JP3598856B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

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    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/048Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
    • F16H57/0487Friction gearings
    • F16H57/049Friction gearings of the toroid type

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  • General Details Of Gearings (AREA)
  • Friction Gearing (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トロイダル型無段変速機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のトロイダル型無段変速機としては、例えば特開平9−291999号公報に開示されるものが知られている。
上記従来例は、図10に示すように、主軸019上に対向配置される入力ディスク02と出力ディスク03、および該入出力ディスク02,03間で摩擦係合により動力の受渡しを行うパワーローラ04を主要な要素とするトロイダル型無段変速ユニット01を備え、前記パワーローラ04の傾転運動により任意の変速比を無段階に設定するものである。
前記入力ディスク02の背面側に円盤状部材としてのカムフランジ06が配置され、該カムフランジ06と前記入力ディスク02の相対する面にはそれぞれカム面018が形成されている。保持器012は、円周方向複数箇所に切り欠部014を形成する円環状の部材であり、前記カムフランジ06と入力ディスク02との間にて、カムフランジ06に回転自在に嵌合されている。転動体からなるカムローラ08は、前記カム面018のそれぞれに当接するよう、前記切り欠部014の内側に転動自在に保持されている。
【0003】
前記カムローラ08、およびカムフランジ06と入力ディスク02の相対する面に形成されたカム面018とから構成されるローディングカム05は、図示しない駆動源により発生される伝達トルクの変化に応じて、前記入力ディスク02を出力ディスク03へ向けて押付け、前記パワーローラ04との摩擦係合に滑りが生じないように作用している。
前記カムローラ08と、カムフランジ06および入力ディスク02の一対のカム面018との接触面は、図示しないオイルポンプによって主軸019の一端部に供給される潤滑油が、前記主軸019の潤滑孔020から噴出されたのち前記カムローラ08の周面上に供給されることにより潤滑されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のようなトロイダル型無段変速機において、公転運動による遠心力によって、前記入出力ディスク02,03の回転中心側のカムローラ08が外側のカムローラ08を押付ける、また外側のカムローラ08が保持器012を押付けることとなり、各カムローラ08間の接触面、およびカムローラ08と前記保持器012の接触面には潤滑油が供給されにくくなるため、この接触面を潤滑するのに必要な潤滑油を確保するには、供給する潤滑油量を増加させなければならなくなり、そのためオイルポンプによる動力損失が増加するといった問題点があった。
