JP2007224995A - 等速ジョイント - Google Patents

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Abstract

【課題】グリース潤滑を不要とし、軽量、小型、動作音の小さな、使用の制限を受けることが少ない組立ての容易な等速ジョイントを提供することである。
【解決手段】外輪1の円筒状内面3に軸方向に延びる複数の案内溝4を形成し、内輪11の球形外面15に外輪案内溝4とでボールトラックを形成する案内溝16を設ける。外輪1と内輪11間に組込んだ保持器21には上記ボールトラックと対向する位置にポケット22を形成し、各ポケット22内にボール31を組込む。各ポケット22の開口端部の内周に突出部26を設けてボール31を抜止めし、等速ジョイントの組立ての容易化を図る。また、外輪1および内輪11を合成樹脂の成形品としてグリース潤滑を不要とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、駆動軸と被駆動軸の2軸を連結して、駆動軸の動力を被駆動軸に伝達する等速ジョイントに関するものである。
自動車のドライブシャフトの回転トルクを車軸に伝達する部品として等速ジョイントが従来から知られている。
上記等速ジョイントは、駆動軸と被駆動軸の等速性を維持しながら両軸の角度変位を許容する部材であるため、自動車以外の各種産業機械にも多用されている。
等速ジョイントには、角度変位のみを許容する固定式等速ジョイントと、角度変位および軸方向変位を許容する摺動式等速ジョイントとが知られている。
摺動式等速ジョイントとして、特許文献1に記載されたものが従来から知られている。この摺動式等速ジョイントは、外輪の円筒状内面に軸方向に延びる複数の案内溝を形成し、外輪の内側に組み込まれた内輪の球形外面には外輪案内溝との間でボールトラックを形成する案内溝を設け、その内輪案内溝と外輪案内溝とで形成されるボールトラックにボールを組み込み、そのボールを保持器で保持している。
ここで、保持器には、外輪の円筒状内面で接触案内される球形外面と、内輪の球形外面で接触案内される球形内面とが形成され、その球形外面の曲率中心と球形内面の曲率中心はジョイント中心に対して左右に等距離オフセットされている。
実公昭63−2665号公報
ところで、特許文献1に記載された等速ジョイントにおいては、内輪の外側に保持器を嵌合し、その保持器の各ポケット内にボールを組込んだのち、その内輪、保持器およびボールからなる組立て品を外輪内に組込むようにしているが、組立て品を外輪内に組込む際にポケットからボールが脱落することが多く、組立てに非常に手間が係る問題があった。
また、外輪、内輪、保持器およびボールの各部品が金属から成るため、グリース潤滑を必要とし、ブーツバンドの締付けによって取付けとされるブーツにより外輪の開口端を閉塞してグリースの漏洩を防止する必要がある。
このため、等速ジョイントの組立ておよび分解の際には、ブーツの取付け、取外しの煩雑な作業が必要となり、上記等速ジョイントに動力を入力する入力側部品や等速ジョイントからの出力によって回転駆動される出力側部品の破損等の取替えには非常に手間がかかるという問題があった。
さらに、従来の金属製の等速ジョイントにおいては、強度が高いものの、重く、動作音が大きく、さらには、グリース漏洩の懸念もあるため、事務機、音響機器、医療機器、食品製造機、家庭用電化製品への使用に問題があり、使用箇所に制限を受けることが多くあった。
この発明は、組立ての容易な摺動式等速ジョイントを提供すること、およびグリース潤滑を不要とし、軽量、小型、動作音の小さな、使用の制限を受けることが少ない等速ジョイントを提供することを技術的課題としている。
上記の課題を解決するため、この発明においては、円筒状内面に軸方向に延びる複数の案内溝が形成された外輪と、その外輪案内溝とでボールトラックを形成する複数の案内溝が球形外面に設けられた内輪と、その内輪と外輪間に組込まれ、前記ボールトラックと対向する位置のそれぞれにポケットが形成された保持器と、その保持器のポケット内に組み込まれて外輪案内溝と内輪案内溝に沿って転動可能なボールとから成る等速ジョイントにおいて、前記保持器に形成された各ポケットの保持器外径側および保持器内径側の開口端部にボールの脱落を防止する抜け止め手段を設けた構成を採用したのである。
