JP2593784Y2 - ワンウェイクラッチ用エンドベアリング装置 - Google Patents

ワンウェイクラッチ用エンドベアリング装置

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JP2593784Y2
JP2593784Y2 JP1992076028U JP7602892U JP2593784Y2 JP 2593784 Y2 JP2593784 Y2 JP 2593784Y2 JP 1992076028 U JP1992076028 U JP 1992076028U JP 7602892 U JP7602892 U JP 7602892U JP 2593784 Y2 JP2593784 Y2 JP 2593784Y2
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JP
Japan
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way clutch
end bearing
dynamic pressure
grooves
lubricating oil
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JP1992076028U
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JPH0628364U (ja
Inventor
利夫 淡路
Original Assignee
エヌエスケー・ワーナー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車等の駆動装置
内でトルク伝達、バックストップ等の部品として使用さ
れるワンウェイクラッチ(スプラグ型、ローラ型等)の
エンドベアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1はスプラグ型のワンウェイクラッチ
2の組立状態の正面図、図2は図1のA−A断面図であ
って、21は一方向回転力伝達用のスプラグ、3はエン
ドベアリングを示す。図3はエンドベアリング3を取り
出して示した正面図、図4は同じく側面図であって、3
2はワンウェイクラッチの抱持部、33は内周面であ
る。(なおワンウェイクラッチは周知技術であるので、
詳しい説明は省略する。)図5はワンウェイクラッチ2
を組み込んだオートマティック伝導装置の構成を示し、
外輪1と内輪4の間にワンウェイクラッチ2が設けら
れ、3はそのエンドベアリングを示している。そしてエ
ンドベアリング3は止め輪34によって外輪1に対して
軸方向に相対的な移動を行わないようにされている。3
5は内輪4に設けられた油孔であって、潤滑油は矢印R
で示すように、油孔35を通ってワンウェイクラッチ2
に流入し、エンドベアリング3の内周面33と内輪4の
間の摺動面から流出する。エンドベアリングは滑り軸受
であるため、軸受機能を満足させるには多量の潤滑油が
必要である。そのためエンドベアリング使用部分(特に
オートマティック車等)では特別の潤滑油経路を設けて
潤滑を行っていた。
【0003】具体的には内輪又は外輪に潤滑油通路とし
て多数の油孔や流路確保のために油孔自体も大きくしな
ければならなかった。しかし、潤滑油経路として複雑に
入り組んだ動力伝達機構の内部に潤滑油孔を設けること
は、そのこと自体複雑な加工を要すると共に、油孔を設
ける内輪又は外輪の強度を低下させる。そのため、内・
外輪の肉厚を増したり、高価な材料を使用しなければな
らないことが多く、コストアップの原因にもなってい
た。また、油孔を施す部位は加工が難しい部分が多く、
熱処理等における変形不良の要因でもある。さらにエン
ドベアリングへの多量な潤滑油の供給を実現するには、
潤滑油供給源であるオイルポンプの容量増加が必要とさ
れる。しかしながら、供給潤滑油量が増加すると、ワン
ウェイクラッチ周辺に滞留する潤滑油の影響で攪拌抵抗
や粘性抵抗が大きくなり、動力損失の増大に繋がる。
【0004】そこでこれらの欠点を解消するために、図
6に示すようにエンドベアリング3の内周面33に、く
さび状の動圧発生用溝31を設けることが考案された。
こうすれば、エンドベアリングに供給される潤滑油が少
量でも相対的摺動面に形成されている動圧発生用溝31
が油溜り効果を奏するため、多量の潤滑油や複雑な動力
伝達機構の内部に多数の大きな油孔を設ける必要がなく
なる。また動圧発生用溝による油膜シール効果によって
潤滑油の側方漏れが防止されるため、供給油量の大幅な
軽減が可能となる。
【0005】
【解決すべき課題】しかしながら、図6に示された動圧
発生用溝は一方向を向いたくさび状の形状であるので、
一方向の回転の場合には効果を奏するが、反対方向の回
転の場合には効果がないという不具合を免れない。
【0006】
【課題を解決すべき手段】この考案では前記の不具合を
解消するために、動圧発生用溝を円周方向に見て対称な
形状(例えば菱形)とするか、または同一形状の溝を反
対向きに組み合わせるなどして両方向の回転に適合する
形状を有する溝を配設することにより、回転方向にかか
わらず同一部品で対応できるようなエンドベアリング装
置を得たものである。
【0007】
【実施例】図7はこの考案のエンドベアリング3の側面
図を示し、内周面33に動圧発生用溝31aが設けられ
ている。溝31aは円周方向から見て対称な形状を有し
ている。(図示の例では菱形となっている。)
【0008】図8は別な例を示しエンドベアリング3の
内周面33に、同一形状のくさび形の動圧発生用溝31
b,31cを方向を逆にして組にして配設されている。
したがって、内輪4(図5)がどちらの方向に回転して
も溝孔31b,31c,31b,31c………の形状パ
ターンは同じであって、動圧発生効果を有する。
【0009】図示の例ではエンドベアリング3と内輪4
の間に摺動面が形成されているが、逆に外輪1との間を
摺動面とし、エンドベアリングの外周等に動圧発生用溝
を設けてもよい。
【0010】
【効果】この考案のエンドベアリング装置は前記のよう
な構成であって、回転方向が限定されていないため、ワ
ンウェイクラッチの組付け方向に合わせた動圧発生用溝
を考慮しなくとも、動圧発生効果が得られ、少量の潤滑
油を有効に利用でき、内輪、外輪等に設ける潤滑油孔も
多数必要とせず、油孔自体も小さくすることができる。
【0011】そのため内・外輪等の周辺部材の強度低下
を目的とした肉厚の増加や高価な材料を使う必要もなく
なり、部品の軽量化を図ることができる。また溝による
油膜シール効果により、潤滑油の側方漏れが防止される
ため、多量の潤滑油を供給しなくてすみ、オイルポンプ
も大きな容量を必要とせず、装置全体が軽量小型化され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワンウェイクラッチの組立正面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】従来のエンドベアリングの正面図である。
【図4】従来のエンドベアリングの側面図である。
【図5】ワンウェイクラッチを組み込んだオートマティ
ック伝動装置の断面図である。
【図6】従来のエンドベアリングの別の例の側面図であ
る。
【図7】この考案のエンドベアリングの側面図である。
【図8】この考案のエンドベアリングの別の例の側面図
である。
【符号の説明】
1 外輪 2 ワンウェイクラッチ 3 エンドベアリング 4 内輪 21 スプラグ 31 動圧発生用溝 32 抱持部 33 内周面 34 止め輪 35 潤滑油孔