本発明の目的は、前記問題点に鑑みてなされたもので、オイルポンプの動力損失の増加を伴うことなく、また別部材を用いることなしに従来のローディングカムに比べて潤滑性能を向上させたトロイダル型無段変速機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1記載の発明では、駆動源により発生される伝達トルクが入力される入力ディスクと、該入力ディスクとともに主軸上に対向配置され、伝達トルクが出力される出力ディスクと、前記入出力ディスク間で摩擦係合により伝達トルクの受渡しを行うパワーローラと、前記入出力ディスクのうち、一方のディスクの背面側に設けられ、伝達トルクに応じて他方のディスクに向けての押付力を発生するローディングカムと、を有し、前記ローディングカムが、対向配置される円環状の第1のカム面および第2のカム面と、該第1のカム面と第2のカム面との間に位置し、円周方向複数箇所に切り欠部を形成する円環状の保持器と、前記第1のカム面と第2のカム面に当接するとともに、前記切り欠部の内側に転動自在に保持される円柱状の1つ、あるいは複数のカムローラと、からなるトロイダル型無段変速機において、前記カムローラが、その軸方向に貫通する貫通孔を有し、前記入出力ディスクの回転中心側の開口部より潤滑油が供給されることを特徴としている。
請求項2記載の発明では、駆動源により発生される伝達トルクが入力される入力ディスクと、該入力ディスクとともに主軸上に対向配置され、伝達トルクが出力される出力ディスクと、前記入出力ディスク間で摩擦係合により伝達トルクの受渡しを行うパワーローラと、前記入出力ディスクのうち、一方のディスクの背面側に設けられ、伝達トルクに応じて他方のディスクに向けての押付力を発生するローディングカムと、を有し、前記ローディングカムが、対向配置される円環状の第1のカム面および第2のカム面と、該第1のカム面と第2のカム面との間に位置し、円周方向複数箇所に切り欠部を形成する円環状の保持器と、前記第1のカム面と第2のカム面に当接するとともに、前記切り欠部の内側に転動自在に保持される円柱状の複数のカムローラと、からなるトロイダル型無段変速機において、前記カムローラが、その軸方向に貫通する貫通孔を有し、前記入出力ディスクの回転中心側の開口部より潤滑油が供給されるとともに、開口部は、各カムローラ間の接触面において前記回転中心側の方が大径となることを特徴としている。
【0006】
請求項3記載の発明では、駆動源により発生される伝達トルクが入力される入力ディスクと、該入力ディスクとともに主軸上に対向配置され、伝達トルクが出力される出力ディスクと、前記入出力ディスク間で摩擦係合により伝達トルクの受渡しを行うパワーローラと、前記入出力ディスクのうち、一方のディスクの背面側に設けられ、伝達トルクに応じて他方のディスクに向けての押付力を発生するローディングカムと、を有し、前記ローディングカムが、対向配置される円環状の第1のカム面および第2のカム面と、該第1のカム面と第2のカム面との間に位置し、円周方向複数箇所に切り欠部を形成する円環状の保持器と、前記第1のカム面と第2のカム面に当接するとともに、前記切り欠部の内側に転動自在に保持される円錐台形状のカムローラと、からなるトロイダル型無段変速機において、前記カムローラが、前記入出力ディスクの回転中心側の面と外側の面とを貫通する貫通孔を有し、かつ該貫通孔の径が前記回転中心側より外側の方が大径となることを特徴としている。
請求項4記載の発明では、請求項1ないし3記載のトロイダル型無段変速機において、前記貫通孔へ潤滑油を供給するための油路を前記保持器に設け、前記貫通孔の入出力ディスクの回転中心側開口部は、前記油路を含む大きさとなることを特徴としている。
請求項5記載の発明では、請求項1ないし3記載のトロイダル型無段変速機において、前記第1のカム面、あるいは第2のカム面を形成する円盤状部材を有し、該円盤状部材および前記保持器の油路を介して前記貫通孔に潤滑油を供給するとともに、前記保持器と前記円盤状部材の嵌合部は、少なくともどちらか一方に円周方向の溝を有することを特徴としている。
請求項6記載の発明では、請求項1ないし5記載のトロイダル型無段変速機において、前記貫通孔が、一端部が前記保持器により支持される支持軸に挿通されることを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、実施の形態1のトロイダル型無段変速機を示したものである。本実施の形態のトロイダル型無段変速機は、主軸19上に対向配置される入力ディスク2および出力ディスク3と、入出力ディスク2,3間で摩擦係合により動力の受渡しを行うパワーローラ4とを主要な要素とするトロイダル型変速ユニット1をケーシング21内に収納した構成であり、パワーローラ4の傾転運動により任意の変速比を無段階に設定するものである。
