JPH0533814Y2 - - Google Patents

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JPH0533814Y2
JPH0533814Y2 JP1986099926U JP9992686U JPH0533814Y2 JP H0533814 Y2 JPH0533814 Y2 JP H0533814Y2 JP 1986099926 U JP1986099926 U JP 1986099926U JP 9992686 U JP9992686 U JP 9992686U JP H0533814 Y2 JPH0533814 Y2 JP H0533814Y2
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JP
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clutch
oil
hub
radial flange
rotating body
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JP1986099926U
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  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は自動変速機の多板クラツチを潤滑する
ための装置に関するものである。
(従来の技術) 自動変速機は各種クラツチやブレーキ等の摩擦
要素を適宜締結することにより所定変速段を得る
よう構成するが、摩擦要素のうち多板クラツチは
例えば1984年日産自動車(株)発行「オートマチツク
トランスアクスルRN4F02A型、RL4F02A型整
備要領書」に記載の自動変速機におけるリバース
クラツチのように、第3図の如き構造によつて潤
滑することが多い。
第3図において、1は潤滑すべきリバースクラ
ツチを示し、このクラツチはクラツチドラム2内
にスプライン嵌合したクラツチ板3と、クラツチ
ハブ4にスプライン嵌合したクラツチ板5との交
互配置になるクラツチパツクを具え、クラツチド
ラム2内にピストン6を摺動自在に嵌合して構成
する。
作動に当たつては、室7に作動油圧を供給する
ことによりピストン6を図中左行させ、クラツチ
板3,5間を押圧係合させることでリバースクラ
ツチ1は締結することができる。この締結時リバ
ースクラツチ1は、クラツチドラム2が結着され
たキヤリア8を、クラツチハブ4が一体成形され
た回転体9に、従つてこの回転体9がスプライン
嵌合された入力軸10に駆動結合する。
リバースクラツチ1の潤滑に当たつては、キヤ
リア8及び入力軸10を回転自在に支持した中空
固定軸11の油孔12内におけるオイルを横孔1
3より回転体9に向け流出させる。このオイルは
回転体9の回転にともなう遠心力を受けて回転体
9の径方向フランジ部9aに沿い径方向外方へ流
動し、クラツチ板3,5間に導かれてこれを潤滑
する。
(考案が解決しようとする課題) しかしかかる多板クラツチ潤滑構造では、クラ
ツチハブ4が回転体9に一体であり、潤滑オイル
を遠心力による自然な流れにまかせてクラツチ板
3,5に向かわせるため、クラツチ板へのオイル
供給が不確実であり、潤滑不足のおそれがあつ
た。この場合、クラツチ板3,5のフリクシヨン
ロスが大きくなり、最悪の場合クラツチ板3,5
の焼付きを生ずる。
なお一般に、潤滑油を一時溜めておくオイルキ
ヤツチを設け、これから潤滑箇所へオイルを案内
する潤滑油路を形成することは常套であるが、従
来の潤滑構造ではオイルキヤツチを形成するに当
り機械加工が必要になつたり、潤滑油路を設定す
るために専用のバツフルフルートを付加しなけれ
ばならず、全部品を安価なプレス加工で作り得る
自動変速機用の多板クラツチを高価なものにして
しまうという問題があつて実現困難であつた。
本考案は、高価な機械加工が一切必要でなく、
又専用部品を何等追加することなしに、従つて多
板クラツチのコスト高を何等招くことなしに、オ
イルキヤツチ及び潤滑油路を設定し得る多板クラ
ツチ潤滑構造を提供することにより上述の問題を
解消することを目的とする。
(課題を解決するための手段) この目的のため本考案は、 径方向フランジ部を有した回転体と共に回転す
るクラツチハブ外周部にスプライン嵌合したクラ
ツチ板と、クラツチドラムにスプライン嵌合した
クラツチ板との間を押圧係合させることにより締