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワンウェイクラッチ用のエンドベアリン
    グの周面とワンウェイクラッチの内輪や外輪との間の相
    対的摺動面に動圧発生用溝を形成したワンウェイクラッ
    チ用エンドベアリング装置において、略くさび状部分を
    もつ動圧発生用溝は円周方向に見て前後対称であるよう
    な形状を有することにより、回転方向にかかわらず同一
    部品で対応できることを特徴とするワンウェイクラッチ
    用エンドベアリング装置。
  2. 【請求項2】 ワンウェイクラッチ用のエンドベアリン
    グの周面とワンウェイクラッチの内輪や外輪との間の相
    対的摺動面に動圧発生用溝を形成したワンウェイクラッ
    チ用エンドベアリング装置において、略くさび状部分を
    もつ動圧発生用溝は、同じ形状の溝が円周方向のどちら
    の方向から見ても、円周方向に見て対称となるように配
    置されている複数の溝の組み合わせが、同じ形状のパタ
    ーンの繰り返しとなるように配設されていて、回転方向
    にかかわらず同一部品で対応できることを特徴とするワ
    ンウェイクラッチ用エンドベアリング装置。
JP1992076028U 1992-09-21 1992-09-21 ワンウェイクラッチ用エンドベアリング装置 Expired - Lifetime JP2593784Y2 (ja)

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JPH0628364U JPH0628364U (ja) 1994-04-15
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0312971U (ja) * 1989-06-26 1991-02-08
JPH0755391Y2 (ja) * 1990-05-23 1995-12-20 光洋精工株式会社 一方向クラッチ

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JPH0628364U (ja) 1994-04-15

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