JP2585069Y2 - ドライブシャフト装置 - Google Patents

ドライブシャフト装置

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JP2585069Y2
JP2585069Y2 JP8664492U JP8664492U JP2585069Y2 JP 2585069 Y2 JP2585069 Y2 JP 2585069Y2 JP 8664492 U JP8664492 U JP 8664492U JP 8664492 U JP8664492 U JP 8664492U JP 2585069 Y2 JP2585069 Y2 JP 2585069Y2
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JP
Japan
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shaft
spline
inner shaft
outer shaft
drive shaft
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JP8664492U
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JPH0651560U (ja
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敏信 河崎
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車等の駆動用に
使用され、軸方向に伸縮自在のドライブシャフト装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ドライブシャフト装置としては、
実開平3−30621号公報に記載されたものがある。
このドライブシャフト装置は、筒状の外軸と、上記外軸
の内側に配置された内軸とを備え、上記外軸の内周に形
成されたスプライン溝と上記内軸の外周に形成されたス
プライン溝と上記両スプライン溝に保持された複数のボ
ールとによってボールスプラインを構成している。そし
て、上記ボールスプラインの軸方向の両側、かつ、上記
外軸と内軸との間にボールを押圧するバネを設け、さら
にその両バネの軸方向の外側、かつ、上記外軸と内軸と
の間にブッシュを設けている。上記両ブッシュは、上記
内軸の外周面に摺接すると共に、この内軸を軸方向にス
ライド自在に支持している。上記内軸が外軸から軸方向
に突出した状態で、ドライブシャフト装置が回転してい
るときに、このドライブシャフト装置の偏心部に作用す
る遠心力により、このドライブシャフト装置がくの字形
に折れ曲がろうとするが、上記両ブッシュによりこの内
軸を外軸に支えて、このドライブシャフト装置のくの字
形の折れ曲りを防止している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ドライブシャフト装置では、ボールスプラインを設けて
いるのだから、本来、上記内軸が外軸に対して軸方向に
円滑にスライドして、大きな抵抗が生じることなく軸方
向の動きを吸収する必要がある。しかしながら、上記両
ブッシュが内軸の外周面に摺接しているので、この両ブ
ッシュと内軸の外周面との間の摺動抵抗は上記ボールス
プラインのころがり抵抗に比べて大きくなって、内軸を
スライドさせるときの摩擦抵抗が大きくなるという欠点
がある。
【0004】そこで、この考案の目的は、くの字形に折
れ曲がるのを防止できる上に、内軸を外軸に対して相対
的にスライドさせるときの摩擦抵抗を小さくできるドラ
イブシャフト装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この考案のドライブシャフト装置は、筒状の外軸と、
上記外軸の内側に配置された内軸とを備え、上記外軸の
内周に形成されたスプライン溝と上記内軸の外周に形成
されたスプライン溝と上記両スプライン溝に保持された
複数のボールとによってボールスプラインを構成したド
ライブシャフト装置において、上記ボールスプラインの
軸方向の両側、かつ、上記外軸と内軸との間に直動軸受
を設けたことを特徴としている。
【0006】
【作用】上記構成のドライブシャフト装置によれば、上
記ボールスプラインの軸方向の両側にある直動軸受が外
軸に内軸を相対的に支持する。したがって、ドライブシ
ャフト装置が高速で回転し、かつ、内軸が外軸から大き
く突出していても、このドライブシャフト装置は、くの
