JP4707245B2 - 巻取り式手動開閉装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この出願の発明は、巻取り式手動開閉装置に関するものである。さらに詳しくは、この出願の発明は、操作手段の手動引下げ操作に際し、開閉部材の不意の落下や上昇がなく、安定した操作性を簡便に実現可能とする巻取り式手動開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ブラインド、シャッター、パーティションなどとして、正逆回転可能なローラーパイプ上にスクリーン、スラットなどの開閉部材の巻取り及び引出しを可能とした巻取り式開閉装置が知られている。普及型の巻取り式開閉装置は、コード、チェーンなどの操作手段の手動引下げ操作による手動装置である。
【0003】
この巻取り式手動開閉装置では、開閉部材の一端部が固定されたローラーパイプの左右両端から回転軸が突出し、この回転軸が左右一対のブラケットに回転可能に支承されるとともに、一方の回転軸が駆動回転軸とされ、一方のブラケットに配設された駆動機構により正逆回転が可能とされている。他方の回転軸は、一般に、従動回転軸とされている。
【0004】
前記駆動機構は、ローラーパイプの正逆回転を手動操作するための操作手段と、この操作手段の手動引下げ操作により正逆回転し、そのトルクを前記駆動回転軸に伝達するトルク伝達手段とを備えている。このトルク伝達手段に駆動回転軸の先端部が接続されている。操作手段は、前述のコード、チェーンなどのような屈曲性を有し、ループをなす一本の鉛直方向に垂れ下がる部材からなっている。
【0005】
また、巻取り式手動開閉装置には、前記駆動回転軸側に減速機構がローラーパイプに内蔵され、駆動回転軸は減速機構の入力側に接続されている。減速機構の出力側には、ローラーパイプにその内部において嵌合などにより連結される部材が接続されている。
【0006】
したがって、このような巻取り式手動開閉装置では、操作手段の手動引下げ操作によりトルク伝達手段を介して回転する駆動回転軸の回転が減速機構において適宜に減速され、反面、操作手段を介して投入するトルクよりも大きなトルクでローラーパイプに連結された部材が回転し、このトルクが伝達されてローラーパイプが、操作手段の手動引下げ操作に応じて正逆回転し、開閉部材の巻取り及び引出しが行われるようになっている。
【0007】
さらに、巻取り式手動開閉装置には、開閉部材の種類、幅、重量などや、これにともなうローラーパイプの外径、長さなどに応じて、操作手段の手動引下げ操作に際し、負荷トルクのバランスをとるために、コイルスプリングがローラーパイプに内蔵されることがある。巻取り式手動開閉装置では、開閉部材の引出し長さ、すなわち、ローラーパイプに巻き取られている開閉部材の巻取り量によりローラーパイプの回転に必要なトルクが変化する。これは、操作手段の手動引下げ操作に投入する引下げ力に反映する。そこで、負荷トルクのバランスをとり、手動引下げ操作に負担がかからないように、また、開閉部材の不意の落下を防止するなどのために、負荷トルクバランス用のコイルスプリングがローラーパイプに内蔵されるのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、巻取り式手動開閉装置では、開閉部材の引出し長さにともないローラーパイプの回転に要するトルクは変化し、これは、ローラーパイプの逆転を防止するために必要とされるトルクにも反映するため、負荷トルクバランス用のコイルスプリングを内蔵する場合にも、開閉部材を所望の位置に安定に停止させるためには様々な工夫が必要とされる。
【0009】
そこで、この出願の発明は、操作手段の手動引下げ操作に際し、開閉部材の不意の落下や上昇がなく、安定した操作性を簡便に実現可能とする巻取り式手動開閉装置を提供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この出願の発明は、前述の課題を解決するものとして、巻取り可能な開閉部材の一端部が固定されたローラーパイプの左右両端から回転軸が突出し、一方の回転軸は駆動回転軸とされ、他方が従動回転軸とされ、これら両回転軸が左右一対のブラケットに回転可能に支承され、駆動回転軸を支承する一方のブラケットには、その駆動回転軸を正逆回転させる駆動機構が配設され、この駆動機構は、屈曲性を有し、ループをなす一本の鉛直方向に垂れ下がる操作手段と、この操作手段の手動引下げ操作により正逆回転し、そのトルクを駆動回転軸に伝達するトルク伝達手段とを備え、前記駆動回転軸は、その先端部において駆動機構のトルク伝達手段に接続されるとともに、前記ローラーパイプの一端部に内蔵される減速機構の入力側に配設され、この減速機構の出力側に、ローラーパイプにその内部において連結されるピローが接続され、前記操作手段の手動引下げ操作によりトルク伝達手段を介して回転する駆動回転軸の回転が減速機構において減速されてピローが回転し、このピローのトルクがローラーパイプに伝達されてローラーパイプが、