JP4934371B2 - 潤滑装置 - Google Patents

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Description

本発明は、潤滑装置に関するものである。
従来、この種の潤滑装置としては、ベアリングを介してケースに回転自在に支持された回転シャフトのケース外部に突き出た部分から、潤滑油が漏出しないように設けたオイルシールのリップ部を潤滑するものが提案されている。
この装置では、ギヤ類により掻き上げられた潤滑油をオイルシールとベアリング間に形成した空間に導入することで、比較的多量の潤滑油を効率良くリップ部に供給するものとしている。
特許第3274916号公報
しかしながら、こうした潤滑装置では、ギヤ類が掻き上げた潤滑油をオイルシールとベアリング間に形成した空間に導入するためにオイルレシーバーが必要であり、その設置スペース分だけ装置が大型化してしまうという問題点があった。
本発明は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、装置を大型化することなくオイルシールのリップ部の潤滑性を確保することを目的の一つとする。また、潤滑油を効率良くリップ部へ供給することを目的の一つとし、その請求項は、ケースと該ケースに軸受を介して回転自在に支持された回転部材の外周面との間から潤滑油が漏出するのを防止するオイルシール部材へ潤滑油を供給する潤滑装置であって、
前記軸受は、前記回転部材の外周面に嵌合される内輪と、前記ケースに嵌合される外輪と、該内輪と該外輪との間に介在して該内輪と該外輪との相対回転を円滑にする円滑部材と、を有してなり、
前記回転部材は、前記軸受の内輪が嵌合されるボス部を有し、
前記軸受を潤滑した後の潤滑油を掻き込むためのものであって、前記軸受から排出される排出部に対応した位置に配置されるとともに先端が少なくとも前記内輪の外周面よりも径方向外方へ突出してなるフィン部材と、該フィン部材を前記前記ボス部に固定して該回転部材と一体回転させる固定部材とを有する掻込手段と、
前記オイルシール部材の前記回転部材に摺接するリップ部へ前記掻き込んだ潤滑油を誘導する誘導手段と、を備え、
前記フィン部材は、前記固定部材と一体形成されてなり、
前記固定部材は、弾発力をもって前記ボス部内周面に当接することにより前記フィン部材を該ボス部に固定する部材であることである。
また請求項は、前記回転部材は、前記ボス部の外周に形成されたギヤと、
前記ボス部よりも小径であって前記リップ部が摺接する摺接面と、を有するとともに前記ギヤと一体回転するよう該ギヤに同心状に内嵌された回転軸を有してなることである。
また請求項は、前記フィン部材は、前記回転部材の半径方向に対して回転方向側に傾斜して形成されてなることである。
また請求項は、前記固定部材は、C字状の板バネ部材であり、
前記フィン部材は、該C字状の板バネ部材の開放端の一端側から径方向外方向に向かって延出した延出片として形成されてなることである。
また請求項は、前記誘導手段は、前記ボス部の前記リップ部に対向する端面に形成された径方向凹溝を有し、前記フィン部材で掻き込んだ潤滑油を該径方向凹溝により径方向内方に誘導する手段であることである。
また請求項は、前記径方向凹溝は、前記フィン部材に沿って形成されてなることである。
また請求項は、前記径方向凹溝は、底面が内径側ほど深さが浅くなる傾斜状に形成されてなることである。
また請求項は、前記C字状の板バネ部材は、前記ボス部内周面に形成された環状溝に嵌合されてなることである。
また請求項は、前記C字状の板バネ部材は、前記開放端の他端側に径方向内方向に向かって突出した突出片を有することである。
また請求項10は、前記突出片は、前記リップ部に指向して形成されてなることである。
また請求項11は、前記フィン部材は、前記ボス部の前記リップ部に対向する端面に形成された径方向切欠部に係合されてなることである。
