JPH074439A - 高速アンギュラ玉軸受 - Google Patents
高速アンギュラ玉軸受Info
- Publication number
- JPH074439A JPH074439A JP6088745A JP8874594A JPH074439A JP H074439 A JPH074439 A JP H074439A JP 6088745 A JP6088745 A JP 6088745A JP 8874594 A JP8874594 A JP 8874594A JP H074439 A JPH074439 A JP H074439A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ball
- cage
- retainer
- cylindrical
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/38—Ball cages
- F16C33/3887—Details of individual pockets, e.g. shape or ball retaining means
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/38—Ball cages
- F16C33/3837—Massive or moulded cages having cage pockets surrounding the balls, e.g. machined window cages
- F16C33/3843—Massive or moulded cages having cage pockets surrounding the balls, e.g. machined window cages formed as one-piece cages, i.e. monoblock cages
- F16C33/3856—Massive or moulded cages having cage pockets surrounding the balls, e.g. machined window cages formed as one-piece cages, i.e. monoblock cages made from plastic, e.g. injection moulded window cages
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
- F16C19/14—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
- F16C19/16—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with a single row of balls
- F16C19/163—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with a single row of balls with angular contact
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 潤滑切れによる保持器の自励振動を抑制し、
異常音の発生を小さくすることができるようにした高速
アンギュラ玉軸受を提供する。 【構成】 外輪１と内輪１０との間に円筒形の合成樹脂
保持器２０を組込む。保持器２０にボール３０を収納す
る円筒形のポケット２１を形成する。そのポケット２１
の内径側端部の全周にわたってテーパ状縮径部２２を形
成し、その縮径部２２とボール３０との間に、周方向、
軸方向および径方向に案内すきま２３を形成する。軸受
回転時、ボール３０と縮径部２２とを点接触させ、その
接触点まわりに潤滑剤を流入させて潤滑切れを防止し、
保持器の自励振動を抑制する。
異常音の発生を小さくすることができるようにした高速
アンギュラ玉軸受を提供する。 【構成】 外輪１と内輪１０との間に円筒形の合成樹脂
保持器２０を組込む。保持器２０にボール３０を収納す
る円筒形のポケット２１を形成する。そのポケット２１
の内径側端部の全周にわたってテーパ状縮径部２２を形
成し、その縮径部２２とボール３０との間に、周方向、
軸方向および径方向に案内すきま２３を形成する。軸受
回転時、ボール３０と縮径部２２とを点接触させ、その
接触点まわりに潤滑剤を流入させて潤滑切れを防止し、
保持器の自励振動を抑制する。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、高速回転部に使用さ
れるアンギュラ玉軸受に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】アンギュラ玉軸受は、図７に示すよう
に、外輪１と、その内側に配置された内輪１０と、両輪
１、１０間に配置された保持器２０およびその保持器２
０で支持された複数のボール３０から構成される。 【０００３】上記外輪１は、内径面に軌道溝２を備え、