操作手段の手動引下げ操作に応じて正逆回転し、開閉部材の巻取り及び引出しを行う巻取り式手動開閉装置であって、前記減速機構は、前記駆動回転軸が回転の中心上に固定された太陽歯車と、これにかみ合う遊星歯車と、この遊星歯車と内かみ合いし、駆動回転軸先端部の突出を可能とした貫通穴が形成され、かつブラケットに固定される内歯車とを備えるとともに、遊星歯車を回転自在に支持し、太陽歯車が接続され、これら遊星歯車の支持及び太陽歯車の接続側の端面部と反対側の端面部に前記駆動回転軸と同軸上に出力軸が固定されたキャリアと、このキャリアを回転自在に内部に挿入するキャリア受け部を一端部に有し、出力軸先端部の突出を可能とした貫通穴が形成され、外周面部に、負荷トルクバランス用のコイルスプリングの着脱を可能とした係合溝部が形成されたコイルホルダーと、前記内歯車及びコイルホルダーのキャリア受け部の外側に回転自在に配設され、内歯車において駆動回転軸先端部が突出する側の一端部との係合部を一端部に、コイルホルダーにおいて前記係合溝部側に位置するキャリア受け部の一端部との係合部を他端部に有し、ローラーパイプの一端部にその内側において装着される筒状の回転子とを備え、さらに減速機構は、表裏方向に波打つことにより弾性を有し、前記太陽歯車と内歯車との間における前記駆動回転軸上に配設される圧接環を備え、太陽歯車と遊星歯車とがかみ合い、内歯車が遊星歯車と内かみ合いし、駆動回転軸先端部が内歯車の一端部から突出し、キャリアがコイルホルダーのキャリア受け部の内部に挿入され、出力軸先端部がコイルホルダーの一端部から突出する状態において回転子が、内歯車及びコイルホルダーのキャリア受け部の外側に配設され、係合部が内歯車及びコイルホルダーのキャリア受け部の両一端部に係合した時に、前記圧接環が、太陽歯車と内歯車との間に圧接され、これにともない発生する圧接環の弾性力により、太陽歯車と遊星歯車とが、また、遊星歯車と内歯車とが、かみ合い又は内かみ合いし、かつ内歯車とコイルホルダーとが連結固定されるとともに、ローラーパイプの正逆回転時に、回転子が、前記2つの係合部において内歯車及びコイルホルダーに摺接し、この摺接部分において摩擦力が発生することを特徴とする巻取り式手動開閉装置(請求項1)を提供する。
【0011】
またこの出願の発明は、出力軸先端部には、外側に突出する係合突起を備えた弾性片部が設けられていること(請求項2)、ピローには、その回転の中心上に、負荷トルクバランス用のコイルスプリングの着脱を可能とした係合溝部が外周面部に形成されたコイルホルダー部が固定されていること(請求項3)、ピローは、その回転の中心上で、かつコイルホルダー部と反対側に、出力軸先端部の内部への差込みによる連結が可能とされた差込み部を有し、この差込み部に、出力軸先端部の弾性片部に備えた係合突起の係脱が可能とされた係合凹部が配設されていること(請求項4)、コイルホルダー部においてピローの回転の中心上にコイルスプリング巻回用のシャフトが固定され、シャフトのコイルホルダー部と反対側の一端部に、出力軸先端部の内部への差込みによる連結が可能されたジョイントが設けられ、このジョイントには、出力軸先端部の弾性片部に備えた係合突起の係脱が可能とされた係合凹部が配設され、出力軸がジョイントと連結し、負荷トルクバランス用のコイルスプリングが、その先端部において、コイルホルダー及びピローのコイルホルダー部に形成された係合溝部に係止されてローラーパイプに内蔵されていること(請求項5)、出力軸がピローと直接接続され、ローラーパイプに負荷トルクバランス用のコイルスプリングが内蔵されていないこと(請求項6)をそれぞれ一態様として提供する。
【0012】
さらにこの出願の発明は、以上の巻取り式手動開閉装置において、ブラケットは、ブラケット本体と、従動回転軸を側方より中心部に向かって差し込み、支承可能とした受け部、若しくはトルク伝達手段を内蔵し、操作手段の通過口が形成されるとともに、内歯車を固定する受け部とを備え、これら受け部は、いずれもブラケット本体に対し回動及び固定可能とされていること(請求項7)、ブラケット本体には、複数の歯を同一円周上に有する開口が形成され、受け部は、キャップ状であり、一端部にフランジを有するとともに、前記開口の歯間に嵌合可能な突起を側面部に有し、この突起が形成された受け部側面部及び突起に対応する部位の前記フランジが、ブラケット本体に形成された開口の直径方向の弾性変形が可能とされており、受け部は、開口内に挿入され、フランジがブラケット本体の外側面上に配置されてブラケット本体に装着され、突起が開口の歯間に嵌合することによりブラケット本体に固定され、その嵌合解除によりブラケット本体に対して回動可能となること(請求項8)をそれぞれ一態様として提供する。
【0013】
以下、図面に沿ってこの出願の発明の巻取り式手動開閉装置についてさらに詳しく説明する。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1<a><b>は、それぞれ、この出願の発明の巻取り式手動開閉装置の一実施形態を概略的に示した断面図、側面図である。