入力ディスク2の背面側に円盤状部材としてのカムフランジ6が配置され、カムフランジ6と入力ディスク2の相対する面には一対のカム面18が形成されている。保持器12は、円周方向複数箇所に切り欠部14を形成する円環状の部材であり、カムフランジ6と入力ディスク2との間にて、カムフランジ6に回転自在に嵌合される。転動体からなる複数のカムローラ8aは、カム面18のそれぞれに当接するよう、切り欠部14の内側に転動自在に保持されている。
【0008】
カムローラ8a、およびカムフランジ6と入力ディスク2の相対する面に形成されたカム面18とから構成されるローディングカム5は、図示しない駆動源により発生される伝達トルクの変化に応じて、入力ディスク2に対して出力ディスク3方向への押付力を発生させ、パワーローラ4との摩擦係合に滑りが生じないように作用している。ここで、カムローラ8aにはその軸方向に貫通する貫通孔9aが設けられ、入力ディスク2の回転中心側の開口部から潤滑油が供給されている。
その潤滑油は、まずオイルポンプにより主軸19の一端部に供給され、主軸19の回転運動による遠心力によって主軸19の潤滑孔20から噴出されたのち、カムフランジ6および保持器12を貫通する油路としての油孔7,13を経由して貫通孔9a内部に供給される。
その後、カムローラ8aの自転運動による遠心力によって、カムローラ8aのカムフランジ6のカム面18および入力ディスク2のカム面18との接触面と、カムローラ8aの切り欠部14内側との接触面、また各カムローラ8a間の接触面へと潤滑油が導かれる。
【0009】
上記構成により本実施の形態は、貫通孔9a内部を流れる潤滑油が、カムローラ8aの自転運動による遠心力によって、各カムローラ8a間の接触面、カムローラ8aの保持器12との接触面、およびカムローラ8aのカムフランジ6と入力ディスク2に形成されるそれぞれのカム面18との接触面へと供給され、カムローラ8aの全ての接触面に十分な油膜を形成している。また、貫通孔9aを設けたことによるカムローラ8a自身の軽量化に伴い、その公転運動による遠心力が低減するため、各カムローラ8a間の接触面、およびカムローラ8aの保持器12との接触面における油膜の形成を容易にしている。
【0010】
(実施の形態2)
次に、実施の形態2を図2に示す。本実施の形態は図1の構成に加え、各貫通孔9b間の連通部において入出力ディスク2,3の回転中心側に位置する貫通孔9bが大径となるように設けたものである。
本実施の形態における作用は、連通する貫通孔9b内部を潤滑油が流れるとき、各貫通孔9bの径の差によって形成される段差部が潤滑油の流れの抵抗となり、カムローラ8bの自転運動による遠心力によって、潤滑油が各カムローラ8b間の段差部から接触面へと効果的に潤滑されることとなる。
【0011】
(実施の形態3)
また、実施の形態3を図3に示す。本実施の形態は図1の構成とほぼ同等であり、同様の構成については同じ符号を付し説明を省略する。カムローラ8cは、円錐台形状に形成され、入出力ディスク2c,3の回転中心側の面と外側の面とを貫通する貫通孔9cを有し、この貫通孔9cの回転外側部分において、カムローラ8cに発生する応力が材料耐力を上回らない範囲で、カムローラ8cの重量が最大限に軽量化されるように大径貫通孔10を有している。
保持器12cは、円周方向複数箇所に切り欠部14cを形成する円環状部材であり、カムフランジ6cに回転自在に嵌合される。
カムローラ8cは、切り欠部14c内壁にて軸受16を介して転動自在に保持され、入力ディスク2cおよびカムフランジ6cに形成される一対のカム面18cと転動自在に当接している。
