JP4774828B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

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Description

この発明に係るトロイダル型無段変速機は、単独で、或は遊星歯車式変速機等の他の変速機と組み合わされ、自動車用自動変速装置として、或はポンプ等の各種産業機械の運転速度を調節する為の変速装置として利用する。
自動車用変速機としてトロイダル型無段変速機を使用する事が、例えば非特許文献1、2に記載される等により従来から広く知られ、又、一部で実施されている。又、変速比の変動幅をより大きくすべく、トロイダル型無段変速機と遊星歯車式変速機とを組み合わせた無段変速装置も、例えば特許文献1に記載される等により従来から広く知られている。トロイダル型無段変速機の場合、入力側、出力側両ディスクの内側面と各パワーローラの周面との転がり接触部(トラクション部)の面圧を確保する為に、上記両ディスク同士を押し付け合う為の押圧装置が必要になる。この様な押圧装置として従来実施されているものは、機械式のローディングカム装置であった。この様なローディングカム装置は、簡単に構成できる代わりに、押圧力の調節は、伝達すべきトルクの大きさに応じてしか行なわれない。従って、トロイダル型無段変速機の伝達効率及び耐久性向上の面からは、改良の余地がある。この様な事情に鑑みて、上記押圧装置を油圧式とする事が、上記特許文献1の他、特許文献2〜6に記載される等により、やはり従来から広く知られている。
図5〜6は、従来構造の1例として、上記特許文献1に記載された無段変速装置を示している。この無段変速装置は、本発明の対象となるトロイダル型無段変速機1と、遊星歯車式変速機2とを組み合わせて成り、入力軸3と出力軸4とを有する。図示の例では、これら入力軸3と出力軸4との間に、上記トロイダル型無段変速機1の入力回転軸5と伝達軸6とを、これら両軸3、4と同心に設けている。そして、上記遊星歯車式変速機2のうちの前段ユニット7と中段ユニット8とを上記入力回転軸5と上記伝達軸6との間に掛け渡す状態で、後段ユニット9をこの伝達軸6と上記出力軸4との間に掛け渡す状態で、それぞれ設けている。
上記トロイダル型無段変速機1は、1対の入力側ディスク10a、10bと、一体型の出力側ディスク11と、複数のパワーローラ12、12とを備える。このうちの一方(図5の左方)の入力側ディスク10aが特許請求の範囲に記載した第一ディスクに、上記出力側ディスク11が同じく第二ディスクに、それぞれ相当する。そして、上記1対の入力側ディスク10a、10bは、上記入力回転軸5を介して互いに同心に、且つ、同期した回転を自在として結合されている。又、上記出力側ディスク11は、上記両入力側ディスク10a、10b同士の間に、これら両入力側ディスク10a、10bと同心に、且つ、これら両入力側ディスク10a、10bに対する相対回転を自在として支持されている。更に、上記各パワーローラ12、12は、上記出力側ディスク11の軸方向両側面と上記両入力側ディスク10a、10bの軸方向片側面との間に、それぞれ複数個(本例の場合は2個)ずつ挟持されている。そして、これら両入力側ディスク10a、10bの回転に伴って回転しつつ、これら両入力側ディスク10a、10bから上記出力側ディスク11に動力を伝達する。
上記出力側ディスク11はその軸方向両端部を、ケーシング13内に、それぞれ1対ずつの支柱14、14と、スラストアンギュラ玉軸受である転がり軸受15、15とにより、回転自在に支持している。又、上記両支柱14、14の両端部近傍に設けた、各支持ポスト部16a、16bのうち、下側の支持ポスト部16a、16aに、1対の支持板17a、17bのうちの下側の支持板17aを支持している。又、上側の支持ポスト部16b、16bに、上記1対の支持板17a、17bのうちの上側の支持板17bを支持している。
この様にして設けた上記両支持板17a、17b同士の間には、それぞれが特許請求の範囲に記載した支持部材に相当する複数のトラニオン18、18の両端部に互いに同心に設けられた枢軸19、19を、揺動及び軸方向(図5〜6の上下方向)の変位を可能に支持している。そして、上記各トラニオン18、18の内側面(互いに対向する面)に前記各パワーローラ12、12を、それぞれ支持軸20、20並びに複数組の転がり軸受を介して、回転並びに前記入力回転軸5の軸方向に関する若干の変位を自在に支持している。そして、上記各パワーローラ12、12の周面21と、上記両入力側ディスク10a、10bの入力側面22、22及び上記出力側ディスク11の出力側面23、23とを転がり接触させている。