その軌道溝２の一側方に、軌道溝２の溝底から軸方向に
延びる円筒面３が形成されている。４は軌道溝２の他側
方に形成された肩部を示す。 【０００４】また、内輪１０の外形面には、軌道溝１１
が設けられている。 【０００５】保持器２０には、金属板をプレス成形した
もの、合成樹脂で成形したものなどがあり、アンギュラ
玉軸受の使用用途に応じて適宜のものが使用される。ま
た、保持器２０の支持形式には、外輪１および内輪１０
で支持する軌道輪案内形と、ボール３０で支持する転動
体案内形とがあり、高速回転用には、前者の軌道輪案内
形が慣用されている。 【０００６】図８には、高速回転用の従来の保持器が示
されている。図示のように、保持器２０は、円筒形をな
し、その周方向には複数の円筒形ポケット２１が等間隔
に形成され、各ポケット２１にボール３０が収納され
る。 【０００７】内輪案内形式の保持器の場合、この保持器
２０の内径は内輪１０の外径と近似している。したがっ
て、保持器２０を図２に示すように、外輪１と内輪１０
との間に組み込むと、保持器２０の内周面と内輪１０の
外周面間にきわめて小さい案内すきまが形成され、その
案内すきま内に注入するグリース等によって潤滑され
る。 【０００８】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な高速アンギュラ玉軸受においては、案内すきまの潤滑
切れの際、保持器に自励振動が生じ、異常音が発生する
という不都合がある。また、保持器の案内部の摩耗によ
り案内すきまが拡大して振動が大きくなり、かつ案内部
に摩擦音が発生するという不都合がある。 【０００９】特開昭５６−１１３８２６号公報に記載さ
れたプラスチック製スナップ保持器においては、ポケッ
トに円錐形にテーパした第２部分を設け、この第２部分
にボールを線接触させて保持器をボール案内している。 【００１０】ところで、上記保持器においては、ボール
と第２部分とを線接触させる構成であるため、ボールと
ポケットの接触領域が大きく、その接触部で潤滑切れが
生じ易い。特に、軸受の高速回転時には、保持器に作用
する遠心力によって接触領域が増大するため、潤滑切れ
がさらに生じ易くなり、保持器の自励振動を抑制するこ
とができない。また、接触領域の増大によってボールの
転動を阻害し、ボールを円滑に転動させることができな
い不都合がある。 【００１１】そこで、この発明は上記の不都合を解消
し、保持器の自励振動を小さくし、異音の発生をなくす
ことおよびボールを常に良好に転動させることができる
ようにすることを技術的課題としている。 【００１２】 【問題点を解決するための手段】上記の課題を解決する
ために、この発明は、外輪と内輪との間に組み込まれた
円筒形の合成樹脂から成る保持器の周方向に複数の円筒
形ポケットを形成し、各ポケットの保持器の内径側端部
の全周にわたってボール案内用のテーパ状縮径部を設
け、その縮径部とボールとの間に周方向、軸方向および
形方向に案内すきまを形成し、各案内すきまを保持器の
外周面と外輪の肩部間に形成された隙間、保持器の内周
面と内輪の外周面間に形成された隙間および円筒形ポケ
ットとボールとの間に形成された隙間より小さくした構
成を採用したのである。 【００１３】 【作用】上記のように、ボールとテーパ状縮径部との間
に周方向、軸方向および径方向に案内すきまを形成した
ことによって、軸受の回転時、ボールとポケットとの接
触は点接触となり、その接触点まわりに潤滑剤を流入さ
せることができるため、潤滑切れによる保持器の自励振
動を抑制することができる。 【００１４】また、保持器をボール案内とすることがで
きるため、保持器と内・外輪とを常に非接触状態に保持
することができる。 【００１５】 【実施例】以下、この発明の実施例を図１乃至図６に基
づいて説明する。なお、図中、先に述べた図７および図
８の従来例と同一部分には同一符号を付し、説明を省略
する。 【００１６】図示のように、保持器２０は円筒形をな
し、フェノールレジン等の滑り性の良好な合成樹脂から
成形されている。この保持器２０の外径は外輪１の肩部
４の内径より小さくなり、また、内径は、内輪１０の外
径より大きくなっている。このため、保持器２０を外輪
１と内輪１０との間に同心に組み込むと、保持器２０の
外周面と外輪１の肩部４の内周面間および保持器２０の
内周面と内輪１０の外周面との間に隙間ＡおよびＢが形
成される。 【００１７】保持器２０には、図８に示す保持器２０と
同様に複数の円筒形ポケット２１が保持器２０の周方向
に等間隔に形成され、これらの各ポケット２１にボール
３０を組み込むと、ポケット２１の内周面とボール３０
の外周面間に隙間Ｃが設けられる。 【００１８】また、ポケット２１の保持器２０の内径側
の端部には、テーパ状の縮径部２２が設けられている。
この縮径部２２は、アンギュラ玉受軸のピッチ円径ＰＣ
Ｄより内側に位置し、ポケット２１内に組み入れられた
ボール３０は上記縮径部２２で案内され、その状態にお
いて、ボール３０の外周面と縮径部２２の内周面間に周
方向、軸方向および径方向にきわめて小さな案内すきま
２３が形成される。 【００１９】図２においてＤは、軸方向すきま量を示