【0015】
たとえば、この図1<a><b>に示したように、この出願の発明の巻取り式手動開閉装置では、スクリーンをはじめ、複数のスラットが縦方向に連設されて形成されるなどの巻取り可能な開閉部材(1)の一端部が固定されたローラーパイプ(2)の左右両端から回転軸が突出している。この回転軸の内、一方は、図2及び図3に例示される駆動回転軸(3)とされ、他方は、従動回転軸とされている。これら両回転軸が、図1<a><b>に示したように、左右一対のブラケット(4)(5)に回転可能に支承されている。
【0016】
図2及び図3に例示した駆動回転軸(3)を支承する一方のブラケット、すなわち、図1<a><b>に示した実施形態では、向かって右側のブラケット(5)には、駆動回転軸(3)を正逆回転させる駆動機構(6)が配設されている。この駆動機構(6)は、図4にブラケット(5)の正面図を示したように、屈曲性を有し、ループをなす一本の鉛直方向に垂れ下がる操作手段(7)と、この操作手段(7)の手動引下げ操作により正逆回転し、そのトルクを図2及び図3に例示した駆動回転軸(3)に伝達するトルク伝達手段(8)とを備えている。駆動回転軸(3)は、その先端部(3a)において上記駆動機構(6)のトルク伝達手段(8)に接続される。その接続は、通常差込み式であり、図2及び図3に示したように、駆動回転軸(3)の先端部(3a)は方形とされる。これに対応するように、駆動機構(6)においては、図4に示したように、トルク伝達手段(8)の表面部に方形の開口(9)が形成される。この方形の開口(9)は、単に溝とすることも可能である。また、駆動回転軸(3)の先端部(3a)及び開口(9)の形状は、方形に限定されることはない。差込み可能な形状であれば特に限定されない。
【0017】
操作手段(7)には、前述のように、コード、チェーンなどが一般に使用されるが、これ以外にも、たとえば図4に示したように、上下に貫通する貫通孔が形成されたビーズに類似する樹脂製などの球体(10)を複数所定間隔で紐(11)に固定したものも使用することができる。トルク伝達手段(8)の具体的な回転方式も様々であり、たとえば、その外周面などにおいてそれら操作手段(7)に一部係合し、これにより回転したり、操作手段(7)の一部接触にともなう摩擦力により回転するなどの各種方式を適宜採用することができる。
【0018】
また、この出願の発明の巻取り式手動開閉装置では、図1<a>、図2、及び図3に示したように、駆動回転軸(3)は、ローラーパイプ(2)の一端部に内蔵される減速機構(12)の入力側に配設され、この減速機構(12)の出力側に、ローラーパイプ(2)にその内部において嵌合などにより連結されるピロー(13)が接続されている。つまり、この出願の発明の巻取り式手動開閉装置では、前記操作手段(7)の手動引下げ操作により、駆動機構(6)のトルク伝達手段(8)を介して回転する駆動回転軸(3)の回転が、減速機構に(12)おいて適宜減速され、反面、操作手段(7)を介して投入するトルクよりも大きなトルクでピロー(13)が回転し、このピロー(13)のトルクがローラーパイプ(2)に伝達されてローラーパイプ(2)が、操作手段(7)の手動引下げ操作に応じて正逆回転し、開閉部材(1)の巻取り及び引出しが行われる。
【0019】
減速機構(12)は、具体的には、図2及び図3に示したように、駆動回転軸(3)が回転の中心上に固定された太陽歯車(14)と、これにかみ合う遊星歯車(15)と、この遊星歯車(15)と内かみ合いし、駆動回転軸(3)の先端部(3a)の突出が可能とされた貫通穴が形成され、かつ図1<a><b>及び図4に示したブラケット(5)に固定される内歯車(16)とを備えている。図3には、遊星歯車(15)を4つ図示されているが、遊星歯車(15)の数については特に制限はなく、減速度などに応じ適宜な数とすることができる。また、内歯車(16)のブラケット(5)への固定方式についても特に制限はなく、たとえば図2に示したように、内歯車(16)における駆動回転軸(3)の先端部(3a)が突出する一端部に溝部(17)を形成し、一方、ブラケット(5)には、その内面部に、図4に示したような突片(18)を立設し、この突片(18)を前記溝部(17)に差し込むことにより、内歯車(16)がブラケット(5)に固定されるようにすることができる。前述した図2及び図3に示した駆動回転軸(3)の先端部(3a)の、ブラケット(5)に配設された駆動機構(6)のトルク伝達手段(8)に形成された開口(9)への差込みは、以上の突片(18)の溝部(17)への差込みと同時とすることができる。
【0020】
また、減速機構(12)は、遊星歯車(15)を平行ピン(19)などにより回転自在に支持し、太陽歯車(14)が接続されるキャリア(20)を備える。このキャリア(20)には、遊星歯車(15)の支持及び太陽歯車(14)の接続側の端面部(20a)と反対側の端面部(20b)に、駆動回転軸(3)と同軸上に出力軸(21)が固定されている。
【0021】