前記トロイダル型無段変速機1に変速動作を行なわせる際には、上記両支柱14、14の下端部を結合固定したアクチュエータボディー24に内蔵した、各油圧式のアクチュエータ25、25により、上記各トラニオン18、18を上記各枢軸19、19の軸方向に変位させる。この結果、上記各面21、22、23同士の転がり接触部でサイドスリップが発生し、上記各トラニオン18、18が上記各枢軸19、19を中心として揺動する。そして、上記各ディスク10a、10b、11の径方向に関する、上記各転がり接触部の位置が変化し、上記両入力側ディスク10a、10bと上記出力側ディスク11との間の変速比が変化する。尚、上記各アクチュエータ25、25への圧油の給排は、上記アクチュエータボディー24の下方に設けたバルブボディー26に内蔵した制御弁の切換により行なう。
又、図示の無段変速装置の場合、前記入力回転軸5の基端部(図5の左端部)を図示しないエンジンのクランクシャフトに、前記入力軸3を介して結合し、このクランクシャフトにより上記入力回転軸5を回転駆動する様にしている。この為に、上記入力軸3側に設けた係合突片27、27と、上記入力回転軸5の基端部外周面に形成した、特許請求の範囲に記載したスラスト荷重支承部である鍔部28に形成した係合凹部29、29とを凹凸係合させている。
又、上記両入力側ディスク10a、10bの軸方向片側面(入力側面22、22)及び上記出力側ディスク11の軸方向両側面(出力側面23、23)と前記各パワーローラ12、12の周面21、21との転がり接触部(トラクション部)に適正な面圧を付与する。この為に、上記両入力側ディスク10a、10bのうちの基端寄り(図5の左寄り)の入力側ディスク10aを上記入力回転軸5に対し、ボールスプライン30により、同期した回転を確保しつつ、軸方向の変位を可能に支持している。そして、上記入力回転軸5の基端部と上記入力側ディスク10aとの間に、油圧式の押圧装置31を設けている。この押圧装置31は、1対のピストンを力の伝達方向に関して互いに並列に配置した、所謂ダブルピストン型と呼ばれる構造を有する。この様な押圧装置31は、図7に詳示する様に、第一シリンダハウジング32と、第一ピストン33と、第一油圧室34と、第一圧油給排路35と、第二シリンダハウジング36と、第二ピストン37と、第二油圧室38と、第二圧油給排路39とを備える。
このうちの第一シリンダハウジング32は、底板部40及び円筒部41を備えた丸鉢状(シャーレ状)で、上記入力回転軸5の基端部に、油密を確保できる様に、締り嵌めで外嵌している。又、この状態で、上記底板部40の外側面内径寄り部分を上記鍔部28に突き当て、上記第一シリンダハウジング32が上記入力側ディスク10aから遠ざかる方向に変位しない様にしている。同時に、上記第一油圧室34内への圧油送り込みに伴って上記第一シリンダハウジング32に図5、7の左向きに加わるスラスト力を、上記入力回転軸5に伝達自在としている。
又、上記第一ピストン33は、全体を円輪状に形成されており、上述の様な第一シリンダハウジング32を構成する上記円筒部41の内周面と、上記入力回転軸5の基端寄り中間部外周面との間に、軸方向(図5、7の左右方向)の変位を可能に、油密に嵌装している。この為に、上記第一ピストン33の内周縁と上記入力回転軸5の外周面との間に第一内径側シールリング42を、この第一ピストン33の外周縁と上記円筒部41の内周面との間に第一外径側シールリング43を、それぞれ設けている。上記第一油圧室34は、この様に組み合わされた、上記第一シリンダハウジング32と上記第一ピストン33との間に設けられている。そして、上記入力回転軸5の基端寄り部分で上記第一油圧室34の内径側に対向する部分に設けた、前記第一圧油給排路35により、この第一油圧室34内に圧油を給排自在としている。
又、前記第二シリンダハウジング36は、円筒状で、上記入力側ディスク10aの外周縁部に、この入力側ディスク10aの外側面側(図5、7の左側)に突出する状態で設けられている。図示の例では、上記第二シリンダハウジング36を上記入力側ディスク10aの外側面の外周縁部に、この入力側ディスク10aと一体に形成している。前記第二ピストン37は、断面L字形で全体を円輪状に形成されており、上記入力回転軸5の中間部に油密に外嵌した状態で、上述の様な第二シリンダハウジング36の内径側に油密に、且つ、この第二シリンダハウジング36に対する軸方向の変位を可能に嵌装している。この為に、上記第二ピストン37の内周縁部に形成した円筒部44を上記入力回転軸5の中間部に締り嵌めで外嵌すると共に、この円筒部44の軸方向一端部をこの入力回転軸5の中間部に形成した段差部45に突き当てている。