ここで、前記抜け止め手段として、ポケットの開口端部の内面に周方向に間隔をおいて形成された複数の突出部から成るものを採用することができる。
前記等速ジョイントにおいて、外輪に形成された各案内溝の開口端部に、その開口端を大径端とするテーパ面を設けると、予め組立てられた内輪、保持器およびボールからなる組立て品を外輪内に挿入する際、ボールはテーパ面で案内され、その案内状態で外輪と組立て品を相対的に回転させると、ボールは案内溝に挿入されることになり、ボールと案内溝の相互に位相ずれがある場合も等速ジョイントを容易に組立てることができる。
また、前記等速ジョイントにおいて、外輪を合成樹脂の成形品とすることによって、等速ジョイントの無潤滑化と、トルク伝達時の動作音の低減化および軽量化を図ることができる。
この場合、保持器も合成樹脂の成形品とすることによって、トルク伝達時の動作音のより低減化と、等速ジョイントのさらなる軽量化を図ることができる。
保持器が合成樹脂の成形品から成る場合、前記突出部は保持器の成形時にアンダーカットとなるため、その突出部の突出長さが必要以上に長くなると成形後の脱型時に突出部が破損するおそれがあり、また、短過ぎるとボールが脱落するおそれがある。このため、突出部の内接円径をボール径の70〜99%の範囲とするのがよい。
また、この発明に係る等速ジョイントにおいて、合成樹脂として射出成形可能な合成樹脂とすることにより、外輪および保持器を容易に成形することができる。また、潤滑性樹脂を採用することによって、ボール転動面の潤滑性をより高めることができるため、動作音のより小さい等速ジョイントを得ることができる。
ここで、合成樹脂から成る外輪の弾性によってボールに予圧を付与することにより、円周方向にガタのない等速性に優れた等速ジョイントを得ることができる。
上記のように、保持器に形成されたポケットの開口端部にボールの脱落を防止する抜け止め手段を設けたことにより、上記ポケット内においてボールを抜止め状態に保持することができるため、摺動式等速ジョイントをきわめて簡単に組立てることができる。
また、外輪を合成樹脂の成形品とすることによってグリース潤滑を不要とすることができるため、ブーツの取付けによるグリースの漏洩防止対策を必要とせず、軽量でトルク伝達時の動作音が小さく、トルク伝達ロスの極めて少ない等速ジョイントを得ることができる。
したがって、使用に制限を受けることが少なく、これまで使用が困難であった事務機、音響機器、医療機器、家庭用電化製品等の各機器への使用が可能となり、これら機器の設計の自由度を高め、小型化、低コスト化を図ることができる。
また、ブーツが不要なため、組立ておよび分解の容易な摺動式等速ジョイントを得ることができる。
以下、この発明の実施形態を図面基づいて説明する。図1および図2に示すように、外輪1は円筒状をなし、その一方の端部は閉塞し、その閉塞端に第1軸2が設けられている。
また、外輪1の円筒状内面3には、軸方向に延びる複数の案内溝4が周方向に等間隔に形成されている。
外輪1の内側に組み込まれた内輪11には、スプライン孔12が設けられ、そのスプライン孔12内に第2軸13の端部に設けられたスプライン端部13aが嵌合され、軸端部に取付けた止め輪14によって抜止めされている。
内輪11は球形外面15を有し、その球形外面15に上記外輪案内溝4とでボールトラックを形成する案内溝16が設けられている。
外輪1と内輪11間には、保持器21が組込まれ、その保持器21には、外輪1の案内溝4と内輪11の案内溝16とで形成されるボールトラックのそれぞれと対向する位置にポケット22が形成され、各ポケット22内に組込まれたボール31は上記ボールトラックに沿って転動可能とされ、そのボール31を介して外輪1と内輪11の相互間でトルクが伝達されるようになっている。
保持器21は、内輪11の球形外面15に接触案内される球形内面23を内周に有し、外周には外輪1の円筒状内面3に接触案内される部分球面24が設けられ、その部分球面24の曲率中心Oと、上記球形内面23の曲率中心Oは、ジョイント中心Oに対して左右に等距離オフセットされている。
このため、外輪1と内輪11とが作動角をとってトルクを伝達するとき、ボール31は作動角の二等分面上に常に配置され、外輪1と内輪11との間で等速回転が伝達される。
