JPH10184857A - プラネタリギヤ機構の潤滑装置 - Google Patents

プラネタリギヤ機構の潤滑装置

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JPH10184857A
JPH10184857A JP8354671A JP35467196A JPH10184857A JP H10184857 A JPH10184857 A JP H10184857A JP 8354671 A JP8354671 A JP 8354671A JP 35467196 A JP35467196 A JP 35467196A JP H10184857 A JPH10184857 A JP H10184857A
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shaft
receiver
planetary gear
pinion
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JP8354671A
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Satoru Kasuya
悟 糟谷
Masahiro Hayabuchi
正宏 早渕
Masaaki Nishida
正明 西田
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Aisin AW Co Ltd
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Aisin AW Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラネタリギヤ機構のキャリアの外周部形状
に制約されずにシール部材なしでレシーバのシール機能
を得る。 【解決手段】 ピニオンギヤP1,P2をキャリアC1
に支持するピニオン軸23は、一方の軸端面がキャリア
の側面まで延び、軸端面から軸周面に通じる油路23a
を備える。プラネタリギヤ機構の周方向内方から供給さ
れる潤滑油を捕捉して油路23aに導くレシーバ24
は、径方向内側をキャリアの側面に対して開かせてピニ
オン軸23の軸端面に被さるようにキャリアC1の側面
に取り付けられる。キャリアC1は側面を周回する環状
溝22cを有し、レシーバ24は外周部を環状溝に圧入
嵌合させてキャリアに取付けられた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機等に用
いられるプラネタリギヤ機構の潤滑装置に関し、特に、
プラネタリギヤ機構のピニオンギヤをキャリアに支持す
る軸部の潤滑装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プラネタリギヤ機構は、減速機、変速
機、トルクスプリット装置、差動装置等種々の用途に使
用されるが、特に、車両用自動変速機では、複数のプラ
ネタリギヤ機構の変速要素を摩擦係合要素の係合及び解
放によりつなぎ換えて動力伝達経路を変更して変速を行
うのに用いられる。このような自動変速機におけるプラ
ネタリギヤ機構のピニオンギヤは、その内周にローラベ
アリング等を配してキャリアに固定のピニオン軸に回転
自在に支持され、その両軸方向端面はピニオン軸を支持
するキャリアにスラストワッシャを介して当接支持され
ている。
【0003】こうしたプラネタリギヤ機構の潤滑装置と
して、ピニオン軸に軸内油路を設け、動力伝達軸の油路
から放出される潤滑油をピニオン軸の軸内油路を経て上
記ベアリングとスラストワッシャに供給すべく、潤滑油
を捕捉する別体のレシーバをキャリア側面のピニオン軸
端に取付けた構成を採る特開昭61−38249号公報
に開示の技術がある。この技術では、レシーバとキャリ
アとの接合面にシール材を介装することにより、潤滑油
が接合面の隙間から外周方向に遠心力で漏洩放出されて
しまうのを防いでリザーバ効果を十分に発揮させ、プラ
ネタリギヤ機構におけるベアリングの潤滑が十分に確保
されるようにしている。
【0004】他方、上記のようなシール材の付設なしで
支障のないシール効果を得るべく、キャリアの外周面を
滑らかな円筒面とし、該円筒面にレシーバの外周から軸
方向に張り出させた円筒部を被せるように圧入嵌合させ
ることで、レシーバをキャリアに取付ける構成を採る技
術もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
前者の技術では、シール部材を必要とするため、コスト