又、上記円筒部44の外周面と上記入力側ディスク10aの内周面との間に第二内径側シールリング46を、上記第二ピストン37の外周縁と上記第二シリンダハウジング36の内周面との間に第二外径側シールリング47を、それぞれ設けている。前記第二油圧室38は、上記第二シリンダハウジング36の内径側で、上記入力側ディスク10aの外側面と上記第二ピストン37との間に設けられている。そして、上記入力回転軸5の中間部で上記第二油圧室38の内径側に対向する部分に設けた、前記第二圧油給排路39により、この第二油圧室38内に圧油を給排自在としている。尚、上記第二シリンダハウジング36の先端縁は、上記第一ピストン33に突き当てている。
尚、上記第二圧油給排路39と上記第一圧油給排路35とは、上記入力回転軸5の中心孔48と図示しない油圧制御弁とを介して、前記ケーシング13の隔壁部49内に設けた給油ポンプ(図示省略)の吐出口に通じている。前記トロイダル型無段変速機1の運転時には、上記油圧制御弁の切換に基づいて、前記第一油圧室34と上記第二油圧室38とに、所定圧の圧油を送り込む。そして、これら両油圧室34、38内に、これら両油圧室34、38の軸方向寸法が増大する方向の力を惹起させる。これら両油圧室34、38部分で発生した力は、何れも、上記入力側ディスク10aを前記出力側ディスク11に向け押圧すると共に、上記入力回転軸5を基端側(図5、7の左側)に引っ張り、他方の入力側ディスク10bを上記出力側ディスク11に押圧する方向の力として加わる。この為、前記押圧装置31の外径を小さく抑えつつ、上記両入力側ディスク10a、10bを上記出力側ディスク11に押圧する力を大きくできる。或は、必要とする押圧力を得る為に必要とする油圧を低く抑えられる為、上記給油ポンプの駆動に要する動力を低く抑えて、この給油ポンプを駆動する事に伴う動力損失を低く抑えられる。
尚、上記第一油圧室34内に、前記第一シリンダハウジング32と前記第一ピストン33とに互いに離れる方向の弾性力を付与する予圧ばね50を設けて、上記各油圧室34、38内に油圧が導入されていない状態でも、前記各トラクション部に動力伝達の為に必要な最低限以上の押し付け力を付与すると共に、同じく圧油が供給されない状態で構成部材同士ががたつくのを防止している。
又、上記出力側ディスク11に、中空回転軸51の基端部(図5の左端部)をスプライン係合させている。そして、この中空回転軸51を、エンジンから遠い側(図5の右側)の入力側ディスク10bの内側に挿通して、上記出力側ディスク11の回転力を取り出し自在としている。更に、上記中空回転軸51の先端部(図5の右端部)で上記入力側ディスク10bの外側面から突出した部分に、前記遊星歯車式変速機2の前段ユニット7を構成する為の、第一太陽歯車52を固設している。
一方、前記入力回転軸5の先端部(図5の右端部)で上記中空回転軸51から突出した部分と上記入力側ディスク10bとの間に、第一キャリア53を掛け渡す様に設けて、この入力側ディスク10bと上記入力回転軸5とが、互いに同期して回転する様にしている。そして、上記第一キャリア53の軸方向両側面の円周方向等間隔位置(一般的には3〜4個所位置)に、それぞれがダブルピニオン型である上記遊星歯車式変速機2の前段ユニット7及び前記中段ユニット8を構成する為の遊星歯車54〜56を、回転自在に支持している。更に、上記第一キャリア53の片半部(図5の右半部)周囲に第一リング歯車57を、回転自在に支持している。
上記各遊星歯車54〜56のうち、前記トロイダル型無段変速機1寄り(図5の左寄り)で上記第一キャリア53の径方向に関して内側に設けた遊星歯車54は、上記第一太陽歯車52に噛合している。又、上記トロイダル型無段変速機1から遠い側(図5の右側)で上記第一キャリア53の径方向に関して内側に設けた遊星歯車55は、前記伝達軸6の基端部(図5の左端部)に固設した、第二太陽歯車58に噛合している。又、上記第一キャリア53の径方向に関して外側に設けた、残りの遊星歯車56は、上記内側に設けた遊星歯車54、55よりも軸方向寸法を大きくして、これら両遊星歯車54、55に噛合させている。更に、上記残りの遊星歯車56と上記第一リング歯車57とを、互いに噛合させている。