本発明は、ケースと該ケースに軸受を介して回転自在に支持された回転部材の外周面との間から潤滑油が漏出するのを防止するオイルシール部材へ潤滑油を供給する潤滑装置であって、前記軸受は、前記回転部材の外周面に嵌合される内輪と、前記ケースに嵌合される外輪と、該内輪と該外輪との間に介在して該内輪と該外輪との相対回転を円滑にする円滑部材と、を有してなり、前記回転部材は、前記軸受の内輪が嵌合されるボス部を有し、前記軸受を潤滑した後の潤滑油を掻き込むためのものであって、前記軸受から排出される排出部に対応した位置に配置されるとともに先端が少なくとも前記内輪の外周面よりも径方向外方へ突出してなるフィン部材と、該フィン部材を前記前記ボス部に固定して該回転部材と一体回転させる固定部材とを有する掻込手段と、前記オイルシール部材の前記回転部材に摺接するリップ部へ前記掻き込んだ潤滑油を誘導する誘導手段と、を備え、前記フィン部材は、前記固定部材と一体形成されてなり、前記固定部材は、弾発力をもって前記ボス部内周面に当接することにより前記フィン部材を該ボス部に固定する部材であることにより、フィン部材を回転することにより軸受の潤滑に供した潤滑油をフィン部材先端により効率良く掻き込んで、掻き込んだ潤滑油をオイルシール部材へ誘導するから、オイルガーターやオイルレシーバー等の所謂樋部材が不要となる。また、フィン部材のボス部に対する固定構造を簡易に確保できる。
また、前記回転部材は、前記ボス部の外周に形成されたギヤと、前記ボス部よりも小径であって前記リップ部が摺接する摺接面と、を有するとともに前記ギヤと一体回転するよう該ギヤに同心状に内嵌された回転軸を有してなることにより、フィン部材をギヤと一体回転する構造を簡易に確保できる。
また、前記フィン部材は、前記回転部材の半径方向に対して回転方向側に傾斜して形成されてなることにより、こうすれば、より効率良く潤滑油を掻き込むことができる。
また、前記固定部材は、C字状の板バネ部材であり、前記フィン部材は、該C字状の板バネ部材の開放端の一端側から径方向外方向に向かって延出した延出片として形成されてなることにより、こうすれば、フィン部材のボス部に対する固定構造をより簡易に確保できる。
また、前記誘導手段は、前記ボス部の前記リップ部に対向する端面に形成された径方向凹溝を有し、前記フィン部材で掻き込んだ潤滑油を該径方向凹溝により径方向内方に誘導する手段であることにより、こうすれば、フィン部材で掻き込んだ潤滑油を径方向内方に誘導でき、径方向凹溝を形成するだけで、軸受の内輪より径方向内方側で回転軸と摺接するリップ部へ潤滑油を誘導することができるから、リップ部への潤滑油の誘導性を簡易に確保できる。
また、前記径方向凹溝は、前記フィン部材に沿って形成されてなることにより、こうすれば、フィン部材で掻き込んだ潤滑油を効率良くリップ部へ誘導できる。
また、前記径方向凹溝は、底面が内径側ほど深さが浅くなる傾斜状に形成されてなることにより、こうすれば、リップ部が軸受に対して軸方向後方側に位置する場合であっても、フィン部材で掻き込んだ潤滑油を効率良くリップ部へ誘導できる。
また、前記C字状の板バネ部材は、前記ボス部内周面に形成された環状溝に嵌合されてなることにより、こうすれば、フィン部材の回転軸に対する軸方向抜けを防止することができる。
また、前記C字状の板バネ部材は、前記開放端の他端側に径方向内方向に向かって突出した突出片を有することにより、こうすれば、径方向凹溝により径方向内方側に誘導した潤滑油のうち、ギヤの回転による遠心力によりボス部内周面に張り付いた潤滑油の張り付きを解除することができる。
また、前記突出片は、前記リップ部に指向して形成されてなることにより、こうすれば、ギヤの回転による遠心力によりボス部内周面に張り付いた潤滑油の張り付きを解除するとともに、張り付きが解除された潤滑油をリップ部へ効率良く誘導することができる。
また、前記フィン部材は、前記ボス部の前記リップ部に対向する端面に形成された径方向切欠部に係合されてなることにより、こうすれば、フィン部材の回転方向の位置決めを行うことができる。この結果、フィン部材の回転方向位置ズレを防止することができる。
図1は、変速機を含む動力伝達装置全体の配置構成図である。