結可能で、前記回転体の径方向フランジ部に沿つ
て遠心力により導かれるオイルで前記クラツチ板
間を潤滑するようにした多板クラツチを具える自
動変速機において、 前記クラツチハブを前記外周部の他にハブデイ
スクをも含めて前記回転体と別体にし、前記回転
体の径方向フランジ部を内周部において外周部に
対し相対的に軸線方向へ偏倚させ、この偏倚箇所
において径方向フランジ部との間に前記オイルを
受止めるオイルキヤツチが画成されるよう前記ク
ラツチハブのハブデイスクを該偏倚箇所にかぶせ
て径方向フランジ部の外周部に接合し、この接合
面及び前記クラツチハブの外周部に、前記オイル
キヤツチ内のオイルを前記クラツチ板間に導く潤
滑油路を形成したものである。
(作用) 多板クラツチは作動時、クラツチ板間を押圧係
合して締結し、クラツチドラム及び回転体間を駆
動結合する。
潤滑に当たつては、回転体の径方向フランジ部
に沿い遠心力により導かれるオイルをオイルキヤ
ツチにより受止める。その後、このオイルキヤツ
チに受止められたオイルは潤滑油路を経てクラツ
チ板間に案内され、これを潤滑することができ
る。
ところでこの潤滑中、オイルがオイルキヤツチ
及び潤滑油路によりクラツチ板に導かれるため、
クラツチ板へのオイル供給が確実となり、その潤
滑不足を生ずるおそれがない。従つて、潤滑不足
でクラツチ板のフリクシヨンロスが大きくなつた
り、クラツチ板が焼付くのを確実に防止すること
ができる。
そして、オイルキヤツチ及び潤滑油路を設定す
るに当り、クラツチハブを回転体と別体にし、回
転体の一部である径方向フランジ部の内周部を外
周部に対し軸線方向へ偏倚させ、この偏倚箇所に
おいて径方向フランジ部との間にオイルキヤツチ
が画成されるようクラツチハブのハブデイスクを
該偏倚箇所にかぶせて径方向フランジ部の外周部
に接合し、この接合面及びクラツチハブの外周部
に潤滑油路を形成したから、別部品を追加した
り、高価な機械加工を要することなく、オイルキ
ヤツチ及び潤滑油路の設定が可能であり、安価に
上記の作用効果を奏し得る。
(実施例) 以下、図示の実施例に基づき本考案を詳細に説
明する。
第1図及び第2図は本考案多板クラツチ潤滑構
造の一実施例で、図中第3図におけると同様な部
分を同一符号にて示す。
本考案においては、リバースクラツチ1のクラ
ツチハブ4を回転体9と別体にし、第2図に明示
する形状となす。即ち、クラツチハブ4は環状円
板型式のハブデイスク4dを有し、これに連なる
外周部4aを波形円筒としてその外周面にクラツ
チ板5をスプライン嵌合する。ハブデイスク4d
の内周4bは残部より薄肉とする。
第1図に示すように、回転体9の径方向フラン
ジ部9aは内周部9bを外周部9cに対し相対的
に箇所9dにおいて偏倚させる。
クラツチハブ4は、薄肉内周4bが回転体9の
径方向フランジ部偏倚箇所9dにかぶさつてこれ
との間にオイルキヤツチ14が画成されるよう、
ハブデイスク4dを第1図の如く回転体9の外周
部9cに密接させて溶接する。そして、回転体9
の外周部9cが密接するハブデイスク4dの面4
cに径方向へ延在してオイルキヤツチ14内のオ
イルをクラツチハブ外周部4aに向かわせる切欠
き型式の潤滑油路15を適当数形成する。そし
て、クラツチハブ4の波形円筒外周部4aにはこ
れに貫通して潤滑油路16を円周方向に多数個穿
設する。
かかる構成において、第3図につき前述したと
同様に機能するリバースクラツチ1の潤滑は以下
の如くに行われる。
即ち、油孔12から横孔13を経て流出したオ
イルは第1図に点線矢印で示す如く回転体9に至
る。ここでオイルは回転体9の回転にともなう遠
心力を受けて回転体9の径方向フランジ部9aに
沿い径方向外方へ流動し、オイルキヤツチ14内
に至る。このオイルキヤツチ14内からオイルは
潤滑油路15による案内下でクラツチハブ4の波
形円筒外周部4aに導かれ、その後潤滑油路16
を経てクラツチ板3,5間に供給される。かく
て、クラツチ板3,5の潤滑が上記のオイルによ
り行われることとなる。
(考案の効果) ところでこの潤滑中、オイルがオイルキヤツチ
14及び潤滑油路15,16によりクラツチ板
3,5に導かれるため、クラツチ板へのオイル供
給が確実となり、その潤滑不足を生ずるおそれが
ない。従つて、潤滑不足でクラツチ板3,5のフ
リクシヨンロスが大きくなつたり、クラツチ板が
焼付くのを確実に防止することができる。
又、かようにオイルが効率良くクラツチ板に導
かれることで、横孔13を小さくすることが可能
となり、その分オイルポンプ吐出量を減じ得てオ