一方、前記後段ユニット9を構成する為の第二キャリア59を、前記出力軸4の基端部(図5の左端部)に結合固定している。そして、この第二キャリア59と上記第一リング歯車57とを、低速用クラッチ60を介して結合している。又、上記伝達軸6の先端寄り(図5の右端寄り)部分に第三太陽歯車61を固設している。又、この第三太陽歯車61の周囲に、第二リング歯車62を配置し、この第二リング歯車62と前記ケーシング13等の固定の部分との間に、高速用クラッチ63を設けている。更に、上記第二リング歯車62と上記第三太陽歯車61との間に配置した複数組の遊星歯車64、65を、上記第二キャリア59に回転自在に支持している。これら各遊星歯車64、65は、互いに噛合すると共に、上記第二キャリア59の径方向に関して内側に設けた遊星歯車64を上記第三太陽歯車61に、同じく外側に設けた遊星歯車65を上記第二リング歯車62に、それぞれ噛合している。
上述の様に構成する無段変速装置の場合、入力回転軸5から1対の入力側ディスク10a、10b、各パワーローラ12、12を介して一体型の出力側ディスク11に伝わった動力は、前記中空回転軸51を通じて取り出される。そして、前記低速用クラッチ60を接続し、上記高速用クラッチ63の接続を断った状態では、前記トロイダル型無段変速機1の変速比を変える事により、上記入力回転軸5の回転速度を一定にしたまま、前記出力軸4の回転速度を、停止状態を挟んで正転、逆転に変換自在となる。
即ち、この状態では、上記入力回転軸5と共に正方向に回転する第一キャリア53と、上記中空回転軸51と共に逆方向に回転する前記第一太陽歯車52との差動成分が、前記第一リング歯車57から、上記低速用クラッチ60、上記第二キャリア59を介して、上記出力軸4に伝達される。この状態では、上記トロイダル型無段変速機1の変速比を所定値にする事で上記出力軸4を停止させられる他、このトロイダル型無段変速機1の変速比を上記所定値から増速側に変化させる事により上記出力軸4を、車両を後退させる方向に回転させられる。これに対して、上記トロイダル型無段変速機1の変速比を上記所定値から減速側に変化させる事により上記出力軸4を、車両を前進させる方向に回転させられる。
これに対して、上記高速用クラッチ63を接続し、上記低速用クラッチ60の接続を断った状態では、上記出力側ディスク11の回転が、上記中空回転軸51、前記遊星歯車式変速機2の第一太陽歯車52、前記各遊星歯車54〜56、前記第二太陽歯車58、前記伝達軸6、前記第三太陽歯車61、前記各遊星歯車64、65、上記第二キャリア59を介して、上記出力軸4に伝達される。この状態では、上記トロイダル型無段変速機1の変速比を増速側に変化させる程、無段変速装置全体としての変速比も増速側に変化する。
上述の様な無段変速装置を構成するトロイダル型無段変速機1に組み込まれる油圧式の押圧装置31の場合、このトロイダル型無段変速機1(更にはこれを組み込んだ無段変速装置)の耐久性確保の面から、次の様な改良すべき点がある。即ち、上記押圧装置31は、第一油圧室34部分で発生するスラスト力を前記入力側ディスク10aに伝達する為に、この入力側ディスク10aの外側面の外周縁部に形成した第二シリンダハウジング36の先端縁と前記第一ピストン33の片側面とを当接させている。従って、上記トロイダル型無段変速機1の運転時には、上記第二シリンダハウジング36の先端縁と上記第一ピストン33の片側面とが、互いに大きな面圧で当接する。
一方、上記トロイダル型無段変速機1の運転時には上記入力側ディスク10aが、前記各パワーローラ12、12の周面21、21との押し付け合いに基づいて、図8に鎖線で誇張して示す様に弾性変形する。この様な弾性変形は、この入力側ディスク10aの径方向外側程著しく(変形量が多く)なる。しかも、この様に弾性変形する部分は、この入力側ディスク10aの回転に伴って、この入力側ディスク10aの円周方向に絶えず移動する。この様な、入力側ディスク10aの弾性変形及びその移動は、上記押圧装置31により前記各トラクション部の面圧を確保しつつ、上記入力側ディスク10aが回転する事に伴って生じる。即ち、上記トロイダル型無段変速機1の運転時に上記入力側ディスク10aの入力側面22は、前記各パワーローラ12、12の周面21、21(図6参照)により強く押される。そして、これら各周面21、21により強く押される部分は、上記入力側ディスク10aの回転に伴って、この入力側ディスク10aの円周方向に移動する。逆に、上記第一ピストン33から見た場合、この第一ピストン33は、上記入力側ディスク10aのうちで上記各パワーローラ12、12の周面21、21との当接に基づいて剛性が高い、トラクション部に対向している状態では、図5、7の右方に弾性変形する事はない。これに対して、上記第一ピストン33のうちで、上記トラクション部から円周方向に外れた部分は、図5、7の右方に弾性変形する傾向になる。この結果、上記第二シリンダハウジング36の先端縁と上記第一ピストン33の片側面との当接部では、面圧が特に高い部分が円周方向に移動する現象が発生し、この当接部でフレッチング摩耗が発生する。