図において、変速機1内には、エンジン側からの動力が入力される入力軸1aと、この入力軸1aに平行状に、出力軸1bとリバース用アイドラ軸1cが配置されており、入力軸1aおよび出力軸1bに設けられた複数のギヤを介して、エンジン側からの動力を変速可能な変速比をもって出力軸1bに伝達することができるように構成されている。
出力軸1bには出力ギヤ1dが設けられており、この出力ギヤ1dにリングギヤ4が噛合されている。このリングギヤ4は、変速機1のケース1e内に回転可能に設けられているディファレンシャル装置2のケース2aにネジを介して固定されている。
このディファレンシャル装置2には、前輪に連結された前輪側車軸2bが連結されて、ディファレンシャル装置2を介して前輪側へ動力が伝達されるように構成されている。
また、ディファレンシャル装置2のケース2aには、ネジを介して伝達ギヤ6が固定されており、この伝達ギヤ6は、同じくケース2aに固定されたリングギヤ4に隣接し、リングギヤ4よりも小径に形成されている。
また、リングギヤ4と径方向にオーバーラップして、変速機ケース1e内に軸受9を介して回転可能に被伝達ギヤ7が配置されており、この被伝達ギヤ7が伝達ギヤ6に噛合されている。
この被伝達ギヤ7内周には、トランスファ装置8の入力軸8aがスプライン嵌合により相対回転不能に接続されており、このトランスファ装置8の入力軸8aは、車両の左右方向中心CCにおいて、車両の前後方向に延びるトランスファ装置8の出力軸8cに連結されている。
なお、トランスファ装置8は、変速機ケース1eにネジで固定されており、トランスファ装置の出力軸8cから後輪側車軸に動力を伝達することができるものである。
なお、図2には、トランスファ装置8の入力軸8aの周辺の拡大図を示す。
変速機ケース1e内へ突出するトランスファ装置8の入力軸8aは、その先端部外周にスプラインが形成されたスプライン嵌合部81を有し、スプライン嵌合部81のトランスファ装置8側には、スプライン嵌合部81よりも大径の摺接面82が形成されており、更にその図示右側には、更に大径の摺接面83が形成されている。この入力軸8aのスプライン嵌合部81は、前記被伝達ギヤ7のボス部71のスプライン孔73内にスプライン嵌合されている。
図3は、被伝達ギヤ7の断面を示す断面図であり、図4は、図3のS方向矢視図であり、図5は、図4におけるT方向拡大矢視図であり、図6は、掻き込み部材13を正面から見た正面図であり、図7は、図6のV方向矢視図であり、図8は、図2のA−A断面を示す断面図である。
被伝達ギヤ7は、図3に示すように、ボス部71と、ボス部71の外周に形成されたギヤ72とから構成されており、ボス部71の内周側には、トランスファ装置8の入力軸8aのスプライン嵌合部81が嵌合するスプライン孔73が形成されている。また、ボス部71の内周の端面74側には、スプライン孔73に同心状に環状溝75が形成されており、この環状溝75に対応するボス部71の外周側、即ち、ボス部71の外周の端面74側には、スナップリング溝76が形成されている。
ボス部71の外周には、図2に示すように、外輪9aが変速機ケース1eに嵌合された軸受9の内輪9bが嵌合される。この軸受9は、ボス部71の外周に圧入等により挿着された後、スナップリング溝76に嵌め込まれたスナップリング10により軸方向への抜け止めが行なわれた状態で被伝達ギヤ7に留め付けられる。
このように、軸受9を介し被伝達ギヤ7とともにトランスファ装置8の入力軸8aが回転できるように構成されている。
なお、軸受9の外輪9aと内輪9bとの間には、複数のボール9cがボール保持器9dによって保持されて設けられている。
また、ボス部71の端面74側には、図4および図5に示すように、環状溝75から径方向へ貫通して、径方向凹溝77が形成されており、この径方向凹溝77の一部には、更にギヤ72側へ凹ませて径方向切欠部78が形成されている。
この径方向切欠き部78には、図6および図7に示すような掻き込み部材13が嵌め込まれるものである。
掻き込み部材13は、C字状の弾性を有する板バネ部14の開放端側に径方向に外側へ突出して係合片17が形成され、この係合片17から更に外側に向かって一体状に延出片15aが延出形成されており、この延出片15aの軸受9側には、スナップリング10を回避するための切欠15bが切り欠き形成されている。この径方向へ延出された延出片15aにより、フィン部15が構成されている。
