JP4631323B2 - 無段変速装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両(自動車)用自動変速装置として、或はポンプ等の各種産業機械の運転速度を調節する為の変速装置として利用する、トロイダル型無段変速機と遊星歯車式変速機とを組み合わせた無段変速装置の改良に関する。
自動車用自動変速装置としてトロイダル型無段変速機を使用する事が研究され、一部で実施されている。又、トロイダル型無段変速機と遊星歯車式変速機とを組み合わせて無段変速装置を構成する事も、特許文献1〜8等に記載されている様に、従来から知られている。図4〜6は、このうちの特許文献4に記載された無段変速装置を示している。この無段変速装置は、トロイダル型無段変速機1と、第一〜第三各遊星歯車式変速機2〜4とを組み合わせて成るもので、互いに同心に、且つ、相対回転自在に支持された、入力軸5と、伝達軸6と、出力軸7とを有する。そして、上記第一、第二両遊星歯車式変速機2、3を上記入力軸5と上記伝達軸6との間に掛け渡す状態で、上記第三遊星歯車式変速機4をこの伝達軸6と上記出力軸7との間に掛け渡す状態で、それぞれ設けている。
このうちのトロイダル型無段変速機1は、1対の入力側ディスク8a、8bと、一体型の出力側ディスク9と、複数のパワーローラ10、10とを備える。このうちの両入力側ディスク8a、8bは、それぞれが断面円弧形のトロイド曲面である軸方向片側面同士を互いに対向させた状態で、上記入力軸5のうちで軸方向に離隔した2個所位置に、互いに同心に、且つ、この入力軸5と同期した回転を自在として支持している。又、上記出力側ディスク9は、上記入力軸5の中間部周囲で上記両入力側ディスク8a、8b同士の間位置に、それぞれが断面円弧形のトロイド曲面である軸方向両側面をこれら両入力側ディスク8a、8bの軸方向片側面に対向させた状態で、これら両入力側ディスク8a、8bと同心に、且つ、これら両入力側ディスク8a、8bに対する相対回転を自在に支持している。
更に、上記各パワーローラ10、10は、上記出力側ディスク9の軸方向両側面と上記両入力側ディスク8a、8bの軸方向片側面との間に、それぞれ複数個ずつ挟持している。これら各パワーローラ10、10は、その周面を球状凸面としており、上記両入力側ディスク8a、8bと上記出力側ディスク9との間に挟持した状態で、これら入力側、出力側両ディスク8a、8b、9同士の間での動力を伝達自在としている。又、上記各パワーローラ10、10は、トラニオン11、11の内側面に回転自在に支持している。又、これら各トラニオン11、11は、それぞれの両端部に設けた各枢軸12、12を、ケーシング14内に設置した支持板13a、13bに、揺動並びに軸方向の変位自在に支持している。これら両支持板13a、13bは、上記ケーシング14内に、連結板15とアクチュエータボディー16とを介して支持固定された支柱17、17の両端部に、それぞれ支持されている。
又、環状に形成したこれら各支柱17、17の中間部同士の間に、上記出力側ディスク9を、1対のスラストアンギュラ玉軸受18、18により回転自在に支持している。又、上記出力側ディスク9に中空回転軸19の基端部(図4の左端部)をスプライン係合させている。そして、この中空回転軸19を、エンジンから遠い側(図4の右側)の入力側ディスク8aの内側に挿通し、上記出力側ディスク9に伝わる動力を取り出し自在としている。更に、上記中空回転軸19の先端部(図4の右端部)で上記入力側ディスク8aの外側面から突出した部分に、前記第一遊星歯車式変速機2を構成する為の、第一太陽歯車20を固設している。
一方、上記中空回転軸19の内側に挿通した前記入力軸5の先端部(図4の右端部)でこの中空回転軸19から突出した部分と、上記入力側ディスク8aとの間に、特許請求の範囲に記載したキャリアに相当する第一キャリア21を掛け渡す様に設けて、この入力側ディスク8aと上記入力軸5とが、互いに同期して回転する様にしている。上記第一キャリア21は、図6〜7に詳示する様に、断面L字形で全体を円環状とした中間支持板22と、それぞれが円輪状に形成された第一、第二両連結板23、24との間に、それぞれ複数本ずつ(例えば3本ずつ)の第一、第二各遊星軸25、26を、上記第一、第二両連結板23、24同士の間に複数本(例えば3本)の第三遊星軸27を、それぞれ掛け渡して成る。又、これら各遊星軸25〜27の周囲に各遊星歯車28〜30を、それぞれラジアルニードル軸受31a、31b、31cを介して、回転自在に支持している。そして、外径側の遊星歯車30と内径側の各遊星歯車28、29とを互いに噛合させると共に、内径側の遊星歯車28、29を、上記中空回転軸19の先端部(図4、6の右端部)に固設した上記第一太陽歯車20又は前記伝達軸6の基端部に固設した第二太陽歯車32に、外径側の遊星歯車30を、上記第一キャリア21の周囲に回転自在に設けた第一リング歯車33に、それぞれ噛合させている。