字形に折れ曲ることはない。また、上記内軸が外軸に対
して軸方向にスライドするとき、上記ボールスプライン
と直動軸受は軸方向に沿って内軸を案内し、内軸は軸方
向に円滑に移動する。このとき、この内軸が軸方向にス
ライドするときの摩擦抵抗は、上記ボールスプラインの
ころがり抵抗と2つの直動軸受のころがり抵抗とを合わ
せたものなので、従来例に比して大幅に小さくなる。
【0007】
【実施例】以下、この考案のドライブシャフト装置を一
実施例により詳細に説明する。
【0008】図1はこの実施例のドライブシャフト装置
Dの左側の部分の断面図を示し、図2はこのドライブシ
ャフト装置Dの右側の部分の断面図を示し、この図1と
図2は矢印Cの箇所で繋がる。図1,2において、1は
筒状の外軸、2は上記外軸1の内側に配置された内軸、
3はボールスプライン、5,6は上記ボールスプライン
3の軸方向両側に設けた直動軸受、7は上記外軸1の一
端に固定された継手、8は上記内軸2の一端に固定され
た継手である。
【0009】上記外軸1は内周の中央にスプライン溝1
aを有し、内周の両端部はスプライン溝1aの谷より大
径の穴部1b,1cになっている。上記内軸2は、図
1,2に示すように、先端側から小径部21aとスプラ
イン部2aと中径部21bと、大径の筒部22と端部2
3とからなる。図1,3に示すように、上記外軸1のス
プライン溝1aと内軸2のスプライン溝2aとの間に、
一連に連なったボール4を配置して、このスプライン溝
1a,2aとボール4によってボールスプライン3を構
成している。図3に示すように、上記ボールスプライン
3の存する箇所において、外軸1の内周面と内軸2の外
周面との間には一定の隙間を設けている。
【0010】上記ボールスプライン3を構成する外軸1
のスプライン溝1aの両側の大径の穴部1b,1cに、
夫々、上記スプライン溝1aの谷の径よりも小さな内径
を有するスリーブ10と、上記スプライン溝1aの谷の
径と略同じ内径を有するスリーブ11とを嵌合してい
る。そして、このスリーブ10の端面とボールスプライ
ン3の一端との間に、両端をバネ座31,33で支持さ
れたコイルスプリング32を縮装すると共に、上記ボー
ルスプライン3の他端ともう一方のスリーブ11の一端
との間に、両端をバネ座31,34で支持されたコイル
スプリング35を縮装している。したがって、上記外軸
1に対して内軸2が軸方向にスライドすると、ボールス
プライン3はそれに応じてボール4が転動しながら外軸
1に対してスライドして、一方のコイルスプリング32
または35は圧縮され、他方のコイルスプリング35ま
たは32は伸長して、上記外軸1と内軸2との間でボー
ルスプライン3の移動を許容している。
【0011】また、上記直動軸受5はスリーブ10と内
軸2の小径部21aとの間に配置している。この直動軸
受5は、図4に示すように、複数の貫通穴を有する合成
樹脂からなる筒状の保持器15とその貫通穴に入れられ
たボール16とからなる。この直動軸受5の両側はコイ
ルスプリング44,45で付勢している。上記コイルス
プリング44の一端はバネ座24に当接し、もう一方の
コイルスプリング45の一端はバネ座46に当接してい
る。上記外軸1と内軸2が相対移動したときに、上記直
動軸受5もそれに応じて移動するが、一方のコイルスプ
リング44または45は圧縮され、他方のコイルスプリ
ング45または44は伸長して、この直動軸受5の移動
を許容する。一方、上記直動軸受5と同様の構成をした
直動軸受6はスリーブ11と内軸2の中径部21bとの
間に配置している。この直動軸受6の両側はコイルスプ
リング40,41で付勢している。上記コイルスプリン
グ40の一端はバネ座43に当接し、もう一方のコイル
スプリング41の一端はシール部材42に当接してい
る。そして、このシール部材42は押え板12で固定し
ている。上記外軸1と内軸2が相対移動したときに、上
記直動軸受6もそれに応じて移動するが、一方のコイル
スプリング40または41は圧縮され、他方のコイルス
プリング41または40は伸長して、この直動軸受6の
移動を許容する。
【0012】上記構成において、いま、上記外軸1に連
結された継手7に駆動装置(図示しない)を接続して、
この駆動装置の回転トルクを上記外軸1に伝えると、上
記ボールスプライン3のボール4は、外軸1のスプライ
ン溝1aと内軸2のスプライン溝2aとに周方向に係合
して、回転トルクを外軸1から内軸2に伝達する。そし
て、このドライブシャフト装置Dが長尺であって、高速
回転していて、それを折り曲げようとする力が作用して
も、上記ボールスプライン3の軸方向の両側、つまり、
ボールスプライン3を挟んで、互いの軸方向の距離が長
