JPS623537Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS623537Y2
JPS623537Y2 JP1981117505U JP11750581U JPS623537Y2 JP S623537 Y2 JPS623537 Y2 JP S623537Y2 JP 1981117505 U JP1981117505 U JP 1981117505U JP 11750581 U JP11750581 U JP 11750581U JP S623537 Y2 JPS623537 Y2 JP S623537Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
rollers
pocket
bearing
outer ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1981117505U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5822517U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP11750581U priority Critical patent/JPS5822517U/ja
Publication of JPS5822517U publication Critical patent/JPS5822517U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS623537Y2 publication Critical patent/JPS623537Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、円筒ころ軸受に関するものであ
り、特に軸受に連続的に供給する潤滑油と共に軸
受内に導入されたゴミ類を出来るだけ速やかに軸
受外部へ排出するようにした軸受に関するもので
ある。
近年、自動車のトランスミツシヨンに関して
は、メンテナンスのロングインターバル化、或は
メンテナンスフリー化が進んでいる。このため、
第1図に示すようなトランスミツシヨンのカウン
ターシヤフトAと、ケースBとの間に介在させた
円筒ころ軸受1にも長寿命化が要求されるように
なつてきており、円筒ころ軸受1の環境に関して
は、コンタミネーシヨン(ゴミ等の異物)の問題
がクローズアツプされてきている。即ち、トラン
スミツシヨンに使用する円筒ころ軸受1には、潤
滑油が連続的に供給されており、その一部は第1
図矢印の如くカウンターシヤフトAに設けた貫
通孔Cから外部に排出され、又、他の一部は矢印
の如く、円筒ころ軸受1を通過し、カウンター
シヤフトAとケースBとの間の間隙を通つて外部
へ排出されるようになつている。ところが、潤滑
油が供給される円筒ころ軸受1は、第2図に示す
ように、外輪2ところ3との間に潤滑油が通過す
る隙間がなく、又第3図に示す如く、ころ3と保
持器4のポケツト5との間にも充分な隙間がな
い。このため、円筒ころ軸受1に供給される潤滑
油中に混入しているゴミ等の異物が、潤滑油と共
に軸受内に停滞し、当該ゴミ等の異物が主原因と
なつてころ3と転走面6との間で噛み込み→表面
亀裂→フレーキングへと発展し、軸受の寿命を縮
めるといつた問題があつた。
この考案は上記従来の欠点に鑑み、軸方向両側
にころ案内鍔部を備える円筒ころ軸受外輪の軸方
向両側のころ案内鍔部のうち、連続的に供給され
る潤滑油の流入方向の下流側のころ案内鍔部にこ
ろの転走面から外側に通じる排油孔を設け、か
つ、ころの軸方向中央部に相当する保持器ポケツ
トの円周方向対向面に複数個のころ脱落防止部を
突設すると共に、各ころ脱落防止部の両側に保持
器の内外面に通じる通油隙間を形成したことによ
り、軸受に連続的に供給する潤滑油と共に軸受内
に導入されるゴミ類を出来るだけ速やかに軸受外
部へ排出させるようにした軸受を提供するもので
あり、以下この考案の構成を図面に示す実施例に
従つて説明すると次の通りである。
第4図及び第5図はこの考案に係る円筒ころ軸
受を示す断面図であり、図中、10は軸受外輪、
11は円筒ころであり、上記軸受外輪10は、内
周に円筒状転走面10aを有し、両端にころ案内
鍔12,12を備え、転走面10aところ案内鍔