又、上記中間支持板22の中心に設けた円筒部34は、上記入力軸5の中間部先端寄り部分にスプライン係合させ、ローディングナット35により抑え付けている。尚、図7に示す様に、上記中間支持板22の円輪部36と上記第一、第二両連結板23、24とは、上記各遊星歯車28〜30から円周方向に外れた位置に設けた柱部37、37により、互いに連結している。図示の例の場合、上記第一キャリア21を構成する上記中間支持板22と第一、第二両連結板23、24とを、一体に形成している。そしてこの構成により、上記第一キャリア21の、回転伝達方向の力に対する強度及び剛性を確保している。又、前記入力側ディスク8aと上記第一キャリア21との間での回転伝達を行なわせるべく、この入力側ディスク8aの外側面複数個所に形成した凸部38と、上記第一連結板23の外周縁部に形成した切り欠き39とを係合させている。
一方、前記第三遊星歯車式変速機4を構成する為の第二キャリア40を、前記出力軸7の基端部(図4の左端部)に結合固定している。そして、この第二キャリア40と上記第一リング歯車33とを、低速用クラッチ41を介して結合している。又、上記伝達軸6の先端寄り(図4の右端寄り)部分に第三太陽歯車42を固設している。又、この第三太陽歯車42の周囲に第二リング歯車43を配置し、この第二リング歯車43と前記ケーシング14等の固定の部分との間に、高速用クラッチ44を設けている。更に、この第二リング歯車43と上記第三太陽歯車42との間に配置した複数組の遊星歯車45、46を、上記第二キャリア40に回転自在に支持している。これら各遊星歯車45、46は、互いに噛合すると共に、上記第二キャリア40の径方向に関して内側に設けた遊星歯車45を上記第三太陽歯車42に、同じく外側に設けた遊星歯車46を上記第二リング歯車43に、それぞれ噛合している。
上述の様に構成する無段変速装置の場合、駆動軸47から前記入力軸5に伝達され、更にこの入力軸5から前記両入力側ディスク8a、8b及び前記各パワーローラ10、10を介して前記一体型の出力側ディスク9に伝わった動力は、前記中空回転軸19を通じて取り出される。そして、上記低速用クラッチ41を接続し、前記高速用クラッチ44の接続を断った低速モード時には、前記トロイダル型無段変速機1の変速比を変える事により、上記入力軸5の回転速度を一定にしたまま、上記出力軸7の回転速度を、停止状態を挟んで正転、逆転に変換自在となる。即ち、この状態では、上記入力軸5と共に正方向に回転する第一キャリア21と、上記中空回転軸19と共に逆方向に回転する前記第一太陽歯車20との差動成分が、前記第一リング歯車33から、上記低速用クラッチ41、上記第二キャリア40を介して、上記出力軸7に伝達される。この状態では、上記トロイダル型無段変速機1の変速比を所定値にする事で上記出力軸7を停止させられる他、このトロイダル型無段変速機1の変速比を上記所定値から増速側に変化させる事により上記出力軸7を、車両を後退させる方向に回転させられる。これに対して、上記トロイダル型無段変速機1の変速比を上記所定値から減速側に変化させる事により上記出力軸7を、車両を前進させる方向に回転させられる。
更に、上記低速用クラッチ41の接続を断ち、上記高速用クラッチ44を接続した高速モード時には、上記出力軸7を、車両を前進させる方向に回転させる。即ち、この状態では、上記入力軸5と共に正方向に回転する上記第一キャリア21と、上記中空回転軸19と共に逆方向に回転する上記第一太陽歯車20との差動成分に応じて回転する、前記第一遊星歯車式変速機2の遊星歯車28の回転が、前記外径側の遊星歯車30を介して、前記第二の遊星歯車式変速機3の遊星歯車29に伝わり、前記第二太陽歯車32を介して、前記伝達軸6を回転させる。そして、この伝達軸6の先端部に設けた前記第三太陽歯車42と、この第三太陽歯車42と共に前記第三遊星歯車式変速機4を構成する第二リング歯車43及び遊星歯車45、46の噛合に基づき、上記第二キャリア40及びこの第二キャリア40に結合した上記出力軸7を、前進方向に回転させる。この状態では、上記トロイダル型無段変速機1の変速比を増速側に変化させる程、上記出力軸7の回転速度を速くできる。
上述の様な無段変速装置の運転時に、上記トロイダル型無段変速機1を構成する前記両入力側ディスク8a、8bの内側面及び前記出力側ディスク9の軸方向両側面と各パワーローラ10、10の周面との転がり接触部(トラクション部)に、適切な面圧を付与する必要がある。この為に図4〜5に示した無段変速装置を構成するトロイダル型無段変速機1の場合には、前記入力軸5のうちで前記駆動軸47側の端部と、この端部周囲に設けられた入力側ディスク8bとの間に、押圧装置48を設けている。図4に示した構造の場合にこの押圧装置48は、それぞれが軸方向に拡縮自在である1対の油圧室49a、49bを備えた、ダブルピストン型である。この様な油圧式の押圧装置48を備えた構造の場合、上記各油圧室49a、49b内に送り込む圧油を制御する事で、上記各トラクション部に付与する面圧を常に適正な値に調節する。