また、板バネ部材14の他方の開放端側には、図6および図7に示すように、板バネ部14の中心方向へ折り曲げて突出片16が一体形成されており、突出片16の内端では更に90°折り曲げて折返し片16aが形成されている。
この掻き込み部材13のC字状の板バネ部14を被伝達ギヤ7の環状溝75内に弾性力により嵌合させることができ、この状態で掻き込み部材13の係合片17が被伝達ギヤ7の径方向切欠部78内に嵌合されて、掻き込み部材13が回り止めされるものであり、図2および図8に示すように、径方向凹溝77から延出片15aが径方向外側へ延びて、延出片15aは軸受の内輪9bよりも径方向外側位置に配置されるものである。
なお、図2に示すように、トランスファケース8bにはシール11が設けられ、このシール11がトランスファ装置8の入力軸8aの摺接面83に摺接して潤滑油の漏れを防いでおり、更にこのシール11の内側にオイルシール部材12が配設されて、このオイルシール部材12は、その中心側の弾性を有するリップ部12aが入力軸8aの摺接面82に摺接するように配置され、リップ部12aの外周側は硬質に形成されて、その外周にはトランスファケース8bに嵌め込まれる嵌合部12bが形成されている。
このような構造において、軸受9を潤滑して外輪9aと内輪9b間を通り、端面の潤滑油排出部P側から排出されてくる潤滑油は、回転する被伝達ギヤ7のボス部71の端部に取り付けられている掻き込み部材13の延出片15aで径方向凹溝77内に掻き込まれる。
このように、延出片15aで構成されるフィン部15が回転により良好に排出部Pから排出される潤滑油を径方向凹溝77内に導き、潤滑油は径方向凹溝77を通り内径側へ流れ、潤滑油がオイルシール部材12のリップ部12a側に供給されて、このリップ部12aと摺接面82間を良好に潤滑できるものである。
即ち、延出片15aで掻き込まれた潤滑油を径方向凹溝77を通して良好にリップ部12a側へ誘導することができるものである。
また、掻き込み部材13の取り付け状態では、中心方向に向かって突出片16が突出されるために、回転による遠心力で被伝達ギヤ7の環状溝75内周面に張り付こうとする潤滑油を、この突出片16で良好にリップ部12a側へ誘導することができるものとなる。
このように、突出片16により潤滑油の張り付きを防いで、良好に潤滑油をリップ部12aに供給することができるものであり、本例では、被伝達ギヤ7のボス部71に形成された環状溝75に板バネ部14を嵌め込んで、フィン部15を径方向凹溝77から径方向外側へ突出させて、掻き込み部材13を容易に被伝達ギヤ7のボス部71に取り付けることができ、延出片15aにより軸受9側から排出される潤滑油を良好に掻き込んで、径方向凹溝77を介して内径側へ誘導し、更に突出片16で環状溝75への潤滑油の張り付きを無くして、確実に潤滑油をオイルシール部材12のリップ部12a側に供給できるものとなる。なお、突出片16は、メンテナンス等の分解の際に、掻き込み部材13をボス部71の環状溝75から取り外すためのつまみ部としても機能し、作業性の向上も図ることができる。
以上説明した第1実施例では、一部に径方向切欠部78が形成された径方向凹溝77を被伝達ギヤ7のボス部71の端面74に形成し、フィン部15の延出片15aが軸受9の内輪9bよりも径方向外側位置に配置されるように係合片17を径方向切欠部78内に嵌合させた状態で掻き込み部材13をボス部71に取り付けるから、被伝達ギヤ7の回転に伴い軸受9を潤滑した潤滑油をフィン部15で掻き込み、径方向凹溝77を通してオイルシール部材12のリップ部12aに供給することができる。
即ち、オイルガーターやオイルレシーバー等の所謂樋部材を用いなくてもリップ部12aに潤滑油を供給することができる。この結果、装置を大型化することなくリップ部12aの潤滑性を確保することができる。しかも、潤滑油を掻き込む構成であるから、軸受9を潤滑した後の比較的少量の潤滑油であっても効率良くリップ部12aへ供給することができる。