なお、保持器21の内周面は、前述の特許文献1に記載されてように、円筒面と、その円筒面の軸方向両端に連続して設けられた部分球面とで形成して、内輪外周面と部分球面との間に、内輪の軸方向変位を許容する軸方向隙間を設けるようにしてもよい。
図3に示すように、保持器21のポケット22とボール31との間には、軸方向のポケット隙間gが設けられている。ポケット隙間gは、ボール31の拘束を解除すると共に、ボール31と保持器21との衝突の影響を受けないように、5乃至50μmの範囲とするのが好ましい。即ち、ポケット隙間gを50μm以上にすると、ボール31と保持器21との衝突時の打音が大きくなると共に、ポケット隙間gが5μm以下になると、保持器21のポケット22の製造管理が困難になる。
図3および図4に示すように、各ポケット22の保持器外径側および保持器内径側の開口端部にはボール31の脱落を防止する抜け止め手段25が設けられている。
抜け止め手段25は、ポケット22の内周対向位置に設けられた一対の突出部26から成る。
外輪1、内輪11および保持器21は、金属から成るものであってもよく、あるいは合成樹脂の成形品から成るものであってもよい。合成樹脂の成形品とすると、グリース潤滑を必要とせず、無潤滑化とトルク伝達時の動作音の低減化および軽量化を図ることができる。
そのため、実施の形態では、外輪1、内輪11および保持器21のそれぞれを合成樹脂の成形品としているが、外輪1および内輪11を合成樹脂の成形品としてもよい。合成樹脂は等速ジョイントの使用条件によって適切なものを選択し、射出成形可能な合成樹脂が望ましい。射出成形可能な樹脂であれば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれでもよい。
射出成形可能な樹脂には、結晶性樹脂、非結晶性樹脂があり、いずれの樹脂を用いてもよいが、非結晶性樹脂は靱性が低く、許容量以上のトルクがかかった場合、急激な破壊が生じるため、結晶性樹脂を用いるのが好ましい。
好ましい合成樹脂として、潤滑特性の高い合成樹脂、例えば、ポリアセタール樹脂(POM)、ナイロン樹脂、PFAやFEP、ETFE等の射出成形可能なフッ素樹脂、射出成形可能なポリイミド樹脂、ポニフェニレンスルフィド樹脂(PPS)、全芳香族ポリエステル樹脂、ポリエーテルエーテルケトン系樹脂(PEEK)、ポリアミドイミド樹脂等を挙げることができる。
これらの各樹脂は単独で使用してもよく、2種類以上混合したポリマーアロイであってもよい。あるいは、上記以外の潤滑特性の低い合成樹脂に上記の合成樹脂を配合したポリマーアロイであってもよい。
また、潤滑特性の低い合成樹脂であっても、固体潤滑剤や潤滑油を添加することで潤滑特性を高めることにより使用可能である。固体潤滑剤として、ポリテトラフルオロエチレン、黒鉛、二硫化モリブデンなどを挙げることができる。
また、合成樹脂にガラス繊維、炭素繊維、各種鉱物性繊維(ウィスカー)を配合して強度を高めてもよく、固体潤滑剤等と併用してもよい。
この発明で最も使用に適した材料は、POM、ナイロン樹脂、PPS、PEEKである。ナイロン樹脂はナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン46、分子鎖中に芳香族環を有する半芳香族ナイロンなどのいずれでもよい。POM、ナイロン樹脂、PPSは、耐熱性、潤滑性に優れ、比較的安価であるため、コストパフォーマンスの高い等速ジョイントを得ることができる。また、PEEKは補強材や潤滑剤を配合しなくても機械的強度や潤滑性に優れるため、高機能な等速ジョイントを得ることができる。
上記のように、外輪1および内輪11を合成樹脂の成形品とすることにより、軽量であって、トルク伝達時の動作音の小さな等速ジョイントを得ることができると共に、グリース潤滑を不要とすることができる。また、グリース潤滑する必要がないため、ブーツの取付けを不要とすることができ、部品点数の少ない簡単な構成の等速ジョイントを得ることができる。このため、使用に制限を受けることが少なく、食品製造機器等の各種の機器に使用することが可能である。
また、外輪1、内輪11および保持器10を焼結含油金属で形成すれば、金属製であってもグリースやブーツが不要となるため、等速ジョイントの部品の交換に支障が生じない。