カムフランジ6cと入力ディスク2cの相対する面に形成されたカム面18c、カムローラ8c、および保持器12cとから構成されるローディングカム5cは、図示しない駆動源により発生される伝達トルクの変化に応じて、入力ディスク2cに対して出力ディスク3方向への押付力を発生させ、パワーローラ4との摩擦係合に滑りが生じないように作用している。
【0012】
本実施の形態における作用も実施の形態1および実施の形態2と同様、カムローラ8cと保持器12cの切り欠部14cとの接触面への潤滑を容易にし、接触面における摩耗の軽減を可能としている。
【0013】
(実施の形態4)
そして、実施の形態4を図4に示す。本実施の形態は図1の構成に加え、カムローラ8dの貫通孔9dに潤滑油を効率良く供給するための手段として、貫通孔9dの油孔13側の開口部が油孔13を含む大きさとなるように連通孔11を設ける。
本実施の形態における作用は、潤滑油が油孔7,13によって形成される油路を経由して貫通孔9dに至る過程において、連通孔11によって油孔13と貫通孔9dとが連通可能となるため、潤滑油の円滑な供給を可能としている。
【0014】
(実施の形態5)
また、実施の形態5を図5および図6に示す。本実施の形態は図1の構成に加え、貫通孔9aに潤滑油を効率良く供給するための手段として、保持器12eおよびカムフランジ6eの貫通孔9aに対応する位置に油孔7e,13eを設け、保持器12eのカムフランジ6eとの嵌合部において、円周方向の溝状の油だまり15eを設けている。
本実施の形態における作用は、カムフランジ6eと入力ディスク2との間に相対回転が生じ、保持器12eの油孔13eとカムフランジ6eの油孔7eとの間に入出力ディスク2,3の回転軸方向および円周方向の位置ずれが発生する場合でも、貫通孔9aに潤滑油が直接供給されるように油路を補完しているため、常に潤滑が行われることを可能としている。
【0015】
(実施の形態6)
さらに、実施の形態6を図7に示す。本実施の形態は図1の構成同様、貫通孔9fに潤滑油を供給することに加え、保持器12からのカムローラ8fの脱落を防止するための手段として、一端部が保持器12に固定される支持軸17が、貫通孔9fに挿通され、かつ貫通孔9f内部での潤滑油の流れの妨げにならない程度の径としている。
本実施の形態における作用は、ローディングカム5に過大伝達トルクが加わり、カムローラ8fがカムフランジ6もしくは入力ディスク2のカム面18を乗り越えてしまう場合においても、カムローラ8fを確実に支持してその位置を規制し、保持器12からの脱落を防ぐことができる。
【0016】
(他の実施の形態)
なお上記実施の形態では、貫通孔9a〜9fに潤滑油を供給する手段として、保持器12,12cおよびカムフランジ6,6eに設けた油孔13,13e、および7,7eにより形成される油路を示したが、これに限るものではなく、図8に示すように、保持器12gに穿設された油孔13gの位置に、軸線方向に溝状の油だまり15gを設けて、潤滑油を供給して良い。この場合、主軸19の潤滑孔20から噴出された潤滑油が油だまり15gへと直接供給され、保持器12gのみで貫通孔9a〜9fに対する潤滑油の供給が可能となるため、油孔7,7cを設ける必要がなくなり、カムフランジ6,6eの剛性が向上することとなる。それによって、大きな伝達トルクが入力される際のカムフランジ6,6eの変形を低減している。
【0017】
また、図9に示すように、切り欠部14の保持器12hの径方向内側の面に主軸19の軸線方向の溝を設け、かつ、この溝の両端部において切り欠部14と保持器12h内周面とを連通させる溝を形成し、これらの溝からなる油だまり15hによって供給しても良い。この場合、主軸19の潤滑孔20から噴出された潤滑油が油だまり15hへと直接供給され、保持器12hのみで貫通孔9a〜9fに対する潤滑油の供給が可能となるため、カムフランジ6,6eに油孔7,7eを設ける必要がなくなり、カムフランジ6,6eの剛性が向上することとなる。それによって、大きな伝達トルクが入力される際のカムフランジ6の変形を低減している。
【0018】
【発明の効果】