次に、図9および図10は第2実施例を示すものであり、図9は、第1実施例の図2に対応させた要部断面拡大構成図であり、図10は、図3に対応させた被伝達ギヤ7の断面構成図である。
本例では、被伝達ギヤ7のボス部71の端面74側に形成されている径方向凹溝77を、溝の底面が内径側ほど深さが浅くなる傾斜状に形成したものである。
即ち、径方向凹溝77の内径側がオイルシール部材12側へ傾斜しており、掻き込み部材13の延出片15aにより径方向凹溝77内に誘導されてくる潤滑油を、径方向凹溝77の傾斜に沿って軸方向に向かせて、確実に潤滑油をオイルシール部材12のリップ部12aに供給できるように構成したものである。
その他の構成は、第1実施例と同様であり、同一部材については同一符号を付して、その重複説明は省略する。
次に、図11〜図14は第3実施例を示すものであり、図11は、第1実施例の図2に対応させた拡大断面構成図であり、図12は、第1実施例の図7に対応させた掻き込み部材13のV方向矢視図である。また図13は、第1実施例の図4に対応させた被伝達ギヤの端面74側から見た構成図である。また図14は、掻き込み部材13を組み付けた状態の被伝達ギヤのボス部の端面74側から見た構成図である。
本例においては、掻き込み部材13の突出片16に、軸方向、即ちオイルシール部材12のリップ部12a側へ指向して延出された軸方向延出部16bが一体形成されたものである。
この軸方向延出部16bを軸方向へ突出させて掻き込み部材13を組み付けるために、被伝達ギヤ7のボス部71の端面74側には、環状溝75から端面74側へ切り欠いて切欠部75aが形成されている。
図14に示すように、この切欠部75a内に掻き込み部材13の軸方向延出部16bを嵌め込んで取り付けることができ、軸方向延出部16bが切欠部75a内に嵌め込まれることで、掻き込み部材13は回り止めされた状態でボス部71の環状溝75内に固定状に取り付けられるものである。
なお、組み付け状態では、切欠部75aに軸方向延出部16bが嵌め込まれることで回り止めされるため、第1実施例に示した回り止めのための径方向切欠部78を設ける必要はなく、ボス部の端面74には環状溝75側へ潤滑油を誘導するための径方向凹溝77のみを形成させておけば良い。
本例においても、掻き込み部材13の板バネ部14の弾性により環状溝75に強固に掻き込み部材13を固定させて、径方向凹溝77に沿って延出部15aを径方向外側へ突出させておくことができ、掻き込み部材13が被伝達ギヤ7とともに回転することで、軸受9の端面の排出部Pから排出された潤滑油は、延出部15aで掻き込まれて良好に径方向凹溝77内に誘導され、潤滑油は更に突出片16で環状溝75への張り付きが防がれ、軸方向に延出された軸方向延出部16bに沿ってオイルシール部材12のリップ部12a側に良好に潤滑油が供給されるものとなり、より確実にリップ部12a側へ潤滑油を供給できて、少量の潤滑油でも確実にリップ部12aに供給できるものとなる。
なお、その他の部分は第1実施例と同様であるため、第1実施例と同一部材については同一符号を付して、その重複説明は省略する。
次に、図15〜図17では第4実施例を示す。
図15は、掻き込み部材の正面図であり、図16は、第1実施例の図4に対応させた被伝達ギヤのボス部の端面側から見た構成図であり、図17は、掻き込み部材を組み付けた状態のボス部の端面側から見た構成図である。
本例では、掻き込み部材13のC字状の板バネ部14の開放端側の係合片17および延出部15aが、半径方向に対して被伝達ギヤ7の回転方向側に傾斜して形成されたものであり、板バネ部14の他端側には第1実施例と同様な突出片16が一体形成されている。
また、このような掻き込み部材13を組み付けるために、被伝達ギヤ7のボス部71の端面74側には、環状溝75側へ貫通する径方向凹溝77が回転方向側に傾斜して形成されており、また、軸方向へ凹んで深く形成された径方向切欠部78も回転方向側へ傾斜して形成されたものであり、図17に示すように、径方向切欠部78内に掻き込み部材13の係合片17を嵌め込んで回り止めして、掻き込み部材13を被伝達ギヤ7の環状溝75に嵌め付け固定できるものである。