この様なフレッチング摩耗が発生すると、摩耗粉が混入した潤滑油(トラクションオイル)が、上記各トラクション部や前記各転がり軸受等の可動部に送り込まれる事により、これら各部に早期剥離等の損傷を発生し易くなる。又、上記入力側ディスク10aと前記入力回転軸5との、軸方向に関する相対位置が変化する。この結果、上記押圧装置31部分の油密性能が悪化したり、著しい場合には上記トロイダル型無段変速機1の変速動作が不良になる可能性もある。
これに対して、前記特許文献3、4に記載された発明の場合には、入力側ディスクの外側面と相手面との間に圧油を送り込む構造である為、上述の様なフレッチング摩耗が発生する事はない。但し、上記特許文献3、4に記載された構造は、所謂シングルピストン型の押圧装置である為、必要とする押圧力を得る為には、油圧室内に導入する油圧を高くする必要があり、給油ポンプの駆動に要する動力、延てはこの給油ポンプを駆動する事に伴う動力損失が大きくなる。
特開2004−84712号公報 特開2001−12573号公報 特開2000−257685号公報 特開2001−295904号公報 特開2003−21210号公報 米国特許第4272999号明細書 青山元男著、「別冊ベストカー 赤バッジシリーズ245/クルマの最新メカがわかる本」、株式会社三推社/株式会社講談社、平成13年12月20日、p.92−93 田中裕久著、「トロイダルCVT」、株式会社コロナ社、2000年7月13日
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、給油ポンプの駆動に要する動力、延てはこの給油ポンプを駆動する事に伴う動力損失を低く抑えられるダブルピストン型の構造で、フレッチング摩耗の発生を防止できる構造を実現すべく発明したものである。
本発明のトロイダル型無段変速機は、何れも、前述した従来のトロイダル型無段変速機と同様に、回転軸と、第一ディスクと、第二ディスクと、複数の支持部材と、複数のパワーローラと、押圧装置とを備える。
このうちの第一ディスクは、上記回転軸の中間部に、この回転軸と同期した回転及びこの回転軸の軸方向の変位自在に支持されている。
又、上記第二ディスクは、上記回転軸の中間部周囲に、この回転軸に対する相対回転を自在に設けられている。
又、上記各支持部材は、上記第一、第二両ディスクの中心軸に対し捻れの位置にある枢軸を中心として揺動する。
又、上記各パワーローラは、上記各支持部材に支持された状態で上記第一、第二両ディスクの互いに対向する内側面同士の間に挟持されたもので、それぞれの周面を球状凸面としている。
更に、上記押圧装置は、上記第一、第二両ディスク同士を互いに近づける方向に押圧するものである。
又、本発明の対象となるトロイダル型無段変速機に組み込まれる、上記押圧装置は、上記回転軸の端部に固設されたスラスト荷重支承部と上記第一ディスクとの間に第一ピストン及び第二ピストンを、軸方向に関して直列に、押圧力の作用方向に関して互いに並列に配置している。
そして、上記第一ピストンに対向して設けられた第一油圧室内への油圧導入に伴って、この第一ピストンにより上記第一ディスクのうちで上記第二ピストンよりも外径寄り部分を、上記第二ディスクに向け押圧する。
又、上記第二ピストンに対向して設けられた第二油圧室内への油圧導入に伴って、上記第一ディスクのうちでこの第二ピストンに対向する部分を、上記第二ディスクに向け押圧する。
特に、本発明のトロイダル型無段変速機に於いては、上記第一油圧室内への油圧導入に伴う上記第一ピストンの変位に基づいて互いに当接する、この第一ピストンの軸方向片側面の外径寄り部分に円環状の保持凹部を全周に亙り形成して、この保持凹部内に、軸方向両側面に潤滑油を保持する為の凹部を設けた円環状のシム板を保持している。そして、このシム板を、上記保持凹部の底面と、上記第一ディスクのうちで上記第二ピストンよりも外径寄り部分との間で挟持している。
上述の様な本発明を実施する場合に、例えば請求項2に記載した発明の様に、上記シム板の軸方向両側面に、多数の微小凹部を形成する。
或いは、請求項3に記載した発明の様に、上記シム板の軸方向両側面に、螺旋形の凹溝を形成する。