ボール31は軸受鋼、ステンレススチール、セラミックス、合成樹脂等のボールを使用できるが、ステンレススチール、セラミックス、合成樹脂にすることで無潤滑でも錆の心配が不要で好ましい。合成樹脂であればさらに軽量化、静粛性となるため特に好ましい。
等速ジョイントを医療機器や食品製造機器に使用する場合は、ボール31をステンレススチールやセラミックスにすることで環境的懸念が払拭されるので好ましい。また、衛生的な印象を与えるため、合成樹脂は白色系のものを用いるのが好ましい。POMであれば、白色系であると共に、潤滑性も高く、グリースレス化が可能のため最適である。
図3および図4に示す抜け止め手段25の突出部26は、保持器21を射出成形可能な合成樹脂で形成した場合、保持器21の成形時にアンダーカットとなるため、突出部26のポケット径方向の長さが必要以上に長くなると成形後の脱型時に突出部26が破損し、また、短かくなり過ぎると、ボール31の脱落を防止することができなくなる。
このため、突出部26は、その内接円径dがボール31の球径(ボール径)Dの70〜99%の範囲としている。
なお、突出部26の数は任意であり、周方向に連続する環状のものであってもよい。また、抜け止め手段25は突出部26に限定されるものではない。例えば、ポケット22の開口端部に止め輪やOリングを取付けるようにしてもよい。あるいは、ポケット22に合わせて孔が形成されたカバーを保持器21に被せるようにしてもよい。
上記のように、ポケット22に抜け止め手段25を設けることによって、上記ポケット22内においてボール31を抜止め状態に保持することができるため、内輪11の外側に保持器21を嵌合し、その保持器21の各ポケット22内にボール31を組込み、その組込み品を外輪1内に挿入する等速ジョイントの組立て時や、外輪1内から組立て品を引抜く分解時に、ボール31が脱落するという不都合の発生はなく、等速ジョイントの組立ておよび分解を容易に行うことができる。
また、外輪1、内輪11および保持器21を合成樹脂の成形品とすることにより、グリース潤滑を不要とすることができる。このため、ブーツの取付けによるグリースの漏洩防止対策を必要とせず、軽量でトルク伝達時の動作音が小さい等速ジョイントを得ることができる。
また、ブーツが不要であるため、組立ておよび分解の容易な等速ジョイントを得ることができ、上記等速ジョイントに動力を入力する入力側部品や等速ジョイントからの出力によって回転駆動される出力側部品の破損などの取替えを容易に行なうことができる。
ここで、図1および図5に示すように、外輪1に形成された各案内溝4の開口端部に、その開口端を大径端とするテーパ面5を設けると、予め組立てられた内輪11、保持器21およびボール31からなる組立て品を外輪1内に挿入する際、ボール31はテーパ面5で案内され、その案内状態で外輪1と組立て品を相対的に回転させると、ボール31は案内溝4に挿入されることになり、ボール31と案内溝4の相互に位相ずれがある場合も等速ジョイントを容易に組立てることができる。
図5に示すように、各案内溝4の端部において、ボール31のピッチ円から半径方向内方に片寄った位置に軸心を有するテーパ面5を形成し、隣接するテーパ面5間に微小なガイド突部6を設けることによって、内輪11、保持器21およびボール21の組立て品を外輪1の開口端と軸方向で対向して、組立て品を軸方向に押込むことにより、ボール31は案内溝4内に自然に進入することになり、等速ジョイントをより簡単に組立てることができる。
実施の形態では、外輪1と第1軸2を合成樹脂で一体に形成したが、外輪1を合成樹脂で形成し、第1軸2をセラミックスや鉄鋼、ステンレススチール、アルミニウム合金等の金属で形成してもよい。
また、内輪11に対して第2軸13を別体とし、その第2軸13を内輪11にスプライン結合するようにしたが、内輪11と第2軸13を合成樹脂により一体に成形してもよい。
実施の形態で示すように、外輪1および内輪11を合成樹脂の成形品とすることにより、その外輪1および内輪11の弾性を利用してボール31との接触部に予圧を付与することができる。
具体的には、外輪1の内周に形成された案内溝4と内輪11の球形外面15に形成された案内溝16の内径をボール31の球径より小さくすることでボール31に予圧を付与することができる。
このように、ボール31に予圧を付与することで円周方向にガタのない等速性に優れた等速ジョイントを得ることができる。このような仕様は外輪1および内輪11が合成樹脂から形成されるために可能である。