面において不利である。また、後者の技術では、レシー
バを取り付けるキャリアの外周を円滑な周面とすること
を必須とするため、キャリアの形状が制約され、しかも
高度の嵌め合い精度を要求されるばかりでなく、レシー
バの外周側をキャリアの外周面まで延長しなければなら
ないため、レシーバに必要以上の径方向寸法を持たせる
ことになり、レシーバが大型化する問題点がある。
【0006】そこで、本発明は、特別なシール部材を設
けることなく、しかもキャリアの外周部形状に制約され
ずにシール機能を達成するプラネタリギヤ機構の潤滑装
置を提供することを第1の目的とする。
【0007】次に、本発明は、上記潤滑装置において、
レシーバのキャリアへの取付け部のシール効果を向上さ
せることを第2の目的とする。
【0008】更に、本発明は、上記潤滑装置において、
レシーバの抜け止めを、そのためのスペースや複雑な加
工を要しない簡単な構成で確実に行うことを第3の目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するため、本発明は、プラネタリギヤ機構のピニオンギ
ヤをキャリアに回転自在に支持すべくキャリアに取付け
られ、少なくとも一方の軸端面がキャリアの側面まで延
びるピニオン軸と、該ピニオン軸に形成され、前記軸端
面から軸周面に通じる油路と、径方向内側をキャリアの
側面に対して開かせてピニオン軸の前記軸端面に被さる
ようにキャリアの側面に取り付けられ、プラネタリギヤ
機構の周方向内方から供給される潤滑油を捕捉するレシ
ーバとを備えるプラネタリギヤ機構の潤滑装置におい
て、キャリアは、その側面を周回する環状溝を有し、レ
シーバは、その外周部を環状溝に圧入嵌合させてキャリ
アに取付けられたことを特徴とする。
【0010】次に、上記第2の目的を達成するため、前
記レシーバの外周部は、径方向外側に延びる鍔部とさ
れ、該鍔部の外周面が環状溝の外周側周面に圧入嵌合さ
れた構成とされる。
【0011】そして、上記第3の目的を達成するため、
前記環状溝の外周側縁部の複数箇所にかしめ部が形成さ
れた構成が採られる。
【0012】
【発明の作用及び効果】上記請求項1記載の構成では、
キャリアの側面を周回する環状溝にレシーバを圧入嵌合
しているので、キャリアの外周部の形状に制約されるこ
となくレシーバの取付けが可能となり、しかも、取付け
部の形状が単純な環状となるため、圧入嵌合により嵌合
部に十分なシール機能を持たせることができるため、特
別なシール部材を設ける必要がなくなる。また、レシー
バを必要最小限の大きさに設定して、その小型化を図る
こともできる。
【0013】そして、請求項2記載の構成では、キャリ
アに対するレシーバの当接面が鍔部の外周面となるた
め、圧入の際に、部分的な変形がおきにくいので、全周
を均一に圧入することができ、嵌合による当接部のシー
ル性を高くすることができる。また、径方向外側へ延び
る鍔部は平板状となり、その外周面は、加工時に真円度
を出し易い形状となるため、環状溝への嵌合によりシー
ル性を保つうえで有利である。また、環状溝の外周側周
面に鍔部の周面を圧入することで、環状溝の深さはレシ
ーバの鍔部の板厚を基準にして嵌合状態が確保されるよ
うに設定すればよくなり、結果的に環状溝の深さを浅く
することができ、環状溝を設けることによるキャリアの
強度への影響も可及的に少なくすることができる。
【0014】更に、請求項3記載の構成では、レシーバ
の取付けのための固定部材を別途必要としないため、固
定のためのスペースを要せず、簡単な構成で、確実にレ
シーバの抜け止めを行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。図1及び図2は本発明が適用さ
れたプラネタリギヤ機構のキャリア部(本明細書におい
て、キャリアとピニオンギヤを総称してキャリア部とい
う)の断面及び側面を示す。これらの図に示すように、
キャリア部には、ピニオンギヤP1,P2をキャリアC
1に回転自在に支持すべくキャリアC1に取付けられ、
軸端面がキャリアC1の側面まで延びるピニオン軸23
が設けられている。ピニオン軸23には、その一方の軸
端面の開口部から軸周面の開口部に通じる油路23aが
形成され、キャリアC1の側面には、径方向内側をキャ
リアC1の側面に対して軸方向に開かせてピニオン軸2
3の一方の軸端面の開口部に被さるようにキャリアC1
の側面に取り付けられ、プラネタリギヤ機構の周方向内
方から供給される潤滑油を捕捉するレシーバ24が設け
られている。そして、本発明に従い、キャリアC1は、
その側面を周回する環状溝22cを有し、レシーバ24