い直動軸受5,6が内軸2を外軸1に対して支持するの
で、このドライブシャフト装置Dは折れ曲がることはな
い。
【0013】また、このドライブシャフト装置Dが伸縮
する際には、上記ボールスプライン3は、ボール4を外
軸1のスプライン溝1aと内軸2のスプライン溝2aと
の間に軸方向に転動させると共に、上記ボールスプライ
ン3の軸方向の両側、かつ、外軸1と内軸2との間に設
けた直動軸受5,6も、ボール16を転がせて、内軸2
を軸方向にスライド自在に支持している。したがって、
上記内軸2が軸方向にスライドするときのスライド抵抗
は、上記ボールスプライン3のころがり抵抗と2つの直
動軸受5,6のころがり抵抗になって、従来に比して小
さくなる。
【0014】なお、上記直動軸受5,6の代わりにボー
ルスプライン3のボール4の配列を軸方向に長くする方
法もあるが、そうした場合、外軸1と内軸2との間の隙
間の管理が難しいという問題がある。つまり、上記外軸
1と内軸2との間の隙間は直動軸受を用いた方が管理し
やすい。さらに、この直動軸受は回転トルクの影響を受
けないので、軸受としての支持性能が安定する。
【0015】上記実施例では、図1,4に示すように、
上記直動軸受5,6は、筒状の保持器15に設けた複数
の貫通穴にボール16を配置した非循環式の直動軸受で
あるが、これに代えて、軌道溝を有する外筒の一部と、
外筒の内側に配置され、軌道溝を有する保持器と、上記
軌道溝に保持された複数のボールとによって構成された
循環式の直動軸受を用いてもよい。
【0016】
【考案の効果】以上より明らかなように、この考案のド
ライブシャフト装置は、外軸の内周に形成されたスプラ
イン溝と内軸の外周に形成されたスプライン溝と上記両
スプライン溝に保持される複数のボールとによって構成
されたボールスプラインと、このボールスプラインの軸
方向の両側、かつ、外軸と内軸との間に設けた直動軸受
とを備えたものである。したがって、遠心力による曲げ
モーメントが発生しても、上記両直動軸受で、ドライブ
シャフト装置がくの字形に折れ曲がるのを防ぐことがで
きる。また、上記内軸が外軸に対して軸方向に相対的に
スライドするとき、摩擦抵抗はボールスプラインのころ
がり抵抗と2つの直動軸受のころがり抵抗とを合わせた
ものなので、小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの考案の一実施例のドライブシャフ
ト装置の左側の部分の断面図である。
【図2】 図2は上記ドライブシャフト装置の右側の部
分の断面図である。
【図3】 図3は図1のIII-III線断面図である。
【図4】 図4は図1のIV-IV線断面図である
【符号の説明】
1…外軸、2…内軸、1a,2a…スプライン溝、3…
ボールスプライン、4…ボール、5,6…直動軸受、
7,8…継手。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16D 3/06 F16C 29/04

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の外軸と、上記外軸の内側に配置さ
    れた内軸とを備え、上記外軸の内周に形成されたスプラ
    イン溝と上記内軸の外周に形成されたスプライン溝と上
    記両スプライン溝に保持された複数のボールとによって
    ボールスプラインを構成したドライブシャフト装置にお
    いて、 上記ボールスプラインの軸方向の両側、かつ、上記外軸
    と内軸との間に直動軸受を設けたことを特徴とするドラ
    イブシャフト装置。
JP8664492U 1992-12-17 1992-12-17 ドライブシャフト装置 Expired - Lifetime JP2585069Y2 (ja)

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JPH0651560U JPH0651560U (ja) 1994-07-15
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JP3694637B2 (ja) * 2000-06-27 2005-09-14 光洋精工株式会社 ボールスプライン継手及びステアリング装置の中間軸

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JPH0651560U (ja) 1994-07-15

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