さらに、減速機構(12)は、キャリア(20)を回転自在に内部に挿入するキャリア受け部(22)を一端部に有し、出力軸(21)の先端部(21a)の突出を可能とした貫通穴が(23)形成され、外周面部に、負荷トルクバランス用のコイルスプリング(24)の着脱を可能とした係合溝部(25)が形成されたコイルホルダー(26)を備えてもいる。負荷トルクバラス用のコイルスプリング(24)は、前述の通り、図1<a>に示したローラーパイプ(2)の外径、長さ、また、開閉部材(1)の種類、重量などに応じて、操作手段(7)の手動引下げ操作に際し、負荷トルクのバランスをとるために、ローラーパイプ(2)に内蔵されるものである。もちろん、このコイルスプリング(24)は必ずしも設けられることはなく、負荷トルクのバランスにコイルスプリング(24)のねじりによる弾性力を特に必要としない場合には、後述するように省略も可能である。係合溝部(25)の構成については特に制限はなく、たとえば図2に示したようなコイルスプリング(24)の折り曲げられた先端部(24a)の挿入と係止を可能とするように、コイルホルダー(26)の長さ方向に切り欠かれ、キャリア受け部(22)側の一端部でL字状に曲がって切り欠かれたものとすることができる。
【0022】
さらにまた、減速機構(12)は、内歯車(16)及びコイルホルダー(26)のキャリア受け部(22)の外側に回転自在に配設され、内歯車(16)において駆動回転軸(3)の先端部(3a)が突出する側の一端部との係合部(27)を一端部に、コイルホルダー(26)において係合溝部(25)側に位置するキャリア受け部(22)の一端部との係合部(28)を他端部に有し、図1<a>に示したように、ローラーパイプ(2)の一端部にその内側において装着される筒状の回転子(29)も備えている。
【0023】
そして、減速機構(12)は、図2及び図3に示したように、表裏方向に波打つことにより弾性を有する、たとえば金属製などとすることができる圧接環(30)をも備え、この圧接環(30)は、太陽歯車(14)と内歯車(16)との間における駆動回転軸(3)上に配設されている。
【0024】
たとえば以上の構成を有するこの出願の発明の巻取り式手動開閉装置では、図2に示したように、太陽歯車(14)と遊星歯車(15)とがかみ合い、内歯車(16)が遊星歯車(15)と内かみ合いし、駆動回転軸(3)の先端部(3a)が内歯車(16)の一端部から突出し、キャリア(20)がコイルホルダー(26)のキャリア受け部(22)の内部に挿入され、出力軸(21)の先端部(21a)がコイルホルダー(26)の一端部から突出する状態において回転子(29)が、内歯車(16)及びコイルホルダー(26)のキャリア受け部(22)の外側に配設され、係合部(27)(28)が内歯車(16)及びコイルホルダー(26)のキャリア受け部(22)の両一端部に係合した時に、圧接環(30)が、太陽歯車(14)と内歯車(16)との間に圧接され、これにともない発生する圧接環(30)の弾性力により、太陽歯車(14)と遊星歯車(15)とが、また、遊星歯車(15)と内歯車(16)とが、かみ合い又は内かみ合いし、かつ内歯車(16)とコイルホルダー(26)とが連結される。この連結にともないコイルホルダー(26)も固定される。それというのも、前述の通り、内歯車(16)は、図1<a>及び図4に示したブラケット(5)に固定されているからである。
【0025】
操作手段(7)の手動引下げ操作によりブラケット(5)に配設されたトルク伝達手段(6)からトルクは、駆動回転軸(3)に伝達され、減速機構(12)により適宜に減速される反面、増大されたトルクが出力軸(21)に出力され、これに接続されたピロー(13)が回転し、そのトルクがローラーパイプ(2)に伝達される。ローラーパイプ(2)のブラケット(5)側の一端部に装着された回転子(29)は、ブラケット(5)に固定された内歯車(16)及びこれに連結固定されたコイルホルダー(26)のキャリア受け部(22)の外側を回転自在とされ、しかも回転子(29)の装着側と反対側のローラーパイプ(2)の一端部には、従動回転軸がブラケット(4)に回転可能に支承されているため、ピロー(13)を通じてトルクが伝達されたローラーパイプ(2)は、操作手段(7)の手動引下げ操作に応じて正逆回転する。
【0026】
したがって、この出願の発明の巻取り式手動開閉装置では、ローラーパイプ(2)の正逆回転時に、回転子(29)が、係合部(27)において内歯車(16)に、また、係合部(28)においてコイルホルダー(26)に、圧接環(30)の弾性力によって摺接するため、この摺接部分において摩擦力が発生し、これまでの巻取り式手動開閉装置でしばしば起こり得た操作手段(7)の手動引下げ操作に際し、図1<a><b>に示した開閉部材(1)の不意の落下や上昇は起こらず、開閉部材(2)を所望の位置に安定に停止させることが可能となる。このように、この出願の発明の巻取り式手動開閉装置では、減速機構(12)への圧接環(30)の配設という簡便な手段によりこれが実現される。
【0027】