は、その外周部を環状溝22cに圧入嵌合させてキャリ
アC1に取付けられている。
【0016】更にこの形態の詳細を各部分ごとに説明す
る。先ず、キャリアC1は、図3にもその単体形状を示
すように、キャリア本体21とキャリアカバー22とか
ら構成され、キャリア本体21は、適宜の動力伝達軸に
スプライン嵌合される中空軸部21aから外径方向に延
びるフランジ部21bと、その外周から軸方向に延びる
円周方向に等配の本形態において4本のヨーク部21c
を備える構成とされており、これらのヨーク部がキャリ
アカバー22の円弧状孔22aに嵌挿されてキャリアカ
バー22と一体化されている。一方、キャリアカバー2
2は、環状の板部材で構成され、その外周に、関連する
他の機構に連結するためのドラムの櫛歯状の軸方向噛合
歯に噛み合わせる外周噛合歯22bが形成されている。
したがって、この形態では、従来技術のようにキャリア
カバー22の外周にレシーバ24の外周を洩れ止め可能
に圧入嵌合することは不可能である。そこで本発明に従
い、キャリアカバー22の外側面における円弧状孔22
aの径方向内側に隣接させて環状溝22cが形成されて
いる。
【0017】次に、キャリア本体21とキャリアカバー
22の支持孔21d,22dに両端を支持されて周方向
に等間隔で4本のピニオン軸23が配設されている。各
ピニオン軸23は、それらの両端にざぐり穴を形成さ
れ、穴の縁部をかしめ変形させてキャリア本体21とキ
ャリアカバー22に抜け止め固定されている。この形態
が図2にレシーバ24の一部を切除して端的に示されて
いる。
【0018】こうしてキャリアC1に支持された各ピニ
オン軸23に対して、本形態において、直径の異なる2
つのピニオンギヤP1,P2を一体化した、いわゆる段
付ピニオン25がラジアルベアリング26を介して回転
自在に支持されている。本形態では、ベアリング26
は、図4に拡大して詳細を示すように、その断面の一部
のみが示されているケージ26a内に2列に配列された
ローラ26bを備えるものとされ、ピニオン軸23内の
各油路23aの軸周面開口が2列のローラ26bの間に
位置づけられている。また、段付ピニオン25の両端面
とキャリア本体21及びキャリアカバー22の対向面間
には、相対回転が生じるために、スラストワッシャ27
が介挿されている。
【0019】図1及び図2に示すように、キャリアカバ
ー22の外側面には、前記のようにレシーバ24が取り
付けられている。レシーバ24は、図5に拡大して断面
形状を示すように、薄鋼板のプレス成形品で3つの環状
平面を截頭円錐面と円筒面でそれぞれつないだ段付状に
構成され、その径方向内側には、遠心力で飛散して来る
潤滑油を捕捉するガイド部24aが、最内周側の環状平
面と、それに続く截頭円錐面として設けられ、径方向中
間部には、捕捉した潤滑油の径方向外側への逃げを防ぐ
カバー部24bが、環状平面と、それに続く円筒面とし
て設けられ、更に、径方向外側には、キャリアカバー2
2への取付け部24cが、環状平面として設けられてい
る。こうして、レシーバ24の外周部は、径方向外側に
延びる環状平面からなる鍔部とされ、鍔部の外周面Aが
環状溝22cの外周側周面Bに圧入嵌合される。圧入嵌
合されたキャリアカバー24は、環状溝22cの外周側
縁部の複数箇所のかしめ部22dによりかしめ止めされ
る。このようにして取付けられたレシーバ24のガイド
部24aとキャリアカバー22との間に画定される内向
きの開き部Cは、その径方向内方から供給される潤滑油
の受け口を構成する。
【0020】こうした構成からなるキャリア部は、具体
的には、図6に示すように、自動変速機のギヤトレイン
中に組み込まれる。この自動変速機Tは、基本的には、
変速機構Mの両端に入力クラッチ(C−1,C−2)を
配置し、前進変速段達成用の各ブレーキ(B−1, B−
2,B−3)を全てバンドブレーキとしてプラネタリギ
ヤセットM1,M2,M3の外周側に配置し、変速機構
Mの中央部から出力を取り出す構成を採って、変速機構
Mの限界に近い小型化を図った構成を特徴としている。
【0021】この変速機構Mは、いわゆるキャリア・リ
ングギヤ連結の2段のプラネタリギヤセットM1,M3
の前段のプラネタリギヤセットM1のサンギヤS1とキ
ャリアC1をそれぞれ入力クラッチ(C−1)及び入力
クラッチ(C−2)に連結した入力要素とし、前段及び
後段の両サンギヤS1,S3を2つのブレーキ(B−
3,B−R)で制御する反力要素とし、後段のキャリア
を出力要素として、前進3速・後進1速を達成可能な機
構に、リングギヤなしの1段のプラネタリギヤセットM
2と、2つのブレーキ(B−1, B−2)を付加し、2