或いは、請求項4に記載した発明の様に、上記シム板の軸方向両側面に、同心円状の複数の環状凹溝を形成する。
或いは、請求項5に記載した発明の様に、上記シム板の軸方向両側面に、複数の放射状凹溝を形成する。
又、必要に応じて、請求項6に記載した発明の様に、上記第一ピストンにより押圧される、上記第一ディスクのうちで上記第二ピストンよりも外径寄り部分を、この第一ディスクと別体に設けられて、この第一ディスクに結合固定された部材とする。
上述の様に構成する本発明のトロイダル型無段変速機によれば、給油ポンプの駆動に要する動力、延てはこの給油ポンプを駆動する事に伴う動力損失を低く抑えられるダブルピストン型の構造で、フレッチング摩耗の発生を防止できる。
即ち、トロイダル型無段変速機の運転時に、互いに大きな面圧で当接しつつ微小変位する、第一ピストンの外径寄り部分と、上記第一ディスクのうちで上記第二ピストンよりも外径寄り部分との間に、フレッチング摩耗防止の為、軸方向両側面に潤滑油を保持する為の凹部を設けた円環状のシム板が存在するので、上記間部分にフレッチング摩耗が発生する事はない。
図1〜3は、請求項1に係る発明に関する、好ましい実施の形態の1例を示している。尚、本例の特徴は、第一ディスクである入力側ディスク10aを第二ディスクである出力側ディスク11(図5参照)に向けて押圧する押圧装置31bを構成する第一ピストン33bの軸方向片側面(図1の右側面)の外径寄り部分と、上記入力側ディスク10aの外側面のうちで上記押圧装置31bを構成する第二ピストン37よりも外径寄り部分との間に、フレッチング摩耗防止の為のシム板70を挟持する点にある。その他の部分の構成及び作用は、前述の図5〜7に示した従来構造の場合と同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明は、省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
本例の場合には、上記第一ピストン33bの軸方向片側面の外径寄り部分に円環状の保持凹部71を、上記入力側ディスク10aの外側面外径寄り部分に突設した第二シリンダハウジング36の先端縁に対向する状態で、全周に亙り形成している。そして、この保持凹部71内に、図2に示す様な、円環状の上記シム板70を保持している。このシム板70は、銅若しくは銅系合金等の自己潤滑性を有する金属、或いは、鉄若しくは鉄系合金の表面にこの様な自己潤滑性を有する金属の被膜をメッキ等により形成したものが使用可能である。
本例の場合には、上記第一ピストン33bの軸方向片側面の外径寄り部分と上記第二シリンダハウジング36の先端縁とを、上記シム板70を介して突き当てている為、上記第一ピストン33bの軸方向片側面の外径寄り部分にフレッチング摩耗が発生する事を防止できる。この為、摩耗粉の発生を防止して、各トラクション部や各転がり軸受等の可動部に早期剥離等の損傷が発生する事を防止できる。又、上記入力側ディスク10aと入力回転軸5との、軸方向に関する相対位置が変化する事を防止して、上記押圧装置31b部分の油密性能が悪化したり、トロイダル型無段変速機1の変速動作が不良になる事を防止できる。
又、上記シム板70の軸方向両側面に、潤滑油を保持する為の凹部を設けて、上記フレッチング摩耗防止効果を、より一層向上させている。この様な凹部の形状及び数は、上記シム板70の軸方向両側面と相手面との当接部に潤滑油の膜を形成できるものであれば、特に問わないが、例えば、図3の(A)〜(D)に(径方向に関する幅寸法を誇張して)示す様な構造を採用できる。尚、その軸方向両側面に上記凹部を形成する、上記シム板70を単なる鉄若しくは鉄系金属製とする事もできるが、好ましくは、鉄若しくは鉄系金属製の芯材の表面に、銅又は銅系合金等の非鉄系金属製の表面層を積層したクラッド材とする。そして、この表面層を上記シム板70の軸方向両側面の相手面に当接させれば、仮に油膜切れが発生した場合でも、フレッチング摩耗の発生を防止できる。