以上説明してきたように本発明請求項1記載のトロイダル型無段変速機にあっては、カムローラの貫通孔内部に潤滑油が流入するため、その自転運動による遠心力によって、前記各カムローラ間の接触面およびカムローラと前記保持器との接触面に効率的に潤滑されることで、前記カムローラの全ての接触面が油膜を形成可能となる。また、貫通孔を設けることで前記カムローラ自身の軽量化が図られ、その公転運動による遠心力が低減するため、前記接触面における油膜の形成を容易にできる。
請求項2記載のトロイダル型無段変速機にあっては、前記各貫通孔間の連通部における径の差によって段差部が形成され、この段差部が貫通孔内部を流れる潤滑油の流れを妨げる抵抗として作用するため、潤滑油が、前記カムローラの自転運動による遠心力によって、前記各カムローラ間の接触面へ確実に潤滑油を供給することができる。
請求項3記載のトロイダル型無段変速機にあっては、カムローラの貫通孔内部に潤滑油が流入するため、その自転運動による遠心力によって、前記カムローラと保持器との接触面に効率的に潤滑されることで、前記カムローラの全ての接触面が油膜を形成可能となる。また、貫通孔を設けることで前記カムローラ自身の軽量化となるのに加え、前記貫通孔を入出力ディスクの回転外側にて大径とすることで更なる軽量化が可能となり、その公転運動による遠心力が低減するため、前記接触面における油膜の形成を容易にできる。
【0019】
請求項4記載のトロイダル型無段変速機にあっては、前記貫通孔の入出力ディスクの回転中心側開口部が保持器に設けられた油路と常に連通しているため、前記貫通孔への潤滑油の供給が確実にできる。
請求項5記載のトロイダル型無段変速機にあっては、前記保持器と円環状部材の相対回転に伴ない、互いの油路の間に入出力ディスクの回転軸方向および円周方向の位置ずれが生じた場合でも、前記保持器と円盤状部材の嵌合部において少なくともどちらか一方の部材に設けた円周方向の溝が油路を補完するため、前記貫通孔内部に潤滑油を供給できる構造を可能としている。
請求項6記載のトロイダル型無段変速機にあっては、前記ローディングカムに過大伝達トルクが加わり、前記カムローラが第1のカム面あるいは第2のカム面を乗り越えてしまう場合においても、前記支持軸によってその位置が規制されるため、前記保持器からカムローラが脱落することを確実に防止している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態1のトロイダル型無段変速機の構成を示す図である。
【図2】実施の形態2のトロイダル型無段変速機の構成を示す図である。
【図3】実施の形態3のトロイダル型無段変速機の構成を示す図である。
【図4】実施の形態4のトロイダル型無段変速機の構成を示す図である。
【図5】実施の形態5のトロイダル型無段変速機の構成を示す図である。
【図6】実施の形態5の保持器を示す図である。
【図7】実施の形態6のトロイダル型無段変速機の構成を示す図である。
【図8】他の実施の形態の保持器を示す図である。
【図9】他の実施の形態の保持器を示す図である。
【図10】従来のトロイダル型無段変速機の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 トロイダル型無段変速ユニット
2 入力ディスク
2c 入力ディスク
3 出力ディスク
4 パワーローラ
5 ローディングカム
5c ローディングカム
6 カムフランジ
6c カムフランジ
6e カムフランジ
7 油孔
7e 油孔
8a カムローラ
8b カムローラ
8c カムローラ
8d カムローラ
8f カムローラ
9a 貫通孔
9b 貫通孔
9c 貫通孔
9d 貫通孔
9f 貫通孔
10 大径貫通孔
11 連通孔
12 保持器
12c 保持器
12e 保持器
12g 保持器
12h 保持器
13 油孔
13e 油孔
13g 油孔
14 切り欠部
14c 切り欠部
15e 湯だまり
15g 湯だまり
15h 湯だまり
16 軸受
17 支持軸
18 カム面
18c カム面
19 主軸
20 潤滑孔
21 ケーシング

Claims (6)

  1. 駆動源により発生される伝達トルクが入力される入力ディスクと、
    該入力ディスクとともに主軸上に対向配置され、伝達トルクが出力される出力ディスクと、