つのプラネタリギヤセットM1,M2を関連制御するこ
とで、オーバドライブ構成の第4,5速が得られるギヤ
トレインとされている。
【0022】こうした構成に沿い、両ギヤセットM1,
M2のピニオンギヤP1,P2は連結一体化した段付ピ
ニオンとされ、両ギヤセットM1,M3のそれぞれのリ
ングギヤR1,R3とキャリアC3,C1は相互に連結
され、ギヤセットM1のサンギヤS1とキャリアC1
は、入力要素とすべく、それぞれクラッチ(C−1,C
−2)を介して、図示しないトルクコンバータのタービ
ン軸に連なる入力軸14に連結されている。そして、相
互に連結されたリングギヤR1とキャリアC3は、出力
要素としての出力ギヤ19に連結されている。
【0023】各ギヤセットと係合要素の関連について
は、ギヤセットM1のサンギヤS1はブレーキ(B−
1)により、ギヤセットM2のサンギヤS2はブレーキ
(B−2)により、またギヤセットM3のサンギヤS3
はブレーキ(B−3)により、それぞれ変速機ケース1
0に係止可能とされ、キャリアC1に連結されたリング
ギヤR3は、ブレーキ(B−R)により変速機ケース1
0に係止可能とされている。
【0024】更に詳しくは、サンギヤS1は、入力軸1
4の外周に嵌まるサンギヤ軸16を介してクラッチ(C
−1)に連結され、キャリアC1は、入力軸14の外周
に嵌まるキャリア軸17を介してクラッチ(C−2)に
連結され、サンギヤS3は、キャリア軸17の外周に嵌
まるサンギヤ軸18を介してブレーキ(B−3)に連結
されている。なお、ブレーキ(B−R)については、噛
合ブレーキ構成とされている。また、出力ギヤ19は、
図示しないカウンタギヤを介して差動装置に連結されて
いる。
【0025】このように構成された変速機は、図示しな
い油圧制御装置の制御の下に各クラッチ及びブレーキに
対応する油圧サーボに油圧を供給し、各クラッチ及びブ
レーキを係合及び解放させることで各変速段を達成す
る。すなわち、第1速は、クラッチ(C−1)を係合さ
せ、ブレーキ(B−3)を係止させたときに達成され
る。このとき、入力軸14の回転は、クラッチ(C−
1)経由でサンギヤS1に入り、ブレーキ(B−3)の
係止によるサンギヤS3の固定で最も減速されたキャリ
アC3の回転として出力ギヤ19に出力される。これに
対して第2速は、クラッチ(C−2)の係合とブレーキ
(B−3)の係止で達成される。このとき、クラッチ
(C−2)経由でキャリア軸17に入った入力は、キャ
リアC1経由でそのままリングギヤR3に入り、ブレー
キ(B−3)の係止で固定されたサンギヤS3を反力要
素とするキャリアC3の差動回転として出力ギヤ19に
出力される。第3速は、両クラッチ(C−1,C−2)
の係合による第1のプラネタリギヤセットM1の直結で
達成される。このとき入力軸14の回転は、そのままキ
ャリアC3の回転として出力ギヤ19に出力される。
【0026】オーバドライブによる第4速は、クラッチ
(C−2)の係合と、サンギヤS1を固定するブレーキ
(B−1)の係止で達成される。このとき、入力軸14
の回転はキャリアC1の回転に対してピニオンギヤP1
の自転分増速されたリングギヤR1の回転としてキャリ
アC3から出力ギヤ19に伝達される。これに対して、
第5速は、クラッチ(C−2)の係合と、ブレーキ(B
−2)の係止で達成され、このとき、入力軸14の回転
はキャリアC1の回転に対して、第4速達成時より大径
のサンギヤS2に反力をとる小径のピニオンギヤP2の
自転分更に増速されたリングギヤR1の回転としてキャ
リアC3から出力ギヤ19に伝達される。
【0027】なお、後進は、クラッチ(C−1)の係合
とブレーキ(B−R)の係止で達成され、このとき、サ
ンギヤS1の入力に対してキャリアC1の固定で逆転す
る減速されたリングギヤR1の回転がキャリアC3経由
で出力ギヤ19から出力される。
【0028】そして、この変速機においては、上記のよ
うに、第4速と第5速の達成のためのギヤセットM1,
M2間で、ピニオンギヤP1,P2の外径差を利用した
オーバドライブギヤ比を得る関係上、大小径の異なるピ
ニオンギヤP1,P2同士を直結して共通のキャリアC
1に支持した構成となるため、段付ピニオン25は、こ
の変速機において、他の変速段に比べて使用頻度の高い
第4速と第5速の達成時に常時回転することになり、そ
のベアリング26には常時負荷がかかることになる。そ
こで、この変速機では、プラネタリギヤセットM1,M
2に十分に潤滑油を供給すべく、入力軸14に、その軸
内潤滑油供給路14aから軸方向に沿って3箇所の径方
向吐出油路14b〜14dが設けられ、その中の1箇所