なお、圧接環(30)は、図3に示したように、1枚のみとするばかりでなく、図2に示したように2枚以上の複数枚設けることも可能である。後者の場合、圧接環(30)の弾性力がより効果的に発生するように、相互間には、平座金(31)などを介在させることが有効である。
【0028】
また、内歯車(16)とコイルホルダー(26)との連結固定を容易にし、しかも確実に行うために、図3に示したように、たとえば、内歯車(16)のコイルホルダー(26)側の一端部に案内片(32)を突設し、コイルホルダー(26)のキャリア受け部(22)における内歯車(16)側の一端部の外周面部にその案内片(32)の誘込みを可能とする案内凹部(33)を設けることができる。これにより、案内片(32)をこの案内凹部(33)に差し入れることができ、内歯車(16)とコイルホルダー(26)との連結固定が案内され、容易かつ確実となる。これらの案内片(32)及び案内凹部(33)は同数とし、好ましくは、内歯車(16)、コイルホルダー(26)のそれぞれにおいて対向位置に形成すると、案内片(32)の案内凹部(33)への差入れが安定化する。
【0029】
さらに、圧接環(30)には、より確実に弾性力を発生させるために、回転子(29)の内歯車(16)との係合部(27)に、図2に示したように、内側に突出する爪部(34)を部分的に設けるとともに、図3に示したように、係合部(27)側の一端部から係合部(28)側に向かって回転子(29)の中程まで切込み(35)を爪部(34)の両側端位置に対応させて形成し、一方、内歯車(16)において回転子(29)の係合部(27)と係合する側の一端部の外周部に切欠部(36)を形成することができる。回転子(29)の係合部(27)と内歯車(16)の一端部との係合に際し、上記爪部(34)は切欠部(36)に引っ掛るようになり、係合力が増し、回転子(29)の内歯車(16)の外側での回転可能としつつも、圧接環(30)に弾性力をより確実に発生させることができる。回転子(29)に形成された切込み(35)は、回転子(29)の内部への内歯車(16)の挿入を容易とするとともに、切欠部(36)への爪部(34)の引っ掛りを確実とする。
【0030】
また、この出願の発明の巻取り式手動開閉装置には、従来と同様に、図1<a><b>に示した開閉部材(1)の種類、幅、重量などや、これにともなうローラーパイプ(2)の外径、長さなどに応じ、負荷トルクバランス用にコイルスプリング(24)をローラーパイプ(2)に内蔵することもできる。これを実現するために、この出願の発明の巻取り式手動開閉装置には、図2及び図3に示したように、ピロー(13)に、その回転の中心上に、コイルスプリング(24)の着脱を可能とした係合溝部(37)が外周面部に形成されたコイルホルダー部(38)を固定することができる。係合溝部(37)の構成についても特に制限はなく、たとえば、前述のコイルホルダー(26)の外周面部に形成された係合溝部(25)と同様に、コイルスプリング(24)の折り曲げられた先端部(24a)の挿入と係止を可能とするように、コイルホルダー部(38)の長さ方向に切り欠かれ、ピロー(13)側の端部でL字状に曲がって切り欠かれたものとすることができる。
【0031】
そして、前記コイルホルダー部(38)においてピロー(13)の回転の中心上に、コイルスプリング巻回用のシャフト(39)をスプリングピン(40)などを用いて固定し、コイルホルダー部(38)と反対側のシャフト(39)の一端部に、出力軸(21)の先端部(21a)の内部への差込みによる連結が可能とされたジョイント(41)を設けることができる。
【0032】
一方、出力軸(21)の先端部(21a)には、外側に突出する係合突起(42)を備えた弾性片部(43)を設けることができる。
【0033】
こうすることにより、出力軸(21)とジョイント(41)との係脱可能な連結が可能となり、連結により、負荷トルクバランス用のコイルスプリング(24)のローラーパイプ(2)の内蔵が可能となる。具体的には、ジョイント(41)に、出力軸(21)の先端部(21a)の弾性片部(43)に備えた係合突起(42)の係脱が可能とされた係合凹部(44)を配設し、ジョイント(41)の内部に出力軸(21)の先端部(21a)を差込み、その係合凹部(43)に係合突起(42)を弾性片部(43)の弾性により係止させる。これにより、出力軸(21)とジョイント(41)は連結され、シャフト(39)に巻回された負荷トルクバランス用のコイルスプリング(24)を、その先端部(24a)において、コイルホルダー(26)及びピロー(13)のコイルホルダー部(38)に形成された係合溝部(25)(37)に係止させることができ、コイルスプリング(24)は、ローラーパイプ(2)に内蔵される。
【0034】
操作手段(7)の手動引下げ操作によりピロー(13)が回転し、一方、コイルホルダー(26)は固定されているため、これらコイルホルダー(26)及びピロー(13)のコイルホルダー部(38)の係合溝部(25)(37)に端部が係止されたコイルスプリング(24)は、ピロー(13)の回転にともないねじられ、弾性力が発生する。この弾性力によりローラーパイプ(2)の回転に必要な負荷トルクがバランスされ、操作手段(7)に投入する引下げ力を適度な大きさに調節することができ、また、引き出される開閉部材(1)の不意の落下を防止などすることができる。