イルポンプの駆動負荷を低減することができる。
更に、上記のオイルキヤツチ14及び潤滑油路
15,16を設定するに当り、クラツチハブ4を
回転体9と別体にし、回転体9の一部である径方
向フランジ部9aの内周部9bを外周部9cに対
し相対的に軸線方向へ偏倚させ、この偏倚箇所9
dにおいて径方向フランジ部9aとの間にオイル
キヤツチ14が画成されるようクラツチハブ4の
ハブデイスク4dを該偏倚箇所9dにかぶせて径
方向フランジ部9aの外周部9cに接合し、この
接合面4c及びクラツチハブ4の外周部4aに潤
滑油路15,16を形成したから、別部品を追加
したり、高価な機械加工を要することなく、オイ
ルキヤツチ14及び潤滑油路15,16の設定が
可能であり、安価に上記の作用効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案多板クラツチ潤滑構造の一実施
例を示す自動変速機の要部断面図、第2図は同例
におけるクラツチハブの正面図、第3図は従来の
多板クラツチ潤滑構造を示す第1図と同様の要部
断面図である。 1……リバースクラツチ(多板クラツチ)、2
……クラツチドラム、3,5……クラツチ板、4
……クラツチハブ、4a……同外周部、4b……
同薄肉内周部、4d……ハブデイスク、6……ピ
ストン、8……キヤリア、9……回転体、9a…
…径方向フランジ部、9b……同内周部、9c…
…同外周部、9d……偏倚箇所、10……入力
軸、11……中空固定軸、12……油孔、13…
…横孔、14……オイルキヤツチ、15……潤滑
油路、16……潤滑油路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 径方向フランジ部を有した回転体と共に回転す
    るクラツチハブ外周部にスプライン嵌合したクラ
    ツチ板と、クラツチドラムにスプライン嵌合した
    クラツチ板との間を押圧係合させることにより締
    結可能で、前記回転体の径方向フランジ部に沿つ
    て遠心力により導かれるオイルで前記クラツチ板
    間を潤滑するようにした多板クラツチを具える自
    動変速機において、 前記クラツチハブを前記外周部の他にハブデイ
    スクをも含めて前記回転体と別体にし、前記回転
    体の径方向フランジ部を内周部において外周部に
    対し相対的に軸線方向へ偏倚させ、この偏倚箇所
    において径方向フランジ部との間に前記オイルを
    受止めるオイルキヤツチが画成されるよう前記ク
    ラツチハブのハブデイスクを該偏倚箇所にかぶせ
    て径方向フランジ部の外周部に接合し、この接合
    面及び前記クラツチハブの外周部に、前記オイル
    キヤツチ内のオイルを前記クラツチ板間に導く潤
    滑油路を形成したことを特徴とする自動変速機の
    多板クラツチ潤滑構造。
JP1986099926U 1986-06-30 1986-06-30 Expired - Lifetime JPH0533814Y2 (ja)

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JP1986099926U JPH0533814Y2 (ja) 1986-06-30 1986-06-30

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JP1986099926U JPH0533814Y2 (ja) 1986-06-30 1986-06-30

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JPS636230U JPS636230U (ja) 1988-01-16
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JP2002130438A (ja) * 2000-10-27 2002-05-09 Aisin Aw Co Ltd 自動変速機
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JPS60161726U (ja) * 1984-04-05 1985-10-26 日産自動車株式会社 湿式クラツチ

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JPS636230U (ja) 1988-01-16

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