JPH0227697Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0227697Y2 JPH0227697Y2 JP1984120591U JP12059184U JPH0227697Y2 JP H0227697 Y2 JPH0227697 Y2 JP H0227697Y2 JP 1984120591 U JP1984120591 U JP 1984120591U JP 12059184 U JP12059184 U JP 12059184U JP H0227697 Y2 JPH0227697 Y2 JP H0227697Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ball
- shaft
- spline
- inner race
- race
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 11
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000004519 grease Substances 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 230000009191 jumping Effects 0.000 description 1
- 230000003071 parasitic effect Effects 0.000 description 1
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 1
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 1
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 description 1
Landscapes
- Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)
- Pivots And Pivotal Connections (AREA)
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案はスライド式ボールジヨイントに関し、
特に、自動車の駆動系に設置するのに適するスラ
イド式ボールジヨイントに関する。
特に、自動車の駆動系に設置するのに適するスラ
イド式ボールジヨイントに関する。
(従来の技術)
スライド式ボールジヨイントはアウタレースの
真直なボール溝とインナレースのボール溝とにボ
ールを配置すると共にボールをケージで拘束し、
インナレースにシヤフトを固定して構成され、使
用時にシヤフトおよびインナレースがアウタレー
スに対してアウタレースの軸線方向へ変位する。
真直なボール溝とインナレースのボール溝とにボ
ールを配置すると共にボールをケージで拘束し、
インナレースにシヤフトを固定して構成され、使
用時にシヤフトおよびインナレースがアウタレー
スに対してアウタレースの軸線方向へ変位する。
(考案が解決しようとする問題点)
軸線方向への変位の際、ボールとアウタレース
とは転がり接触するが、ボールとインナレースと
は、ボールがケージで拘束されていて軸線方向へ
の相対動きが生じないため、滑り接触することと
なり、ボールとインナレースとの間に大きな摩擦
抵抗が発生する。
とは転がり接触するが、ボールとインナレースと
は、ボールがケージで拘束されていて軸線方向へ
の相対動きが生じないため、滑り接触することと
なり、ボールとインナレースとの間に大きな摩擦
抵抗が発生する。
アイドリング時、20〜30Hzの周波数の微小変位
がボールジヨイントの軸線方向に加わると、前記
摩擦抵抗のためこの変位を吸収することが難し
く、アイドリング振動を発生させるおそれがあ
る。
がボールジヨイントの軸線方向に加わると、前記
摩擦抵抗のためこの変位を吸収することが難し
く、アイドリング振動を発生させるおそれがあ
る。
本考案の目的は、低負荷時の軸線方向の微小変
位をシヤフトとインナレースとの相対変位によつ
て吸収させ、ボールとインナレースとの滑り接触
による摩擦力を低減することにある。
位をシヤフトとインナレースとの相対変位によつ
て吸収させ、ボールとインナレースとの滑り接触
による摩擦力を低減することにある。
(問題を解決するための手段)
本考案は、アウタレースの軸線方向へ可動な部
材を備えるスライド式ボールジヨイントであつ
て、前記可動部材は、外スプラインと複数のボー