図17のように、掻き込み部材13を組み付けた状態で、被伝達ギヤ7が矢印で示す回転方向に回転されると、軸受9の端面の排出部P側から排出されてくる潤滑油は、回転方向に傾斜して突出する延出片15aで径方向凹溝77内に掻き込まれるが、径方向凹溝77および延出片15aが回転方向側へ傾斜しているため、効率良く潤滑油を環状溝75側へ入れることができ、更に突出片16で潤滑油の環状溝75側への張り付きを防いで、確実に潤滑油をオイルシール部材12のリップ部12a側へ供給することができるものとなる。
なお、その他の部分は第1実施例と同様であるため、第1実施例と同一部材については同一符号を付して、その重複説明は省略する。
次に、図18〜図23は第5実施例を示すものであり、図18は、掻き込み部材の正面図であり、図19は、図18におけるW方向矢視図である。また図20は、第1実施例の図2に対応させた要部拡大断面構成図であり、図21は、被伝達ギヤの断面構成図であり、図22は、被伝達ギヤのボス部の端面側から見た構成図であり、図23は、図22におけるX方向から見た要部拡大矢視図である。
本例では、掻き込み部材13の板バネ部14から突出されたフィン部15を構成する延出片15aが、端面74に対して傾斜した形状に形成されている。
即ち、延出片15aは、潤滑油を掻き込む掻き込み面15a’がリップ部12a方向を向いた状態となっており、軸受9の端面から排出された潤滑油を、回転により掻き込むと同時に軸方向、即ちオイルシール部材12のリップ部12a側へ誘導することができるように構成されている。
なお、このように掻き込み面15a’がリップ部12a側を向いた状態となっているため、図23に示すように、この延出片15aを嵌め込むために被伝達ギヤ7のボス部71の環状溝75の外周には、軸方向に深く凹ませた径方向切欠部78が形成されており、この径方向切欠部78内に掻き込み部材13の延出片15aが嵌め込み状に取り付けられるものであり、第1実施例における径方向凹溝77は存在せず、掻き込み部材13の延出片15aがボス部71の径方向切欠部78内に嵌め込まれることで回り止めされて位置決めされ、しかも掻き込み部材13の板バネ部14がボス部の環状溝75内に弾性で固定されるものである。
なお、掻き込み部材13の延出部15aと逆側には突出片16が形成されている点は第1実施例と同様である。
このような構造の掻き込み部材13をボス部の環状溝75に固定状に組み付けた状態で、被伝達ギヤ7が回転されると、軸受9の端面から排出された潤滑油は、延出片15aの潤滑油を掻き込む掻き込み面15a’がリップ部12a方向を向いた状態に形成されているから、延出片15aで潤滑油を掻き込むとともに、掻き込んだ潤滑油を軸方向、即ちオイルシール部材12のリップ部12a側に流して、リップ部12aに良好に潤滑油を供給することができるものである。
なお、その他の部分は第1実施例と同様であるため、第1実施例と同一部材については同一符号を付して、その重複説明は省略する。
次に、図24〜図28は第6実施例を示すものであり、図24は、第1実施例の図6に対応させた掻き込み部材13を正面から見た正面図であり、図25は、図24のV方向矢視図であり、図26は、第1実施例の図2に対応させた要部断面拡大構成図であり、図27は、第1実施例の図3に対応させた被伝達ギヤ7の断面構成図であり、図28は、図26のB−B断面を示す断面図である。
第6実施例の掻き込み部材は、その板厚と板幅とを逆転させた点を除いて第1実施例の掻き込み部材13と同様の構成をしている。したがって、第1実施例と同一部材については、同一符号を付して、その重複説明は省略する。
第6実施例の掻き込み部材13は、図24および図25に示すように、周知のC字状スナップリングの開放端側に径方向に外側へ突出して係合片17が形成され、この係合片17から更に径方向外方へ向かって一体状に延出片15aが延出形成されたものとなっている。また、他方の開放端側には、中心方向へ折り曲げて突出片16が一体形成されており、突出片16の内端では更に90°折り曲げて折り返し片16aが形成されている。