の油路14bがサンギヤ軸16の中空部内に開口する配
置とされている。そして、サンギヤ軸16にもほぼ同様
の軸方向位置に径方向油路16aが設けられ、その外周
のサンギヤS2の軸部にもキャリアC1の側面に対応す
る位置に径方向油路15aが形成されている。
【0029】したがって、入力軸14が動力の伝達を受
けて回転すると、軸内潤滑油供給路14a内の潤滑油が
遠心力又は油圧で径方向吐出油路14bよりサンギヤ軸
16内に放出され、そこからサンギヤ軸16の径方向油
路16aを通ってサンギヤS2側部の油路15aに達
し、更にキャリアC1の側部を外径方向に吐出される。
吐出された潤滑油は、その一部がキャリアC1とサンギ
ヤフランジとの間に配設されたスラストベアリングを経
て外方へ飛散し、レシーバ24の開き部C(図5参照)
に捕捉され、レシーバ24により径方向外方への流出を
遮られてレシーバ24とキャリア側面との間に溜めら
れ、やがてピニオン軸23の軸端から油路23a(図4
参照)に入り、軸周の開口部より段付ピニオン25とピ
ニオン軸23との間に流出する。かくして段付ピニオン
25とピニオン軸23との間に流出した潤滑油は、ロー
ラベアリング26b、ケージ26a及び両側のスラスト
ワッシャ27を潤滑する。
【0030】以上要するに、この実施形態の潤滑装置に
よれば、キャリアC1の外周部に噛み合い歯22bが形
成されているにも拘わらずレシーバ24の取付けが可能
となり、しかも、取付け部の当接面が加工時に真円度を
出し易い円滑かつ接触幅の小さな円筒面となるため、圧
入嵌合により接触面圧を高くして嵌合部に十分なシール
機能を持たせることができる。また、環状溝22cの外
周側周面に鍔部の周面を圧入することで、環状溝の深さ
はレシーバ24の鍔部の板厚を基準にして嵌合状態が確
保されるように設定すればよくなり、結果的に環状溝の
深さを浅くすることができ、環状溝を設けることによる
キャリアの強度への影響も可及的に少なくすることがで
きる。更に、レシーバ24の取付けのための固定部材を
別途必要としないため、固定のためのスペースを要せ
ず、簡単な構成で、確実にレシーバの抜け止めを行うこ
とができる。
【0031】以上、本発明を一実施形態に基づき説明し
たが、本発明は上述の実施形態のみに限定されることな
く、特許請求の範囲に記載の事項の範囲内で種々に細部
の構成を変更して実施可能なものであることは言うまで
もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したプラネタリギヤ機構の潤滑装
置の一実施形態を示すキャリア部分の断面図である。
【図2】上記キャリア部分の側面図である。
【図3】上記キャリア部分のキャリア単体の側面図であ
る。
【図4】上記キャリア部のピニオンギヤ支持構造を示す
部分拡大断面図である。
【図5】上記キャリアへのレシーバの取付けを示す組み
立て図である。
【図6】上記キャリア部を組み込んだ自動変速機の部分
断面図である。
【符号の説明】
M1,M2 プラネタリギヤセット P1,P2 ピニオンギヤ C1 キャリア 22c 環状溝 22d かしめ部 23 ピニオン軸 23a 油路 24 レシーバ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラネタリギヤ機構のピニオンギヤをキ
    ャリアに回転自在に支持すべくキャリアに取付けられ、
    少なくとも一方の軸端面がキャリアの側面まで延びるピ
    ニオン軸と、 該ピニオン軸に形成され、前記軸端面から軸周面に通じ
    る油路と、 径方向内側をキャリアの側面に対して開かせてピニオン
    軸の前記軸端面に被さるようにキャリアの側面に取り付
    けられ、プラネタリギヤ機構の周方向内方から供給され
    る潤滑油を捕捉するレシーバとを備えるプラネタリギヤ
    機構の潤滑装置において、 キャリアは、その側面を周回する環状溝を有し、 レシーバは、その外周部を環状溝に圧入嵌合させてキャ
    リアに取付けられたことを特徴とする、プラネタリギヤ
    機構の潤滑装置。
  2. 【請求項2】 前記レシーバの外周部は、径方向外側に
    延びる鍔部とされ、該鍔部の外周面が環状溝の外周側周
    面に圧入嵌合された、請求項1記載のプラネタリギヤ機
    構の潤滑装置。
  3. 【請求項3】 前記環状溝の外周側縁部の複数箇所にか
    しめ部が形成された、請求項1又は2記載のプラネタリ
    ギヤ機構の潤滑装置。
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