し、Ｅは径方向すきま量を示している。図３において、
Ｆは周方向すきま量を示し、上記軸方向すきま量Ｄと同
一である。 【００２０】上記のような各部のすきま量Ｄ，Ｅ，Ｆは
保持器２０と外輪１、内輪１０間に形成された隙間Ａ，
Ｂおよびポケット２１とボール３０との間に形成された
隙間Ｃより小さくなっている。 【００２１】上記縮径部２２のポケット軸心に対する傾
斜角度は任意であり、図２はその傾斜角度を７０°とし
た例を示している。 【００２２】このように、縮径部２２とボール３０との
間に、周方向、軸方向および径方向に案内すきま２３を
形成すると、軸受回転時、保持器２０とボール３０との
相対的な移動によって、縮径部２２とボール３０とは、
図４および図５で示すように、Ｇ点で点接触し、その接
触点まわりに潤滑剤を流入させることができる。 【００２３】 【効果】以上のように、この発明によれば、円筒形ポケ
ットの保持器の内径側の端部にテーパ状の縮径部を設
け、その縮径部とボールとの間に周方向、軸方向および
径方向に案内すきまを形成し、各案内すきまを保持器の
外周面と外輪の肩部間に形成された隙間、保持器の内周
面と内輪の外周面間に形成された隙間および円筒形ポケ
ットとボールとの間に形成された隙間より小さくしたの
で、軸受の回転時、ボールはテーパ状縮径部に点接触
し、その接触点まわりに潤滑剤を流入させることができ
る。このため、潤滑切れすることが少なく、潤滑切れに
よる保持器の自励振動を抑制することができ、異常音の
発生を小さくすることができる。 【００２４】また、軸受の高速回転により保持器に遠心
力が作用しても、ボールは点接触にて保持器を案内する
ため、保持器は内・外輪に対して非接触の状態に保持さ
れる。したがって、保持器の内・外輪との接触による摩
擦音の発生がなく、しかも、ボールと保持器とは常に点
接触であるため、ボールの転動を阻害することもなく、
ボールを常に良好に転動させることができる。
れるアンギュラ玉軸受に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】アンギュラ玉軸受は、図７に示すよう
に、外輪１と、その内側に配置された内輪１０と、両輪
１、１０間に配置された保持器２０およびその保持器２
０で支持された複数のボール３０から構成される。 【０００３】上記外輪１は、内径面に軌道溝２を備え、
その軌道溝２の一側方に、軌道溝２の溝底から軸方向に
延びる円筒面３が形成されている。４は軌道溝２の他側
方に形成された肩部を示す。 【０００４】また、内輪１０の外形面には、軌道溝１１
が設けられている。 【０００５】保持器２０には、金属板をプレス成形した
もの、合成樹脂で成形したものなどがあり、アンギュラ
玉軸受の使用用途に応じて適宜のものが使用される。ま
た、保持器２０の支持形式には、外輪１および内輪１０
で支持する軌道輪案内形と、ボール３０で支持する転動
体案内形とがあり、高速回転用には、前者の軌道輪案内
形が慣用されている。 【０００６】図８には、高速回転用の従来の保持器が示
されている。図示のように、保持器２０は、円筒形をな
し、その周方向には複数の円筒形ポケット２１が等間隔
に形成され、各ポケット２１にボール３０が収納され
る。 【０００７】内輪案内形式の保持器の場合、この保持器
２０の内径は内輪１０の外径と近似している。したがっ
て、保持器２０を図２に示すように、外輪１と内輪１０
との間に組み込むと、保持器２０の内周面と内輪１０の
外周面間にきわめて小さい案内すきまが形成され、その
案内すきま内に注入するグリース等によって潤滑され
る。 【０００８】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な高速アンギュラ玉軸受においては、案内すきまの潤滑
切れの際、保持器に自励振動が生じ、異常音が発生する
という不都合がある。また、保持器の案内部の摩耗によ
り案内すきまが拡大して振動が大きくなり、かつ案内部
に摩擦音が発生するという不都合がある。 【０００９】特開昭５６−１１３８２６号公報に記載さ
れたプラスチック製スナップ保持器においては、ポケッ
トに円錐形にテーパした第２部分を設け、この第２部分
にボールを線接触させて保持器をボール案内している。 【００１０】ところで、上記保持器においては、ボール
と第２部分とを線接触させる構成であるため、ボールと
ポケットの接触領域が大きく、その接触部で潤滑切れが
生じ易い。特に、軸受の高速回転時には、保持器に作用
する遠心力によって接触領域が増大するため、潤滑切れ
がさらに生じ易くなり、保持器の自励振動を抑制するこ
とができない。また、接触領域の増大によってボールの
転動を阻害し、ボールを円滑に転動させることができな
い不都合がある。 【００１１】そこで、この発明は上記の不都合を解消
し、保持器の自励振動を小さくし、異音の発生をなくす
ことおよびボールを常に良好に転動させることができる
ようにすることを技術的課題としている。 【００１２】 【問題点を解決するための手段】上記の課題を解決する
ために、この発明は、外輪と内輪との間に組み込まれた