又、上記無段変速装置の運転時に、前記第一〜第三各遊星歯車式変速機2〜4を構成する前記各遊星歯車28〜30、45、46は高速で回転する。従って、これら各遊星歯車28〜30を前記各遊星軸25〜27の周囲に回転自在に支持しているラジアルニードル軸受31a、31b、31cには、十分量の潤滑油を供給する必要がある(上記各遊星歯車45、46を回転自在に支持しているラジアルニードル軸受に就いても同じ)。この為に図示の例では、上記入力軸5の中心部に設けた基潤滑油流路50から径方向外方に吐出した潤滑油を、例えば前記各連結板23、24に形成した給油通路51a、51b、51cを通じて、上記各遊星軸25〜27の中心部に設けた各第二給油通路52a、52b、52c内に導入する様に構成している。これら各第二給油通路52a、52b、52c内に導入した潤滑油は、上記各遊星軸25〜27の中間部に設けたノズル孔から吐出して、上記各ラジアルニードル軸受31a、31b、31cを潤滑する。尚、内径側の遊星歯車28、29を回転自在に支持している各ラジアルニードル軸受31a、31bへの潤滑油供給は、図8に示す様に、第二連結板24の側に設けた給油通路51bの側からのみ行なう構造も考えられている。
上述の様な従来から知られている無段変速装置の運転時に、上記各トラクション部の面圧を確保する為に上記押圧装置48が発生する推力は、上記入力軸5及びこの入力軸5に固定した前記第一キャリア21を構成する、前記中間支持板22及び上記第一連結板23を介して、この第一キャリア21に隣接して設けられた前記入力側ディスク8aに加わる。言い換えれば、この入力側ディスク8aの外側面(図4、6の右側面)と第一連結板23の片側面(図4、6の左側面)との当接部に、上記押圧装置48の発生する推力に基づく力が加わる。
一方、上記入力側ディスク8aは、上記押圧装置48の発生する推力に基づく前記各パワーローラ10、10から受ける力に基づいて、図9に誇張して示す様に、上記入力側ディスク8aの外径寄り部分が上記第一連結板23の片側面に近付く方向(軸方向)に弾性変形する。即ち、運転時に上記推力に基づき上記入力側ディスク8aに加わる力は、前記トロイダル型無段変速機1の運転時に最大で49KN(5Tf)程度となる。そして、この様に大きな力に基づく入力側ディスク8aの軸方向に関する弾性変形量は、コンマ数mm(10分の数mm)程度と、無視できない量となる。そして、この様に上記入力側ディスク8aが軸方向に弾性変形すると、この入力側ディスク8aの外側面外径寄り部分と上記第一連結板23の片側面とが断続的に繰り返し当接する事で互いに擦れ合い、当該部分でフレッチング摩耗が生じる可能性がある。特に、上記入力側ディスク8aが弾性変形する円周方向位置は、上記各パワーローラ10、10により押し付けられる部分が変化するのに伴って常に変化する。この為、上記擦れ合いの周波数は相当に高く(例えば百数十Hzに)なり、フレッチング摩耗発生の面からはかなり厳しい条件となる。この様なフレッチング摩耗は、上記第一キャリア21を所定位置から軸方向にずらせたり、剥離等の損傷の起点となる可能性がある。又、生じた摩耗粉により、潤滑油(トラクションオイル)が汚染され、各部の潤滑状態を不良にする可能性も生じる。
又、前述の様な従来から知られている無段変速装置の場合には、前記各ラジアルニードル軸受31a、31b、31cに送り込む潤滑油を十分に確保できない可能性がある。この理由は、前記基潤滑油流路50から前記入力軸5の外径側に吐出した潤滑油を前記各連結板23、24に形成した給油通路51a、51b、51cに送り込むのに、上記入力軸5及び第一、第二両太陽歯車20、32の回転に伴う遠心力を利用している為である。即ち、これら各部材5、20、32の回転に伴う遠心力により上記潤滑油を、これら各部材5、20、32に形成した潤滑油通路を径方向外方に流し、上記各給油通路51a、51b、51cに送り込む様にしている。この様な給油構造の場合、径方向に隣り合う部材同士の間で潤滑油を受け渡す際に、周囲に飛散する潤滑油の量が多くなり、その分、上記各給油通路51a、51b、51cを通じて上記各ラジアルニードル軸受31a、31b、31cに送り込まれる潤滑油の量が少なくなる。
特開平6−174033号公報 特開2000−220719号公報 特開2002−139124号公報 特開2004−84712号公報 米国特許第5607372号明細書 米国特許第6059685号明細書 米国特許第6099431号明細書 米国特許第6358178号明細書
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、第一に、入力側ディスクの軸方向の弾性変形に基づくフレッチング摩耗を防止すべく発明したものである。