12,12の内面とが交わつた隅部に研摩逃げ溝
10b,10bをもち、かつ、上記一方の隅部か
らころ案内鍔12の外面に連通する排油孔13が
穿設してある。14は軸受外輪10の内周面に円
筒ころ11を保持するための保持器であり、この
保持器14は、第5図に示す様に、両端に環状部
14a,14aを有し、環状部間に軸方向に延び
た複数個の柱部14bを備え、各柱部間にポケツ
ト15を形成し、各柱部は両端にころピツチ円径
Pより内側へ折曲させた傾斜部イ,イとこの傾斜
部間に形成したころ落ち防止部ロとを有し、ころ
落ち防止部ロは軸方向に幅の狭い複数の舌片1
6,16と各舌片の両側にポケツト隙間Sよりも
大きい通油隙間17,17を有する。上記ころ落
ち防止部ロの舌片16,16の軸方向幅は第5図
に示すようにできるだけ狭く形成し、円筒ころ1
1との軸方向接触部分を少なくしておき、円筒こ
ろ11とポケツト15との間の通油隙間17,1
7を多くとるようにしている。例えば、ころの直
径が7.5mmの時、従来の保持器4のポケツト5の
直径7.55mmであり、その隙間が0.05mmであるのに
対し、本願の保持器14はポケツト15の直径を
8.05mmにしてあり、その隙間17,17は0.55mm
である。又、ころ落ち防止部ロの舌片16,16
の軸方向幅寸法も、ころの長さが11mmの時、従来
の保持器では4.8mmであつたのに対し、本願では
1mmのものを2ケ所に設けるようにしている。
円筒ころ軸受を上記したように構成しておけ
ば、円筒ころ軸受を第6図に示す如く自動車のト
ランスミツシヨン部のカウンターシヤフトAとケ
ースBとの間に介在させた時、円筒ころ軸受に連
続的に供給される潤滑油は、矢印に示す如く保
持器14のポケツト15と円筒ころ11との間に
形成される通油隙間17,17から軸受外輪10
のころ案内鍔12に穿設した排油孔13を通つて
外部へ速やかに排出され、軸受内、特に軸受外輪
10の案内鍔12に形成した研摩逃げ溝10b,
10b部に潤滑油が停滞することがない。このた
め、潤滑油と共に軸受内に流入したゴミ等の異物
も、軸受内部に停滞することがないため、円筒こ
ろ11と転走面10aとの間に異物が噛み込み、
→表面亀裂→フレーキングへと発展するのを防止
でき、円筒ころ軸受の長寿命化が計れる。
以上説明したように、この考案は軸方向両端に
ころ案内鍔部を有する外輪と、軸方向両端に外輪
の両鍔部内径面で案内され、かつ、ころのピツチ
円と等しくされた環状部を有し、該環状部間に延
び、かつ、周方向に等配された複数個の柱部を備
え、各柱部間に形成されたポケツトを具備し、上
記柱部の軸方向中央部を半径方向内方へ凹入させ
てころのピツチ円より小径として半径方向内方へ
のころ脱落防止部とした鋼板製の保持器と、保持
器の各ポケツトに配された円筒ころと、内輪又は
軸とよりなり、歯車変速装置のカウンターシヤフ
トの端部に適用され該歯車変速装置内で液状の潤
滑油により潤滑される円筒ころ軸受において、外
輪の軸方向両端のころ案内鍔部のうち、連続的に
供給される潤滑油の流入方向の下流側のころ案内
鍔部に軸受内外へ軸方向に通じる排油孔を設け、
保持器ポケツトの軸方向両端にころのピツチ円と
等しくしたころの周方向案内部を具備させ、か
つ、該ポケツトの軸方向中央部の周方向対向面に
ころを内径側から保持し、しかも軸方向寸法を短
くした複数個のころ脱落防止部を突設すると共
に、それぞれのころ脱落防止部の軸方向両側にこ
ろの周方向案内部より大きい周方向幅で、かつ、
鋼板製保持器の内外面に通じる通油隙間を形成し
たから、内輪又は軸と保持器との間を通つて流通
する潤滑油を、保持器ポケツトの上記通油隙間即
ち、各ころ脱落防止部の軸方向両側に形成した大
きい通油隙間から外輪転走面へ大量に流入させる
ことができ、かつ、排油孔から軸受外部へ円滑に
排出させ得るため、潤滑油中に混入する歯車の摩
耗粉等の異物を潤滑油で連続的に洗い流す作用が
旺盛に行われ、これらの異物がころと外輪転走面
との間に噛み込んで転走面を損傷させることを著
しく軽減させることができ、この種歯車変速装置
内で使用される円筒ころ軸受の寿命を向上させる
ことができる。特に、両鍔付きの円筒ころ軸受外
輪と、外輪案内形式の保持器とからなる円筒ころ
軸受においては、外輪転走面への潤滑油の供給が
不足勝ちとなりやすく、その上に、歯車変速装置
内で使用される円筒ころ軸受の潤滑は、歯車の潤