円筒形の合成樹脂から成る保持器の周方向に複数の円筒
形ポケットを形成し、各ポケットの保持器の内径側端部
の全周にわたってボール案内用のテーパ状縮径部を設
け、その縮径部とボールとの間に周方向、軸方向および
形方向に案内すきまを形成し、各案内すきまを保持器の
外周面と外輪の肩部間に形成された隙間、保持器の内周
面と内輪の外周面間に形成された隙間および円筒形ポケ
ットとボールとの間に形成された隙間より小さくした構
成を採用したのである。 【００１３】 【作用】上記のように、ボールとテーパ状縮径部との間
に周方向、軸方向および径方向に案内すきまを形成した
ことによって、軸受の回転時、ボールとポケットとの接
触は点接触となり、その接触点まわりに潤滑剤を流入さ
せることができるため、潤滑切れによる保持器の自励振
動を抑制することができる。 【００１４】また、保持器をボール案内とすることがで
きるため、保持器と内・外輪とを常に非接触状態に保持
することができる。 【００１５】 【実施例】以下、この発明の実施例を図１乃至図６に基
づいて説明する。なお、図中、先に述べた図７および図
８の従来例と同一部分には同一符号を付し、説明を省略
する。 【００１６】図示のように、保持器２０は円筒形をな
し、フェノールレジン等の滑り性の良好な合成樹脂から
成形されている。この保持器２０の外径は外輪１の肩部
４の内径より小さくなり、また、内径は、内輪１０の外
径より大きくなっている。このため、保持器２０を外輪
１と内輪１０との間に同心に組み込むと、保持器２０の
外周面と外輪１の肩部４の内周面間および保持器２０の
内周面と内輪１０の外周面との間に隙間ＡおよびＢが形
成される。 【００１７】保持器２０には、図８に示す保持器２０と
同様に複数の円筒形ポケット２１が保持器２０の周方向
に等間隔に形成され、これらの各ポケット２１にボール
３０を組み込むと、ポケット２１の内周面とボール３０
の外周面間に隙間Ｃが設けられる。 【００１８】また、ポケット２１の保持器２０の内径側
の端部には、テーパ状の縮径部２２が設けられている。
この縮径部２２は、アンギュラ玉受軸のピッチ円径ＰＣ
Ｄより内側に位置し、ポケット２１内に組み入れられた
ボール３０は上記縮径部２２で案内され、その状態にお
いて、ボール３０の外周面と縮径部２２の内周面間に周
方向、軸方向および径方向にきわめて小さな案内すきま
２３が形成される。 【００１９】図２においてＤは、軸方向すきま量を示
し、Ｅは径方向すきま量を示している。図３において、
Ｆは周方向すきま量を示し、上記軸方向すきま量Ｄと同
一である。 【００２０】上記のような各部のすきま量Ｄ，Ｅ，Ｆは
保持器２０と外輪１、内輪１０間に形成された隙間Ａ，
Ｂおよびポケット２１とボール３０との間に形成された
隙間Ｃより小さくなっている。 【００２１】上記縮径部２２のポケット軸心に対する傾
斜角度は任意であり、図２はその傾斜角度を７０°とし
た例を示している。 【００２２】このように、縮径部２２とボール３０との
間に、周方向、軸方向および径方向に案内すきま２３を
形成すると、軸受回転時、保持器２０とボール３０との
相対的な移動によって、縮径部２２とボール３０とは、
図４および図５で示すように、Ｇ点で点接触し、その接
触点まわりに潤滑剤を流入させることができる。 【００２３】 【効果】以上のように、この発明によれば、円筒形ポケ
ットの保持器の内径側の端部にテーパ状の縮径部を設
け、その縮径部とボールとの間に周方向、軸方向および
径方向に案内すきまを形成し、各案内すきまを保持器の
外周面と外輪の肩部間に形成された隙間、保持器の内周
面と内輪の外周面間に形成された隙間および円筒形ポケ
ットとボールとの間に形成された隙間より小さくしたの
で、軸受の回転時、ボールはテーパ状縮径部に点接触
し、その接触点まわりに潤滑剤を流入させることができ
る。このため、潤滑切れすることが少なく、潤滑切れに
よる保持器の自励振動を抑制することができ、異常音の
発生を小さくすることができる。 【００２４】また、軸受の高速回転により保持器に遠心
力が作用しても、ボールは点接触にて保持器を案内する
ため、保持器は内・外輪に対して非接触の状態に保持さ
れる。したがって、保持器の内・外輪との接触による摩
擦音の発生がなく、しかも、ボールと保持器とは常に点
接触であるため、ボールの転動を阻害することもなく、
ボールを常に良好に転動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明に係るアンギュラ玉軸受の一実施例を
示す一部分の断面図 【図２】同上の拡大断面図 【図３】図１のIII −III 線に沿った断面図 【図４】同上の軸受回転時の状態を示す断面図 【図５】図４のＶ−Ｖ線に沿った断面図 【図６】ボール保持器の一部分を示す断面図 【図７】従来のアンギュラ玉軸受の一部分を示す断面図 【図８】同上のボール保持器の一部切欠斜視図 【符号の説明】 １ 外輪 ２ 軌道溝 １０ 内輪 １１ 軌道溝 ２０ ボール保持器 ２１ ポケット ２２ 縮径部