ル溝とを有するシヤフトと、前記外スプラインに
嵌合される内スプラインと前記複数のボール溝に
対応する複数のボール溝とを有し、前記シヤフト
に軸線方向へ可動に装着されたインナレースと、
前記シヤフトのボール溝および前記インナレース
のボール溝で囲まれた各空間内に配置された複数
のボールとを含み、前記ボール溝と前記ボールと
の間の間隙が、前記シヤフトの外スプラインの歯
と前記インナレースの内スプラインの歯との間の
間隙より小さく形成されている。
材を備えるスライド式ボールジヨイントであつ
て、前記可動部材は、外スプラインと複数のボー
ル溝とを有するシヤフトと、前記外スプラインに
嵌合される内スプラインと前記複数のボール溝に
対応する複数のボール溝とを有し、前記シヤフト
に軸線方向へ可動に装着されたインナレースと、
前記シヤフトのボール溝および前記インナレース
のボール溝で囲まれた各空間内に配置された複数
のボールとを含み、前記ボール溝と前記ボールと
の間の間隙が、前記シヤフトの外スプラインの歯
と前記インナレースの内スプラインの歯との間の
間隙より小さく形成されている。
(実施例)
以下に、図面を参照して本考案の実施例につい
て説明する。
て説明する。
スライド式ボールジヨイント10はアウタレー
ス12の軸線方向へ可動な部材14を備える。
ス12の軸線方向へ可動な部材14を備える。
アウタレース12は全体に円筒状を呈し、内周
に軸線方向へ伸びる6条のボール溝16を有す
る。アウタレース12の一方の端部にエンドカバ
ー18が圧入され、この端部の外周にフランジ2
0が設けられている。アウタレース12は、フラ
ンジ20をドライブシヤフト(図示せず)のフラ
ンジに結合してドライブシヤフトから駆動力を受
け、回転される。
に軸線方向へ伸びる6条のボール溝16を有す
る。アウタレース12の一方の端部にエンドカバ
ー18が圧入され、この端部の外周にフランジ2
0が設けられている。アウタレース12は、フラ
ンジ20をドライブシヤフト(図示せず)のフラ
ンジに結合してドライブシヤフトから駆動力を受
け、回転される。
可動部材14はシヤフト22とアウタレース2
4とを含む。シヤフト22はアウタレース12側
の端部23に、外スプライン26と複数、図示の
実施例では6条のボール溝28とを有する。ボー
ル溝28は円周方向へ等間隔に配置され、スプラ
イン26の歯と同じ軸線方向へ伸びている。スプ
ラインはセレーシヨンによつて代替でき、この明
細書においてスプラインとは、セレーシヨンを含
む。
4とを含む。シヤフト22はアウタレース12側
の端部23に、外スプライン26と複数、図示の
実施例では6条のボール溝28とを有する。ボー
ル溝28は円周方向へ等間隔に配置され、スプラ
イン26の歯と同じ軸線方向へ伸びている。スプ
ラインはセレーシヨンによつて代替でき、この明
細書においてスプラインとは、セレーシヨンを含
む。
インナレース24は、内周に、シヤフト22の
外スプライン26に嵌合される内スプライン30
と、6条のボール溝28に対応する6条のボール
溝32とを有する。シヤフト22の肩にスペーサ
34を当てがい、インナレース24を、シヤフト
端に設けられたストツパ部36を経てシヤフト2
2に装着して内スプライン30をシヤフト22の
外スプライン26に嵌合させ、スナツプリング3
7をはめ、インナレース24はシヤフト22に取
り付けられている。ストツパ部36の位置は、ス
ナツプリング37から微小距離S離れており、イ
ンナレース24はこの距離Sの範囲でシヤフト2
2に沿つて軸線方向へ可動となつている。
外スプライン26に嵌合される内スプライン30
と、6条のボール溝28に対応する6条のボール
溝32とを有する。シヤフト22の肩にスペーサ
34を当てがい、インナレース24を、シヤフト
端に設けられたストツパ部36を経てシヤフト2
2に装着して内スプライン30をシヤフト22の
外スプライン26に嵌合させ、スナツプリング3
7をはめ、インナレース24はシヤフト22に取
り付けられている。ストツパ部36の位置は、ス
ナツプリング37から微小距離S離れており、イ
ンナレース24はこの距離Sの範囲でシヤフト2
2に沿つて軸線方向へ可動となつている。
複数、図示の実施例では5個のボール38が、
シヤフト22のボール溝28およびインナレース
24のボール溝32で囲まれた各空間内に配置さ
れている。インナレース24はボール38に転が
り接触する。ボール38が空間から飛び出すのを
防止するため、ボール溝28に凹状の肩29を、
またボール溝32に凹状の肩33を、両肩が反対
側に位置するように設けることが好ましい。
シヤフト22のボール溝28およびインナレース