【0035】
出力軸(21)とジョイント(41)との連結は、いずれか一方を差込み方向と反対方向に引き抜くことにより、係合突起(42)が係合凹部(44)から弾性片部(43)の弾性により抜け外れ、解除することができる。係合突起(42)、弾性片部(43)、及び係合凹部(44)の構成については特に制限はなく、差込みによる係止と引抜きにより抜外れを可能とする適宜なものとすることができる。係合凹部(44)については、孔とすることも可能である。
【0036】
また、前述のように、負荷トルクバランス用のコイルスプリング(24)は、必ずしもローラーパイプ(2)に内蔵されないこともある。そこで、この出願の発明の巻取り式手動開閉装置では、図3に示したように、ピロー(13)に、その回転の中心上で、かつコイルホルダー部(33)と反対側に、出力軸(21)の先端部(21a)の内部への差込みによる連結が可能とされた差込み部(45)を設け、この差込み部(45)に、ジョイント(41)と同様に、出力軸(21)の先端部(21a)に設けた弾性片部(43)の係合突起(42)との係脱が可能な係合凹部を配設することができる。こうすることにより、図5に示したように、出力軸(21)とピロー(13)との直接接続が可能となる。ローラーパイプ(2)に負荷トルクバランス用のコイルスプリング(24)を内蔵しない巻取り式手動開閉装置を、同一の部品を用いて作製可能となり、部品の共用が図られる。したがって、巻取り式手動開閉装置のコストが低減し、部品の在庫管理などが容易ともなる。
【0037】
さらにこの出願の発明の巻取り式手動開閉装置では、図1<a><b>に示したブラケット(4)(5)は、ブラケット本体(4a)(5a)と、図6に示したような、従動回転軸を側方より中心部に向かって差し込み、支承可能とした受け部(4b)、若しくは図4に示したようなトルク伝達手段(8)を内蔵し、操作手段(7)の通過口(46)が形成されるとともに、図2及び図3に示した内歯車(16)を固定する受け部(5b)とを備え、これら受け部(4b)(5b)は、いずれもブラケット本体(4a)(5a)に対し回動及び固定可能とすることができる。
【0038】
ブラインド、シャッター、パーティションなどとして巻取り式手動開閉装置が使用される場合、左右一対のブラケット(4)(5)は、施工現場において天付け、壁付け、傾斜付けなどの各種形態において固定される。このような各種形態において固定された左右一対のブラケット(4)(5)間に、ローラーパイプ(2)が施工現場において取り付けられるが、その手順は、まず、駆動固定軸(3)が、その先端部(3a)がトルク伝達手段(8)の開口(9)などに差し込まれ、ブラケット(5)に支承された後、従動回転軸がブラケット(4)に差し込まれるのが通常である。
【0039】
したがって、駆動機構(6)が配設されるブラケット(5)において、受け部(5b)をブラケット本体(5a)に対し回動及び固定可能に配設すると、駆動機構(6)に備えた操作手段(7)の通過口(46)を適切な位置、すなわち、操作手段(7)が受け部(5b)の外周面に絡まることなく、確実に鉛直方向に垂れ下げることができ、従動回転軸を支承するブラケット(4)において受け部(4b)をブラケット本体(4a)に対し回動及び固定可能に配設することにより、受け部(4b)を、従動回転軸の差込みを容易とする適切な位置に配設することが可能となり、従動回転軸の差込みが容易となる。
【0040】
具体的には、図4及び図6に示したように、ブラケット本体(5a)(4a)には、複数の歯(47)を同一円周上に有する開口(48)が形成されている。受け部(5b)(4b)は、ともにキャップ状であり、図1<b>に示したように、一端部にフランジ(49)を有するとともに、図4及び図6に示したように、ブラケット本体(5a)(4a)に形成された開口(48)の歯(47)の間に嵌合可能な突起(50)を側面部に有する。この突起(50)は、単数若しくは複数のいずれであってもよく、好ましくは、固定安定性や回動操作性などの面からすれば、図4及び図6に示したような対向位置に配設、すなわち複数とする。
【0041】
また、受け部(5b)(4b)では、突起(50)が形成された側面部及び突起(50)に対応する部位のフランジ(49)が、ブラケット本体(5a)(4a)に形成された開口(48)の直径方向の弾性変形が可能とされている。つまり、受け部(5b)(4b)では、突起(50)が形成された側面部若しくは突起(50)に対応する部位のフランジ(49)を開口(48)の直径内側方向に押圧すると、その押圧部分において受け部(5b)(4b)の外径が縮小され、押圧解除により初期状態に復帰することができる。
【0042】
