JP3707713B2 - クラッチレリーズ軸受装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、車輌用のクラッチレリーズ軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のクラッチレリーズ軸受装置は、変速機に設けられる軸受リテーナと、この軸受リテーナ上に軸方向に摺動可能に外嵌されるハブと、このハブの外周に装着されクラッチの断続レバーであるレリーズレバーと当接するレリーズ軸受とを有する。そして、上記ハブには、外周にフランジ部が形成されていて、ここにレリーズフォークの端部がクリップにて結合されている。この従来構造では、ハブが鋳物または合成樹脂にて形成されている(例えば実公昭47−15867号公報、特開昭62−237119号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来構造においては、ハブと軸受リテーナとの間が滑り接触であるため、どうしても滑り面の摩耗が生じ易く、また摩耗に加えてかじりが発生した場合にはレリーズフォークのハブ押圧力すなわちクラッチ踏力が増加するという問題がある。
【0004】
この発明は上記の課題に着目してなされたものであり、ハブと軸受リテーナの摩耗が低減されるクラッチレリーズ軸受を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための手段として、請求項1に係るクラッチレリーズ軸受装置は、変速機の軸受リテーナと、この軸受リテーナ上に軸方向に摺動可能に外嵌されるハブと、このハブに装着されクラッチの断続レバーと当接するレリーズ軸受とを有するクラッチレリーズ軸受装置において、上記ハブと軸受リテーナの間に転がり軸受が介装されるとともに、該転がり軸受は、軸受リテーナの外周面に嵌合された内輪と、この内輪の外周面とハブの内周面とを転がり軌道面とする転動体と、この転動体が保持される保持器とから構成されていることを特徴とする。
【0006】
さらに、請求項2に係るクラッチレリーズ軸受装置は、上記内輪の外周両端部に、上記保持器の軸方向移動を所定量に規制する半径方向外方の鍔部が形成されるとともに、上記ハブの内周両端部に、内輪の軸方向移動を所定量に規制する半径方向内方の鍔部が形成されていることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の具体的実施例について図面を参照して説明する。
図1において、変速機の軸受リテーナ1の筒部1a上に鋳物から形成された内周面2aが筒状のハブ2が軸方向に移動可能に外嵌されており、このハブ2の外周に、図示しないダイヤフラムスプリングに接触するクラッチレリーズ軸受3が保持される半径方向フランジ4が形成されている。この半径方向フランジ4のクラッチレリーズ軸受3が保持される側面4aとは反対側の側面4bが図示しないレリーズフォークの受け部とされている。すなわち、運転者がクラッチを踏むことによりレリーズフォークが上記ハブ2を軸方向に移動させ、クラッチレリーズ軸受3をダイヤフラムスプリングに作用させることにより、クラッチを断続させている。
【0009】
そして、上記ハブ2の内周面2aと軸受リテーナ1の筒部1a外周面1bとの間に転がり軸受5が介装されている。この転がり軸受5は玉7と保持器6と内輪8とを有し、上記保持器6は図2のように筒状からなり、円周上の90度等配位置においてそれぞれ軸方向に複数の玉保持ポケット6aが形成されている。そして、上記玉7が上記保持器6の玉保持ポケット6aに保持器6の内外周に一部が突出するよう回転可能に保持されている。また、上記内輪8は、軸受リテーナ1の筒部1a外周面1b上にルーズに外嵌されている。従って、上記保持器6に保持された玉7は、上記内輪8の外周面8aとハブ2の内周面2aに接触しながら転動することになる。
【0010】
さらに、上記内輪8の両端部には半径方向外方鍔部9,10が内輪の折り曲げにて一体形成されている。この両鍔部側面9,10と保持器6の両端面6b,6cとはそれぞれ保持器6の所定量の軸方向移動が可能なように間隔L1,L2が設けられている。そして、保持器6の所定量以上の軸方向移動は上記内輪8の鍔部9,10により規制される。なお、上記間隔L1,L2の合計距離はクラッチレリーズ軸受装置のストローク量よりも大とされている。また、ハブ2の両端部内周面には、内輪8を内部に挟み込むような鍔部11,12がそれぞれ形成されている。このハブ2の両鍔部11,12は、図示しないレリーズフォーク側はハブ2成形時に一体に成形され、図示しないダイヤフラムスプリング側は別部材のC形止め輪が装着されて形成されている。さらに、上記ハブ2の両鍔部11,12側面と上記内輪8の鍔部9,10側面とはそれぞれ内輪8の所定量の軸方向移動が可能なように間隔L3,L4が設けられている。そして、内輪8の所定量以上の軸方向移動は上記ハブ2の鍔部11,12により規制される。
【0011】
次に、本発明の作用について説明する。運転者のクラッチ踏力にてレリーズフォークを介してハブ2が軸受リテーナ1の筒部1a上をダイヤフラムスプリング側に軸方向移動させられるが、ハブ2は転がり軸受5によって軸受リテーナ1に外嵌支持されているため、滑らかに移動させられる。このとき、内輪8は軸受リテーナ1の筒部1a上にルーズに外嵌されているが、内輪8と軸受リテーナ1間のすべり接触による摩擦係数が、内輪8と玉7とハブ2の転がり接触による摩擦係数よりも大きいため、転がり部によるハブ2の移動が行われても内輪8が移動することは防止される。また、仮に、保持器6と内輪8の鍔部9,10とが接触しても内輪8が軸方向に移動し、自動的に保持器6が内輪8上で改めて位置決めされる。
【0012】
【発明の効果】
本発明は、ハブと軸受リテーナ間に転がり軸受が介装されているとともに、該転がり軸受は、軸受リテーナの外周面に嵌合された内輪と、この内輪の外周面とハブの内周面とを転がり軌道面とする転動体と、この転動体が保持される保持器とから構成されているため、ハブの摺動面の摩耗かつかじりが少なく、従って、レリーズフォークのハブ押圧力すなわちクラッチ踏力の増加が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の断面図である。
【図2】本発明の保持器の斜視図である。
【符号の説明】
1 軸受リテーナ
2 ハブ
3 クラッチレリーズ軸受
5 転がり軸受
Claims (2)
- 変速機の軸受リテーナと、この軸受リテーナ上に軸方向に摺動可能に外嵌されるハブと、このハブに装着されクラッチの断続レバーと当接するレリーズ軸受とを有するクラッチレリーズ軸受装置において、
上記ハブと軸受リテーナの間に転がり軸受が介装されるとともに、
該転がり軸受は、軸受リテーナの外周面に嵌合された内輪と、この内輪の外周面とハブの内周面とを転がり軌道面とする転動体と、この転動体が保持される保持器とから構成されていることを特徴とするクラッチレリーズ軸受装置。 - 上記内輪の外周両端部に、上記保持器の軸方向移動を所定量に規制する半径方向外方の鍔部が形成されるとともに、上記ハブの内周両端部に、内輪の軸方向移動を所定量に規制する半径方向内方の鍔部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のクラッチレリーズ軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22313097A JP3707713B2 (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | クラッチレリーズ軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22313097A JP3707713B2 (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | クラッチレリーズ軸受装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1151079A JPH1151079A (ja) | 1999-02-23 |
JP3707713B2 true JP3707713B2 (ja) | 2005-10-19 |
Family
ID=16793278
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22313097A Expired - Fee Related JP3707713B2 (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | クラッチレリーズ軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3707713B2 (ja) |
-
1997
- 1997-08-05 JP JP22313097A patent/JP3707713B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1151079A (ja) | 1999-02-23 |
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Legal Events
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