24のボール溝32で囲まれた各空間内に配置さ
れている。インナレース24はボール38に転が
り接触する。ボール38が空間から飛び出すのを
防止するため、ボール溝28に凹状の肩29を、
またボール溝32に凹状の肩33を、両肩が反対
側に位置するように設けることが好ましい。
シヤフト22のボール溝28とボール38との
間およびインナレース24のボール溝32とボー
ル38との間の間隙は、シヤフト22に設けた外
スプライン26の歯とインナレース24に設けた
内スプライン30の歯との間隙より小さくなるよ
うに、ボール溝28,32および(または)ボー
ル38を形成する。
間およびインナレース24のボール溝32とボー
ル38との間の間隙は、シヤフト22に設けた外
スプライン26の歯とインナレース24に設けた
内スプライン30の歯との間隙より小さくなるよ
うに、ボール溝28,32および(または)ボー
ル38を形成する。
インナレース24は外周に、アウタレース12
の6条のボール溝16に対応する6条のボール溝
40を有する。このボール溝40とアウタレース
のボール溝16とのなす各空間内にボール42を
配置し、さらにケージ44によりボール42を拘
束する。アウタレース12からシヤフト22へゴ
ムのブーツ46を掛け渡し、アウタレース12内
にグリースを封入して、スライド式ボールジヨイ
ント10は使用される。
の6条のボール溝16に対応する6条のボール溝
40を有する。このボール溝40とアウタレース
のボール溝16とのなす各空間内にボール42を
配置し、さらにケージ44によりボール42を拘
束する。アウタレース12からシヤフト22へゴ
ムのブーツ46を掛け渡し、アウタレース12内
にグリースを封入して、スライド式ボールジヨイ
ント10は使用される。
自動車のアイドリング時に伝達される負荷は比
較的小さい。従つて、この低負荷(低トルク)時
には、シヤフト22とインナレース24との間の
負荷伝達はボール38によつて行われることとな
る。この状態で、軸線方向の微小変位が加わる
と、シヤフト22のボール溝28とインナレース
24のボール溝32との間でボール38が転が
り、変位を吸収する。
較的小さい。従つて、この低負荷(低トルク)時
には、シヤフト22とインナレース24との間の
負荷伝達はボール38によつて行われることとな
る。この状態で、軸線方向の微小変位が加わる
と、シヤフト22のボール溝28とインナレース
24のボール溝32との間でボール38が転が
り、変位を吸収する。
高負荷(高トルク)時には、ボール溝28,3
2とボール38とが弾性変形し、シヤフト22の
外スプライン26とインナレース24の内スプラ
イン30との間の間隙がつまるので、ボール3
8、外スプライン26および内スプライン30に
よつて負荷伝達が行われる。
2とボール38とが弾性変形し、シヤフト22の
外スプライン26とインナレース24の内スプラ
イン30との間の間隙がつまるので、ボール3
8、外スプライン26および内スプライン30に
よつて負荷伝達が行われる。
(考案の効果)
本考案によれば、下記の効果が得られる。
低負荷(低トルク)時に軸線方向の微小変位が
生じたとき、シヤフトのボール溝とインナレース
のボール溝との間でボールが転がつて変位を吸収
する。通常、滑り摩擦力は転がり摩擦力の大体10
倍の大きさであることから、低負荷時の微小変位
に対して滑り摩擦の生じない本考案によれば、ス
ライド抵抗が大幅に小さくなる。したがつて、ス
ライド式ボールジヨイントを自動車の駆動系に配
置することにより、アイドリング時の微小変位を
吸収でき、アイドリング振動の発生を抑えること
ができる。
生じたとき、シヤフトのボール溝とインナレース
のボール溝との間でボールが転がつて変位を吸収
する。通常、滑り摩擦力は転がり摩擦力の大体10
倍の大きさであることから、低負荷時の微小変位
に対して滑り摩擦の生じない本考案によれば、ス
ライド抵抗が大幅に小さくなる。したがつて、ス
ライド式ボールジヨイントを自動車の駆動系に配
置することにより、アイドリング時の微小変位を
吸収でき、アイドリング振動の発生を抑えること
ができる。
ボール溝とボールとの間の間隙は、シヤフトの
外スプラインの歯とインナレースの内スプライン
の歯との間の間隙より小さいため、高負荷(高ト
ルク)時にはボール溝とボールとが弾性変形し、
負荷はボール、外スプラインおよび内スプライン
によつて伝達される。すなわち、高負荷時、外ス
プラインと内スプラインとの面接触部分が負荷の
伝達に寄生するため、ボール溝やスプラインに特
に表面硬化処理をする必要がない。
外スプラインの歯とインナレースの内スプライン