このような受け部(5b)(4b)は、開口(48)内に挿入され、フランジ(49)がブラケット本体(5a)(5b)の外面上に配置されてブラケット本体(5a)(4a)に装着される。そして、突起(50)が開口(48)の歯(47)間に嵌合することにより、受け部(5b)(4b)はブラケット本体(5a)(4a)に固定される。一方、突起(50)が形成された側面部若しくは突起(50)に対応する部位のフランジ(49)を開口(48)の直径内側方向に押圧し、受け部(5b)(4b)の外径を縮小させ、突起(50)の歯(47)間への嵌合を解除することにより、受け部(5b)(4b)は、ブラケット本体(5a)(4a)に対して回動可能となる。
【0043】
したがって、ブラケット(5)では、駆動機構(6)に備えた操作手段(7)の通過口(46)が適切な位置に配置され、操作手段(7)は、受け部(5b)の外周面に絡まることなく、確実に鉛直方向に垂れ下がる。一方、ブラケット(4)では、従動回転軸の差込みが容易となる。
【0044】
すなわち、従動回転軸を支承するブラケット(4)には、図6に示したように、受け部(4b)において従動回転軸の支承部(51)は、受け部(4b)の側面部側からの差込みを可能とように、中央部の丸穴部から側面部に向かって切り欠かれている。したがって、受け部(4b)の回動にともない支承部(51)の向きが変化し、従動回転軸の差込み方向が調節可能となり、従動回転軸の差込みが容易となるのである。
【0045】
なお、これらのブラケット(4)(5)については、図1<a><b>に示した配置と左右逆に配置してもかまわない。
【0046】
また、受け部(5b)(4b)には、図4及び図6に示したように、抜止め部(52)を、ブラケット本体(5a)(4a)に装着された時に開口(48)の複数の歯(47)に跨って配置されるように側面部に配設することができる。この抜止め部(52)は、ブラケット本体(5a)(4a)からの抜外れを防止するなどに有効となる。このような抜止め部(52)の配設数、位置、形状などについては特に制限はない。たとえば突起状のものを対向配置するなどが例示される。
【0047】
もちろん、この出願の発明は、以上の実施形態によって限定されるものではない。操作手段、開閉部材の種類、構成、及び構造などの細部については様々な態様が可能であることはいうまでもない。
【0048】
【発明の効果】
以上詳しく説明した通り、この出願の発明によって、操作手段の手動引下げ操作に際し、開閉部材の不意の落下や上昇がなく、安定した操作性が簡便に実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】<a><b>は、それぞれ、この出願の発明の巻取り式手動開閉装置の一実施形態を概略的に示した断面図、側面図である。
【図2】ローラーパイプに内蔵される減速機構などの要部の一形態を示した断面図である。
【図3】ローラパイプに内蔵される減速機構などの要部の一形態を示した分解斜視図である。
【図4】駆動機構が配設されたブラケットを示した正面図である。
【図5】負荷トルクバランス用のコイルスプリングがローラーパイプに内蔵されない場合のこの出願の発明の巻取り式手動開閉装置の要部を示した断面図である。
【図6】従動回転軸を支承するブラケットを示した斜視図である。
【符号の説明】
1 開閉部材
2 ローラーパイプ
3 駆動回転軸
3a 先端部
4、5 ブラケット
4a、5a ブラケット本体
4b、5b 受け部
6 駆動機構
7 操作手段
8 トルク伝達手段
9 開口
10 球体
11 紐
12 減速機構
13 ピロー
14 太陽歯車
15 遊星歯車
16 内歯車
17 溝部
18 突片
19 平行ピン
20 キャリア
20a、20b 端面部
21 出力軸
21a 先端部
22 キャリア受け部
23 貫通穴
24 コイルスプリング
24a 先端部
25 係合溝部
26 コイルホルダー
27、28 係合部
29 回転子
30 圧接環
31 平座金
32 案内片
33 案内凹部
34 爪部
35 切込み
36 切欠部
37 係合溝部
38 コイルホルダー部
39 シャフト
40 スプリングピン
41 ジョイント
42 係合突起
43 弾性片部
44 係合凹部
45 差込み部
46 通過口
47 歯
48 開口
49 フランジ
50 突起
51 支承部
52 抜止め部

Claims (8)

  1. 巻取り可能な開閉部材の一端部が固定されたローラーパイプの左右両端から回転軸が突出し、一方の回転軸は駆動回転軸とされ、他方が従動回転軸とされ、これら両回転軸が左右一対のブラケットに回転可能に支承され、駆動回転軸を支承する一方のブラケットには、その駆動回転軸を正逆回転させる駆動機構が配設され、この駆動機構は、屈曲性を有し、ループをなす一本の鉛直方向に垂れ下がる操作手段と、この操作手段の手動引下げ操作により正逆回転し、そのトルクを駆動回転軸に伝達するトルク伝達手段とを備え、前記駆動回転軸は、その先端部において駆動機構のトルク伝達手段に接続されるとともに、前記ローラーパイプの一端部に内蔵される減速機構の入力側に配設され、この減速機構の出力側に、ローラーパイプにその内部において連結されるピローが接続され、前記操作手段の手動引下げ操