示す一部分の断面図 【図２】同上の拡大断面図 【図３】図１のIII −III 線に沿った断面図 【図４】同上の軸受回転時の状態を示す断面図 【図５】図４のＶ−Ｖ線に沿った断面図 【図６】ボール保持器の一部分を示す断面図 【図７】従来のアンギュラ玉軸受の一部分を示す断面図 【図８】同上のボール保持器の一部切欠斜視図 【符号の説明】 １ 外輪 ２ 軌道溝 １０ 内輪 １１ 軌道溝 ２０ ボール保持器 ２１ ポケット ２２ 縮径部
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 （１）外輪と内輪との間に保持器を組込み、この保持器
で複数のボールを支持したアンギュラ玉軸受において、
前記保持器を円筒状とし、その保持器にボール組み入れ
用の円筒形ポケットを形成し、各ポケットの保持器の内
径側端部の全周にわたってボール案内用のテーパ状縮径
部を設け、その縮径部とボールとの間に周方向、軸方向
および径方向に案内すきまを形成し、各案内すきまを保
持器の外周面と外輪の肩部間に形成された隙間、保持器
の内周面と内輪の外周面間に形成された隙間および円筒
形ポケットとボールとの間に形成された隙間より小さく
したことを特徴とする高速アンギュラ玉軸受。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6088745A JPH074439A (ja) | 1994-04-26 | 1994-04-26 | 高速アンギュラ玉軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6088745A JPH074439A (ja) | 1994-04-26 | 1994-04-26 | 高速アンギュラ玉軸受 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59280974A Division JPS61160628A (ja) | 1984-12-29 | 1984-12-29 | 高速アンギユラ玉軸受 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH074439A true JPH074439A (ja) | 1995-01-10 |
Family
ID=13951459
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6088745A Pending JPH074439A (ja) | 1994-04-26 | 1994-04-26 | 高速アンギュラ玉軸受 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH074439A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6068408A (en) * | 1995-10-19 | 2000-05-30 | Nsk Ltd. | Cage for a rolling bearing |
| US7033081B2 (en) | 2001-02-09 | 2006-04-25 | Koyo Seiko Co., Ltd. | Ball bearing |
| US7059776B2 (en) | 2003-04-18 | 2006-06-13 | Ntn Corporation | Synthetic resin retainer and angular ball bearing |
| US20110305411A1 (en) * | 2010-06-11 | 2011-12-15 | Aktiebolaget Skf | Roller Bearing Cage |
| JP2013139881A (ja) * | 2013-03-14 | 2013-07-18 | Nsk Ltd | 転がり軸受 |
| EP2988010A4 (en) * | 2013-04-16 | 2016-04-13 | Nsk Ltd | OBLIQUE CONTACT BEARING BEARING CAGE |
| JP2017106635A (ja) * | 2017-03-23 | 2017-06-15 | 日本精工株式会社 | アンギュラ玉軸受用保持器 |
| WO2018092707A1 (ja) * | 2016-11-16 | 2018-05-24 | 日本精工株式会社 | 転がり軸受用保持器、及び転がり軸受 |
| JP2020204360A (ja) * | 2019-06-17 | 2020-12-24 | 株式会社ジェイテクト | アンギュラ玉軸受及び車輪用軸受装置 |
| WO2020255990A1 (ja) * | 2019-06-17 | 2020-12-24 | 株式会社ジェイテクト | アンギュラ玉軸受及び車輪用軸受装置 |
-
1994
- 1994-04-26 JP JP6088745A patent/JPH074439A/ja active Pending
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6068408A (en) * | 1995-10-19 | 2000-05-30 | Nsk Ltd. | Cage for a rolling bearing |