本例の掻き込み部材13は、図24に示すように、板バネ部14とフィン部15(図中二点鎖線)とが同一平面上に存するプレートとしてプレス等により打ち抜き、フィン部15を板バネ部14に対して軸方向に90°折り曲げることにより形成する。これにより、掻き込み部材13の製造性を向上できる。
こうして形成された掻き込み部材13は、図26,27および28に示すように、延出片15aが軸受の内輪9bよりも径方向外側位置となるよう係合片17を径方向切欠き部78内に嵌合させるとともに、板バネ部14を被伝達ギヤ7の環状溝75内に弾性力をもって嵌合させる。ここで、突出片16は、メンテナンス等の分解の際に、掻き込み部材13をボス部71の環状溝75から取り外すためのつまみ部として機能し、作業性の向上を図ることができる。
このように掻き込み部材13をボス部71の環状溝75に固定状に組み付けた状態で、被伝達ギヤ7が回転すると、第1実施例と同様、軸受9の端面から排出された潤滑油を延出片15aで掻き込むとともに、掻き込んだ潤滑油を径方向凹溝77を介して軸方向、即ち、オイルシール部材12のリップ12a側に流して、リップ部12aに良好に潤滑油を供給することができる。
各実施例1〜6では、掻き込み部材13は、板バネ部14の弾性力によって被伝達ギヤ7に取り付けるものとしたが、フィン部15が被伝達ギヤ7と共に回転できれば良く、例えば、掻き込み部材13をフィン部15だけから構成し、被伝達ギヤ7のボス部71の端面74側や軸受9の内輪9b等に溶接などによって直接固定するものとしても構わない。
各実施例1〜6では、係合片17を径方向切欠部78に嵌合したり、突出片16の軸方向延出部16bを切欠部75a内に嵌め込むことで、掻き込み部材13の被伝達ギヤ7に対する回転を防止するものとしたが、例えば、掻き込み部材13を被伝達ギヤ7に溶接等により固定することで、掻き込み部材13の被伝達ギヤ7に対する回転を防止するものとしても構わない。
各実施例1〜6では、延出部15aは、係合片7から径方向外側に向かって直線状に形成するものとしたが、例えば、延出部15aは、被伝達ギヤ7の回転方向側が凹な湾曲状に形成するものとしても構わない。
各実施例1〜4および6では、端面74に径方向凹溝77を形成するものとしたが、径方向凹溝77はなくても差し支えない。
実施例1,2,4,5および6では、掻き込み部材13には、突出片16が形成されるものとしたが、突出片16はなくても差し支えない。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
トランスファ装置を備えた車両に搭載される変速機の概略構成図である。 トランスファ装置の入力軸の周辺の拡大断面構成図である。 被伝達ギヤの断面拡大構成図である。 被伝達ギヤの図3のS方向矢視図である。 図4におけるT方向矢視拡大構成図である。 掻き込み部材の正面構成図である。 掻き込み部材の図6におけるV方向矢視図である。 掻き込み部材を組み付けた状態の被伝達ギヤの端面側から見た構成図である。 第2実施例の図2に対応させたトランスファ装置の入力軸周辺の断面拡大構成図である。 第2実施例の図3に対応させた被伝達ギヤの断面拡大構成図である。 第3実施例の図2に対応させたトランスファ装置の入力軸周辺の断面拡大構成図である。 図7に対応させた第3実施例の掻き込み部材のV方向矢視図である。 第3実施例の図4に対応させた被伝達ギヤのS方向矢視図である。 第3実施例の図8に対応させた組み付け図である。 第4実施例の掻き込み部材の正面構成図である。 第4実施例の図4に対応させた被伝達ギヤのS方向矢視図である。 第4実実施例の組み付け状態の構成図である。 第5実施例の掻き込み部材の正面構成図である。 図18のW方向矢視図である。 第5実施例の第2図に対応させたトランスファ装置の入力軸周辺の断面拡大構成図である。 被伝達ギヤの断面構成図である。 被伝達ギヤの端面側から見たS方向矢視図である。 図22におけるX方向矢視拡大構成図である。 第6実施例を示す図6に対応させた掻き込み部材の正面図である。 図24のV方向矢視図である。 第6実施例を示す図2に対応させた要部断面拡大構成図である。 第6実施例を示す図3に対応させた被伝達ギヤの断面構成図である。 図26のB−B断面を示す断面図である。