    前記入出力ディスク間で摩擦係合により伝達トルクの受渡しを行うパワーローラと、
    前記入出力ディスクのうち、一方のディスクの背面側に設けられ、伝達トルクに応じて他方のディスクに向けての押付力を発生するローディングカムと、を有し、
    前記ローディングカムが、対向配置される円環状の第1のカム面および第2のカム面と、
    該第1のカム面と第2のカム面との間に位置し、円周方向複数箇所に切り欠部を形成する円環状の保持器と、
    前記第1のカム面と第2のカム面に当接するとともに、前記切り欠部の内側に転動自在に保持される円柱状の1つ、あるいは複数のカムローラと、
    からなるトロイダル型無段変速機において、
    前記カムローラが、その軸方向に貫通する貫通孔を有し、前記入出力ディスクの回転中心側の開口部より潤滑油が供給されることを特徴としたトロイダル型無段変速機。
  2. 駆動源により発生される伝達トルクが入力される入力ディスクと、
    該入力ディスクとともに主軸上に対向配置され、伝達トルクが出力される出力ディスクと、
    前記入出力ディスク間で摩擦係合により伝達トルクの受渡しを行うパワーローラと、
    前記入出力ディスクのうち、一方のディスクの背面側に設けられ、伝達トルクに応じて他方のディスクに向けての押付力を発生するローディングカムと、を有し、
    前記ローディングカムが、対向配置される円環状の第1のカム面および第2のカム面と、
    該第1のカム面と第2のカム面との間に位置し、円周方向複数箇所に切り欠部を形成する円環状の保持器と、
    前記第1のカム面と第2のカム面に当接するとともに、前記切り欠部の内側に転動自在に保持される円柱状の複数のカムローラと、
    からなるトロイダル型無段変速機において、
    前記カムローラが、その軸方向に貫通する貫通孔を有し、前記入出力ディスクの回転中心側の開口部より潤滑油が供給されるとともに、開口部は、各カムローラ間の接触面において前記回転中心側の方が大径となることを特徴としたトロイダル型無段変速機。
  3. 駆動源により発生される伝達トルクが入力される入力ディスクと、
    該入力ディスクとともに主軸上に対向配置され、伝達トルクが出力される出力ディスクと、
    前記入出力ディスク間で摩擦係合により伝達トルクの受渡しを行うパワーローラと、
    前記入出力ディスクのうち、一方のディスクの背面側に設けられ、伝達トルクに応じて他方のディスクに向けての押付力を発生するローディングカムと、を有し、
    前記ローディングカムが、対向配置される円環状の第1のカム面および第2のカム面と、
    該第1のカム面と第2のカム面との間に位置し、円周方向複数箇所に切り欠部を形成する円環状の保持器と、
    前記第1のカム面と第2のカム面に当接するとともに、前記切り欠部の内側に転動自在に保持される円錐台形状のカムローラと、
    からなるトロイダル型無段変速機において、
    前記カムローラが、前記入出力ディスクの回転中心側の面と外側の面とを貫通する貫通孔を有し、かつ該貫通孔の径が前記回転中心側より外側の方が大径となることを特徴としたトロイダル型無段変速機。
  4. 前記貫通孔へ潤滑油を供給するための油路を前記保持器に設け、前記貫通孔の入出力ディスクの回転中心側開口部は、前記油路を含む大きさとなることを特徴とした請求項1ないし3記載のトロイダル型無段変速機。
  5. 前記第1のカム面、あるいは第2のカム面を形成する円盤状部材を有し、該円盤状部材および前記保持器の油路を介して前記貫通孔に潤滑油を供給するとともに、前記保持器と前記円盤状部材の嵌合部は、少なくともどちらか一方に円周方向の溝を有することを特徴とした請求項1ないし3記載のトロイダル型無段変速機。
  6. 前記貫通孔が、一端部が前記保持器により支持される支持軸に挿通されることを特徴とした請求項1ないし5記載のトロイダル型無段変速機。
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