| US7033081B2 (en) | 2001-02-09 | 2006-04-25 | Koyo Seiko Co., Ltd. | Ball bearing |
| US7059776B2 (en) | 2003-04-18 | 2006-06-13 | Ntn Corporation | Synthetic resin retainer and angular ball bearing |
| DE102004018868B4 (de) * | 2003-04-18 | 2014-04-30 | Ntn Corp. | Kunstharz-Käfig und Schräg-Kugellager |
| US20110305411A1 (en) * | 2010-06-11 | 2011-12-15 | Aktiebolaget Skf | Roller Bearing Cage |
| JP2013139881A (ja) * | 2013-03-14 | 2013-07-18 | Nsk Ltd | 転がり軸受 |
| EP2988010A4 (en) * | 2013-04-16 | 2016-04-13 | Nsk Ltd | OBLIQUE CONTACT BEARING BEARING CAGE |
| WO2018092707A1 (ja) * | 2016-11-16 | 2018-05-24 | 日本精工株式会社 | 転がり軸受用保持器、及び転がり軸受 |
| JPWO2018092707A1 (ja) * | 2016-11-16 | 2019-10-17 | 日本精工株式会社 | 転がり軸受用保持器、及び転がり軸受 |
| JP2017106635A (ja) * | 2017-03-23 | 2017-06-15 | 日本精工株式会社 | アンギュラ玉軸受用保持器 |
| JP2020204360A (ja) * | 2019-06-17 | 2020-12-24 | 株式会社ジェイテクト | アンギュラ玉軸受及び車輪用軸受装置 |
| WO2020255990A1 (ja) * | 2019-06-17 | 2020-12-24 | 株式会社ジェイテクト | アンギュラ玉軸受及び車輪用軸受装置 |
| US11965551B2 (en) | 2019-06-17 | 2024-04-23 | Jtekt Corporation | Angular contact ball bearing and bearing device for vehicle wheel |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP0508013B2 (en) | Sealing elements for anti-friction bearings | |
| US6719459B1 (en) | Ball bearing | |
| US6276836B1 (en) | Cage for radial ball bearing | |
| US11255381B2 (en) | Rolling bearing and cage | |
| EP0746698B1 (en) | Thrust bearing assembly | |
| US6074099A (en) | Cage for ball bearing | |
| US7364365B2 (en) | Conrad bearing cage | |
| JPH074439A (ja) | 高速アンギュラ玉軸受 | |
| US6634792B1 (en) | Rigid anti-friction ball-bearing | |
| US10465745B2 (en) | Thrust roller bearing cage and thrust roller bearing | |
| JP2021167649A (ja) | 転がり軸受 | |
| JP3480000B2 (ja) | 転がり軸受 | |
| JP2001116051A (ja) | 玉軸受用保持器及び玉軸受 | |
| JP2000320558A (ja) | ころ軸受用合成樹脂製保持器 | |
| JP2004036825A (ja) | ４点接触玉軸受 | |
| JPH10318264A (ja) | ころ軸受用合成樹脂製保持器 | |
| JP2021179236A (ja) | 転がり軸受 | |
| JPH0545803B2 (ja) | ||
| JP2002295480A (ja) | 玉軸受 | |
| JPH11166540A (ja) | 転がり軸受用保持器 | |
| JPH09303402A (ja) | 玉軸受用保持器 | |
| JP4424092B2 (ja) | 合成樹脂製の冠形保持器 | |
| JPH0313619Y2 (ja) | ||
| JP2019168020A (ja) | 円筒ころ軸受 | |
| JPH11336772A (ja) | 転がり軸受 |