第二に、必要とすれば、遊星歯車式変速機の遊星歯車を回転自在に支承するラジアルニードル軸受に送り込む潤滑油の量を十分に確保できる構造を実現して、十分な耐久性を有する無段変速装置を実現する事も可能にするものである。
本発明の無段変速装置は、互いに同心に配置された、入力軸と、出力軸と、トロイダル型無段変速機と、遊星歯車式変速機とを備える。
そして、これらトロイダル型無段変速機と遊星歯車式変速機とは、トロイダル型無段変速機を構成する入力側ディスクと遊星歯車式変速機を構成するキャリアとを隣接させると共に、これら入力側ディスクとキャリアとが同期して回転する状態に組み合わされている。 又、上記キャリアは、上記入力軸に支持固定された支持板と、この支持板と同心に且つ軸方向に間隔をあけた状態で配置され、その側面を上記入力側ディスクの外側面に対向させた、円輪状である連結板と、この連結板と上記支持板とにそれぞれの両端部を支持された複数の遊星軸とを備えたものである。
そして、上記遊星歯車式変速機を構成する遊星歯車を、上記各遊星軸の周囲に回転自在に支持している。
特に、本発明の無段変速装置に於いては、上記キャリアの内部に潤滑油流路を設けると共に、この潤滑油流路の下流端を上記連結板の片側面に開口させる事により、この片側面と上記入力側ディスクの外側面との間部分に潤滑油を供給する様に構成している。
上述の様に構成する本発明の無段変速装置によれば、入力側ディスクの軸方向の弾性変形に基づくフレッチング摩耗を防止できる。即ち、本発明の無段変速装置の場合には、連結板の片側面と入力側ディスクの外側面との間に、潤滑油の膜が形成される。この為、入力側ディスクの弾性変形に伴ってこれら両側面同士が擦れ合った場合でも、これら両側面に著しいフレッチング摩耗が発生する事を防止できる。
本発明を実施する場合に好ましくは、請求項2に記載した様に、連結板の片側面にこの連結板の円周方向に長い凹部を形成すると共に、潤滑油流路の下流端をこの凹部の一部に開口させる。
この様に構成すれば、連結板の片側面と入力側ディスクの外側面との間の広い範囲に、潤滑油の油膜を形成できて、これら両側面のフレッチング摩耗を防止する効果が、より良好になる。
上述の様な請求項2に記載した発明を実施する場合に、より好ましくは、請求項3に記載した様に、入力側ディスクの外側面と連結板の片側面との間に挟持したスラストプレート(滑り板)により、この連結板の片側面に形成した凹部の開口を覆う。そして、潤滑油流路からこの凹部内に吐出された潤滑油を、上記スラストプレートの外側面と上記連結板の片側面との間に染み出させてこれら両面同士の当接部を潤滑する。
この場合に好ましくは、請求項4に記載した様に、上記スラストプレートのうちで、少なくとも外側面を、耐摩耗性を有する材料製とする。
例えば、請求項5に記載した様に、入力側ディスク及び連結板が鉄系合金製である場合に、スラストプレートを銅又は銅系合金製とする。
この様に構成すれば、上記入力側ディスクの外側面と上記連結板の片側面とが直接擦れ合う事を防止して、これら両面のフレッチング摩耗防止をより有効に図れる。
又、上述の様な請求項3〜5に記載した発明を実施する場合に好ましくは、請求項6に記載した様に、スラストプレートの外側面に、多数の微小な凹部を形成する。
この様に構成すれば、このスラストプレートの外側面と上記連結板の片側面との間に良好な油膜を形成し易くして、これら両面同士の当接部の潤滑をより有効に図れる。
更に、上述の様な請求項3〜6に記載した発明を実施する場合に好ましくは、請求項7に記載した様に、各遊星歯車を各遊星軸の周囲に、それぞれラジアルニードル軸受により回転自在に支持する。又、前記潤滑油流路を、キャリアのうちで円周方向に隣り合う上記各遊星軸同士の間に設けられた柱部の内部に設けて、入力軸の内部に設けられた基潤滑油流路から潤滑油を送り込み自在とする。更に、上記各遊星軸の内部に設けられてこれら各遊星軸の軸方向端面とこれら各遊星軸の中間部外周面とにそれぞれの両端部を開口させた第二の潤滑油流路の上流端開口を、上記連結板の片側面に形成した凹部に通じさせる。そして、上記潤滑油流路からこの凹部内に吐出され、スラストプレートの外側面と連結板の片側面との間に染み出さなかった残りの潤滑油を、上記第二の潤滑油流路の下流端開口から吐出させて、上記各ラジアルニードル軸受の潤滑を行なわせる。
この様に構成すれば、上記各ラジアルニードル軸受に送り込む潤滑油の量を十分に確保して、無段変速装置の耐久性を十分に確保できる。
図1〜2は、請求項1〜5、7〜9に対応する、本発明の実施例1を示している。尚、本実施例の特徴は、次の(1)(2)の2点にある(一部の符号に就いては、図4、6、8参照)。