上記図3に示した4通りのシム板のうち、請求項2に対応する、(A)に記載した構造は、シム板70の軸方向両側面に、多数の微小凹部72、72を形成したものである。これら各微小凹部72、72は、それぞれ潤滑油を供給する為の凹部として機能し、互いに当接する上記シム板70の軸方向両側面と、前記第一ピストン33bの軸方向片側面の外径寄り部分(前記保持凹部71の底面)及び上記第二シリンダハウジング36の先端縁との間に潤滑油を効果的に送り込む。即ち、トロイダル型無段変速機1の運転時にこのトロイダル型無段変速機1を収納したケーシング13(図6参照)内には潤滑油の飛沫が多量に浮遊した状態となり、この飛沫の一部が上記シム板70の軸方向両側面と相手面との間にも入り込んで、上記各微小凹部72、72内に捕集される。この様にしてこれら各微小凹部72、72内に捕集された潤滑油は、上記軸方向両側面と相手面とが微小変位するのに伴って、これら各微小凹部72、72からこれら軸方向両側面と相手面との間部分に染み出し、この間部分に油膜を形成する。そして、これら軸方向両側面と相手面との当接部で、フレッチング摩耗に結び付く油膜切れが発生する事を有効に防止する。
又、請求項3に対応する、図3の(B)に示した構造の場合には、シム板70の軸方向両側面に、潤滑油を保持する為の凹部である、螺旋形の凹溝73を形成している。この凹溝73の内径側端部は、上記シム板70の内周縁部に開口しているが、外径側端部は、このシム板70軸方向両側面中間部の外径寄り部分で終わっている(外周縁に開口してはいない)。この様なシム板70を装着したトロイダル型無段変速機1の運転時には、上記シム板70が、上記凹溝73の内端開口部に潤滑油を取り込む方向{図3の(B)の矢印β方向}に回転する様に、この凹溝73の方向を規制する。又、この凹溝73の内径側端部は、第二シリンダハウジング36の内周面側に露出させる。従って、上記トロイダル型無段変速機1の運転時には、前記押圧装置31bの回転に伴って、上記ケーシング13内に浮遊している潤滑油の飛沫が、上記凹溝73内に掻き込まれる。一方、この凹溝73の外径側端部は塞がれているので、この凹溝73内に掻き込まれた潤滑油は、この凹溝73の幅方向両側から、上記シム板73の軸方向両側面と相手面との当接部に染み出し、これら各面同士の当接部に油膜を形成する。この結果、上記軸方向両側面と相手面との当接部で、フレッチング摩耗に結び付く油膜切れが発生する事を有効に防止する。
又、請求項4に対応する、図3の(C)に示した構造の場合には、シム板70の軸方向両側面に、潤滑油を供給する為の凹部である、同心円状の複数の環状凹溝74a、74bを形成している。トロイダル型無段変速機1の運転時には、上記ケーシング13内に浮遊する飛沫の一部が上記両側面同士の間にも入り込んで、上記各環状凹溝74a、74b内に捕集される。この様にしてこれら各環状凹溝74a、74b内に捕集された潤滑油は、上記シム板70の回転に伴う遠心力により径方向外方に染み出して、上記軸方向両側面と相手面との間部分に油膜を形成し、これら両側面同士の当接部で、フレッチング摩耗に結び付く油膜切れが発生する事を有効に防止する。
又、請求項5に対応する、図3の(D)に示した構造の場合には、シム板70の軸方向両側面に、潤滑油を供給する為の凹部である、複数の放射状凹溝75、75を形成している。トロイダル型無段変速機1の運転時には、上記ケーシング13内に浮遊する飛沫の一部が上記各放射状凹溝75、75内に入り込む。この様にしてこれら各放射状凹溝75、75内に入り込んだ潤滑油は、シム板70と、前記第一ピストン33b又は前記第二シリンダハウジング36との微小変位に伴い、上記シム板70の軸方向両側面と相手面との間部分に入り込んで、この間部分に油膜を形成し、これら両側面同士の当接部で、フレッチング摩耗に結び付く油膜切れが発生する事を有効に防止する。尚、上記各放射状凹溝75、75の外径側端部を上記シム板70の外周面に開口させず、行き止まりとすれば、上記各放射状凹溝75、75内に潤滑油を、効果的に溜められる。溜められた潤滑油は、前述した図3の(B)に示した構造と同様に上記両側面同士の当接部に染み出す。
本発明を実施するトロイダル型無段変速機1の構造に関しては、図1、5〜7に示す様なダブルキャビティ型、ハーフトロイダル型の構造に限らず、シングルキャビティ型でも、フルトロイダル型でも実施できる。更には、図4に示す様に、第一ピストン33bにより押圧される、入力側ディスク10aのうちで第二ピストン37よりも外径寄り部分を、この入力側ディスク10aと別体に設けられて、この入力側ディスク10aに結合固定された部材である円筒部材76とする事もできる。この場合には、この円筒部材76が第二シリンダハウジング36aを構成する。そして、この円筒部材76と上記第一ピストン33bの外径寄り部分との間に、フレッチング摩耗防止の為の部材であるシム板70を挟持する。