1 変速機
1a 入力軸
1b 出力軸
1d 出力ギヤ
1e 変速機ケース
2 ディファレンシャル装置
2a ケース
2b 前輪側車軸
4 リングギヤ
6 伝達ギヤ
7 被伝達ギヤ
8 トランスファ装置
8a トランスファ装置の入力軸
9 軸受
9a 外輪
9b 内輪
9c ボール
10 スナップリング
11 シール
12 オイルシール部材
12a リップ部
12b 嵌合部
13 掻き込み部材
14 板バネ部
15 フィン部
15a 延出片
15b スナップリング逃げ用切欠
16 突出片
17 係合片
71 ボス部
72 ギヤ
73 スプライン孔
74 端面
75 環状溝
76 スナップリング溝
77 径方向凹溝
78 径方向切欠部
81 スプライン嵌合部
82,83 摺接面
P 潤滑油排出部

Claims (11)

  1. ケースと該ケースに軸受を介して回転自在に支持された回転部材の外周面との間から潤滑油が漏出するのを防止するオイルシール部材へ潤滑油を供給する潤滑装置であって、
    前記軸受は、前記回転部材の外周面に嵌合される内輪と、前記ケースに嵌合される外輪と、該内輪と該外輪との間に介在して該内輪と該外輪との相対回転を円滑にする円滑部材と、を有してなり、
    前記回転部材は、前記軸受の内輪が嵌合されるボス部を有し、
    前記軸受を潤滑した後の潤滑油を掻き込むためのものであって、前記軸受から排出される排出部に対応した位置に配置されるとともに先端が少なくとも前記内輪の外周面よりも径方向外方へ突出してなるフィン部材と、該フィン部材を前記前記ボス部に固定して該回転部材と一体回転させる固定部材とを有する掻込手段と、
    前記オイルシール部材の前記回転部材に摺接するリップ部へ前記掻き込んだ潤滑油を誘導する誘導手段と、を備え、
    前記フィン部材は、前記固定部材と一体形成されてなり、
    前記固定部材は、弾発力をもって前記ボス部内周面に当接することにより前記フィン部材を該ボス部に固定する部材である
    潤滑装置。
  2. 前記回転部材は、前記ボス部の外周に形成されたギヤと、
    前記ボス部よりも小径であって前記リップ部が摺接する摺接面と、を有するとともに前記ギヤと一体回転するよう該ギヤに同心状に内嵌された回転軸を有してなる請求項に記載の潤滑装置。
  3. 前記フィン部材は、前記回転部材の半径方向に対して回転方向側に傾斜して形成されてなる請求項または請求項記載の潤滑装置。
  4. 前記固定部材は、C字状の板バネ部材であり、
    前記フィン部材は、該C字状の板バネ部材の開放端の一端側から径方向外方向に向かって延出した延出片として形成されてなる請求項ないし請求項いずれか記載の潤滑装置。
  5. 前記誘導手段は、前記ボス部の前記リップ部に対向する端面に形成された径方向凹溝を有し、前記フィン部材で掻き込んだ潤滑油を該径方向凹溝により径方向内方に誘導する手段である請求項ないし請求項いずれか記載の潤滑装置。
  6. 前記径方向凹溝は、前記フィン部材に沿って形成されてなる請求項記載の潤滑装置。
  7. 前記径方向凹溝は、底面が内径側ほど深さが浅くなる傾斜状に形成されてなる請求項または請求項記載の潤滑装置。
  8. 前記C字状の板バネ部材は、前記ボス部内周面に形成された環状溝に嵌合されてなる請求項ないし請求項いずれか記載の潤滑措置。
  9. 前記C字状の板バネ部材は、前記開放端の他端側に径方向内方向に向かって突出した突出片を有する請求項ないし請求項いずれか記載の潤滑措置。
  10. 前記突出片は、前記リップ部に指向して形成されてなる請求項記載の潤滑装置。
  11. 前記フィン部材は、前記ボス部の前記リップ部に対向する端面に形成された径方向切欠部に係合されてなる請求項ないし請求項10いずれか記載の潤滑装置。
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