(1) 第一遊星歯車式変速機2に隣接した入力側ディスク8aの外側面(図1の右側面)と、この第一遊星歯車式変速機2に組み込んだ第一キャリア21を構成する第一連結板23の片側面(図1の左側面)との係合部分の構造を工夫する事により、これら入力側ディスク8aの外側面と第一連結板23の片側面とのフレッチング摩耗を防止する。
(2) 各遊星歯車28〜30を各遊星軸25〜27の周囲に回転自在に支持している各ラジアルニードル軸受31a〜31cに潤滑油を送り込む為の構造を工夫する事により、これら各ラジアルニードル軸受31a〜31cに供給する潤滑油の量を十分に確保する。
これら(1)(2)以外の部分の構造及び作用は、前述の図4〜8に示した従来構造と同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明は、省略若しくは簡略にし、以下、本実施例の特徴部分を中心に説明する。
本実施例の場合、上記第一キャリア21の内部に、複数の潤滑油流路53、53を設けている。これら各潤滑油流路53、53は、それぞれ、径方向部分54の下流端と軸方向部分55の上流端とを連通させてL字形としたものである。このうちの径方向部分54は、上記第一キャリア21を構成する中間支持板22から柱部37の径方向中間部に亙り、この第一キャリア21の径方向に形成しており、その上流端(図1の下端)を、この第一キャリア21の内周縁部に設けた円筒部34の内周面に開口させている。これに対して、上記軸方向部分55は、上記柱部37の軸方向中間部から第一連結板23の片側面に亙り、上記第一キャリア21の軸方向に形成しており、その下流端(図1の左端)を、この第一連結板23の片側面(図1の左側面)に開口させている。
上記円筒部34を入力軸5の中間部先端寄り(図1の右端寄り)部分にスプライン係合させ、更にローディングナット35により抑え付けた状態で、上記径方向部分54の上流端は、上記入力軸5の中心部に設けた基潤滑油流路50に、この入力軸5に形成した通油孔56を介して連通する。無段変速装置の運転時には、ケーシング14の前端部に設けた隔壁57(図4参照)の内部に設けた給油ポンプから吐出されて上記基潤滑油流路50内に送り込まれた潤滑油が、上記各潤滑油流路53内に送り込まれる。
一方、上記第一連結板23の片側面で上記各潤滑油流路53、53の下流端開口に整合する部分には、この第一連結板23の円周方向に長い凹部58、58を形成している。上記各潤滑油流路53、53の下流端開口は、これら各凹部58、58の中間部底面に開口した状態となる。又、これら各凹部58、58の円周方向両端は、第一、第三両遊星軸25、27の一端部を支持する為に、上記第一連結板23に形成した円形の支持孔59a、59bの内周面に開口している。従って、上記各潤滑油流路53、53から上記各凹部58、58内に流入した潤滑油は、上記各支持孔59a、59b内にまで送り込まれる。
これら各支持孔59a、59bのうち、一方(図1の下方)の支持孔59b、59bには、上記第三遊星軸27の一端部(図1の左端部)が、締り嵌めにより嵌合固定されている。この状態でこの第三遊星軸27の一端面(図1の左端面)は、上記第一連結板23の片側面よりも(図1の右方に)少し凹んだ位置に存在する。又、上記第三遊星軸27の内側には、この第三遊星軸27の一端面と軸方向中間部外周面とを連通させる第二潤滑油流路60を設けている。この第二潤滑油流路60は、上記第三遊星軸27の一端面から軸方向中間部にまで達する中心孔61と、この中心孔61から上記軸方向中間部外周面にまで達する径方向孔62、62とから成る。
この構成により、上記各潤滑油流路53、53から上記各凹部58、58内に流入した潤滑油を、上記各支持孔59b、59b、上記第二潤滑油流路60を通じて、上記第三遊星軸27の外周面と遊星歯車30の内周面との間に設けたラジアルニードル軸受31cに送り込み自在としている。
第一、第二両遊星軸25、26の周囲に両遊星歯車28、29を回転自在に支持する為のラジアルニードル軸受31a、31bに就いても、上記各潤滑油流路53、53から上記各凹部58、58内に流入した潤滑油を、上記第一、第二両遊星軸25、26の内部に設けた第二潤滑油流路を通じて送り込み自在としている。これら第一、第二両遊星軸25、26の内部に第二潤滑油流路を設ける為に、上記第一連結板23の側に設ける第一遊星軸25の中心部に、軸方向両端面同士を連通させる(図8に示した従来構造で第二遊星軸26の中心部に形成した如き)貫通孔を形成する。これに対して、第二連結板24の側に設ける第二遊星軸26の中心部に、上記第一遊星軸25に対向する側の端面にのみ開口した(図8に示した従来構造で第一遊星軸25の中心部に形成した如き)中心孔を形成する。そして、(図8に示した従来構造と同様に)この中心孔の上流端開口と、上記貫通孔の下流端開口とを、前記中間支持板22に形成した支持孔の内側部分で連通させる。更に、上記中心孔及び貫通孔と、上記第一、第二両遊星軸25、26の外周面とを、径方向孔で連通させる。そして、上記各潤滑油流路53、53から上記各凹部58、58内に流入した潤滑油を、上記各支持孔59a、59a、図示しない上記第二潤滑油流路を通じて、上記第一、第二両遊星軸25、26の外周面と遊星歯車28、29の内周面との間に設けたラジアルニードル軸受31a、31bに送り込み自在とする。