本発明の実施の形態の1例を示す、図5のA部に相当する断面図。 シム板を取り出して示す斜視図。 シム板の軸方向両側面に形成する、潤滑油を供給する為の凹部の形状の4例を示す斜視図。 本発明の実施の形態の別例を示す、図1と同様の図。 従来から知られている、トロイダル型無段変速機と遊星歯車式変速機とを組み合わせた無段変速装置の第1例を示す断面図。 図5のB−B断面図。 図5のA部拡大図。 動力伝達に伴う入力側ディスクの弾性変形の状態を示す半部略断面図。
1 トロイダル型無段変速機
2 遊星歯車式変速機
3 入力軸
4 出力軸
5 入力回転軸
6 伝達軸
7 前段ユニット
8 中段ユニット
9 後段ユニット
10a、10b 入力側ディスク
11 出力側ディスク
12 パワーローラ
13 ケーシング
14 支柱
15 転がり軸受
16a、16b 支持ポスト部
17a、17b 支持板
18 トラニオン
19 枢軸
20 支持軸
21 周面
22 入力側面
23 出力側面
24 アクチュエータボディー
25 アクチュエータ
26 バルブボディー
27 係合突片
28 鍔部
29 係合凹部
30 ボールスプライン
31、31b 押圧装置
32 第一シリンダハウジング
33、33b 第一ピストン
34 第一油圧室
35 第一圧油給排路
36 第二シリンダハウジング
37 第二ピストン
38 第二油圧室
39 第二圧油給排路
40 底板部
41 円筒部
42 第一内径側シールリング
43 第一外径側シールリング
44 円筒部
45 段差部
46 第二内径側シールリング
47 第二外径側シールリング
48 中心孔
49 隔壁部
50 予圧ばね
51 中空回転軸
52 第一太陽歯車
53 第一キャリア
54 遊星歯車
55 遊星歯車
56 遊星歯車
57 第一リング歯車
58 第二太陽歯車
59 第二キャリア
60 低速用クラッチ
61 第三太陽歯車
62 第二リング歯車
63 高速用クラッチ
64 遊星歯車
65 遊星歯車
70 シム板
71 保持凹部
72 微小凹部
73 凹溝
74a、74b 環状凹溝
75 放射状凹溝
76 円筒部材

Claims (6)

  1. 回転軸と、この回転軸の中間部に、この回転軸と同期した回転及びこの回転軸の軸方向の変位自在に支持された第一ディスクと、上記回転軸の中間部周囲に、この回転軸に対する相対回転を自在に設けられた第二ディスクと、これら第一、第二両ディスクの中心軸に対し捻れの位置にある枢軸を中心として揺動する複数の支持部材と、これら各支持部材に支持された状態で上記第一、第二両ディスクの互いに対向する内側面同士の間に挟持された、それぞれの周面を球状凸面とした複数のパワーローラと、上記第一、第二両ディスク同士を互いに近づける方向に押圧する押圧装置とを備え、この押圧装置は、上記回転軸の端部に固設されたスラスト荷重支承部と上記第一ディスクとの間に第一ピストン及び第二ピストンを、軸方向に関して直列に、押圧力の作用方向に関して互いに並列に配置する事により、上記第一ピストンに対向して設けられた第一油圧室内への油圧導入に伴ってこの第一ピストンにより上記第一ディスクのうちで上記第二ピストンよりも外径寄り部分を上記第二ディスクに向け押圧し、上記第二ピストンに対向して設けられた第二油圧室内への油圧導入に伴って上記第一ディスクのうちでこの第二ピストンに対向する部分を上記第二ディスクに向け押圧するトロイダル型無段変速機に於いて、上記第一油圧室内への油圧導入に伴う上記第一ピストンの変位に基づいて互いに当接する、この第一ピストンの軸方向片側面の外径寄り部分に円環状の保持凹部を全周に亙り形成して、この保持凹部内に、軸方向両側面に潤滑油を保持する為の凹部を設けた円環状のシム板を保持し、このシム板を、上記保持凹部の底面と、上記第一ディスクのうちで上記第二ピストンよりも外径寄り部分との間で挟持している事を特徴とするトロイダル型無段変速機。
  2. シム板の軸方向両側面に、多数の微小凹部を形成している、請求項1に記載したトロイダル型無段変速機。
  3. シム板の軸方向両側面に、螺旋形の凹溝を形成している、請求項1に記載したトロイダル型無段変速機。
  4. シム板の軸方向両側面に、同心円状の複数の環状凹溝を形成している、請求項1に記載したトロイダル型無段変速機。
  5. シム板の軸方向両側面に、複数の放射状凹溝を形成している、請求項1に記載したトロイダル型無段変速機
  6. 第一ピストンにより押圧される、第一ディスクのうちで第二ピストンよりも外径寄り部分が、この第一ディスクと別体に設けられて、この第一ディスクに結合固定された部材である、請求項1〜5のうちの何れか1項に記載したトロイダル型無段変速機。
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