滑油と共用され、歯車の摩耗粉が含まれている等
の不利な条件を余儀なくされており、前記のよう
に構成することによつて、軸受寿命の延長効果が
顕著である。即ち、排油孔を、潤滑油の流入方向
の下流側のころ案内鍔部に軸受内外へ軸方向に通
じるように形成してあることによて、鋼板製保持
器ポケツトのころ脱落防止部の両側に形成した大
きい通油隙間から外輪転走面へ向けて流入する潤
滑油を、歯車変速装置のカウンターシヤフトの一
端部から他端部へ向けて潤滑油の流れ方向に逆ら
うことなく軸方向へ円滑に流通させることができ
る。また、この場合、外輪の外径面は歯車変速装
置のケースに嵌合される(第6図参照)ものであ
ることも考慮して排油孔を外輪のころ案内鍔部に
軸受内外へ軸方向に通じるように形成してあるこ
とも潤滑油の流通を円滑にすることに寄与してい
る。そして、鋼板製保持器ポケツトのころ脱落防
止部の軸方向寸法を短くして複数個形成させるよ
うにしたことによつて、大きい通油隙間の形成を
可能とでき、この構成と排油孔の前記構成との相
乗作用によつて、一方の構成だけでは不可能な潤
滑油の大量流通を可能とできる。
さらに、両鍔付きの円筒ころ軸受外輪に円筒こ
ろを組み込む場合、先ず保持器を外輪内に軸方向
から挿入した上で、円筒ころを保持器ポケツトに
保持器の内径側から外輪転走面に向けて半径方向
外方へ押し込む必要があり、このとき、保持器に
形成してあるころ脱落防止部を弾性変形させて円
筒ころを押し込まなければならないもので、上記
ころ脱落防止部の軸方向寸法を短くしてあること
によつて、ころ脱落防止部の弾性変形を容易化で
き、円筒ころの組み込みを容易化できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の円筒ころ軸受をカウンターシヤ
フトとケースとの間に介在させた状態を示す断面
図、第2図は円筒ころ軸受の従来例を示す断面
図、第3図は保持器の従来例を示す断面図、第4
図は本考案に係る円筒ころ軸受を示す断面図、第
5図は本考案に係る保持器を示す断面図、第6図
は本考案に係る円筒ころ軸受をカウンターシヤフ
トとケースとの間に介在させた状態を示す断面図
である。 10……軸受外輪、11……円筒ころ、12…
…案内鍔、13……排油孔、14……保持器、1
5……ポケツト、16……ころ落ち防止部の舌
片、17……通油隙間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 軸方向両端にころ案内鍔部を有する外輪と、軸
    方向両端に外輪の両鍔部内径面で案内され、か
    つ、ころのピツチ円と等しくされた環状部を有
    し、該環状部間に延び、かつ、周方向に等配され
    た複数個の柱部を備え、各柱部間に形成されたポ
    ケツトを具備し、上記柱部の軸方向中央部を半径
    方向内方へ凹入させてころのピツチ円より小径と
    して半径方向内方へのころ脱落防止部とした鋼板
    製の保持器と、保持器の各ポケツトに配された円
    筒ころと、内輪又は軸とよりなり、歯車変速装置
    のカウンターシヤフトの端部に適用され該歯車変
    速装置内で液状の潤滑油により潤滑される円筒こ
    ろ軸受において、外輪の軸方向両端のころ案内鍔
    部のうち、連続的に供給される潤滑油の流入方向
    の下流側のころ案内鍔部に軸受内外へ軸方向に通
    じる排油孔を設け、保持器ポケツトの軸方向両端
    にころのピツチ円と等しくしたころの周方向案内
    部を具備させ、かつ、該ポケツトの軸方向中央部
    の周方向対向面にころを内径側から保持し、しか
    も軸方向寸法を短くした複数個のころ脱落防止部
    を突設すると共に、それぞれのころ脱落防止部の
    軸方向両側にころの周方向案内部より大きい周方
    向幅で、かつ、鋼板製保持器の内外面に通じる通
    油隙間を形成したことを特徴とする円筒ころ軸
    受。
JP11750581U 1981-08-06 1981-08-06 円筒ころ軸受 Granted JPS5822517U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11750581U JPS5822517U (ja) 1981-08-06 1981-08-06 円筒ころ軸受