の歯との間の間隙より小さいため、高負荷(高ト
ルク)時にはボール溝とボールとが弾性変形し、
負荷はボール、外スプラインおよび内スプライン
によつて伝達される。すなわち、高負荷時、外ス
プラインと内スプラインとの面接触部分が負荷の
伝達に寄生するため、ボール溝やスプラインに特
に表面硬化処理をする必要がない。
第1図は本考案に係るスライド式ボールジヨイ
ントの軸線を含む面で切断した断面図、第2図は
シヤフトおよびインナレースの軸線に直交する面
で切断した断面図である。 10:スライド式ボールジヨイント、12:ア
ウタレース、14:可動部材、22:シヤフト、
24:インナレース、26,30:スプライン、
28,32:ボール溝、38,42:ボール、4
4:ケージ。
ントの軸線を含む面で切断した断面図、第2図は
シヤフトおよびインナレースの軸線に直交する面
で切断した断面図である。 10:スライド式ボールジヨイント、12:ア
ウタレース、14:可動部材、22:シヤフト、
24:インナレース、26,30:スプライン、
28,32:ボール溝、38,42:ボール、4
4:ケージ。
Claims (1)
- アウタレースの軸線方向へ可動な部材を備える
スライド式ボールジヨイントであつて、前記可動
部材は、外スプラインと複数のボール溝とを有す
るシヤフトと、前記外スプラインに嵌合される内
スプラインと前記複数のボール溝に対応する複数
のボール溝とを有し、前記シヤフトに軸線方向へ
可動に装着されたインナレースと、前記シヤフト
のボール溝および前記インナレースのボール溝で
囲まれた各空間内に配置された複数のボールとを
含み、前記ボール溝と前記ボールとの間の間隙
が、前記シヤフトの外スプラインの歯と前記イン
ナレースの内スプラインの歯との間の間隙より小
さく形成された、スライド式ボールジヨイント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12059184U JPS6135227U (ja) | 1984-08-07 | 1984-08-07 | スライド式ボ−ルジヨイント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12059184U JPS6135227U (ja) | 1984-08-07 | 1984-08-07 | スライド式ボ−ルジヨイント |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6135227U JPS6135227U (ja) | 1986-03-04 |
JPH0227697Y2 true JPH0227697Y2 (ja) | 1990-07-26 |
Family
ID=30679406
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12059184U Granted JPS6135227U (ja) | 1984-08-07 | 1984-08-07 | スライド式ボ−ルジヨイント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6135227U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3739867A1 (de) * | 1987-11-25 | 1989-06-08 | Uni Cardan Ag | Gleichlaufdrehgelenk |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB1142641A (en) * | 1965-03-24 | 1969-02-12 | Demag Ag | Universal joint with an axially movable shaft |
-
1984
- 1984-08-07 JP JP12059184U patent/JPS6135227U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB1142641A (en) * | 1965-03-24 | 1969-02-12 | Demag Ag | Universal joint with an axially movable shaft |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6135227U (ja) | 1986-03-04 |
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