図3および図4は、この発明に係る等速ジョイントの他の例を示す。この例においては、外輪1の隣接する案内溝4間に、外輪1の開口端から軸方向に延びる3本のスリット7を周方向に120°の間隔をおいて形成して、隣接するスリット7間に案内溝4を内周に有する弾性片8を設けている点、および各弾性片8の先端部内周に周方向に延びる突出部9を設けている点で図1および図2に示す等速ジョイントと相違している。
他の構成は図1および図2に示す等速ジョイントと同じであるため、同一の部品には同一の符号を付して説明を省略する。
上記のように、外輪1にその開口端から軸方向に延びる3本のスリット7を形成して、隣接するスリット7間に弾性片8を設け、各弾性片8の先端部内周に突出部9を設けることにより、外輪1の開口端から内部に、内輪11、保持器21およびボール31の組立て品を挿入する等速ジョイントの組立て時、突出部9に対するボール31との接触によって各弾性片8は半径方向外方に弾性変形する。
このため、外輪1内に対して内輪11、保持器21およびボール31の組立て品を容易に組付けることができる。また、突出部9によって組立て品を抜止めすることができるため、輸送の段階で等速ジョイントが分解するのを防止することができる。
図6および図7に示す等速ジョイントにおいて、外輪1を弾性率の高い樹脂材料で形成することや、外輪1を厚肉とすることで、弾性片8の弾性力を利用してボール31に予圧を付与することができ、回転方向にガタのない等速性に優れた等速ジョイントを得ることができる。
また、外輪1の弾性率で許容できる回転トルク以上の回転トルクが負荷された場合、各弾性片8が半径方向外方に弾性変形して、外輪1と内輪11の相互間でのトルク伝達を遮断することができる。
このため、等速ジョイントにトルクリミッタとしての機能を付加することができ、等速ジョイントの破損防止に効果を挙げることができる。
なお、ボール31に予圧を付与するため、外輪1の開口端部の外周に止め輪を取付けて、各弾性片8を半径方向内方に弾性変形させるようにしてもよい。
この発明に係る等速ジョイントの縦断正面図 図1のII−II線に沿った断面図 図1にボール組込み部を拡大して示す断面図 図3の縦断側面図 図1の左側面図 この発明に係る等速ジョイントの他の例を示す縦断正面図 図6の縦断側面図
符号の説明
1 外輪
3 円筒状内面
4 案内溝
11 内輪
15 球形外面
16 案内溝
21 保持器
22 ポケット
25 抜止め手段
26 突出部

Claims (9)

  1. 円筒状内面に軸方向に延びる複数の案内溝が形成された外輪と、その外輪案内溝とでボールトラックを形成する複数の案内溝が球形外面に設けられた内輪と、その内輪と外輪間に組込まれ、前記ボールトラックと対向する位置のそれぞれにポケットが形成された保持器と、その保持器のポケット内に組み込まれて外輪案内溝と内輪案内溝に沿って転動可能なボールとから成る等速ジョイントにおいて、
    前記保持器に形成された各ポケットの保持器外径側および保持器内径側の開口端部にボールの脱落を防止する抜け止め手段を設けたことを特徴とする等速ジョイント。
  2. 前記抜け止め手段が、ポケットの周方向に間隔をおいて形成された複数の突出部から成る請求項1に記載の等速ジョイント。
  3. 前記外輪に形成された各案内溝の開口端部に、その開口端を大径端とするテーパ面を設けた請求項1又2に記載の等速ジョイント。
  4. 前記外輪および内輪のそれぞれを合成樹脂の成形品とした請求項1乃至3のいずれかに記載の等速ジョイント。
  5. 前記保持器を合成樹脂の成形品とした請求項1乃至4のいずれかに記載の等速ジョイント。
  6. 前記合成樹脂が、射出成形可能な合成樹脂からなる請求項4又は5に記載の等速ジョイント。
  7. 前記合成樹脂が、潤滑性樹脂である請求項4乃至6のいずれかに記載の等速ジョイント。
  8. 前記突出部の内接円径をボール径の70〜99%とした請求項5乃至7のいずれかに記載の等速ジョイント。
  9. 前記案内溝とボールの接触部間に予圧を付与した請求項1乃至8のいずれかに記載の等速ジョイント。
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