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11750581U JPS5822517U (ja) 1981-08-06 1981-08-06 円筒ころ軸受

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5822517U JPS5822517U (ja) 1983-02-12
JPS623537Y2 true JPS623537Y2 (ja) 1987-01-27

Family

ID=29911670

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11750581U Granted JPS5822517U (ja) 1981-08-06 1981-08-06 円筒ころ軸受

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5822517U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9024743B2 (en) 2011-08-09 2015-05-05 Continental Automotive System, Inc. Apparatus and method for activating a localization process for a tire pressure monitor
US9446636B2 (en) 2014-02-26 2016-09-20 Continental Automotive Systems, Inc. Pressure check tool and method of operating the same
US9517664B2 (en) 2015-02-20 2016-12-13 Continental Automotive Systems, Inc. RF transmission method and apparatus in a tire pressure monitoring system

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1178462A (en) * 1966-02-17 1970-01-21 Schaeffler Wilhelm Cage for Roller Bearings and Method of making the same
JPS5250332U (ja) * 1975-10-09 1977-04-09
JPS5250333A (en) * 1975-10-21 1977-04-22 Kansai Paint Co Ltd Method for repairing metallic coating
JPS5250332A (en) * 1975-10-22 1977-04-22 Onoda Cement Co Ltd Method for baking vinyl fluoride resin
JPS5340418B2 (ja) * 1974-03-26 1978-10-27

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5726972Y2 (ja) * 1973-10-20 1982-06-11
JPS5631863Y2 (ja) * 1976-09-13 1981-07-29

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1178462A (en) * 1966-02-17 1970-01-21 Schaeffler Wilhelm Cage for Roller Bearings and Method of making the same
JPS5340418B2 (ja) * 1974-03-26 1978-10-27
JPS5250332U (ja) * 1975-10-09 1977-04-09
JPS5250333A (en) * 1975-10-21 1977-04-22 Kansai Paint Co Ltd Method for repairing metallic coating
JPS5250332A (en) * 1975-10-22 1977-04-22 Onoda Cement Co Ltd Method for baking vinyl fluoride resin

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9024743B2 (en) 2011-08-09 2015-05-05 Continental Automotive System, Inc. Apparatus and method for activating a localization process for a tire pressure monitor
US9259980B2 (en) 2011-08-09 2016-02-16 Continental Automotive Systems, Inc. Apparatus and method for data transmissions in a tire pressure monitor
US9446636B2 (en) 2014-02-26 2016-09-20 Continental Automotive Systems, Inc. Pressure check tool and method of operating the same
US9517664B2 (en) 2015-02-20 2016-12-13 Continental Automotive Systems, Inc. RF transmission method and apparatus in a tire pressure monitoring system

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5822517U (ja) 1983-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5803616A (en) Grease retainer and taper roller bearing having same
US8616776B2 (en) Cylindrical roller bearing
EP0508013B2 (en) Sealing elements for anti-friction bearings
JP3874463B2 (ja) ころ軸受用の合成樹脂製保持器
WO2013042521A1 (ja) ころ軸受
JP2003294044A (ja) 転がり軸受の給油装置
EP0746698B1 (en) Thrust bearing assembly
US6152606A (en) Self-aligning roller bearing
JP2015059592A (ja) 軸受構造体
CN103547823A (zh) 包括具有两部件的壳体的滚动轴承以及制造该轴承的方法
US5009524A (en) Double row, self aligning roller bearing
US9958009B2 (en) Roller bearing
JP2008051272A (ja) 車輪用軸受装置
US3472519A (en) Seal for rolling bearings
JPS623537Y2 (ja)
JP2008256204A (ja) 転がり軸受
WO2013084724A1 (ja) ころ軸受
US20180328406A1 (en) Thrust roller bearing cage and thrust roller bearing
JP2001304271A (ja) 複列ころ軸受
JP2000320558A (ja) ころ軸受用合成樹脂製保持器
US3268278A (en) Rolling bearings
CN105545961B (zh) 一种低噪音的深沟球轴承
US6068409A (en) Synthetic resin cage for roller bearing
WO2021177369A1 (ja) ラジアルころ軸受用保持器及びラジアルころ軸受
JP2007177801A (ja) 転がり軸受