作によりトルク伝達手段を介して回転する駆動回転軸の回転が減速機構において減速されてピローが回転し、このピローのトルクがローラーパイプに伝達されてローラーパイプが、操作手段の手動引下げ操作に応じて正逆回転し、開閉部材の巻取り及び引出しを行う巻取り式手動開閉装置であって、前記減速機構は、前記駆動回転軸が回転の中心上に固定された太陽歯車と、これにかみ合う遊星歯車と、この遊星歯車と内かみ合いし、駆動回転軸先端部の突出を可能とした貫通穴が形成され、かつブラケットに固定される内歯車とを備えるとともに、遊星歯車を回転自在に支持し、太陽歯車が接続され、これら遊星歯車の支持及び太陽歯車の接続側の端面部と反対側の端面部に前記駆動回転軸と同軸上に出力軸が固定されたキャリアと、このキャリアを回転自在に内部に挿入するキャリア受け部を一端部に有し、出力軸先端部の突出を可能とした貫通穴が形成され、外周面部に、負荷トルクバランス用のコイルスプリングの着脱を可能とした係合溝部が形成されたコイルホルダーと、前記内歯車及びコイルホルダーのキャリア受け部の外側に回転自在に配設され、内歯車において駆動回転軸先端部が突出する側の一端部との係合部を一端部に、コイルホルダーにおいて前記係合溝部側に位置するキャリア受け部の一端部との係合部を他端部に有し、ローラーパイプの一端部にその内側において装着される筒状の回転子とを備え、さらに減速機構は、表裏方向に波打つことにより弾性を有し、前記太陽歯車と内歯車との間における前記駆動回転軸上に配設される圧接環を備え、太陽歯車と遊星歯車とがかみ合い、内歯車が遊星歯車と内かみ合いし、駆動回転軸先端部が内歯車の一端部から突出し、キャリアがコイルホルダーのキャリア受け部の内部に挿入され、出力軸先端部がコイルホルダーの一端部から突出する状態において回転子が、内歯車及びコイルホルダーのキャリア受け部の外側に配設され、係合部が内歯車及びコイルホルダーのキャリア受け部の両一端部に係合した時に、前記圧接環が、太陽歯車と内歯車との間に圧接され、これにともない発生する圧接環の弾性力により、太陽歯車と遊星歯車とが、また、遊星歯車と内歯車とが、かみ合い又は内かみ合いし、かつ内歯車とコイルホルダーとが連結固定されるとともに、ローラーパイプの正逆回転時に、回転子が、前記2つの係合部において内歯車及びコイルホルダーに摺接し、この摺接部分において摩擦力が発生することを特徴とする巻取り式手動開閉装置。
  2. 出力軸先端部には、外側に突出する係合突起を備えた弾性片部が設けられている請求項1記載の巻取り式手動開閉装置。
  3. ピローには、その回転の中心上に、負荷トルクバランス用のコイルスプリングの着脱を可能とした係合溝部が外周面部に形成されたコイルホルダー部が固定されている請求項1又は2記載の巻取り式手動開閉装置。
  4. ピローは、その回転の中心上で、かつコイルホルダー部と反対側に、出力軸先端部の内部への差込みによる連結が可能とされた差込み部を有し、この差込み部に、出力軸先端部の弾性片部に備えた係合突起の係脱が可能とされた係合凹部が配設されている請求項3記載の巻取り式手動開閉装置。
  5. コイルホルダー部においてピローの回転の中心上にコイルスプリング巻回用のシャフトが固定され、シャフトのコイルホルダー部と反対側の一端部に、出力軸先端部の内部への差込みによる連結が可能されたジョイントが設けられ、このジョイントには、出力軸先端部の弾性片部に備えた係合突起の係脱が可能とされた係合凹部が配設され、出力軸がジョイントと連結し、負荷トルクバランス用のコイルスプリングが、その先端部において、コイルホルダー及びピローのコイルホルダー部に形成された係合溝部に係止されてローラーパイプに内蔵されている請求項3記載の巻取り式手動開閉装置。
  6. 出力軸がピローと直接接続され、ローラーパイプに負荷トルクバランス用のコイルスプリングが内蔵されていない請求項4記載の巻取り式手動開閉装置。
  7. ブラケットは、ブラケット本体と、従動回転軸を側方より中心部に向かって差し込み、支承可能とした受け部、若しくはトルク伝達手段を内蔵し、操作手段の通過口が形成されるとともに、内歯車を固定する受け部とを備え、これら受け部は、いずれもブラケット本体に対し回動及び固定可能とされている請求項1乃至6いずれかに記載の巻取り式手動開閉装置。
  8. ブラケット本体には、複数の歯を同一円周上に有する開口が形成され、受け部は、キャップ状であり、一端部にフランジを有するとともに、前記開口の歯間に嵌合可能な突起を側面部に有し、この突起が形成された受け部側面部及び突起に対応する部位の前記フランジが、ブラケット本体に形成された開口の直径方向の弾性変形が可能とされており、受け部は、開口内に挿入され、フランジがブラケット本体の外側面上に配置されてブラケット本体に装着され、突起が開口の歯間に嵌合することによりブラケット本体に固定され、その嵌合解除によりブラケット本体に対して回動可能となる請求項7記載の巻取り式手動開閉装置。
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