本実施例の場合には、上述の様にして、上記各ラジアルニードル軸受31a、31b、31c内に潤滑油を、確実に送り込める様にしているが、更に、この潤滑油の一部を利用して、前記入力側ディスク8aの外側面と第一連結板23の片側面とのフレッチング摩耗防止を図っている。この為に本実施例の場合には、上記入力側ディスク8aの外側面に、スラストプレート(滑り板)63を添設している。このスラストプレート63は、耐摩耗性を有する材料により造る事が、相手面との擦れ合いに基づいて摩耗するのを防止する為に好ましい。本実施例の場合には上記スラストプレート63を、何れも軸受鋼、炭素鋼等の鉄系合金製である、上記入力側ディスク8a及び第一連結板23との擦れ合い時に自己潤滑性を発揮する、銅又は銅系合金製としている。この様なスラストプレート63は、上記入力側ディスク8aに対しては変位しない様に、この入力側ディスク8aの外側面部分に、接着、ねじ止め、圧着等により固定している。
これに対して、上記スラストプレート63の外側面(図1の右側面)は上記第一連結板23の片側面に、単に当接させている。この状態で上記スラストプレート63は、この第一連結板23の片側面に形成した、前記各凹部58、58の開口を覆う。従って、前記第一キャリア21の内部に設けた前記各潤滑油流路53、53の下流端開口から上記各凹部58、58内に吐出された潤滑油は、上記スラストプレート63の外側面と上記第一連結板23の片側面との当接面同士の間の微小隙間に染み出す一部を除き、前記各第二潤滑油流路60を通じて前記各ラジアルニードル軸受31a、31b、31cに送り込まれ、これら各ラジアルニードル軸受31a、31b、31cを十分に潤滑する。
一方、上記各潤滑油流路53、53から上記各第二潤滑油流路60に向け、上記各凹部58、58内を流れる潤滑油のうちの一部は、上記スラストプレート63の外側面と上記第一連結板23の片側面との当接面同士の間の微小隙間に染み出して、これら両面同士の当接部を潤滑する。特に、本実施例の場合には、上記各凹部58、58を上記第一連結板23の片側面に、この第一連結板23の円周方向に形成している為、上記両面同士の広い範囲(ほぼ全面)に亙って良好な(強固な)油膜を形成できる。この結果、前述の様に、トロイダル型無段変速機1の運転に伴って上記入力側ディスク8aが図9に誇張して示す様に弾性変形し、上記スラストプレート63の外側面と上記第一連結板23の片側面との当接面同士が微小変位しても、これら両面にフレッチング摩耗が発生する事を有効に防止できる。
上記各凹部58、58内を流れる潤滑油のうちで上記微小隙間に染み出す割合は僅少である為、上記各ラジアルニードル軸受31a、31b、31cに送り込まれる潤滑油の量は十分に確保できる。従って本実施例の場合には、上記入力側ディスク8aの外側面と上記第一連結板23の片側面との係合部のフレッチング摩耗を防止し、しかも、上記各ラジアルニードル軸受31a、31b、31cの耐久性確保を十分に図れる。
尚、上述した実施例の場合、上記スラストプレート63の外側面と上記第一連結板23の片側面との当接面同士の間に潤滑油の一部を染み出させるべく、上記スラストプレート63を上記入力側ディスク8aの外側面側に、この入力側ディスク8aに対する変位を阻止した状態で添着する構造を採用している。但し、上記スラストプレート63を、銅又は銅系合金等の、自己潤滑性を有する材料製とした場合には、必ずしも、このスラストプレート63と相手面との擦れ合い部に潤滑油を染み出させる必要はない。従って、上述した実施例の場合とは逆に、上記スラストプレート63を、上記第一連結板23の側に、ねじ止め等により添着固定し、このスラストプレート63の内側面と上記入力側ディスク8aの外側面とを擦れ合わせる事もできる(請求項9)。この場合には、上記スラストプレート63の内側面と上記入力側ディスク8aの外側面との擦れ合い面には、上記入力側ディスク8aの内周面と前記入力軸5の外周面との間に設けたラジアルニードル軸受64を潤滑した後、遠心力により径方向外方に送られた潤滑油が入り込んで、油膜を形成する。
図3は、請求項6に対応する、本発明の実施例2を示している。本実施例の場合には、相手面に対して微小変位する、スラストプレート63aの外側面(又は内側面)に、多数の微小凹部65、65を形成している。
本実施例の場合には、この様な構成を採用する事により、上記スラストプレート63aの外側面と第一連結板23(図1参照)の片側面との間{又はこのスラストプレート63aの内側面と入力側ディスク8a(図1参照)の外側面との間}に良好な油膜を形成し易くして、これら両面同士の当接部の潤滑をより有効に図れる様にしている。その他の部分の構成及び作用は、上述した実施例1と同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明は省略する。
