の隙間αをもって係止される(第1図参照)。
以上のような構成からなる一方向クラッチでは、前記エ
ンドベアリング6の剛性は大きくなりラジアル荷重がか
かっても歪にくくなると共に例え歪んで内輪2の外周面
と接触しても空転トルクが大きくなることはない。また
フランジ部6aを補強リブとしたエンドベアリング6のラ
ビリンス密封部8には潤滑油溜が形成されるので焼付も
生じにくくなる。また、ラビリンス密封部8はシールの
機能を有するので塵埃等異物の侵入も防止することが出
来る。そして前記エンドベアリング6の内周面に浅い片
溝6c等のラビリンス密封部8を設けると組立後所定の隙
間が出来るため潤滑油の流れもスムーズになる。
第4図乃至第6図は前記エンドベアリング6の軸方向の
要部断面図であってこの考案の変形実施例を示す。即
ち、第4図に示すように該エンドベアリング6の(補強
リブとした)フランジ部6aの内径部に環状溝6eを設け、
該環状溝6eの外側には浅い隙間βが形成されるようなラ
ビリンス密封部8としても良い。
また第5図に示すように前記エンドベアリング6のラビ
リンス密封部8は傾斜溝6fとしても良いし、第6図に示
すようにエンドベアリング6のラビリンス密封部8は二
つ(複数)の環状溝6g、6gとしこれら環状溝6g、6gとの
間に浅い隙間λが形成されるようにしても良い。
〔考案の効果〕
この考案の一方向クラッチは以上詳述したような構成と
したので、エンドベアリングの剛性が大きくなると共に
ラジアル荷重がかかっても同心性は損なわれにくくな
る。そして回転時ラジアル荷重によりエンドベアリング
が歪み内輪外周面と接触しても摩擦トルクが大きくなる
こともないし、潤滑油不足により焼付を起こす恐れも減
少する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一方向クラッチの要部の軸方向断面
図、第2図は第1図のA−A矢視図、第3図は第1図の
エンドベアリングの軸方向の一部断面図、第4図乃至第
6図は前記エンドベアリングの軸方向の要部断面図であ
ってこの考案の変形実施例図、第7図は従来の一方向ク
ラッチの要部の軸方向断面図、第8図乃至第10図は従来
のエンドベアリングの軸方向の一部断面図である。 1……外輪、2……内輪、3……スプラグ 4……保持器、5……スプリング 6……エンドベアリング、8……ラビリンス密封部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外輪と内輪との間に形成される環状空間
    に、保持器で保持され所定の間隔をあけて配置されるス
    プラグと該スプラグを噛み合う方向に付勢するスプリン
    グとが配設されると共に軸方向に所定の隙間で断面略コ
    字状のエンドベアリングが対称に配置されてなる一方向
    クラッチにおいて、前記エンドベアリングのフランジ部
    を補強リブとすると共に、エンドベアリングの内周面の
    一部に潤滑油溜めの環状溝を形成し、かつ該環状溝の内
    周面と内輪外周面間をラビリンス密封部としたことを特
    徴とする一方向クラッチ。
JP1990053915U 1990-05-23 1990-05-23 一方向クラッチ Expired - Lifetime JPH0755391Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990053915U JPH0755391Y2 (ja) 1990-05-23 1990-05-23 一方向クラッチ

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JP1990053915U JPH0755391Y2 (ja) 1990-05-23 1990-05-23 一方向クラッチ

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Publication Number Publication Date
JPH0413827U JPH0413827U (ja) 1992-02-04
JPH0755391Y2 true JPH0755391Y2 (ja) 1995-12-20

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ID=31575515

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JP1990053915U Expired - Lifetime JPH0755391Y2 (ja) 1990-05-23 1990-05-23 一方向クラッチ

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5280802U (ja) * 1975-12-12 1977-06-16
JP2594918Y2 (ja) * 1992-03-10 1999-05-24 エヌエスケー・ワーナー株式会社 ワンウェイクラッチ用エンドベアリング装置
JP2593784Y2 (ja) * 1992-09-21 1999-04-12 エヌエスケー・ワーナー株式会社 ワンウェイクラッチ用エンドベアリング装置
JP4670193B2 (ja) * 2001-07-09 2011-04-13 株式会社ジェイテクト 一方向クラッチ

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JPS57124634U (ja) * 1981-01-29 1982-08-03
JPS59101020U (ja) * 1982-12-27 1984-07-07 エヌエスケ−・ワ−ナ−株式会社 ワンウエイクラツチ軸受

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JPH0413827U (ja) 1992-02-04

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