尚、本実施例の場合、上記各微小凹部65、65を、上記第一連結板23の片側面と対向する、上記スラストプレート63aの外側面に形成する場合には、上記各微小凹部65、65を、極く小さなものとする。この理由は、上記第一連結板23に形成した各凹部58、58(図2参照)を通じて各ラジアルニードル軸受31a、31b、31c(図1、4、6参照)に送り込まれる潤滑油のうち、上記各微小凹部65、65を通じて上記各凹部58、58から外に染み出す割合が多くなり過ぎる事を防止する為である。これに対して、上記各微小凹部65、65を、上記入力側ディスク8a(図1参照)の外側面と対向する、上記スラストプレート63aの内側面に形成する場合には、上記各微小凹部65、65を或る程度大きくしても良い。
更に、何れの実施例の場合でも、上記各凹部58、58(図2参照)から上記第一連結板23の片側面と上記入力側ディスク8aの外側面との当接部(図1参照)に染み出す潤滑油により、この当接部に十分に強固な油膜を形成できるのであれば、これら両面同士を直接当接させる(スラストプレートを省略する)事もできる(請求項1)。この場合には、これら両面同士の間の油膜を強固にすべく、これら両面の表面粗さを良好にする(平滑面とする)と共に、適宜、上述の様な微小凹部を形成する。上記各凹部58、58を形成する面は、上記第一連結板23の片側面であっても、或は、上記入力側ディスク8aの外側面であっても良い。何れの場合でも、相手面が上記各凹部58、58の開口を塞ぎ、これら各凹部58、58内を上記各ラジアルニードル軸受31a、31b、31cに向けて流れる潤滑油が、上記両面同士の突き合わせ部を通じて過剰に流失する事を防止する。そして、上記各ラジアルニードル軸受31a、31b、31cに十分量の潤滑油を送り込む。この様な構造を採用する場合に、上記第一連結板23の片側面又は上記入力側ディスクの外側面に、銅又は銅合金のメッキ層を形成する事もできる。
又、前記第三遊星歯車式変速機4を構成する第二キャリア40(図4参照)に関しては、上記入力側ディスク8aの弾性変形に伴うフレッチング摩耗防止に就いての考慮は不要である。但し、各遊星歯車45、46を支持したラジアルニードル軸受に十分な潤滑油を送り込み自在とする為に、上記第二キャリア40内に潤滑油流路を形成し、入力軸5内に設けた基潤滑油流路50内の潤滑油を、この潤滑油流路を通じて上記ラジアルニードル軸受内に送り込む事は、このラジアルニードル軸受の耐久性向上の面から見て有効である。
図示の例は、本発明を構成するトロイダル型無段変速機としてハーフトロイダル型のものを使用した場合に就いて説明したが、本発明は、何れの請求項に記載した発明の場合でも、ハーフトロイダル型に限らず、フルトロイダル型のトロイダル型無段変速機でも実施可能である。
本発明の実施例1を示す、図4のA部に相当する拡大断面図。 キャリアを取り出して示す斜視図。 本発明の実施例2に組み込むスラストプレートの斜視図。 従来の無段変速装置の第1例を示す断面図。 図4のB−B断面図。 図4のA部拡大図。 キャリアを取り出して示す斜視図。 従来構造の第2例を示す、図6と同様の図。 入力側ディスクの変形状態を誇張して示す略断面図。
符号の説明
1 トロイダル型無段変速機
2 第一遊星歯車式変速機
3 第二遊星歯車式変速機
4 第三遊星歯車式変速機
5 入力軸
6 伝達軸
7 出力軸
8a、8b 入力側ディスク
9 出力側ディスク
10 パワーローラ
11 トラニオン
12 枢軸
13a、13b 支持板
14 ケーシング
15 連結板
16 アクチュエータボディー
17 支柱
18 スラストアンギュラ玉軸受
19 中空回転軸
20 第一太陽歯車
21 第一キャリア
22 中間支持板
23 第一連結板
24 第二連結板
25 第一遊星軸
26 第二遊星軸
27 第三遊星軸
28 遊星歯車
29 遊星歯車
30 遊星歯車
31a、31b、31c ラジアルニードル軸受
32 第二太陽歯車
33 第一リング歯車
34 円筒部
35 ローディングナット
36 円輪部
37 柱部
38 凸部
39 切り欠き
40 第二キャリア
41 低速用クラッチ
42 第三太陽歯車
43 第二リング歯車
44 高速用クラッチ
45 遊星歯車
46 遊星歯車
47 駆動軸
48 押圧装置
49a、49b 油圧室
50 基潤滑油流路
51a、51b、51c 給油通路
52a、52b、52c 第二給油通路
53 潤滑油流路
54 径方向部分
55 軸方向部分
56 通油孔
57 隔壁
58 凹部
59a、59b 支持孔
60 第二潤滑油流路
61 中心孔
62 径方向孔
63、63a スラストプレート
64 ラジアルニードル軸受
65 微小凹部

Claims (9)

  1. 互いに同心に配置された、入力軸と、出力軸と、トロイダル型無段変速機と、遊星歯車式変速機とを備え、これらトロイダル型無段変速機と遊星歯車式変速機とは、トロイダル型無段変速機を構成する入力側ディスクと遊星歯車式変速機を構成するキャリアとを隣接させると共に、これら入力側ディスクとキャリアとが同期して回転する状態に組み合わされており、このキャリアは、上記入力軸に支持固定された支持板と、この支持板と同心に且つ軸方向に間隔をあけた状態で配置され、その片側面を上記入力側ディスクの外側面に対向させた円輪状である連結板と、この連結板と上記支持板とにそれぞれの両端部を支持された複数の遊星軸とを備えたものであり、上記遊星歯車式変速機を構成する遊星歯車をこれら各遊星軸の周囲に回転自在に支持した無段変速装置に於いて、上記キャリアの内部に潤滑油流路を設けると共に、この潤滑油流路の下流端を上記連結板の片側面に開口させる事により、この片側面と上記入力側ディスクの外側面との間部分に潤滑油を供給する事を特徴とする無段変速装置。
  2. 連結板の片側面にこの連結板の円周方向に長い凹部を形成すると共に、潤滑油流路の下流端をこの凹部の一部に開口させた、請求項1に記載した無段変速装置。
  3. 入力側ディスクの外側面と連結板の片側面との間に挟持したスラストプレートにより、この連結板の片側面に形成した凹部の開口を覆い、潤滑油流路からこの凹部内に吐出された潤滑油を、上記スラストプレートの外側面と上記連結板の片側面との間に染み出させてこれら両面同士の当接部を潤滑する、請求項2に記載した無段変速装置。
  4. スラストプレートが、耐摩耗性を有する材料製である、請求項3に記載した無段変速装置。
  5. 入力側ディスク及び連結板が鉄系合金製であり、スラストプレートが銅又は銅系合金製である、請求項4に記載した無段変速装置。
  6. スラストプレートの外側面に多数の微小な凹部を形成した、請求項3〜5の何れかに記載した無段変速装置。
  7. 各遊星歯車は各遊星軸の周囲に、それぞれラジアルニードル軸受により回転自在に支持されており、潤滑油流路は、キャリアのうちで円周方向に隣り合う上記各遊星軸同士の間に設けられた柱部の内部に設けられて、入力軸の内部に設けられた基潤滑油流路から潤滑油を送り込み自在とされており、上記各遊星軸の内部に設けられてこれら各遊星軸の軸方向端面とこれら各遊星軸の中間部外周面とにそれぞれの両端部を開口させた第二の潤滑油流路の上流端開口を凹部に通じさせて、上記潤滑油流路からこの凹部内に吐出され、スラストプレートの外側面と連結板の片側面との間に染み出さなかった残りの潤滑油を、上記第二の潤滑油流路の下流端開口から吐出させて、上記各ラジアルニードル軸受の潤滑を行なわせる、請求項3〜6の何れかに記載した無段変速装置。
  8. 連結板の片側面の凹部を省略する代わりに、スラストプレートの外側面の一部にこのスラストプレートの円周方向に長い凹部を形成すると共に、潤滑油流路の下流端をこの凹部の一部に対向させた、請求項3〜7の何れかに記載した無段変速装置。
  9. 互いに同心に配置された、入力軸と、出力軸と、トロイダル型無段変速機と、遊星歯車式変速機とを備え、これらトロイダル型無段変速機と遊星歯車式変速機とは、トロイダル型無段変速機を構成する入力側ディスクと遊星歯車式変速機を構成するキャリアとを隣接させると共に、これら入力側ディスクとキャリアとが同期して回転する状態に組み合わされており、このキャリアは、上記入力軸に支持固定された支持板と、この支持板と同心に且つ軸方向に間隔をあけた状態で配置され、その片側面を上記入力側ディスクの外側面に対向させた円輪状である連結板と、この連結板と上記支持板とにそれぞれの両端部を支持された複数の遊星軸とを備えたものであり、上記遊星歯車式変速機を構成する遊星歯車をこれら各遊星軸の周囲に、ラジアルニードル軸受により回転自在に支持した無段変速装置に於いて、上記キャリアのうちで円周方向に隣り合う上記各遊星軸同士の間に設けられた柱部の内部に潤滑油流路を、これら各遊星軸の内部に第二の潤滑油流路を、それぞれ形成し、これら潤滑油流路と第二の潤滑油流路とを通じて、上記各ラジアルニードル軸受に潤滑油を送り込ませるべく、上記入力軸の内部に設けられた基潤滑油流路から上記潤滑油流路に潤滑油を送り込み自在としており、上記第二の潤滑油流路の両端部は、上記各遊星軸の軸方向端面とこれら各遊星軸の中間部外周面とにそれぞれ開口しており、上記入力側ディスクと連結板との間にスラストプレートが挟持されており、これら連結板とスラストプレートとの互いに対向する面のうちの少なくとも一方の面に凹部が形成されており、上記潤滑油流路と上記第二の潤滑油流路とが、この凹部を介して連通している事を特徴とする無段変速装置。
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